JPH05186384A - 芳香族系化合物、その製造法、その中間体およびそれを有効成分とする有害生物防除剤 - Google Patents

芳香族系化合物、その製造法、その中間体およびそれを有効成分とする有害生物防除剤

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JPH05186384A
JPH05186384A JP8964792A JP8964792A JPH05186384A JP H05186384 A JPH05186384 A JP H05186384A JP 8964792 A JP8964792 A JP 8964792A JP 8964792 A JP8964792 A JP 8964792A JP H05186384 A JPH05186384 A JP H05186384A
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JP
Japan
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carbon atoms
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methyl
compound
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Pending
Application number
JP8964792A
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English (en)
Inventor
Akira Shudo
晶 首藤
Noriyasu Sakamoto
典保 坂本
Hiroshi Kishida
博 岸田
Hiroaki Fujimoto
博明 藤本
Noritada Matsuo
憲忠 松尾
Kimitoshi Umeda
公利 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 化1 【化1】 〔式中、R1 は低級アルキル基、低級アルコキシ基等、
2 はハロゲン原子、R3 は独立して水素原子、ハロゲ
ン原子またはメチル基、R4 は水素原子またはメチル
基、R5 は独立してハロゲン原子、mは1〜3の整数、
nは1〜5の整数を表す。〕で示される芳香族系化合
物、その製造法、その中間体およびそれを有効成分とす
る有害生物防除剤。 【効果】 半翅目害虫、鱗翅目害虫、双翅目害虫、鞘翅
目害虫、網翅目害虫、総翅目害虫、直翅目害虫、膜翅目
害虫、隠翅目害虫、シラミ目害虫、等翅目害虫等に対
し、優れた防除効力を有し、害虫防除剤として種々の用
途に供し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な芳香族系化合
物、その製造法およびそれを有効成分とする有害生物防
除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】これまである種の芳香族系化合物が有害
生物防除効果を有することは、たとえば特開昭50−1862
8 号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化合物は、有害生物防除剤の有効成分として必ずしも
常に充分なものであるとはいえない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の状
況に鑑み、よりすぐれた有害生物防除効果を有する化合
物を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、下記の一般式
化7で示される芳香族系化合物(以下、本発明化合物と
記す。)が、きわめて高い幼若ホルモン様活性を有する
ことを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、一般式 化7
【0005】
【化7】
【0006】〔式中、R1 は炭素原子3〜8個のアルキ
ル基、炭素原子3〜8個のアルコキシ基、全炭素原子3
〜8個のアルコキシアルキル基、炭素原子3〜8個のア
ルケニル基、炭素原子3〜8個のアルケニルオキシ基、
全炭素原子3〜8個のアルケニルオキシアルキル基、炭
素原子3〜8個のハロアルキル基、炭素原子3〜8個の
ハロアルコキシ基、全炭素原子3〜8個のハロアルコキ
シアルキル基、炭素原子3〜8個のハロアルケニル基、
炭素原子3〜8個のハロアルケニルオキシ基、全炭素原
子3〜8個のハロアルケニルオキシアルキル基、炭素原
子3〜8個のアルキニルオキシ基を表し、R2 はハロゲ
ン原子を表し、R3 は独立して水素原子、ハロゲン原子
またはメチル基を表し、R4 は水素原子またはメチル基
を表し、R 5 は独立してハロゲン原子を表し、mは1〜
3の整数を表し、nは1〜5の整数を表す。〕で示され
る芳香族系化合物、その製造法、その中間体およびそれ
を有効成分とする有害生物防除剤を提供するものであ
る。
【0007】本発明化合物は、大部分の従来の殺虫剤と
は著しく異なり、昆虫に対してすぐれた幼若ホルモン様
活性を有する。すなわち、成虫への変態の阻害、卵のふ
化の阻害および成虫の不妊化などの作用を示す。この結
果、本発明化合物は、既存の殺虫剤に抵抗性の発達した
害虫類も含めて、種々の害虫、すなわち農林園芸害虫、
貯穀害虫および衛生害虫等に対して、主として、成長調
節剤、不妊化剤、殺卵剤あるいは増殖抑制剤として作用
し、高い防除効果を示す。
【0008】一般式 化7で示される本発明化合物にお
いて、R1 で表される炭素原子3〜8個のアルキル基と
は、たとえば、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、sec −ブチル基、イソブチル基、tert−ブチ
ル基、n−ペンチル基、neo−ペンチル基、2−メチル
ブチル基、1−メチルブチル基、1−エチルプロピル
基、1,1−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、1
−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチ
ルペンチル基、4−メチルペンチル基、3,3−ジメチ
ルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメ
チルブチル基、2−エチルブチル基、1−エチルブチル
基、1,3−ジメチルブチル基、n−ヘプチル基、5−
メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、3−メチル
ヘキシル基、2−メチルヘキシル基、1−メチルヘキシ
ル基、3−エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、
1−エチルペンチル基、4,4−ジメチルペンチル基、
3,3−ジメチルペンチル基、2,2−ジメチルペンチ
ル基、1,1−ジメチルペンチル基、n−オクチル基、
6−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、4−メ
チルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、2−メチルヘ
プチル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル
基、1−プロピルペンチル基、3−エチルヘキシル基、
5,5−ジメチルヘキシル基、4,4−ジメチルヘキシ
ル基、2,2−ジエチルブチル基、3,3−ジエチルブ
チル基、1−メチル−1−プロピルブチル基等であり、
【0009】R1 で表される炭素原子3〜8個のアルコ
キシ基とは、たとえば、n−プロポキシ基、イソプロポ
キシ基、n−ブトキシ基、sec −ブトキシ基、イソブト
キシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、ne
o −ペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、1−メ
チルブトキシ基、1−エチルプロポキシ基、1,1−ジ
メチルプロポキシ基、n−ヘキシルオキシ基、1−メチ
ルペンチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、3
−メチルペンチルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ
基、3,3−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブ
トキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、2−エチルブ
トキシ基、1−エチルブトキシ基、1,3−ジメチルブ
トキシ基、n−ペンチルオキシ基、5−メチルヘキシル
オキシ基、4−メチルヘキシルオキシ基、3−メチルヘ
キシルオキシ基、2−メチルヘキシルオキシ基、1−メ
チルヘキシルオキシ基、3−エチルペンチルオキシ基、
2−エチルペンチルオキシ基、1−エチルペンチルオキ
シ基、4,4−ジメチルペンチルオキシ基、3,3−ジ
メチルペンチルオキシ基、2,2−ジメチルペンチルオ
キシ基、1,1−ジメチルペンチルオキシ基、n−オク
チルオキシ基、6−メチルヘプチルオキシ基、5−メチ
ルヘプチルオキシ基、4−メチルヘプチルオキシ基、3
−メチルヘプチルオキシ基、2−メチルヘプチルオキシ
基、1−メチルヘプチルオキシ基、1−エチルヘキシル
オキシ基、1−プロピルペンチルオキシ基、3−エチル
ヘキシルオキシ基、5,5−ジメチルヘキシルオキシ
基、4,4−ジメチルヘキシルオキシ基、2,2−ジエ
チルブトキシ基、3,3−ジエチルブトキシ基、1−メ
チル−1−プロピルブトキシ基等であり、
【0010】R1 で表される全炭素原子3〜8個のアル
コキシアルキル基とは、たとえば、エトキシメチル基、
n−プロポキシメチル基、イソプロポキシメチル基、se
c −ブトキシメチル基、イソブトキシメチル基、(1−
エチルプロポキシ)メチル基、(2−エチルブトキシ)
メチル基、(1−エチルブトキシ)メチル基、(2−エ
チルペンチルオキシ)メチル基、(3−エチルペンチル
オキシ)メチル基、2−メトキシエチル基、1−メトキ
シエチル基、2−エトキシエチル基、3−メトキシプロ
ピル基、2−メトキシプロピル基、1−メトキシプロピ
ル基、2−エトキシプロピル基、3−(n−プロポキ
シ)プロピル基、4−メトキシブチル基、2−メトキシ
ブチル基、4−エトキシブチル基、2−エトキシブチル
基、5−エトキシペンチル基、6−エトキシヘキシル基
等であり、
【0011】R1 で表される炭素原子3〜8個のアルケ
ニル基とは、たとえば、1−メチルビニル基、アリル
基、2−メチルアリル基、1−プロペニル基、1−メチ
ル−1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル
基、1,1−ジメチル−2−プロペニル基、2−ブテニ
ル基、3−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基、
2−メチル−2−ブテニル基、2−メチル−3−ブテニ
ル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−ヘキ
セニル基、2−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、6−
ヘプテニル基、7−オクテニル基等であり、
【0012】R1 で表される炭素原子3〜8個のアルケ
ニルオキシ基とは、たとえば、アリルオキシ基、2−メ
チルアリルオキシ基、1−プロペニルオキシ基、2−メ
チル−1−プロペニルオキシ基、2−ブテニルオキシ
基、3−ブテニルオキシ基、3−メチル−2−ブテニル
オキシ基、2−メチル−2−ブテニルオキシ基、2−メ
チル−3−ブテニルオキシ基、2−ペンテニルオキシ
基、1−ペンテニルオキシ基、1−ヘキセニルオキシ
基、2−ヘキセニルオキシ基、5−ヘキセニルオキシ
基、6−ヘプテニルオキシ基、7−オクテニルオキシ基
等であり、
【0013】R1 で示される全炭素原子3〜8個のアル
ケニルオキシアルキル基とは、たとえば、アリルオキシ
メチル基、(2−メチルアリルオキシ)メチル基、(1
−プロペニルオキシ)メチル基、(2−メチル−1−プ
ロペニルオキシ)メチル基、(2−ブテニルオキシ)メ
チル基、(3−ブテニルオキシ)メチル基、(3−メチ
ル−2−ブテニルオキシ)メチル基、(2−メチル−2
−ブテニルオキシ)メチル基、(2−メチル−3−ブテ
ニルオキシ)メチル基、(2−ペンテニルオキシ)メチ
ル基、(1−ペンテニルオキシ)メチル基、(1−ヘキ
セニルオキシ)メチル基、(2−ヘキセニルオキシ)メ
チル基、(5−ヘキセニルオキシ)メチル基、(6−ヘ
プテニルオキシ)メチル基、2−アリルオキシエチル
基、2−(2−メチルアリルオキシ)エチル基、2−
(1−プロペニルオキシ)エチル基、2−(2−メチル
−1−プロペニルオキシ)エチル基、2−(2−ブテニ
ルオキシ)エチル基、2−(3−ブテニルオキシ)エチ
ル基、2−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)エチル
基、2−(2−メチル−2−ブテニルオキシ)エチル
基、2−(2−メチル−3−ブテニルオキシ)エチル
基、2−(2−ペンテニルオキシ)エチル基、2−(1
−ペンテニルオキシ)エチル基、2−(1−ヘキセニル
オキシ)エチル基、2−(2−ヘキセニルオキシ)エチ
ル基、2−(5−ヘキセニルオキシ)エチル基、1−ア
リルオキシエチル基、1−(2−メチルアリルオキシ)
エチル基、1−(1−プロペニルオキシ)エチル基、1
−(2−メチル−1−プロペニルオキシ)エチル基、1
−(2−ブテニルオキシ)エチル基、1−(3−ブテニ
ルオキシ)エチル基、1−(3−メチル−2−ブテニル
オキシ)エチル基、1−(2−メチル−2−ブテニルオ
キシ)エチル基、1−(2−メチル−3−ブテニルオキ
シ)エチル基、1−(2−ペンテニルオキシ)エチル
基、1−(1−ペンテニルオキシ)エチル基、1−(1
−ヘキセニルオキシ)エチル基、1−(2−ヘキセニル
オキシ)エチル基、1−(5−ヘキセニルオキシ)エチ
ル基等であり、
【0014】R1 で表される炭素原子3〜8個のハロア
ルキル基とは、たとえば、3−フルオロプロピル基、
2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、2−
クロロ−1−メチルプロピル基、3−クロロプロピル
基、2−クロロプロピル基、2,3−ジクロロプロピル
基、3−ブロモプロピル基、2−ブロモプロピル基、3
−ヨードプロピル基、4−フルオロブチル基、3,3,
4,4,4−ペンタフルオロ−2−ブチル基、4−クロ
ロブチル基、3−クロロブチル基、2,3,4−トリク
ロロブチル基、4−ブロモブチル基、3−ブロモブチル
基、4−ヨードブチル基、5−フルオロペンチル基、5
−クロロペンチル基、5−ブロモペンチル基、6−フル
オロヘキシル基、6−クロロヘキシル基、6−ブロモヘ
キシル基、7−フルオロヘプチル基、7−ブロモヘプチ
ル基、8−フルオロオクチル基、8−ブロモオクチル基
等であり、
【0015】R1 で表される炭素原子3〜8個のハロア
ルコキシ基とは、たとえば、3−フルオロプロポキシ
基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ
基、2−クロロ−1−メチルプロポキシ基、3−クロロ
プロポキシ基、2−クロロプロポキシ基、2,3−ジク
ロロプロポキシ基、3−ブロモプロポキシ基、2−ブロ
モプロポキシ基、3−ヨードプロポキシ基、4−フルオ
ロブトキシ基、3,3,4,4,4−ペンタフルオロ−
2−ブトキシ基、4−クロロブトキシ基、3−クロロブ
トキシ基、2,3,4−トリクロロブトキシ基、4−ブ
ロモブトキシ基、3−ブロモブトキシ基、4−ヨードブ
トキシ基、5−フルオロペンチルオキシ基、5−クロロ
ペンチルオキシ基、5−ブロモペンチルオキシ基、6−
フルオロヘキシルオキシ基、6−クロロヘキシルオキシ
基、6−ブロモヘキシルオキシ基、7−フルオロヘプチ
ルオキシ基、7−ブロモヘプチルオキシ基、8−フルオ
ロオクチルオキシ基、8−ブロモオクチルオキシ基等で
あり、
【0016】R1 で表される全炭素原子3〜8個のハロ
アルコキシアルキル基とは、たとえば、(3−フルオロ
プロポキシ)メチル基、(2,2,3,3,3−ペンタ
フルオロプロポキシ)メチル基、(2−クロロ−1−メ
チルプロポキシ)メチル基、(3−クロロプロポキシ)
メチル基、(2−クロロプロポキシ)メチル基、(2,
3−ジクロロプロポキシ)メチル基、(3−ブロモプロ
ポキシ)メチル基、(2−ブロモプロポキシ)メチル
基、(3−ヨードプロポキシ)メチル基、(4−フルオ
ロブトキシ)メチル基、(3,3,4,4,4−ペンタ
フルオロ−2−ブトキシ)メチル基、(4−クロロブト
キシ)メチル基、(3−クロロブトキシ)メチル基、
(2,3,4−トリクロロブトキシ)メチル基、(4−
ブロモブトキシ)メチル基、(3−ブロモブトキシ)メ
チル基、(4−ヨードブトキシ)メチル基、(5−フル
オロペンチルオキシ)メチル基、(5−クロロペンチル
オキシ)メチル基、(5−ブロモペンチルオキシ)メチ
ル基、(6−フルオロヘキシルオキシ)メチル基、(6
−クロロヘキシルオキシ)メチル基、(6−ブロモヘキ
シルオキシ)メチル基、(7−フルオロヘプチルオキ
シ)メチル基、(7−ブロモヘプチルオキシ)メチル
基、1−(3−フルオロプロポキシ)エチル基、1−
(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ)エ
チル基、1−(2−クロロ−1−メチルプロポキシ)エ
チル基、1−(3−クロロプロポキシ)エチル基、1−
(2−クロロプロポキシ)エチル基、1−(2,3−ジ
クロロプロポキシ)エチル基、1−(3−ブロモプロポ
キシ)エチル基、1−(2−ブロモプロポキシ)エチル
基、1−(3−ヨードプロポキシ)エチル基、1−(4
−フルオロブトキシ)エチル基、1−(3,3,4,
4,4−ペンタフルオロ−2−ブトキシ)エチル基、1
−(4−クロロブトキシ)エチル基、1−(3−クロロ
ブトキシ)エチル基、1−(2,3,4−トリクロロブ
トキシ)エチル基、1−(4−ブロモブトキシ)エチル
基、1−(3−ブロモブトキシ)エチル基、1−(4−
ヨードブトキシ)エチル基、1−(5−フルオロペンチ
ルオキシ)エチル基、1−(5−クロロペンチルオキ
シ)エチル基、1−(5−ブロモペンチルオキシ)エチ
ル基、1−(6−フルオロヘキシルオキシ)エチル基、
1−(6−クロロヘキシルオキシ)エチル基、1−(6
−ブロモヘキシルオキシ)エチル基、2−(3−フルオ
ロプロポキシ)エチル基、2−(2,2,3,3,3−
ペンタフルオロプロポキシ)エチル基、2−(2−クロ
ロ−1−メチルプロポキシ)エチル基、2−(3−クロ
ロプロポキシ)エチル基、2−(2−クロロプロポキ
シ)エチル基、2−(2,3−ジクロロプロポキシ)エ
チル基、2−(3−ブロモプロポキシ)エチル基、2−
(2−ブロモプロポキシ)エチル基、2−(3−ヨード
プロポキシ)エチル基、2−(4−フルオロブトキシ)
エチル基、2−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロ
−2−ブトキシ)エチル基、2−(4−クロロブトキ
シ)エチル基、2−(3−クロロブトキシ)エチル基、
2−(2,3,4−トリクロロブトキシ)エチル基、2
−(4−ブロモブトキシ)エチル基、2−(3−ブロモ
ブトキシ)エチル基、2−(4−ヨードブトキシ)エチ
ル基、2−(5−フルオロペンチルオキシ)エチル基、
2−(5−クロロペンチルオキシ)エチル基、2−(5
−ブロモペンチルオキシ)エチル基、2−(6−フルオ
ロヘキシルオキシ)エチル基、2−(6−クロロヘキシ
ルオキシ)エチル基、2−(6−ブロモヘキシルオキ
シ)エチル基等であり、
【0017】R1 で表される炭素原子3〜8個のハロア
ルケニル基とは、たとえば、2,3−ジクロロアリル
基、2,3−ジブロムアリル基、2−クロロ−2−プロ
ペニル基、3−クロロ−2−プロペニル基、2−ブロモ
−2−プロペニル基、2−クロロメチル−2−プロペニ
ル基、2−クロロ−3−ブテニル基、3−クロロ−2−
ブテニル基、4−クロロ−2−ブテニル基、4−ブロモ
−2−ブテニル基、7−クロロ−7−オクテニル基等で
あり、
【0018】R1 で表される炭素原子3〜8個のハロア
ルケニルオキシ基とは、たとえば、2,3−ジクロロア
リルオキシ基、2,3−ジブロムアリルオキシ基、2−
クロロ−2−プロペニルオキシ基、3−クロロ−2−プ
ロペニルオキシ基、2−ブロモ−2−プロペニルオキシ
基、2−クロロ−3−ブテニルオキシ基、3−クロロ−
2−ブテニルオキシ基、4−クロロ−2−ブテニルオキ
シ基、4−ブロモ−2−ブテニルオキシ基、7−クロロ
−7−オクテニルオキシ基等であり、
【0019】R1 で表される全炭素原子3〜8個のハロ
アルケニルオキシアルキル基とは、たとえば、(2,3
−ジクロロアリルオキシ)メチル基、(2,3−ジブロ
ムアリルオキシ)メチル基、(2−クロロ−2−プロペ
ニルオキシ)メチル基、(3−クロロ−2−プロペニル
オキシ)メチル基、(2−ブロモ−2−プロペニルオキ
シ)メチル基、(2−クロロ−3−ブテニルオキシ)メ
チル基、(3−クロロ−2−ブテニルオキシ)メチル
基、(4−クロロ−2−ブテニルオキシ)メチル基、
(4−ブロモ−2−ブテニルオキシ)メチル基、(7−
クロロ−7−オクテニルオキシ)メチル基、1−(2,
3−ジクロロアリルオキシ)エチル基、1−(2,3−
ジブロムアリルオキシ)エチル基、1−(2−クロロ−
2−プロペニルオキシ)エチル基、1−(3−クロロ−
2−プロペニルオキシ)エチル基、1−(2−ブロモ−
2−プロペニルオキシ)エチル基、1−(2−クロロ−
3−ブテニルオキシ)エチル基、1−(3−クロロ−2
−ブテニルオキシ)エチル基、1−(4−クロロ−2−
ブテニルオキシ)エチル基、1−(4−ブロモ−2−ブ
テニルオキシ)エチル基、1−(7−クロロ−7−オク
テニルオキシ)エチル基、2−(2,3−ジクロロアリ
ルオキシ)エチル基、2−(2,3−ジブロムアリルオ
キシ)エチル基、2−(2−クロロ−2−プロペニルオ
キシ)エチル基、2−(3−クロロ−2−プロペニルオ
キシ)エチル基、2−(2−ブロモ−2−プロペニルオ
キシ)エチル基、2−(2−クロロ−3−ブテニルオキ
シ)エチル基、2−(3−クロロ−2−ブテニルオキ
シ)エチル基、2−(4−クロロ−2−ブテニルオキ
シ)エチル基、2−(4−ブロモ−2−ブテニルオキ
シ)エチル基、2−(7−クロロ−7−オクテニルオキ
シ)エチル基等であり、
【0020】R1 で表される炭素原子3〜8個のアルキ
ニルオキシ基とは、たとえば、2−プロピニルオキシ
基、1−メチル−2−プロピニルオキシ基、1−エチル
−2−プロピニルオキシ基、1−プロピル−2−プロピ
ニルオキシ基、2−ブチニルオキシ基、1−エチル−2
−ブチニルオキシ基、1−プロピル−2−ブチニルオキ
シ基、1−n−ブチル−2−ブチニルオキシ基、2−ペ
ンチニルオキシ基、4−メチル−2−ペンチニルオキシ
基、1,4−ジメチル−2−ペンチニルオキシ基、1−
エチル−4−メチル−2−ペンチニルオキシ基、2−ヘ
キシニルオキシ基、3−ヘキシニルオキシ基、2−ヘプ
チニルオキシ基、2−オクチニルオキシ基、7−オクチ
ニルオキシ基等であり、
【0021】R2 で表されるハロゲン原子とは、たとえ
ば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等で
あり、好ましくは塩素原子である。
【0022】R3 で表されるハロゲン原子とは、たとえ
ば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等で
あり、
【0023】R5 で表されるハロゲン原子とは、たとえ
ば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等で
あり、好ましくは塩素原子である。なお、R5 の置換位
置としては4位が好ましい。
【0024】一般式 化7で示される本発明化合物は、
たとえば、以下の方法により製造することができる。
【0025】(製造法A)一般式 化8
【0026】
【化8】
【0027】〔式中、Mはアルカリ金属原子または水素
原子を表し、R1 、R2 、R3 およびmは前記と同じ意
味を表す。〕で示されるフェノール系化合物と一般式
化9
【0028】
【化9】
【0029】〔式中、Aはハロゲン原子を表し、R4
5 およびnは前記と同じ意味を表す。〕で示される化
合物とを反応させることによって製造することができ
る。
【0030】上記反応は、適当な塩基の存在下、不活性
溶媒中で行なうのが好ましい。ただし、Mがアルカリ金
属原子の場合は、塩基の存在は必ずしも必要ではない。
【0031】使用可能な塩基としては、たとえば苛性カ
リ等の苛性アルカリ、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ、
金属ナトリウム等のアルカリ金属、水素化ナトリウム等
のアルカリ金属の水素化物またはナトリウムメトキサイ
ド、ナトリウムエトキサイド、トリエチルアミン、ピリ
ジン等の有機塩基等があげられる。また必要に応じて、
反応系にアンモニウム塩(たとえばトリエチルベンジル
アンモニウムクロライド等)等の触媒を添加してもよ
い。
【0032】使用可能な溶媒としては、たとえばエタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、第3ブチルア
ルコール等の低級アルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、ベンゼン、トルエン等の炭化水
素類、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、N,N−
ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリックトリ
アミド等のアミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン
化炭化水素類、アセトニトリル、ニトロメタンまたは水
等をあげることができる。また必要に応じて、これらの
溶媒の混合溶媒も使用することができる。
【0033】反応温度としては、−20℃から反応に使
用する溶媒の沸点の範囲をとることができるが、−5℃
から反応に使用する溶媒の沸点までの範囲がより望まし
い。
【0034】反応に供する原料および塩基のモル比は任
意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応
を行なうのが有利である。
【0035】反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃
縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を得る
ことができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸
留、再結晶等の通常の操作によって精製することもでき
る。
【0036】(製造法B)一般式 化10
【0037】
【化10】
【0038】〔式中、R1 、R2 、R3 およびmは前記
と同じ意味を表す。〕で示されるフェノール系化合物と
一般式 化11
【0039】
【化11】
【0040】〔式中、R4 、R5 およびnは前記と同じ
意味を表す。〕で示されるアルコール系化合物とを反応
させることによって製造することができる。
【0041】上記反応は、R3 が水素原子でない場合に
特に有利であり、反応は、適当な脱水触媒または脱水剤
の存在下、必要に応じて、不活性溶媒中で行なうのが好
ましい。
【0042】使用される脱水触媒としては、たとえは塩
酸、硫酸等の無機酸、芳香族スルホン酸またはスルホン
酸クロリド等をあげることができ、脱水剤としては、た
とえばジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピ
ル アゾカルボキシレートとトリフェニルホスフィン、
またはジエチル アゾジカルボキシレートとトリフェニ
ルホスフィン等をあげることができる。
【0043】使用可能な溶媒としては、たとえば、ベン
ゼン、トルエン等の炭化水素類または四塩化炭素、ジク
ロロメタン等のハロゲン化炭化水素類をあげることがで
きる。
【0044】反応温度は、−20℃から200℃または
使用する溶媒の沸点の範囲をとることができる。
【0045】反応に供する原料および脱水剤のモル比は
任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反
応を行なうのが有利である。
【0046】反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃
縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を得る
ことができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸
留、再結晶等の通常の操作によって精製することもでき
る。
【0047】また、本発明化合物の中で、不斉炭素原子
を有する化合物の場合には、本発明化合物は生物活性を
有する光学活性な異性体およびそれらのあらゆる比率の
混合物をも含むものである。
【0048】本発明化合物の原料となる一般式 化8で
示されるフェノール系化合物のうち、Mがアルカリ金属
原子を表すフェノール系化合物は、一般式 化10で示
されるフェノール系化合物から導き、合成することがで
きる。また、一般式 化10で示されるフェノール系化
合物は、市販されているものを用いるか、または市販さ
れるものから通常の方法により容易に合成することがで
きる。また、一般式 化8または一般式 化10で示され
るフェノール系化合物のうち、R2 が塩素原子を表すも
のは、たとえばJ.Amer.Chem.Soc., 73, 2723(1951)、J.
Org.Chem.,39,1160(1974)等に記載の方法に準じて合成
することもできる。また、一般式 化10で示されるフ
ェノール系化合物のうち、R2 が塩素原子を表すもの
は、たとえば、一般式 化12
【0049】
【化12】
【0050】〔式中、R1 、R3 およびmは前記と同じ
意味を表す。〕で示されるフェノール系化合物から溶媒
の存在下、塩素化剤を反応させることにより、R2 が塩
素原子である一般式 化10で示されるフェノール系化
合物を合成する通常の方法に準じて得ることもできる。
【0051】上記反応式において塩素化剤としては、塩
素、次亜塩素酸t−ブチルまたは塩化スルフリル等を用
いることができる。また、必要に応じて溶媒を使用する
ことができ、使用し得る溶媒としては、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、四塩化炭素、ベンゼン、酢酸等が
あげられる。ここで用いる溶媒は塩素化剤の種類に応じ
て使い分けることは言うまでもない。反応温度として
は、−78℃から反応に使用する溶媒または塩素化剤
(塩化スルフリル等)の沸点の範囲をとることができる
が、−20℃から反応に使用する溶媒または塩素化剤
(塩化スルフリルなど)の沸点までの範囲が望ましい。
反応に供する原料および塩素化剤のモル比は任意に設定
できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行なう
のが有利である。反応終了後の反応液は、有機溶媒抽
出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の化合物を得る
ことができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸
留、再結晶等の通常の操作によって精製することもでき
る。
【0052】本発明化合物の原料となる一般式 化9ま
たは一般式 化11で示される化合物は、市販されてい
るものを用いるか、また市販される化合物から通常の方
法により容易に合成することができる。
【0053】次に、これらの製造法に準じて製造できる
本発明化合物を表1〜20に示す。ただし、これらの化
合物は例示のためのものであって、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】
【表8】
【0062】
【表9】
【0063】
【表10】
【0064】
【表11】
【0065】
【表12】
【0066】
【表13】
【0067】
【表14】
【0068】
【表15】
【0069】
【表16】
【0070】
【表17】
【0071】
【表18】
【0072】
【表19】
【0073】
【表20】
【0074】本発明化合物が効果を発揮する害虫類とし
ては、たとえば下記のものがあげられる。
【0075】半翅目害虫 トビイロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカ等のウ
ンカ類、ツマグロヨコバイ、タイワンツマグロヨコバ
イ、クロスジツマグロヨコバイ、イナズマヨコバイ、チ
ャノシドリヒメヨコバイ、フタテンヒメヨコバイ等のヨ
コバイ類、ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ等のア
ブラムシ類、カメムシ類、タバココナジラミ、オンシツ
コナジラミ等のコナジラミ類、カイガラムシ類、グンバ
イムシ類、キジラミ類等
【0076】鱗翅目害虫 ニカメイガ(ニカメイチュウ)、コブノメイガ、ノシメ
コクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨ
トウガ等のヨトウ類、モンシロチョウ等のシロチョウ
類、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、
ハモグリガ類、ホソガ類、キバガ類、ドクガ類、ウワバ
類、カブラヤガ、タマナヤガ等のアグロティス属害虫
Agrothis spp.)、ヘリオティス属害虫 (Heliothis sp
p.) 、コナガ、イガ、コイガ等
【0077】双翅目害虫 アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイ
シマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ
等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバ
エ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエ
バエ、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、タマバ
エ類、ミバエ類、ミギワバエ類、ショウジョウバエ類、
チョウバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類等
【0078】鞘翅目害虫 ウェスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワ
ーム等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ、ヒ
メコネガ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミズゾ
ウムシ、アズキゾウムシ等のゾウムシ類、チャイロコメ
ノゴミムシダマシ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマ
シ類、キスジノミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シ
バンムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ属
(Epilach-na spp.)、ヒラタキイムシ類、ナガシンクイ
ムシ類、カミキリムシ類等
【0079】網翅目害虫 チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ト
ビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等
【0080】総翅目害虫 ミナミキイロアザミウマ、チャノミドリアザミマ、ハナ
アザミウマ等
【0081】膜翅目害虫 アリ類、カブラハバチ等のハバチ類等
【0082】直翅目害虫 ケラ、バッタ等
【0083】隠翅目害虫 ヒトノミ等
【0084】シラミ目害虫 ヒトジラミ、ケジラミ等
【0085】等翅目害虫 ヤマトシロアリ、イエシロアリ等 等に効果を発揮する。さらにその中でも、半翅目害虫の
防除により適し、特に稲作物を加害するウンカ類および
ヨコバイ類に対しては特に卓効を示し、すぐれた防除効
果を発揮する。
【0086】他の殺虫剤および/または殺ダニ剤を添加
することにより、本発明化合物の害虫防除は、より多種
の害虫類およびより多様な使用場面への実用的適用が可
能となる。適する添加剤としては、例えばフェニトロチ
オン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニト
ロフェニル)ホスホロチオエート〕、フェンチオン
〔O,O−ジメチル O−〔3−メチル−4−(メチル
チオ)フェニル〕ホスホロチオエート〕、ダイアジノン
〔2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6)−ジ
エチルホスホロチオエート〕、クロルピリホス〔O,O
−ジエチル−O−3,5,6−トリクロル−2−ピリジ
ルホスホロチオエート〕、アセフェート〔O,S−ジメ
チル−アセトホスホラミドチオエート〕、メチダチオン
〔S−2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−
1,3,4−チアジアゾール−3−イルメチルO,O−
ジメチルホスホロジチオエート〕、エチルチオメトン
〔O,O−ジエチル S−2−エチルチオエチルホスホ
ロジチオエート〕、DDVP〔2,2−ジクロロビニル
ジメチルホスフェート〕、スルプロホス〔O−エチル
O−4−(メチルチオ)フェニル S−プロピルホスホ
ロジチオエート〕、ジアノホス〔O−4−シアノフェニ
ル O,O−ジメチルホスホロチオエート〕、サリチオ
ン〔2−メトキシ−4H−1,3,2−ベンゾジオキサ
ホスホリン−2−スルフィド〕、ジメトエート〔O,O
−ジメチル−S−(N−メチルカルバモイルメチル)ジ
チオホスフェート〕、フェントエート〔エチル 2−ジ
メトキシホスフィノチオイルチオ(フェニル)アセテー
ト〕、マラチオン〔ジエチル(ジメトキシホスフィノチ
オイルチオ)サクシネート〕、トリクロルホン〔ジメチ
ル 2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホ
スホネート〕、アジンホスメチル〔S−3,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−
イルメチル O,O−ジメチルホスホロジチオエー
ト〕、モノクロトホス〔ジメチル(E)−1−メチル−
2−(メチルカルバモイル)ビニルホスフェート〕等の
有機リン系化合物、
【0087】BPMC〔2−sec −ブチルフェニルメチ
ルカルバメート〕、ベンフラカルブ〔エチル N−
〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−
7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ〕−N
−イソプロピル−β−アラニネート〕、プロポキスル
〔2−イソプロポキシフェニル N−メチルカルバメー
ト〕、カルボスルファン〔2,3−ジヒドロ−2,2−
ジメチル−7−ベンゾ〔b〕フラニル N−ジブチルア
ミノチオ−N−メチルカーバメート〕、カルバリル〔1
−ナフチル−N−メチルカルバメート〕、メソミル〔S
−メチル−N−〔(メチルカルバモイル)オキシ〕チオ
アセトイミデート〕、エチオフェンカルブ〔2−(エチ
ルチオメチル)フェニルメチルカーバメート〕、アルジ
カルブ〔2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンア
ルデヒド O−メチルカルバモイルオキシ〕、オキサミ
ル〔N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキシ
イミノ−2−(メチルチオ)アセタミド〕等のカーバメ
ート系化合物、
【0088】エトフェンプロックス〔2−(4−エトキ
シフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベ
ンジルエーテル〕、フェンバレレート〔(RS)−α−
シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2−(4−
クロロフェニル)−3−メチルブチレート〕、エスフェ
ンバレレート〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベ
ンジル(S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチ
ルブチレート〕、フェンプロパトリン〔(RS)−α−
シアノ−3−フェノキシベンジル2,2,3,3−テト
ラメチルシクロプロパンカルボキシレート〕、シペルメ
トリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル(1RS,3RS)−(1RS,3RS)−3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート〕、ペルメトリン〔3−フェ
ノキシベンジル(1RS,3RS)−(1RS,3R
S)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−メチ
ルシクロプロパン−カルボキシレート〕、シハロトリン
〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(Z)−(1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,
3,3−トリフルオロプロペニル)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボキシレート〕、デルタメトリン
〔(S)−α−シアノ−m−フェノキシベンジル(1
R,3R)−3(2,2−ジブロモビニル)−2−ジメ
チルシクロプロパンカルボキシレート〕、シクロプロト
リン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェ
ニル)シクロプロパンカルボキシレ−ト〕等のピレスロ
イド化合物、
【0089】ブプロフェジン〔2−tert−ブチルイミノ
−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5−トリ
アジアジナン−4−オン〕等のチアジアジン誘導体、イ
ミダクロプリド〔1−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−ニトロ−イミダゾリジン−2−イリデンアミ
ン〕等のニトロイミダゾリジン誘導体、カルタップ
〔S,S′−(2−ジメチルアミノトリメチレン)ビス
(チオカーバメート)〕、チオシクラム〔N,N−ジメ
チル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン〕、ベ
ンスルタップ〔S,S′−2−ジメチルアミノトリメチ
レン ジ(ベンゼンチオサルフォネート)〕等のネライ
ストキシン誘導体、エンドスルファン〔6,7,8,
9,10,10−ヘキサクロロ−1,5,5a,6,
9,9a−ヘキサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3
−ベンゾジオキサチエピンオキサイド〕、γ−BHC
〔1,2,3,4,5,6−ヘキサクロロシクロヘキサ
ン〕等の塩素化炭化水素化合物、クロルフルアブロン
〔1−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−ト
リフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニ
ル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレ
ア〕、テフルベンズロン〔1−(3,5−ジクロロ−
2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフル
オロベンゾイル)ウレア〕、フルフェノクスロン〔1−
〔4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキ
シ)−2−(フルオロフェニル〕−3−(2,6−ジフ
ルオロベンゾイル)ウレア〕等のベンゾイルフェニルウ
レア系化合物、アミトラズ〔N,N′〔(メチルイミ
ノ)ジメチリジン〕ジ−2,4−キシリジン〕、クロル
ジメホルム〔N′−(4−クロロ−2−メチルフェニ
ル)−N,N−ジメチルメタニミダミド〕等のホルムア
ミジン誘導体等が挙げられる。
【0090】本発明化合物を有害生物防除剤の有効成分
として用いる場合は、本の何らの成分も加えず、そのま
ま使用してもよいが、通常は、固体担体、液体担体、ガ
ス状担体、餌等と混合し、必要あれば界面活性剤、その
他の製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、水和剤、水
中懸濁剤・水中乳濁剤等のフロアブル剤、粒剤、粉剤、
エアゾール、自己燃焼型燻煙剤・化学反応型燻煙剤・多
孔セラミック板燻煙剤等の加熱燻煙剤、ULV剤、毒餌
等に製剤して使用する。
【0091】これらの製剤には、有効成分として本発明
化合物を、通常、重量比で0.001 %〜95%含有する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、たとえば粘
土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水酸化珪素、ベ
ントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、タルク
類、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石
英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、
化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)等の微粉
末あるいは粒状物等があげられ、液体担体としては、た
とえば水、アルコール類(メタノール、エタノール
等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、
芳香属炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪属炭化水素
類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エス
テル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(ア
セトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類
(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、酸アミド
類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメ
タン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジメチルス
ルホキシド、大豆油、綿実油等の植物油等があげられ、
ガス状担体、すなわち噴射剤としては、たとえばフロン
ガス、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチル
エーテル、炭酸ガス等があげられる。
【0092】界面活性剤としては、たとえばアルキル硫
酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそ
のポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエ
ーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘
導体等があげられる。
【0093】固着剤や分散剤等の製剤用補助剤として
は、たとえばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん
粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸
等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶
性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸類等)等があげられ、安定剤として
は、たとえばPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BH
T(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノ
ールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの
混合物)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸または
そのエステル等があげられる。
【0094】自己燃焼型燻煙剤の基材としては、たとえ
ば硝酸塩、亜硝酸塩、グアニジン塩、塩素酸カリウム、
ニトロセルローズ、エチルセルローズ、木粉などの燃焼
発熱剤、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、重クロ
ム酸塩、クロム酸塩などの熱分解刺激剤、硝酸カリウム
などの酸素供給剤、メラミン、小麦デンプンなどの支燃
剤、硅藻土などの増量剤、合成糊料などの結合剤等があ
げられる。化学反応型燻煙剤の基材としては、たとえば
アルカリ金属の硫化物、多硫化物、水硫化物、含水塩、
酸化カルシウム等の発熱剤、炭素質物質、炭化鉄、活性
白土などの触媒剤、アゾジカルボンアミド、ベンゼンス
ルホニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、ポリスチレン、ポリウレタン等の有機発泡剤、天
然繊維片、合成繊維片等の充填剤等があげられる。
【0095】毒餌の基材としては、たとえば穀物粉、植
物精油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒド
ロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸
化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の
誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料等の誘引性香料
等があげられる。
【0096】フロアブル剤(水中懸濁剤または水中乳濁
剤)の製剤は、一般に1〜75%の化合物を0.5〜15
%の分散剤、0.1〜10%の懸濁助剤(たとえば、保護
コロイドやチクソトロピー性を付与する化合物)、0〜
10%の適当な補助剤(たとえば、消泡剤、防錆剤、安
定化剤、展着剤、浸透助剤、凍結防止剤、防菌剤、防燻
剤等)を含む水中で微小に分散させることによって得ら
れる。水の代わりに化合物がほとんど溶解しない油を用
いて油中懸濁剤とすることも可能である。保護コロイン
ドとしては、たとえばゼラチン、カゼイン、ガム類、セ
ルロースエーテル、ポリビニルアルコール等が用いられ
る。チクソトロピー性を付与する化合物としては、たと
えばベントナイト、アルミニウムマグネシウムシリケー
ト、キサンタンガム、ポリアクリル酸等があげられる。
【0097】このようにして得られる製剤は、そのまま
であるいは水等で希釈して用いる。また、他の殺虫剤、
殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節
剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等と混合し
て、または混合せずに同時に用いることもできる。
【0098】本発明化合物を農業用有害生物防除剤とし
て用いる場合、その施用量は、通常、10アールあた
り、0.1gから500gであり、乳剤、水和剤、フロア
ブル剤等を水で希釈して用いる場合は、その施用濃度は
通常、0.0001ppm 〜1000ppm であり、粒剤、粉剤等は何
ら希釈することなく製剤のままで施用する。また、防疫
用有害生物防除剤として用いる場合には、乳剤、水和
剤、フロアブル剤等は、通常水で0.0001ppm 〜10000ppm
に希釈して施用し、油剤、エアゾール、燻煙剤、ULV
剤、毒餌等についてはそのまま施用する。
【0099】これらの施用量、施用濃度は、いずれも製
剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、害虫の種
類、被害程度等の状況によって異なり、上記の範囲にか
かわることなく増加させたり、減少させたりすることが
できる。
【0100】
【実施例】以下、本発明を製造例、製剤例および試験例
により、さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。まず、本発明化合物の
製造例を示す。
【0101】製造例1 (製造法A)による化合物
(1)の製造法 炭酸カリウム 0.30g、2−クロロ−4−sec −ブトキ
シフェノール 0.40g、p−クロロベンジルクロライド
0.32gおよびN,N−ジメチルホルムアミド15mlの
混合物を室温で一夜攪拌した。反応液を氷水に投入後、
ジエチルエーテル 100mlで2回抽出した。エーテル
層を併せ、水洗い乾燥後濃縮し、粗生成物を得た。この
粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、1−
sec −ブトキシ−3−クロロ−4−(4−クロロベンジ
ルオキシ)ベンゼン 0.51gを得た。 収率 78% nD 20.6 1.5630
【0102】製造例2 (製造法B)による化合物
(2)の製造法 2−クロロ−4−(2−エチルブチル)フェノール 0.
75g、p−クロロベンジルアルコール 0.50g、トリフ
ェニルホスフィン 0.92g、ジイソプロピルアゾジカル
ボキシレート 0.71gおよびテトラヒドロフラン 10
0mlの混合物を室温で48時間攪拌した。反応液を濃縮
し、50mlのジエチルエーテルを加えて、沈澱物を濾過
した。濾液を濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィーに
付し、2−クロロ−1−(4−クロロベンジルオキシ)
−4−(2−エチルブチル)ベンゼン 0.75gを得た。 収率 63% nD 22.6 1.5611
【0103】製造例3 (製造法A)による化合物(2
6)の製造法 炭酸カリウム 0.30g、2−クロロ−4−sec −ブトキ
シフェノール 0.40g、p−フルオロベンジルブロミド
0.37gおよびN,N−ジメチルホルムアミド15mlの
混合物を室温で一夜攪拌する。反応液を氷水に投入後、
ジエチルエーテル 100mlで2回抽出する。エーテル
層を併せ、水洗い乾燥後濃縮し、粗生成物を得る。この
粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、1−
sec −ブトキシ−3−クロロ−4−(4−フルオロベン
ジルオキシ)ベンゼンを得る。
【0104】次に、これらの製造法に準じて得られた本
発明化合物のいくつかを表21〜表26に示す。
【0105】
【表21】
【0106】
【表22】
【0107】
【表23】
【0108】
【表24】
【0109】
【表25】
【0110】
【表26】
【0111】次に中間体製造例を示す。 中間体製造例(4−sec −ブトキシ−2−クロロフェノ
ールの製造法) 4−sec −ブトキシフェノール 5.0gを四塩化炭素
50mlに溶かし、−10℃以下で激しく攪拌しながら、
次亜塩素酸t−ブチル 3.27gをゆっくり滴下した。滴
下終了後、室温下で攪拌した。5時間後、反応液を濃縮
し、酢酸エチル200mlで残渣に加え、5%重炭酸ソー
ダ水で洗浄した。酢酸エチル溶液を乾燥・濃縮後、残渣
をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、2−クロロ−
4−sec −ブトキシ)フェノール 5.32gを得た。 収率 88% nD 23.5 1.5312 次に、これらの製造法に準じて得られた本発明化合物の
中間体のいくつかを表27に示す。
【0112】
【表27】
【0113】次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表
し、本発明化合物は、表21〜表26に記載の化合物番
号で表す。
【0114】製剤例1 乳剤 本発明化合物(1)〜(26)の各々10部を、キシレン
35部およびジメチルホルムアミド35部に溶解し、こ
れにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14
部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を
加え、よく攪拌混合して各々の10%乳剤を得る。
【0115】製剤例2 水和剤 本発明化合物(1)〜(26)の各々20部を、ラウリル
硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、合成含水酸化珪素微粉末20部および珪素土54部
を混合した中に加え、ジュースミキサーで攪拌混合して
20%水和剤を得る。
【0116】製剤例3 粒剤 本発明化合物(1)〜(26)の各々5部にドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム5部、ベントナイト30部お
よびクレー60部を加え、充分攪拌混合する。次いで、
これらの混合物に適量の水を加え、さらに攪拌し、造粒
機で製粒し、通風乾燥して5%粒剤を得る。
【0117】製剤例4 粉剤 本発明化合物(1)〜(26)の各々0.3部、合成含水酸
化珪素微粉末1部、凝集剤として商品名 ドリレスB
(三共社製)1部、クレー7.7部を乳鉢でよく混合した
後に、ジュースミキサーで攪拌混合する。得られた混合
物にカットクレー90部を加えて、袋混合し、各々の粉
剤を得る。
【0118】製剤例5 粉剤 本発明化合物(1)〜(26)の各々0.3部、有機リン系
化合物としてフェニトロチオン2部、合成含水酸化珪素
微粉末3部、凝集剤として商品名 ドリレスB(三共社
製)1部、クレー3.7部を乳鉢でよく混合した後に、ジ
ュースミキサーで攪拌混合する。得られた混合物にカッ
トクレー90部を加え、袋混合し、各々の粉剤を得る。
【0119】製剤例6 粉剤 本発明化合物(1)〜(26)の各々0.3部、カーバメー
ト系化合物としてBPMC(O−sec −ブチルフェニル
N−メチルカーバメート)2部、合成含水酸化珪素微
粉末3部、凝集剤として商品名 ドリレスB(三共社
製)1部、クレー3.7部を乳鉢でよく混合した後に、ジ
ュースミキサーで攪拌混合する。得られた混合物にカッ
トクレー90部を加え、袋混合し、各々の粉剤を得る。
【0120】製剤例7 フロアブル剤 本発明化合物(1)〜(26)の各々10部を、ポリビニ
ルアルコール6部を含む水溶液40部中に加え、ミキサ
ーで攪拌し、分散剤を得る。この中に、キサンタンガム
0.05部およびアルミニウムマグネシウムシリケート0.1
部を含む水溶液40部を加え、さらに、プロピレングリ
コール10部を加えて緩やかに攪拌混合して各々の10
%水中乳濁剤を得る。
【0121】製剤例8 油剤 本発明化合物(1)〜(26)の各々0.1部をキシレン5
部およびトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯
油89.9部に混合して0.1%油剤を得る。
【0122】製剤例9 油性エアゾール 本発明化合物(1)〜(26)の各々0.1部、テトラメス
リン0.2部、d−フェノスリン0.1部、トリクロロエタ
ン10部および脱臭灯油59.6部を混合溶解し、エアゾー
ル容器に充填し、バルブ部分を取り付けた後、該バルブ
部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)30部を加圧充填
して油性エアゾールを得る。
【0123】製剤例10 水性エアゾール 本発明化合物(1)〜(26)の各々0.2部、d−アレス
リン0.2部、d−フェノスリン0.2部、キシレン5部、
脱臭灯油3.4部および乳化剤{アトモス300(アトラ
スケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したもの
と、純粋50部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部
分を取り付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油
ガス)40部を加圧充填して水性エアゾールを得る。
【0124】製剤例11 加熱燻煙剤 本発明化合物(1)〜(26)の各々100mgを適量のア
セトンに溶解し、4.0cmX4.0cm、厚さ1.2cmの
多孔セラミック板に含浸させて加熱燻煙剤を得る。
【0125】次に本発明化合物が、有害生物防除剤の有
効成分として有用であることを試験例により示す。な
お、本発明化合物は表21〜表26に記載の化合物番号
で示し、比較対照に用いた化合物は表28に記載の化合
物記号で示す。
【0126】
【表28】
【0127】試験例1 トビイロウンカ幼虫に対する変
態阻害作用 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤を、水で所
定濃度に希釈して、ポリエチレンカップ植えのイネ苗
に、20ml/2ポットの割合で散布した。風乾後、ポッ
トあたりトビイロウンカ3令幼虫を10頭放飼し、10
日後に羽化阻害率を求めた。その結果を表29および表
30に示す。
【0128】
【表29】
【0129】
【表30】
【0130】なお、供試化合物(1)、(2)、
(3)、(5)、(6)、(8)、(9)、(12)、
(13)、(19)は供試濃度500ppbにおいて、100%の
羽化阻害率を示した。また本発明化合物(1)は供試濃
度 50ppbにおいても、100%羽化を阻害した。
【0131】試験例2 ツマグロヨコバイに対する増殖
抑制作用 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤を、水で所
定濃度に希釈して、鉢(1/5000a)植えのイネ苗(丈
約20cm)に、40ml/2ポットの割合で散布した。風
乾後、ポットを金網ケージで覆い、ポットあたりツマグ
ロヨコバイ成虫を10雄10雌放虫し、温室内に放置し
た。約3週間後に、次世代の生存若虫数を調査し、増殖
抑制率を求めた。その結果を表31に示す。
【0132】
【表31】
【0133】試験例3 トビイロウンカに対する増殖抑
制作用 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤を、水で所
定濃度に希釈して、鉢(1/5000a)植えのイネ苗(丈
約20cm)に、40ml/2ポットの割合で散布した。風
乾後、ポットを金網ケージで覆い、ポットあたりトビイ
ロウンカ成虫を5雄5雌放虫し、温室内に放置した。約
3週間後に、次世代の生存若虫数を調査し、増殖抑制率
を求めた。その結果を表32に示す。
【0134】
【表32】
【0135】
【発明の効果】本発明化合物は、半翅目害虫、鱗翅目害
虫、双翅目害虫、鞘翅目害虫、網翅目害虫、総翅目害
虫、直翅目害虫、膜翅目害虫、隠翅目害虫、シラミ目害
虫、等翅目害虫等に対し、優れた防除効力を有し、害虫
防除剤として種々の用途に供し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 博明 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 松尾 憲忠 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 梅田 公利 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1 は炭素原子3〜8個のアルキル基、炭素原
    子3〜8個のアルコキシ基、全炭素原子3〜8個のアル
    コキシアルキル基、炭素原子3〜8個のアルケニル基、
    炭素原子3〜8個のアルケニルオキシ基、全炭素原子3
    〜8個のアルケニルオキシアルキル基、炭素原子3〜8
    個のハロアルキル基、炭素原子3〜8個のハロアルコキ
    シ基、全炭素原子3〜8個のハロアルコキシアルキル
    基、炭素原子3〜8個のハロアルケニル基、炭素原子3
    〜8個のハロアルケニルオキシ基、全炭素原子3〜8個
    のハロアルケニルオキシアルキル基、炭素原子3〜8個
    のアルキニルオキシ基を表し、R2 はハロゲン原子を表
    し、R3 は独立して水素原子、ハロゲン原子またはメチ
    ル基を表し、R4 は水素原子またはメチル基を表し、R
    5 は独立してハロゲン原子を表し、mは1〜3の整数を
    表し、nは1〜5の整数を表す。〕で示される芳香族系
    化合物。
  2. 【請求項2】一般式 化2 【化2】 〔式中、R1 は炭素原子3〜8個のアルキル基、炭素原
    子3〜8個のアルコキシ基、全炭素原子3〜8個のアル
    コキシアルキル基、炭素原子3〜8個のアルケニル基、
    炭素原子3〜8個のアルケニルオキシ基、全炭素原子3
    〜8個のアルケニルオキシアルキル基、炭素原子3〜8
    個のハロアルキル基、炭素原子3〜8個のハロアルコキ
    シ基、全炭素原子3〜8個のハロアルコキシアルキル
    基、炭素原子3〜8個のハロアルケニル基、炭素原子3
    〜8個のハロアルケニルオキシ基、全炭素原子3〜8個
    のハロアルケニルオキシアルキル基、炭素原子3〜8個
    のアルキニルオキシ基を表し、R2 はハロゲン原子を表
    し、R3 は独立して水素原子、ハロゲン原子またはメチ
    ル基を表し、mは1〜3の整数を表し、Mはアルカリ金
    属原子または水素原子を表す。〕で示されるフェノール
    系化合物と一般式 化3 【化3】 〔式中、R4 は水素原子またはメチル基を表し、R5
    独立してハロゲン原子を表し、nは1〜5の整数を表
    し、Aはハロゲン原子を表す。〕で示される化合物とを
    反応させることを特徴とする請求項1記載の芳香族系化
    合物の製造法。
  3. 【請求項3】一般式 化4 【化4】 〔式中、R1 は炭素原子3〜8個のアルキル基、炭素原
    子3〜8個のアルコキシ基、全炭素原子3〜8個のアル
    コキシアルキル基、炭素原子3〜8個のアルケニル基、
    炭素原子3〜8個のアルケニルオキシ基、全炭素原子3
    〜8個のアルケニルオキシアルキル基、炭素原子3〜8
    個のハロアルキル基、炭素原子3〜8個のハロアルコキ
    シ基、全炭素原子3〜8個のハロアルコキシアルキル
    基、炭素原子3〜8個のハロアルケニル基、炭素原子3
    〜8個のハロアルケニルオキシ基、全炭素原子3〜8個
    のハロアルケニルオキシアルキル基、炭素原子3〜8個
    のアルキニルオキシ基を表し、R2 はハロゲン原子を表
    し、R3 は独立して水素原子、ハロゲン原子またはメチ
    ル基を表し、mは1〜3の整数を表す。〕で示されるフ
    ェノール系化合物と一般式 化5 【化5】 〔式中、R4 は水素原子またはメチル基を表し、R5
    独立してハロゲン原子を表し、nは1〜5の整数を表
    す。〕で示されるアルコール系化合物とを反応させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の芳香族系化合物の製造
    法。
  4. 【請求項4】一般式 化6 【化6】 〔式中、R1 は炭素原子3〜8個のアルキル基、炭素原
    子3〜8個のアルコキシ基、全炭素原子3〜8個のアル
    コキシアルキル基、炭素原子3〜8個のアルケニル基、
    炭素原子3〜8個のアルケニルオキシ基、全炭素原子3
    〜8個のアルケニルオキシアルキル基、炭素原子3〜8
    個のハロアルキル基、炭素原子3〜8個のハロアルコキ
    シ基、全炭素原子3〜8個のハロアルコキシアルキル
    基、炭素原子3〜8個のハロアルケニル基、炭素原子3
    〜8個のハロアルケニルオキシ基、全炭素原子3〜8個
    のハロアルケニルオキシアルキル基、炭素原子3〜8個
    のアルキニルオキシ基を表し、R2 はハロゲン原子を表
    し、R3 は独立して水素原子、ハロゲン原子またはメチ
    ル基を表し、mは1〜3の整数を表し、Mはアルカリ金
    属原子または水素原子を表す。〕で示されるフェノール
    系化合物。
  5. 【請求項5】請求項1記載の芳香族系化合物を有効成分
    として含有することを特徴とする有害生物防除剤。
JP8964792A 1991-03-19 1992-03-13 芳香族系化合物、その製造法、その中間体およびそれを有効成分とする有害生物防除剤 Pending JPH05186384A (ja)

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JP3-321342 1991-11-13
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JP3-326608 1991-11-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008540353A (ja) * 2005-05-07 2008-11-20 メリアル リミテッド 殺虫剤用置換フェニルエーテル

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