JP2830703B2 - コンクリート製埋設型枠およびコンクリート構造物 - Google Patents

コンクリート製埋設型枠およびコンクリート構造物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の第1発明は、本体コンク
リート側表面に、凹凸を有するセメントモルタル層を設
けた本体コンクリートとの一体性の高いコンクリート製
埋設型枠に関するものであり、第2発明は、本体コンク
リート側表面に凹凸を有するコンクリート製埋設型枠を
使用し、本体コンクリートとの間にセメントモルタル層
を介在させ本体コンクリートと一体化したコンクリート
構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレキャストコンクリート埋設型枠は、
コンクリート構造物の施工において、施工の急速化や省
力化ひいては経済化のために使用されているが、その
際、当然のことながら本体コンクリートとの一体性が出
来るだけ高いものが望まれる。
【0003】この要望に応える方策として、次のような
方法で埋設型枠の本体コンクリート側表面に凹凸加工を
施している。
【0004】(1)コンクリートの硬化後チッピングす
るなどして凹凸を作る。
【0005】(2)コンクリートの未硬化の段階でサン
ドブラストなどの方法で粗骨材を露出させて凹凸を作
る。
【0006】(3)コンクリートの未硬化の段階で粗骨
材を移植して凹凸を作る。
【0007】(4)コンクリート埋設型枠を製造するた
めの専用型枠表面に凹凸を設けておき、この凹凸を埋設
型枠表面に転写する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)〜(3)の
方法では、作業に多くの手間と時間を要するのみでな
く、表面形状の一定したコンクリート埋設型枠を定常的
に製造することは不可能に近い。上記(4)の方法によ
る場合、一般に完成後の構造物の美観の観点から本体コ
ンクリートの反対側の面に平滑な製造用専用型枠が使用
されるので、特殊の場合を除き、埋設型枠の本体コンク
リート側表面は製造用専用型枠の押さえ型枠側(上面
側)にならざるを得ない。この押さえ型枠として通常の
凹凸を施した鋼製のものを使用すると、コンクリート硬
化後のコンクリートと押さえ型枠との剥離が悪い、押さ
え型枠の凹部までコンクリートが十分に入らないなどの
現象のため、希望の凹凸度が得られず、やむなく凹凸の
数を減らして、その凹凸の箇所だけは希望の凹凸度を確
保している。この場合、凹凸度を確保しようとすれば凹
凸の数を減らす必要があり、凹凸の数を増そうとすれば
凹凸の殆どないものとなるからである。
【0009】このため、(4)の方法では表面形状の一
定したコンクリート埋設型枠を定常的に製造することは
可能であるが、その表面形状は(1)〜(3)の方法に
よる埋設型枠に劣り、本体コンクリートとの一体性で劣
るという結果となっている。
【0010】また、この方法で製造された埋設型枠の凹
凸面は凹部の面積が凸部の面積に比して著しく小さいの
で、直接本体コンクリートを打設して打継部を形成する
と本体側コンクリートの剪断破壊が先行して極めて弱い
打継部となる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、コ
ンクリート埋設型枠の内面側表面に、型枠コンクリート
および本体コンクリートの何れよりも高い圧縮強度を持
つセメントモルタル層を設け、そのセメントモルタル層
に押さえ型枠により凹凸を付与したコンクリート製埋設
型枠であり、コンクリートに比して凹凸を成形し易い高
圧縮強度のセメントモルタル層を型枠の表面のみに設け
ることによって、通常の押さえ型枠により希望の形状の
凹凸を高密度に形成したコンクリート製埋設型枠であ
る。
【0012】このコンクリート製埋設型枠は本体コンク
リート側表面に凹凸を高密度に持っているので本体コン
クリートとの一体性が極めて高く、セメントモルタル層
は両側のコンクリートより圧縮強度が高いので一体化し
たコンクリート構造物の両コンクリートの接合面でのず
れに対する耐力が向上する。
【0013】第1発明のコンクリート製埋設型枠は通常
工場でプレキャストコンクリート製品として製造され、
セメントモルタル層は付与される凹凸の深さの2〜3倍
程度の厚さで設けられる。
【0014】本発明の第2発明は、第1発明のコンクリ
ート製埋設型枠若しくは通常の比較的表面凹凸の密度の
小さいプレキャストコンクリート製埋設型枠を使用した
コンクリート構造物であり、本体コンクリートの打設に
先立って、予め、型枠コンクリートおよびコンクリート
の何れよりも高い圧縮強度を持つセメントモルタル層を
打設しておくものである。中間にセメントモルタル層が
介在しているので、表面凹凸の密度の小さいプレキャス
トコンクリート製埋設型枠に本体コンクリートを打設す
る場合でも中間にセメントモルタル層が介在しているの
で、両コンクリートの一体性は向上し、セメントモルタ
ル層は両側のコンクリートより圧縮強度が高いので一体
化したコンクリート構造物の両コンクリートの接合面で
のずれに対する耐力が向上する。
【0015】予め打設するセメントモルタル層の厚さは
埋設型枠の凹凸の2〜3倍程度である。
【0016】第2発明においては第1発明のコンクリー
ト製埋設型枠を使用するのが特に好ましい。
【0017】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明を説明する。
【0018】図1は第1発明のコンクリート製埋設型枠
の一例を示し、(a)は平面図、(b)は立面図であ
る。
【0019】プレキャストコンクリート製埋設型枠1は
埋設型枠コンクリート2の上に高圧縮強度セメントモル
タル層3があり、セメントモルタル層3には4角錐形の
突起4が密に設けられれている。このプレキャストコン
クリート製埋設型枠1は補強筋(図示せず)が配筋され
た製造用型枠内に埋設型枠コンクリート2を打設し、そ
の上に高圧縮強度セメントモルタル層3を所定の厚さに
打設し、硬化前のセメントモルタル層3に表面に凹凸が
刻まれている押さえ型枠を押しつけ凹凸をセメントモル
タル層3に転写することで容易に製造される。
【0020】図2は第2発明のコンクリート構造物の一
例を示す縦断面図である。この例は表面に比較的粗に円
筒形の突起4設けられているプレキャストコンクリート
製埋設型枠1を複数枚水平に使用し、先ず高圧縮強度セ
メントモルタル層3を所定の厚さ打設しモルタルを十分
凹部に行き渡らせた後モルタルが硬化しない間に本体コ
ンクリート5を打設したコンクリート構造物である。こ
の例でも埋設型枠コンクリート、本体コンクリートには
通常の通り補強筋が埋設されている。
【0021】
【発明の効果】プレキャストコンクリート製埋設型枠の
本体コンクリート側表面が高圧縮強度セメントモルタル
層であるので容易に密に凹凸を形成することができ、本
体コンクリートとの一体性が向上し、両コンクリート接
合面でのずれに対する耐力も向上する。
【0022】プレキャストコンクリート製埋設型枠と本
体コンクリートとが高圧縮強度セメントモルタル層を介
して一体化しているので一体性が向上し、両コンクリー
ト接合面でのずれに対する耐力も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明のコンクリート製埋設型枠の一例を示
し、(a)は平面図、(b)は立面図である。
【図2】第2発明のコンクリート構造物の一例を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1・・プレキャストコンクリート製埋設型枠、2・・埋
設型枠コンクリート、3・・高圧縮強度セメントモルタ
ル層、4・・突起、5・・本体コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新保 弘 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/86 E04B 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製埋設型枠の内面側表面
    に、型枠コンクリートおよび本体コンクリートの何れよ
    りも高い圧縮強度を持つセメントモルタル層を設け、そ
    のセメントモルタル層表面に凹凸を付与したコンクリー
    ト製埋設型枠。
  2. 【請求項2】 内面側表面に凹凸を有するコンクリート
    製埋設型枠に、予め、型枠コンクリートおよび本体コン
    クリートの何れよりも高い圧縮強度を持つセメントモル
    タル層を打設し、次いで本体コンクリートを打設してな
    るコンクリート構造物。
JP20077993A 1993-08-12 1993-08-12 コンクリート製埋設型枠およびコンクリート構造物 Expired - Fee Related JP2830703B2 (ja)

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