JP3064465B2 - 芳香族系化合物、その製造法およびそれを有効成分とする有害生物防除剤 - Google Patents

芳香族系化合物、その製造法およびそれを有効成分とする有害生物防除剤

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JP3064465B2 JP3086079A JP8607991A JP3064465B2 JP 3064465 B2 JP3064465 B2 JP 3064465B2 JP 3086079 A JP3086079 A JP 3086079A JP 8607991 A JP8607991 A JP 8607991A JP 3064465 B2 JP3064465 B2 JP 3064465B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C43/00Ethers; Compounds having groups, groups or groups
    • C07C43/02Ethers
    • C07C43/20Ethers having an ether-oxygen atom bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N31/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic oxygen or sulfur compounds
    • A01N31/08Oxygen or sulfur directly attached to an aromatic ring system
    • A01N31/16Oxygen or sulfur directly attached to an aromatic ring system with two or more oxygen or sulfur atoms directly attached to the same aromatic ring system
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C43/00Ethers; Compounds having groups, groups or groups
    • C07C43/02Ethers
    • C07C43/257Ethers having an ether-oxygen atom bound to carbon atoms both belonging to six-membered aromatic rings
    • C07C43/29Ethers having an ether-oxygen atom bound to carbon atoms both belonging to six-membered aromatic rings containing halogen

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な芳香族系化合
物、その製造法およびそれを有効成分とする有害生物防
除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】これまである種の芳香族系化合物が有害
生物防除効果を有することは、たとえば特開昭50−1862
8 号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化合物は、有害生物防除剤の有効成分として必ずしも
常に充分なものであるとはいえない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の状
況に鑑み、よりすぐれた有害生物防除効果を有する化合
物を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、下記の一般式
化6で示される芳香族系化合物(以下、本発明化合物と
記す。)が、きわめて高い幼若ホルモン様活性を有する
ことを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、一般式 化6
【0005】
【化6】
【0006】〔式中、R1 およびR2 は、水素原子、ハ
ロゲン原子またはメチル基を表し、R1 またはR2 のう
ち少なくとも1つは水素原子であり、R3 は水素原子ま
たはメチル基を表し、R4 はハロゲン原子、炭素原子1
〜2個の低級アルキル基または炭素原子1〜2個の低級
ハロアルキル基を表す。〕で示される芳香族系化合物、
その製造法およびそれを有効成分とする有害生物防除剤
を提供するものである。
【0007】本発明化合物は、大部分の従来の殺虫剤と
は著しく異なり、昆虫に対してすぐれた幼若ホルモン様
活性を有する。すなわち、成虫への変態の阻害、卵のふ
化の阻害および成虫の不妊化などの作用を示す。この結
果、本発明化合物は、既存の殺虫剤に抵抗性の発達した
害虫類も含めて、種々の害虫、すなわち農林園芸害虫、
貯穀害虫および衛生害虫等に対して、主として、成長調
節剤、不妊化剤、殺卵剤あるいは増殖抑制剤として作用
し、高い防除効果を示す。
【0008】一般式 化6で示される本発明化合物のう
ちで好ましい化合物としては、R1 およびR2 は、水素
原子、ハロゲン原子またはメチル基、ただしR1 または
2 のうち少なくとも1つはハロゲン原子またはメチル
基であり、R3 は水素原子、R4 はハロゲン原子または
炭素原子1〜2個の低級ハロアルキル基があげられる。
より好ましい化合物としては、R1 はフッ素原子、塩素
原子またはメチル基、R2 は水素原子、R3 は水素原
子、R4 は塩素原子をあげることができる。
【0009】一般式 化6で示される本発明化合物は、
たとえば以下の方法により製造することができる。
【0010】(製造法A)一般式 化7
【0011】
【化7】
【0012】〔式中、Mはアルカリ金属原子または水素
原子を表し、R1およびR2 は前記と同じ意味を表
す。〕で示されるフェノキシフェノール誘導体と一般式
化8
【0013】
【化8】
【0014】〔式中、Aはハロゲン原子、メタンスルホ
ニルオキシ基またはトルエンスルホニルオキシ基を表
し、R3 およびR4 は前記と同じ意味を表す。〕で示さ
れる化合物とを反応させることによって製造することが
できる。
【0015】上記反応は、適当な塩基の存在下、不活性
溶媒中で行なうのが好ましい。ただし、Mがアルカリ金
属原子の場合は、塩基の存在は必ずしも必要ではない。
【0016】使用される溶媒としては、たとえばエタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、第3ブチルア
ルコール等の低級アルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、ベンゼン、トルエン等の炭化水
素類、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、N,N−
ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリックトリ
アミド等のアミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン
化炭化水素類、アセトニトリル、ニトロメタンまたは水
等をあげることができる。また必要に応じて、これらの
溶媒の混合溶媒も使用することができる。
【0017】使用される塩基としては、たとえば苛性カ
リ等の苛性アルカリ、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ、
金属ナトリウム等のアルカリ金属、水素化ナトリウム等
のアルカリ金属の水素化物またはナトリウムメトキサイ
ド、ナトリウムエトキサイド、トリエチルアミン、ピリ
ジン等の有機塩基等があげられる。また必要に応じて、
反応系にアンモニウム塩(たとえばトリエチルベンジル
アンモニウムクロライド等)等の触媒を添加してもよ
い。
【0018】反応温度としては、−20℃から反応に使
用する溶媒の沸点の範囲をとることができるが、−5℃
から反応に使用する溶媒の沸点までの範囲がより望まし
い。
【0019】反応に供する原料および塩基のモル比は任
意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応
を行なうのが有利である。
【0020】反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃
縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を得る
ことができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸
留、再結晶等の通常の操作によって精製することもでき
る。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】また、本発明化合物の中で、不斉炭素原子
を有する化合物の場合には、本発明化合物は光学活性な
それぞれの異性体((+)−体、(−)−体)およびそ
れらのあらゆる比率の混合物をも含むものである。
【0033】本発明化合物の原料となる一般式 化7で
示されるフェノキシフェノール誘導体のうち、Mがアル
カリ金属を原子を表すフェノキシフェノール誘導体は、
一般式 化9で示されるフェノキシフェノール誘導体か
ら導き、合成することができる。すなわち、アルカリ塩
基類と一般式 化9で示されるフェノキシフェノール誘
導体と無溶媒または溶媒中で反応させることによりMが
アルカリ金属である一般式 化7で示されるフェノキシ
フェノール誘導体を得ることができる。また、一般式
化9で示されるフェノキシフェノール誘導体は、市販さ
れているものを用いるか、または市販される化合物か
ら、たとえば、一般式 化11
【0034】
【化11】
【0035】〔式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味
を表す。〕で示されるフェノキシフェノール誘導体から
溶媒の存在下、塩素化剤を反応させることにより、一般
式 化9で示されるフェノキシフェノール誘導体を合成
する通常の方法に準じて得ることもできる。
【0036】上記反応式において塩素化剤としては、塩
素、次亜塩素酸t−ブチルまたは塩化スルフリル等を用
いることができる。また、必要に応じて溶媒を使用する
ことができ、使用し得る溶媒としては、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、四塩化炭素、ベンゼン、酢酸等が
あげられる。ここで用いる溶媒は塩素化剤の種類に応じ
て使い分けることは言うまでもない。反応温度として
は、−78℃から反応に使用する溶媒または塩素化剤
(塩化スルフリル等)の沸点の範囲をとることができる
が、−20℃から反応に使用する溶媒または塩素化剤
(塩化スルフリルなど)の沸点までの範囲が望ましい。
反応に供する原料および塩素化剤のモル比は任意に設定
できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行なう
のが有利である。反応終了後の反応液は、有機溶媒抽
出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の化合物を得る
ことができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸
留、再結晶等の通常の操作によって精製することもでき
る。
【0037】なお、一般式 化11で示される化合物
は、たとえば、反応式 化12
【0038】
【化12】
【0039】〔式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味
を表す。〕で示される通常の方法によって容易に合成す
ることもできる。
【0040】本発明化合物の原料となる一般式 化8ま
たは化10で示される化合物は、市販されているものを
用いるか、また市販される化合物から、たとえば、Che
m.Ber.,89,1732 (1956)、J.Am.Chem.Soc., 76,908 (195
4) 等に記載される方法およびそれに準じた方法により
合成することができる。
【0041】次に、これらの製造法に準じて製造できる
本発明化合物を表1〜12に示す。ただし、これらの化
合物は例示のためのものであって、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】
【0050】
【表9】
【0051】
【表10】
【0052】
【表11】
【0053】
【表12】
【0054】本発明化合物が効果を発揮する害虫類とし
ては、たとえば下記のものがあげられる。
【0055】半翅目害虫 トビイロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカ等のウ
ンカ類、ツマグロヨコバイ、タイワンツマグロヨコバ
イ、クロスジツマグロヨコバイ、イナズマヨコバイ、チ
ャノシドリヒメヨコバイ、フタテンヒメヨコバイ等のヨ
コバイ類、ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ等のア
ブラムシ類、カメムシ類、タバココナジラミ、オンシツ
コナジラミ等のコナジラミ類、カイガラムシ類、グンバ
イムシ類、キジラミ類等
【0056】鱗翅目害虫 ニカメイガ(ニカメイチュウ)、コブノメイガ、ノシメ
コクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨ
トウガ等のヨトウ類、モンシロチョウ等のシロチョウ
類、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、
ハモグリガ類、ホソガ類、キバガ類、ドクガ類、ウワバ
類、カブラヤガ、タマナヤガ等のアグロティス属害虫
Agrothis spp.)、ヘリオティス属害虫 (Heliothis sp
p.) 、コナガ、イガ、コイガ等
【0057】双翅目害虫 アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイ
シマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ
等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバ
エ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエ
バエ、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、タマバ
エ類、ミバエ類、ミギワバエ類、ショウジョウバエ類、
チョウバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類等
【0058】鞘翅目害虫 ウェスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワ
ーム等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ、ヒ
メコネガ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミズゾ
ウムシ、アズキゾウムシ等のゾウムシ類、チャイロコメ
ノゴミムシダマシ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマ
シ類、キスジノミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シ
バンムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ属
(Epilach-na spp.)、ヒラタキイムシ類、ナガシンクイ
ムシ類、カミキリムシ類等
【0059】網翅目害虫 チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ト
ビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等
【0060】総翅目害虫 ミナミキイロアザミウマ、チャノミドリアザミウマ、ハ
ナアザミウマ等
【0061】膜翅目害虫 アリ類、カブラハバチ等のハバチ類等
【0062】直翅目害虫 ケラ、バッタ等
【0063】隠翅目害虫 ヒトノミ等
【0064】シラミ目害虫 ヒトジラミ、ケジラミ等
【0065】等翅目害虫 ヤマトシロアリ、イエシロアリ等 等に効果を発揮する。さらにその中でも、半翅目害虫の
防除により適し、特に稲作物を加害するウンカ類および
ヨコバイ類に対しては特に卓効を示し、すぐれた防除効
果を発揮する。
【0066】他の殺虫剤および/または殺ダニ剤を添加
することにより、本発明化合物の害虫防除は、より多種
の害虫類およびより多様な使用場面への実用的適用が可
能となる。適する添加剤としては、例えばフェニトロチ
オン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニト
ロフェニル)ホスホロチオエート〕、フェンチオン
〔O,O−ジメチル O−〔3−メチル−4−(メチル
チオ)フェニル〕ホスホロチオエート〕、ダイアジノン
〔2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6)−ジ
エチルホスホロチオエート〕、クロルピリホス〔O,O
−ジエチル−O−3,5,6−トリクロル−2−ピリジ
ルホスホロチオエート〕、アセフェート〔O,S−ジメ
チル−アセトホスホラミドチオエート〕、メチダチオン
〔S−2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−
1,3,4−チアジアゾール−3−イルメチル O,O
−ジメチルホスホロジチオエート〕、エチルチオメトン
〔O,O−ジエチル S−2−エチルチオエチルホスホ
ロジチオエート〕、DDVP〔2,2−ジクロロビニル
ジメチルホスフェート〕、スルプロホス〔O−エチルO
−4−(メチルチオ)フェニル S−プロピルホスホロ
ジチオエート〕、ジアノホス〔O−4−シアノフェニル
O,O−ジメチルホスホロチオエート〕、サリチオン
〔2−メトキシ−4H−1,3,2−ベンゾジオキサホ
スホリン−2−スルフィド〕、ジメトエート〔O,O−
ジメチル−S−(N−メチルカルバモイルメチル)ジチ
オホスフェート〕、フェントエート〔エチル 2−ジメ
トキシホスフィノチオイルチオ(フェニル)アセテー
ト〕、マラチオン〔ジエチル(ジメトキシホスフィノチ
オイルチオ)サクシネート〕、トリクロルホン〔ジメチ
ル2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホス
ホネート〕、アジンホスメチル〔S−3,4−ジヒドロ
−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イ
ルメチル O,O−ジメチルホスホロジチオエート〕、
モノクロトホス〔ジメチル(E)−1−メチル−2−
(メチルカルバモイル)ビニルホスフェート〕等の有機
リン系化合物、
【0067】BPMC〔2−sec −ブチルフェニルメチ
ルカルバメート〕、ベンフラカルブ〔エチル N−
〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−
7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ〕−N
−イソプロピル−β−アラニネート〕、プロポキスル
〔2−イソプロポキシフェニル N−メチルカルバメー
ト〕、カルボスルファン〔2,3−ジヒドロ−2,2−
ジメチル−7−ベンゾ〔b〕フラニル N−ジブチルア
ミノチオ−N−メチルカーバメート〕、カルバリル〔1
−ナフチル−N−メチルカルバメート〕、メソミル〔S
−メチル−N−〔(メチルカルバモイル)オキシ〕チオ
アセトイミデート〕、エチオフェンカルブ〔2−(エチ
ルチオメチル)フェニルメチルカーバメート〕、アルジ
カルブ〔2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンア
ルデヒド O−メチルカルバモイルオキシム〕、オキサ
ミル〔N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキ
シイミノ−2−(メチルチオ)アセタミド〕等のカーバ
メート系化合物、
【0068】エトフェンプロックス〔2−(4−エトキ
シフェニル)−2−メチルプロピル3−フェノキシベン
ジルエーテル〕、フェンバレレート〔(RS)−α−シ
アノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2−(4−ク
ロロフェニル)−3−メチルブチレート〕、エスフェン
バレレート〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル(S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチル
ブチレート〕、フェンプロパトリン〔(RS)−α−シ
アノ−3−フェノキシベンジル 2,2,3,3−テト
ラメチルシクロプロパンカルボキシレート〕、シペルメ
トリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル(1RS,3RS)−(1RS,3RS)−3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート〕、ペルメトリン〔3−フェ
ノキシベンジル(1RS,3RS)−(1RS,3R
S)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−メチ
ルシクロプロパン−カルボキシレート〕、シハロトリン
〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(Z)−(1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,
3,3−トリフルオロプロペニル)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボキシレート〕、デルタメトリン
〔(S)−α−シアノ−m−フェノキシベンジル(1
R,3R)−3(2,2−ジブロモビニル)−2−ジメ
チルシクロプロパンカルボキシレート〕、シクロプロト
リン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェ
ニル)シクロプロパンカルボキシレ−ト〕等のピレスロ
イド化合物、
【0069】ブプロフェジン〔2−tert−ブチルイミノ
−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5−トリ
アジアジナン−4−オン〕等のチアジアジン誘導体、イ
ミダクロプリド〔1−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−ニトロ−イミダゾリジン−2−イリデンアミ
ン〕等のニトロイミダゾリジン誘導体、カルタップ
〔S,S′−(2−ジメチルアミノトリメチレン)ビス
(チオカーバメート)〕、チオシクラム〔N,N−ジメ
チル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン〕、ベ
ンスルタップ〔S,S′−2−ジメチルアミノトリメチ
レン ジ(ベンゼンチオサルフォネート)〕等のネライ
ストキシン誘導体、エンドスルファン〔6,7,8,
9,10,10−ヘキサクロロ−1,5,5a,6,
9,9a−ヘキサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3
−ベンゾジオキサチエピンオキサイド〕、γ−BHC
〔1,2,3,4,5,6−ヘキサクロロシクロヘキサ
ン〕等の塩素化炭化水素化合物、クロルフルアブロン
〔1−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−ト
リフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニ
ル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレ
ア〕、テフルベンズロン〔1−(3,5−ジクロロ−
2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフル
オロベンゾイル)ウレア〕、フルフェノクスロン〔1−
〔4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキ
シ)−2−(フルオロフェニル〕−3−(2,6−ジフ
ルオロベンゾイル)ウレア〕等のベンゾイルフェニルウ
レア系化合物、アミトラズ〔N,N′〔(メチルイミ
ノ)ジメチリジン〕ジ−2,4−キシリジン〕、クロル
ジメホルム〔N′−(4−クロロ−2−メチルフェニ
ル)−N,N−ジメチルメタニミダミド〕等のホルムア
ミジン誘導体等があげられる。
【0070】本発明化合物を有害生物防除剤の有効成分
として用いる場合は、他の何らの成分も加えず、そのま
ま使用してもよいが、通常は、固体担体、液体担体、ガ
ス状担体、餌等と混合し、必要あれば界面活性剤、その
他の製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、水和剤、水
中懸濁剤・水中乳濁剤等のフロアブル剤、粒剤、粉剤、
エアゾール、自己燃焼型燻煙剤・化学反応型燻煙剤・多
孔セラミック板燻煙剤等の加熱燻煙剤、ULV剤、毒餌
等に製剤して使用する。
【0071】これらの製剤には、有効成分として本発明
化合物を、通常、重量比で0.001 %〜95%含有する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、たとえば粘
土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水酸化珪素、ベ
ントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、タルク
類、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石
英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、
化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)等の微粉
末あるいは粒状物等があげられ、液体担体としては、た
とえば水、アルコール類(メタノール、エタノール
等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、
芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素
類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エス
テル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(ア
セトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類
(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、酸アミド
類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメ
タン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジメチルス
ルホキシド、大豆油、綿実油等の植物油等があげられ、
ガス状担体、すなわち噴射剤としては、たとえばフロン
ガス、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチル
エーテル、炭酸ガス等があげられる。
【0072】界面活性剤としては、たとえばアルキル硫
酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそ
のポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエ
ーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘
導体等があげられる。
【0073】固着剤や分散剤等の製剤用補助剤として
は、たとえばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん
粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸
等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶
性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸類等)等があげられ、安定剤として
は、たとえばPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BH
T(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノ
ールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの
混合物)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸または
そのエステル等があげられる。
【0074】自己燃焼型燻煙剤の基材としては、たとえ
ば硝酸塩、亜硝酸塩、グアニジン塩、塩素酸カリウム、
ニトロセルローズ、エチルセルローズ、木粉などの燃焼
発熱剤、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、重クロ
ム酸塩、クロム酸塩などの熱分解刺激剤、硝酸カリウム
などの酸素供給剤、メラミン、小麦デンプンなどの支燃
剤、硅藻土などの増量剤、合成糊料などの結合剤等があ
げられる。化学反応型燻煙剤の基材としては、たとえば
アルカリ金属の硫化物、多硫化物、水硫化物、含水塩、
酸化カルシウム等の発熱剤、炭素質物質、炭化鉄、活性
白土などの触媒剤、アゾジカルボンアミド、ベンゼンス
ルホニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、ポリスチレン、ポリウレタン等の有機発泡剤、天
然繊維片、合成繊維片等の充填剤等があげられる。
【0075】毒餌の基材としては、たとえば穀物粉、植
物精油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒド
ロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸
化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の
誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料等の誘引性香料
等があげられる。
【0076】フロアブル剤(水中懸濁剤または水中乳濁
剤)の製剤は、一般に1〜75%の化合物を0.5〜15
%の分散剤、0.1〜10%の懸濁助剤(たとえば、保護
コロイドやチクソトロピー性を付与する化合物)、0〜
1.0%の適当な補助剤(たとえば、消泡剤、防錆剤、安
定化剤、展着剤、浸透助剤、凍結防止剤、防菌剤、防黴
剤等)を含む水中で微小に分散させることによって得ら
れる。水の代わりに化合物がほとんど溶解しない油を用
いて油中懸濁剤とすることも可能である。保護コロイン
ドとしては、たとえばゼラチン、カゼイン、ガム類、セ
ルロースエーテル、ポリビニルアルコール等が用いられ
る。チクソトロピー性を付与する化合物としては、たと
えばベントナイト、アルミニウムマグネシウムシリケー
ト、キサンタンガム、ポリアクリル酸等があげられる。
【0077】このようにして得られる製剤は、そのまま
であるいは水等で希釈して用いる。また、他の殺虫剤、
殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節
剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等と混合し
て、または混合せずに同時に用いることもできる。
【0078】本発明化合物を農業用有害生物防除剤とし
て用いる場合、その施用量は、通常、10アールあた
り、0.1g〜500gであり、乳剤、水和剤、フロアブ
ル剤等を水で希釈して用いる場合は、その施用濃度は通
常、0.0001ppm 〜1000ppm であり、粒剤、粉剤等は何ら
希釈することなく製剤のままで施用する。また、防疫用
有害生物防除剤として用いる場合には、乳剤、水和剤、
フロアブル剤等は、通常水で0.0001ppm 〜10000ppmに希
釈して施用し、油剤、エアゾール、燻煙剤、ULV剤、
毒餌等についてはそのまま施用する。
【0079】これらの施用量、施用濃度は、いずれも製
剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、害虫の種
類、被害程度等の状況によって異なり、上記の範囲にか
かわることなく増加させたり、減少させたりすることが
できる。
【0080】<実施例>以下、本発明を製造例、製剤例
および試験例により、さらに詳しく説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。まず、本
発明化合物の製造例を示す。
【0081】製造例1 (化合物(6)の製造法) 水素化ナトリウム0.07g(60%油性)およびジメチル
ホルムアミド10mlの溶液に、2−クロロ−4−(3−
クロロフェノキシフェノール)0.40gおよびジメチルホ
ルムアミド3mlの溶液を氷冷下攪拌しながら滴下した。
30分後、これに室温下、p−クロロベンジルクロライ
ド0.25gのジメチルホルムアミド5mlの溶液を加え、室
温で攪拌した。10時間後、反応液を氷水に投入後、酢
酸エチル層100mlで2回抽出した。酢酸エチル層を併
せ、水洗し、乾燥後濃縮し、粗生成物を得た。この粗生
成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、4−クロ
ロ−1−[2−クロロ−4−(3−クロロフェノキシ)
フェノキシ]メチルベンゼン0.48gを得た。 収率 : 81% m.p. : 72.1℃
【0082】製造例2 (化合物(8)の製造法) 2−クロロ−4−(3−フルオロフェノキシ)フェノー
ル0.88g、p−クロロベンジルアルコール0.54g、トリ
フェニルホスフィン1.01g、ジエチルアザジカルボキシ
レート0.65gおよびテトラヒドロフラン90mlを反応容
器に入れ、室温下攪拌した。48時間後、反応液を濃縮
し、50mlのジエチルエーテルを加えて沈澱物を濾過し
た。濾液を濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィーに付
し、4−クロロ−1−[2−クロロ−4−(3−フルオ
ロフェノキシ)フェノキシ]メチルベンゼン0.83gを得
た。 収率 : 62% m.p. : 47.3℃
【0083】次に、これらの製造法に準じて得られた本
発明化合物のいくつかを表13および表14に示す。
【0084】
【表13】
【0085】
【表14】
【0086】次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表
し、本発明化合物は、表13および表14に記載の化合
物番号で表す。
【0087】製剤例1 乳剤 本発明化合物(1)〜(14)の各々10部を、キシレン
35部およびジメチルホルムアミド35部に溶解し、こ
れにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14
部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を
加え、よく攪拌混合して各々の10%乳剤を得る。
【0088】製剤例2 水和剤 本発明化合物(1)〜(14)の各々20部を、ラウリル
硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、合成含水酸化珪素微粉末20部および珪素土54部
を混合した中に加え、ジュースミキサーで攪拌して20
%水和剤を得る。
【0089】製剤例3 粒剤 本発明化合物(1)、(2)、(5)、(7)、(10)、(11)の
各々5部にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5
部、ベントナイト30部およびクレー60部を加え、充
分攪拌混合する。次いで、これらの混合物に適量の水を
加え、さらに攪拌し、造粒機で製粒し、通風乾燥して5
%粒剤を得る。
【0090】製剤例4 粒剤 本発明化合物(3)、(4)、(6)、(8)、(9)、(12)、
(13)、(14)の各々5部に、合成含水酸化珪素微粉末5
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部、ベン
トナイト30部およびクレー55部を加え充分攪拌混合
する。ついで、これらの混合物に適量の水を加え、さら
に攪拌し、造粒機で製粒し、通風乾燥して5%粒剤を得
る。
【0091】製剤例5 粉剤 本発明化合物(1)、(2)、(5)、(7)、(10)、(11)の
各々 0.3部、合成含水酸化珪素微粉末1部、凝集剤とし
て商品名 ドリレスB(三共社製)1部、クレー 7.7部
を乳鉢でよく混合した後に、ジュースミキサーで攪拌混
合する。得られた混合物にカットクレー90部を加え
て、袋混合し、各々の粉剤を得る。
【0092】製剤例6 粉剤 本発明化合物(3)、(4)、(6)、(8)、(9)、(12)、
(13)、(14)の各々 0.3部と合成含水酸化珪素微粉末0.
03部をジュースミキサーでよく攪拌混合した後に、遠心
粉砕機で粉砕する。得られた粉砕混合物に合成含水酸化
珪素微粉末0.97部、凝集剤として商品名 ドリレスB
(三共社製)1部およびクレー 7.7部を加えて、乳鉢で
よく混合した後にジュースミキサーで攪拌混合する。得
られた混合物にカットクレー90部を加えて袋混合し、
各々の粉剤を得る。
【0093】製剤例7 粉剤 本発明化合物(1)、(2)、(5)、(7)、(10)、(11)の
各々 0.3部、有機リン系化合物としてフェニトロチオン
2部、合成含水酸化珪素微粉末3部、凝集剤として商品
名 ドリレスB(三共社製)1部、クレー 3.7部を乳鉢
でよく混合した後に、ジュースミキサーで攪拌混合す
る。得られた混合物にカットクレー90部を加え袋混合
し、各々の粉剤を得る。
【0094】製剤例8 粉剤 本発明化合物(3)、(4)、(6)、(8)、(9)、(12)、
(13)、(14)の各々 0.3部と合成含水酸化珪素微粉末0.
03部をジュースミキサーでよく攪拌混合した後に、遠心
粉砕機で粉砕する。得られた粉砕混合物に有機リン系化
合物としてフェニトロチオン2部、合成含水酸化珪素微
粉末2.97部、凝集剤として商品名 ドリレスB(三共社
製)1部およびクレー 3.7部を加えて、乳鉢でよく混合
した後にジュースミキサーで攪拌混合する。得られた混
合物にカットクレー90部を加えて袋混合し、各々の粉
剤を得る。
【0095】製剤例9 粉剤 本発明化合物(1)、(2)、(5)、(7)、(10)、(11)の
各々 0.3部、カーバメート系化合物としてBPMC(O
−sec −ブチルフェニル N−メチルカーバメート)2
部、合成含水酸化珪素微粉末3部、凝集剤として商品名
ドリレスB(三共社製)1部、クレー 3.7部を乳鉢で
よく混合した後に、ジュースミキサーで攪拌混合する。
得られた混合物にカットクレー90部を加え、袋混合
し、各々の粉剤を得る。
【0096】製剤例10 粉剤 本発明化合物(3)、(4)、(6)、(8)、(9)、(12)、
(13)、(14)の各々 0.3部と合成含水酸化珪素微粉末0.
03部をジュースミキサーでよく攪拌混合した後に、遠心
粉砕機で粉砕する。得られた粉砕混合物にカーバメート
系化合物としてBPMC(O−sec −ブチルフェニル
N−メチルカーバメート)2部、合成含水酸化珪素微粉
末2.97部、凝集剤として商品名 ドリレスB(三共社
製)1部およびクレー 3.7部を加えて、乳鉢でよく混合
した後にジュースミキサーで攪拌混合する。得られた混
合物にカットクレー90部を加えて袋混合し、各々の粉
剤を得る。
【0097】製剤例11 フロアブル剤 本発明化合物(1)、(2)、(5)、(7)、(10)、(11)の
各々10部を、ポリビニルアルコール6部を含む水溶液
40部中に加え、ミキサーて攪拌し、分散剤を得る。こ
の中にキサンタンガム0.05部およびアルミニウムマグネ
シウムシリケート 0.1部を含む水溶液40部中に加え、
さらにプロピレングリコール10部を加えて緩やか攪拌
混合して各々の10%水中乳濁剤を得る。
【0098】製剤例12 フロアブル剤 本発明化合物(3)、(4)、(6)、(8)、(9)、(12)、
(13)、(14)20部とソルビタントリオレエート 1.5部
とをポリビニルアルコール2部を含む水溶液28.5部と混
合し、サンドグラインダーで微粉砕(粒径3μ以下)し
た後、この中に、キサンタンガム0.05部およびアルミニ
ウムマグネシウムシリケート 0.1部を含む水溶液40部
中に加え、さらにプロピレングリコール10部を加えて
攪拌混合して20%水中懸濁剤を得る。
【0099】製剤例13 油剤 本発明化合物(1)〜(14)の各々 0.1部をキシレン5
部およびトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯
油89.9部に混合して 0.1%油剤を得る。
【0100】製剤例14 油性エアゾール 本発明化合物(1)〜(14)の各々 0.1部、テトラメス
リン 0.2部、d−フェノスリン 0.1部、トリクロロエタ
ン10部および脱臭灯油59.6部を混合溶解し、エアゾー
ル容器に充填し、バルブ部分を取り付けた後、該バルブ
部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)30部を加圧充填
して油性エアゾールを得る。
【0101】製剤例15 水性エアゾール 本発明化合物(1)〜(14)の各々 0.2部、d−アレス
リン 0.2部、d−フェノスリン 0.2部、キシレン5部、
脱臭灯油 3.4部および乳化剤{アトモス300(アトラ
スケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したもの
と、純水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部
分を取り付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油
ガス)40部を加圧充填して水性エアゾールを得る。
【0102】製剤例16 燻煙剤 本発明化合物(1)〜(14)の各々100mgを適量の
アセトンに溶解し、4.0cm x4.0cm 、厚さ1.2cm の多孔
セラミック板に含浸させて加熱燻煙剤を得る。
【0103】次に本発明化合物が、有害生物防除剤の有
効成分として有用であることを試験例により示す。な
お、本発明化合物は表13および表14に記載の化合物
番号で示し、比較対象に用いた化合物は表15に記載の
化合物記号で示す。
【0104】
【表15】
【0105】試験例1 トビイロウンカ幼虫に対する変
態阻害作用 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤を、水で所
定濃度に希釈して、ポリエチレンカップ植えのイネ苗
に、20ml/2ポットの割合で散布した。風乾後、ポッ
トあたりトビイロウンカ3令幼虫を10頭放飼し、10
日後に羽化阻害率を求めた。その結果を表16〜表18
に示す。
【0106】
【表16】
【0107】
【表17】
【0108】
【表18】
【0109】試験例2 ツマグロヨコバイに対する増殖
抑制作用 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤を、水で所
定濃度に希釈して、鉢(1/5000a)植えのイネ苗(丈
約20cm)に、40ml/2ポットの割合で散布した。風
乾後、ポットを金網ケージで覆い、ポットあたりツマグ
ロヨコバイ成虫を10雄10雌放虫し、温室内に放置し
た。約3週間後に、次世代の生存若虫数を調査し、増殖
抑制率を求めた。その結果を表19に示す。
【0110】
【表19】
【0111】試験例3 トビイロウンカ幼虫に対する増
殖抑制作用 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤を、水で所
定濃度に希釈して、鉢(1/5000a)植えのイネ苗(丈
約20cm)に、40ml/2ポットの割合で散布した。風
乾後、ポットを金網ケージで覆い、ポットあたりトビイ
ロウンカ成虫を5雄5雌放虫し、温室内に放置した。約
3週間後に、次世代の生存若虫数を調査し、増殖抑制率
を求めた。その結果を表20に示す。
【0112】
【表20】
【0113】
【発明の効果】本発明化合物は、半翅目害虫、鱗翅目害
虫、双翅目害虫、鞘翅目害虫、網翅目害虫、総翅目害
虫、直翅目害虫、膜翅目害虫、隠翅目害虫、シラミ目害
虫、等翅目害虫等に対し、優れた防除効果を有し、害虫
防除剤として種々の用途に供し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 博明 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友 化学工業株式会社内 (72)発明者 梅田 公利 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友 化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−230230(JP,A) 特開 昭50−18628(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 43/29 C07C 41/16 A01N 31/16 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1およびR2は、水素原子、ハロゲン原子また
    はメチル基を表し、R1またはR2のうち少なくとも1つ
    は水素原子であり、R3は水素原子またはメチル基を表
    し、R4はハロゲン原子、炭素原子1〜2個の低級アル
    キル基または炭素原子1〜2個の低級ハロアルキル基を
    表す。〕で示される芳香族系化合物。
  2. 【請求項2】一般式 化2 【化2】 〔式中、Mはアルカリ金属原子または水素原子を表し、
    1およびR2は、水素原子、ハロゲン原子またはメチル
    基を表し、R1またはR2のうち少なくとも1つは水素原
    子である。〕で示されるフェノキシフェノール誘導体と
    一般式 化3 【化3】 〔式中、Aはハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基
    またはトルエンスルホニルオキシを表し、R3は水素原
    子またはメチル基を表し、R4はハロゲン原子、炭素原
    子1〜2個の低級アルキル基または炭素原子1〜2個の
    低級ハロアルキル基を表す。〕で示される化合物とを反
    応させることを特徴とする請求項(1)記載の芳香族系
    化合物の製造法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の芳香族系化合物を有効成分
    として含有することを特徴とする有害生物防除剤。
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