JP3063949U - 塗油不要の建築用型枠 - Google Patents

塗油不要の建築用型枠

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JP3063949U JP1999003372U JP337299U JP3063949U JP 3063949 U JP3063949 U JP 3063949U JP 1999003372 U JP1999003372 U JP 1999003372U JP 337299 U JP337299 U JP 337299U JP 3063949 U JP3063949 U JP 3063949U
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陳趙秋雲
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廣慶成企業股▲ふん▼有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に材料のコストを節減でき、型枠の取外
しも容易で、しかも表面が平滑なコンクリート建築体を
形成することができ、表面の修正や研磨に要する手間や
時間の節約が可能な、塗油不要の建築用枠体を提供す
る。 【解決手段】 少なくとも一組の支柱200,201と
一つの平板300とを固定連結して構成される、塗油不
要の建築用型枠である。一組の支柱200,201は、
それぞれ平板300の背面に固定される。平板300
は、樹脂が含浸される麻繊維織物により強化され、硬化
剤等を添加した後、乾燥、冷却、裁断、加熱圧縮等の過
程を経て、表面が平坦且つ円滑に形成された、フェノー
ルホルムアルデヒド樹脂の積層複合板材である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、一種の改善された、油の塗布(塗油)が不要な建築用型枠に関する ものであって、特に、一組の支柱で背面を固定される平板は、樹脂が含浸される 麻繊維織物により強化され、硬化剤等を添加した後、乾燥、冷却、裁断、加熱圧 縮等の過程を経て、充分な強度を有し、表面が平坦且つ円滑に形成され、その寿 命は従来の防水木材型枠の5倍以上もあり、施工に便利な、フェノールホルムア ルデヒド樹脂の積層複合板材である、塗油不要の建築用型枠に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
現在の建築物、その他造営物の多くは、鉄筋コンクリート構造である。この鉄 筋コンクリート構造を作る場合、例えば20番鉄線で緊結された鉄筋の骨組のま わりを複数の型枠で囲んだ建築体を形成し、その空間に生コンを注入する。そし て、コンクリートが凝固した後、型枠を取り外せば、成形された建築体が得られ る。したがって、型枠が建築体の構成に与える影響は重大である。
【0003】 図3は、一般によく知られる建築用型枠を示す。図示のように、型枠1は、全 体として木材を裁断して製成されている。すなわち、型枠1は、一組の直立した 支柱2,3の間に複数の横板4,5,6を釘打ちして固定したものであり、支柱 2,3間の空間を横方向に配列した横板4,5,6により、隔離するように板面 を形成している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような型枠1で囲まれた建築体区域の空間に生コンを注 入して建築体を構成する施工手法には、以下に列挙するような欠点がある。
【0005】 1. 簡単に裁断された木材から成る複数の横板4,5,6…は、表面が研磨 されていないため、板面に凹凸状の木紋や木目が残留しており、これがコンクリ ートの表面に転写されるため、型枠を撤去した後に、再びコンクリート体の表面 を研磨しなければならないので手間がかかる。
【0006】 2. 甚だ好ましくない状態では、複数の横板4,5,6…の刺げ等がコンク リート体の表面に刺突し、そのため、型枠の撤去が困難となる。このことは、急 速に硬化する急硬セメントを使用した場合に、状況が一層悪くなり、型枠をより 消耗させてしまう。
【0007】 3. 複数の横板4,5,6…の隣り合う横板間の空隙1A,1B…を完全に 密着させることは困難なので、注入された生コンがその空隙1A,1B…から逸 出し、そのため成形されたコンクリート体の表面が粗くなり、工事現場の環境も 汚される。したがって、作業員の行動にも悪影響を与え、また、生コンの浪費に もなる。
【0008】 4. また、型枠撤去作業を容易にすると共に成形面の美観を図るため、複数 の横板4,5,6…がコンクリート成形面に接触する面に塗油してみたが(台湾 の六軽の現場で実施)、油の乾燥が緩慢であり、そのため施工現場の砂粒等が風 によって運ばれて成形面に付着し、その表面にはん痕を残したことがあった。
【0009】 これに対し、図4に示すように、鋼鉄製の型枠10を使用したものが考え出さ れた。これによれば、板面の平滑なる特性を利用することにより、型枠の撤去が 容易となり、また、コンクリート成形体の表面も平滑で再度研磨する必要がない という利点がある。
【0010】 しかし、型枠があまりに高価なため、採算が取れず、現実的でないという結果 となった。
【0011】 上記のような従来の建築用型枠の欠点に鑑みて、本考案者はそれを改善せんが ため、「麻繊維を基本材質とした建築用板材の製造方法」という名称の考案を中 華民国台湾の発明特許申請第83104062号にて特許申請したことから、該 考案を基礎として、本考案者は不断の思索と実験を行った結果、本考案の完成に 至ったものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するための手段としての本考案は、一種の改善された塗油 不要の建築用型枠を提供するものである。この建築用型枠は、主に一組の支持部 材と一つの平板とが連結された構造であり、前記一組の支持部材は略直方体を呈 し、それぞれ前記平板の一板面の両端部に固定されている。前記平板は樹脂を含 浸した麻繊維織物により強化され、更に硬化剤等を添加した後、表面が平滑に研 磨される。このように構成された平板は、充分な強度を有する。なぜならば、一 定の規格の下に製造された麻繊維織物の袋は、米や麦粉等の重量物を入れても洩 れないという特性がある。これにより、可撓性を有する麻繊維織物は、かなりの 重量に耐える能力があることが判る。もし、帯状に形成し、更に硬化剤を添加し て、強化された平板に形成し、波状にさえしなければ、従来の鋼鉄製の型枠より も使用材料が経済的で、かつ充分な強度を持つ、鋼鉄製型枠に代わる型枠材とな り得る。このような型枠を提供することにより本考案の第1の目的が達成される 。
【0013】 本考案によるこの種の改善された建築用型枠において、その麻繊維織物表面の 紋様は板材の木紋よりも繊細で形状が固定化しており、コンクリートが硬化した 後は、その表面を平滑に研磨する作業は容易である。こうして成形されたコンク リートの表面ははん痕がなく平滑で、施工も容易となる。しかも、型枠の表面に 塗油する必要はない。このような型枠を提供することにより本考案の第2の目的 が達成される。
【0014】 また、本考案によるこの種の改善された建築用型枠は、急硬セメントの型枠に 対する侵蝕を完全に防止し、型枠の損耗率を低減する。このような型枠を提供す ることにより本考案の第3の目的が達成される。
【0015】 また、本考案によるこの種の改善された建築用型枠は、麻繊維織物の浸漬硬化 処理後の平板に継ぎ目がないので、生コンの逸出が起こらず、工事現場の清潔を 保持することができる。したがって、現場作業員に清掃等の迷惑をかけることが なく、生コンの使用量を正常に保ち浪費することはない。このような型枠を提供 することにより本考案の第4の目的が達成される。
【0016】 また、本考案によるこの種の改善された建築用型枠は、その主体となる平板が 従来の木材から麻繊維織物に置換されるため、当該全業界として木材の使用量が 大幅に減少する。したがって、この建築用型枠の使用により、材木の伐採量が制 限され、間接的に自然生態の保護に寄与する。このような型枠を提供することに より本考案の第5の目的が達成される。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0018】 図1は、本考案の一実施形態に係る改善された建築用型枠の分解斜視図である 。
【0019】 図1に示すように、本考案の、一種の改善された、塗油不要の建築用型枠10 0は、主に一組の支柱200,201と該支柱200,201に複数の釘体40 0,401,402…で釘打ちして連結された一つの平板300とから構成され る。前記支柱200,201は、略直方体を呈し、それぞれ前記平板300の一 方の板面に固定されている。
【0020】 前記平板300は、麻繊維織物で強化された、フェノールホルムアルデヒド( Phenol formaldehyde )樹脂の積層複合板材である。一組の支柱200,201 が背面に固定される平板300は、樹脂を含浸した麻繊維織物により強化され、 硬化剤等を添加した後、乾燥、冷却、裁断、加熱圧縮等の過程を経て、表面が平 坦且つ円滑に形成された、フェノールホルムアルデヒド樹脂の積層複合板材であ る。したがって、この建築用型枠10は、充分な強度を有し、その寿命は従来の 防水木材型枠の5倍以上もあり、施工に便利で、塗油も不要である。なお、上記 した製法に関しては、前述した中華民国台湾の発明特許申請第83104062 号を参照することができる。
【0021】 平板300は、麻繊維織物で強化された後に平滑な板体に形成され、波浪状に なるのをさけるようにしている。板体の表面を拡大すれば、未だ編織物の網目が 見られるであろう。添加した硬化剤は、やや編織物の表面から突出して、平板3 00は空隙がなく、且つその表面は元来の編織物表面より、一層平滑となる。更 に少し表面を研磨すれば、完璧に平滑な表面を有する、強度の充分な平板300 となる。
【0022】 また、前記釘体400,401,402…は小型の釘体で、その釘打面は極く 薄く平坦である。したがって、平板300上から突出する部分は微小であり、成 形されたコンクリート表面の平滑性に対する影響は、極く微小となる。
【0023】 図2に示す本考案の具体的な実施例では、複数の型枠100を密接させて、釘 打ち等により相互に接合している。各型枠100の平板300は、支柱200, 201の一面部に密着させられて固定されており、もって封鎖された建築体区域 を形成して、コンクリートを成形せしめるようになっている。
【0024】 上述の通り、本考案による一種の改善された塗油不要の建築用枠体によれば、 確実に材料のコストを節減することができ、型枠の取外しも容易で、しかも表面 が平滑なコンクリート建築体を形成することができる。また、表面の修正や研磨 に要する手間や時間の節約が可能となる等の数多くの利点を有している。これら の利点は確かに、従来の建築用型枠を使用する際の経済上および施工上の弱点を 補って余りあるものである。
【0025】 なお、上述した本考案による具体的実施形態は、この方面の技術に熟達した者 であれば、その構想や内容に若干の変形を加え得るものであるが、本考案の包含 する精神および範囲から逸脱しないものであれば、それらはすべて本考案の範囲 内に含まれると解すべきである。
【0026】
【考案の効果】
本考案による塗油不要の建築用枠体によれば、確実に材料のコストを節減する ことができ、型枠の取外しも容易で、しかも表面が平滑なコンクリート建築体を 形成することができる。また、表面の修正や研磨に要する手間や時間の節約が可 能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案による、改善された塗油不要の建築用
枠体の分解斜視図である。
【図2】 本考案による、改善された塗油不要の建築用
枠体の、具体的実施例を説明するための斜視図である。
【図3】 従来の一般的な建築用枠体の斜視図である。
【図4】 従来の別の建築用枠体の斜視図である。
【符号の説明】
1,10…型枠、 1A,1B…空隙、 2,3…支柱、 4,5,6…横板、 100…型枠、 200,201…支柱、 300…平板、 400,401,402…釘体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一組の支柱と一つの平板とを
    固定連結して構成される塗油不要の建築用型枠であっ
    て、 前記一組の支柱は、それぞれ前記平板の背面に固定さ
    れ、 前記平板は、樹脂が含浸される麻繊維織物により強化さ
    れ、硬化剤を添加した後、乾燥、冷却、裁断、加熱圧縮
    の各過程を含む処理を経て、表面が平坦且つ円滑に形成
    された、フェノールホルムアルデヒド樹脂の積層複合板
    材であることを特徴とする、塗油不要の建築用型枠。
JP1999003372U 1999-05-17 1999-05-17 塗油不要の建築用型枠 Expired - Lifetime JP3063949U (ja)

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