JP3074503U - 繊維膜を被覆した建築用型枠 - Google Patents

繊維膜を被覆した建築用型枠

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に材料のコストを節減でき、型枠の取外
しも容易で、しかも表面が平滑なコンクリート建築体を
形成することができ、表面の修正や研磨に要する手間や
時間の節約が可能な、実用性と経済性に富む、繊維膜を
被覆した建築用枠体を提供する。 【解決手段】 1つの基板40と1つの樹脂を含浸した
繊維織物の表層とにより構成された板状体に、硬化剤を
添加した後、乾燥、冷却、裁断、加熱圧縮の各過程を含
む処理を経て、前記基板40上に表面が平坦かつ円滑な
繊維膜41を形成してなる平板を有する、繊維膜を被覆
した建築用枠体である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、一種の繊維膜を被覆した建築用型枠に関するものであって、特に、 支柱により連結された平板の表層は、樹脂を含浸した繊維織物で形成され、硬化 剤等を添加した後、乾燥、冷却、裁断、加熱圧縮の各過程を含む処理を経て、強 度が十分で表面が円滑な、フェノールホルムアルデヒド樹脂の積層複合薄膜であ る、繊維膜を被覆した建築用型枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在の建築物、その他造営物の多くは、鉄筋コンクリート構造である。この鉄 筋コンクリート構造を作る場合、例えば20番鉄線で緊結された鉄筋の骨組のま わりを複数の型枠で囲んだ建築体を形成し、その空間に生コンを注入する。そし て、コンクリートが凝固した後、型枠を取り外せば、成形された建築体が得られ る。したがって、型枠が建築体の構成に与える影響は重大である。
【0003】 図4は、一般によく知られる建築用型枠を示す。図示のように、型枠1は、全 体として木材を裁断して製成されている。すなわち、型枠1は、一組の直立した 支柱2,3の間に複数の横板4,5,6…を釘打ちして固定したものであり、支 柱2,3間の空間を横方向に配列した横板4,5,6により、隔離するように板 面を形成している。施工の時、生コンを注入する前に、建築体区域をこのような 型枠で囲繞する。そして、生コンを凝固させた後、建築体ができあがる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような型枠1で囲まれた建築体区域の空間に生コンを注 入して建築体を構成する施工手法には、以下に列挙するような欠点がある。
【0005】 1. 簡単に裁断された木材から成る複数の横板4,5,6…は、表面が研磨 されていないため、板面に凹凸状の木紋や木目が残留しており、これがコンクリ ートの表面に転写されるため、型枠を撤去した後に、再びコンクリート体の表面 を研磨しなければならないので手間がかかる。
【0006】 2. 甚だ好ましくない状態では、複数の横板4,5,6…の刺げ等がコンク リート体の表面に刺突し、そのため、型枠の撤去が困難となる。このことは、急 速に硬化する急硬セメントを使用した場合に、状況が一層悪くなり、型枠をより 消耗させてしまう。
【0007】 3. 複数の横板4,5,6…の隣り合う横板間の空隙1A,1B…を完全に 密着させることは困難なので、注入された生コンがその空隙1A,1B…から逸 出し、そのため成形されたコンクリート体の表面が粗くなり、工事現場の環境も 汚される。したがって、作業員の行動にも悪影響を与え、また、生コンの浪費に もなる。
【0008】 4. また、型枠撤去作業を容易にすると共に成形面の美観を図るため、複数 の横板4,5,6…がコンクリート成形面に接触する面に塗油してみたが(台湾 の六軽の現場で実施)、油の乾燥が緩慢であり、そのため施工現場の砂粒等が風 によって運ばれて成形面に付着し、その表面にはん痕を残したことがあった。
【0009】 これに対し、図5に示すように、鋼鉄製の型枠10を使用したものが考え出さ れた。これによれば、板面の平滑なる特性を利用することにより、型枠の撤去が 容易となり、また、コンクリート成形体の表面も平滑で再度研磨する必要がない という利点がある。
【0010】 しかし、型枠があまりに高価なため、採算が取れず、現実的でないという結果 となった。
【0011】 上記のような従来の建築用型枠の欠点に鑑みて、本考案者はそれを改善せんが ため、原名称が「建築用型枠の改善」という考案を貴庁に申請したことがあった 。該考案は確かに実用性に富んでいるが、本考案者は、一層改進の必要があるこ とを認め、該考案を基礎として、不断の思索と実験を行った結果、一層経済性に 富み、従来の建築用型枠の構成上の欠点を解決することができる、本考案の「繊 維膜を被覆した建築用型枠」の完成に至ったものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するための手段としての本考案は、一種の繊維膜を被覆し た建築用型枠を提供するものである。この建築用型枠は、複数の支柱と平板とが 連結された構造であり、支柱は長い直方体状を呈し、各々平板上の板面両端部に 固定される。この平板の表層は、繊維織物を基材として構成された薄膜を形成し 、したがって、平板は、十分な強度を保有し、従来の鋼鉄製建築用型枠に較べて 、その使用材料や製造コストが経済的で、充分に鋼鉄製型枠に代わる型枠材とな り得る。このような型枠を提供することにより、本考案の第1の目的が達成され る。
【0013】 本考案によるこの種の建築用型枠において、その繊維織物表面の紋様は板材の 木紋よりも繊細で形状が固定化しており、処理を施した後は、表面が平坦で円滑 な膜が得られる。こうして成形されたコンクリートの表面ははん痕がなく平滑で 、施工も容易となる。しかも、型枠の表面に塗油する必要はない。このような型 枠を提供することにより、本考案の第2の目的が達成される。
【0014】 また、本考案によるこの種の建築用型枠は、急硬セメントの型枠に対する侵蝕 を完全に防止し、型枠の損耗率を低減する。このような型枠を提供することによ り、本考案の第3の目的が達成される。
【0015】 また、本考案によるこの種の建築用型枠の、含浸硬化処理を経た繊維織物の繊 維薄膜は、平坦で継ぎ目がないので、生コンの逸出が起こらず、工事現場の清潔 を保持することができる。したがって、現場作業員に清掃等の迷惑をかけること がなく、生コンの使用量を正常に保ち浪費することはない。このような型枠を提 供することにより、本考案の第4の目的が達成される。
【0016】 また、本考案によるこの種の建築用型枠は、平板の基体に甚だ粗く造った材料 を使用できるため、全体としてのコストが大幅に低減される。このような型枠を 提供することにより、本考案の第5の目的が達成される。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0018】 図1は、本考案の一実施形態に係る繊維膜を被覆した建築用型枠の分解斜視図 である。
【0019】 図1に示すように、本考案の型枠100は、複数の支柱200,201と1つ の平板300とを、複数の釘体400,401,402…で、釘打ちし連結して 構成される。支柱200,201は、長い直方体状を呈し、各々平板300の一 方の板面上に固定されている。
【0020】 この平板300は、図3に示すように、基板ないし基材40と、その上に被覆 した繊維膜41とにより構成される。繊維膜41は、繊維織物で増強された、フ ェノールホルムアルデヒド樹脂の積層複合薄膜である。その詳細な製造方法につ いては、先般、中華民国台湾の発明特許申請第83104062号にて特許申請 した内容を参照することができる。すなわち、平板300は、その表層が樹脂を 含浸した繊維織物で形成され、硬化剤を添加した後、乾燥、冷却、裁断、加熱圧 縮の各過程を含む処理を経て、基材40上に表面が平坦かつ円滑な繊維膜41が 形成され、波浪状になるのを避けるようにしている。また、その表面を拡大鏡で 拡大して初めて織物の網目を見ることができる。但し、微細な網目の中には、硬 化用物質が充満し、網目を塞いでいる。このため、平板300には空隙が無く、 かつその表面は、元来の編織物表面より一層平滑となるから、表面を研磨しなく ても、完璧に平滑な表面を有する、強度の充分な平板300となる。
【0021】 また、前記釘体400,401,402…は小型の釘体で、その釘打面は極く 薄く平坦である。したがって、平板300上から突出する部分は微小であり、成 形されたコンクリート表面の平滑性に対する影響は、極く微小となる。
【0022】 図2に示す本考案の具体的な実施例では、複数の型枠100を密接させて、釘 打ち等により相互に接合している。各型枠100の平板300は、支柱200, 201の一面部に密着させられて固定されており、もって封鎖された建築体区域 を形成して、コンクリートを成形せしめるようになっている。
【0023】 図3に示すように、繊維膜41と基材40とは密着して、建築用型枠の平板と なる。繊維膜41は、極く薄くてよく、その厚みは、例えば0.1cmを超えな いものである。
【0024】 上述の通り、本考案による一種の繊維膜を被覆した建築用枠体によれば、確実 に材料のコストを節減することができ、型枠の取外しも容易で、しかも表面が平 滑なコンクリート建築体を形成することができる。また、表面の修正や研磨に要 する手間や時間の節約が可能となる等の数多くの利点を有している。これらの利 点は確かに、従来の建築用型枠を使用する際の経済上および施工上の弱点を補っ て余りあるものである。
【0025】 なお、上述した本考案による具体的実施形態は、この方面の技術に熟達した者 であれば、その構想や内容に若干の変形を加え得るものであるが、本考案の包含 する精神および範囲から逸脱しないものであれば、それらはすべて本考案の範囲 内に含まれると解すべきである。
【0026】
【考案の効果】
本考案による建築用枠体によれば、確実に材料のコストを節減することができ 、型枠の取外しも容易で、しかも表面が平滑なコンクリート建築体を形成するこ とができる。また、表面の修正や研磨に要する、手間や時間の節約が可能となる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施形態に係る繊維膜を被覆した
建築用枠体の分解斜視図である。
【図2】 本考案の一実施形態に係る繊維膜を被覆した
建築用枠体の具体的実施例を説明するための斜視図であ
る。
【図3】 本考案の一実施形態に係る繊維膜を被覆した
建築用枠体の平板を示す斜視図である。
【図4】 従来常用されている建築用枠体の斜視図であ
る。
【図5】 従来の他の建築用枠体の斜視図である。
【符号の説明】
1,10…型枠、 1A,1B…空隙、 2,3…支柱、 4,5,6…横板、 40…基材(基板)、 41…繊維膜、 100…型枠、 200,201…支柱、 300…平板、 400,401,402…釘体。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築用型枠であって、1つの基板と1つ
    の樹脂を含浸した繊維織物の表層とにより構成された板
    状体に、硬化剤を添加した後、乾燥、冷却、裁断、加熱
    圧縮の各過程を含む処理を経て、前記基板上に表面が平
    坦かつ円滑な繊維膜を形成してなる平板、を有すること
    を特徴とする、繊維膜を被覆した建築用枠体。
  2. 【請求項2】 前記平板の繊維膜の厚みは、0.1cm
    を超えないことを特徴とする、請求項1記載の建築用枠
    体。
  3. 【請求項3】 前記平板上に、複数の支柱が固設されて
    いることを特徴とする、請求項2記載の建築用枠体。
  4. 【請求項4】 前記平板の基板は、粗く造られた板材で
    あることを特徴とする、請求項3記載の建築用枠体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100383464B1 (ko) * 2000-07-08 2003-05-12 이태환 영구거푸집용 콘크리트 패널

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