JP3322314B2 - Ａｌｃ建材の製造方法 - Google Patents
Ａｌｃ建材の製造方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＡＬＣ建材の製造方法
に関し、例えばユニット住宅の外壁パネルの製造に利用
できる。
に関し、例えばユニット住宅の外壁パネルの製造に利用
できる。
【０００２】
【背景技術】近年、ＡＬＣ（オートクレーブ養生気泡コ
ンクリート）パネルが建材として使用されるようになっ
てきている。このようなＡＬＣパネルは、セメントとケ
イ砂を主原料とし、気泡が混入されたコンクリートスラ
リーを配筋材が配置された成形用型枠内に打設し、一次
的に硬化させた後、成形されたパネルを高温、高圧のオ
ートクレーブ内で蒸気養生させることにより製造されて
いる。前記コンクリートスラリーの打設の際、前記成形
用型枠内には離型剤が塗布されている。この離型剤とし
て一般的に使用されているものは油である
ンクリート）パネルが建材として使用されるようになっ
てきている。このようなＡＬＣパネルは、セメントとケ
イ砂を主原料とし、気泡が混入されたコンクリートスラ
リーを配筋材が配置された成形用型枠内に打設し、一次
的に硬化させた後、成形されたパネルを高温、高圧のオ
ートクレーブ内で蒸気養生させることにより製造されて
いる。前記コンクリートスラリーの打設の際、前記成形
用型枠内には離型剤が塗布されている。この離型剤とし
て一般的に使用されているものは油である
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法によっ
て得られたＡＬＣパネルは、その表面が滑らかではな
く、微小な凹凸が形成された、いわゆる柚子肌状となっ
ていることもあった。従って、柚子肌状となっている場
合、塗装しても塗装欠陥が生じて良好な塗装面が得られ
ないという問題点があった。
て得られたＡＬＣパネルは、その表面が滑らかではな
く、微小な凹凸が形成された、いわゆる柚子肌状となっ
ていることもあった。従って、柚子肌状となっている場
合、塗装しても塗装欠陥が生じて良好な塗装面が得られ
ないという問題点があった。
【０００４】これは、図５に示すように、コンクリート
スラリー１を成形用型枠２内に打設した際、スラリー１
中の気泡３が模様シート４に塗布された離型剤５側に浮
き出て、その気泡３の跡がパネルの表面に凹凸状に残る
ためである。そこで、本発明は、滑らかな表面で、しか
も、良好な塗装面が得られるＡＬＣ建材の製造方法を提
供することを目的とする。
スラリー１を成形用型枠２内に打設した際、スラリー１
中の気泡３が模様シート４に塗布された離型剤５側に浮
き出て、その気泡３の跡がパネルの表面に凹凸状に残る
ためである。そこで、本発明は、滑らかな表面で、しか
も、良好な塗装面が得られるＡＬＣ建材の製造方法を提
供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、離型剤が塗布
された成形用型枠内にスラリーを打設した後、成形され
た建材にオートクレーブ養生を施すＡＬＣ建材の製造方
法において、前記離型剤に非イオン表面活性剤（界面活
性剤）を添加するとともに、前記オートクレーブ養生後
の建材に塗装を施すことを特徴とするＡＬＣ建材の製造
方法。ここで、前記建材とは、パネル、ブロック等であ
る。
された成形用型枠内にスラリーを打設した後、成形され
た建材にオートクレーブ養生を施すＡＬＣ建材の製造方
法において、前記離型剤に非イオン表面活性剤（界面活
性剤）を添加するとともに、前記オートクレーブ養生後
の建材に塗装を施すことを特徴とするＡＬＣ建材の製造
方法。ここで、前記建材とは、パネル、ブロック等であ
る。
【０００６】
【作用】離型剤が塗布された成形用型枠内にスラリーを
打設して建材を成形する際、離型剤に非イオン表面活性
剤を添加したので、離型剤の表面張力が下がり、これに
よってスラリー中の気泡が離型剤側に浮き出るのを防
止、つまり、気泡をスラリー中に保持したまま成形でき
る。特に、非イオン表面活性剤を添加したので、成形後
の建材にオートクレーブ養生を施しても、気泡をスラリ
ー中に確実に保持したまま高温高圧で養生できるから、
得られる建材の表面を柚子肌状でなく鏡面状の滑らかな
状態にできる。その後に塗装を施すので、表面が滑らか
で良好な塗装面が得られる。
打設して建材を成形する際、離型剤に非イオン表面活性
剤を添加したので、離型剤の表面張力が下がり、これに
よってスラリー中の気泡が離型剤側に浮き出るのを防
止、つまり、気泡をスラリー中に保持したまま成形でき
る。特に、非イオン表面活性剤を添加したので、成形後
の建材にオートクレーブ養生を施しても、気泡をスラリ
ー中に確実に保持したまま高温高圧で養生できるから、
得られる建材の表面を柚子肌状でなく鏡面状の滑らかな
状態にできる。その後に塗装を施すので、表面が滑らか
で良好な塗装面が得られる。
【０００７】
【実施例】図面を参照して本発明の一実施例に係るＡＬ
Ｃパネルの製造方法を説明する。先ず、図１に示すよう
に、成形用型枠11内に敷かれた模様シート12に本実施例
に係る離型剤13を塗布する。この離型剤13は、油に非イ
オン表面活性剤が添加されたものである。
Ｃパネルの製造方法を説明する。先ず、図１に示すよう
に、成形用型枠11内に敷かれた模様シート12に本実施例
に係る離型剤13を塗布する。この離型剤13は、油に非イ
オン表面活性剤が添加されたものである。
【０００８】次に、図２に示すように、軽量気泡コンク
リートスラリー14を配筋材（図示せず）が配置された型
枠11内に打設した後、所定時間養生させて軽量気泡コン
クリートスラリー14を一次的に硬化させる。図５に示す
ように、スラリー14を打設した後のスラリー14の硬化時
において、前記離型剤13は、非イオン表面活性剤が添加
されたものであるため、気泡15が離型剤13側に浮き出る
ことがなくなり、気泡15がスラリー14中に保持される。
リートスラリー14を配筋材（図示せず）が配置された型
枠11内に打設した後、所定時間養生させて軽量気泡コン
クリートスラリー14を一次的に硬化させる。図５に示す
ように、スラリー14を打設した後のスラリー14の硬化時
において、前記離型剤13は、非イオン表面活性剤が添加
されたものであるため、気泡15が離型剤13側に浮き出る
ことがなくなり、気泡15がスラリー14中に保持される。
【０００９】この後、成形されたパネル16を脱型する。
次に、図３に示すように、このパネル16をオートクレー
ブ17内に搬送し、例えば１８０℃、１０気圧、６時間の
条件でオートクレーブ養生を施す。このオートクレーブ
養生の終了後、パネル16をオートクレーブ17から取り出
して仕上げ塗装を施す。
次に、図３に示すように、このパネル16をオートクレー
ブ17内に搬送し、例えば１８０℃、１０気圧、６時間の
条件でオートクレーブ養生を施す。このオートクレーブ
養生の終了後、パネル16をオートクレーブ17から取り出
して仕上げ塗装を施す。
【００１０】上記実施例に係るＡＬＣパネル16の製造方
法によれば、表面活性剤が添加された離型剤13を使用す
るため、離型剤13の表面張力が下がり、これによってス
ラリー14中の気泡が離型剤13側に浮き出るのを防止する
ことができる。従って、オートクレーブ養生後に得られ
たパネル16の表面は、柚子肌状ではなくず、鏡面状の滑
らかなものとなっている。
法によれば、表面活性剤が添加された離型剤13を使用す
るため、離型剤13の表面張力が下がり、これによってス
ラリー14中の気泡が離型剤13側に浮き出るのを防止する
ことができる。従って、オートクレーブ養生後に得られ
たパネル16の表面は、柚子肌状ではなくず、鏡面状の滑
らかなものとなっている。
【００１１】また、このような平滑なパネル16の表面に
塗装することにより、塗装欠陥のない良好な塗装面が得
られる。更に、従来の離型剤13中に表面活性剤を添加す
るだけでよいので、本実施例に係る作業も容易である。
塗装することにより、塗装欠陥のない良好な塗装面が得
られる。更に、従来の離型剤13中に表面活性剤を添加す
るだけでよいので、本実施例に係る作業も容易である。
【００１２】なお、上記実施例は、建材がＡＬＣパネル
の場合であるが、建材が他の種類のものでも本発明を同
様に適用することができる。また、表面活性剤をスラリ
ー14中に添加しておいてもよいが、離型剤13に添加する
方が効果的であり、また使用量が少なくて済む。
の場合であるが、建材が他の種類のものでも本発明を同
様に適用することができる。また、表面活性剤をスラリ
ー14中に添加しておいてもよいが、離型剤13に添加する
方が効果的であり、また使用量が少なくて済む。
【００１３】
【発明の効果】本発明に係るＡＬＣ建材の製造方法によ
れば、鏡面状の滑らかな表面で、しかも、良好な塗装面
が得られる。
れば、鏡面状の滑らかな表面で、しかも、良好な塗装面
が得られる。
【図１】本発明の一実施例に係るＡＬＣパネルの製造方
法を示す断面図である。
法を示す断面図である。
【図２】本実施例に係るＡＬＣパネルの製造方法を示す
断面図である。
断面図である。
【図３】本実施例に係るＡＬＣパネルの製造方法を示す
断面図である。
断面図である。
【図４】本実施例に係るＡＬＣパネルの製造時の要部断
面図である。
面図である。
【図５】従来例に係るＡＬＣパネルの製造時の要部断面
図である。
図である。
11 成形用型枠 13 離型剤 14 軽量気泡コンクリートスラリー 15 気泡 16 建材であるＡＬＣパネル 17 オートクレーブ
Claims (1)
- 【請求項１】 離型剤が塗布された成形用型枠内にスラ
リーを打設した後、成形された建材にオートクレーブ養
生を施すＡＬＣ建材の製造方法において、 前記離型剤に非イオン表面活性剤を添加するとともに、 前記オートクレーブ養生後の建材に塗装を施す ことを特
徴とするＡＬＣ建材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32648391A JP3322314B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | Ａｌｃ建材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32648391A JP3322314B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | Ａｌｃ建材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05131416A JPH05131416A (ja) | 1993-05-28 |
| JP3322314B2 true JP3322314B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=18188324
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32648391A Expired - Fee Related JP3322314B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | Ａｌｃ建材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3322314B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112297219A (zh) * | 2020-11-09 | 2021-02-02 | 浙江元筑住宅产业化有限公司 | 一种alc板材的新型制备方法 |
-
1991
- 1991-11-14 JP JP32648391A patent/JP3322314B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05131416A (ja) | 1993-05-28 |
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