JPH05222006A - 1,2,3−トリアゾール誘導体、その製造法、その中間体およびそれを有効成分として含有する有害生物防除剤 - Google Patents

1,2,3−トリアゾール誘導体、その製造法、その中間体およびそれを有効成分として含有する有害生物防除剤

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JPH05222006A
JPH05222006A JP2652292A JP2652292A JPH05222006A JP H05222006 A JPH05222006 A JP H05222006A JP 2652292 A JP2652292 A JP 2652292A JP 2652292 A JP2652292 A JP 2652292A JP H05222006 A JPH05222006 A JP H05222006A
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carbon atoms
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JP2652292A
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Hiroshi Kishida
博 岸田
Akira Shudo
晶 首藤
Noriyasu Sakamoto
典保 坂本
Hiroaki Fujimoto
博明 藤本
Kimitoshi Umeda
公利 梅田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 化1 【化1】 〔式中、R1 は式−Y−C6 (5-r) (R6 r で示さ
れる基または式−Z−R 7 で示される基を表し、R2
水素原子等を表し、R3 、R4 およびR5 は独立して水
素原子等を表し、R6 は水素原子等を表し、R7 は炭素
原子3〜8個のハロゲン原子で置換してもよいアルキル
基等を表し、Wは酸素原子等を表し、Xは酸素原子等を
表し、Yは酸素原子等を表し、Zは酸素原子等を表し、
pは0〜2の整数を表し、qは1〜2の整数を表し、r
は1〜5の整数を表す。〕で示される1,2,3−トリ
アゾール誘導体、その製造法、その中間体およびそれを
有効成分として含有する有害生物防除剤。 【効果】 半翅目害虫、鱗翅目害虫、双翅目害虫、鞘翅
目害虫、網翅目害虫、総翅目害虫、直翅目害虫、膜翅目
害虫、隠翅目害虫、シラミ目害虫、等翅目害虫等に対
し、優れた防除効力を有し、害虫防除剤として種々の用
途に供し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な1,2,3−ト
リアゾール誘導体、その製造法、その中間体およびそれ
を有効成分として含有する有害生物防除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに多くの化合物が有害生物防除
剤の有効成分として知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化合物は、有害生物防除剤の有効成分として必ずしも
常に充分なものであるとはいえない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の状
況に鑑み、よりすぐれた有害生物防除効果を有する化合
物を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、下記の一般式
化4で示される1,2,3−トリアゾール誘導体が、き
わめて高い幼若ホルモン様活性を有することを見出し、
本発明を完成した。すなわち、本発明は、一般式 化4
【0005】
【化4】
【0006】〔式中、R1 は式−Y−C6 (5-r) (R
6 r で示される基または式−Z−R 7 で示される基を
表し、R2 は水素原子、ハロゲン原子または炭素原子1
〜3個のアルキル基を表し、R3 、R4 およびR5 は独
立して水素原子またはメチル基を表し、R6 は水素原
子、ハロゲン原子、炭素原子1〜3個のハロゲン原子で
置換してもよいアルキル基、炭素原子1〜3個のハロゲ
ン原子で置換してもよいアルコキシ基、炭素原子1〜3
個のハロゲン原子で置換してもよいアルキルチオ基、シ
アノ基またはニトロ基を表し、R7 は炭素原子3〜8個
のハロゲン原子で置換してもよいアルキル基、炭素原子
3〜8個のハロゲン原子で置換してもよいアルケニル
基、炭素原子3〜8個のハロゲン原子で置換してもよい
アルキニル基、全炭素原子3〜8個のハロゲン原子で置
換してもよいアルコキシアルキル基、炭素原子3〜8個
のハロゲン原子で置換してもよいシクロアルキル基また
は炭素原子4〜9個のハロゲン原子で置換してもよいシ
クロアルキルアルキル基を表し、Wは酸素原子または硫
黄原子を表し、Xは酸素原子または単結合を表し、Yは
酸素原子、硫黄原子、式−NH−で示される基またはメ
チレン基を表し、Zは酸素原子、硫黄原子または単結合
を表し、pは0〜2の整数を表し、qは1〜2の整数を
表し、rは1〜5の整数を表す。〕で示される1,2,
3−トリアゾール誘導体(以下、本発明化合物と記
す。)、その製造法、その中間体およびそれを有効成分
として含有する有害生物防除剤を提供するものである。
【0007】本発明化合物は、大部分の従来の殺虫剤と
は著しく異なり、昆虫に対してすぐれた幼若ホルモン様
活性を有する。すなわち、成虫への変態の阻害、卵のふ
化の阻害および成虫の不妊化などの作用を示す。この結
果、本発明化合物は、既存の殺虫剤に抵抗性の発達した
害虫類も含めて、種々の害虫、すなわち農林園芸害虫、
貯穀害虫および衛星害虫等に対して、主として、成長調
節剤、不妊化剤、殺卵剤あるいは増殖抑制剤として作用
し、高い防除効果を示す。
【0008】一般式 化4で示される本発明化合物にお
いてR2 ,R6 で表されるハロゲン原子とは、フッ素原
子、塩素原子および臭素原子であり、R2 で表される炭
素原子1〜3個のアルキル基とはメチル基、エチル基、
n−プロピル基およびイソプロピル基であり、R6 で表
される炭素原子1〜3個のハロゲン原子で置換してもよ
いアルキル基とは、たとえば、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル
基、ジフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,
2,2−トリフルオロエチル基、2−クロロエチル基、
3−フルオロプロピル基、2−フルオロプロピル基、3
−クロロプロピル基、3−ブロモプロピル基等であり、
【0009】R6 で表される炭素原子1〜3個のハロゲ
ン原子で置換してもよいアルコキシ基とは、たとえばメ
トキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、イソプ
ロピルオキシ基、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロ
メトキシ基、ブロモジフルオロメトキシ基、2−フルオ
ロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、
3−フルオロプロポキシ基、2−フルオロプロポキシ
基、2−クロロエトキシ基、3−クロロプロポキシ基、
3−ブロモプロポキシ基、1,1,2,2−テトラフル
オロエトキシ基等であり、
【0010】R6 で表される炭素原子1〜3個のハロゲ
ン原子で置換してもよいアルキルチオ基とは、たとえば
メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イ
ソプロピルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、ジフル
オロメチルチオ基、ブロモジフルオロメチルチオ基、2
−フルオロエチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエ
チルチオ基、3−フルオロプロピルチオ基、2−フルオ
ロプロピルチオ基、2−クロロエチルチオ基、3−クロ
ロプロピルチオ基、3−ブロモプロピルチオ基、1,
1,2,2−テトラフルオロエチルチオ基等であり、
【0011】R7 で表される炭素原子3〜8個のハロゲ
ン原子で置換してもよいアルキル基とは、たとえばn−
プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキ
シル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、イソプロピ
ル基、sec −ブチル基、イソブチル基、2−ペンチル
基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、2−エ
チルプロピル基、3−メチル−2−ブチル基、neo −ペ
ンチル基、2−メチル−2−ブチル基、2−ヘキシル
基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4
−メチルペンチル基、2−エチルブチル基、3−ヘキシ
ル基、3−メチル−2−ペンチル基、4−メチル−2−
ペンチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメ
チルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2−メチル
−2−ペンチル基、3−メチル−3−ペンチル基、2−
メチル−3−ペンチル基、3,3−ジメチル−2−ブチ
ル基、3−フルオロプロピル基、2,2,3,3,3−
ペンタフルオロプロピル基、3−クロロ−2−ブチル
基、3−クロロプロピル基、2−クロロプロピル基、
2,3−ジクロロプロピル基、1,3−ジクロロ−2−
プロピル基、3−ブロモプロピル基、2−ブロモプロピ
ル基、1−ブロモ−2−プロピル基、2,3−ジブロモ
プロピル基、4−フルオロブチル基、4,4,4−トリ
フルオロブチル基、3,3,4,4,4−ペンタフルオ
ロ−2−ブチル基、2,2,3,3,4,4,4−ペン
タフルオロブチル基、4−クロロブチル基、3−クロロ
ブチル基、2,3,4−トリクロロブチル基、4−ブロ
モブチル基、3−ブロモブチル基、5−フルオロペンチ
ル基、5−クロロペンチル基、5−ブロモペンチル基、
6−フルオロヘキシル基、6−クロロヘキシル基、6−
ブロモヘキシル基、7−クロロヘプチル基、8−クロロ
オクチル基等であり、
【0012】R7 で表される炭素原子3〜8個のハロゲ
ン原子で置換してもよいアルケニル基とは、たとえば、
アリル基、2−メチルアリル基、1−メチル−2−プロ
ペニル基、1,1−ジメチル−2−プロペニル基、2−
ブテニル基、3−ブテニル基、2−エチル−2−ブテニ
ル基、2−メチル−2−ブテニル基、2−メチル−3−
ブテニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基、5
−ヘキセニル基、2−エチル−2−ペンテニル基、2−
ヘプテニル基、2−オクテニル基、2,3−ジクロロア
リル基、2,3−ジブロムアリル基、2−クロロ−2−
プロペニル基、3−クロロ−2−プロペニル基、2−ブ
ロモ−2−プロペニル基、2−クロロメチル−2−プロ
ペニル基、2−クロロ−3−ブテニル基、3−クロロ−
2−ブテニル基、4−クロロ−2−ブテニル基、4−ブ
ロモ−2−ブテニル基、2−クロロ−2−オクテニル基
等であり、
【0013】R7 で表される炭素原子3〜8個のハロゲ
ン原子で置換してもよいアルキニル基とは、たとえば、
2−プロピニル基、1−メチル−2−プロピニル基、1
−エチル−2−プロピニル基、1−プロピル−2−プロ
ピニル基、2−ブチニル基、1−エチル−2−ブチニル
基、1−プロピル−2−ブチニル基、2−ペンチニル
基、4−メチル−2−ペンチニル基、2−メチル−2−
ペンチニル基、2−ヘキシニル基、3−ヘキシニル基、
2−ヘプチニル基、2−オクチニル基、1−クロロ−2
−プロピニル基、1−ブロモ−2−プロピニル基、1−
クロロ−2−ブチニル基、1−クロロ−2−ペンチニル
基、1−クロロ−2−ヘキシニル基、1−クロロ−2−
オクチル基等であり、
【0014】R7 で表される全炭素原子3〜8個のハロ
ゲン原子で置換してもよいアルコキシアルキル基とは、
たとえば2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル
基、エトキシメチル基、イソプロピルオキシメチル基、
n−プロピルオキシメチル基、イソブチルオキシメチル
基、2−イソプロピルオキシエチル基、2−メトキシプ
ロピル基、2−メトキシブチル基、2−エトキシプロピ
ル基、2−エトキシブチル基、2−メトキシ−2−メチ
ルプロピル基、2−エトキシ−2−メチルプロピル基、
2−ブチルオキシエチル基、2−ヘキシルオキシエチル
基、2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)
エチル基、2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)
エチル基、2−ジフルオロメトキシメチル基等であり、
【0015】R7 で表される炭素原子3〜8個のハロゲ
ン原子で置換してもよいシクロアルキル基とは、たとえ
ば、シクロプロピル基、シクロブチル基、1−メチルシ
クロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、4−メチルシクロヘキシル基、4−エチルシクロヘ
キシル基、2−メチルシクロヘキシル基、1−メチルシ
クロヘキシル基、1−クロロシクロプロピル基、2,2
−ジフルオロシクロプロピル基、2,2−ジクロロシク
ロプロピル基、3−クロロシクロヘキシル基、4−クロ
ロシクロヘキシル基、1−クロロシクロヘキシル基等で
あり、
【0016】R7 で表される炭素原子4〜9個のハロゲ
ン原子で置換してもよいシクロアルキルアルキル基と
は、たとえば、シクロプロピルメチル基、シクロブチル
メチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメ
チル基、2−シクロプロピルエチル基、2−シクロヘキ
シルエチル基、3−シクロヘキシルプロピル基、2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロピルメチル基、
2,2−ジクロロシクロプロピルメチル基、2,2−ジ
クロロ−3,3−ジメチルシクロプロピルメチル基等で
ある。
【0017】一般式 化4で示される本発明化合物は、
たとえば、以下の方法により製造することができる。
【0018】一般式 化5
【0019】
【化5】
【0020】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
W、p、およびqは前記と同じ意味を表し、Aはハロゲ
ン原子、メシルオキシ基またはトシルオキシ基を表
す。〕で示される化合物と一般式 化6
【0021】
【化6】
【0022】〔式中、Xは前記と同じ意味を表す。〕で
示されるトリアゾール系化合物とを反応させることによ
って製造することができる。本反応は、少くとも当量以
上の適当な塩基の存在下、反応に影響しない溶媒中で行
うのが好ましい。
【0023】塩基としては、たとえば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ
(土類)金属水酸化物類、水素化ナトリウム、水素化カ
リウム、水素化カルシウム等のアルカリ(土類)金属水
素化物類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウム tert.−ブトキシド等のアルカリ金属ア
ルコキシド類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カ
ルシウム等のアルカリ(土類)金属炭酸塩類、ピリジ
ン、トリエチルアミン、N,N−ジエチルアニリン等の
有機塩基類または、n−ブチルリチウム等のアルキルリ
チウム化合物類等があげられる。
【0024】溶媒としては、たとえば、n−ペンタン、
n−ヘキサン、リグロイン、石油エーテル等の脂肪族炭
化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベン
ゼン等の芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール、
n−プロパノール、イソプロパノール、tert.−ブチル
アルコール等のアルコール類、ジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピ
ルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニト
リル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、スルホラン、ピリジン、ヘキサメチルホスホリック
トリアミド等の非プロトン性極性溶媒、水等あるいはそ
れらの混合物があげられる。
【0025】反応温度は、通常、−20℃から反応に使
用する溶媒の沸点の範囲をとることができるが、−5℃
から反応に使用する溶媒の沸点までの温度がより望まし
い。
【0026】反応系中に、ベンジルトリエチルアンモニ
ウムクロリド等の相間移動触媒を添加することにより、
本反応の進行を円滑に行なうこともできる。
【0027】原料のモル比は任意に設定できるが、等モ
ルまたはそれに近い比率で反応を行うのが好ましい。反
応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後
処理を行い、目的の化合物を得ることができる。必要な
らば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操
作によって精製することもできる。
【0028】本発明化合物の原料となる一般式 化5で
示される化合物のうちで、Aがハロゲン原子を表す化合
物は、一般式 化7
【0029】
【化7】
【0030】〔式中、R1 、R2 、Wおよびqは前記と
同じ意味を表す。〕で示される(チオ)フェノール系化
合物から、たとえば、Org.Synth., ,435(1932)等に
記載される方法に準じて合成することができる。また、
一般式 化5で示される化合物のうちで、Aがメシルオ
キシ基またはトシルオキシ基を表す化合物は、一般式
化8
【0031】
【化8】
【0032】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
W、pおよびqは前記と同じ意味を表す。〕で示される
アルコール系化合物を経由して米国特許第4,943,586 号
に記載される方法に準じて合成することができる。一般
式 化8で示されるアルコール系化合物からはJ.Amer.C
hem.Soc., 68,2513(1946)、J.Org.Chem.,14,70
6(1949)等に記載される方法に準じて、一般式 化5で
示される化合物のうちAがハロゲン原子を表す化合物を
導くこともできる。
【0033】一般式 化7で示される(チオ)フェノー
ル系化合物は、市販される化合物から通常の方法により
容易に合成することができる。
【0034】また、本発明化合物の原料となる一般式
化6で示される1,2,3−トリアゾール系化合物のう
ち、Xが単結合で表される化合物は市販される化合物で
ある。一方、一般式 化6で示される1,2,3−トリ
アゾール系化合物のうち、Xが酸素原子で表される化合
物は新規化合物であり、たとえば、以下の方法により製
造することができる。
【0035】(製造法A)1H−1,2,3−トリアゾ
ールを塩基の存在下に脂肪族あるいは芳香族パーオキシ
カルボン酸と反応させることにより、製造する方法。該
反応において用いられる塩基としては、たとえば、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化
物類または炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ
金属炭酸塩類をあげることができ、該塩基の存在モル比
は1H−1,2,3−トリアゾール1モルに対して約1
モル〜約20モルである。好ましくはアルカリ金属水酸
化物類を1H−1,2,3−トリアゾール1モルに対し
て約1.5モル〜約10モルで存在させる。該反応は、1
H−1,2,3−トリアゾールをパーオキシカルボン酸
と反応させる前に、予め、前記の塩基を用いて1H−
1,2,3−トリアゾールをアルカリ金属塩に変換して
おくことが望ましい。なお、1H−1,2,3−トリア
ゾールのアルカリ金属塩生成反応は水または不活性有機
溶媒中、約0℃〜約60℃で行われる。1H−1,2,
3−トリアゾールと、パーオキシカルボン酸との反応
は、一般に、水またはジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム
等の塩素系炭化水素類またはそれらの混合物中で行わ
れ、好ましくは水を用いる。反応系中に、ベンジルトリ
エチルアンモニウムクロリド、テトラ−n−ブチルアン
モニウムブロミド等の相間移動触媒を1H−1,2,3
−トリアゾール1モルに対して約0.1モル〜約1モル存
在させることにより、本反応の進行を円滑に行うことも
できる。反応温度は、通常、約−10℃〜約90℃の範
囲をとることができる。原料のモル比は任意に設定でき
るが、1H−1,2,3−トリアゾール1モルに対して
パーオキシカルボン酸1〜2モルの比率で反応を行うの
が好ましい。反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃
縮等の通常の後処理を行い、目的の化合物を得ることが
できる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結
晶等の通常の操作によって精製することもできる。上記
の反応で使用されるパーオキシカルボン酸は、通常の方
法、たとえば、過酸化水素とカルボン酸クロリドまたは
カルボン酸無水物を反応させることにより容易に発生さ
せることができる。上記の反応において用いられるカル
ボン酸クロリドとしては、たとえば、塩化ベンゾイル、
塩化m−クロロベンゾイル、塩化プロピオニル、塩化ア
セチル等であり、カルボン酸無水物としては、たとえ
ば、プロピオン酸無水物、コハク酸無水物、フタル酸無
水物等をあげることができる。また、上記の反応におい
て用いられるパーオキシカルボン酸としては、たとえ
ば、m−クロロ過安息香酸、過酢酸等をあげることがで
きる。
【0036】(製造法B)1H−1,2,3−トリアゾ
ールを塩基の存在下にジアシルパーオキシドと反応させ
ることにより製造する。該反応において用いられる塩基
としては、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ金属水酸化物、水素化ナトリウム、水素化
カリウム等のアルカリ金属水素化物、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩等であり、該塩基
の存在モル比は1H−1,2,3−トリアゾール1モル
に対して約1モル〜約10モルである。該反応は、1H
−1,2,3−トリアゾールをジアシルパーオキシドと
反応させる前に、予め、前記の塩基を用いて1H−1,
2,3−トリアゾールをアルカリ金属塩に変換しておく
ことが望ましい。なお、1H−1,2,3−トリアゾー
ルのアルカリ金属塩生成反応は水または不活性有機溶媒
中、約0℃〜約60℃で行われる。1H−1,2,3−
トリアゾールとジアシルパーオキシドとの反応は、一般
にジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、n−ペンタン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、リグロイン、石油エーテル等
の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、クロロベン
ゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、水またはそれら
の混合物中で行うことができる。反応系中に、ベンジル
トリエチルアンモニウムクロリド、テトラ−n−ブチル
アンモニウムブロミド等の相間移動触媒を1H−1,
2,3−トリアゾール1モルに対して約0.1モル〜約1
モル存在させることにより、本反応の進行を円滑に行う
こともできる。反応温度は、通常、約0℃〜約60℃の
範囲をとることができる。原料のモル比は任意に設定で
きるが、1H−1,2,3−トリアゾール1モルに対し
てジアシルパーオキシド約0.2モル〜約10モルの比率
で反応を行うのが好ましい。反応終了後の反応液は、有
機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の化合
物を得ることができる。必要ならば、クロマトグラフィ
ー、蒸留、再結晶等の通常の操作によって精製すること
もできる。上記の反応で使用されるジアシルパーオキシ
ドは、たとえば、ジベンゾイルパーオキシド、ジデカノ
イルパーオキシド、ビス−(3−クロロベンゾイル)パ
ーオキシド、ビス−(2,4−ジクロロベンゾイル)パ
ーオキシド等をあげることができる。
【0037】次に、これらの製造法に準じて製造できる
本発明化合物を表1〜4に示す。ただし、これらの化合
物は例示のためのものであって、本発明はこれらに限定
されるものではない。
【0038】また、本発明化合物の中で、不斉炭素原子
を有する化合物の場合には、本発明化合物は生物活性を
有する光学活性なそれぞれの異性体((+)−体、
(−)−体)およびそれらのあらゆる比率の混合物をも
含むものである。
【0039】なお、表1、表2、表3および表4に示さ
れる本発明化合物は下記の一般式化9で示される。
【0040】
【化9】
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】本発明化合物が効果を発揮する害虫類とし
ては、たとえば下記のものがあげられる。
【0046】半翅目害虫 トビイロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカ等のウ
ンカ類、ツマグロヨコバイ、タイワンツマグロヨコバ
イ、クロスジツマグロヨコバイ、イナズマヨコバイ、チ
ャノミドリヒメヨコバイ、フタテンヒメヨコバイ等のヨ
コバイ類、ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ等のア
ブラムシ類、カメムシ類、タバココナジラミ、オンシツ
コナジラミ等のコナジラミ類、カイガラムシ類、グンバ
イムシ類、キジラミ類等
【0047】鱗翅目害虫 ニカメイガ(ニカメイチョウ)、コブノメイガ、ノシメ
コクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨ
トウガ等のヨトウ類、モンシロチョウ等のシロチョウ
類、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、
ハモグリガ類、ホソガ類、キバガ類、ドクガ類、ウワバ
類、カブラヤガ、タマヤナガ類のアグロティス属害虫
Agrothis spp.)、ヘリオティス属害虫 (Heliothis sp
p.)、コナガ、イガ、コイガ等
【0048】双翅目害虫 アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイ
シマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ
等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバ
エ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエ
バエ、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、タマバ
エ類、ミバエ類、ミギワバエ類、ショウジョウバエ類、
チョウバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類等
【0049】鞘翅目害虫 ウェスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワ
ーム等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ、ヒ
メコネガ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミズゾ
ウムシ、アズキゾウムシ等のゾウムシ類、チャイロコメ
ノゴミムシダマシ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマ
シ類、キスジノミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シ
バンムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ属
Epilachna spp.) 、ヒラタキイムシ類、ナガシンクイ
ムシ類、カミキリムシ類等
【0050】網翅目害虫 チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ト
ビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等
【0051】総翅目害虫 ミナミキイロアザミウマ、チャノキイロアザミウマ、ハ
ナアザミウマ等
【0052】膜翅目害虫 アリ類、カブラハバチ等のハバチ類等
【0053】直翅目害虫 ケラ、バッタ等
【0054】隠翅目害虫 ヒトノミ等
【0055】シラミ目害虫 ヒトジラミ、ケジラミ等
【0056】等翅目害虫 ヤマトシロアリ、イエシロアリ等 等に効果を発揮する。さらにその中でも、半翅目害虫の
防除により適し、特に稲作物を加害するウンカ類および
ヨコバイ類またはアブラムシ類に対しては特に卓効を示
し、すぐれた防除効果を発揮する。
【0057】他に殺虫剤および/または殺ダニ剤を添加
することにより、本発明化合物の害虫防除は、より多種
の害虫類およびより多様な使用場面への実用的適用が可
能となる。適する添加剤としては、例えばフェニトロチ
オン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニト
ロフェニル)ホスホロチオエート〕、フェンチオン
〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−(メチル
チオ)フェニル〕ホスホロチオエート〕、ダイアジノン
〔O,O−ジエチル−O−2−イソプロピル−6−メチ
ルピリミジン−4−イルホスホロチオエート〕、クロル
ピリホス〔O,O−ジエチル−O−3,5,6−トリク
ロロ−2−ピリジルホスホロチオエート〕、アセフェー
ト〔O,S−ジメチルアセチルホスホラミドチオエー
ト〕、メチダチオン〔S−2,3−ジヒドロ−5−メト
キシ−2−オキソ−1,3,4−チアジアゾール−3−
イルメチル O,O−ジメチルホスホロジチオエー
ト〕、エチルチオメトン〔O,O−ジエチル S−2−
エチルチオエチルホスホロジチオエート〕、DDVP
〔2,2−ジクロロビニルジメチルホスフェート〕、ス
ルプロホス〔O−エチル O−4−(メチルチオ)フェ
ニル S−プロピルホスホロジチオエート〕、シアノホ
ス〔O−4−シアノフェニル O,O−ジメチルホスホ
ロチオエート〕、サリチオン〔2−メトキシ−4H−
1,3,2−ベンゾジオキサホスフィニン−2−スルフ
ィド〕、ジメトエート〔O,O−ジメチル−S−(N−
メチルカルバモイルメチル)ジチオホスフェート〕、フ
ェントエート〔エチル2−ジメトキシホスフィノチオイ
ルチオ(フェニル)アセテート〕、マラチオン〔ジエチ
ル(ジメトキシホスフィノチオイルチオ)サクシネー
ト〕、トリクロルホン〔ジメチル 2,2,2−トリク
ロロ−1−ヒドロキシエチルホスホネート〕、アジンホ
スメチル〔S−3,4−ジヒドロ−4−オキシ−1,
2,3−ベンゾトリアジン−3−イルメチル O,O−
ジメチルホスホロジチオエート〕、モノクロトホス〔ジ
メチル(E)−1−メチル−2−(メチルカルバモイ
ル)ビニルホスフェート〕等の有機リン系化合物、
【0058】BPMC(2−sec −ブチルフェニルメチ
ルカルバメート〕、ベンフラカルブ(エチル N−
〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−
7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ〕−N
−イソプロピル−β−アラニネート〕、プロポキスル
〔2−イソプロポキシフェニル N−メチルカルバメー
ト〕、カルボスルファン〔2,3−ジヒドロ−2,2−
ジメチル−7−ベンゾ〔b〕フラニル N−ジブチルア
ミノチオ−N−メチルカーバメート〕、カルバリル〔1
−ナフチル−N−メチルカーバメート〕、メソミル〔S
−メチル−N−〔(メチルカルバモイル)オキシ〕チオ
アセトイミデート〕、エチオフェンカルブ〔2−(エチ
ルチオメチル)フェニルメチルカーバメート〕、アルジ
カルブ〔2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンア
ルデヒド O−メチルカルバモイルオキシ〕、オキサミ
ル〔N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキシ
イミノ−2−(メチルチオ)アセタミド〕等のカーバメ
ート系化合物、
【0059】エトフェンプロックス〔2−(4−エトキ
シフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベ
ンジルエーテル〕、フェンバレレート〔(RS)−α−
シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2−(4−
クロロフェニル)−3−メチルブチレート〕、エスファ
ンバレレート〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベ
ンジル(S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチ
ルブチレート〕、フェンプロパトリン〔(RS)−α−
シアノ−3−フェノキシベンジル2,2,3,3−テト
ラメチルシクロプロパンカルボキシレート〕、シペルメ
トリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル(1RS,3RS)−(1RS,3RS)−3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート〕、ペルメトリン〔3−フェ
ノキシベンジル(1RS,3RS)−(1RS,3R
S)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−メチ
ルシクロプロパンカルボキシレート〕、シハロトリン
〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(Z)−(1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,
3,3−トリフルオロプロペニル)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボキシレート〕、デルタメトリン
〔(S)−α−シアノ−m−フェノキシベンジル(1
R,3R)−3(2,2−ジブロモビニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〕、シクロプ
ロトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシ
フェニル)シクロプロパンカルボキシレート〕等のピレ
スロイド化合物、
【0060】ブプロフェジン〔2−tert−ブチルイミノ
−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5−トリ
アジアジナン−4−オン〕等のチアジアジン誘導体、イ
ミダクロプリド〔1−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンアミ
ン〕等のニトロイミダゾリジン誘導体、カルタップ
(S,S′−(2−ジメチルアミノトリメチレン)ビス
(チオカーバメート)〕、チオシクラム〔N,N−ジメ
チル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン〕、ベ
ンスルタップ〔S,S′−2−ジメチルアミノトリメチ
レン ジ(ベンゼンチオサルフォネート)〕等のネライ
ストキシン誘導体、エンドスルファン〔6,7,8,
9,10,10−ヘキサクロロ−1,5,5a,6,
9,9a−ヘキサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3
−ベンゾジオキサチエピンオキサイド〕、γ−BHC
〔1,2,3,4,5,6−ヘキサクロロシクロヘキサ
ン〕等の塩素化炭化水素化合物、クロルフルアブロン
〔1−(3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−ト
リフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニ
ル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレ
ア〕、テフルベンズロン〔1−(3,5−ジクロロ−
2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフル
オロベンゾイル)ウレア〕、フルフェノクスロン〔1−
〔4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキ
シ)−2−フルオロフェニル〕−3−(2,6−ジフル
オロベンゾイル)ウレア〕等のベンゾイルフェニルウレ
ア系化合物、アミトラズ〔N,N′〔(メチルイミノ)
ジメチリジン〕ジ−2,4−キシリジン〕、クロルジメ
ホルム〔N′−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−
N,N−ジメチルメタニミダミド〕等のホルムアミジン
誘導体等があげられる。
【0061】本発明化合物を有害生物防除剤の有効成分
として用いる場合は、他の何らの成分も加えず、そのま
ま使用してもよいが、通常は、固体担体、液体担体、ガ
ス状担体、餌等と混合し、必要あれば界面活性剤、その
他の製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、水和剤、水
中懸濁剤・水中乳濁剤等のフロアブル剤、粒剤、粉剤、
エアゾール、自己燃焼型燻煙剤・化学反応型燻煙剤・多
孔セラミック板燻煙剤等の加熱燻煙剤、ULV剤、毒餌
等に製剤して使用する。
【0062】これらの製剤には、有効成分として本発明
化合物を、通常、重量比で0.001 %〜95%含有する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、たとえば粘
土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水酸化珪素、ベ
ントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、タルク
類、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石
英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、
化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)等の微粉
末あるいは粒状物等があげられ、液体担体としては、た
とえば水、アルコール類(メタノール、エタノール
等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、
芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素
類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エス
テル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(ア
セトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類
(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、酸アミド
類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメ
タン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジメチルス
ルホキシド、大豆油、綿実油等の植物油等があげられ、
ガス状担体、すなわち噴霧剤としては、たとえばフロン
ガス、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチル
エーテル、炭酸ガス等があげられる。
【0063】界面活性剤としては、たとえばアルキル硫
酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそ
のボリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエ
ーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘
導体等があげられる。
【0064】固着剤や分散剤等の製剤用補助剤として
は、たとえばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん
粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸
等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶
性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸類等)等があげられ、安定剤として
は、たとえばPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BH
T(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノ
ールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの
混合物)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸または
そのエステル等があげられる。
【0065】自己燃焼型燻煙剤の基材としては、たとえ
ば硝酸塩、亜硝酸塩、グアニジン塩、塩素酸カリウム、
ニトロセルローズ、エチルセルローズ、木粉などの燃焼
発熱剤、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、重クロ
ム酸塩、クロム酸塩などの熱分解刺激剤、硝酸カリウム
などの酸素供給剤、メラミン、小麦デンプンなどの支燃
剤、硅藻土などの増量剤、合成糊料などの結合剤等があ
げられる。化学反応型燻煙剤の基材としては、たとえば
アルカリ金属の硫化物、多硫化物、水硫化物、含水塩、
酸化カルシウム等の発熱剤、炭素質物質、炭化鉄、活性
白土などの触媒剤、アゾジカルボンアミド、ベンゼンス
ルホニルヒドラジン、ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、ポリスチレン、ポリウレタン等の有機発泡剤、天
然繊維片、合成繊維片等の充填剤等があげられる。
【0066】毒餌の基材としては、たとえば穀物粉、植
物精油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒド
ロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸
化防止材、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の
誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料等の誘引性香料
等があげられる。
【0067】フロアブル剤(水中懸濁剤または水中乳濁
剤)の製剤は、一般に1〜75%の化合物を0.5〜15
%の分散剤、0.1〜10%の懸濁助剤(たとえば、保護
コロイドやチクソトロピー性を付与する化合物)、0〜
1.0%の適当な補助剤(たとえば、消泡剤、防錆剤、安
定化剤、展着剤、浸透助剤、凍結防止剤、防菌剤、防燻
剤等)を含む水中で微小に分散させることによって得ら
れる。水の代わりに化合物がほとんど溶解しない油を用
いて油中懸濁剤とすることも可能である。保護コロイド
としては、たとえばゼラチン、カゼイン、ガム類、セル
ロースエーテル、ポリビニルアルコール等が用いられ
る。チクソトロピー性を付与する化合物としては、たと
えばベントナイト、アルミニウムマグネシウムシリケー
ト、キサンタンガム、ポリアクリル酸等があげられる。
【0068】このようにして得られる製剤は、そのまま
であるいは水等で希釈して用いる。また、他の殺虫剤、
殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節
剤、共力剤、肥料、土壌改良際、動物用飼料等と混合し
て、または混合せずに同時に用いることもできる。
【0069】本発明化合物を農業用有害生物防除剤とし
て用いる場合、その施用量は、通常、10アールあた
り、0.001gから500gであり、好ましくは0.1g
から500gである。乳剤、水和剤、フロアブル剤等を
水で希釈して用いる場合は、その施用濃度は通常、0.00
01ppm 〜1000ppm であり、粒剤、粉剤等は何ら希釈する
ことなく製剤のままで施用する。また、防疫用有害生物
防除剤として用いる場合には、乳剤、水和剤、フロアブ
ル剤等は、通常水で0.0001ppm 〜10000ppmに希釈して施
用し、油剤、エアゾール、燻煙剤、ULV剤、毒餌等に
ついてはそのまま施用する。
【0070】これらの施用量、施用濃度は、いずれも製
剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、害虫の種
類、被害程度等の状況によって異なり、上記の範囲にか
かわることなく増加させたり、減少させたりすることが
できる。
【0071】
【実施例】以下、本発明を製造例、製剤例および試験例
により、さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。まず、本発明化合物の
製造例を示す。
【0072】製造例1 (化合物(1)の製造法) 無水N,N−ジメチルホルムアミド5mlと、水素化ナト
リウム(60%オイルサスペンジョン)43mg(1.08
mM)の混合物中に、1H−1,2,3−トリアゾール
74mg(1.07mM)を添加し、30分間攪拌した。次
に、3−(4−フェノキシフェノキシ)プロピルブロミ
ド300mg(0.98mM)の無水N,N−ジメチルホル
ムアミド5ml溶液を滴下した。滴下終了後室温下に5時
間攪拌し、反応混合物を酢酸エチル50mlで希釈し、飽
和塩化アンモニウム水溶液で2回洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥後、減圧下に濃縮した。得られた油状
物をカラムクロマトグラフィーに付し、目的とする2−
〔3−(4−フェノキシフェノキシ)プロピル〕−2H
−1,2,3−トリアゾール(化合物(1))170mg
を白色結晶状(m.p.51.1℃)として得た。
【0073】製造例2 (化合物(2)の製造法) 無水ジメチルスルホキシド5mlと水素化ナトリウム(6
0%オイルサスペンジョン)41mgの混合物中に、1H
−1,2,3−トリアゾール71mgを添加し、30分間
攪拌した。次に、3−〔4−(3−トリルオキシ)フェ
ノキシ〕プロピルブロミド300mgの無水ジメチルスル
ホキシド5ml溶液を滴下した。滴下終了後室温下に3時
間攪拌し、反応終了後製造例1と同様の後処理を行い、
目的とする2−〔3−{4−(3−トリルオキシ)フェ
ノキシ}プロピル〕−2H−1,2,3−トリアゾール
(化合物(2))140mgを無色油状(nD 23.0 1.57
33)として得た。
【0074】製造例3 (化合物(3)の製造法) 無水N,N−ジメチルホルムアミド5mlと水素化ナトリ
ウム(60%オイルサスペンジョン)71mg(1.8m
M)の混合物中に、2−ヒドロキシ−2H−1,2,3
−トリアゾール150mg(1.8mM)を添加し、30分
間攪拌した。次に2−〔4−(3,5−ジフルオロフェ
ノキシ)フェノキシ〕エチルブロミド580mg(1.8m
M)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液
を滴下した。滴下終了後、室温下に5時間攪拌し、反応
終了後、混合物を酢酸エチル50mlで希釈し、飽和塩化
アンモニウム水溶液で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥後、減圧下に濃縮した。得られた油状物をカ
ラムクロマトグラフィーに付し、目的とする2−〔2−
{4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)フェノキシ}
エトキシ〕−2H−1,2,3−トリアゾール(化合物
(3))253mgを無色油状(nD 26.3 1.5542)とし
て得た。
【0075】製造例4 (化合物(4)、(5)、
(6)、(7)、(8)の製造法) 3−(4−フェノキシフェノキシ)プロピルブロミドの
代わりに3−〔4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)
フェノキシ〕−2−メチルプロピルブロミドを用い製造
例1と同様の方法および同様の原料のモル比によって、
2−〔3−{4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)フ
ェノキシ}−2−メチルプロピル〕−2H−1,2,3
−トリアゾール(化合物(4))を得、同様に3−〔4
−(3,5−ジフルオロフェノキシ)フェノキシ〕−3
−メチルプロピルブロミドを用い、2−〔3−{4−
(3,5−ジフルオロフェノキシ)フェノキシ}−3−
メチルプロピル〕−2H−1,2,3−トリアゾール
(化合物(5))を得、同様に4−〔4−(3,5−ジ
フルオロフェノキシ)フェノキシ〕ブチルブロミドを用
い、2−〔4−{4−(3,5−ジフルオロフェノキ
シ)フェノキシ}ブチル〕−2H−1,2,3−トリア
ゾール(化合物(6))を得、同様に3−〔4−(2,
4−ジフルオロフェノキシ)フェノキシ〕プロピルブロ
ミドを用い、2−〔3−{4−(2,4−ジフルオロフ
ェノキシ)フェノキシ}プロピル〕−2H−1,2,3
−トリアゾール(化合物(7))を得、同様に3−〔4
−(3,4−ジクロロフェノキシ)フェノキシ〕プロピ
ルブロミドを用い、2−〔3−{4−(3,4−ジクロ
ロフェノキシ)フェノキシ}プロピル〕−2H−1,
2,3−トリアゾール(化合物(8))を得る。
【0076】製造例5 (化合物(9)、(10)、(1
1)の製造法) 2−〔4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)フェノキ
シ〕エチルブロミドの代わりに3−〔4−(1−メチル
プロポキシ)フェノキシ〕プロピルブロミドを用い製造
例3と同様の方法および同様の原料のモル比によって、
2−〔3−{4−(1−メチルプロポキシ)フェノキ
シ}プロポキシ〕−2H−1,2,3−トリアゾール
(化合物(9))を得、同様に3−〔4−(3−クロロ
フェノキシ)フェノキシ〕プロピルブロミドを用い、2
−〔3−{4−(3−クロロフェノキシ)フェノキシ}
プロポキシ〕−2H−1,2,3−トリアゾール(化合
物(10)を得、同様に3−〔2−クロロ−4−(3,5
−ジクロロベンジル)フェノキシ〕プロピルブロミドを
用い、2−〔3−{2−クロロ−4−(3,5−ジクロ
ロベンジル)フェノキシ}〕プロポキシ−2H−1,
2,3−トリアゾール(化合物(11)を得る。
【0077】中間体製造例 (2−ヒドロキシ−2H−
1,2,3−トリアゾールの製造) 1H−1,2,3−トリアゾール10.0gと、60%水
酸化カリウム水溶液60gの混合物中に、攪拌下、0℃
で30%過酸化水素21gを30分間で滴下した。滴下
終了後、さらに攪拌下、同温度で無水フタル酸26.8g
を1時間で少量づつ添加した。添加終了後、室温下で1
5時間、次いで80℃で1時間攪拌した。反応混合物を
冷却後、0℃で濃硫酸を少量づつ滴下し、弱酸性とし
た。該混合物に酢酸エチル200mlを加え30分間攪拌
後、セライトを通じ吸引ロ過した。分液された有機層は
分取され、一方、水層は酢酸エチルでさらに3回抽出さ
れた。得られた酢酸エチル溶液を無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧下で濃縮して、目的とする2−ヒドロキシ
−2H−1,2,3−トリアゾールを無色油状物(n D
24.5 1.5155)として得た。
【0078】上記製造例に準じて製造した上記以外の本
発明化合物のいくつかを化合物番号とともに以下に示
す。 化合物番号(12) 2−〔2−(4−フェノキシフェノキシ)エチル〕−2H −1,2,3−トリアゾール m.p. 76.5℃ 化合物番号(13) 2−〔3−{2−クロロ−4−(1−メチルプロポキシ) フェノキシ}プロピル〕−2H−1,2,3−トリアゾール nD 23.9 1.5300 化合物番号(14) 2−〔2−{4−(3−トリルオキシ)フェノキシ}エチ ル〕−2H−1,2,3−トリアゾール nD 23.8 1.5762 化合物番号(15) 2−〔3−{4−(3,5−ジクロロフェノキシ)フェノ キシ}プロピル〕−2H−1,2,3−トリアゾール nD 23.0 1.5891 化合物番号(16) 2−{2−(4−ブチルフェノキシ)エチル}−2H−1 ,2,3−トリアゾール nD 23.4 1.5240 化合物番号(17) 2−{2−(4−プロピルフェノキシ)エチル}−2H− 1,2,3−トリアゾール nD 23.4 1.5280 化合物番号(18) 2−〔3−{4−(3−クロロフェノキシ)フェノキシ} プロピル〕−2H−1,2,3−トリアゾール nD 24.4 1.5785 化合物番号(19) 2−〔3−{2−クロロ−4−(3−クロロフェノキシ) フェノキシ}プロピル〕−2H−1,2,3−トリアゾール nD 24.0 1.5832 化合物番号(20) 2−〔3−(2−クロロ−4−フェノキシフェノキシ)プ ロピル〕−2H−1,2,3−トリアゾール nD 23.9 1.5792 化合物番号(21) 2−〔3−(4−ベンジル−2−クロロフェノキシ)プロ ピル〕−2H−1,2,3−トリアゾール nD 24.6 1.5789 化合物番号(22) 2−〔3−{4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)フェ ノキシ}プロピル〕−2H−1,2,3−トリアゾール m.p. 70.4℃ 化合物番号(23) 2−〔3−{2−クロロ−4−(3,5−ジフルオロフェ ノキシ)フェノキシ}プロピル〕−2H−1,2,3−トリアゾール nD 24.1 1.5585 化合物番号(24) 2−〔3−(4−フェノキシフェノキシ)プロポキシ〕− 2H−1,2,3−トリアゾール nD 24.0 1.5664 化合物番号(25) 2−〔2−{2−クロロ−4−(3,5−ジフルオロフェ ノキシ)フェノキシ}エトキシ〕−2H−1,2,3−トリアゾール nD 26.5 1.5643 化合物番号(26) 2−〔2−(4−フェノキシフェノキシ)エトキシ〕−2 H−1,2,3−トリアゾール m.p. 76.4℃ 化合物番号(27) 2−〔3−(2−ベンジルフェノキシ)プロポキシ〕−2 H−1,2,3−トリアゾール nD 23.7 1.5718 化合物番号(28) 2−〔2−{2−クロロ−4−(3−クロロフェノキシ) フェノキシ}エトキシ〕−2H−1,2,3−トリアゾール nD 24.3 1.5937 化合物番号(29) 2−〔2−(2−クロロ−4−フェノキシフェノキシ)エ トキシ〕−2H−1,2,3−トリアゾール nD 24.1 1.5860
【0079】次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表
し、本発明化合物は前記の化合物番号で記す。
【0080】製剤例1 乳剤 本発明化合物(1)〜(29)の各々10部を、キシレン
35部およびジメチルホルムアミド35部に溶解し、こ
れにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14
部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を
加え、よく攪拌混合して各々の10%乳剤を得る。
【0081】製剤例2 水和剤 本発明化合物(1)〜(29)の各々20部を、ラウリル
硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、合成含水酸化珪素微粉末20部および珪素土54部
を混合した中に加え、ジュースミキサーで攪拌混合して
20%水和剤を得る。
【0082】製剤例3 粒剤 本発明化合物(2)、(3)、(13)〜(21)、(23)
〜(25)、(27)〜(29)の各々5部にドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム5部、ベントナイト30部およ
びクレー60部を加え、充分攪拌混合する。次いで、こ
れらの混合物に適量の水を加え、さらに攪拌し、造粒機
で製粒し、通風乾燥して5%粒剤を得る。
【0083】製剤例4 粒剤 本発明化合物(1)、(12)、(22) 、 (26) の各々5
部に、合成含水酸化珪素微粉末5部、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム5部、ベントナイト30部および
クレー55部を加え充分攪拌混合する。ついで、これら
の混合物に適当量の水を加え、さらに攪拌し、造粒機で
製粒し、通風乾燥して5%粒剤を得る。
【0084】製剤例5 粉剤 本発明化合物(2)、(3)、(13) 〜 (21) 、 (23)
〜 (25) 、 (27) 〜 (29)の各々0.3部、合成含水酸化
珪素微粉末1部、凝集剤として商品名 ドリレスB(三
共社製)1部、クレー7.7部を乳鉢でよく混合した後
に、ジュースミキサーで攪拌混合する。得られた混合物
にカットクレー90部を加えて、袋混合し、各々の粉剤
を得る。
【0085】製剤例6 粉剤 本発明化合物(1)、(12)、(22)、(26)の各々0.
3部と合成含水酸化珪素微粉末0.03部をジュースミキサ
ーでよく攪拌混合した後に、遠心粉砕機で粉砕する。得
られた粉砕混合物に合成含水酸化珪素微粉末.097部、凝
集剤として商品名 ドリレスB(三共社製)1部および
クレー7.7部を加えて、乳鉢でよく混合した後にジュー
スミキサーを攪拌混合する。得られた混合物にカットク
レー90部を加えて袋混合し、各々の粉剤を得る。
【0086】製剤例7 粉剤 本発明化合物(2)、(3)、(13)〜 (21) 、 (23)
〜 (25) 、 (27) 〜 (29) の各々0.3部、有機リン系化
合物としてフェニトロチオン2部、合成含水酸化珪素微
粉末3部、凝集剤として商品名 ドリレスB(三共社
製)1部、クレー3.7部を乳鉢でよく混合した後に、ジ
ュースミキサーで攪拌混合する。得られた混合物にカッ
トクレー90部を加え、袋混合し、各々の粉剤を得る。
【0087】製剤例8 粉剤 本発明化合物(1)、(12)、(22)、(26)の各々0.
3部と合成含水酸化珪素微粉末0.03部をジュースミキサ
ーでよく攪拌混合した後に、遠心粉砕機で粉砕する。得
られた粉砕混合物に有機リン系化合物としてフェニトロ
チオン2部、合成含水酸化珪素微粉末2.97部、凝集剤と
して商品名 ドリレスB(三共社製)1部およびクレー
3.7部を加えて、乳鉢でよく混合した後にジュースミキ
サーで攪拌混合する。得られた混合物にカットクレー9
0部を加えて袋混合し、各々の粉剤を得る。
【0088】製剤例9 粉剤 本発明化合物(2)、(3)、(13) 〜 (21) 、 (23)
〜 (25) 、 (27) 〜 (29) の各々0.3部、カーバメート
系化合物としてBPMC(O−sec −ブチルフェニル
N−メチルカーバメート)2部、合成含水酸化珪素微粉
末3部、凝集剤として商品名 ドリレスB(三共社製)
1部、クレー3.7部を乳鉢でよく混合した後に、ジュー
スミキサーで攪拌混合する。得られた混合物にカットク
レー90部を加え、袋混合し、各々の粉剤を得る。
【0089】製剤例10 粉剤 本発明化合物(1)、(12)、(22)、(26)の各々0.
3部と合成含水酸化珪素微粉末0.03部をジュースミキサ
ーでよく攪拌混合した後に、遠心粉砕機で粉砕する。得
られた粉砕混合物にカーバメート系化合物としてBPM
C(O−sec −ブチルフェニル N−メチルカーバメー
ト)2部、合成含水酸化珪素微粉末2.97部、凝集剤とし
て商品名 ドリレスB(三共社製)1部およびクレー3.
7部を加えて、乳鉢でよく混合した後にジュースミキサ
ーで攪拌混合する。得られた混合物にカットクレー90
部を加えて袋混合し、各々の粉剤を得る。
【0090】製剤例11 フロアブル剤 本発明化合物(2)、(3)、(13) 〜 (21) 、 (23)
〜 (25) 、 (27) 〜 (29) の各々10部を、ポリビニル
アルコール6部を含む水溶液40部中に加え、ミキサー
で攪拌し、分散剤を得る。この中に、キサンタンガム0.
05部およびアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部
を含む水溶液40部を加え、さらに、プロピレングリコ
ール10部を加えて緩やかに攪拌混合して各々の10%
水中乳濁剤を得る。
【0091】製剤例12 フロアブル剤 本発明化合物(1)、(12)、(22) 、 (26) の各々2
0部とソルビタントリオレエート1.5部とを、ポリビニ
ルアルコール2部を含む水溶液28.5部と混合し、サンド
グラインダーで微粉砕(粒径3μ以下)した後、この中
に、キサンタンガム0.05部およびアルミニウムマグネシ
ウムシリケート0.1部を含む水溶液40部を加え、さら
にプロピレングリコール10部を加えて攪拌混合して2
0%水中懸濁剤を得る。
【0092】製剤例13 油剤 本発明化合物(1)〜(29)の各々0.1部をキシレン5
部およびトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯
油89.9部に混合して0.1%油剤を得る。
【0093】製剤例14 油性エアゾール 本発明化合物(1)〜(29)の各々0.1部、テトラメス
リン0.2部、d−フェノスリン0.1部、トリクロロエタ
ン10部および脱臭灯油59.6部を混合溶解し、エアゾー
ル容器に充填し、バルブ部分を取り付けた後、該バルブ
部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)30部を加圧充填
して油性エアゾールを得る。
【0094】製剤例15 水性エアゾール 本発明化合物(1)〜(29)の各々0.2部、d−アレス
リン0.2部、d−フェノスリン0.2部、キシレン5部、
脱臭灯油3.4部および乳化剤{アトモス300(アトラ
スケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したもの
と、純水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部
分を取り付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油
ガス)40部を加圧充填して水性エアゾールを得る。
【0095】製剤例16 加熱燻煙剤 本発明化合物(1)〜(29)の各々100mgを適量のア
セトンに溶解し、4.0cmX4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セ
ラミック板に含浸させて加熱燻煙剤を得る。
【0096】次に本発明化合物が、有害生物防除剤の有
効成分として有用であることを試験例により示す。な
お、本発明化合物に記載の化合物番号で示す。
【0097】試験例1 トビイロウンカ幼虫に対する変
態阻害作用 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤を、水で所
定濃度に希釈して、ポリエチレンカップ植えのイネ苗
に、20ml/2ポットの割合で散布した。風乾後、ポッ
トあたりトビイロウンカ3令幼虫を10頭放飼し、10
日後に羽化阻害率を求めた。その結果を表5に示す。
【0098】
【表5】
【0099】なお、供試化合物 (21) は供試濃度500
ppb において、100%の羽化阻害率を示した。
【0100】試験例2 ワタアブラムシに対する試験 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤を、水で所
定濃度に希釈して、ワタアブラムシ初令幼虫の寄生した
播種後8−9日のポット植えのワタ(初生葉期)に、3
0ml/2ポットの割合で散布した。散布前および散布7
日後に植物体上のワタアブラムシの総個体数を調査し
た。防除効果を表すものとして下記の式により防除効果
指数を算出した。 効果判定基準は A:防除効果指数が1以下で、増殖抑制効果が充分に認
められる。 B:防除効果指数が1より大きく、3以下で、増殖抑制
効果が認められる。 C:防除効果指数が3より大きく、少し増殖抑制効果が
認められる。 D:防除効果指数が無処理区と同等で、増殖抑制効果が
認められない。 とした。その結果を表6に示す。
【0101】
【表6】
【0102】なお、供試化合物(18)は供試濃度10pp
m において効果判定B、供試化合物(3)は同供試濃度
において効果判定Aを示した。
【0103】試験例3 アカイエカに対する試験 製剤例1に準じて供試化合物を乳剤にし、それを水で2
00倍に希釈し、その液0.7mlを100mlのイオン交換
水に加えた(有効成分濃度3.5ppm )。その中にアカイ
エカ終令幼虫20頭を放ち、その後餌を与え無処理区が
すべて羽化するまで約8日間飼育し、羽化阻害率を調べ
た。効果判定基準は (羽化阻害率) A:90%以上 B:80%以上90%未満 C:80%未満 とした。その結果を表7および表8に示す。
【0104】
【表7】
【0105】
【表8】
【0106】
【発明の効果】本発明化合物は、半翅目害虫、鱗翅目害
虫、双翅目害虫、鞘翅目害虫、網翅目害虫、総翅目害
虫、直翅目害虫、膜翅目害虫、隠翅目害虫、シラミ目害
虫、等翅目害虫等に対し、優れた防除効力を有し、害虫
防除剤として種々の用途に供し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 博明 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 梅田 公利 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1 は式−Y−C6 (5-r) (R6 r で示さ
    れる基または式−Z−R 7 で示される基を表し、R2
    水素原子、ハロゲン原子または炭素原子1〜3個のアル
    キル基を表し、R3 、R4 およびR5 は独立して水素原
    子またはメチル基を表し、R6 は水素原子、ハロゲン原
    子、炭素原子1〜3個のハロゲン原子で置換してもよい
    アルキル基、炭素原子1〜3個のハロゲン原子で置換し
    てもよいアルコキシ基、炭素原子1〜3個のハロゲン原
    子で置換してもよいアルキルチオ基、シアノ基またはニ
    トロ基を表し、R7 は炭素原子3〜8個のハロゲン原子
    で置換してもよいアルキル基、炭素原子3〜8個のハロ
    ゲン原子で置換してもよいアルケニル基、炭素原子3〜
    8個のハロゲン原子で置換してもよいアルキニル基、全
    炭素原子3〜8個のハロゲン原子で置換してもよいアル
    コキシアルキル基、炭素原子3〜8個のハロゲン原子で
    置換してもよいシクロアルキル基または炭素原子4〜9
    個のハロゲン原子で置換してもよいシクロアルキルアル
    キル基を表し、Wは酸素原子または硫黄原子を表し、X
    は酸素原子または単結合を表し、Yは酸素原子、硫黄原
    子、式−NH−で示される基またはメチレン基を表し、
    Zは酸素原子、硫黄原子または単結合を表し、pは0〜
    2の整数を表し、qは1〜2の整数を表し、rは1〜5
    の整数を表す。〕で示される1,2,3−トリアゾール
    誘導体。
  2. 【請求項2】一般式 化2 【化2】 〔式中、R1 は式−Y−C6 (5-r) (R6 r で示さ
    れる基または式−Z−R 7 で示される基を表し、R2
    水素原子、ハロゲン原子または炭素原子1〜3個のアル
    キル基を表し、R3 ,R4 およびR5 は独立して水素原
    子またはメチル基を表し、R6 は水素原子、ハロゲン原
    子、炭素原子1〜3個のハロゲン原子で置換してもよい
    アルキル基、炭素原子1〜3個のハロゲン原子で置換し
    てもよいアルコキシ基、炭素原子1〜3個のハロゲン原
    子で置換してもよいアルキルチオ基、シアノ基またはニ
    トロ基を表し、R7 は炭素原子3〜8個のハロゲン原子
    で置換してもよいアルキル基、炭素原子3〜8個のハロ
    ゲン原子で置換してもよいアルケニル基、炭素原子3〜
    8個のハロゲン原子で置換してもよいアルキニル基、全
    炭素原子3〜8個のハロゲン原子で置換してもよいアル
    コキシアルキル基、炭素原子3〜8個のハロゲン原子で
    置換してもよいシクロアルキル基または炭素原子4〜9
    個のハロゲン原子で置換してもよいシクロアルキルアル
    キル基を表し、Wは酸素原子または硫黄原子を表し、Y
    は酸素原子、硫黄原子、式−NH−で示される基または
    メチレン基を表し、Zは酸素原子、硫黄原子または単結
    合を表し、pは0〜2の整数を表し、qは1〜2の整数
    を表し、rは1〜5の整数を表し、Aはハロゲン原子、
    メシルオキシ基またはトシルオキシ基を表す。〕で示さ
    れる化合物と一般式 化3 【化3】 〔式中、Xは酸素原子または単結合を表す。〕で示され
    るトリアゾール系化合物とを反応させることを特徴とす
    る請求項1記載の1,2,3−トリアゾール誘導体の製
    造法。
  3. 【請求項3】2−ヒドロキシ−2H−1,2,3−トリ
    アゾール。
  4. 【請求項4】請求項1記載の1,2,3−トリアゾール
    誘導体を有効成分として含有することを特徴とする有害
    生物防除剤。
JP2652292A 1992-02-13 1992-02-13 1,2,3−トリアゾール誘導体、その製造法、その中間体およびそれを有効成分として含有する有害生物防除剤 Pending JPH05222006A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0987077A (ja) * 1995-09-28 1997-03-31 Sumitomo Chem Co Ltd 農薬含有粒状肥料組成物およびその製造方法
US6924391B2 (en) * 2000-05-11 2005-08-02 Bristol-Myers Squibb Company Alpha-amino,-thio,-oxo substituted ketones as phospholipase inhibitors

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