JP2929765B2 - 芳香族系化合物、その製造法およびそれを有効成分とする有害生物防除剤 - Google Patents

芳香族系化合物、その製造法およびそれを有効成分とする有害生物防除剤

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JP2929765B2
JP2929765B2 JP13582291A JP13582291A JP2929765B2 JP 2929765 B2 JP2929765 B2 JP 2929765B2 JP 13582291 A JP13582291 A JP 13582291A JP 13582291 A JP13582291 A JP 13582291A JP 2929765 B2 JP2929765 B2 JP 2929765B2
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典保 坂本
博 岸田
博明 藤本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な芳香族系化合
物、その製造法およびそれを有効成分とする有効成分と
する有害生物防除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】これまである種の芳香族系化合物が有害
生物防除効果を有することは、たとえば特開昭50-12235
号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化合物は、有害生物防除剤の有効成分として必ずしも
常に充分なものであるとはいえない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の状
況に鑑み、よりすぐれた有害生物防除効果を有する化合
物を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、下記の一般式
化6で示される芳香族系化合物(以下、本発明化合物と
記す。)が、きわめて高い幼若ホルモン様活性を有する
ことをを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、一般式 化6
【0005】
【化6】
【0006】〔式中、R1 は水素原子、塩素原子または
フッ素原子を表し、R2 は水素原子またはメチル基を表
し、R3 はメチル基、エチル基、塩素原子または臭素原
子を表す。〕で示される芳香族系化合物、その製造法お
よびそれを有効成分とする有害生物防除剤を提供するも
のである。
【0007】本発明化合物は、大部分の従来の殺虫剤と
は著しく異なり、昆虫に対してすぐれた幼若ホルモン様
活性を有する。すなわち、成虫への変態の阻害、卵のふ
化の阻害および成虫の不妊化などの作用を示す。この結
果、本発明化合物は、既存の殺虫剤に抵抗性の発達した
害虫類も含めて、種々の害虫、すなわち農林園芸害虫、
貯穀害虫および衛星害虫等に対して、主として、成長調
節剤、不妊化剤、殺卵剤あるいは増殖抑制剤として作用
し、高い防除効果を示す。
【0008】一般式 化6で示される本発明化合物は、
たとえば、以下の方法により製造することができる。
【0009】(製造法A)一般式 化7
【0010】
【化7】
【0011】〔式中、Mはアルカリ金属原子または水素
原子を表し、R1は前記と同じ意味を表す。〕で示され
るフェノール系化合物と一般式 化8
【0012】
【化8】
【0013】〔式中、Aはハロゲン原子を表し、R2
よびR3 は前記と同じ意味を表す。〕で示される化合物
とを反応させることによって製造することができる。
【0014】使用される塩基としては、たとえば苛性カ
リ、苛性ソーダ等の苛性アルカリ、炭酸カリウム、炭酸
ナトリウム等の炭酸アルカリ、金属ナトリウム等のアル
カリ金属、水素化ナトリウム等のアルカリ金属の水素化
物またはナトリウムメトキサイド、ナトリウムエトキサ
イド、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基等があ
げられる。また必要に応じて、反応系にアンモニウム塩
(たとえばトリエチルベンジルアンモニウムクロライド
等)等の触媒を添加してもよい。
【0015】反応温度としては、−20℃から反応に使
用する溶媒の沸点の範囲をとることができるが、−5℃
から反応に使用する溶媒の沸点までの範囲がより望まし
い。
【0016】反応に供する原料および塩基のモル比は任
意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応
を行うのが有利である。
【0017】上記反応は、適当な塩基の存在下、不活性
溶媒中で行うのが好ましい。ただし、Mがアルカリ金属
原子の場合は、塩基の存在は必ずしも必要ではない。
【0018】使用される溶媒としては、たとえばエタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、第3ブチルア
ルコール等の低級アルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、ベンゼン、トルエン等の炭化水
素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、N,N
−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリックト
リアミド等のアミド類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロ
ゲン化炭化水素類、ジメチルスルホキシド、アセトニト
リル、ニトロメタンまたは水等をあげることができる。
また必要に応じて、これらの溶媒の混合溶媒も使用する
ことができる。
【0019】反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃
縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を得る
ことができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸
留、再結晶等の通常の操作によって精製することもでき
る。
【0020】(製造法B)一般式 化9
【0021】
【化9】
【0022】〔式中、R1 は前記と同じ意味を表す。〕
で示されるフェノール系化合物と一般式 化10
【0023】
【化10】
【0024】〔式中、R2 およびR3 は前記と同じ意味
を表す。〕で示されるアルコール系化合物とを反応させ
ることによって製造することができる。
【0025】上記反応はR2 が水素原子でない場合に特
に有利であり、反応は適当な脱水触媒または脱水剤の存
在下、必要に応じて、不活性溶媒中で行うのが好まし
い。
【0026】使用される脱水触媒としては、たとえば塩
酸、硫酸等の無機酸、芳香族スルホン酸またはスルホン
酸クロリド等をあげることができ、脱水剤としては、た
とえばジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピ
ルアゾジカルボキシレートまたはジエチルアゾジカルボ
キシレート等をあげることができる。
【0027】使用される溶媒としては、たとえばベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の炭化水素類または四塩化炭
素、ジクロロメタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭
化水素類をあげることができる。
【0028】反応温度は、−20℃から200℃または
使用する沸点の範囲をとることができる。
【0029】反応に供する原料および脱水剤のモル比は
任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反
応を行うのが有利である。
【0030】反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃
縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を得る
ことができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸
留、再結晶等の通常の操作によって精製することもでき
る。
【0031】また、本発明化合物の中で、不斉炭素原子
を有する化合物の場合には、本発明化合物は光学活性な
それぞれの異性体((+)−体、(−)−体)およびそ
れらのあらゆる比率の混合物をも含むものである。
【0032】本発明化合物の原料となる一般式 化7で
示されるフェノール系化合物のうち、Mがアルカリ金属
原子を表すフェノール系化合物は、一般式 化9で示さ
れるフェノール系化合物から導き、合成することができ
る。また、一般式化7または一般式 化9で示されるフ
ェノール系化合物は、たとえば J.Amer.Chem.Soc.,73,
2723(1951)、J.Org.Chem.,39,1160(1974) 等に記載の方
法に準じてに合成することができる。すなわち一般式
化11
【0033】
【化11】
【0034】〔式中、R1 は前記と同じ意味を表す。〕
で示されるフェノール系化合物から溶媒の存在下、塩素
化剤を反応させることにより一般式化9で示されるフェ
ノール系化合物を合成することができる。
【0035】上記反応式において塩素化剤としては、塩
素、次亜塩素酸t−ブチルまたは塩化スルフリル等を用
いることができる。また、必要に応じて溶媒を使用する
ことができ、使用し得る溶媒としては、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、四塩化炭素、ベンゼン、酢酸等が
あげられる。ここで用いる溶媒は塩素化剤の種類に応じ
て使い分けることは言うまでもない。反応温度として
は、−78℃から反応に使用する溶媒または塩素化剤
(塩化スルフリル等)の沸点の範囲をとることができる
が、−20℃から反応に使用する溶媒または塩素化剤
(塩化スルフリルなど)の沸点までの範囲が望ましい。
反応に供する原料および塩素化剤のモル比は任意に設定
できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うの
が有利である。反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、
濃縮等の通常の後処理を行い、目的の化合物を得ること
ができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再
結晶等の通常の操作によって精製することもできる。な
お、本発明化合物の原料となる一般式 11で示される
フェノール系化合物は J.Sci.Fd Agric., 18,325(1967)
等に記載の方法に準じて合成することができる。
【0036】また、本発明化合物の原料となる一般式
化8または一般式 化10で示される化合物は公知であ
り、市販されているものを用いるか、また市販される化
合物から通常の方法により容易に合成することができ
る。
【0037】次に、これらの製造法に準じて製造できる
本発明化合物を表1および表2に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】本発明化合物が効果を発揮する害虫類とし
ては、たとえば下記のものがあげられる。
【0041】半翅目害虫 トビイロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカ等のウ
ンカ類、ツマグロヨコバイ、タイワンツマグロヨコバ
イ、クロスジツマグロヨコバイ、イナズマヨコバイ、チ
ャノミドリヒメヨコバイ、フタテンヒメヨコバイ等のヨ
コバイ類、ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ等のア
ブラムシ類、カメムシ類、タバココナジラミ、オンシツ
コナジラミ等のコナジラミ類、カイガラムシ類、グンバ
イムシ類、キジラミ類等
【0042】鱗翅目害虫 ニカメイガ(ニカメイチョウ)、コブノメイガ、ノシメ
コクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨ
トウガ等のヨトウ類、モンシロチョウ等のシロチョウ
類、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、
ハモグリガ類、ホソガ類、キバガ類、ドクガ類、ウワバ
類、カブラヤガ、タマナヤガ類のアグロティス属害虫
Agrothis spp.)、ヘリオティス属害虫 (Heliothis sp
p.) 、コナガ、イガ、コイガ等
【0043】双翅目害虫 アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイ
シマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ
等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバ
エ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエ
バエ、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、タマバ
エ類、ミバエ類、ミギワバエ類、ショウジョウバエ類、
チョウバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類等
【0044】鞘翅目害虫 ウェスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワ
ーム等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ、ヒ
メコネガ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミズゾ
ウムシ、アズキゾウムシ等のゾウムシ類、チャイロコメ
ノゴミムシダマシ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマ
シ類、キスジノミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シ
バンムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ属
Epilachna spp.) 、ヒラタキイムシ類、ナガシンクイ
ムシ類、カミキリムシ類等
【0045】網翅目害虫 チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ト
ビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等
【0046】総翅目害虫 ミナミキイロアザミウマ、チャノミドリアザミマ、ハナ
アザミウマ等
【0047】膜翅目害虫 アリ類、カブラハバチ等のハバチ類等
【0048】直翅目害虫 ケラ、バッタ等
【0049】隠翅目害虫 ヒトノミ等
【0050】シラミ目害虫 ヒトジラミ、ケジラミ等
【0051】等翅目害虫 ヤマトシロアリ、イエシロアリ等 等に効果を発揮する。さらにその中でも、半翅目害虫の
防除により適し、特に稲作物を加害するウンカ類および
ヨコバイ類に対しては特に卓効を示し、すぐれた防除効
果を発揮する。
【0052】他の殺虫剤および/または殺ダニ剤を添加
することにより、本発明化合物の害虫防除は、より多種
の害虫類およびより多様な使用場面への実用的適用が可
能となる。適する添加剤としては、例えばフェニトロチ
オン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニト
ロフェニル)ホスホロチオエート〕、フェンチオン
〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−(メチル
チオ)フェニル〕ホスホロチオエート〕、ダイアジノン
〔2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6)−ジ
エチルホスホロチオエート〕、クロルピリホス〔O,O
−ジエチル−O−3,5,6−トリクロル−2−ピリジ
ルホスホロチオエート〕、アセフェート〔O,S−ジメ
チル−アセトホスホラミドチオエート〕、メチダチオン
〔S−2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−
1,3,4−チアジアゾール−3−イルメチルO,O−
ジメチルホスホロジチオエート〕、エチルチオメトン
〔O,O−ジエチル S−2−エチルチオエチルホスホ
ロジチオエート〕、DDVP〔2,2−ジクロロビニル
ジメチルホスフェート〕、スルプロホス〔O−エチル
O−4−(メチルチオ)フェニル S−プロピルホスホ
ロジチオエート〕、ジアノホス〔O−4−シアノフェニ
ル O,O−ジメチルホスホロチオエート〕、サリチオ
ン〔2−メトキシ−4H−1,3,2−ベンゾジオキサ
ホスホリン−2−スルフィド〕、ジメトエート(O,O
−ジメチル−S−(N−メチルカルバモイルメチル)ジ
チオホスフェート〕、フェントエート〔エチル 2−ジ
メトキシホスフィノチオイルチオ(フェニル)アセテー
ト〕、マラチオン〔ジエチル(ジメトキシホスフィノチ
オイルチオ)サクシネート〕、トリクロルホン〔ジメチ
ル 2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホ
スホネート〕、アジンホスメチル〔S−3,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−
イルメチル O,O−ジメチルホスホロジチオエー
ト〕、モノクロトホス〔ジメチル(E)−1−メチル−
2−(メチルカルバモイル)ビニルホスフェート〕等の
有機リン系化合物、
【0053】BPMC〔2−sec −ブチルフェニルメチ
ルカルバメート〕、ベンフラカルブ〔エチル N−
〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−
7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ〕−N
−イソプロピル−β−アラニネート〕、プロポキスル
〔2−イソプロポキシフェニル N−メチルカルバメー
ト〕、カルボスルファン〔2,3−ジヒドロ−2,2−
ジメチル−7−ベンゾ〔b〕フラニル N−ジブチルア
ミノチオ−N−メチルカーバメート〕、カルバリル〔1
−ナフチル−N−メチルカーバメート〕、メソミル〔S
−メチル−N−〔(メチルカルバモイル)オキシ〕チオ
アセトイミデート〕、エチオフェンカルブ〔2−(エチ
ルチオメチル)フェニルメチルカーバメート〕、アルジ
カルブ〔2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンア
ルデヒド O−メチルカルバモイルオキシ〕、オキサミ
ル〔N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキシ
イミノ−2−(メチルチオ)アセタミド〕等のカーバメ
ート系化合物、
【0054】エトフェンプロックス〔2−(4−エトキ
シフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベ
ンジルエーテル〕、フェンバレレート〔(RS)−α−
シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2−(4−
クロロフェニル)−3−メチルブチレート〕、エスファ
ンバレレート〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベ
ンジル(S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチ
ルブチレート〕、フェンプロパトリン〔(RS)−α−
シアノ−3−フェノキシベンジル2,2,3,3−テト
ラメチルシクロプロパンカルボキシレート〕、シペルメ
トリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル(1RS,3RS)−(1RS,3RS)−3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート〕、ペルメトリン〔3−フェ
ノキシベンジル(1RS,3RS)−(1RS,3R
S)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−メチ
ルシクロプロパンカルボキシレート〕、シハロトリン
〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(Z)−(1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,
3,3−トリフルオロプロペニル)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボキシレート〕、デルタメトリン
〔(S)−α−シアノ−m−フェノキシベンジル1R,
3R)−3(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメ
チルシクロプロパンカルボキシレート〕、シクロプロト
リン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェ
ニル)シクロプロパンカルボキシレート〕等のピレスロ
イド化合物、
【0055】ブプロフェジン(2−tert−ブチルイミノ
−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5−トリ
アジアジナン−4−オン)等のチアジアジン誘導体、イ
ミダクロプリド(1−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンアミ
ン〕等のニトロイミダゾリジン誘導体、カルタップ
(S,S′−(2−ジメチルアミノトリメチレン)ビス
(チオカーバメート)〕、チオシクラム〔N,N−ジメ
チル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン〕、ベ
ンスルタップ〔S,S−2−ジメチルアミノトリメチレ
ンジ(ベンゼンチオサルフォネート)〕等のネライスト
キシン誘導体、エンドスルファン〔6,7,8,9,1
0,10−ヘキサクロロ−1,5,5a,6,9,9a
−ヘキサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾ
ジオキサチエピンオキサイド〕、γ−BHC〔1,2,
3,4,5,6−ヘキサクロロシクロロヘキサン〕等の
塩素化炭化水素化合物、クロルフルアブロン〔1−
〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフル
オロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニル〕−3
−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕、テフル
ベンズロン〔1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフル
オロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイ
ル)ウレア〕、フルフェノクスロン〔1−〔4−(2−
クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−フ
ルオロフェニル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイ
ル)ウレア〕等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、
アミトラズ〔N,N′〔(メチルイミノ)ジメチリジ
ン〕ジ−2,4−キシリジン〕、クロルジメホルム
〔N′−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N,N
−ジメチルメタニミダミド〕等のホルムアミジン誘導体
等があげられる。
【0056】本発明化合物を有害生物防除剤の有効成分
として用いる場合は、本の何らの成分も加えず、そのま
ま使用してもよいが、通常は、固体担体、液体担体、ガ
ス状担体、餌等と混合し、必要あれば界面活性剤、その
他の製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、水和剤、水
中懸濁剤・水中乳濁剤等のフロアブル剤、粒剤、粉剤、
エアゾール、自己燃焼型燻煙剤・化学反応型燻煙剤・多
孔セラミック板燻煙剤等の加熱燻煙剤、ULV剤、毒餌
等に製剤して使用する。
【0057】これらの製剤には、有効成分として本発明
化合物を、通常、重量比で0.001 %〜95%含有する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、たとえば粘
土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水酸化珪素、ベ
ントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、タルク
類、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石
英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、
化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)等の微粉
末あるいは粒状物等があげられ、液体担体としては、た
とえば水、アルコール類(メタノール、エタノール
等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、
芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素
類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エス
テル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(ア
セトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類
(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、酸アミド
類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメ
タン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジメチルス
ルホキシド、大豆油、綿実油等の植物油等があげられ、
ガス状担体、すなわち噴霧剤としては、たとえばフロン
ガス、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチル
エーテル、炭酸ガス等があげられる。
【0058】界面活性剤としては、たとえばアルキル硫
酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそ
のポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエ
ーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘
導体等があげられる。
【0059】固着剤や分散剤等の製剤用補助剤として
は、たとえばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん
粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸
等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶
性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸類等)等があげられ、安定剤として
は、たとえばPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BH
T(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル)、BHT(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノ
ールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの
混合物)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸または
そのエステル等があげられる。
【0060】自己燃焼型燻煙剤の基材としては、たとえ
ば硝酸塩、亜硝酸塩、グアニジン塩、塩素酸カリウム、
ニトロセルローズ、エチルセルローズ、木粉などの燃焼
発熱剤、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、重クロ
ム酸塩、クロム酸塩などの熱分解刺激剤、硝酸カリウム
などの酸素供給剤、メラミン、小麦デンプンなどの支燃
剤、珪藻土などの増量剤、合成糊料などの結合剤等があ
げられる。化学反応型燻煙剤の基材としては、たとえば
アルカリ金属の硫化物、多硫化物、水硫化物、含水塩、
酸化カルシウム等の発熱剤、炭素質物質、炭化鉄、活性
白土などの触媒剤、アゾジカルボンアミド、ベンゼンス
ルホニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、ポリスチレン、ポリウレタン等の有機発泡剤、天
然繊維片、合成繊維片等の充填剤等があげられる。
【0061】毒餌の基材としては、たとえば穀物粉、植
物精油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒド
ロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸
化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の
誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料等の誘引性香料
等があげられる。
【0062】フロアブル剤(水中懸濁剤または水中乳濁
剤)の製剤は、一般に1〜75%の化合物を0.5〜15
%の分散剤、0.1〜10%の懸濁助剤(たとえば、保護
コロイドやチクソトロピー性を付与する化合物)、0〜
1.0%の適当な補助剤(たとえば、消泡剤、防錆剤、安
定化剤、展着剤、浸透助剤、凍結防止剤、防菌剤、防燻
剤等)を含む水中で微小に分散させることによって得ら
れる。水の代わりに化合物がほとんど溶解しない油を用
いて油中懸濁剤とすることも可能である。保護コロイン
ドとしては、たとえばゼラチン、カゼイン、ガム類、セ
ルロースエーテル、ポリビニルアルコール等が用いられ
る。チクソトロピー性を付与する化合物としては、たと
えばベントナイト、アルミニウムマグネシウムシリケー
ト、キサンタンガム、ポリアクリル酸等があげられる。
【0063】このようにして得られる製剤は、そのまま
であるいは水等で希釈して用いる。また、他の殺虫剤、
殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節
剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等と混合し
て、または混合せずに同時に用いることもできる。
【0064】本発明化合物を農業用有害生物防除剤とし
て用いる場合、その施用量は、通常、10アールあた
り、0.001 gから500gであり、好ましくは0.1gか
ら500gである。乳剤、水和剤、フロアブル剤等を水
で希釈して用いる場合は、その施用濃度は通常、0.0001
ppm 〜1000ppm であり、粒剤、粉剤等は何ら希釈するこ
となく製剤のままで施用する。また、防疫用有害生物防
除剤として用いる場合には、乳剤、水和剤、フロアブル
剤等は、通常水で0.0001ppm 〜10000ppmに希釈して施用
し、油剤、エアゾール、燻煙剤、ULV剤、毒餌等につ
いてはそのまま施用する。
【0065】これらの施用量、施用濃度は、いずれも製
剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、害虫の種
類、被害程度等の状況によって異なり、上記の範囲にか
かわることなく増加させたり、減少させたりすることが
できる。
【0066】
【実施例】以下、本発明を製造例、製剤例および試験例
により、さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。まず、本発明化合物の
製造例を示す。
【0067】製造例1(化合物(1) の製造法) 炭酸カリウム0.265 g、4−ベンジル−2−クロロフェ
ノール0.4g、p−メチルベンジルクロライド0.275 g
および無水N,N−ジメチルホルムアミド15mlの混合
物を室温で一夜攪拌した。反応液を氷水に投入後、ジエ
チルエーテル100mlで2回抽出した。エーテル層を併
せ、水洗し無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、粗生
成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーに付し、4−ベンジル−2−クロロ−1−(4−メ
チルベンジルオキシ)ベンゼン0.47gを得た。 収率 : 81% n23.1 D : 1.6032
【0068】製造例2(化合物(2) の製造法) 4−ベンジル−2−クロロフェノール0.81g、p−エ
チルベンジルアルコール0.50g、トリフェニルホスフ
ィン1.00g、ジエチルアゾジカルボキシレ−ト0.65
gおよび無水テトラヒドロフラン20mlの混合物を室温
で48時間攪拌した。反応液を濃縮し、50mlのジエチ
ルエーテルを加えて沈殿物を濾過した。濾液を濃縮後、
シリカゲルクロマトグラフィーに付し、4−ベンジル−
2−クロロ−1−(4−エチルベンジルオキシ)ベンゼ
ン0.74gを得た。 収率 : 59% n23.4 D : 1.5971
【0069】製造例3(化合物(9) の製造法) 4−ベンジル−2−クロロフェノール0.50g、1−
(4−クロロフェニル)エタノール0.36g、トリフェ
ニルホスフィン0.60g、ジエチルアゾジカルボキシレ
−ト0.40gおよび無水テトラヒドロフラン20mlの混
合物を室温で48時間攪拌した。反応液を濃縮し、50
mlのジエチルエーテルを加えて、沈殿物を濾過した。濾
液を濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィーに付し、4
−ベンジル−2−クロロ−1−〔1−(4−クロロフェ
ニル)エトキシ〕ベンゼン0.43gを得た。 収率 : 52% n23.1 D : 1.5987
【0070】次に、これらの製造法に準じて得られた本
発明化合物のいくつかを表3に示す。
【0071】
【表3】
【0072】次に中間体製造例を示す。 中間体製造例(4−(3,5−ジフルオロベンジル)−
2−クロロフェノールの製造法) 4−(3,5−ジフルオロベンジル)フェノール9.8g
を四塩化炭素300mlに溶かし、−10℃以下で激しく
攪拌しながら、次亜塩素酸t−ブチル4.85gをゆっく
り滴下した。滴下終了後、室温下で攪拌した。5時間
後、反応後を濃縮し、酢酸エチル200mlで残渣に加
え、5%重炭酸ソーダ水で洗浄した。酢酸エチル溶液を
乾燥・濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに
付し、4−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−クロ
ロフェノール9.68gを得た。 収 率 : 85% m・p・ : 40.9 ℃
【0073】次の製剤例を示す。なお、部は重量部を表
し、本発明化合物は、表3に記載の化合物番号で表す。
【0074】製剤例1 乳剤 本発明化合物(1)〜(9)の各々10部を、キシレン
35部およびジメチルホルムアミド35部に溶解し、こ
れにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14
部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を
加え、よく攪拌混合して各々の10%乳剤を得る。
【0075】製剤例2 水和剤 本発明化合物(1)〜(9)の各々20部を、ラウリル
硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、合成含水酸化珪素微粉末20部および珪素土54部
を混合した中に加え、ジュースミキサーで攪拌混合して
各々の20%水和剤を得る。
【0076】製剤例3 粒剤 本発明化合物(1)〜(9)の各々5部にドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム5部、ベントナイト30部お
よびクレー60部を加え、充分攪拌混合する。次いで、
これらの混合物に適量の水を加え、さらに攪拌し、造粒
機で製粒し、通風乾燥して各々の5%粒剤を得る。
【0077】製剤例4 粉剤 本発明化合物(1)〜(9)の各々0.3部、合成含水酸
化珪素微粉末1部、凝集剤として商品名 ドリレスB
(三共社製)1部、クレー7.7部を乳鉢でよく混合した
後に、ジュースミキサーで攪拌混合する。得られた混合
物にカットクレー90部を加えて、袋混合し、各々の粉
剤を得る。
【0078】製剤例5 粉剤 本発明化合物(1)〜(9)の各々0.3部、有機リン系
化合物としてフェニトロチオン2部、合成含水酸化珪素
微粉末3部、凝集剤として商品名 ドリレスB(三共社
製)1部、クレー3.7部を乳鉢でよく混合した後に、ジ
ュースミキサーで攪拌混合する。得られた混合物にカッ
トクレー90部を加え、袋混合し、各々の粉剤を得る。
【0079】製剤例6 粉剤 本発明化合物(1)〜(9)の各々0.3部、カーバメー
ト系化合物としてBPMC(O−sec −ブチルフェニル
N−メチルカーバメート)2部、合成含水酸化珪素微
粉末3部、凝集剤として商品名 ドリレスB(三共社
製)1部、クレー3.7部を乳鉢でよく混合した後に、ジ
ュースミキサーで攪拌混合する。得られた混合物にカッ
トクレー90部を加え、袋混合し、各々の粉剤を得る。
【0080】製剤例7 フロアブル剤 本発明化合物(1)〜(9)の各々10部を、ポリビニ
ルアルコール6部を含む水溶液40部中に加え、ミキサ
ーで攪拌し、分散剤を得る。この中に、キサンタンガム
0.05部およびアルミニウムマグネシウムシリケート0.
1部を含む水溶液40部を加え、さらに、プロピレング
リコール10部を加えて緩やかに攪拌混合して各々の1
0%水中乳濁剤を得る。
【0081】製剤例8 油剤 本発明化合物(1)〜(9)の各々0.1部をキシレン5
部およびトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯
油89.9部に混合して各々の0.1%油剤を得る。
【0082】製剤例9 油剤エアゾール 本発明化合物(1)〜(9)の各々0.1部、テトラメス
リン0.2部、d−フェノスリン0.1部、トリクロロエタ
ン10部および脱臭灯油59.6部を混合溶解し、エアゾ
ール容器に充填し、バブル部分を取り付けた後、該バル
ブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)30部を加圧充
填して各々の油性エアゾールを得る。
【0083】製剤例10 水性エアゾール 本発明化合物(1)〜(9)の各々0.2部、d−アレス
リン0.2部、d−フェノスリン0.2部、キシレン5部、
脱臭灯油3.4部および乳化剤{アトモス300(アトラ
スケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したもの
と、純水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部
分を取り付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油
ガス)40部を加圧充填して各々の水性エアゾールを得
る。
【0084】製剤例11 加熱燻煙剤 本発明化合物(1)〜(9)の各々100mgを適量のア
セトンに溶解し、4.0cm×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セ
ラミック板に含浸させて各々の加熱燻煙剤を得る。
【0085】次に本発明化合物が、有害生物防除剤の有
効成分として有用であることを試験例により示す。な
お、本発明化合物は表1および表2に記載の化合物番号
で示し、比較対照に用いた化合物は表4に記載の化合物
番号で示す。
【0086】
【表4】
【0087】試験例1 トビイロウンカ幼虫に対する変
態阻害作用 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤を、水で所
定濃度に希釈して、ポリエチレンカップ植えのイネ苗
に、20ml/2ポットの割合で散布した。風乾後、ポッ
トあたりトビイロウンカ3令幼虫を10頭放飼し、10
日後に羽化阻害率を求めた。その結果を表5に示す。
【0088】
【表5】
【0089】なお、本発明化合物(1)、(2)は供試
濃度5ppb で、また本発明化合物(4)、(5)は供試
濃度0.5ppm で100%羽化を阻害した。
【0090】
【発明の効果】本発明化合物は、半翅目害虫、鱗翅目害
虫、双翅目害虫、鞘翅目害虫、網翅目害虫、総翅目害
虫、直翅目害虫、膜翅目害虫、隠翅目害虫、シラミ目害
虫、等翅目害虫等に対し、優れた防除効力を有し、有害
防除剤として種々の用途に供し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 博明 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友 化学工業株式会社内 (72)発明者 梅田 公利 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友 化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−12235(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 43/225 A01N 31/14 C07C 41/09 C07C 41/16 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、塩素原子またはフッ素原子を
    表し、R2 は水素原子またはメチル基を表し、R3 はメ
    チル基、エチル基、塩素原子または臭素原子を表す。〕
    で示される芳香族系化合物。
  2. 【請求項2】一般式 化2 【化2】 〔式中、R1 は水素原子、塩素原子またはフッ素原子を
    表し、Mは水素原子またはアルカリ金属原子を表す。〕
    で示されるフェノール系化合物と一般式 化3 【化3】 〔式中、R2 は水素原子またはメチル基を表し、R3
    メチル基、エチル基、塩素原子または臭素原子を表し、
    Aはハロゲン原子を表す。〕で示される化合物とを反応
    させることを特徴とする請求項1記載の芳香族系化合物
    の製造法。
  3. 【請求項3】一般式 化4 【化4】 〔式中、R1 は水素原子、塩素原子またはフッ素原子を
    表す。〕で示されるフェノール系化合物と一般式 化5 【化5】 〔式中、R2 は水素原子またはメチル基を表し、R3
    メチル基、エチル基、塩素原子または臭素原子を表
    す。〕で示されるアルコール系化合物とを反応させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の芳香族系化合物の製造
    法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の芳香族系化合物を有効成分
    として含有することを特徴とする有害生物防除剤。
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