JP2975726B2 - 無機質板の製造方法 - Google Patents

無機質板の製造方法

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JP2975726B2 JP3181357A JP18135791A JP2975726B2 JP 2975726 B2 JP2975726 B2 JP 2975726B2 JP 3181357 A JP3181357 A JP 3181357A JP 18135791 A JP18135791 A JP 18135791A JP 2975726 B2 JP2975726 B2 JP 2975726B2
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慎一 富内
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、無機質板の製造方法
に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、表
面模様のパターン出しと、素材感、自然感、質感などの
ある表面の意匠出しとを行うことのできる、外装材等と
して有用なセメント系無機質板の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等の建物の外装材として
セメント系無機質板が広く用いられてきている。このセ
メント系無機質板については、断熱性、遮音性等の諸機
能に優れた各種のものがこれまでに開発されている他、
外観意匠性の向上も盛んに検討されてきており、多種多
様の表面模様の形成が行われている。たとえば図2に例
示したようなレンガ柄で浮き彫り調の無機質板(ア)
や、図3に例示したような表面にタイル(イ)、石材な
どの表面材を打ち込んだ無機質板(ウ)が知られてもい
る。
【0003】また、このような種々の表面模様を形成
し、外観意匠性の向上した無機質板を製造するための製
造方法としては、注型法が任意の表面模様に対応するこ
とができる点で有利であることも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
注型法により製造される無機質板については、たとえば
図2に示したように、無機質板(ア)表面の模様面が平
滑なセメントのスキン層形成されるため、たとえば洗
い出しのような自然感のある表面とすることは困難であ
る。
【0005】一方、図3に示したような、タイル(イ)
等の表面材を表面に打ち込んだ無機質板(ウ)の場合に
は、図2の無機質板(ア)に比べ素材感や質感があり、
外観意匠性に優れているとともに、表面耐久性を向上さ
せることができるものの、型枠内への表面材の配置、目
地処理などの工程が面倒であり、手間がかかるという欠
点がある。このため、表面材打ち込みによるセメント系
無機質板の生産性は良好でなく、しかもコスト高なもの
となっていた。
【0006】このような欠点を解消するものとして、洗
い出し法と表面処理との併用により割れ石感や自然感な
どのある表面の意匠出しが行われてもいるが、この場合
には、本来の打設面には上記のような処理を行うことが
できないという欠点がある。また、複雑なパターンに対
応することが難しいという問題もある。さらには、養生
条件のコントロール、洗いし等の工程が煩雑で、大変
手間のかかるものとなっていた。
【0007】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の無機質板の製造方法の欠点を
解消し、表面模様のパターン出しと、素材感、自然感、
質感などのある表面の意匠出しとを注型下面で行うこと
のできる、新しい無機質板の製造方法を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、型枠内に所望の表面模様を形成
する模様型を配置し、この模様型の表面に表面意匠出し
用の表面材を散布した後にセメントスラリーを注入し、
養生および脱型し、次いで無機質板表面をブラッシング
することを特徴とする無機質板の製造方法を提供する。
【0009】すなわち、この発明の無機質板の製造方法
は、たとえば図1に示した工程に沿って実施される。 <a> まず、所定のサイズの型枠(1)をセットす
る。 <b> 次いで、所望の表面模様を形成するための模様
型(2)を型枠(1)内に配置する。この例において
は、たとえばレンガ柄等の目地部を有する浮き彫り調の
表面を形成するために、目地部に相当する部分に凸部
(3)、また、表面部に相当する部分に凹部(4)を設
けた凹凸のある模様型を用いている。もちろん模様型
(2)の形状および大きさ等については、この例に限定
されることはなく、任意の構成を有する模様型を適宜に
採用することができる。
【0010】<c> たとえばこの図1に示したような
無機質板に目地部を形成するための模様型(2)の場合
には、無機質板表面部に対応する凹部(4)にのみミカ
ゲ石等の砕石、珪砂等の骨材、またはビーズなどの表面
意匠出し用 表面材(5)を散布する。 <d> この後に、普通ポルトランドセメント等のセメ
ント成分に、珪砂等の骨材や添加剤など混入し、所定
の比重に調整したセメントスラリー(6)を注入する。
【0011】<e> 養生硬化させた後、無機質板
(7)を脱型する。 <f> そして、樹脂、あるいは金属製等のブラシロー
ル(8)等を用いて無機質板(7)の表面部(9)をブ
ラッシングし、セメントとの密着力の弱い表面材を取り
除き、表面部(9)が平滑でない、割れ石感、洗い出し
感等の素材感、自然感、質感などのある意匠性を有する
セメント系無機質板を得る。
【0012】
【作用】この発明においては、表面意匠出し用の表面材
の散布とブラッシングとによって、複雑なパターンを有
し、かつ洗い出しと同等の素材感、自然感、質感等を有
する平滑でない表面を簡便かつ容易に注型下面で形成
ることができる。無機質板の表面部は、砕石、骨材等の
表面意匠出し用の表面材で覆われることから、表面耐久
性が向上し、空気、水等による品質劣化を防止するこ
とが可能となる。また、製造コスト低減る。
【0013】
【実施例】以下、図1の工程に沿ったこの発明の製造方
法により得られる無機質板の具体的な例を説明する。レ
ンガ柄(目地深さ:10m/m)の模様型を型枠底部に
配置し、無機質板表面部に対応する模様型の表面凹部の
みにミカゲ石粉砕品(サイズ:3〜5m/m)を散布し
た。この後に、セメントスラリー(ポルトランドセメン
ト/珪砂=1/2,混水比:25%)を厚みが50m/
mとなるように注入し、60℃の湿熱処理を10時間行
い、脱型した。次に、無機質板表面部をブラシロールで
ブラッシングし、セメントとの密着力が弱いミカゲ石粉
砕品を取り除いた。
【0014】表面部がミカゲ砕石で覆われ、目地部がセ
メントスキン層で形成したレンガ柄の天然調のセメント
系無機質板が得られた。もちろんこの発明は、以上の例
によって限定されるものではない。表面材の種類、模様
型の模様、形状および大きさ、また、セメントスラリー
の成分や配合等の細部については様々な態様が可能であ
ることはいうまでもない。
【0015】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、複雑なパターンで、かつ洗い出し感を有する素材
感、自然感、質感等のある平滑でない表面が、注型下面
で簡便かつ容易に得られる。無機質板の表面耐久性が向
上し、空気、水分等による品質劣化を抑することがで
きる。また、製造コスト低減る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の無機質板の製造方法の一実施例を示
した工程断面図である。
【図2】従来のセメント系無機質板を例示した斜視図で
ある。
【図3】従来のセメント系無機質板の別の例を示した斜
視図である。
【符号の説明】
1 型枠 2 模様型 3 凸部 4 凹部 5 表面材 6 セメントスラリー 7 セメント系無機質板 8 ブラシロール 9 表面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 1/14 B28B 1/16 B28B 11/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠内に所望の表面模様を形成する模様
    型を配置し、この模様型の表面に表面意匠出し用の表面
    材を散布した後にセメントスラリーを注入し、養生およ
    び脱型し、次いで無機質板表面をブラッシングすること
    を特徴とする無機質板の製造方法。
  2. 【請求項2】 模様型の表面凹部にのみ表面意匠出し用
    表面材を散布する請求項1記載無機質板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 砕石、骨材またはビーズを表面意匠出
    し用の表面材として散布する請求項1または2記載の
    機質板の製造方法。
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