JP3382676B2 - ハロゲン含有アクリルゴム組成物 - Google Patents
ハロゲン含有アクリルゴム組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン含有アクリル
ゴム組成物に関する。更に詳しくは、耐熱性にすぐれた
ハロゲン含有アクリルゴム組成物に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のアクリルゴムにあっては、構成モ
ノマー、特に架橋サイトモノマーの種類によって、それ
が使用される温度範囲が、耐熱性および耐寒性の点で限
定されるという制約がみられる。ハロゲン含有アクリル
ゴムの場合には、耐熱性および耐寒性のいずれもが一応
満足され、特に老化防止剤としてフェニルアミン系の化
合物を用いると、ゴムの硬さ上昇の抑制として評価され
る耐熱性の点で満足されるものの、用いられる用途との
関係で、耐熱性のなお一層の改善が求められているのが
実情である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ハロ
ゲン含有アクリルゴムを主成分とし、フェニル基含有２
級アミン系化合物を老化防止剤として用いた組成物であ
って、なお一層耐熱性にすぐれた加硫物を与え得るもの
を提供することにある。 【０００４】 【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
ハロゲン含有アクリルゴム、フェニル基含有２級アミン
系老化防止剤および水酸化カルシウムまたは酸化カルシ
ウムを含有するハロゲン含有アクリルゴム組成物によっ
て達成される。 【０００５】ハロゲン含有アクリルゴムとしては、アル
キルアクリレート、アルコキシアルキルアクリレート、
アルキルチオアルキルアクリレート、シアノアルキルア
クリレートなどの少なくとも一種類を主成分(約60〜99.
8重量%)とし、これにビニルクロロアセテート、アリル
クロロアセテートあるいはグリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、アリルグリシジルエステルな
どのグリシジル化合物とモノクロロ酢酸との付加反応生
成物などを約0.1〜10重量%、好ましくは約1〜5重量%共
重合させた共重合体が用いられ、この共重合体中には他
のビニル化合物を30重量%以下の範囲内で共重合させる
こともできる。 【０００６】また、ハロゲン含有アクリルゴムとして
は、ハロゲンおよびカルボキシル基含有アクリルゴム、
例えば上記ハロゲン含有アクリルゴム中に、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸等の不飽和モノカルボン
酸またはマレイン酸モノ低級アルキル等の不飽和ジカル
ボン酸モノエステルを約0.1〜10重量%、好ましくは約1
〜5重量%共重合させたものなども用いられる。 【０００７】これの老化防止剤として用いられるフェニ
ル基含有２級アミン系の化合物としては、例えば4,4´-
(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、オクチレ
ーテッドジフェニルアミン、フェニル-α-ナフチルアミ
ン等が、ハロゲン含有アクリルゴム100重量部当り約0.5
〜5重量部、好ましくは約1〜2重量部の割合で用いられ
る。これ以下の配合割合では、老化防止剤としての効果
が有効に発揮されず、一方これより多く配合されると、
加硫を阻害し、加硫ゴムの常態物性を低下させるように
なる。 【０００８】本発明においては、このようなフェニル基
含有２級アミン系老化防止剤と組み合わせて、水酸化カ
ルシウムまたは酸化カルシウムが、ハロゲン含有アクリ
ルゴム100重量部当り約0.1〜5重量部、好ましくは約1〜
3重量部の割合で用いられる。これ以下の配合割合で
は、本発明の目的とするなお一層の耐熱性の改善効果が
得られず、一方これより多い割合で用いると、スコーチ
安定性が著しく害されるようになる。 【０００９】以上の各成分を必須成分とするハロゲン含
有アクリルゴム組成物中には、他の必要な配合剤が適宜
配合される。充填剤、補強剤についていえば、例えば各
種のシール材の加硫成形材料として用いる場合、Oリン
グ、パッキン等の用途には主としてカーボンブラックが
配合され、またオイルシール等の用途には主としてけい
そう土、ホワイトカーボン等が配合されて用いられる。
その他、加硫剤、加硫助剤、滑剤等が、必要に応じて配
合されて用いられる。 【００１０】組成物の調製は、ニーダ、バンバリーミキ
サ等の密封式混練機あるいはオープンロール等の開放式
混練機を用いて行われ、それの加硫は、一般に約150〜2
50℃で約1〜30分間行われるプレス加硫または射出成形
加硫によって行われ、更に必要に応じて、約150〜200
℃、約1〜22時間のオーブン加硫あるいは蒸気加硫が二
次加硫として行われる。 【００１１】 【発明の効果】フェニル基含有２級アミン系老化防止剤
を配合したハロゲン含有アクリルゴム組成物中に、水酸
化カルシウムまたは酸化カルシウムを配合すると、耐熱
性の一層の改善が図られる。このような効果は、カルシ
ウム化合物にのみ特有にみられるものであり、他の金属
の水酸化物または酸化物には、このような効果が認めら
れない。 【００１２】 【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。 【００１３】 実施例１ 活性ハロゲン含有アクリルゴム 100重量部 (日本メクトロン製品ノックスタイトPA 404N) ステアリン酸 1 FEFカーボンブラック 5 けいそう土 65 ホワイトカーボン 28 (徳山曹達製品レオロシールCP-102) ステアリン酸カリウム 0.25 ステアリン酸カルシウム 3 イオウ 0.3 水酸化カルシウム 1 4,4´-(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン 1 (ユニロイヤル社製品ナウガード#445) 以上の各成分をオープンロールで混練し、180℃、8分間
のプレス加硫および175℃、4時間の二次加硫を行って、
試験片(225×125×2mm)を作製した。この試験片につい
て、JIS K-6301に準じて常態物性を測定すると共に、17
5℃-70時間後、150時間後および300時間後の常態物性値
の変化を測定するための熱老化試験を行った。耐熱性の
程度は、常態物性値の変化、特に硬さの変化によって評
価される。 【００１４】実施例２ 実施例１において、フェニル基含有２級アミン系老化防
止剤(ナウガード#445)の配合量が3重量部に変更され
た。 【００１５】実施例３ 実施例１において、フェニル基含有２級アミン系老化防
止剤(ナウガード#445)の配合量が5重量部に変更され
た。 【００１６】比較例１ 実施例１において、フェニル基含有２級アミン系老化防
止剤(ナウガード#445)が用いられなかった。 【００１７】以上の各実施例および各比較例における測
定結果は、次の表１に示される。 表１ 測定項目 実-１ 実-２ 実-３ 比-１ [常態物性] 硬さ (JIS-A) 81 80 78 81 引張強さ (MPa) 7.3 7.0 6.8 7.4 伸び (%) 120 120 120 120 [熱老化試験] 175℃-70時間後 硬さ変化(ポイント) +4 +3 +3 +7 引張強さ変化率 (%) +24 +19 +15 +30 伸び変化率 (%) -16 -25 -18 -29 175℃-150時間後 硬さ変化(ポイント) +6 +5 +4 +8 引張強さ変化率 (%) +23 +12 +3 +34 伸び変化率 (%) -21 -21 -12 -37 175℃-300時間後 硬さ変化(ポイント) +10 +8 +8 +16 引張強さ変化率 (%) +24 +8 -1 +63 伸び変化率 (%) -53 -35 -30 -97 【００１８】 実施例４ 活性ハロゲン含有アクリルゴム (ノックスタイトPA 404N) 100重量部 ステアリン酸 1 FEFカーボンブラック 5 けいそう土 65 ホワイトカーボン (レオロシールCP-102) 28 ステアリン酸カリウム 0.25 ステアリン酸ナトリウム 3 イオウ 0.3 水酸化カルシウム 2 フェニル基含有２級アミン系老化防止剤 (ナウガード#445) 3 以上の各成分を用いての組成物の調製、加硫および測定
が、実施例１と同様に行われた。 【００１９】比較例２ 実施例４において、水酸化カルシウムが用いられなかっ
た。 【００２０】比較例３〜７ 実施例４において、水酸化カルシウムの代わりに、それ
ぞれ同量の水酸化アルミニウム(比較例３)、水酸化マグ
ネシウム(比較例４)、水酸化バリウム(比較例５)、水酸
化第2銅(比較例６)または水酸化リチウム(比較例７)が
用いられた。比較例５および７は分散不良であり、また
比較例６は加硫不良であった。 【００２１】実施例４および比較例２〜４における測定
結果は、次の表２に示される。 表２ 測定項目 実-４ 比-２ 比-３ 比-４ [常態物性] 硬さ (JIS-A) 83 78 78 73 引張強さ (MPa) 8.6 7.3 7.4 6.1 伸び (%) 100 130 130 150 [熱老化試験] 175℃-70時間後 硬さ変化(ポイント) +1 +5 +5 +5 引張強さ変化率 (%) -5 +2 +9 +10 伸び変化率 (%) +1 -22 -23 -12 175℃-150時間後 硬さ変化(ポイント) +1 +8 +8 +9 引張強さ変化率 (%) -14 -5 -1 +24 伸び変化率 (%) -7 -24 -34 -33 175℃-300時間後 硬さ変化(ポイント) +5 +14 +11 +14 引張強さ変化率 (%) -21 +8 0 +33 伸び変化率 (%) -24 -58 -52 -50 【００２２】 実施例５ 活性ハロゲン含有アクリルゴム (ノックスタイトPA 404N) 100重量部 ステアリン酸 1 FEFカーボンブラック 5 けいそう土 65 ホワイトカーボン (レオロシールCP-102) 28 ステアリン酸カリウム 0.25 ステアリン酸ナトリウム 3 イオウ 0.3 酸化カルシウム 2 フェニル基含有２級アミン系老化防止剤 (ナウガード#445) 3 以上の各成分を用いての組成物の調製、加硫および測定
が、実施例１と同様に行われた。 【００２３】比較例８〜10 実施例５において、酸化カルシウムの代わりに、それぞ
れ同量の酸化マグネシウム(比較例８)、酸化亜鉛(比較
例９)または一酸化鉛(比較例10)が用いられた。 【００２４】実施例５および比較例８〜10における測定
結果は、次の表３に示される。 表３ 測定項目 実-５ 比-８ 比-９ 比-10 [常態物性] 硬さ (JIS-A) 83 73 74 69 引張強さ (MPa) 8.3 6.7 6.8 6.0 伸び (%) 100 130 160 180 [熱老化試験] 175℃-70時間後 硬さ変化(ポイント) 0 +4 +11 +12 引張強さ変化率 (%) -8 +3 +32 +13 伸び変化率 (%) -5 0 -46 -58 175℃-150時間後 硬さ変化(ポイント) +1 +11 +17 +15 引張強さ変化率 (%) -16 +19 +60 +3 伸び変化率 (%) -18 -25 -68 -64 175℃-300時間後 硬さ変化(ポイント) +6 +15 +22 +21 引張強さ変化率 (%) -18 +36 +105 +9 伸び変化率 (%) -39 -48 -86 -80
ゴム組成物に関する。更に詳しくは、耐熱性にすぐれた
ハロゲン含有アクリルゴム組成物に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のアクリルゴムにあっては、構成モ
ノマー、特に架橋サイトモノマーの種類によって、それ
が使用される温度範囲が、耐熱性および耐寒性の点で限
定されるという制約がみられる。ハロゲン含有アクリル
ゴムの場合には、耐熱性および耐寒性のいずれもが一応
満足され、特に老化防止剤としてフェニルアミン系の化
合物を用いると、ゴムの硬さ上昇の抑制として評価され
る耐熱性の点で満足されるものの、用いられる用途との
関係で、耐熱性のなお一層の改善が求められているのが
実情である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ハロ
ゲン含有アクリルゴムを主成分とし、フェニル基含有２
級アミン系化合物を老化防止剤として用いた組成物であ
って、なお一層耐熱性にすぐれた加硫物を与え得るもの
を提供することにある。 【０００４】 【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
ハロゲン含有アクリルゴム、フェニル基含有２級アミン
系老化防止剤および水酸化カルシウムまたは酸化カルシ
ウムを含有するハロゲン含有アクリルゴム組成物によっ
て達成される。 【０００５】ハロゲン含有アクリルゴムとしては、アル
キルアクリレート、アルコキシアルキルアクリレート、
アルキルチオアルキルアクリレート、シアノアルキルア
クリレートなどの少なくとも一種類を主成分(約60〜99.
8重量%)とし、これにビニルクロロアセテート、アリル
クロロアセテートあるいはグリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、アリルグリシジルエステルな
どのグリシジル化合物とモノクロロ酢酸との付加反応生
成物などを約0.1〜10重量%、好ましくは約1〜5重量%共
重合させた共重合体が用いられ、この共重合体中には他
のビニル化合物を30重量%以下の範囲内で共重合させる
こともできる。 【０００６】また、ハロゲン含有アクリルゴムとして
は、ハロゲンおよびカルボキシル基含有アクリルゴム、
例えば上記ハロゲン含有アクリルゴム中に、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸等の不飽和モノカルボン
酸またはマレイン酸モノ低級アルキル等の不飽和ジカル
ボン酸モノエステルを約0.1〜10重量%、好ましくは約1
〜5重量%共重合させたものなども用いられる。 【０００７】これの老化防止剤として用いられるフェニ
ル基含有２級アミン系の化合物としては、例えば4,4´-
(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、オクチレ
ーテッドジフェニルアミン、フェニル-α-ナフチルアミ
ン等が、ハロゲン含有アクリルゴム100重量部当り約0.5
〜5重量部、好ましくは約1〜2重量部の割合で用いられ
る。これ以下の配合割合では、老化防止剤としての効果
が有効に発揮されず、一方これより多く配合されると、
加硫を阻害し、加硫ゴムの常態物性を低下させるように
なる。 【０００８】本発明においては、このようなフェニル基
含有２級アミン系老化防止剤と組み合わせて、水酸化カ
ルシウムまたは酸化カルシウムが、ハロゲン含有アクリ
ルゴム100重量部当り約0.1〜5重量部、好ましくは約1〜
3重量部の割合で用いられる。これ以下の配合割合で
は、本発明の目的とするなお一層の耐熱性の改善効果が
得られず、一方これより多い割合で用いると、スコーチ
安定性が著しく害されるようになる。 【０００９】以上の各成分を必須成分とするハロゲン含
有アクリルゴム組成物中には、他の必要な配合剤が適宜
配合される。充填剤、補強剤についていえば、例えば各
種のシール材の加硫成形材料として用いる場合、Oリン
グ、パッキン等の用途には主としてカーボンブラックが
配合され、またオイルシール等の用途には主としてけい
そう土、ホワイトカーボン等が配合されて用いられる。
その他、加硫剤、加硫助剤、滑剤等が、必要に応じて配
合されて用いられる。 【００１０】組成物の調製は、ニーダ、バンバリーミキ
サ等の密封式混練機あるいはオープンロール等の開放式
混練機を用いて行われ、それの加硫は、一般に約150〜2
50℃で約1〜30分間行われるプレス加硫または射出成形
加硫によって行われ、更に必要に応じて、約150〜200
℃、約1〜22時間のオーブン加硫あるいは蒸気加硫が二
次加硫として行われる。 【００１１】 【発明の効果】フェニル基含有２級アミン系老化防止剤
を配合したハロゲン含有アクリルゴム組成物中に、水酸
化カルシウムまたは酸化カルシウムを配合すると、耐熱
性の一層の改善が図られる。このような効果は、カルシ
ウム化合物にのみ特有にみられるものであり、他の金属
の水酸化物または酸化物には、このような効果が認めら
れない。 【００１２】 【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。 【００１３】 実施例１ 活性ハロゲン含有アクリルゴム 100重量部 (日本メクトロン製品ノックスタイトPA 404N) ステアリン酸 1 FEFカーボンブラック 5 けいそう土 65 ホワイトカーボン 28 (徳山曹達製品レオロシールCP-102) ステアリン酸カリウム 0.25 ステアリン酸カルシウム 3 イオウ 0.3 水酸化カルシウム 1 4,4´-(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン 1 (ユニロイヤル社製品ナウガード#445) 以上の各成分をオープンロールで混練し、180℃、8分間
のプレス加硫および175℃、4時間の二次加硫を行って、
試験片(225×125×2mm)を作製した。この試験片につい
て、JIS K-6301に準じて常態物性を測定すると共に、17
5℃-70時間後、150時間後および300時間後の常態物性値
の変化を測定するための熱老化試験を行った。耐熱性の
程度は、常態物性値の変化、特に硬さの変化によって評
価される。 【００１４】実施例２ 実施例１において、フェニル基含有２級アミン系老化防
止剤(ナウガード#445)の配合量が3重量部に変更され
た。 【００１５】実施例３ 実施例１において、フェニル基含有２級アミン系老化防
止剤(ナウガード#445)の配合量が5重量部に変更され
た。 【００１６】比較例１ 実施例１において、フェニル基含有２級アミン系老化防
止剤(ナウガード#445)が用いられなかった。 【００１７】以上の各実施例および各比較例における測
定結果は、次の表１に示される。 表１ 測定項目 実-１ 実-２ 実-３ 比-１ [常態物性] 硬さ (JIS-A) 81 80 78 81 引張強さ (MPa) 7.3 7.0 6.8 7.4 伸び (%) 120 120 120 120 [熱老化試験] 175℃-70時間後 硬さ変化(ポイント) +4 +3 +3 +7 引張強さ変化率 (%) +24 +19 +15 +30 伸び変化率 (%) -16 -25 -18 -29 175℃-150時間後 硬さ変化(ポイント) +6 +5 +4 +8 引張強さ変化率 (%) +23 +12 +3 +34 伸び変化率 (%) -21 -21 -12 -37 175℃-300時間後 硬さ変化(ポイント) +10 +8 +8 +16 引張強さ変化率 (%) +24 +8 -1 +63 伸び変化率 (%) -53 -35 -30 -97 【００１８】 実施例４ 活性ハロゲン含有アクリルゴム (ノックスタイトPA 404N) 100重量部 ステアリン酸 1 FEFカーボンブラック 5 けいそう土 65 ホワイトカーボン (レオロシールCP-102) 28 ステアリン酸カリウム 0.25 ステアリン酸ナトリウム 3 イオウ 0.3 水酸化カルシウム 2 フェニル基含有２級アミン系老化防止剤 (ナウガード#445) 3 以上の各成分を用いての組成物の調製、加硫および測定
が、実施例１と同様に行われた。 【００１９】比較例２ 実施例４において、水酸化カルシウムが用いられなかっ
た。 【００２０】比較例３〜７ 実施例４において、水酸化カルシウムの代わりに、それ
ぞれ同量の水酸化アルミニウム(比較例３)、水酸化マグ
ネシウム(比較例４)、水酸化バリウム(比較例５)、水酸
化第2銅(比較例６)または水酸化リチウム(比較例７)が
用いられた。比較例５および７は分散不良であり、また
比較例６は加硫不良であった。 【００２１】実施例４および比較例２〜４における測定
結果は、次の表２に示される。 表２ 測定項目 実-４ 比-２ 比-３ 比-４ [常態物性] 硬さ (JIS-A) 83 78 78 73 引張強さ (MPa) 8.6 7.3 7.4 6.1 伸び (%) 100 130 130 150 [熱老化試験] 175℃-70時間後 硬さ変化(ポイント) +1 +5 +5 +5 引張強さ変化率 (%) -5 +2 +9 +10 伸び変化率 (%) +1 -22 -23 -12 175℃-150時間後 硬さ変化(ポイント) +1 +8 +8 +9 引張強さ変化率 (%) -14 -5 -1 +24 伸び変化率 (%) -7 -24 -34 -33 175℃-300時間後 硬さ変化(ポイント) +5 +14 +11 +14 引張強さ変化率 (%) -21 +8 0 +33 伸び変化率 (%) -24 -58 -52 -50 【００２２】 実施例５ 活性ハロゲン含有アクリルゴム (ノックスタイトPA 404N) 100重量部 ステアリン酸 1 FEFカーボンブラック 5 けいそう土 65 ホワイトカーボン (レオロシールCP-102) 28 ステアリン酸カリウム 0.25 ステアリン酸ナトリウム 3 イオウ 0.3 酸化カルシウム 2 フェニル基含有２級アミン系老化防止剤 (ナウガード#445) 3 以上の各成分を用いての組成物の調製、加硫および測定
が、実施例１と同様に行われた。 【００２３】比較例８〜10 実施例５において、酸化カルシウムの代わりに、それぞ
れ同量の酸化マグネシウム(比較例８)、酸化亜鉛(比較
例９)または一酸化鉛(比較例10)が用いられた。 【００２４】実施例５および比較例８〜10における測定
結果は、次の表３に示される。 表３ 測定項目 実-５ 比-８ 比-９ 比-10 [常態物性] 硬さ (JIS-A) 83 73 74 69 引張強さ (MPa) 8.3 6.7 6.8 6.0 伸び (%) 100 130 160 180 [熱老化試験] 175℃-70時間後 硬さ変化(ポイント) 0 +4 +11 +12 引張強さ変化率 (%) -8 +3 +32 +13 伸び変化率 (%) -5 0 -46 -58 175℃-150時間後 硬さ変化(ポイント) +1 +11 +17 +15 引張強さ変化率 (%) -16 +19 +60 +3 伸び変化率 (%) -18 -25 -68 -64 175℃-300時間後 硬さ変化(ポイント) +6 +15 +22 +21 引張強さ変化率 (%) -18 +36 +105 +9 伸び変化率 (%) -39 -48 -86 -80
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭50−56438（ＪＰ，Ａ)
特開 昭50−91648（ＪＰ，Ａ)
特開 昭57−126854（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−185042（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
C08L 33/00 - 33/26
C08K 3/00 - 13/08
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 ハロゲン含有アクリルゴム、フェニル基
含有２級アミン系老化防止剤および水酸化カルシウムま
たは酸化カルシウムを含有してなるハロゲン含有アクリ
ルゴム組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20003293A JP3382676B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | ハロゲン含有アクリルゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20003293A JP3382676B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | ハロゲン含有アクリルゴム組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0733943A JPH0733943A (ja) | 1995-02-03 |
| JP3382676B2 true JP3382676B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=16417692
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20003293A Expired - Lifetime JP3382676B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | ハロゲン含有アクリルゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3382676B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019044592A1 (ja) | 2017-08-31 | 2019-03-07 | Nok株式会社 | アクリルゴム組成物 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011010615A1 (ja) * | 2009-07-23 | 2011-01-27 | Nok株式会社 | ハロゲン含有アクリルゴム組成物及びその加硫物 |
| JP5323607B2 (ja) * | 2009-08-03 | 2013-10-23 | 精工化学株式会社 | 耐熱性アクリルゴム組成物 |
-
1993
- 1993-07-19 JP JP20003293A patent/JP3382676B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019044592A1 (ja) | 2017-08-31 | 2019-03-07 | Nok株式会社 | アクリルゴム組成物 |
| US11407879B2 (en) | 2017-08-31 | 2022-08-09 | Nok Corporation | Acrylic rubber composition |
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