JPH08208551A - ジハロプロペン化合物およびそれを有効成分とする殺虫、殺ダニ剤 - Google Patents

ジハロプロペン化合物およびそれを有効成分とする殺虫、殺ダニ剤

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JPH08208551A
JPH08208551A JP1496495A JP1496495A JPH08208551A JP H08208551 A JPH08208551 A JP H08208551A JP 1496495 A JP1496495 A JP 1496495A JP 1496495 A JP1496495 A JP 1496495A JP H08208551 A JPH08208551 A JP H08208551A
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JP
Japan
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carbon atoms
compound
atom
chloro
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Application number
JP1496495A
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English (en)
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Masaya Suzuki
雅也 鈴木
Toshio Nagatomi
利雄 永富
Noriyasu Sakamoto
典保 坂本
Kazuhiro Tsushima
和礼 対馬
Kimitoshi Umeda
公利 梅田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1 、R2 はハロゲン原子等を表わし、Xは塩
素原子等を表わし、Yは酸素原子等を表わし、l(エ
ル)は0〜5の整数を表わし、mは0から4の整数を表
わす。〕で示されるジハロプロペン化合物およびそれを
有効成分とする殺虫、殺ダニ剤。 【効果】 優れた殺虫、殺ダニ効力を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジハロプロペン化合物
およびそれを有効成分とする殺虫、殺ダニ剤に関する。
【従来の技術】これまで、ある種のプロペン化合物が殺
虫剤の有効成分として使用し得ることは、たとえば、特
開昭48−86835 号公報、特開昭49−1526号公報等に記載
されている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化合物は殺虫効力等の点で殺虫剤の有効成分として必
ずしも常に充分なものであるとは言えない。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の状
況に鑑み、優れた殺虫効力を有する化合物を見出すべく
鋭意検討を重ねた結果、下記一般式 化2で示されるジ
ハロプロペン化合物が優れた殺虫、殺ダニ活性を有する
ことを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、一般式 化2
【化2】 〔式中、R1 はハロゲン原子、炭素数1から8のアルキ
ル基、炭素数1から3のハロアルキル基、炭素数1から
7のアルコキシ基、炭素数1から3のハロアルコキシ
基、炭素数1から3のアルキルチオ基、炭素数1から3
のハロアルキルチオ基、炭素数3から6のアルケニルオ
キシ基、炭素数3から6のハロアルケニルオキシ基、炭
素数2から4のアルケニル基、炭素数2から4のハロア
ルケニル基、炭素数2から4のアルキニル基、炭素数2
から4のハロアルキニル基、炭素数3から6のシクロア
ルキル基、炭素数5から6のシクロアルケニル基、炭素
数3から6のシクロアルキルオキシ基または炭素数5か
ら6のシクロアルケニルオキシ基を表わし、R2 はハロ
ゲン原子、炭素数1から8のアルキル基、炭素数1から
3のハロアルキル基、炭素数2から4のアルケニル基、
炭素数2から4のハロアルケニル基、炭素数2から4の
アルキニル基または炭素数2から4のハロアルキニル基
を表わす。ただし、YがC(CF3 ) 2 のとき、R1
ハロゲン原子、炭素数1から8のアルキル基であること
はない。Zは窒素原子またはCHを表わす。Yは酸素原
子、NR3 、S(O)n 、C(R4 2 、C=C
(R4 2 またはC(CF3 2 を表わす。R3 は水素
原子、炭素数1から3のアルキル基(メチル基、エチル
基、プロピル基またはイソプロピル基)、アセチル基ま
たはトリフルオロアセチル基を表わす。R4 は同一また
は相異なり、水素原子または炭素数1から3のアルキル
基(メチル基、エチル基、プロピル基またはイソプロピ
ル基)を表わす。l(エル)は0から5の整数を表わ
す。但し、Zが窒素原子のときl(エル)は0から4の
整数を表わす。mは0から4の整数を表わし、nは0か
ら2の整数を表わす。Xは同一または相異なり、塩素原
子または臭素原子を表わす。〕で示されるジハロプロペ
ン化合物(以下、本発明化合物と記す。)およびそれを
有効成分とする殺虫、殺ダニ剤を提供する。
【0003】本発明において、R1 およびR2 で表わさ
れるハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子であり、R1 およびR2 で表わされる炭
素数1から8のアルキル基とは、たとえば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル
基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル
基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、1,2−
ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル
基、n−オクチル基、tert−オクチル基、1, 1, 3, 3−
テトラメチルブチル基、1−エチルプロピル基等であ
り、R1 およびR2 で表わされる炭素数1から3のハロ
アルキル基とは、たとえば、トリフルオロメチル基、ジ
フルオロメチル基、トリクロロメチル基、ブロモジフル
オロメチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2, 2, 2
−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、2−
クロロエチル基、2−ブロモエチル基、1−フルオロエ
チル基、1−クロロエチル基、1−ブロモエチル基、3,
3, 3, 2, 2−ペンタフルオロプロピル基、3, 3, 3 −
トリフルオロプロピル基、1−フルオロプロピル基、1
−クロロプロピル基、1−ブロモプロピル基、2−クロ
ロプロピル基、3−ブロモプロピル基等であり、R1
表わされる炭素数1から7のアルコキシ基とは、たとえ
ば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソ
プロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、
イソブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキ
シ基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、
tert−ペンチルオキシ基、1−メチルブトキシ基、1,
2−ジメチルプロポキシ基、1−エチルプロピルオキシ
基、n−ヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ基等で
あり、R1 で表わされる炭素数1から3のハロアルコキ
シ基とは、たとえば、トリフルオロメトキシ基、ジフル
オロメトキシ基、ブロモジフルオロメトキシ基、2−フ
ルオロエトキシ基、2, 2, 2 −トリフルオロエトキシ
基、2−クロロエトキシ基、2−ブロモエトキシ基、2
−クロロ−2−フルオロエトキシ基、2−ブロモ−2−
フルオロエトキシ基、2−クロロ−1, 1, 2 −トリフル
オロエトキシ基、2−ブロモ−1, 1, 2 −トリフルオロ
エトキシ基、1, 1, 2, 2, 2 −ペンタフルオロエトキシ
基、1, 1, 2, 2−テトラフルオロエトキシ基、3, 3, 3,
2, 2, 1−−ヘキサフルオロプロポキシ基、3−フルオ
ロプロポキシ基、3−クロロプロポキシ基、3−ブロモ
プロポキシ基、3, 3, 3, 2, 2 −ペンタフルオロプロポ
キシ基、3, 3, 3 −トリフルオロプロポキシ基等であ
り、
【0004】R1 で表わされる炭素数1から3のアルキ
ルチオ基とは、たとえば、メチルチオ基、エチルチオ
基、n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基等であ
り、R1 で表わされる炭素数1から3のハロアルキルチ
オ基とは、たとえば、トリフルオロメチルチオ基、ジフ
ルオロメチルチオ基、ブロモジフルオロメチルチオ基、
2, 2, 2 −トリフルオロエチルチオ基、2−クロロ−1,
1, 2 −トリフルオロエチルチオ基、2−ブロモ−1,
1, 2 −トリフルオロエチルチオ基、1, 1, 2,2−テトラ
フルオロエチルチオ基、2−クロロエチルチオ基、2−
フルオロエチルチオ基、2−ブロモエチルチオ基、3−
フルオロプロピルチオ基、3−クロロプロピルチオ基、
3−ブロモプロピルチオ基、3, 3, 3, 2, 2 −ペンタフ
ルオロプロピルチオ基、3, 3, 3 −トリフルオロプロピ
ルチオ基等であり、R1 で表わされる炭素数3から6の
アルケニルオキシ基とは、たとえば、アリルオキシ基、
2−メチルアリルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3
−メチル−2−ブテニルオキシ基、2−メチル−2−ブ
テニルオキシ基、2−ペンテニルオキシ基、2−ヘキセ
ニルオキシ基等であり、R1 で表わされる炭素数3から
6のハロアルケニルオキシ基とは、たとえば、3,3−
ジクロロアリルオキシ基、3,3−ジブロモアリルオキ
シ基、2,3−ジクロロアリルオキシ基、2,3−ジブ
ロモアリルオキシ基、2−クロロ−2−プロペニルオキ
シ基、3−クロロ−2−プロペニルオキシ基、2−ブロ
モ−2−プロペニルオキシ基、3−フルオロ−3−クロ
ロアリルオキシ基、3−クロロ−2−ブテニルオキシ基
等であり、R1 およびR2 で表わされる炭素数2から4
のアルケニル基とは、たとえば、ビニル基、イソプロペ
ニル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニ
ル基、1−メチル−1−プロペニル基、アリル基、1−
メチル−2−プロペニル基、2−ブテニル基等であり、
1 およびR2 で表わされる炭素数2から4のハロアル
ケニル基とは、たとえば、2,2−ジクロロエテニル
基、2,2−ジブロモエテニル基、3,3−ジクロロア
リル基、3,3−ジブロモアリル基、2,3−ジクロロ
アリル基、2,3−ジブロモアリル基、2−クロロ−2
−プロペニル基、3−クロロ−2−プロペニル基、3−
ブロモ−2−プロペニル基、2−ブロモ−2−プロペニ
ル基、3−クロロ−2−ブテニル基等であり、R1 およ
びR2 で表わされる炭素数2から4のアルキニル基と
は、たとえば、エチニル基、1−プロピニル基、2−プ
ロピニル基、1−メチル−2−プロピニル基等であり、
【0005】R1 およびR2 で表わされる炭素数2から
4のハロアルキニル基とは、たとえば、クロロエチニル
基、ブロモエチニル基、ヨードエチニル基、3−クロロ
−2−プロピニル基、3−ブロモ−2−プロピニル基、
3−ヨード−2−プロピニル基、1−メチル−3−クロ
ロ−2−プロピニル基、1−メチル−3−ブロモ−2−
プロピニル基、1−メチル−3−ヨード−2−プロピニ
ル基等であり、R1 で表わされる炭素数3から6のシク
ロアルキル基とは、シクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基であり、R1
で表わされる炭素数5から6のシクロアルケニル基と
は、1−シクロペンテニル基、2−シクロペンテニル
基、3−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル
基、2−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基
であり、R1 で表わされる炭素数3から6のシクロアル
キルオキシ基とは、シクロプロピルオキシ基、シクロブ
チルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシ
ルオキシ基であり、R1 で表わされる炭素数5から6の
シクロアルケニルオキシ基とは、1−シクロペンテニル
オキシ基、2−シクロペンテニルオキシ基、3−シクロ
ペンテニルオキシ基、1−シクロヘキセニルオキシ基、
2−シクロヘキセニルオキシ基、3−シクロヘキセニル
オキシ基である。本発明化合物において、R1 として好
ましいものとしてハロゲン原子(特に塩素原子)、炭素
数1から3のハロアルキル基(特にトリフルオロメチル
基)があげられ、R2 として好ましいものとしてハロゲ
ン原子(特に塩素原子)があげられ、Zとして好ましい
ものとして窒素原子があげられ、Yとして好ましいもの
として酸素原子、イオウ原子、メチレン基、C(C
3 2 があげられる。
【0006】本発明化合物は、たとえば以下の方法によ
り製造することができる。 (製造法A)一般式 化3
【化3】 〔式中、R1 、R2 、Y、Z、l(エル)およびmは前
記と同じ意味を表わす。〕で示されるフェノール化合物
と一般式 化4
【化4】L−CH2 CH=CX2 〔式中、Xは前記と同じ意味を表わし、Lはハロゲン原
子(塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、メシルオキ
シ基またはトシルオキシ基を表わす。〕で示される化合
物とを反応させることによって製造する方法。上記反応
は、適当な塩基の存在下、不活性溶媒中で行うのが好ま
しい。使用される溶媒としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、1,2−ジ
メトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
アルキル(例えばC1 〜C4 )エーテル(例えば、ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル等)等のエーテ
ル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、スルホラン、
アセトニトリル、ニトロメタン等の極性溶媒;ジクロロ
メタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、クロ
ロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベン
ゼン、キシレン等の炭化水素類または水等をあげること
ができる。必要に応じて、これらの溶媒の混合溶媒も使
用することができる。使用される塩基としては、水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
カルシウム等のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属
の水酸化物、炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ
土類金属の炭酸化物、水素化リチウム、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、水素化カルシウム等のアルカリ金
属またはアルカリ土類金属水素化物、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシ
ド等のアルカリ金属アルコキシド(例えば、C1
4 )、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基等が
あげられる。また必要に応じて、反応系にアンモニウム
塩(例えば、トリエチルベンジルアンモニウムクロライ
ド等)等の触媒を一般式 化3で示されるフェノール化
合物1モルに対し、0.01〜1モルの割合添加してもよ
い。反応温度は、通常、−20℃から反応に使用する溶
媒の沸点または150℃の範囲をとることができるが、
−5℃から反応に使用する溶媒の沸点または100℃ま
での温度がより望ましい。反応に供する原料および塩基
のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近
い比率で反応を行うのが有利である。反応終了後の反応
液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目
的の本発明化合物を単離することができる。必要なら
ば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作
によってさらに精製することもできる。
【0007】(製造法B)前記一般式 化3で示される
フェノール化合物と一般式 化5
【化5】HO−CH2 CH=CX2 〔式中、Xは前記と同じ意味を表わす。〕で示されるア
ルコール化合物とを反応させることによって製造する方
法。上記反応は、適当な脱水剤の存在下、必要に応じて
不活性溶媒中で行うのが好ましい。使用される脱水剤と
しては、たとえば、ジシクロヘキシルカルボジイミドや
ジアルキル(例えば、C1 〜C4 )アゾジカルボキシレ
ート(ジエチルアゾジカルボキシレート、ジイソプロピ
ルアゾジカルボキシレート等)−トリアルキル(ex.
1 〜C20)ホスフィンまたはトリアリールホスフィン
(トリフェニルホスフィン、トリオクチルホスフィン、
トリブチルホスフィン等)系等をあげることができる。
使用される溶媒としては、たとえばベンゼン、キシレ
ン、トルエン等の炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等のエーテル類または四塩化炭素、ジクロロメタン、ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水
素類をあげることができる。反応温度は、−20℃から
200℃または反応に使用する溶媒の沸点の範囲をとる
ことができる。反応に供する原料および脱水剤のモル比
は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で
反応を行うのが有利である。反応終了後の反応液は、有
機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発
明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマ
トグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさ
らに精製することもできる。
【0008】(製造法C)一般式 化6
【化6】 〔式中、R1 、R2 、Y、Z、l(エル)およびmは前
記と同じ意味を表わす。〕で示されるアルデヒド化合物
をトリアルキルホスフィンまたはトリアリールホスフィ
ン存在下、四塩化炭素または四臭化炭素と反応させるこ
とによって製造する方法。上記反応は、必要に応じて金
属亜鉛の存在下に、不活性溶媒中で行うこともできる。
使用される不活性溶媒としては、たとえば、ベンゼン、
キシレン、トルエン等の炭化水素類、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類、ジクロロメタン、1,2−ジ
クロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素
類(四臭化炭素および四塩化炭素を除く。)をあげるこ
とができる。反応温度は、−30℃から反応に使用する
溶媒に沸点または150℃の範囲をとることができる。
反応に供するトリアルキル(ex.C1 〜C20)ホスフ
ィンまたはトリアリールホスフィンとは、たとえば、ト
リフェニルホスフィンやトリオクチルホスフィンをあげ
ることができ、必要に応じて用いられる金属亜鉛はダス
ト状が好ましい。反応に供する原料および試剤のモル比
は任意に設定できるが、一般式 化6のアルデヒド化合
物1モルに対して、四臭化(四塩化)炭素は1〜5モル
の割合、トリアルキルホスフィンまたはトリアリルホス
フィンは2〜10モルの割合、亜鉛を用いるとき、亜鉛
は1〜5モルの割合が好ましく、またはそれに近い比率
で反応を行うのが有利である。反応終了後の反応液は、
有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本
発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロ
マトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作により、
さらに精製することもできる。
【0009】(製造法D)(本発明化合物のうち、Zが
窒素原子であり、R2 がハロゲン原子のとき)一般式
化7
【化7】 〔式中、Qはハロゲン原子を表わし、m、YおよびXは
前記と同じ意味を表わす。〕で示される化合物と一般式
化8
【化8】 〔式中、R1 、Lおよびlは前記と同じ意味を表わ
す。〕で示されるハライド化合物とを反応させることに
よって製造する方法。上記反応は、適当な塩基の存在
下、不活性溶媒中で行うのが好ましい。使用される溶媒
としては、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン類、1,2−ジメトキシエタン、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジアルキル(例えばC1
〜C4 )エーテル(例えば、ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル等)等のエーテル類、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチル
リン酸トリアミド、スルホラン、アセトニトリル、ニト
ロメタン等の極性溶媒;ジクロロメタン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロ
ゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の
炭化水素類または水等をあげることができる。必要に応
じて、これらの溶媒の混合溶媒も使用することができ
る。使用される塩基としては、水酸化リチウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のア
ルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸
リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシ
ウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸化
物、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム、水素化カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ
土類金属水素化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金
属アルコキシド(例えば、C1 〜C4 )、トリエチルア
ミン、ピリジン等の有機塩基等があげられる。また必要
に応じて、反応系にアンモニウム塩(例えば、トリエチ
ルベンジルアンモニウムクロライド等)等の触媒を一般
式 化7で示される化合物1モルに対し、0.01〜1モル
の割合添加してもよい。反応温度は、通常、−20℃か
ら反応に使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をと
ることができるが、−5℃から反応に使用する溶媒の沸
点または100℃までの温度がより望ましい。反応に供
する原料および塩基のモル比は任意に設定できるが、等
モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利であ
る。反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通
常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離すること
ができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再
結晶等の通常の操作により、さらに精製することもでき
る。
【0010】また、本発明化合物の中で、不斉炭素原子
を有する化合物の場合には、本発明化合物は生物活性を
有する光学活性なそれぞれの異性体((+)−体、
(−)−体)およびそれらのあらゆる比率に混合物をも
含むものである。
【0011】次に、本発明化合物の具体例を化9〜化2
2に例示するが、本発明化合物はこれらに限定されるも
のではない。
【化9】
【0012】
【化10】
【化11】
【0013】
【化12】
【化13】
【0014】
【化14】
【化15】
【0015】
【化16】 で示される化合物を表1〜表10に示す。
【0016】
【表1】
【表2】
【0017】
【表3】
【表4】
【0018】
【表5】
【表6】
【0019】
【表7】
【表8】
【0020】
【表9】
【表10】
【0021】
【化17】
【化18】
【0022】
【化19】
【化20】
【0023】
【化21】
【化22】 で示される化合物を表11〜表12に示す。
【0024】
【表11】
【表12】
【0025】本発明化合物の製造中間体である、一般式
化3で示されるフェノール化合物は、例えば、スキー
ム 化23〜化26に従って製造することができる。
【化23】 〔式中、Wは水酸基の保護基(例えばベンジル基、メチ
ル基、トリメチルシリル基等)を表わし、R1 、R2
Y、Z、lおよびmは前記と同じ意味を表わす。〕 a)Wがベンジル基のとき:J. Am. Chem. Sci., 93, 7
46 (1971) b)Wがメチル基のとき:J. Org. Chem., 42, 3761
(1977) c)Wがトリメチルシリル基のとき:Tetrahedron Let
t., 28, 4307 (1987)
【化24】 〔式中、R1 、L、Yおよびlは前記と同じ意味を表わ
す。〕
【化25】 〔式中、R5 はハロゲン原子、アルキル基、ホルミル基
またはニトロ基を表わし、R1 、L、W、Y、Z、lお
よびmは前記と同じ意味を表わす。〕
【化26】 〔式中、R6 は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基ま
たはアルケニル基を表わし、R1 、W、Y、Zおよびl
は前記と同じ意味を表わす。DASTはジエチルアミノ
サルファトリフルオライドを表わす。〕
【0026】本発明化合物の製造中間体である、一般式
化6で示されるアルデヒド化合物は、例えば、スキー
ム 化27に従って製造することができる。
【化27】 〔式中、記号は前記と同じ意味を表わす。〕
【0027】本発明化合物の製造中間体である、一般式
化4で示される化合物および一般式 化5で示される
アルコール化合物は、市販されているものを用いるか、
またはスキーム 化28に従って製造することができ
る。
【化28】 〔式中、L1 は塩素原子または臭素原子を表わし、L2
はメシルオキシ基またはトシルオキシ基を表わし、Xは
前記と同じ意味を表わす。〕
【0028】本発明化合物の中間体である、一般式 化
7で示されるフェノール化合物は、例えば、スキーム
化29に従って製造することができる。
【化29】 〔式中、Y、LおよびXは前記と同じ意味を表わす。〕
【0029】本発明化合物が殺虫効力を発揮する害虫類
としては、たとえば下記のものがあげられる。 半翅目害虫 ヒメトビウンカ、トビイロウンカ、セジロウンカ等のウ
ンカ類、ツマグロヨコバイ、タイワンツマグロヨコバイ
等のヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラ
ミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等 鱗翅目害虫 ニカメイガ(ニカメイチュウ)、コブノメイカ、ノシメ
コクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨ
トウガ等のヨトウ類、モンシロチョウ等のシロチョウ
類、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、
ハモグリガ類、ドクガ類、ウワバ類、カブラヤガ、タマ
ナヤガ等のアグロティス属害虫(Agrothisspp.)、ヘリ
オティス属害虫 (Heliothis spp.) 、コナガ、イガ、コ
イガ等 双翅目害虫 アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイ
シマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ
等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバ
エ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエ
バエ、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ、ミバエ
類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、アブ類、ブユ
類、サシバエ類等 鞘翅目害虫 ウェスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワ
ーム等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ、ヒ
メコガネ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミゾウ
ミシ、アズキゾウムシ等のゾウムシ類、チャイロコメノ
ゴミムシダマシ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマシ
類、キスジノミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シバ
ンムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ属
(Epilach-na spp.)、ヒラタキイムシ類、ナガシンクイ
ムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ等 網翅目害虫 チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ト
ビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等 総翅目害虫 ミナミキイロアザミウマ、ハナアザミウマ等 膜翅目害虫 アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ
等のハバチ類等 直翅目害虫 ケラ、バッタ等 隠翅目害虫 ヒトノミ等 シラミ目害虫 ヒトジラミ、ケジラミ等 等翅目害虫 ヤマトシロアリ、イエシロアリ等 の有害昆虫類 ダニ目 ナミハダニ、ミカンハダニ、ニセナミハダニ、リンゴハ
ダニなどの植物寄生性のダニ類、オウシマダニなどの動
物寄生性のマダニ類、室内塵性ダニ類等 等の有害ダニ類 さらに既存の殺虫剤に対し、抵抗性の発達した害虫にも
有効である。
【0030】本発明化合物を殺虫、殺ダニ剤の有効成分
として用いる場合は、他の何らの成分も加えず、そのま
ま使用してもよいが、通常は、固体担体、液体担体、ガ
ス状担体、餌等と混合し、必要あれば界面活性剤、その
他の製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、水和剤、フ
ロアブル剤、粒剤、粉剤、エアゾール、煙霧剤(フォッ
ギング等)、毒餌等に製剤して使用する。これらの製剤
には、有効成分として本発明化合物を、通常、重量比で
0.01%〜95%含有する。製剤化の際に用いられる固体
担体としては、たとえば粘土類(カオリンクレー、珪藻
土、合成含水酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレ
ー、酸性白土等)、タルク類、セラミック、その他の無
機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシ
ウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、
尿素、塩安等)等の微粉末あるいは粒状物等があげら
れ、液体担体としては、たとえば水、アルコール類(メ
タノール、エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチ
ルエチルケトン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン
等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、
灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル
等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリ
ル等)、エーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキ
サン等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭
化水素類(ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化
炭素等)、ジメチルスルホキシド、大豆油、綿実油等の
植物油等があげられ、ガス状担体、すなわち噴射剤とし
ては、たとえばフロンガス、ブタンガス、LPG(液化
石油ガス)、ジメチルエーテル、炭酸ガス等があげられ
る。界面活性剤としては、たとえばアルキル硫酸エステ
ル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホ
ン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそのポリオ
キシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル
類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体等
があげられる。固着剤や分散剤等の製剤用補助剤として
は、たとえばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん
粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸
等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶
性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸類等)等があげられ、安定剤として
は、たとえばPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BH
T(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノ
ールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの
混合物)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸または
そのエステル等があげられる。毒餌の基材としては、た
とえば穀物粉、植物油、糖、結晶セルロース等の餌成
分、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイ
アレチン酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、
トウガラシ末等の誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香
料等の誘引性香料等があげられる。このようにして得ら
れる製剤は、そのままであるいは水等で希釈して用い
る。また、他の殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、
除草剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、
動物用飼料等と混合して、または混合せずに同時に用い
ることもできる。
【0031】用いられる殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤と
しては、例えばフェニトロチオン〔O,O−ジメチル
O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)ホスホロチオ
エート〕、フェニチオン〔O,O−ジメチル O−(3
−メチル−4−(メチルチオ)フェニル)ホスホロチオ
エート〕、ダイアジノン〔O,O−ジエチル−O−2−
イソプロピル−6−メチルピリミジン−4−イルホスホ
ロチオエート〕、クロルピリホス〔O,O−ジエチル−
O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチ
オエート〕、アセフェート〔O,S−ジメチルアセチル
ホスホラミドチオエート〕、メチダチオン〔S−2,3
−ジヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1,3,4−
チアジアゾール−3−イルメチル O,O−ジメチルホ
スホロジチオエート〕、ジスルホトン〔O,O−ジエチ
ル S−2−エチルチオエチルホスホロチオエート〕、
DDVP〔2,2−ジクロロビニルジメチルホスフェー
ト〕、スルプロホス〔O−エチル O−4−(メチルチ
オ)フェニル S−プロピルホスホロジチオエート〕、
シアノホス〔O−4−シアノフェニル O,O−ジメチ
ルホスホロチオエート〕、ジオキサベンゾホス〔2−メ
トキシ−4H−1,3,2−ベンゾジオキサホスフィニ
ン−2−スルフィド〕、ジメトエート〔O,O−ジメチ
ル−S−(N−メチルカルバモイルメチル)ジチオホス
フェート〕、フェントエート〔エチル 2−ジメトキシ
ホスフィノチオイルチオ(フェニル)アセテート〕、マ
ラチオン〔ジエチル(ジメトキシホスフィノチオイルチ
オ)サクシネート〕、トリクロルホン〔ジメチル 2,
2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホスホネー
ト〕、アジンホスメチル〔S−3,4−ジヒドロ−4−
オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イルメチ
ル O,O−ジメチルホスホロジチオエート〕、モノク
ロトホス〔ジメチル(E)−1−メチル−2−(メチル
カルバモイル)ビニルホスフェート〕、エチオン〔O,
O,O’,O’−テトラエチル S,S’−メチレンビ
ス(ホスホロジチオエート)〕等の有機リン系化合物、
BPMC(2−sec−ブチルフェニルメチルカルバメー
ト〕、ベンフラカルブ〔エチル N−〔2,3−ジヒド
ロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカ
ルボニル(メチル)アミノチオ〕−N−イソプロピル−
β−アラニネート〕、プロポキスル〔2−イソプロポキ
シフェニル N−メチルカルバメート〕、カルボスルフ
ァン〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベン
ゾ〔b〕フラニル N−ジブチルアミノチオ−N−メチ
ルカーバメート〕、カルバリル〔1−ナフチル−N−メ
チルカーバメート〕、メソミル〔S−メチル−N−
〔(メチルカルバモイル)オキシ〕チオアセトイミデー
ト〕、エチオフェンカルブ〔2−(エチルチオメチル)
フェニルメチルカーバメート〕、アルジカルブ〔2−メ
チル−2−(メチルチオ)プロピオンアルデヒド O−
メチルカルバモイルオキシ〕、オキサミル〔N,N−ジ
メチル−2−メチルカルバモイルオキシイミノ−2−
(メチルチオ)アセタミド〕、フェノチオカルブ〔S−
4−フェノキシブチル)−N,N−ジメチルチオカーバ
メート等のカーバメート系化合物、エトフェンプロック
ス〔2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピ
ル−3−フェノキシベンジルエーテル〕、フェンバレレ
ート〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブ
チレート〕、エスフェンバレレート〔(S)−α−シア
ノ−3−フェノキシベンジル(S)−2−(4−クロロ
フェニル)−3−メチルブチレート〕、フェンプロパト
リン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキ
シレート〕、シペルメトリン〔(RS)−α−シアノ−
3−フェノキシベンジル(1RS,3RS)−3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート〕、ペルメトリン〔3−フェ
ノキシベンジル(1RS,3RS)−3−(2,2−ジ
クロロビニル)−2,2−メチルシクロプロパンカルボ
キシレート〕、シハロトリン〔(RS)−α−シアノ−
3−フェノキシベンジル(Z)−(1RS)−cis−
3−(2−クロロ−3,3,3−トリフロオロプロプ−
1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボ
キシレート〕、デルタメトリン〔(S)−α−シアノ−
3−フェノキシベンジル(1R,3R)−3(2,2−
ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボキシレート〕、シクロプロスリン〔(RS)−α−
シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2,2−ジ
クロロ−1−(4−エトキシフェニル)シクロプロパン
カルボキシレート〕、フルバリネート(α−シアノ−3
−フェノキシベンジル N−(2−クロロ−α,α,α
−トリフルオロ−p−トリル)−D−バリネート)、ビ
フェンスリン(2−メチルピフェニル−3−イルメチ
ル)(Z)−(1RS)−cis−3−(2−クロロ−
3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,
2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、アクリ
ナスリン(〔1R−{1α(S* ),3α(Z)}〕−
2,2−ジメチル−3−〔3−オキソ−3−(2,2,
2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エトキ
シ−1−プロペニル〕シクロプロパンカルボン酸(S)
−(α)−シアノ(3−フェノキシフェニル)メチルエ
ステル、2−メチル−2−(4−ブロモジフルオロメト
キシフェニル)プロピル(3−フェノキシベンジル)エ
ーテル、トラロメスリン〔(1R,3S)3〔(1’R
S)(1’,1’,2’,2’−テトラブロモエチ
ル)〕−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジルエステ
ル、シラフルオフェン〔4−エトキシフェニル〔3−
(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピル〕
ジメチルシラン等のピレスロイド化合物、ブプロフェジ
ン(2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−
フェニル−1,3,5−チアジアジナン−4−オン)等
のチアジアジン誘導体、イミダクロプリド(1−(6−
クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリ
ジン−2−インデンアミン〕等のニトロイミダゾリジン
誘導体、カルタップ(S,S’−(2−ジメチルアミノ
トリメチレン)ビス(チオカーバメート)〕、チオシク
ラム〔N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5
−イルアミン〕、ベンスルタップ〔S,S’−2−ジメ
チルアミノトリメチレン ジ(ベンゼンチオサルフォネ
ート)〕等のネライストキシン誘導体、N−シアノ−
N’−メチル−N’−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)アセトアミジン等のN−シアノアミジン誘導体、エ
ンドスルファン〔6,7,8,9,10,10−ヘキサ
クロロ−1,5,5a,6,9,9a−ヘキサヒドロ−
6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾジオキサチエピン
オキサイド〕、γ−BHC(1,2,3,4,5,6−
ヘキサクロロシクロヘキサン〕、1,1−ビス(クロロ
フェニル)−2,2,2−トリクロロエタノール等の塩
素化炭化水素化合物、クロルフルアズロン〔1−(3,
5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフルオロメ
チルピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−3−
(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕、テフルベ
ンズロン〔1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)
ウレア〕、フルフェノクスロン〔1−(4−(2−クロ
ロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−フルオ
ロフェニル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)
ウレア〕等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、アミ
トラズ〔N,N’〔(メチルイミノ)ジメチリジン〕ジ
−2,4−キシリジン〕、クロルジメホルム〔N’−
(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N,N−ジメチ
ルメチニミダミド〕等のホルムアミジン誘導体、ジアフ
ェンチウロン〔N−(2,6−ジイソプロピル−4−フ
ェノキシフェニル)−N’−tert−ブチルカルボジイミ
ド〕等のチオ尿素誘導体、ブロモプロピレート〔イソプ
ロピル 4,4’−ジブロモベンジレート〕、テトラジ
ホン〔4−クロロフェニル 2,4,5−トリクロロフ
ェニルスルホン〕、キノメチオネート〔S,S−6−メ
チルキノキサリン−2,3−ジイルジチオカルボネー
ト〕、プロパルゲイト〔2−(4−tert−ブチルフェノ
キシ)シクロヘキシル プロピ−2−イル スルファイ
ト〕、フェンブタティン オキシド〔ビス〔トリス(2
−メチル−2−フェニルプロピル)ティン〕オキシ
ド〕、ヘキシチアゾクス〔(4RS、5RS)−5−
(4−クロロフェニル)−N−クロロヘキシル−4−メ
チル−2−オキソ−1,3−チアゾリジン−3−カルボ
キサミド〕、クロフェンテジン〔3,6−ビス(2−ク
ロロフェニル)−1,2,4,5−テトラジン、ピリダ
チオベン〔2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチル
ベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−
オン〕、フェンピロキシメート〔tert−ブチル(E)−
4−〔(1,3−ジメチル−5−フェノキシピラゾール
−4−イル)メチレンアミノオキシメチル〕ベンゾエー
ト〕、デブフェンピラド〔N−4−tert−ブチルベンジ
ル)−4−クロロ−3−エチル−1−メチル−5−ピラ
ゾールカルボキサミド〕、ポリナクチンコンプレックス
〔テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチン〕、ミル
ベメクチン、アベルメクチン、イバ−メクチン、アザジ
ラクチン〔AZAD〕、ピリミジフェン〔5−クロロ−N−
〔2−{4−(2−エトキシエチル)−2,3−ジメチ
ルフェノキシ}エチル〕−6−エチルピリミジン−4−
アミン等があげられる。
【0032】本発明化合物を農業用殺虫、殺ダニ剤とし
て用いる場合、その施用量は、通常、10アールあた
り、0.1g〜100gであり、乳剤、水和剤、フロアブ
ル剤等を水で希釈して用いる場合は、その施用濃度は通
常、0.1ppm 〜500ppm であり、粒剤、粉剤等は何ら
希釈することなく製剤のままで施用する。また、防疫用
殺虫、殺ダニ剤として用いる場合には、乳剤、水和剤、
フロアブル剤等は、通常、水で0.1ppm 〜500ppm に
希釈して施用し、油剤、エアゾール、煙霧剤、毒餌等に
ついてはそのまま施用する。これらの施用量、施用濃度
は、いずれも製剤の種類、施用時期、施用場所、施用方
法、害虫の種類、被害程度等の状況によって異なり、上
記の範囲にかかわることなく増加させたり、減少させた
りすることができる。
【0033】
【実施例】以下に、本発明を製造例、製剤例および試験
例により、さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの
例に限定されるものではない。まず、本発明化合物の製
造例を示す。 製造例1(製造法A)による化合物(2)の製造 4−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)
−2−ピリジルオキシ)ベンジル)フェノール0.92g、
炭酸カリウム0.28gおよびN,N−ジメチルホルムアミ
ド20mlの混合物に、室温下、攪拌しながら、1,1,
3−トリクロロ−1−プロペン0.35gおよびN,N−ジ
メチルホルムアミド5mlに溶かした溶液を滴下した。6
時間室温で攪拌した後、反応液を氷水に投入し、ジエチ
ルエーテル50mlで2回抽出した。エーテル層を併せ、
水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生
成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーに付し、4−(4−(3−クロロ−5−(トリフル
オロメチル)−2−ピリジルオキシ)ベンジル)−1−
(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ベンゼン
0.48gを得た。 収率 41% nD 26.0 1.5720
【0034】製造例2(製造法B)による化合物(1)
の製造 4−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)
−2−ピリジルオキシ)フェニルチオ)フェノール0.30
g、3,3−ジクロロアリルアルコール0.10gおよびト
リフェニルホスフィン0.21gをテトラヒドロフラン10
mlに溶かした溶液に、室温下、攪拌しながら、ジイソプ
ロピルアゾジカルボキシレート0.16gをテトラヒドロフ
ラン5mlに溶かした溶液を滴下した。室温で24時間攪
拌した後、反応液を濃縮し、残渣を得た。この残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィーに付し、4−(4−(3−
クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオ
キシ)フェニルチオ)−1−(3,3−ジクロロ−2−
プロペニルオキシ)ベンゼン0.33gを得た。 収率 86% nD 26.0 1.5959
【0035】製造例3(製造法C)による化合物(6)
の製造 亜鉛ダスト 0.073g、トリフェニルホスフィン0.29g、
四臭化炭素0.37gおよび塩化メチレン20mlを反応容器
に入れ、室温下、攪拌した。24時間後、この溶液に
(4−(1−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロ
メチル)−2−ピリジルオキシ)フェニル)−1−メチ
ルエチル)フェノキシ)アセトアルデヒド0.25gを塩化
メチレン5mlに溶かした溶液を、室温下、攪拌しながら
滴下した。室温で6時間攪拌した後、反応液を濃縮し、
残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
に付し、2−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロ
メチル)−2−ピリジルオキシ)フェニル)−2−(4
−(3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ)フェニ
ル)プロパン0.27gを得た。 収率 80% nD 20.5 1.5830
【0036】製造例4(製造法D)による化合物(3)
の製造 2,3−ジクロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジ
ン0.31g、4−(4−(3,3−ジクロロ2−プロペニ
ルオキシ)フェノキシ)フェノール0.40g、炭酸カリウ
ム0.21gおよびN,N−ジメチルホルムアミド10mlの
混合物を、80℃で6時間攪拌した。反応液の温度を室
温に戻した後、反応液を氷水に投入し、ジエチルエーテ
ル50mlで2回抽出した。エーテル層を併せ、水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、粗生成物を得
た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、4−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオ
ロメチル)−2−ピリジルオキシ)フェノキシ)フェノ
キシ)−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキ
シ)ベンゼン0.41gを得た。 収率 65% nD 20.5 1.5748
【0037】本発明化合物の具体例のいくつかを化合物
番号および物性値とともに示す。 (1) 4−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオキ シ)フェニルチオ)−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ベンゼ ン nD 26.0 1.5959 (2) 4−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオキ シ)ベンジル)−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ベンゼン nD 26.0 1.5720 (3) 4−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオキ シ)フェノキシ)−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ベンゼン nD 20.5 1.5748 (4) 4−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオキ シ)フェノキシ)−1−(3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ)ベンゼン nD 20.5 1.5800 (5) 2−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオキ シ)フェニル)−2−(4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェ ニル)プロパン nD 20.5 1.5665 (6) 2−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオキ シ)フェニル)−2−(4−(3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ)フェ ニル)プロパン nD 20.5 1.5830
【0038】次に、一般式 化3で示されるフェノール
化合物および一般式 化7で示される化合物の製造例を
示す。 中間体製造例1(中間体化合物 1)の製造) 4,4’−チオジフェノール4.0g、2,3−ジクロロ
−5−(トリフルオロメチル)ピリジン4.4g、炭酸カ
リウム2.8gおよびN,N−ジメチルホルムアミド30
mlの混合物を70〜80℃で8時間攪拌した。反応液を
氷水に投入し、酢酸エチル50mlで3回抽出した。酢酸
エチル層を併せ、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(4−(3−
クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオ
キシ)フェニルチオ)フェノール2.0gを得た。 収率 27%1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm) : 5.14 (1H, s)、6.81〜7.45 (8H, m)、7.97
(1H, d)、8.25〜8.26 (1H, m)
【0039】中間体製造例2(中間体化合物 5)の製
造) 4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル4.7g、
1,1,3−トリクロロプロペン3.4g、炭酸カリウム
3.7gおよびN,N−ジメチルホルムアミド40mlの混
合物を室温で24時間攪拌した。反応液を水に投入し、
エーテル50mlで2回抽出した。エーテル層を併せ、水
洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成
物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、4−(4−(3,3−ジクロロ−2−
プロペニルオキシ)フェノキシ)フェノール2.7gを得
た。 収率 38% mp 54.7℃
【0040】一般式 化3で示されるフェノール化合物
および一般式 化7で示される化合物の例を次に示す。 1)4−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオキ シ)フェニルチオ)フェノール 1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm) : 5.14 (1H, s)、6.81〜7.45 (8H, m)、7.97 (1H, d)、8.25〜8.26 ( 1H, m) 2)4−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオキ シ)ベンジル)フェノール 1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm) : 3.94 (2H, s)、4.99 (1H, s)、6.74〜7.29 (8H, m)、7.96〜7.98 ( 1H, m)、8.26〜8.27 (1H, m) 3)4−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオキ シ)フェノキシ)フェノール mp 90.8℃ 4)2−(4−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオキ シ)フェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン nD 23.0 1.5368 5)4−(4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)フェ ノール mp 54.7℃ 6)4−(4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェニルチオ)フ ェノール 1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm) : 4.62 (2H, d)、4.98 (1H, s)、6.13 (1H, t)、6.76〜7.28 (8H, m) 7)2−(4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェニル)−2− (4−ヒドロキシフェニル)プロパン nD 23.0 1.5817
【0041】次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表
し、本発明化合物は、前記の化合物番号で表す。 製剤例1 乳剤 本発明化合物(1)〜(6)の各々10部を、キシレン
35部およびジメチルホルムアミド35部に溶解し、こ
れにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14
部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を
加え、よく攪拌混合して各々の10%乳剤を得る。 製剤例2 水和剤 本発明化合物(1)〜(6)の各々20部を、ラウリル
硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、合成含水酸化珪素微粉末20部および珪素土54部
を混合した中に加え、ジュースミキサーで攪拌混合して
各々の20%水和剤を得る。 製剤例3 粒剤 本発明化合物(1)〜(6)の各々5部に、合成含水酸
化珪素微粉末5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム5部、ベントナイト30部およびクレー55部を加
え充分攪拌混合する。ついで、これらの混合物に適当量
の水を加え、さらに攪拌し、造粒機で製粒し、通風乾燥
して各々の5%粒剤を得る。 製剤例4 粉剤 本発明化合物(1)〜(6)の各々1部を適当量のアセ
トンに溶解し、これに合成含水酸化珪素微粉末5部、P
AP0.3部およびクレー93.7部を加え、ジュースミキサ
ーで攪拌混合し、アセトンを蒸発除去して各々の1%粉
剤を得る。 製剤例5 フロアブル剤 本発明化合物(1)〜(6)の各々20部とソルビタン
トリオレエート1.5部とを、ポリビニルアルコール2部
を含む水溶液28.5部と混合し、サンドグラインダーで微
粉砕 (粒径3μ以下)した後、この中に、キサンタンガ
ム0.05部およびアルミニウムマグネシウムシリケート0.
1部を含む水溶液40部を加え、さらにプロピレングリ
コール10部を加えて攪拌混合して各々の20%水中懸
濁剤を得る。 製剤例6 油剤 本発明化合物(1)〜(6)の各々0.1部をキシレン5
部およびトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯
油89.9部に混合して各々の0.1%油剤を得る。
【0042】製剤例7 油性エアゾール 本発明化合物(1)〜(6)の各々0.1部、テトラメス
リン0.2部、d−フェノスリン0.1部、トリクロロエタ
ン10部および脱臭灯油59.6部を混合溶解し、エアゾー
ル容器に充填し、バルブ部分を取り付けた後、該バルブ
部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)30部を加圧充填
して各々の油性エアゾールを得る。 製剤例8 水性エアゾール 本発明化合物(1)〜(6)の各々0.2部、d−アレス
リン0.2部、d−フェノスリン0.2部、キシレン5部、
脱臭灯油3.4部および乳化剤{アトモス300(アトラ
スケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したもの
と、純水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部
分を取り付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油
ガス)40部を加圧充填して各々の水性エアゾールを得
る。 製剤例9 蚊取線香 本発明化合物(1)〜(6)の各々0.3gにd−アレス
リン0.3gを加え、アセトン20mlに溶解し、蚊取線香
用担体 (タブ粉:粕粉:木粉を4:3:3の割合で混
合)99.4gと均一に攪拌混合した後、水120mlを加
え、充分練り合わせたものを成型乾燥して各々の蚊取線
香を得る。 製剤例10 電気蚊取マット 本発明化合物(1)〜(6)の各々0.4g、d−アレス
リン0.4gおよびピペニルブトキサイド0.4gにアセト
ンを加えて溶解し、トータルで10mlとする。この溶液
0.5mlを、2.5cm×1.5cm、厚さ0.3cmの電気マット用
基剤 (コットンシリンターとパルプの混合物のフィブリ
ルを板状に固めたもの) に均一に含浸させて、各々の電
気蚊取マットを得る。 製剤例11 加熱燻煙剤 本発明化合物(1)〜(6)の各々100mgを適量のア
セトンに溶解し、4.0cm×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セ
ラミック板に含浸させて各々の加熱燻煙剤を得る。 製剤例12 毒餌 本発明化合物(1)〜(6)の各々10mgをアセトン0.
5mlに溶解し、この溶液を、動物用固型飼料粉末 (飼育
繁殖用固型飼料粉末CE−2、日本クレア株式会社商品
名)5gに処理し、均一に混合する。ついでアセトンを
風乾し、各々の0.5%毒餌を得る。
【0043】次に本発明化合物が、殺虫、殺ダニ剤の有
効成分として有用であることを試験例により示す。な
お、本発明化合物は前記の化合物番号で示し、比較対照
に用いた化合物は表13に記載の化合物記号で示す。
【表13】 試験例1 (ハンモスヨトウに対する殺虫試験) 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の、水によ
る200倍希釈液(500ppm)2mlを、直径11cmのポ
リエチレンカップ内に調製した13gのハンモスヨトウ
用人工飼料にしみ込ませた。その中にハンモスヨトウ4
令幼虫10頭を放ち、6日後にその生死を調査し、死虫
率を求めた(2反復)。その結果、本発明化合物(1) 〜
(4) は各々死虫率80%以上を示した。それに対し、比
較対照に用いた化合物(A)、(B)の死虫率は各々0
%であった。
【0044】試験例2 (ニセナミハダニに対する試
験) 播種7日後の鉢植ツルナシインゲン(初生葉期)に、一
葉当り10頭のニセナミハダニの雌成虫を寄生させ、2
5℃の恒温室に置いた。6日後、製剤例1に準じて得ら
れた供試化合物の乳剤を、水で有効成分500ppm に希
釈した薬液をターンテーブル上で1鉢当り15ml散布
し、同時に同液2mlを土壌潅注した。8日後にそれぞれ
の植物のハダニによる被害程度を調査した。効果判定基
準は −:ほとんど被害が認められない。 +:少し被害が認められる。 ++:無処理区と同様の被害が認められる。 とした。本発明化合物(2) の効果判定は−であった。そ
れに対し、比較対照に用いた化合物(A)、(B)のの
効果判定は各々++であった。
【0045】
【発明の効果】本発明化合物は、優れた殺虫、殺ダニ効
力を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 213/64 (72)発明者 対馬 和礼 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 梅田 公利 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 化1 【化1】 〔式中、R1 はハロゲン原子、炭素数1から8のアルキ
    ル基、炭素数1から3のハロアルキル基、炭素数1から
    7のアルコキシ基、炭素数1から3のハロアルコキシ
    基、炭素数1から3のアルキルチオ基、炭素数1から3
    のハロアルキルチオ基、炭素数3から6のアルケニルオ
    キシ基、炭素数3から6のハロアルケニルオキシ基、炭
    素数2から4のアルケニル基、炭素数2から4のハロア
    ルケニル基、炭素数2から4のアルキニル基、炭素数2
    から4のハロアルキニル基、炭素数3から6のシクロア
    ルキル基、炭素数5から6のシクロアルケニル基、炭素
    数3から6のシクロアルキルオキシ基または炭素数5か
    ら6のシクロアルケニルオキシ基を表わし、 R2 はハロゲン原子、炭素数1から8のアルキル基、炭
    素数1から3のハロアルキル基、炭素数2から4のアル
    ケニル基、炭素数2から4のハロアルケニル基、炭素数
    2から4のアルキニル基または炭素数2から4のハロア
    ルキニル基を表わす。ただし、YがC(CF3 ) 2 のと
    き、R1 はハロゲン原子、炭素数1から8のアルキル基
    であることはない。Zは窒素原子またはCHを表わす。
    Yは酸素原子、NR3 、S(O)n 、C(R4 2 、C
    =C(R4 2 またはC(CF3 2 を表わす。R3
    水素原子、炭素数1から3のアルキル基、アセチル基ま
    たはトリフルオロアセチル基を表わす。R4 は同一また
    は相異なり、水素原子または炭素数1から3のアルキル
    基を表わす。l(エル)は0から5の整数を表わす。但
    し、Zが窒素原子のときl(エル)は0から4の整数を
    表わす。mは0から4の整数を表わし、 nは0から2の整数を表わす。Xは同一または相異な
    り、塩素原子または臭素原子を表わす。〕で示されるジ
    ハロプロペン化合物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のジハロプロペン化合物を有
    効成分として含有することを特徴とする殺虫、殺ダニ
    剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004085405A1 (ja) * 2003-03-25 2004-10-07 Sumitomo Chemical Company, Limited ピラゾール化合物
JP2004307471A (ja) * 2003-03-25 2004-11-04 Sumitomo Chem Co Ltd ピラゾール化合物とその有害節足動物防除用途
JP2006117627A (ja) * 2004-02-05 2006-05-11 Sumitomo Chemical Co Ltd ピラゾール化合物とその製造中間体、ならびにその有害節足動物防除用途

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