JP2946550B2 - エピクロルヒドリンゴム組成物 - Google Patents
エピクロルヒドリンゴム組成物Info
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- JP2946550B2 JP2946550B2 JP22597389A JP22597389A JP2946550B2 JP 2946550 B2 JP2946550 B2 JP 2946550B2 JP 22597389 A JP22597389 A JP 22597389A JP 22597389 A JP22597389 A JP 22597389A JP 2946550 B2 JP2946550 B2 JP 2946550B2
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- rubber
- fuel oil
- epichlorohydrin rubber
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エピクロルヒドリンゴム組成物に関する。
更に詳しくは、耐酸敗燃料油性を改善したエピクロルヒ
ドリンゴム組成物に関する。
更に詳しくは、耐酸敗燃料油性を改善したエピクロルヒ
ドリンゴム組成物に関する。
燃料油はタンクなどに保管されるが、タンクの燃料油
口には一般に揮発防止のためにゴムパッキンが使用され
ており、このゴムパッキンには、オールシーズンの乗用
車タンクを考えると約−30〜+80℃の使用温度範囲や燃
料油の長期保管による酸敗を考慮した耐酸敗燃料油性な
どが要求される。
口には一般に揮発防止のためにゴムパッキンが使用され
ており、このゴムパッキンには、オールシーズンの乗用
車タンクを考えると約−30〜+80℃の使用温度範囲や燃
料油の長期保管による酸敗を考慮した耐酸敗燃料油性な
どが要求される。
耐寒性(−30℃でのゴム柔軟性)や耐燃料油性にすぐ
れたゴムとしてはエピクロルヒドリンゴムが知られてい
るが、このゴムも酸敗燃料油に対しては軟化劣化するた
め、長期間の使用に際しては耐久性に問題がみられる。
れたゴムとしてはエピクロルヒドリンゴムが知られてい
るが、このゴムも酸敗燃料油に対しては軟化劣化するた
め、長期間の使用に際しては耐久性に問題がみられる。
また、水素添加アクリロニトリル・ブタジエンゴム
は、対酸敗燃料油性にすぐれており、長期間の使用に際
しても安定したシール性が期待できるが耐寒性が悪く、
一方耐寒性を改良すると燃料油に対しての膨潤性が大き
くなり、シール素材としての適性を欠いており、更に価
格的に高く、取扱性にも問題がみられる。
は、対酸敗燃料油性にすぐれており、長期間の使用に際
しても安定したシール性が期待できるが耐寒性が悪く、
一方耐寒性を改良すると燃料油に対しての膨潤性が大き
くなり、シール素材としての適性を欠いており、更に価
格的に高く、取扱性にも問題がみられる。
〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、エピクロルヒドリンゴムの耐酸敗燃
料油性を改善し、ガソリン、軽油などの燃料油のシール
用パッキンの成形材料として有用なエピクロルヒドリン
ゴム組成物を提供することにある。
料油性を改善し、ガソリン、軽油などの燃料油のシール
用パッキンの成形材料として有用なエピクロルヒドリン
ゴム組成物を提供することにある。
かかる本発明の目的は、エピクロルヒドリンゴム約95
〜60重量%およびアクリロニトリル・ブタジエンゴム約
5〜40重量%よりなるブレンドゴム100重量部に対し約2
0〜40重量部の乾式シリカを添加したエピクロルヒドリ
ンゴム組成物によって達成される。
〜60重量%およびアクリロニトリル・ブタジエンゴム約
5〜40重量%よりなるブレンドゴム100重量部に対し約2
0〜40重量部の乾式シリカを添加したエピクロルヒドリ
ンゴム組成物によって達成される。
エピクロルヒドリンとのブレンドゴム中、アクリロニ
トリル・ブタジエンゴムの割合がこれより少ないと、本
発明の目的とする耐酸敗燃料油性の改善が達成されず、
一方これより多い割合で用いられると、エピクロルヒド
リンが本来有する性質が十分発揮されないようになる。
即ち、それぞれ酸敗燃料油により、軟化するエピクロル
ヒドリンの性質を硬化するアクリロニトリル・ブタジエ
ンゴムの性質とが互いに打ち消し合い、軟化と硬化とが
バランスした割合として上記範囲が選択される。
トリル・ブタジエンゴムの割合がこれより少ないと、本
発明の目的とする耐酸敗燃料油性の改善が達成されず、
一方これより多い割合で用いられると、エピクロルヒド
リンが本来有する性質が十分発揮されないようになる。
即ち、それぞれ酸敗燃料油により、軟化するエピクロル
ヒドリンの性質を硬化するアクリロニトリル・ブタジエ
ンゴムの性質とが互いに打ち消し合い、軟化と硬化とが
バランスした割合として上記範囲が選択される。
これらのブレンドゴムには、これらそれぞれの性質が
独立しないように、両方に共通に作用する乾式シリカ、
好ましくは歪特性との関係でシランカップリングと併用
された乾式シリカが、ブレンドゴム100重量部当り約20
〜40重量部、好ましくは約10〜30重量部の割合で添加さ
れる。こうした乾式シリカに代えて、一般に充填・補強
剤として用いられているカーボンブラックのみを用いた
場合には、常態値の低下ばかりでなく、ゴムに若干の軟
化がみられる。
独立しないように、両方に共通に作用する乾式シリカ、
好ましくは歪特性との関係でシランカップリングと併用
された乾式シリカが、ブレンドゴム100重量部当り約20
〜40重量部、好ましくは約10〜30重量部の割合で添加さ
れる。こうした乾式シリカに代えて、一般に充填・補強
剤として用いられているカーボンブラックのみを用いた
場合には、常態値の低下ばかりでなく、ゴムに若干の軟
化がみられる。
以上の各成分を必須成分とする本発明の組成物中に
は、パーオキサイド系加硫剤、カーボンブラックなどの
充填・補強剤、ジオクチルフタレートなどの可塑剤、ス
テアリン酸などの滑剤、老化防止剤などを適宜配合し、
オープンロール、密閉式混練機などを用いて混練する。
混練物は、一般に約160〜180℃の温度に約5〜30分間程
度加熱することにより、燃料油シール用パッキンなどに
加硫成形される。
は、パーオキサイド系加硫剤、カーボンブラックなどの
充填・補強剤、ジオクチルフタレートなどの可塑剤、ス
テアリン酸などの滑剤、老化防止剤などを適宜配合し、
オープンロール、密閉式混練機などを用いて混練する。
混練物は、一般に約160〜180℃の温度に約5〜30分間程
度加熱することにより、燃料油シール用パッキンなどに
加硫成形される。
ガソリン、軽油などの燃料油は、長期保管中酸敗し、
その酸敗成分が燃料油タンク口のゴムシールを硬化クラ
ック化または軟化、劣化させてシールを破損させ、油漏
れを生ずることがあるが、本発明に係るエピクロルヒド
リンゴム組成物は耐酸敗燃料油性が改善されているの
で、それから成形されたシール用パッキンはもはやこの
ような原因に基づく油漏れを発生させない。
その酸敗成分が燃料油タンク口のゴムシールを硬化クラ
ック化または軟化、劣化させてシールを破損させ、油漏
れを生ずることがあるが、本発明に係るエピクロルヒド
リンゴム組成物は耐酸敗燃料油性が改善されているの
で、それから成形されたシール用パッキンはもはやこの
ような原因に基づく油漏れを発生させない。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1〜2、比較例1〜5 次の表1に示された割合の各配合成分をオープンロー
ルで混練し、165℃で20分間加硫成形した。
ルで混練し、165℃で20分間加硫成形した。
得られた加硫物について、常態値(JIS K−6301準
拠)および低温性(温度回復曲線で10%回復温度TR
10値)を測定すると共に、酸敗燃料油と同様の性質を示
す代替油(ラウロイルパーオキサイド添加灯油)中への
加熱浸漬試験を行った。
拠)および低温性(温度回復曲線で10%回復温度TR
10値)を測定すると共に、酸敗燃料油と同様の性質を示
す代替油(ラウロイルパーオキサイド添加灯油)中への
加熱浸漬試験を行った。
測定結果は、次の表2に示され、この結果から次のよ
うなことがいえる。
うなことがいえる。
(1)乾式シリカを用いずに、その分カーボンブラック
を用いた比較例1では、常態値が劣るばかりではなく、
ゴムに若干の軟化がみられた。
を用いた比較例1では、常態値が劣るばかりではなく、
ゴムに若干の軟化がみられた。
(2)アクリロニトリル・ブタジエンゴムを用いない比
較例2では、引張強さが低下し、硬化や軟化がみられ
た。
較例2では、引張強さが低下し、硬化や軟化がみられ
た。
(3)水添アクリロニトリル・ブタジエンゴム単体では
耐寒性が悪く、耐寒性を改善したアクリロニトリル・ブ
タジエンゴムとのブレンドゴムではゴムに硬化がみられ
る。
耐寒性が悪く、耐寒性を改善したアクリロニトリル・ブ
タジエンゴムとのブレンドゴムではゴムに硬化がみられ
る。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 71/00 - 71/14 C08K 3/36 C08L 9/00 - 9/10 CA(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】エピクロルヒドリンゴム95〜60重量%およ
びアクリロニトリル・ブタジエンゴム5〜40重量%より
なるブレンドゴム100重量部に対し20〜40重量部の乾式
シリカを添加してなるエピクロルヒドリンゴム組成物。 - 【請求項2】燃料油シール用パッキンの加硫成形に用い
られる請求項1記載のエピクロルヒドリンゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22597389A JP2946550B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | エピクロルヒドリンゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22597389A JP2946550B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | エピクロルヒドリンゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0388843A JPH0388843A (ja) | 1991-04-15 |
JP2946550B2 true JP2946550B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=16837789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22597389A Expired - Fee Related JP2946550B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | エピクロルヒドリンゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2946550B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8188178B2 (en) | 2007-05-07 | 2012-05-29 | 3M Innovative Properties Company | Cold shrinkable article including an epichlorohydrin composition |
CN107250272B (zh) * | 2015-02-17 | 2021-03-19 | 株式会社大阪曹达 | 防振橡胶用组合物及其交联体 |
JP6436264B2 (ja) * | 2016-12-22 | 2018-12-12 | Nok株式会社 | アクリロニトリル・ブタジエン共重合ゴム−エピクロロヒドリン系ゴム組成物 |
-
1989
- 1989-08-31 JP JP22597389A patent/JP2946550B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0388843A (ja) | 1991-04-15 |
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Legal Events
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