JP2778272B2 - 壁型枠,壁型枠の製造方法並びに壁型枠を使用した壁の施工方法 - Google Patents

壁型枠,壁型枠の製造方法並びに壁型枠を使用した壁の施工方法

Info

Publication number
JP2778272B2
JP2778272B2 JP3043941A JP4394191A JP2778272B2 JP 2778272 B2 JP2778272 B2 JP 2778272B2 JP 3043941 A JP3043941 A JP 3043941A JP 4394191 A JP4394191 A JP 4394191A JP 2778272 B2 JP2778272 B2 JP 2778272B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
concrete
formwork
plate
plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3043941A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04281941A (ja
Inventor
達也 脇坂
則之 古屋
好正 林
晴果 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OOBAYASHIGUMI KK
Original Assignee
OOBAYASHIGUMI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OOBAYASHIGUMI KK filed Critical OOBAYASHIGUMI KK
Priority to JP3043941A priority Critical patent/JP2778272B2/ja
Publication of JPH04281941A publication Critical patent/JPH04281941A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2778272B2 publication Critical patent/JP2778272B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
  • Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対のプレキャストコ
ンクリート版を用いて構成する壁型枠,壁型枠の製造方
法並びに壁型枠を使用した壁の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物等の壁を構築する場合、例
えば、図13に示す壁型枠1を構築して、この中にコン
クリートを打設していた。即ち、この壁型枠1は、ベニ
ヤ等の合板型枠2を片側に建て込んだ後に壁筋3を組み
立て、次に、この合板型枠2に対して適宜間隔を設けて
他側の合板型枠4を建て込む。そして、前記合板型枠
2,4の外側に、井桁状に組んだ端太パイプ5,6をフ
ォームタイ7,8を介して取り付けることにより構成す
るようになっている。
【0003】そして、このようにして構成した壁型枠1
内にコンクリートを打設し、このコンクリートが硬化し
た段階で、前記端太パイプ5,6および前記合板型枠
2,4を解体することにより壁の施工を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の壁型枠1では、これを構成する台板型枠2,4お
よび壁筋3、そして端太パイプ5,6を、現場において
それぞれ建て込む構成となっており、また、打設したコ
ンクリートの硬化後に前記端太パイプ5,6および合板
型枠2,4の解体を必要としており、その一連の作業を
現場で行っていた。
【0005】このため、建設労働者の現場作業が著しく
多くなり、かつ、打設したコンクリートの養生を待って
前記解体を行うこととも相俟って、工期が長期化すると
共に建築費が嵩んでしまうという課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、現場での作業を極力少なくすることにより、工期の
短縮化および省力化を図ることができる壁型枠およびそ
の壁型枠を使用した壁の施工方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の壁型枠は、互いに相対向して配置さ
れ、相互間に壁コンクリートの打設空間を形成する一対
プレキャストコンクリート製捨て壁型枠版と、これら
壁型枠版にそれぞれ埋設され、上記壁コンクリート打設
空間を無筋空間とする壁鉄筋と、これら一対の壁型枠版
の対向面それぞれに、相手側の壁型枠版に向かって複数
一体的に突設形成され、かつ互いに当接されてこれら壁
型枠版間の配置間隔を保持するセパレータとして機能す
突部と、雌ねじが形成され、一方の壁型枠版の上記突
部に埋設されたインサートと、他方の壁型枠版の上記突
部から一方の壁型枠版の上記突部にわたって上記無筋空
間を横切って貫挿され、上記インサートの雌ねじに締結
されて壁型枠版相互を結合しつつ該無筋空間で壁補強筋
として機能するボルトとを備えたことを特徴とする。
【0008】また、かかる目的を達成するために請求項
2記載の壁型枠の製造方法は、請求項1に記載した壁型
枠を製造する方法であって、前記突部を一体的に有する
前記レキャストコンクリート製捨て壁型枠版を形成す
るために、底板と該底板から立ち上げられた側板と該底
板から下方へ突出する窪み部とを有する型枠を形成し、
次いで、該型枠内に前記壁鉄筋を配設すると共に上記窪
み部に前記インサート若しくは前記ボルトの貫挿用挿通
孔を形成するピンを配置し、その後、上記型枠内にコン
クリートを打設することを特徴とする。
【0009】また、請求項3記載の壁型枠の製造方法
は、請求項1に記載した壁型枠を製造する方法であっ
て、前記プレキャストコンクリート製捨て壁型枠版を形
成するために、底板と該底板から立ち上げられた側板と
を有する型枠を形成し、次いで、該型枠内に前記壁鉄筋
を配設してコンクリートを打設し、その後前記突部を上
記壁型枠版に一体形成するために、コンクリート打設面
上に、上端が開口された突出部を有する上枠を載置し、
最後に該上枠の突出部内にその開口からコンクリートを
打設すると共に前記インサート若しくは前記ボルトの貫
挿用挿通孔を形成するピンを上記底板まで挿通配置する
ことを特徴とする。
【0010】さらに、かかる目的を達成するために請求
項4記載の壁型枠を使用した壁の施工方法は、請求項1
に記載した壁型枠を使用した壁の施工方法であって、前
記壁鉄筋が埋設され且つ片面に前記突部が複数一体的に
突設形成された一対の前記プレキャストコンクリート製
捨て壁型枠版を、上記突部を相互に突き合わせて配置間
隔を保持させつつ互いに相対向させて配置し、かつこれ
ら壁型枠版相互間には無筋の前記壁コンクリート打設空
間を形成する建込み工程と、一方の壁型枠版の上記突部
から他方の壁型枠版の上記突部にわたり前記無筋空間を
横切って前記ボルトを貫挿し、該ボルトを他方の壁型枠
版の上記突部に埋設した前記インサートの雌ねじに締結
して、該ボルトで該無筋空間を補強しつつ壁型枠版相互
を結合する結合工程と、上記壁コンクリート打設空間に
前記壁コンクリートを打設するコンクリート打設工程と
から成ることを特徴とする。
【0011】また請求項5記載の壁型枠は、互いに相対
向して配置され、相互間に壁コンクリートの打設空間を
形成する一対のプレキャストコンクリート製捨て壁型枠
と、これら壁型枠版にそれぞれ埋設され、上記壁コン
クリート打設空間を無筋空間とする壁鉄筋と、これら一
対の壁型枠版の対向面それぞれに、相手側の壁型枠版に
向かって複数一体的に設けられ、互いに係合されてこれ
ら壁型枠版間の配置間隔を保持するセパレータとして機
能しつつ壁型枠版相互を連結する連結具とを備えたこと
を特徴とする。
【0012】さらに請求項6記載の壁型枠を使用した壁
の施工方法は、請求項5に記載した壁型枠を使用した壁
の施工方法であって、前記壁鉄筋が埋設され且つ片面に
前記連結具が複数一体的に設けられて形成された一対の
前記プレキャストコンクリート製捨て壁型枠版を、上記
連結具を互いに係合させることで配置間隔を保持させつ
つ相対向させて結合し、かつこれら壁型枠版相互間には
無筋の前記壁コンクリート打設空間を形成する建込み・
結合工程と、上記壁コンクリート打設空間に前記壁コン
クリートを打設するコンクリート打設工程とから成るこ
とを特微とする。
【0013】
【作用】以上の構成により請求項1および4に記載した
壁型枠および壁型枠を使用した壁の施工方法にあって
は、次のような作用を奏する。
【0014】工場等で製作可能なプレキャストコンク
リート製捨て壁型枠版としたので、これら壁型枠版間の
壁コンクリート打設空間に壁コンクリートを打設するこ
とで、打設コンクリートとそれぞれの壁型枠版とを一体
化した壁を構築することができ型枠材の解体撤去作業が
不要となって工期短縮化を達成できると共に、廃材がで
ない。
【0015】構造用の壁鉄筋を壁型枠版自体に埋設し
たので、現場での壁鉄筋の配筋作業が全く不要になると
共に、これによって壁型枠版間の壁コン々リート打設空
間を無筋空間にすることができて打設される壁コンクリ
ートの充填性を著しく向上させることができる。
【0016】また、壁型枠版単体についてもそれ自体に
高い構造強度を確保できて、これを建て込む際の揚重作
業などに際して壁型枠版が折れてしまうなど事態を防止
でき、壁構築作業をスムーズに施工することができる。
【0017】壁型枠版に形成した突部は、互いに当接
させるだけで壁型枠版相互の配置間隔を設定できるセパ
レータ機能を発揮するので、従来のように現場で多数の
セパレータを逐一取り付ける作業を全く廃止できる。
【0018】セパレータとして用いられるこの複数の突
部を壁型枠版に一体的に形成したので、これら突部の寸
法精度を高く確保することができ、従来のように多数の
セパレータを逐一取り付ける場合には各セパレータで寸
法のばらつきが生じ得るのに対して、本発明にあっては
すべての突部の成形寸法を安定させることができるの
で、突部相互を当接させるだけで壁型枠版を高精度な配
置間隔で建て込むことができる。
【0019】他方の壁型枠版の突部から一方の壁型枠
版の突部にわたって無筋空間を横切って貫挿され、イン
サートの雌ねじに締結されて壁型枠版相互を結合しつつ
無筋空間で壁補強筋として機能するボルトを備えてい
て、ボルトと雌ねじが形成されたインサートとできわめ
て簡単に壁型枠版同士を結合することができる。この際
壁型枠版相互の建込み位置については突部で既に規定さ
れているので配置間隔の拡縮が生じることはなく、した
がってボルトをインサートに単に締結するだけで結合作
業を完了することができる。
【0020】またこのボルトについては、壁型枠版間で
壁コンクリートが打設充填されるだけの無筋空間部分に
これを横切って存在させているので、単なる結合用部材
としてのみならず、壁強度を増強する壁補強筋としても
機能させることができる。
【0021】また請求項1記載の壁型枠の製造方法にあ
っては、前記突部を一体的に有する前記プレキャストコ
ンクリート製捨て壁型枠版を形成するために、底板,側
板及び窪み部を有する構造簡単な型枠を準備し、この型
枠内に壁鉄筋を配置すると共に、窪み部に、前記インサ
ート若しくは上記機能を奏する前記ボルトの貫挿用挿通
孔を形成するピンを配置するのみで、後はコンクリート
を型枠内に打設すれば良く、簡単に請求項1の壁型枠を
得ることができる。
【0022】また、他の製造方法としては、前記プレキ
ャストコンクリート製捨て壁型枠版を形成するために、
底板及び側板を有する型枠と、前記突部を上記壁型枠版
に一体形成するために、突出部を有する上枠枠を準備
し、型枠内に壁鉄筋を配置すると共に、前記インサート
若しくは上記機能を奏する前記ボルトを装着できるよう
に上枠の突出部からインサート若しくはボルトの貫挿用
挿通孔を形成するピンを底板まで挿入するのみで、後は
コンクリートを型枠及び上枠の突出郎に打設すれば良
く、簡単に請求項1の壁型枠を得ることができる。
【0023】また請求項5および6に記載した壁型枠お
よび壁型枠を使用した壁の施工方法にあっては、請求項
1および4と同様に、上記およびの作用を奏すると
共に、次のような作用を奏する。
【0024】壁型枠版に設けた連結具は、互いに係合さ
せるだけで壁型枠版相互の配置間隔を設定できるセパレ
ータ機能を発揮するので、従来のように現場で多数のセ
パレータを逐一取り付ける作業を全く廃止できる。
【0025】セパレータとして用いられるこの複数の連
結具を壁型枠版に一体的に形成したので、これら連結具
の取付精度を高く確保することができ、従来のように多
数のセパレータを逐一取り付ける場合には各セパレータ
で寸法のばらつきが生じ得るのに対して、本発明にあっ
てはすべての連結具の取付寸法を安定させることができ
るので、連結具相互を係合させるだけで壁型枠版を高精
度な配置間隔で建て込むことができる。
【0026】また、連結具がセパレータとしての機能を
有することから、連結具を係合すると壁型枠版同士が結
合されると同時に建込み作業が完了することとなり、こ
れら結合作業と建込み作業とを一挙に遂行することがで
きて、壁構築の作業効率を向上させることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1から図5は本発明の一実施例を示し、図
1は壁型枠10の完成した状態の断面図、図2は図1に
示す壁型枠10の要部拡大断面図、図3は壁型枠10の
一方のプレキャストコンクリート製捨て壁型枠版12を
製造するための型枠14の断面図、図4は壁型枠10の
他方のプレキャストコンクリート製捨て壁型枠版16を
製造するための型枠18の要部断面図、図5は壁型枠1
0の一方のプレキャストコンクリート製捨て壁型枠版
2の斜視図である。
【0028】本実施例は基本的には、互いに相対向して
配置され、相互間に壁コンクリートの打設空間Sを形成
する一対のプレキャストコンクリート製捨て壁型枠版1
2,16と、これら捨て壁型枠版12,16にそれぞれ
埋設され、壁コンクリート打設空間Sを無筋空間とする
壁鉄筋20と、これら一対の捨て壁型枠版12,16の
対向面それぞれに、相手側の捨て壁型枠版に向かって複
数一体的に突設形成され、かつ互いに当接されてこれら
捨て壁型枠版12,16間の配置間隔を保持するセパレ
ータとして機能する突部22,24と、雌ねじが形成さ
れ、一方の捨て壁型枠版16の突部24に埋設されたイ
ンサート28と、他方の捨て壁型枠版12の突部22か
ら一方の捨て壁型枠版16の突部24にわたって上記無
筋空間を横切って貫挿され、インサート28の雌ねじに
締結されて捨て壁型枠版12,16相互を結合しつつ無
筋空間で壁補強筋として機能する取付ボルト26とを備
えて構成される。即ち、前記壁型枠10は図1に示した
ように、一対の捨て壁型枠版12,16を適宜間隔をも
って対峙することにより概略構成する。それぞれの捨て
壁型枠版12,16には、内部に壁鉄筋20を埋設する
と共に、これら一対の捨て壁型枠版12,16のそれぞ
れの内側(それぞれの対向側)から、相手側に位置を対
応させて突設する複数の突部22,24を一体に形成し
てある。また、図2に詳示したように一方の突部22の
中心部には、取付ボルト26が捨て壁型枠版12の厚さ
方向に貫通し、かつ、他方の突部24には、その先端中
心部に雌ねじを形成したインサート28を埋設してあ
る。そして、前記突部22,24同士を互いに突き合わ
せて、前記取付ボルト26をインサート28に締め付け
ることにより、それぞれの捨て壁型枠版12,16を結
合する。前記一対の捨て壁型枠版12,16は、前記突
部22,24を介して所定の間隔が保持される。
【0029】前記各捨て壁型枠版12,16は、図3お
よび図4に示した前記型枠14,18を用いて工場で大
量生産することができる。即ち、図3に示した型枠14
は一方の捨て壁型枠版12を製造するためのもので、底
板14aと浅い側板14bとで構成してある。底板14
aには前記突部22を一体成形するための窪み部30を
形成し、この窪み部30の中心部には前記取付ボルト2
6の挿通孔26a(図2参照)を形成するためのピン3
2を着脱可能に配置する。尚、このピン32の先端部
(図中上端部)に、取付ボルト26の頭部の収納スペー
ス26b(図2参照)を形成するための拡径部32aを
形成してある。
【0030】前記型枠14により捨て壁型枠版12を製
造するには、前記ピン32をセットすると共に、壁鉄筋
20を所定位置にセットし、この状態で型枠14内にコ
ンクリート34を打設する。そして、コンクリート34
が硬化した段階で脱型し、ピン32を取り除くことによ
り、図5に示す捨て壁型枠版12を形成することができ
る。
【0031】一方、他方の捨て壁型枠版16を製造する
型枠18を図4に示したが、この型枠18は前記型枠1
4と略同様の構成、つまり、底板および側板をもって形
成できるため、特に、図4では前記型枠14と異なる部
分の要部を示す。即ち、前記型枠18の底板18aに
は、前記突部24を形成するための窪み部36を同様に
形成してあり、この窪み部36内の中央部に前記インサ
ート28をセットしてコンクリートを打設する。尚、前
記他方の捨て壁型枠版16は、図5に示した一方の捨て
壁型枠版12と略同様の形状となる。
【0032】ここで、前記壁型枠10を使用して壁を施
工するには、壁鉄筋20が埋設され且つ片面に突部2
2,24が複数一体的に突設形成された一対のプレキャ
ストコ ンクリート製捨て壁型枠版12,16を現場に搬
入し、これら捨て壁型枠版12,14を、突部22,2
4を相互に突き合わせて配置間隔を保持させつつ互いに
相対向させて配置し、かつこれら捨て壁型枠版12,1
6相互間には無筋の壁コンクリート打設空間Sを形成し
建て込む(建て込み工程)。
【0033】次に、一方の捨て壁型枠版12の突部22
に形成したボルト挿通孔26aに他方の捨て壁型枠版1
6の突部24にわたり無筋空間を横切って取付ボルト2
6を貫挿し、このボルト26を他方の捨て壁型枠版16
の突部24に埋設したインサート28の雌ねじに締結し
て、ボルト26で無筋空間を補強しつつ捨て壁型枠版1
2,16相互を結合する(結合工程)。
【0034】そして、互いに結合した一対の捨て壁型枠
12,16間の壁コンクリート打設空間Sに壁コンク
リートを打設する(コンクリート打設工程)。
【0035】以上説明したように本実施例にあっては、
一対の捨て壁型枠版12,16を適宜間隔をもって対峙
して建て込み、そして、これら捨て壁型枠版12,16
を互いに結合した後、両者間の壁コンクリート打設空間
S内に壁コンクリートを打設し、このコンクリートが硬
化することにより、前記捨て壁型枠版12,16と一体
化した壁を構築することができる。
【0036】従って、本実施例の壁型枠10は、適宜間
隔をもって対峙する一対の捨て壁型枠版12,16は、
予め工場等で形成したものを現場に搬入して建て込むこ
とができるため、現場で行う型枠の建て込みを著しく簡
単にすることができる。また、前記捨て壁型枠版12,
16は、型枠14,18での製造段階で内部に壁鉄筋
0を埋設してあるため、現場での壁筋組み込みを不要と
する。更に、一対の捨て壁型枠版12,16は、それぞ
れの片面から突設した複数の突部22,24を突き合わ
せることにより、両者間の間隔を簡単に保持することが
できる。
【0037】一方、突部22に挿通される取付ボルト2
6および突部24に埋設したインサート28を介して、
それぞれの捨て壁型枠版12,16の結合を簡単に行う
ことができる。また、結合用の前記取付ボルト26は、
壁の強度を補う機能も発揮する。
【0038】また、前記一対の捨て壁型枠版12,16
は、壁コンクリート打設空間Sに打設した壁コンクリー
と一体化して壁を構築するため、壁型枠10を後で解
体する必要が無く、この点でも現場作業の著しい省力化
を達成できる。
【0039】図6及び図7には、壁型枠10の製造方法
に関して他の実施例が示されている。これらは、取付ボ
ルト26が取り付けられる側の捨て壁型枠版12の製造
方法を示しているが、上記図4を参照すれば理解される
ように、インサート28が取り付けられる側の捨て壁型
枠版16の製造に対しても、同様に適用することができ
る。上記図3及び図4の製造方法にあっては、突部22
を形成するために、型枠14の底板14aに下方へ突出
する窪み部30を形成したが、本実施例では、この突部
22の形成のために、突出部30aを有する上枠14c
を利用するようにしている。製造方法を具体的に説明す
ると、底板14aと側板14bで区画形成された型枠1
4内に壁鉄筋20をセットし、適宜厚さでコンクリート
34を打設する。その後コンクリート34が硬化する前
にコンクリート打設面の上に上枠14cをセツトし、突
出部30aの上端に形成した開口からさらにコンクリー
トを打設すると共に、この突出部30aの開口から型枠
14の底板14aに達するようにピン32を挿通する。
これにより、上記実施例と同様に、捨て壁型枠版12を
製造することができる。
【0040】図8〜図12には、壁型枠10に関して、
他の実施例が示されている。基本的には上記実施例と同
様に、壁型枠10は、一対の捨て壁型枠版12,16を
適宜間隔をもって対峙することにより概略構成する。
らに説明すると、互いに相対向して配置され、相互間に
壁コンクリートの打設空間Sを形成する一対のプレキャ
ストコンクリート製捨て壁型枠版12,16と、これら
捨て壁型枠版12,16にそれぞれ埋設され、壁コンク
リート打設空間Sを無筋空間とする壁鉄筋20 と、これ
ら一対の捨て壁型枠版12,16の対向面それぞれに、
相手側の捨て壁型枠版に向かって複数一体的に設けら
れ、互いに係合されてこれら捨て壁型枠版12,16間
の配置間隔を保持するセパレータとして機能しつつ捨て
壁型枠版12,16相互を連結する連結具56,58と
を備えて構成される。
【0041】まず図8及び図9に示したものについて説
明すると、一方の捨て壁型枠版16に形成された各突部
24の中心部には、一端にアンカプレート42が取り付
けられると共に、他端にソケット部44が形成された軸
体状に形成され、アンカプレート42が捨て壁型枠版
6内に埋設され、ソケット部44が他方の捨て壁型枠版
12側へ突出された第1連結部材58が設けられると共
に、他方の捨て壁型枠版12に形成された各突部22の
中心部には、同様に一端にアンカプレート48が取り付
けられると共に、他端に球状部46が形成された軸体状
に形成され、アンカプレート48が捨て壁型枠版12内
に埋設され、球状部46がソケット部44に対向される
第2連結部材56が設けられている。そして、これら連
結部材56,58によって連結具が構成されるようにな
っており、第1連結部材58のソケット部44を第2連
結部材56の球状部46に係合させることで、捨て壁型
枠版12,16相互を、それらの間隔を一定に保持しつ
つ、結合できるようになっている。殊に、第1連結部材
58のソケット部44は、その軸部40に対しピン体5
0を介して回動可能に取り付けられ、このソケット部4
4を第2連結部材56の球状部46に係合させる際に、
その係合作業を円滑に達成できるように構成されてい
る。殊に本実施例は、一対の捨て壁型枠版12,16を
水平方向から互いに接近させて連結部材56,58相互
を結合させるのに好ましいものである。また、図10に
示すように上記球状部46に係合するソケット部44
を、球状部46を両側から挟み込む一対のレバー体52
で構成し、このレバー体52をバネ54で互いに閉じる
ように構成して、球状部46に係合させるようにしても
良い。
【0042】次に、図11及び図12に示したものにつ
いて説明すると、一方の捨て壁型枠版16に形成された
各突部24の中心部には、一端にアンカプレート42が
取り付けられると共に、他端に下向きにソケット部44
が形成された軸体状に形成され、アンカプレート42が
捨て壁型枠版16内に埋設され、ソケット部44が他方
捨て壁型枠版12側へ突出された第1連結部材58が
設けられると共に、他方の捨て壁型枠版12に形成され
た各突部22の中心部には、同様に一端にアンカプレー
ト48が取り付けられると共に、他端に上向きに球状部
46が形成された軸体状に形成され、アンカプレート4
8が捨て壁型枠版12内に埋設され、球状部46がソケ
ット部44に対向される第2連結部材56が設けられて
いる。そして、これら連結部材56,58によって連結
具が構成されるようになっており、第1連結部材58の
ソケット部44を第2連結部材56の球状部46に係合
させることで、捨て壁型枠版12,16相互を、それら
の間隔を一定に保持しつつ、結合できるようになってい
る。第1連結部材58のソケット部44は上記のものと
同様に、その軸部40に対しピン体50を介して回動可
能に取り付けられ、このソケット部44を第2連結部材
56の球状部46に係合させる際に、その係合作業を円
滑に達成できるように構成されている。本実施例は、球
状部46を有する第2連結部材56を備える一方の捨て
壁型枠版12を予め建て込んでおき、その後第1連結部
材58を有する他方の捨て壁型枠版16を上方から接近
させて建込む場合に好ましいものである。本実施例で
も、ソケット部44に対して、図10の構成を採用して
も良いことは勿論である。
【0043】これら各捨て壁型枠版12,16は、前述
した製造方法と同様にして型枠を用いて工場で大量生産
することができる。
【0044】本実施例の壁型枠10を使用して壁を施工
するには、壁鉄筋20が埋設され且つ片面に連結具5
6,58が複数一体的に設けられて形成された一対のプ
レキャストコンクリート製捨て壁型枠版12,16を現
場に搬入し、これら捨て壁型枠版12,16を、連結具
56,58を互いに係合させることで配置間隔を保持さ
せつつ相対向させて結合し、かつこれら捨て壁型枠版1
2,16相互間には無筋の壁コンクリート打設空間Sを
形成して建て込む(建込み・結合工程)。
【0045】そして、互いに結合した一対の捨て壁型枠
版12,16間の壁コンクリート打設空間Sに壁コンク
リートを打設する(コンクリート打設工程)。
【0046】以上説明したように本実施例にあっても、
一対の捨て壁型枠版12,16両者間の壁コンクリート
打設空間S内に壁コンクリートを打設し、この壁コンク
リートが硬化することにより、前記捨て壁型枠版12,
16と一体化した壁を構築することができる。
【0047】従って、本実施例の壁型枠10にあって
も、現場で行う型枠の建て込みを著しく簡単化できると
共に、現場での壁筋組み込みを不要とでき、更に両者間
の間隔を簡単に保持することもできる。一方、連結部材
56,58により、それぞれの捨て壁型枠版12,16
の結合を簡単に行うことができる。また、壁型枠10を
後で解体する必要が無く、この点でも現場作業の著しい
省力化を達成できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜4の壁型
枠,壁型枠の製造方法並びに壁型枠を使用した壁の施工
方法にあっては、次のような効果を発揮する。
【0049】工場等で製作可能なプレキャストコンク
リート製捨て壁型枠版としたので、これら壁型枠版間の
壁コンクリート打設空間に壁コンクリートを打設するこ
とで打設コンクリートとそれぞれの壁型枠版とを一体化
した壁を構築することができ、型枠材の解体撤去作業が
不要となって工期短縮化を達成できると共に、廃材がで
ない。
【0050】構造用の壁鉄筋を壁型枠版自体に埋設し
たので、現場での壁鉄筋の配筋作業が全く不要になると
共に、これによって壁型枠版間の壁コンクリート打設空
間を無筋空間にすることができて打設される壁コンクリ
ートの充填性を著しく向上させることができる。また、
壁型枠版単体についてもそれ自体に高い構造強度を確保
できて、これを建て込む際の揚重作業などに際して壁型
枠版が折れてしまうな どの事態を防止でき、壁構築作業
をスムーズに施工することができる。
【0051】壁型枠版に形成した突部は、互いに当接
させるだけで壁型枠版相互の配置間隔を設定できるセパ
レータ機能を発揮するので、従来のように現場で多数の
セパレータを逐一取り付ける作業を全く廃止できる。セ
パレータとして用いられるこの複数の突部を壁型枠版に
一体的に形成したので、これら突部の寸法精度を高く確
保することができ、従来のように多数のセパレータを逐
一取り付ける場合には各セパレータで寸法のばらつきが
生じ得るのに対して、本発明にあってはすべての突部の
成形寸法を安定させることができるので、突部相互を当
接させるだけで壁型枠版を高精度な配置間隔で建て込む
ことができる。
【0052】他方の壁型枠版の突部から一方の壁型枠
版の突部にわたって無筋空間を横切って貫挿され、イン
サートの雌ねじに締結されて壁型枠版相互を結合しつつ
無筋空間で壁補強筋として機能するボルトを備えてい
て、ボルトと雌ねじが形成されたインサートとできわめ
て簡単に壁型枠版同士を結合することができる。この
際、壁型枠版相互の建込み位置については突部で既に規
定されているので配置間隔の拡縮が生じることはなく、
したがってボルトをインサートに単に締結するだけで結
合作業を完了することができる。またこのボルトについ
ては、壁型枠版間で壁コンクリートが打設充填されるだ
けの無筋空間部分にこれを横切って存在させているの
で、単なる結合用部材としてのみならず、壁強度を増強
する壁補強筋としても機能させることができる。
【0053】また請求項1に記載した壁型枠の製造方法
として、前記突部を一体的に有する前記プレキャストコ
ンクリート製捨て壁型枠版を形成するために、底板,側
板及び窪み部を有する構造簡単な型枠を準備し、この型
枠内に壁鉄筋を配置すると共に、窪み部に、前記インサ
ート若しくは上記機能を奏する前記ボルトの貫挿用挿通
孔を形成するピンを配置するのみで、後はコンクリート
を型枠内に打設すれば良く、簡単に請求項1の壁型枠を
得ることができる。
【0054】また、他の製造方法としては、前記プレキ
ャストコンクリート製捨て壁型枠版を形成するために、
底板及び側板を有する型枠と、前記突部を上記壁型枠版
に一体形成するために、突出部を有する上枠とを準備
し、型枠内に壁鉄筋を配置すると共に、前記インサート
若しくは上記機能を奏する前記ボルトを装着できるよう
に上枠の突出部からインサート若しくはボルトの貫挿用
挿通孔を形成するピン底板まで挿入するのみで、後は
コンクリートを型枠及び上枠の突出部に打設すれば良
く、簡単に請求項1の壁型枠を得ることができる。
【0055】また、請求項5および6の壁型枠並びに壁
型枠を使用した壁の施工方法にあっては、請求項1およ
び4と同様に、上記およびの効果を発揮すると共
に、次のような効果を発揮する。
【0056】壁型枠版に設けた連結具は、互いに係合さ
せるだけで壁型枠版相互の配置間隔を設定できるセパレ
ータ機能を発揮するので、従来のように現場で多数のセ
パレータを逐一敗り付ける作業を全く廃止できる。セパ
レータとして用いられるこの複数の連結具を壁型枠版に
一体的に形成したので、これら連結具の取付精度を高く
確保することができ、従来のように多数のセパレータを
逐一取り付ける場合には各セパレータで寸法のばらつき
が生じ得るのに対して、本発明にあってはすべての連結
具の取付寸法を安定させることができるので、連結具相
互を係合させるだけで壁型枠版を高精度な配置間隔で建
て込むことができる。また、連結具がセパレータとして
の機能を有することから、連結具を係合すると壁型枠版
同士が結合されると同時に建込み作業が完了することと
なり、これら結合作業と建込み作業とを一挙に遂行する
ことができて、壁構築の作業効率を向上させることがで
きる。
【0057】従って、上記本発明にあっては、壁の強度
を大きく保ちつつ大幅な省力化を達成できると共に、工
期の短縮化を図ることができ、建築費の削減を達成でき
るという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す壁型枠の断面図であ
る。
【図2】図1に示す壁型枠の要部拡大断面図である。
【図3】本発明に用いる一方のプレキャストコンクリー
ト製捨て壁型枠版を製造するための型枠の断面図であ
る。
【図4】本発明に用いる他方のプレキャストコンクリー
ト製捨て壁型枠版を製造するための型枠の要部断面図で
ある。
【図5】本発明に用いるプレキャストコンクリート製捨
て壁型枠版の一実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明に用いる一方のプレキャストコンクリー
ト製捨て壁型枠版を製造するための、他の実施例の第1
工程を示す断面図である。
【図7】本発明に用いる一方のプレキャストコンクリー
ト製捨て壁型枠版を製造するための、他の実施例の第2
工程を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す壁型枠の断面図であ
る。
【図9】図8に示す壁型枠の要部拡大断面図である。
【図10】第1連結部材の変形例を示す側面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例を示す壁型枠の断
面図である。
【図12】図11に示す壁型枠の要部拡大断面図であ
る。
【図13】従来例を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 壁型枠 12 プレキャストコンクリート製捨て壁型枠版 14 型枠 14a 底板 14b 側板 14c 上枠 16 プレキャストコンクリート製捨て壁型枠版 20 壁鉄筋 22 突部 24 突部 26 取付ボルト 28 インサー
ト 30 窪み部 30a 突出部 32 ピン 34 コンクリ
ート 40 軸部 42,48 ア
ンカプレート 44 ソケット部 46 球状部 50 ピン体 52 レバー体 54 バネ 56,58 連
結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/86 611N (72)発明者 小川 晴果 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−121257(JP,A) 特開 昭54−24420(JP,A) 特表 平1−501494(JP,A) 特開 平2−24438(JP,A) 実開 昭52−97809(JP,U) 実開 昭54−110659(JP,U) 実開 昭59−184609(JP,U) 実開 昭50−27147(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/86 B28B 7/22 - 23/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに相対向して配置され、相互間に壁
    コンクリートの打設空間を形成する一対のプレキャスト
    コンクリート製捨て壁型枠版と、これら壁型枠版にそれぞれ埋設され、上記壁コンクリー
    ト打設空間を無筋空間とする壁鉄筋と、 これら一対の壁型枠版の対向面それぞれに、相手側の壁
    型枠版に向かって複数一体的に突設形成され、かつ互い
    に当接されてこれら壁型枠版間の配置間隔を保持するセ
    パレータとして機能する突部と、雌ねじが形成され、一方の壁型枠版の上記突部に埋設さ
    れたインサートと、 他方の壁型枠版の上記突部から一方の壁型枠版の上記突
    部にわたって上記無筋空間を横切って貫挿され、上記イ
    ンサートの雌ねじに締結されて壁型枠版相互を結合しつ
    つ該無筋空間で壁補強筋として機能するボルトと を備え
    たことを特徴とする壁型枠。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した壁型枠を製造する方
    法であって、 前記突部を一体的に有する前記プレキャストコンクリー
    ト製捨て壁型枠版を形成するために、 底板と該底板から
    立ち上げられた側板と該底板から下方へ突出する窪み部
    とを有する型枠を形成し、 次いで、該型枠内に前記壁鉄筋を配設すると共に上記窪
    み部に前記インサート若しくは前記ボルトの貫挿用挿通
    孔を形成するピンを配置し、 その後、上記型枠内にコンクリートを打設することを特
    徴とする壁型枠の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した壁型枠を製造する方
    法であって、 前記プレキャストコンクリート製捨て壁型枠版を形成す
    るために、 底板と該底板から立ち上げられた側板とを有
    する型枠を形成し、 次いで、該型枠内に前記壁鉄筋を配設してコンクリート
    を打設し、 その後前記突部を上記壁型枠版に一体形成するために、
    コンクリート打設面上に、上端が開口された突出部を有
    する上枠を載置し、 最後に該上枠の突出部内にその開口からコンクリートを
    打設すると共に前記インサート若しくは前記ボルトの貫
    挿用挿通孔を形成するピンを上記底板まで挿通配置する
    ことを特徴とする壁型枠の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載した壁型枠を使用した壁
    の施工方法であって、 前記壁鉄筋 が埋設され且つ片面に前記突部が複数一体的
    に突設形成された一対の前記プレキャストコンクリート
    製捨て壁型枠版を、上記突部を相互に突き合わせて配置
    間隔を保持させつつ互いに相対向させて配置し、かつこ
    れら壁型枠版相互間には無筋の前記壁コンクリート打設
    空間を形成する建込み工程と、一方の壁型枠版の上記突部から他方の壁型枠版の上記突
    部にわたり前記無筋空間を横切って前記ボルトを貫挿
    し,該ボルトを他方の壁型枠版の上記突部に埋設した前
    記インサートの雌ねじに締結して、該ボルトで該無筋空
    間を補強しつつ壁型枠版相互を結合する 結合工程と、上記壁コンクリート打設空間に前記壁コンクリート を打
    設するコンクリート打設工程とから成ることを特徴とす
    る壁型枠を使用した壁の施工方法。
  5. 【請求項5】 互いに相対向して配置され、相互間に壁
    コンクリートの打設空間を形成する一対のプレキャスト
    コンクリート製捨て壁型枠版と、これら壁型枠版にそれぞれ埋設され、上記壁コンクリー
    ト打設空間を無筋空間とする壁鉄筋と、 これら一対の壁型枠版の対向面それぞれに、相手側の壁
    型枠版に向かって複数一体的に設けられ、互いに係合さ
    れてこれら壁型枠版間の配置間隔を保持するセパレータ
    として機能しつつ壁型枠版相互を連結する連結具とを備
    えたことを特徴とする壁型枠。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した壁型枠を使用した壁
    の施工方法であって、 前記壁鉄筋 が埋設され且つ片面に前記連結具が複数一体
    的に設けられて形成された一対の前記プレキャストコン
    クリート製捨て壁型枠版を、上記連結具を互い に係合さ
    せることで配置間隔を保持させつつ相対向させて結合
    し、かつこれら壁型枠版相互間には無筋の前記壁コンク
    リート打設空間を形成する建込み・結合工程と、上記壁コンクリート打設空間に前記壁コンクリート を打
    設するコンクリート打設工程とから成ることを特徴とす
    る壁型枠を使用した壁の施工方法。
JP3043941A 1991-01-18 1991-02-18 壁型枠,壁型枠の製造方法並びに壁型枠を使用した壁の施工方法 Expired - Fee Related JP2778272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3043941A JP2778272B2 (ja) 1991-01-18 1991-02-18 壁型枠,壁型枠の製造方法並びに壁型枠を使用した壁の施工方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-16804 1991-01-18
JP1680491 1991-01-18
JP3043941A JP2778272B2 (ja) 1991-01-18 1991-02-18 壁型枠,壁型枠の製造方法並びに壁型枠を使用した壁の施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04281941A JPH04281941A (ja) 1992-10-07
JP2778272B2 true JP2778272B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=26353201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3043941A Expired - Fee Related JP2778272B2 (ja) 1991-01-18 1991-02-18 壁型枠,壁型枠の製造方法並びに壁型枠を使用した壁の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2778272B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2799396B2 (ja) * 1995-05-12 1998-09-17 正幸 九谷 埋込型組合せ型枠及び埋込型組合せ型枠を用いて形成した壁体
CN101858143B (zh) * 2010-07-09 2012-08-08 徐学文 模管建筑施工技术
JP5608055B2 (ja) * 2010-11-18 2014-10-15 三井住友建設株式会社 プレキャスト鉄筋コンクリート梁の製造方法
CN113944256B (zh) * 2021-12-03 2022-12-20 赵泽舟 二次提升泵房的施工工艺

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5310279Y2 (ja) * 1973-07-11 1978-03-18
JPS5297809U (ja) * 1976-01-21 1977-07-22
JPS5424420A (en) * 1977-07-25 1979-02-23 Naito Hanichirou Method and device for building wall with filler injected in partition member
JPS54110659U (ja) * 1978-01-20 1979-08-03
JPS59184609U (ja) * 1983-05-26 1984-12-08 菱和産資株式会社 コンクリ−トパネル成形用型枠
JPS62121257A (ja) * 1985-11-21 1987-06-02 三井造船株式会社 鋼・コンクリ−ト複合構造
JPH01501494A (ja) * 1987-01-17 1989-05-25 アイピ−エ− − イソラスト インタ−ナショナル エス.エ−. 建築物の合わせコンクリ−ト法に用いられる固定要素
JPH0224438A (ja) * 1988-02-08 1990-01-26 Supuritsuton Kogyo Kk コンクリートユニット板

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04281941A (ja) 1992-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2778272B2 (ja) 壁型枠,壁型枠の製造方法並びに壁型枠を使用した壁の施工方法
US20170016237A1 (en) Assembly and Method for Creating a Wall from a Flowable Material
KR20000067960A (ko) 분할가능한 스페이서 부재를 사용한 성형체 이어맞춤식 콘크리트
JPH0315605Y2 (ja)
JP3342433B2 (ja) プレキャストコンクリート板の製造方法
JP2004027506A (ja) プレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造
JPH02167960A (ja) 薄肉ブレキヤストコンクリート型枠及びその製造方法
JP3119117B2 (ja) Pc版打ち込み型枠および型枠工法
JP3118527B2 (ja) プレキャストコンクリート基礎用ブロックおよびその施工方法
JP3000859B2 (ja) Pc柱部材の製造方法
JPH0235446Y2 (ja)
JPH0469257B2 (ja)
JP4319775B2 (ja) 耐震補強壁とその製造方法
JPH05179700A (ja) プレキャスト大梁とプレキャスト小梁の接合方法
KR101461653B1 (ko) 부착 강도 증가를 위한 연결면 성형 거푸집 및 이를 이용한 콘크리트 구조물 시공 공법
JPH0350846B2 (ja)
JP3088568B2 (ja) プレキャストコンクリート基礎用ブロックおよびその施工方法
JP3027589U (ja) 木造建築物連結基礎ブロック
JP2556952B2 (ja) 筒状コンクリート製品の製造方法
JP2634098B2 (ja) 地中梁の構築方法
JPH1015935A (ja) Pc版製造用の端面型枠
JPH02296948A (ja) 鉄筋コンクリート造スラブの構築方法
JPH0422605A (ja) 中空プレキヤストコンクリート梁部材の製造方法
JPH05272187A (ja) 壁の構築方法
JPS6366968B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees