JPH1193316A - 鉄筋コンクリート床版のｐｃ板及びｐｃ板製造型枠 - Google Patents
鉄筋コンクリート床版のｐｃ板及びｐｃ板製造型枠Info
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- JPH1193316A JPH1193316A JP25818497A JP25818497A JPH1193316A JP H1193316 A JPH1193316 A JP H1193316A JP 25818497 A JP25818497 A JP 25818497A JP 25818497 A JP25818497 A JP 25818497A JP H1193316 A JPH1193316 A JP H1193316A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 床版が必要とする面外曲げ耐力を向上する
ために、ＰＣ板と現場打コンクリートの肌合せ部分の付
着耐力に依存せず、両者を曲げ応力に対してメカニカル
に一体化した合成床版とする鉄筋コンクリート床版のＰ
Ｃ板を提供する。 【解決手段】 梁上にＰＣ板を敷き並べ、その上に鉄筋
または金網を配置して、コンクリートを打設し、鉄筋コ
ンクリート床を構築するＰＣ板において、前記ＰＣ板
（１Ａ）は、リブ（３）を備えており、該ＰＣ板（１
Ａ）のコンクリートとの肌合せ部分に複数の窪み（４
Ａ）を設け、窪み（４Ａ）に現場打コンクリートが入り
込み、コンクリートが硬化すれば、窪み（４Ａ）内に充
填されたコンクリートがずれ止め作用を発揮する。
ために、ＰＣ板と現場打コンクリートの肌合せ部分の付
着耐力に依存せず、両者を曲げ応力に対してメカニカル
に一体化した合成床版とする鉄筋コンクリート床版のＰ
Ｃ板を提供する。 【解決手段】 梁上にＰＣ板を敷き並べ、その上に鉄筋
または金網を配置して、コンクリートを打設し、鉄筋コ
ンクリート床を構築するＰＣ板において、前記ＰＣ板
（１Ａ）は、リブ（３）を備えており、該ＰＣ板（１
Ａ）のコンクリートとの肌合せ部分に複数の窪み（４
Ａ）を設け、窪み（４Ａ）に現場打コンクリートが入り
込み、コンクリートが硬化すれば、窪み（４Ａ）内に充
填されたコンクリートがずれ止め作用を発揮する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
構造物の鉄筋コンクリート床版のＰＣ板及び該ＰＣ板の
製造型枠に関する。
構造物の鉄筋コンクリート床版のＰＣ板及び該ＰＣ板の
製造型枠に関する。
【０００２】
【従来の技術】鉄筋コンクリート造または鉄骨構造の梁
の上に鉄筋コンクリート床版を構築する方法として、予
め工場等で作成されたプレキャストコンクリート板（以
下、これをＰＣ板という）を梁上に敷き、その上に工事
現場で鉄筋または溶接金網を配設し、コンクリートを打
設する方法が多く用いられる。
の上に鉄筋コンクリート床版を構築する方法として、予
め工場等で作成されたプレキャストコンクリート板（以
下、これをＰＣ板という）を梁上に敷き、その上に工事
現場で鉄筋または溶接金網を配設し、コンクリートを打
設する方法が多く用いられる。
【０００３】その代表例を図２１、図２２及び図２３、
図２４に示す。
図２４に示す。
【０００４】図２１はリブ３２を下に向け、平板部３１
を上に向けたＰＣ板３０を梁４０上に敷き並べ、その上
に現場打コンクリート２０を打設して構成した床版の断
面図で、図２２は側断面図である。図２１及び図２２に
おいて、２０ａは補強鉄筋である。
を上に向けたＰＣ板３０を梁４０上に敷き並べ、その上
に現場打コンクリート２０を打設して構成した床版の断
面図で、図２２は側断面図である。図２１及び図２２に
おいて、２０ａは補強鉄筋である。
【０００５】図２３は前記ＰＣ板３０を上下逆さにして
梁４０に敷き並べ、その上に現場打コンクリート２０を
打設して構成した床版の断面図で、図２４は側断面図で
ある。
梁４０に敷き並べ、その上に現場打コンクリート２０を
打設して構成した床版の断面図で、図２４は側断面図で
ある。
【０００６】何れの場合にも、ＰＣ板を梁に架け渡す際
に鉛直方向の荷重に耐えるようＰＣ板はリブを有してお
り、このリブは鉄筋またはピアノ線等で補強されてい
る。また、ＰＣ板の平板部も補強のため金網等が埋設さ
れている。
に鉛直方向の荷重に耐えるようＰＣ板はリブを有してお
り、このリブは鉄筋またはピアノ線等で補強されてい
る。また、ＰＣ板の平板部も補強のため金網等が埋設さ
れている。
【０００７】ＰＣ板と現場打コンクリートを一体にする
ために、ＰＣ板の現場打コンクリートとの肌合せ部は粗
面に仕上げておく必要があり、そのために工場での製造
工程が増える。
ために、ＰＣ板の現場打コンクリートとの肌合せ部は粗
面に仕上げておく必要があり、そのために工場での製造
工程が増える。
【０００８】また、一体化が期待できないときは、現場
打コンクリートは単に表面を平滑な床に仕上げる目的で
打設され、完成後の固定荷重、及び積載荷重は、ＰＣ板
自体が負担できる耐力を持たせなければならない。
打コンクリートは単に表面を平滑な床に仕上げる目的で
打設され、完成後の固定荷重、及び積載荷重は、ＰＣ板
自体が負担できる耐力を持たせなければならない。
【０００９】また、粗面に仕上げてあっても、工事現場
などで塵埃等が付着しているため、コンクリート同士の
付着力が不安定である。
などで塵埃等が付着しているため、コンクリート同士の
付着力が不安定である。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のもの
の前記問題点を解消し、床版が必要とする面外曲げ耐力
を向上するために、ＰＣ板と現場打コンクリートの肌合
せ部分の付着耐力に依存せず、両者を曲げ応力に対して
メカニカルに一体化した合成床版とすることを目的とし
ている。
の前記問題点を解消し、床版が必要とする面外曲げ耐力
を向上するために、ＰＣ板と現場打コンクリートの肌合
せ部分の付着耐力に依存せず、両者を曲げ応力に対して
メカニカルに一体化した合成床版とすることを目的とし
ている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ＰＣ板
のコンクリートとの肌合せ部分に複数の窪みまたは凹凸
を設ける。
のコンクリートとの肌合せ部分に複数の窪みまたは凹凸
を設ける。
【００１２】本発明の実施に際しては、窪みまたは凹凸
は、リブを上に向けてコンクリートを打設するＰＣ板に
おいては、ＰＣ板のリブ上面、或いはリブ側面、或いは
リブ上面及びリブ側面に設けるようにする。
は、リブを上に向けてコンクリートを打設するＰＣ板に
おいては、ＰＣ板のリブ上面、或いはリブ側面、或いは
リブ上面及びリブ側面に設けるようにする。
【００１３】また、リブを下に向けてコンクリートを打
設するＰＣ板においては、ＰＣ板のリブの在る位置にリ
ブに沿って複数の窪みを設けるものとする。
設するＰＣ板においては、ＰＣ板のリブの在る位置にリ
ブに沿って複数の窪みを設けるものとする。
【００１４】また、本発明によれば、前記ＰＣ板を製造
する型枠が提供され、該型枠は、ＰＣ板の平板部を形成
する平面板より下方に在って、ＰＣ板のリブを形成する
溝部の内側下面に、飼い板または凹凸状の内貼り材を設
けた型枠、或いは溝部の内側側面に、飼い板または凹凸
状の内貼り材を設けた型枠、或いは溝部の内側下面及び
内側側面に、飼い板または凹凸状の内貼り材を設けた型
枠とする。
する型枠が提供され、該型枠は、ＰＣ板の平板部を形成
する平面板より下方に在って、ＰＣ板のリブを形成する
溝部の内側下面に、飼い板または凹凸状の内貼り材を設
けた型枠、或いは溝部の内側側面に、飼い板または凹凸
状の内貼り材を設けた型枠、或いは溝部の内側下面及び
内側側面に、飼い板または凹凸状の内貼り材を設けた型
枠とする。
【００１５】更に、該型枠は、底型枠とその上方に設け
られてリブを形成する浮き型枠とから成り、該浮き型枠
の両内側面に飼い板または凹凸状の内貼り材を設けた型
枠とする。
られてリブを形成する浮き型枠とから成り、該浮き型枠
の両内側面に飼い板または凹凸状の内貼り材を設けた型
枠とする。
【００１６】ＰＣ板のコンクリートとの肌合せ部分に形
成した窪みまたは凹凸に、現場打コンクリートが入り込
み、コンクリートが硬化すれば、窪みまたは凹凸内に充
填されたコンクリートがずれ止め作用を発揮する。
成した窪みまたは凹凸に、現場打コンクリートが入り込
み、コンクリートが硬化すれば、窪みまたは凹凸内に充
填されたコンクリートがずれ止め作用を発揮する。
【００１７】
【実施例】図１ないし図５に本発明の実施例に係るＰＣ
板を示し、ＰＣ板１は、平板部２とリブ３とから成る。
板を示し、ＰＣ板１は、平板部２とリブ３とから成る。
【００１８】図１に示すＰＣ板１Ａは、リブ３を上に向
けてコンクリートを打設するＰＣ板において、リブ３の
上面に複数の窪み４Ａを設けたものである。
けてコンクリートを打設するＰＣ板において、リブ３の
上面に複数の窪み４Ａを設けたものである。
【００１９】図２に示すＰＣ板１Ｂは、リブ３を上に向
けてコンクリートを打設するＰＣ板において、リブ３の
側面に複数の窪み４Ｂを設けたものである。
けてコンクリートを打設するＰＣ板において、リブ３の
側面に複数の窪み４Ｂを設けたものである。
【００２０】図は省略したが、リブの上面及び側面に複
数の窪みを設けたものとすることもできる。
数の窪みを設けたものとすることもできる。
【００２１】図３に示すＰＣ板１Ｃは、リブ３を下に向
けてコンクリートを打設するＰＣ板において、リブ３の
在る位置にリブ３に沿って複数の窪み４Ｃを設けたもの
である。
けてコンクリートを打設するＰＣ板において、リブ３の
在る位置にリブ３に沿って複数の窪み４Ｃを設けたもの
である。
【００２２】図４はリブ３を上に向けてコンクリートを
打設するＰＣ板において、リブ３の上面に複数の凹凸５
Ａを設けたものである。
打設するＰＣ板において、リブ３の上面に複数の凹凸５
Ａを設けたものである。
【００２３】図５はリブ３を上に向けてコンクリートを
打設するＰＣ板において、リブ３の側面に複数の凹凸５
Ｂを設けたものである。
打設するＰＣ板において、リブ３の側面に複数の凹凸５
Ｂを設けたものである。
【００２４】図は省略したが、リブの上面及び側面に複
数の凹凸を設けたものとすることもできる。
数の凹凸を設けたものとすることもできる。
【００２５】特に図２のリブ３の側面に複数の窪み４Ｂ
を設けたＰＣ板１Ｂの場合、図６に示すように、現場打
コンクリート２０はＰＣ板１Ｂのリブ３上面まで、すな
わち、ＰＣ板１Ｂの溝状の部分だけ打設して床版を構築
することができ、現場でのコンクリート作業の軽減がで
き、且つ、リブの成Ｄが大きくできるので、スパンの大
きい床版に有効である。このことは、図５のリブ３の側
面に複数の凹凸５Ｂを設けたＰＣ板１Ｅについても適用
できる。図６において、１ｂはＰＣ板の補強金網、２１
は上面に設けた仕上材を示す。
を設けたＰＣ板１Ｂの場合、図６に示すように、現場打
コンクリート２０はＰＣ板１Ｂのリブ３上面まで、すな
わち、ＰＣ板１Ｂの溝状の部分だけ打設して床版を構築
することができ、現場でのコンクリート作業の軽減がで
き、且つ、リブの成Ｄが大きくできるので、スパンの大
きい床版に有効である。このことは、図５のリブ３の側
面に複数の凹凸５Ｂを設けたＰＣ板１Ｅについても適用
できる。図６において、１ｂはＰＣ板の補強金網、２１
は上面に設けた仕上材を示す。
【００２６】前記各ＰＣ板は、現場打コンクリートとの
肌合せ部分に設けた窪みまたは凹凸にコンクリートが入
り込み、コンクリートが硬化すれば、窪みまたは凹凸内
に充填されたコンクリートがずれ止め作用をする。
肌合せ部分に設けた窪みまたは凹凸にコンクリートが入
り込み、コンクリートが硬化すれば、窪みまたは凹凸内
に充填されたコンクリートがずれ止め作用をする。
【００２７】図７は、ＰＣ板１Ａの窪み４Ａに充填され
噛み合った現場打コンクリート２０とのずれ力Ｐに抗す
るせん断力伝達メカニズムを示す。
噛み合った現場打コンクリート２０とのずれ力Ｐに抗す
るせん断力伝達メカニズムを示す。
【００２８】窪み４Ａの側面ａに支圧力が働き、この支
圧力に見合うＰＣ板１Ａのせん断面Ａー１が現場打コン
クリート２０のせん断耐力に見合えば、ずれ止めとして
の役割を満足する。図７において、Ａー２は現場打コン
クリート２０のせん断面である。
圧力に見合うＰＣ板１Ａのせん断面Ａー１が現場打コン
クリート２０のせん断耐力に見合えば、ずれ止めとして
の役割を満足する。図７において、Ａー２は現場打コン
クリート２０のせん断面である。
【００２９】図８、９、１０は、前記ＰＣ板１Ａ、１
Ｂ、１Ｃに形成した窪み４Ａ、４Ｂ、４Ｃを模式的に示
したもので、支圧面積ａはａ×ｃ、せん断面Ａ−１はａ
×ｂの面積で表わされ、支圧強さをコンクリートの圧縮
強さとすれば、せん断強さは圧縮強さの１／１０である
から、単純に深さｃの１０倍のｂの長さがあれば、材料
強度上はバランスする。また、逆にｂの１／１０以上の
深さｃを確保すれば、せん断耐力で決まる。
Ｂ、１Ｃに形成した窪み４Ａ、４Ｂ、４Ｃを模式的に示
したもので、支圧面積ａはａ×ｃ、せん断面Ａ−１はａ
×ｂの面積で表わされ、支圧強さをコンクリートの圧縮
強さとすれば、せん断強さは圧縮強さの１／１０である
から、単純に深さｃの１０倍のｂの長さがあれば、材料
強度上はバランスする。また、逆にｂの１／１０以上の
深さｃを確保すれば、せん断耐力で決まる。
【００３０】ｂの長さがｃの１０倍以下の場合、すなわ
ち、図１及び図２に示すリブ３の上面あるいは側面に設
けた窪み４Ａ、４Ｂが波形、角波形の場合には、図７に
おいてＰＣ板１Ａ側のせん断面Ａー１のせん断耐力及び
現場打コンクリート２０側のせん断面Ａー２のせん断耐
力からせん断抵抗力が決まり、窪み４Ａを有する肌合せ
部全面に亘ってせん断抵抗することになる。
ち、図１及び図２に示すリブ３の上面あるいは側面に設
けた窪み４Ａ、４Ｂが波形、角波形の場合には、図７に
おいてＰＣ板１Ａ側のせん断面Ａー１のせん断耐力及び
現場打コンクリート２０側のせん断面Ａー２のせん断耐
力からせん断抵抗力が決まり、窪み４Ａを有する肌合せ
部全面に亘ってせん断抵抗することになる。
【００３１】次に、前記各ＰＣ板の製造法について説明
すると、図３に示すＰＣ板１Ｃの場合は、工場等でＰＣ
板の平板部のコンクリートを打設する際、硬化する前に
所定の形状の凸部を持った型板を上から押して成形す
る。
すると、図３に示すＰＣ板１Ｃの場合は、工場等でＰＣ
板の平板部のコンクリートを打設する際、硬化する前に
所定の形状の凸部を持った型板を上から押して成形す
る。
【００３２】図１１、１２、及び１３は、図１に示すＰ
Ｃ板１Ａを製造する型枠１０Ａであり、ＰＣ板１Ａの平
板部２を形成する平面板１１より下方に在って、ＰＣ板
１Ａのリブ３を形成する溝部１２の内側下面に、金属ま
たは木片の飼い板１３Ａを設けてコンクリートを打設
し、窪み４Ａを形成するものである。
Ｃ板１Ａを製造する型枠１０Ａであり、ＰＣ板１Ａの平
板部２を形成する平面板１１より下方に在って、ＰＣ板
１Ａのリブ３を形成する溝部１２の内側下面に、金属ま
たは木片の飼い板１３Ａを設けてコンクリートを打設
し、窪み４Ａを形成するものである。
【００３３】図１４、図１５、及び図１６は、図２に示
すＰＣ板１Ｂを製造する型枠１０Ｂであり、ＰＣ板１Ｂ
の平板部２を形成する平面板１１より下方に在って、Ｐ
Ｃ板１Ｂのリブ３を形成する溝部１２の内側側面に、金
属または木片の飼い板１３Ｂを設けてコンクリートを打
設し、窪み４Ｂを形成するものである。
すＰＣ板１Ｂを製造する型枠１０Ｂであり、ＰＣ板１Ｂ
の平板部２を形成する平面板１１より下方に在って、Ｐ
Ｃ板１Ｂのリブ３を形成する溝部１２の内側側面に、金
属または木片の飼い板１３Ｂを設けてコンクリートを打
設し、窪み４Ｂを形成するものである。
【００３４】図は省略したが、ＰＣ板のリブを形成する
溝部の内側下面及び内側側面に、金属または木片の飼い
板を設けた型枠とすることもできる。
溝部の内側下面及び内側側面に、金属または木片の飼い
板を設けた型枠とすることもできる。
【００３５】図１７は、図４に示すＰＣ板１Ｄを製造す
る型枠１０Ｃであり、ＰＣ板１Ｄの平板部２を形成する
平面板１１より下方に在って、ＰＣ板１Ｄのリブ３を形
成する溝部１２の内側下面に、波形プレートまたはキー
ストンプレートより成る凹凸状の内貼り材１４Ａを設け
てコンクリートを打設し、凹凸面５Ａを形成するもので
ある。
る型枠１０Ｃであり、ＰＣ板１Ｄの平板部２を形成する
平面板１１より下方に在って、ＰＣ板１Ｄのリブ３を形
成する溝部１２の内側下面に、波形プレートまたはキー
ストンプレートより成る凹凸状の内貼り材１４Ａを設け
てコンクリートを打設し、凹凸面５Ａを形成するもので
ある。
【００３６】図１８は、図５に示すＰＣ板１Ｅを製造す
る形枠１０Ｄであり、ＰＣ板１Ｅの平板部２を形成する
平面板１１より下方に在って、ＰＣ板１Ｅのリブ３を形
成する溝部１２の内側側面に、波形プレートまたはキー
ストンプレートより成る凹凸状の内貼り材１４Ｂを設け
てコンクリートを打設し、凹凸面５Ｂを形成するもので
ある。
る形枠１０Ｄであり、ＰＣ板１Ｅの平板部２を形成する
平面板１１より下方に在って、ＰＣ板１Ｅのリブ３を形
成する溝部１２の内側側面に、波形プレートまたはキー
ストンプレートより成る凹凸状の内貼り材１４Ｂを設け
てコンクリートを打設し、凹凸面５Ｂを形成するもので
ある。
【００３７】図は省略したが、ＰＣ板のリブを形成する
溝部の内側下面及び内側側面に、波形プレートまたはキ
ーストンプレートより成る凹凸状の内貼り材を設けた型
枠とすることもできる。
溝部の内側下面及び内側側面に、波形プレートまたはキ
ーストンプレートより成る凹凸状の内貼り材を設けた型
枠とすることもできる。
【００３８】図１９は、底型枠１５とその上方に設けら
れてリブを形成する浮き型枠１６とから成る型枠１０Ｅ
であり、該浮き型枠１６の両内側面に波形プレートまた
はキーストンプレートより成る凹凸状の内貼り材１４Ｃ
を設けたものである。
れてリブを形成する浮き型枠１６とから成る型枠１０Ｅ
であり、該浮き型枠１６の両内側面に波形プレートまた
はキーストンプレートより成る凹凸状の内貼り材１４Ｃ
を設けたものである。
【００３９】この形枠１０Ｅにおいて、コンクリート１
７が固まったら浮き型枠１６を上方に脱形する。この型
枠１０Ｅによる場合は、底型枠１５に当接する面は平坦
に仕上がり、このＰＣ板を用いた建物の天井はそのまま
仕上げられる。
７が固まったら浮き型枠１６を上方に脱形する。この型
枠１０Ｅによる場合は、底型枠１５に当接する面は平坦
に仕上がり、このＰＣ板を用いた建物の天井はそのまま
仕上げられる。
【００４０】
【発明の効果】従来の鉄筋コンクリート床版の構築法で
は、ＰＣ板の現場打コンクリートとの肌合せ部分を予め
目荒しして合成板とする方法が採用されており、この方
法による場合は、コンクリート同士の付着力によるせん
断抵抗耐力が不安定であるのに対し、本発明の窪みまた
は凹凸を設けたＰＣ板による場合は、ＰＣ板と現場打コ
ンクリートとの肌合せ部分のずれ止め効果が生まれ、合
成板として信頼性の高い床構造が得られる。
は、ＰＣ板の現場打コンクリートとの肌合せ部分を予め
目荒しして合成板とする方法が採用されており、この方
法による場合は、コンクリート同士の付着力によるせん
断抵抗耐力が不安定であるのに対し、本発明の窪みまた
は凹凸を設けたＰＣ板による場合は、ＰＣ板と現場打コ
ンクリートとの肌合せ部分のずれ止め効果が生まれ、合
成板として信頼性の高い床構造が得られる。
【００４１】また、本発明の窪みまたは凹凸を設けたＰ
Ｃ板の製造に際しては、工場等での型枠に飼い板または
凹凸面のある内貼り材等を施すことで成形でき、肌合せ
部の目荒し等の作業が省略できる。
Ｃ板の製造に際しては、工場等での型枠に飼い板または
凹凸面のある内貼り材等を施すことで成形でき、肌合せ
部の目荒し等の作業が省略できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】リブを上に向けてコンクリートを打設するＰＣ
板において、リブ上面に複数の窪みを設けたＰＣ板の斜
視図。
板において、リブ上面に複数の窪みを設けたＰＣ板の斜
視図。
【図２】リブを上に向けてコンクリートを打設するＰＣ
板において、リブ側面に複数の窪みを設けたＰＣ板の斜
視図。
板において、リブ側面に複数の窪みを設けたＰＣ板の斜
視図。
【図３】リブを下に向けてコンクリートを打設するＰＣ
板において、リブの位置にリブに沿って複数の窪みを設
けたＰＣ板の側面図。
板において、リブの位置にリブに沿って複数の窪みを設
けたＰＣ板の側面図。
【図４】リブを上に向けてコンクリートを打設するＰＣ
板において、リブ上面に複数の凹凸を設けたＰＣ板の斜
視図。
板において、リブ上面に複数の凹凸を設けたＰＣ板の斜
視図。
【図５】リブを上に向けてコンクリートを打設するＰＣ
板において、リブ側面に複数の凹凸を設けたＰＣ板の斜
視図。
板において、リブ側面に複数の凹凸を設けたＰＣ板の斜
視図。
【図６】図２に示すＰＣ板と現場打コンクリートとの関
係を示す側面図。
係を示す側面図。
【図７】ＰＣ板のリブに形成した窪みの抗せん断メカニ
ズムを示す説明図。
ズムを示す説明図。
【図８】ＰＣ板の平板に形成した窪みの斜視図。
【図９】ＰＣ板のリブ上面に形成した窪みの斜視図。
【図１０】ＰＣ板のリブ側面に形成した窪みの斜視図。
【図１１】ＰＣ板のリブを形成する溝部の内側下面に飼
い板を設けた型枠の斜視図。
い板を設けた型枠の斜視図。
【図１２】図１１の横断面図。
【図１３】図１１の縦断面図。
【図１４】ＰＣ板のリブを形成する溝部の内側側面に飼
い板を設けた型枠の斜視図。
い板を設けた型枠の斜視図。
【図１５】図１４の横断面図。
【図１６】図１４の縦断面図。
【図１７】ＰＣ板のリブを形成する溝部の内側下面に、
波形プレートまたはキーストンプレートより成る凹凸状
の内貼り材を設けた型枠の斜視図。
波形プレートまたはキーストンプレートより成る凹凸状
の内貼り材を設けた型枠の斜視図。
【図１８】ＰＣ板のリブを形成する溝部の内側側面に、
波形プレートまたはキーストンプレートより成る凹凸状
の内貼り材を設けた型枠の斜視図。
波形プレートまたはキーストンプレートより成る凹凸状
の内貼り材を設けた型枠の斜視図。
【図１９】底型枠と、波形プレートまたはキーストンプ
レートより成る凹凸状の内貼り材を設けた浮き型枠から
成る型枠の斜視図。
レートより成る凹凸状の内貼り材を設けた浮き型枠から
成る型枠の斜視図。
【図２０】図１９の型枠によるＰＣ板のコンクリート打
設を示す断面図。
設を示す断面図。
【図２１】リブを下に向け、平板部を上に向けたＰＣ板
を梁上に敷き並べ、その上に現場打コンクリートを打設
して構成した従来の床版の断面図。
を梁上に敷き並べ、その上に現場打コンクリートを打設
して構成した従来の床版の断面図。
【図２２】図２１の側断面図。
【図２３】リブを上に向け、平坦部を下に向けたＰＣ板
を梁上に敷き並べ、その上に現場打コンクリートを打設
して構成した従来の床版の断面図。
を梁上に敷き並べ、その上に現場打コンクリートを打設
して構成した従来の床版の断面図。
【図２４】図２３の側断面図。
【符号の説明】 １Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄ、１Ｅ・・・ＰＣ板 ２・・・ＰＣ板の平板部 ３・・・ＰＣ板のリブ ４Ａ、４Ｂ、４Ｃ・・・窪み ５Ａ、５Ｂ・・・凹凸 １０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ、１０Ｄ、１０Ｅ・・・型枠 １１・・・型枠の平面部、１２・・・溝部、 １３Ａ、１３Ｂ・・・飼い板、１４Ａ １４Ｂ、１４Ｃ・・・凹凸状の内貼り材 １５・・・底型枠 １６・・・浮き型枠 １７・・・ＰＣ板のコンクリート ２０・・・現場打コンクリート ２１・・・仕上材
Claims (9)
- 【請求項１】 梁上にＰＣ板を敷き並べ、その上に鉄筋
または金網を配置して、コンクリートを打設し、鉄筋コ
ンクリート床を構築するＰＣ板において、前記ＰＣ板
は、リブを備えており、該ＰＣ板のコンクリートとの肌
合せ部分に複数の窪みまたは凹凸を設けたものであるこ
とを特徴とする鉄筋コンクリート床のＰＣ板。 - 【請求項２】 リブを上に向けてコンクリートを打設す
るＰＣ板において、該ＰＣ板は、リブ上面に複数の窪み
または凹凸を設けたものであることを特徴とする請求項
１に記載の鉄筋コンクリート床のＰＣ板。 - 【請求項３】 リブを上に向けてコンクリートを打設す
るＰＣ板において、該ＰＣ板は、リブ側面に複数の窪み
または凹凸を設けたものであることを特徴とする請求項
１に記載の鉄筋コンクリート床のＰＣ板。 - 【請求項４】 リブを上に向けてコンクリートを打設す
るＰＣ板において、該ＰＣ板は、リブ上面及びリブ側面
に複数の窪みまたは凹凸を設けたものであることを特徴
とする請求項１に記載の鉄筋コンクリート床のＰＣ板。 - 【請求項５】 リブを下に向けてコンクリートを打設す
るＰＣ板において、該ＰＣ板は、リブの在る位置にリブ
に沿って複数の窪みを設けたものであることを特徴とす
る請求項１に記載の鉄筋コンクリート床のＰＣ板。 - 【請求項６】 梁上にＰＣ板を敷き並べ、その上に鉄筋
または金網を配置して、コンクリートを打設し、鉄筋コ
ンクリート床を構築するＰＣ板を製造する型枠におい
て、前記ＰＣ板はリブを備えたものであり、該ＰＣ板の
平板部を形成する平面板より下方に在って、ＰＣ板のリ
ブを形成する溝部の内側下面に、飼い板または凹凸状の
内貼り材を設けて成ることを特徴とするＰＣ板製造型
枠。 - 【請求項７】 梁上にＰＣ板を敷き並べ、その上に鉄筋
または金網を配置して、コンクリートを打設し、鉄筋コ
ンクリート床を構築するＰＣ板を製造する型枠におい
て、前記ＰＣ板はリブを備えたものであり、該ＰＣ板の
平面部を形成する平面板より下方に在って、ＰＣ板のリ
ブを形成する溝部の内側側面に、飼い板または凹凸状の
内貼り材を設けて成ることを特徴とするＰＣ板製造型
枠。 - 【請求項８】 梁上にＰＣ板を敷き並べ、その上に鉄筋
または金網を配置して、コンクリートを打設し、鉄筋コ
ンクリート床を構築するＰＣ板を製造する型枠におい
て、前記ＰＣ板はリブを備えたものであり、該ＰＣ板の
平面部を形成する平面板より下方に在って、ＰＣ板のリ
ブを形成する溝部の内側下面及び内側側面に、飼い板ま
たは凹凸状の内貼り材を設けて成ることを特徴とするＰ
Ｃ板製造型枠。 - 【請求項９】 梁上にＰＣ板を敷き並べ、その上に鉄筋
または金網を配置して、コンクリートを打設し、鉄筋コ
ンクリート床を構築するＰＣ板を製造する型枠におい
て、該ＰＣ板はリブを備えたものであり、型枠は、底型
枠とその上方に設けられてリブを形成する浮き型枠とか
ら成り、該浮き型枠の両内側面に飼い板または凹凸状の
内貼り材を設けて成ることを特徴とするＰＣ板製造型
枠。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25818497A JPH1193316A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 鉄筋コンクリート床版のｐｃ板及びｐｃ板製造型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25818497A JPH1193316A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 鉄筋コンクリート床版のｐｃ板及びｐｃ板製造型枠 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001340287A Division JP2002194844A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 鉄筋コンクリート床版のｐｃ板及びｐｃ板製造型枠 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1193316A true JPH1193316A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17316689
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25818497A Pending JPH1193316A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 鉄筋コンクリート床版のｐｃ板及びｐｃ板製造型枠 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1193316A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100998061B1 (ko) * | 2008-09-02 | 2010-12-03 | 한국건설기술연구원 | 리브형 부분 피씨 바닥판 |
| KR101014570B1 (ko) * | 2010-04-27 | 2011-02-16 | 신우산업개발 주식회사 | 콘크리트 슬래브 시공용 데크 |
| KR101175525B1 (ko) | 2012-03-06 | 2012-08-21 | 주식회사 가야 | Pc 슬래브의 제조 방법과 시공 방법 및 구조 |
| KR101190385B1 (ko) | 2010-02-04 | 2012-10-11 | 주식회사 대흥 | 덧침 콘크리트 절감과 부착성능이 향상된 하프 슬래브 |
| KR101415369B1 (ko) * | 2012-04-26 | 2014-07-04 | 서울시립대학교 산학협력단 | 압출압착 성형방식으로 제작되는 프리캐스트 콘크리트 부재의 표면처리방법 |
| CN109249516A (zh) * | 2017-07-14 | 2019-01-22 | 北京中清恒业科技开发有限公司 | 预应力折形金属网混凝土空心板及其制造方法 |
-
1997
- 1997-09-24 JP JP25818497A patent/JPH1193316A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100998061B1 (ko) * | 2008-09-02 | 2010-12-03 | 한국건설기술연구원 | 리브형 부분 피씨 바닥판 |
| KR101190385B1 (ko) | 2010-02-04 | 2012-10-11 | 주식회사 대흥 | 덧침 콘크리트 절감과 부착성능이 향상된 하프 슬래브 |
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| KR101175525B1 (ko) | 2012-03-06 | 2012-08-21 | 주식회사 가야 | Pc 슬래브의 제조 방법과 시공 방법 및 구조 |
| KR101415369B1 (ko) * | 2012-04-26 | 2014-07-04 | 서울시립대학교 산학협력단 | 압출압착 성형방식으로 제작되는 프리캐스트 콘크리트 부재의 표면처리방법 |
| CN109249516A (zh) * | 2017-07-14 | 2019-01-22 | 北京中清恒业科技开发有限公司 | 预应力折形金属网混凝土空心板及其制造方法 |
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