JPH1015935A - Pc版製造用の端面型枠 - Google Patents
Pc版製造用の端面型枠Info
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- JPH1015935A JPH1015935A JP19397596A JP19397596A JPH1015935A JP H1015935 A JPH1015935 A JP H1015935A JP 19397596 A JP19397596 A JP 19397596A JP 19397596 A JP19397596 A JP 19397596A JP H1015935 A JPH1015935 A JP H1015935A
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- reinforcing bar
- shaped reinforcing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品点数が少なくて、作業性が良いPC版製
造用の端面型枠を提供する。 【解決手段】 U字状鉄筋4をルーズに挿通させること
が可能な先細りテーパー状の縦溝aが適当間隔おきに複
数形成され、当該縦溝aに挿通されたU字状鉄筋4の上
端よりも下方のPC版端面部を成形するように構成され
た本体部分13Aと、U字状鉄筋4の上端よりも上方の
PC版端面部を成形するように構成され、且つ、本体部
分13Aに対して水平軸19周りで揺動自在に枢着され
た蓋体部分13Bと、各々のU字状鉄筋4の内周面部に
嵌め込み保持される空間埋め部材18とで、PC版製造
用の端面型枠13を構成する。
造用の端面型枠を提供する。 【解決手段】 U字状鉄筋4をルーズに挿通させること
が可能な先細りテーパー状の縦溝aが適当間隔おきに複
数形成され、当該縦溝aに挿通されたU字状鉄筋4の上
端よりも下方のPC版端面部を成形するように構成され
た本体部分13Aと、U字状鉄筋4の上端よりも上方の
PC版端面部を成形するように構成され、且つ、本体部
分13Aに対して水平軸19周りで揺動自在に枢着され
た蓋体部分13Bと、各々のU字状鉄筋4の内周面部に
嵌め込み保持される空間埋め部材18とで、PC版製造
用の端面型枠13を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PC版(プレキャ
ストコンクリート版)製造用の型枠、中でも、PC版を
互いに連結するための横向きU字状の鉄筋が端面部に突
出されたPC版を製造するために用いられる端面型枠に
関するものである。
ストコンクリート版)製造用の型枠、中でも、PC版を
互いに連結するための横向きU字状の鉄筋が端面部に突
出されたPC版を製造するために用いられる端面型枠に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のPC版は、例えば舗道や橋梁など
の施工に用いられるもので、一般には図1〜図4示すよ
うに、PC版連結用鉄筋2の挿通部3を形成する側面視
で横向きU字状の鉄筋4…を、PC版本体5の幅方向両
側の端面部6に突出させると共に、この端面部6の下部
側に迫り出し部7を連設して成る。
の施工に用いられるもので、一般には図1〜図4示すよ
うに、PC版連結用鉄筋2の挿通部3を形成する側面視
で横向きU字状の鉄筋4…を、PC版本体5の幅方向両
側の端面部6に突出させると共に、この端面部6の下部
側に迫り出し部7を連設して成る。
【0003】そして、橋梁や舗道の施工に際しては、そ
の規模にもよるが、例えば、幅方向の端面部に150ミ
リのピッチでU字状鉄筋4を突出させた長さが15メー
トルで幅が2メートル程度のPC版1を床版にして、こ
のPC版1を順次、U字状鉄筋4を相手方のU字状鉄筋
4,4間に差し込むようにして、かつ、それの迫り出し
部7,7を互いに突き合わせるようにして、橋桁や道床
上に並べると共に、隣り合うPC版1,1のU字状鉄筋
4,4によるループ状の鉄筋挿通部3にPC版連結用の
鉄筋2…を挿通し、次いで迫り出し部7,7と端面部
6,6とによる凹部にコンクリート8を打設して、最終
的に表面をアスファルト層9で仕上げて橋梁や舗道が施
工される(図5を参照)。
の規模にもよるが、例えば、幅方向の端面部に150ミ
リのピッチでU字状鉄筋4を突出させた長さが15メー
トルで幅が2メートル程度のPC版1を床版にして、こ
のPC版1を順次、U字状鉄筋4を相手方のU字状鉄筋
4,4間に差し込むようにして、かつ、それの迫り出し
部7,7を互いに突き合わせるようにして、橋桁や道床
上に並べると共に、隣り合うPC版1,1のU字状鉄筋
4,4によるループ状の鉄筋挿通部3にPC版連結用の
鉄筋2…を挿通し、次いで迫り出し部7,7と端面部
6,6とによる凹部にコンクリート8を打設して、最終
的に表面をアスファルト層9で仕上げて橋梁や舗道が施
工される(図5を参照)。
【0004】かゝる構成によれば、PC版連結用鉄筋2
の挿通部3を形成する鉄筋4が側面視で横向きU字状で
あることから、PC版の端面部に単純に直線状の鉄筋を
突出させるものに比べて、PC版1,1どうしの連結が
高強度で達成されるのであるが、細かいピッチで多数本
のU字状鉄筋4を端面部から突出させる従来のPC版製
造用の端面型枠にあっては、その端面型枠の立て込み
と、U字状鉄筋の組み立て並びに脱型に多大の手間と時
間を要したもので、PC版の製造コストが高くなる点で
問題があった。
の挿通部3を形成する鉄筋4が側面視で横向きU字状で
あることから、PC版の端面部に単純に直線状の鉄筋を
突出させるものに比べて、PC版1,1どうしの連結が
高強度で達成されるのであるが、細かいピッチで多数本
のU字状鉄筋4を端面部から突出させる従来のPC版製
造用の端面型枠にあっては、その端面型枠の立て込み
と、U字状鉄筋の組み立て並びに脱型に多大の手間と時
間を要したもので、PC版の製造コストが高くなる点で
問題があった。
【0005】即ち、従来の端面型枠は、図10,11に
示すように、PC版の端面部成形用の側板30に、U字
状鉄筋4を外方に挿通させるスリットbを所定の配筋ピ
ッチで形成すると共に、このスリットbのそれぞれの両
側に雌ねじ部c,cを設け、かつ、スリットbの上部側
を閉じる上蓋部材31と、U字状鉄筋4の上下の鉄筋部
分4b,4a間に挿通される中蓋部材32とを、前記雌
ねじ部cに螺合されるボルト33によって側板30に止
着して、鉄筋挿通後のスリットbを閉じるように構成さ
れていたのである。
示すように、PC版の端面部成形用の側板30に、U字
状鉄筋4を外方に挿通させるスリットbを所定の配筋ピ
ッチで形成すると共に、このスリットbのそれぞれの両
側に雌ねじ部c,cを設け、かつ、スリットbの上部側
を閉じる上蓋部材31と、U字状鉄筋4の上下の鉄筋部
分4b,4a間に挿通される中蓋部材32とを、前記雌
ねじ部cに螺合されるボルト33によって側板30に止
着して、鉄筋挿通後のスリットbを閉じるように構成さ
れていたのである。
【0006】ところが、上記の構成によれば、中蓋部材
32を幾ら短尺にしたとしても、この中蓋部材32を上
下の鉄筋部分4b,4a間に挿通させたり、或いは抜き
出したりすることが非常に困難であり、更に、U字状鉄
筋4,4間の隙間が狭くて作業条件が悪いことと、ボル
ト点数が膨大であることから、側板30に対する蓋部材
31,32止着や解体の作業も困難を極めるものであっ
た。
32を幾ら短尺にしたとしても、この中蓋部材32を上
下の鉄筋部分4b,4a間に挿通させたり、或いは抜き
出したりすることが非常に困難であり、更に、U字状鉄
筋4,4間の隙間が狭くて作業条件が悪いことと、ボル
ト点数が膨大であることから、側板30に対する蓋部材
31,32止着や解体の作業も困難を極めるものであっ
た。
【0007】また、上記構成の端面型枠においては、コ
ンクリートの漏れ出しを防止するためには、スリットb
に対してU字状鉄筋4を出来るだけ密に挿通させるよう
にすることが肝要であるが、このようにスリットbを幅
狭く形成すると、コンクリート硬化後の脱型が困難にな
る可能性がある。
ンクリートの漏れ出しを防止するためには、スリットb
に対してU字状鉄筋4を出来るだけ密に挿通させるよう
にすることが肝要であるが、このようにスリットbを幅
狭く形成すると、コンクリート硬化後の脱型が困難にな
る可能性がある。
【0008】このような不都合を解消するために、本出
願人は、図12〜図14に示すような端面型枠を開発
し、特願平7−227064号として既に提案してい
る。この端面型枠は、PC版の端面部成形用の側板30
とその上縁に連なる上面板に、U字状鉄筋4をルーズに
挿通させることが可能な先細りテーパー状の縦溝aを形
成する一方、縦溝aに挿通されたU字状鉄筋4の内周面
部に嵌め込み保持されるゴム製の空間埋め部材18a
と、U字状鉄筋4の上部側鉄筋部分4bに載せられるゴ
ム製の上部側空間埋め部材18bとを設けて構成したも
のである。
願人は、図12〜図14に示すような端面型枠を開発
し、特願平7−227064号として既に提案してい
る。この端面型枠は、PC版の端面部成形用の側板30
とその上縁に連なる上面板に、U字状鉄筋4をルーズに
挿通させることが可能な先細りテーパー状の縦溝aを形
成する一方、縦溝aに挿通されたU字状鉄筋4の内周面
部に嵌め込み保持されるゴム製の空間埋め部材18a
と、U字状鉄筋4の上部側鉄筋部分4bに載せられるゴ
ム製の上部側空間埋め部材18bとを設けて構成したも
のである。
【0009】この端面型枠は、図10,11で示した従
来例に比べると、多くの点で優れているが、次の点に改
良の余地があった。即ち、150ミリのピッチで配筋さ
れる多数のU字状鉄筋4について、それぞれ、上部側空
間埋め部材18bが必要であるから、部品点数が多く、
しかも、多数の上部側空間埋め部材18bを一個ずつ縦
溝aに嵌め込んでいく作業は、かなり面倒であった。ま
た、上部側空間埋め部材18bは、ゴム製の軽い小さな
ものであって、縦溝aに嵌め込まれているだけであるか
ら、バイブレーターによって型枠内のコンクリートの締
固めを行う際、振動によって上部側空間埋め部材18b
が外れてしまうことがあった。
来例に比べると、多くの点で優れているが、次の点に改
良の余地があった。即ち、150ミリのピッチで配筋さ
れる多数のU字状鉄筋4について、それぞれ、上部側空
間埋め部材18bが必要であるから、部品点数が多く、
しかも、多数の上部側空間埋め部材18bを一個ずつ縦
溝aに嵌め込んでいく作業は、かなり面倒であった。ま
た、上部側空間埋め部材18bは、ゴム製の軽い小さな
ものであって、縦溝aに嵌め込まれているだけであるか
ら、バイブレーターによって型枠内のコンクリートの締
固めを行う際、振動によって上部側空間埋め部材18b
が外れてしまうことがあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点を
改良したものであって、その目的とするところは、U字
状鉄筋ごとに上部側空間埋め部材を設ける場合に比し
て、部品点数が少なくて、作業性が良いPC版製造用の
端面型枠を提供する点にある。
改良したものであって、その目的とするところは、U字
状鉄筋ごとに上部側空間埋め部材を設ける場合に比し
て、部品点数が少なくて、作業性が良いPC版製造用の
端面型枠を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、PC版製造用の端面型枠を、U字状
鉄筋の上端よりも下方のPC版端面部を成形するように
構成された本体部分と、U字状鉄筋の上端よりも上方の
PC版端面部を成形するように構成された蓋体部分とに
分割された構成としている。そして、本体部分に形成し
た縦溝に挿通されたU字状鉄筋の内周面部には、空間埋
め部材を嵌め込んで、コンクリートが廻り込まないよう
にし、U字状鉄筋よりも上方の部分については、前記蓋
体部分により各縦溝の上面を同時に閉塞して、コンクリ
ートが廻り込まないようにしている。
めに、本発明では、PC版製造用の端面型枠を、U字状
鉄筋の上端よりも下方のPC版端面部を成形するように
構成された本体部分と、U字状鉄筋の上端よりも上方の
PC版端面部を成形するように構成された蓋体部分とに
分割された構成としている。そして、本体部分に形成し
た縦溝に挿通されたU字状鉄筋の内周面部には、空間埋
め部材を嵌め込んで、コンクリートが廻り込まないよう
にし、U字状鉄筋よりも上方の部分については、前記蓋
体部分により各縦溝の上面を同時に閉塞して、コンクリ
ートが廻り込まないようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、U字状鉄筋をルーズに
挿通させることが可能な先細りテーパー状の縦溝が適当
間隔おきに複数形成され、当該縦溝に挿通されたU字状
鉄筋の上端よりも下方のPC版端面部を成形するように
構成された本体部分と、U字状鉄筋の上端よりも上方の
PC版端面部を成形するように構成され、且つ、本体部
分に対して水平軸周りで揺動自在に枢着された蓋体部分
と、各々のU字状鉄筋の内周面部に嵌め込み保持される
ゴム製の空間埋め部材とを備えたPC版製造用の端面型
枠として実施できる。
挿通させることが可能な先細りテーパー状の縦溝が適当
間隔おきに複数形成され、当該縦溝に挿通されたU字状
鉄筋の上端よりも下方のPC版端面部を成形するように
構成された本体部分と、U字状鉄筋の上端よりも上方の
PC版端面部を成形するように構成され、且つ、本体部
分に対して水平軸周りで揺動自在に枢着された蓋体部分
と、各々のU字状鉄筋の内周面部に嵌め込み保持される
ゴム製の空間埋め部材とを備えたPC版製造用の端面型
枠として実施できる。
【0013】上記の構成によれば、ゴム製の空間埋め部
材をU字状鉄筋の内周面部に嵌め込み保持させた状態
で、当該U字状鉄筋を本体部分の縦溝に挿入し、しかる
後、蓋体部分を水平軸周りに一方向へ揺動させて、全部
の縦溝の上面を同時に閉塞すると同時に、U字状鉄筋の
上端よりも上方のPC版端面部成形用の型枠面(せき板
部分)を形成することができる。型枠内に打設したコン
クリートが硬化したら、蓋体部分を逆方向へ揺動させ
て、全部の縦溝の上面を同時に開放し、容易かつ迅速に
脱型を行うことができる。
材をU字状鉄筋の内周面部に嵌め込み保持させた状態
で、当該U字状鉄筋を本体部分の縦溝に挿入し、しかる
後、蓋体部分を水平軸周りに一方向へ揺動させて、全部
の縦溝の上面を同時に閉塞すると同時に、U字状鉄筋の
上端よりも上方のPC版端面部成形用の型枠面(せき板
部分)を形成することができる。型枠内に打設したコン
クリートが硬化したら、蓋体部分を逆方向へ揺動させ
て、全部の縦溝の上面を同時に開放し、容易かつ迅速に
脱型を行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は舗道や橋梁の施工に用いられるPC版1を
示し、このPC版1は、図2〜4にも示すように、PC
版連結用鉄筋2の挿通部3を形成する側面視で横向きU
字状の鉄筋4…を、PC版本体5の幅方向両側の端面部
6に突出させると共に、この端面部6の下部側に、U字
状鉄筋4の張り出し寸法の半分程度の迫り出し部7を連
設して成る。
する。図1は舗道や橋梁の施工に用いられるPC版1を
示し、このPC版1は、図2〜4にも示すように、PC
版連結用鉄筋2の挿通部3を形成する側面視で横向きU
字状の鉄筋4…を、PC版本体5の幅方向両側の端面部
6に突出させると共に、この端面部6の下部側に、U字
状鉄筋4の張り出し寸法の半分程度の迫り出し部7を連
設して成る。
【0015】このPC版1を用いた舗道の施工例を図5
に示しており、例えば、幅方向の端面部に150ミリの
ピッチでU字状鉄筋4を突出させた長さが15メートル
で幅が2メートル程度のPC版1を床版にして、このP
C版1を順次、U字状鉄筋4を相手方のU字状鉄筋4,
4間に差し込むようにして、かつ、それの迫り出し部
7,7を互いに突き合わせるようにして、道床上に並べ
ると共に、隣り合うPC版1,1のU字状鉄筋4,4に
よるループ状の鉄筋挿通部3にPC版連結用の鉄筋2…
を挿通し、次いで迫り出し部7,7と端面部6,6とに
よる凹部にコンクリート8を打設し、最終的に表面をア
スファルト層9で仕上げている。
に示しており、例えば、幅方向の端面部に150ミリの
ピッチでU字状鉄筋4を突出させた長さが15メートル
で幅が2メートル程度のPC版1を床版にして、このP
C版1を順次、U字状鉄筋4を相手方のU字状鉄筋4,
4間に差し込むようにして、かつ、それの迫り出し部
7,7を互いに突き合わせるようにして、道床上に並べ
ると共に、隣り合うPC版1,1のU字状鉄筋4,4に
よるループ状の鉄筋挿通部3にPC版連結用の鉄筋2…
を挿通し、次いで迫り出し部7,7と端面部6,6とに
よる凹部にコンクリート8を打設し、最終的に表面をア
スファルト層9で仕上げている。
【0016】次に、端面部6からU字状鉄筋4を突出さ
せたPC版1の製造に用いられる型枠全体の構造につい
て説明すると、この型枠は、図6に示すように、H鋼等
によって構成された矩形状の枠体10の上に鋼板11を
張って、底型枠12を構成すると共に、この底型枠12
の長辺側の両側部に、PC版1の長辺側の端面形状に合
わせた一対の端面型枠13,13を設け、底型枠12の
短辺側の両側部には、PC版1の短辺側の端面形状に合
わせた一対の端面型枠(図示せず)を設けて構成したも
のである。
せたPC版1の製造に用いられる型枠全体の構造につい
て説明すると、この型枠は、図6に示すように、H鋼等
によって構成された矩形状の枠体10の上に鋼板11を
張って、底型枠12を構成すると共に、この底型枠12
の長辺側の両側部に、PC版1の長辺側の端面形状に合
わせた一対の端面型枠13,13を設け、底型枠12の
短辺側の両側部には、PC版1の短辺側の端面形状に合
わせた一対の端面型枠(図示せず)を設けて構成したも
のである。
【0017】前記端面型枠13には、ベース上に設けら
れた底型枠12の幅方向(短辺方向)のレール14に搭
載される車輪15が軸架され、さらに、前記枠体10に
溶接した4個のナット16と螺合する4本の押しボルト
17が回転のみ自在に設けられている。そして、押しボ
ルト17を回転操作することにより、端面型枠13が底
型枠12に対してレール14長手方向に移動できるよう
になっている。
れた底型枠12の幅方向(短辺方向)のレール14に搭
載される車輪15が軸架され、さらに、前記枠体10に
溶接した4個のナット16と螺合する4本の押しボルト
17が回転のみ自在に設けられている。そして、押しボ
ルト17を回転操作することにより、端面型枠13が底
型枠12に対してレール14長手方向に移動できるよう
になっている。
【0018】前記端面型枠13は、図6〜図9に示すよ
うに、U字状鉄筋4をルーズに挿通させることが可能な
先細りテーパー状の縦溝aが150ミリのピッチで多数
形成され、当該縦溝aに挿通されたU字状鉄筋4の上端
よりも下方のPC版端面部を成形するように構成された
本体部分13Aと、U字状鉄筋4の上端よりも上方のP
C版端面部を成形するように構成され蓋体部分13B
と、各々のU字状鉄筋4の内周面部に嵌め込み保持され
るゴム製の空間埋め部材18とを備えている。
うに、U字状鉄筋4をルーズに挿通させることが可能な
先細りテーパー状の縦溝aが150ミリのピッチで多数
形成され、当該縦溝aに挿通されたU字状鉄筋4の上端
よりも下方のPC版端面部を成形するように構成された
本体部分13Aと、U字状鉄筋4の上端よりも上方のP
C版端面部を成形するように構成され蓋体部分13B
と、各々のU字状鉄筋4の内周面部に嵌め込み保持され
るゴム製の空間埋め部材18とを備えている。
【0019】蓋体部分13Bは、本体部分13Aに対し
て水平軸19周りで揺動自在に枢着されている。そし
て、図7に実線で示す姿勢から仮想線で示す姿勢に揺動
させて全部の縦溝aを同時に閉塞し、この状態で、図6
に示すように、本体部分13Aの上面板20に形成した
ねじ孔21にボルト22をねじ込むことにより、蓋体部
分13Bを閉塞姿勢に固定できるようになっている。2
3は蓋体部分13Bのヒンジプレートである。
て水平軸19周りで揺動自在に枢着されている。そし
て、図7に実線で示す姿勢から仮想線で示す姿勢に揺動
させて全部の縦溝aを同時に閉塞し、この状態で、図6
に示すように、本体部分13Aの上面板20に形成した
ねじ孔21にボルト22をねじ込むことにより、蓋体部
分13Bを閉塞姿勢に固定できるようになっている。2
3は蓋体部分13Bのヒンジプレートである。
【0020】縦溝aのテーパー度は、使用される鉄筋の
径に応じて任意に設定できるが、この実施例では、U字
状鉄筋4としてD19の鉄筋を使用しており、図8に示
すように、縦溝aの内端側の溝幅L1 が30ミリ、外端
側の溝幅L2 が26ミリに設定されている。前記空間埋
め部材18は、縦溝aの溝幅に合わせた先細りテーパー
状に形成されており、且つ、U字状鉄筋4の曲げ加工の
精度に多少の誤差があっても、U字状鉄筋4の内周面部
に嵌め込むことができるように、先端を台形状に角張ら
せてある。図中の24は、U字状鉄筋4を当接させるこ
とが可能な位置決め用のストッパーであり、本体部分1
3Aに架設されている。
径に応じて任意に設定できるが、この実施例では、U字
状鉄筋4としてD19の鉄筋を使用しており、図8に示
すように、縦溝aの内端側の溝幅L1 が30ミリ、外端
側の溝幅L2 が26ミリに設定されている。前記空間埋
め部材18は、縦溝aの溝幅に合わせた先細りテーパー
状に形成されており、且つ、U字状鉄筋4の曲げ加工の
精度に多少の誤差があっても、U字状鉄筋4の内周面部
に嵌め込むことができるように、先端を台形状に角張ら
せてある。図中の24は、U字状鉄筋4を当接させるこ
とが可能な位置決め用のストッパーであり、本体部分1
3Aに架設されている。
【0021】尚、前記U字状鉄筋4は、PC版1,1を
隣り合わせに配置した際に、一方のPC版1のU字状鉄
筋4が相手方のU字状鉄筋4,4間に差し込まれるよう
に配筋されるもので、左右両側の端面型枠13,13に
形成される前記縦溝aは、このU字状鉄筋4の配筋に合
わせるように、互いに位置をずらせてある。
隣り合わせに配置した際に、一方のPC版1のU字状鉄
筋4が相手方のU字状鉄筋4,4間に差し込まれるよう
に配筋されるもので、左右両側の端面型枠13,13に
形成される前記縦溝aは、このU字状鉄筋4の配筋に合
わせるように、互いに位置をずらせてある。
【0022】次に、PC版1の製造手順の一例について
説明すると、先ず、ゴム製の空間埋め部材18をU字状
鉄筋4の内周面部に嵌め込み保持させた状態で、当該U
字状鉄筋4を、図7に示すように、端面型枠13におけ
る本体部分13Aの縦溝aに上方から挿通し、底型枠1
2上で、図6に示すように、U字状鉄筋4をはじめとし
て、PC版1に埋設すべき各種鉄筋25…を組み立てた
ら、蓋体部分13Bを図7に実線で示す姿勢から仮想線
で示す姿勢に揺動させて、全部の縦溝aを閉塞させ、図
6に示すように、ボルト22でこの状態に固定する。
説明すると、先ず、ゴム製の空間埋め部材18をU字状
鉄筋4の内周面部に嵌め込み保持させた状態で、当該U
字状鉄筋4を、図7に示すように、端面型枠13におけ
る本体部分13Aの縦溝aに上方から挿通し、底型枠1
2上で、図6に示すように、U字状鉄筋4をはじめとし
て、PC版1に埋設すべき各種鉄筋25…を組み立てた
ら、蓋体部分13Bを図7に実線で示す姿勢から仮想線
で示す姿勢に揺動させて、全部の縦溝aを閉塞させ、図
6に示すように、ボルト22でこの状態に固定する。
【0023】この状態で、型枠内にコンクリートを打設
する。コンクリートの硬化後、ボルト22を外して、蓋
体部分13Bを開放側に揺動させ、次いで、両側の端面
型枠13,13を互いに離間する方向に移動させて、P
C版1の脱型を行うことになる。
する。コンクリートの硬化後、ボルト22を外して、蓋
体部分13Bを開放側に揺動させ、次いで、両側の端面
型枠13,13を互いに離間する方向に移動させて、P
C版1の脱型を行うことになる。
【0024】尚、上記の実施例では、空間埋め部材18
を、繰り返し再使用可能なゴム製としているが、脱型後
に破壊してしまう発泡スチロールなどの合成樹脂製や木
製などに変更可能である。
を、繰り返し再使用可能なゴム製としているが、脱型後
に破壊してしまう発泡スチロールなどの合成樹脂製や木
製などに変更可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
PC版製造用の端面型枠を、U字状鉄筋の上端よりも下
方のPC版端面部を成形するように構成された本体部分
と、U字状鉄筋の上端よりも上方のPC版端面部を成形
するように構成された蓋体部分とに分割された構成と
し、本体部分に形成した縦溝に挿通されたU字状鉄筋の
内周面部には、空間埋め部材を嵌め込んで、コンクリー
トが廻り込まないようにし、U字状鉄筋よりも上方の部
分については、前記蓋体部分により各縦溝の上面を同時
に閉塞して、コンクリートが廻り込まないようにしてい
るので、U字状鉄筋ごとに上部側空間埋め部材を設ける
場合に比して、部品点数が少なくて済み、作業性が良
い。
PC版製造用の端面型枠を、U字状鉄筋の上端よりも下
方のPC版端面部を成形するように構成された本体部分
と、U字状鉄筋の上端よりも上方のPC版端面部を成形
するように構成された蓋体部分とに分割された構成と
し、本体部分に形成した縦溝に挿通されたU字状鉄筋の
内周面部には、空間埋め部材を嵌め込んで、コンクリー
トが廻り込まないようにし、U字状鉄筋よりも上方の部
分については、前記蓋体部分により各縦溝の上面を同時
に閉塞して、コンクリートが廻り込まないようにしてい
るので、U字状鉄筋ごとに上部側空間埋め部材を設ける
場合に比して、部品点数が少なくて済み、作業性が良
い。
【図1】U字状鉄筋の図示を一部で省略したPC版の斜
視図である。
視図である。
【図2】互いに連結されるPC版の端部の形状を示す側
面図である。
面図である。
【図3】鉄筋挿通部にPC版連結用鉄筋を挿通させた状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図4】鉄筋挿通部にPC版連結用鉄筋を挿通させた状
態を示す平面図である。
態を示す平面図である。
【図5】PC版を並べて施工した舗道の平面図である。
【図6】PC版製造用の型枠を示す断面図である。
【図7】本発明によるPC版製造用の端面型枠の斜視図
である。
である。
【図8】上記端面型枠における本体部分の要部の一部切
欠き平面図である。
欠き平面図である。
【図9】中間部の空間埋め部材と共に示す各種鉄筋の配
筋説明図である。
筋説明図である。
【図10】従来例の端面型枠におけるU字状鉄筋の挿通
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図11】従来例の端面型枠におけるスリットの閉じ状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図12】他の従来例を示す端面型枠の断面図である。
【図13】図12のA−A線断面図である。
【図14】図12のB−B線断面図である。
1…PC版、4…U字状鉄筋、13…端面型枠、13A
…本体部分、13B…蓋体部分、18…空間埋め部材、
a…縦溝。
…本体部分、13B…蓋体部分、18…空間埋め部材、
a…縦溝。
Claims (1)
- 【請求項1】 PC版連結用鉄筋の挿通部を形成する側
面視で横向きU字状の鉄筋を端面部に突出させたPC版
製造用の端面型枠であって、U字状鉄筋をルーズに挿通
させることが可能な先細りテーパー状の縦溝が適当間隔
おきに複数形成され、当該縦溝に挿通されたU字状鉄筋
の上端よりも下方のPC版端面部を成形するように構成
された本体部分と、U字状鉄筋の上端よりも上方のPC
版端面部を成形するように構成され、且つ、本体部分に
対して水平軸周りで揺動自在に枢着された蓋体部分と、
各々のU字状鉄筋の内周面部に嵌め込み保持される空間
埋め部材とを備えて成ることを特徴とするPC版製造用
の端面型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19397596A JPH1015935A (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | Pc版製造用の端面型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19397596A JPH1015935A (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | Pc版製造用の端面型枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1015935A true JPH1015935A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16316897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19397596A Ceased JPH1015935A (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | Pc版製造用の端面型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1015935A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009119684A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Sato Kogyosho:Kk | Pc床版等の成形型枠 |
CN111941590A (zh) * | 2020-08-14 | 2020-11-17 | 安庆米锐智能科技有限公司 | 一种装配式叠合楼板成型制备方法 |
-
1996
- 1996-07-03 JP JP19397596A patent/JPH1015935A/ja not_active Ceased
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009119684A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Sato Kogyosho:Kk | Pc床版等の成形型枠 |
CN111941590A (zh) * | 2020-08-14 | 2020-11-17 | 安庆米锐智能科技有限公司 | 一种装配式叠合楼板成型制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051209 |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20051220 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
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A045 | Written measure of dismissal of application |
Effective date: 20060425 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045 |