JP3834911B2 - ジハロプロペン化合物、その用途およびその製造中間体 - Google Patents

ジハロプロペン化合物、その用途およびその製造中間体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジハロプロペン化合物、その用途およびその製造中間体に関する。
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
これまで、ある種のプロペン化合物が殺虫剤の有効成分として使用し得ることが、たとえば、特開昭 49-1526号公報に記載されている。しかしながら、これらの化合物は殺虫効力等の点で殺虫、殺ダニ剤の有効成分として必ずしも常に充分なものであるとは言えない。
【0002】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の状況に鑑み、優れた殺虫、殺ダニ効力を有する化合物を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、下記一般式 化1で示されるジハロプロペン化合物が優れた殺虫、殺ダニ活性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一般式 化1
【化1】
Figure 0003834911
{式中、R1 は、下記の〔 〕内に記載の群から選ばれる少なくとも1種の原子もしくは基で置換された炭素数1から8のアルキル基を表わす。
群:〔ハロゲン原子;炭素数1から6のアルコキシ基;炭素数2から6のハロアルコキシ基;炭素数3から6のアルケニルオキシ基;炭素数3から6のハロアルケニルオキシ基;炭素数3から6のアルキニルオキシ基;炭素数3から6のハロアルキニルオキシ基;炭素数1から6のアルキルチオ基;炭素数2から6のハロアルキルチオ基;炭素数3から6のアルケニルチオ基;炭素数3から6のハロアルケニルチオ基;炭素数3から6のアルキニルチオ基;炭素数3から6のハロアルキニルチオ基;ハロゲン原子で置換されてもよい炭素数2から6のアルカノイルオキシ基;ハロゲン原子で置換されてもよい炭素数2から6のアルカノイルアミノ基;(炭素数1から6のアルコキシ)カルボニル基;(炭素数2から6のハロアルコキシ)カルボニル基;(炭素数3から6のアルケニルオキシ)カルボニル基;(炭素数3から6のハロアルケニルオキシ)カルボニル基;(炭素数3から6のアルキニルオキシ)カルボニル基;(炭素数3から6のハロアルキニルオキシ)カルボニル基;シアノ基;ニトロ基;ヒドロキシル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数2から6のハロアルキル基、炭素数3から6のアルケニル基、炭素数3から6のハロアルケニル基、炭素数3から6のアルキニル基もしくは炭素数3から6のハロアルキニル基で置換されたアミノ基;および炭素数1から6のアルキル基、炭素数2から6のハロアルキル基、炭素数3から6のアルケニル基、炭素数3から6のハロアルケニル基、炭素数3から6のアルキニル基もしくは炭素数3から6のハロアルキニル基で置換されたカルバモイル基〕
あるいは、R1 は、一般式 化2
【化2】
Figure 0003834911
〔式中、R5 およびR6 は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から3のアルキル基または炭素数1から3のハロアルキル基を表わし、
7 は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基または炭素数1から6のハロアルキル基を表わし、
8 およびR9 は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、ハロゲン原子で置換されてもよい炭素数2から6のアルカノイル基、(炭素数1から6のアルコキシ)カルボニル基、(炭素数2から6のハロアルコキシ)カルボニル基、(炭素数3から6のアルケニルオキシ)カルボニル基、(炭素数3から6のハロアルケニルオキシ)カルボニル基、(炭素数3から6のアルキニルオキシ)カルボニル基、(炭素数3から6のハロアルキニルオキシ)カルボニル基、シアノ基またはニトロ基を表わすか、あるいは、炭素数1から6のアルキル基、炭素数2から6のハロアルキル基、炭素数3から6のアルケニル基、炭素数3から6のハロアルケニル基、炭素数3から6のアルキニル基もしくは炭素数3から6のハロアルキニル基で置換されたカルバモイル基を表わす。
10は炭素数1から6のアルキル基または炭素数1から6のハロアルキル基、を表わし、
nは1から5の整数を表す。〕
で示されるQ1 、Q2 またはQ3 を表わす。
2 、R3 およびR4 はそれぞれ独立して、ハロゲン原子、炭素数1から3のアルキル基、炭素数1から3のハロアルキル基、炭素数1から3のアルコキシ基、炭素数1から3のハロアルコキシ基、ニトロ基、またはシアノ基を表わす。
Aは酸素原子、S(O)t 基またはNR14基を表わし、R14は水素原子または炭素数1から3のアルキル基を表わし、tは0から2の整数を表わす。
【0003】
Bは、一般式 化3
【化3】
Figure 0003834911
(式中、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23およびR24は、それぞれ独立して水素原子、炭素数1から3のアルキル基またはトリフルオロメチル基を表わし、jは0から5の整数を表わし、kおよびlは、それぞれ独立して0から2の整数を表わす。)
で示されるB1 、B2 またはB3 を表わす。
rは0から2の整数を表わす。
Xはそれぞれ独立してハロゲン原子を表わす。
Yは酸素原子、硫黄原子またはNH基を表わす。
Zは酸素原子、硫黄原子またはNR25基を表わし、R25は水素原子、アセチル基または炭素数1から3のアルキル基を表わす。}
で示されるジハロプロペン化合物(以下、本発明化合物と記す。)およびそれを有効成分とする殺虫、殺ダニ剤を提供する。
【0004】
本発明はさらに、本発明化合物の一部の製造中間体として有用な、
一般式〔IV〕
Figure 0003834911
〔式中、R33は一般式〔V〕
Figure 0003834911
〔式中、R34およびR35はそれぞれ独立して、炭素数1から6のアルキル基または炭素数2から3のハロアルキル基を表わし、
37およびR38はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から3のハロアルキル基、(炭素数1から6のアルコキシ)カルボニル基またはシアノ基を表わし、
36は水素原子、炭素数1から6のアルキル基または炭素数1から3のハロアルキル基を表わし、
42は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基または炭素数1から3のハロアルキル基を表わす。
Gは酸素原子または硫黄原子を表わし、
uは、1から3の整数を表わす。〕
で示されるP1 またはP2 を表わす。
40およびR41は、それぞれ独立してハロゲン原子または炭素数1から3のアルキル基を表わす。
iは、2から7の整数を表わす。}
で示される化合物、ならびに、
一般式〔VI〕
Figure 0003834911
(式中、R40およびR41はそれぞれ独立して、ハロゲン原子または炭素数1から3のアルキル基を表わし、
Xはそれぞれ独立してハロゲン原子を表わし、
uは1から3の整数を表わし、
iは2から7の整数を表わす。)
で示される化合物をも提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明において、
2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R37、R38、R40、R41、R42およびXで表わされる、ならびにR1 におけるハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子であり、
2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R40およびR41で表わされる、炭素数1から3のアルキル基とは、メチル基、エチル基、n−プロピルまたはイソプロピル基であり、
7 、R8 、R9 、R10、R34、R35、R36、R37、R38およびR42で表わされる炭素数1から6のアルキル基とは、たとえば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、 sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−エチルプロピル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、2−エチルブチル基、1−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、3−メチルペンチル基、1,3−ジメチルブチル基等であり、
1 における炭素数1から8のアルキル基とは、たとえば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、 sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−エチルプロピル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、2−エチルブチル基、1−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、3−メチルペンチル基、1,3−ジメチルブチル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、1−メチルヘプチル基等であり、
【0006】
2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R37、R38およびR42で表わされる、炭素数1から3のハロアルキル基とは、たとえば、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、 2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、1−フルオロエチル基、1−クロロエチル基、1−ブロモエチル基、 2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、 3,3,3−トリフルオロプロピル基、1−フルオロプロピル基、2−クロロプロピル基、3−ブロモプロピル基等であり、
34およびR35で表わされる炭素数2から3のハロアルキル基とは、たとえば、 2,2,2−トリフルオロエチル基、パーフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2−ヨードエチル基、 2,2−ジクロロエチル基、2−ブロモ− 1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、 1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、2−クロロ− 1,1,2−トリフルオロエチル基、2−ブロモ− 1,1,2−トリフルオロエチル基、 2,2,2−トリクロロエチル基、 2,2,2−トリブロモエチル基、3−クロロプロピル基、3−ブロモプロピル基、3−フルオロプロピル基、3−ヨードプロピル基、 3,3,3−トリフルオロプロピル基、 2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、 1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル基、2−クロロプロピル基、1−クロロ−1−メチルエチル基、1−ブロモ−1−メチルエチル基、2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル基、2−クロロ−1−(クロロメチル)エチル基、2−ブロモ−1−ブロモメチル−エチル基、 2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル基、 2,3−ジブロモプロピル基等であり、
【0007】
7 、R8 、R9 およびR10で表わされる炭素数1から6のハロアルキル基とは、たとえば、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、 2,2,2−トリフルオロエチル基、パーフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2−ヨードエチル基、 2,2−ジクロロエチル基、2−ブロモ− 1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、 1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、2−クロロ− 1,1,2−トリフルオロエチル基、2−ブロモ− 1,1,2−トリフルオロエチル基、 2,2,2−トリクロロエチル基、 2,2,2−トリブロモエチル基、3−クロロプロピル基、3−ブロモプロピル基、3−フルオロプロピル基、3−ヨードプロピル基、 3,3,3−トリフルオロプロピル基、 2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、 1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル基、2−クロロプロピル基、1−クロロ−1−メチルエチル基、1−ブロモ−1−メチルエチル基、2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エチル基、2−クロロ−1−(クロロメチル)エチル基、2−ブロモ−1−ブロモメチル−エチル基、 2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル基、 2,3−ジブロモプロピル基、4−フルオロブチル基、4−ブロモブチル基、4−クロロブチル基、4−ヨードブチル基、4−ブロモメチルプロピル基、3−クロロ−2−ジメチル−n−プロピル基、3−ブロモ− 2,2−ジメチルプロピル基、 2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル基、3−ブロモ−1−ブロモメチルプロピル基、 2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル基、6−クロロヘキシル基、6−ブロモヘキシル基等であり、
【0008】
2 、R3 およびR4 で表わされる、炭素数1から3のアルコキシ基とは、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基またはイソプロピルオキシ基であり、
1 における炭素数2から6のハロアルコキシ基とは、たとえば、 2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2−フルオロエトキシ基、2−クロロエトキシ基、2−ブロモエトキシ基、2−ヨードエトキシ基、 2,2−ジクロロエトキシ基、 2,2,2−トリクロロエトキシ基、 2,2,2−トリブロモエトキシ基、3−クロロプロピルオキシ基、3−ブロモプロピルオキシ基、3−フルオロプロピルオキシ基、3−ヨードプロピルオキシ基、 3,3,3−トリフルオロプロピルオキシ基、 2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルオキシ基、2−クロロプロピルオキシ基、2−クロロ−1−(クロロメチル)エトキシ基、2−ブロモ−1−ブロモメチル−エトキシ基、 2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エトキシ基、 2,3−ジブロモプロピルオキシ基、4−フルオロブチルオキシ基、4−ブロモブチルオキシ基、4−クロロブチルオキシ基、4−ヨードブチルオキシ基、4−ブロモメチルプロピルオキシ基、3−クロロ−2−ジメチル−n−プロピルオキシ基、3−ブロモ−2,2 −ジメチルプロピルオキシ基、 2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル基、3−ブロモ−1−ブロモメチルプロピルオキシ基、 2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチルオキシ基、6−クロロヘキシルオキシ基、6−ブロモヘキシルオキシ基等であり、
2 、R3 およびR4 で表わされる、炭素数1から3のハロアルコキシ基とは、たとえば、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2,2,2,1,1−ペンタフルオロエトキシ基、2−クロロ−1,1,2−トリフルオロエトキシ基、2−ブロモ−1,1,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、3,3,3,2,2,1−ヘキサフルオロプロポキシ基等であり、
1 における炭素数3から6のアルケニルオキシ基とは、たとえば、アリルオキシ基、ホモアリルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、1−メチル−2−プロペニルオキシ基、プレニルオキシ基、3−メチル−3−ブテニルオキシ基、1−エチル−2−プロペニルオキシ基、2−エチル−2−プロペニルオキシ基、2−ペンテニルオキシ基、2−メチル−2−ブテニルオキシ基、1−メチル−2−ブテニルオキシ基、2−メチル−3−ブテニルオキシ基、4−ペンテニルオキシ基、1−メチル−3−ブテニルオキシ基、1−エチル−2−プロペニルオキシ基、1−プロピル−2−プロペニルオキシ基、3−ヘキセニルオキシ基、2−イソプロピル−2−プロペニルオキシ基、2−エチル−2−ブテニルオキシ基、2−メチル−2−ペンテニルオキシ基、1−エチル−2−ブテニルオキシ基、1−メチル−4−ペンテニルオキシ基、 1,3−ジメチル−2−ブテニルオキシ基、2−ヘキセニルオキシ基、4−ヘキセニルオキシ基、5−ヘキセニルオキシ基、1−n−プロピル−2−プロペニルオキシ基等であり、
1 における炭素数3から6のハロアルケニルオキシ基とは、たとえば、3−クロロ−2−プロペニルオキシ基、3−ブロモ−2−プロペニルオキシ基、2−クロロ−2−プロペニルオキシ基、2−ブロモ−2−プロペニルオキシ基、3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ基、 3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ基、 3,3−ジフルオロ−2−プロペニルオキシ基、2−クロロメチル−2−プロペニルオキシ基、4−クロロ−2−ブテニルオキシ基、4−クロロ−2−ブテニルオキシ基、3−クロロ− 4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ基、4−ブロモ−3−フルオロ−4,4 −ジフルオロ−2−ブテニルオキシ基、 3,4,4,4−テトラフルオロ−2−ブテニルオキシ基、 4,4−ジクロロ−3−ブテニルオキシ基、4,4 −ジブロモ−3−ブテニルオキシ基、3−クロロ−2−ブテニルオキシ基、6,6 −ジクロロ−5−ヘキセニルオキシ基等であり、
【0009】
1 における炭素数3から6のアルキニルオキシ基とは、たとえば、2−プロピニルオキシ基、1−メチル−2−プロピニルオキシ基、2−ブチニルオキシ基、3−ブチニルオキシ基、2−メチル−3−ブチニルオキシ基、1−メチル−3−ブチニルオキシ基、2−ペンチニルオキシ基、4−ペンチニルオキシ基、3−ペンチニルオキシ基、1−エチル−2−プロピニルオキシ基、2−ヘキシニルオキシ基、3−ヘキシニルオキシ基、5−ヘキシニルオキシ基等であり、
1 における炭素数3から6のハロアルキニルオキシ基とは、たとえば、3−クロロ−2−プロピニルオキシ基、3−ブロモ−2−プロピニルオキシ基、4−クロロ−2−ブチニルオキシ基、3−クロロ−1−メチル−2−プロピニルオキシ基、3−ブロモ−1−メチル−2−プロピニルオキシ基、4−クロロ−3−ブチニルオキシ基、4−ブロモ−3−ブチニルオキシ基、4−クロロ−2−メチル−3−ブチニルオキシ基、4−ブロモ−2−メチル−3−ブチニルオキシ基、1−メチル−4−クロロ−3−ブチニルオキシ基、1−メチル−4−ブロモ−3−ブチニルオキシ基、5−クロロ−4−ペンチニルオキシ基、5−ブロモ−4−ペンチニルオキシ基、1−エチル−3−クロロ−2−プロピニルオキシ基、1−エチル−3−ブロモ−2−プロピニルオキシ基、6−クロロ−5−ヘキシニルオキシ基、6−ブロモ−5−ヘキシニルオキシ基等であり、
1 における炭素数1から6のアルキルチオ基とは、たとえば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ基、イソブチルチオ基、 sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、ネオペンチルチオ基、tert−ペンチルチオ基、1−エチルプロピルチオ基、n−ヘキシルチオ基、イソヘキシルチオ基、2−エチルブチルチオ基、1−メチルペンチルチオ基、1−エチルブチルチオ基、3−メチルペンチルチオ基、1,3−ジメチルブチルチオ基等であり、
1 における炭素数2から6のハロアルキルチオ基とは、たとえば、 2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、2−フルオロエチルチオ基、2−クロロエチルチオ基、2−ブロモエチルチオ基、2−ヨードエチルチオ基、 2,2−ジクロロエチルチオ基、 2,2,2−トリクロロエチルチオ基、 2,2,2−トリブロモエチルチオ基、3−クロロプロピルチオ基、3−ブロモプロピルチオ基、3−フルオロプロピルチオ基、3−ヨードプロピルチオ基、 3,3,3−トリフルオロプロピルチオ基、2,2,3,3,3 −ペンタフルオロプロピルチオ基、2−クロロ−1−(クロロメチル)エチルチオ基、2−ブロモ−1−ブロモメチル−エチルチオ基、 2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチルチオ基、 2,3−ジブロモプロピルチオ基、4−フルオロブチルチオ基、4−ブロモブチルチオ基、4−クロロブチルチオ基、4−ヨードブチルチオ基、4−ブロモメチルプロピルチオ基、3−クロロ−2−ジメチル−n−プロピルチオ基、3−ブロモ−2,2 −ジメチルプロピルチオ基、 2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチルチオ基、3−ブロモ−1−ブロモメチルプロピルチオ基、 2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチルチオ基、6−クロロヘキシルチオ基、6−ブロモヘキシルチオ基等であり、
【0010】
1 における炭素数3から6のアルケニルチオ基とは、たとえば、アリルチオ基、ホモアリルチオ基、2−ブテニルチオ基、1−メチル−2−プロペニルチオ基、プレニルチオ基、3−メチル−3−ブテニルチオ基、1−メチル−2−プロペニルチオ基、2−エチル−2−プロペニルチオ基、2−ペンテニルチオ基、2−メチル−2−ブテニルチオ基、1−メチル−2−ブテニルチオ基、2−メチル−3−ブテニルチオ基、4−ペンテニルチオ基、1−メチル−3−ブテニルチオ基、1−エチル−2−プロペニルチオ基、1−プロピル−2−プロペニルチオ基、3−ヘキセニルチオ基、2−イソプロピル−2−プロペニルチオ基、2−エチル−2−ブテニルチオ基、2−メチル−2−ペンテニルチオ基、1−エチル−2−ブテニルチオ基、1−メチル−4−ペンテニルチオ基、1,3 −ジメチル−2−ブテニルチオ基、2−ヘキセニルチオ基、4−ヘキセニルチオ基、5−ヘキセニルチオ基、1−n−プロピル−2−プロペニルチオ基等であり、
1 における炭素数3から6のハロアルケニルチオ基とは、たとえば、3−クロロ−2−プロペニルチオ基、3−ブロモ−2−プロペニルチオ基、2−クロロ−2−プロペニルチオ基、2−ブロモ−2−プロペニルチオ基、 3,3−ジクロロ−2−プロペニルチオ基、 3,3−ジブロモ−2−プロペニルチオ基、 3,3−ジフルオロ−2−プロペニルチオ基、2−クロロメチル−2−プロペニルチオ基、4−クロロ−2−ブテニルチオ基、4−クロロ−2−ブテニルチオ基、3−クロロ−4,4,4 −トリフルオロ−2−ブテニルチオ基、4−ブロモ−3−フルオロ−4,4 −ジフルオロ−2−ブテニルチオ基、 3,4,4,4−テトラフルオロ−2−ブテニルチオ基、 4,4−ジクロロ−2−ブテニルチオ基、 4,4−ジブロモ−3−ブテニルチオ基、3−クロロ−2−ブテニルチオ基、 6,6−ジクロロ−5−ヘキセニルチオ基等であり、
1 における炭素数3から6のアルキニルチオ基とは、たとえば、2−プロピニルチオ基、1−メチル−2−プロピニルチオ基、2−ブチニルチオ基、3−ブチニルチオ基、2−メチル−3−ブチニルチオ基、1−メチル−3−ブチニルチオ基、2−ペンチニルチオ基、4−ペンチニルチオ基、3−ペンチニルチオ基、1−エチル−2−プロピニルチオ基、2−ヘキシニルチオ基、3−ヘキシニルチオ基、5−ヘキシニルチオ基等であり、
1 における炭素数3から6のハロアルキニルチオ基とは、たとえば、3−クロロ−2−プロピニルチオ基、3−ブロモ−2−プロピニルチオ基、4−クロロ−2−ブチニルチオ基、3−クロロ−1−メチル−2−プロピニルチオ基、3−ブロモ−1−メチル−2−プロピニルチオ基、4−クロロ−3−ブチニルチオ基、4−ブロモ−3−ブチニルチオ基、4−クロロ−2−メチル−3−ブチニルチオ基、4−ブロモ−2−メチル−3−ブチニルチオ基、1−メチル−4−クロロ−3−ブチニルチオ基、1−メチル−4−ブロモ−3−ブチニルチオ基、5−クロロ−4−ペンチニルチオ基、5−ブロモ−4−ペンチニルチオ基、1−エチル−3−クロロ−2−プロピニルチオ基、1−エチル−3−ブロモ−2−プロピニルチオ基、6−クロロ−5−ヘキシニルチオ基、6−ブロモ−5−ヘキシニルチオ基等であり、
【0011】
8 およびR9 で表わされる、ハロゲンで置換されてもよい炭素数2から6のアルカノイル基とは、たとえば、アセチル基、トリフルオロアセチル基、トリクロロアセチル基、フルオロアセチル基、クロロアセチル基、プロピオニル基、ペンタフルオロプロピオニル基、2−クロロプロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基等であり、
1 における、ハロゲンで置換されてもよい炭素数2から6のアルカノイルオキシ基とは、たとえば、アセチルオキシ基、トリフルオロアセチルオキシ基、トリクロロアセチルオキシ基、フルオロアセチルオキシ基、クロロアセチル基、プロピオニルオキシ基、ペンタフルオロプロピオニルオキシ基、2−クロロプロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、バレリルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ヘキサノイルオキシ基等であり、
1 における、ハロゲンで置換されてもよい炭素数2から6のアルカノイルアミノ基とは、たとえば、アセチルアミノ基、トリフルオロアセチルアミノ基、トリクロロアセチルアミノ基、フルオロアセチルアミノ基、クロロアセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、テトラフルオロプロピオニルアミノ基、2−クロロプロピオニルオキシ基、ブチリルアミノ基、イソブチリルアミノ基、バレリルアミノ基、ピバロイルアミノ基、ヘキサノイルアミノ基等である。
8 、R9 、R37およびR38で表わされる、ならびにR1 における(炭素数1から6のアルコキシ)カルボニル基とは、たとえば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロピルオキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、n−ブチルオキシカルボニル基、イソブチルオキシカルボニル基、 sec−ブチルオキシカルボニル基、tert−ブチルオキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基、tert−ペンチルオキシカルボニル基、1−エチルプロピルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基、イソヘキシルオキシカルボニル基、2−エチルブチルオキシカルボニル基、1−メチルペンチルオキシカルボニル基、1−エチルブチルオキシカルボニル基、3−メチルペンチルオキシカルボニル基、1,3−ジメチルブチルオキシカルボニル基等であり、
8 およびR9 で表わされる、ならびにR1 における(炭素数2から6のハロアルコキシ)カルボニル基とは、たとえば、2,2,2 −トリフルオロエトキシカルボニル基、2−フルオロエトキシカルボニル基、2−クロロエトキシカルボニル基、2−ブロモエトキシカルボニル基、2−ヨードエトキシカルボニル基、2,2 −ジクロロエトキシカルボニル基、2,2,2 −トリクロロエトキシカルボニル基、2,2,2 −トリブロモエトキシカルボニル基、3−クロロプロピルオキシカルボニル基、3−ブロモプロピルオキシカルボニル基、3−フルオロプロピルオキシカルボニル基、3−ヨードプロピルオキシカルボニル基、3,3,3 −トリフルオロプロピルオキシカルボニル基、2,2,3,3,3 −ペンタフルオロプロピルオキシカルボニル基、2−クロロ−1−(クロロメチル)エトキシカルボニル基、2−ブロモ−1−ブロモメチルエトキシカルボニル基、2,2,2 −トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エトキシカルボニル基、2,3 −ジブロモプロピルオキシカルボニル基、4−フルオロブチルオキシカルボニル基、4−ブロモブチルオキシカルボニル基、4−クロロブチルオキシカルボニル基、4−ヨードブチルオキシカルボニル基、4−ブロモメチルプロピルオキシカルボニル基、3−クロロ−2−ジメチル−n−プロピルオキシカルボニル基、3−ブロモ−2,2 −ジメチルプロピルオキシカルボニル基、2,2,3,4,4,4 −ヘキサフルオロブチルオキシカルボニル基、3−ブロモ−1−ブロモメチルプロピルオキシカルボニル基、2,2,3,3,4,4,5,5 −オクタフルオロペンチルオキシカルボニル基、6−クロロヘキシルオキシカルボニル基、6−ブロモヘキシルオキシカルボニル基等であり、
【0012】
8 およびR9 で表わされる、ならびに、R1 における(炭素数3から6のアルケニルオキシ)カルボニル基とは、たとえば、アリルオキシカルボニル基、ホモアリルオキシカルボニル基、2−ブテニルオキシカルボニル基、1−メチル−2−プロペニルオキシカルボニル基、プレニルオキシカルボニル基、3−メチル−3−ブテニルオキシカルボニル基、1−エチル−2−プロペニルオキシカルボニル基、2−エチル−2−プロペニルオキシカルボニル基、2−ペンテニルオキシカルボニル基、2−メチル−2−ブテニルオキシカルボニル基、1−メチル−2−ブテニルオキシカルボニル基、2−メチル−3−ブテニルオキシカルボニル基、4−ペンテニルオキシカルボニル基、1−メチル−3−ブテニルオキシカルボニル基、1−エチル−2−プロペニルオキシカルボニル基、1−プロピル−2−プロペニルオキシカルボニル基、3−ヘキセニルオキシカルボニル基、2−イソプロピル−2−プロペニルオキシカルボニル基、2−エチル−2−ブテニルオキシカルボニル基、2−メチル−2−ペンテニルオキシカルボニル基、1−エチル−2−ブテニルオキシカルボニル基、1−メチル−4−ペンテニルオキシカルボニル基、 1,3−ジメチル−2−ブテニルオキシカルボニル基、2−ヘキセニルオキシカルボニル基、4−ヘキセニルオキシカルボニル基、5−ヘキセニルオキシカルボニル基、1−n−プロピル−2−プロペニルオキシカルボニル基等であり、
8 およびR9 で表わされる、ならびに、R1 における(炭素数3から6のハロアルケニルオキシ)カルボニル基とは、たとえば、3−クロロ−2−プロペニルオキシカルボニル基、3−ブロモ−2−プロペニルオキシカルボニル基、2−クロロ−2−プロペニルオキシカルボニル基、2−ブロモ−2−プロペニルオキシカルボニル基、 3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシカルボニル基、 3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシカルボニル基、 3,3−ジフルオロ−2−プロペニルオキシカルボニル基、2−クロロメチル−2−プロペニルオキシカルボニル基、4−クロロ−2−ブテニルオキシカルボニル基、4−クロロ−2−ブテニルオキシカルボニル基、3−クロロ−4,4,4 −トリフルオロ−2−ブテニルオキシカルボニル基、4−ブロモ−3−フルオロ−4,4 −ジフルオロ−2−ブテニルオキシカルボニル基、 3,4,4,4−テトラフルオロ−2−ブテニルオキシカルボニル基、4,4 −ジクロロ−3−ブテニルオキシカルボニル基、 4,4−ジブロモ−3−ブテニルオキシカルボニル基、3−クロロ−2−ブテニルオキシカルボニル基、 6,6−ジクロロ−5−ヘキセニルオキシカルボニル基等であり、
8 およびR9 で表わされる、ならびに、R1 における(炭素数3から6のアルキニルオキシ)カルボニル基とは、たとえば、2−プロピニルオキシカルボニル基、1−メチル−2−プロピニルオキシカルボニル基、2−ブチニルオキシカルボニル基、3−ブチニルオキシカルボニル基、2−メチル−3−ブチニルオキシカルボニル基、1−メチル−3−ブチニルオキシカルボニル基、2−ペンチニルオキシカルボニル基、4−ペンチニルオキシカルボニル基、3−ペンチニルオキシカルボニル基、1−エチル−2−プロピニルオキシカルボニル基、2−ヘキシニルオキシカルボニル基、3−ヘキシニルオキシカルボニル基、5−ヘキシニルオキシカルボニル基等であり、
8 およびR9 で表わされる、ならびに、R1 における(炭素数3から6のハロアルキニルオキシ)カルボニル基とは、たとえば、3−クロロ−2−プロピニルオキシカルボニル基、3−ブロモ−2−プロピニルオキシカルボニル基、4−クロロ−2−ブチニルオキシカルボニル基、3−クロロ−1−メチル−2−プロピニルオキシカルボニル基、3−ブロモ−1−メチル−2−プロピニルオキシカルボニル基、4−クロロ−3−ブチニルオキシカルボニル基、4−ブロモ−3−ブチニルオキシカルボニル基、4−クロロ−2−メチル−3−ブチニルオキシカルボニル基、4−ブロモ−2−メチル−3−ブチニルオキシカルボニル基、1−メチル−4−クロロ−3−ブチニルオキシカルボニル基、1−メチル−4−ブロモ−3−ブチニルオキシカルボニル基、5−クロロ−4−ペンチニルオキシカルボニル基、5−ブロモ−4−ペンチニルオキシカルボニル基、1−エチル−3−クロロ−2−プロピニルオキシカルボニル基、1−エチル−3−ブロモ−2−プロピニルオキシカルボニル基、6−クロロ−5−ヘキシニルオキシカルボニル基、6−ブロモ−5−ヘキシニルオキシカルボニル基等であり、
【0013】
1 における、炭素数1から6のアルキル基、炭素数2から6のハロアルキル基、炭素数3から6のアルケニル基、炭素数3から6のハロアルケニル基、炭素数3から6のアルキニル基もしくは炭素数3から6のハロアルキニル基で置換されたアミノ基とは、たとえば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、(2,2,2 −トリフルオロエチル)アミノ基、アリルアミノ基、3−クロロ−2−プロペニルアミノ基、 3,3−ジクロロ−2−プロペニルアミノ基、2−プロピニルアミノ基、3−クロロ−2−プロピニルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基、ジアリルアミノ基、N−アリル−N−メチルアミノ基、N−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニル)−N−メチルアミノ基、N,N−ジプロパルギルアミノ基等であり、
8 およびR9 で表わされる、ならびに、R1 における、炭素数1から6のアルキル基、炭素数2から6のハロアルキル基、炭素数3から6のアルケニル基、炭素数3から6のハロアルケニル基、炭素数3から6のアルキニル基もしくは炭素数3から6のハロアルキニル基で置換されたカルバモイル基とは、たとえば、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、n−プロピルカルボモイル基、2,2,2 −トリフルオロエチルカルバモイル基、アリルカルバモイル基、3−クロロ−2−プロペニルカルバモイル基、3,3−ジクロロ−2−プロペニルカルバモイル基、2−プロピニルカルバモイル基、3−クロロ−2−プロピニルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル基、ジアリルカルバモイル基、N−アリル−N−メチルカルバモイル基、N−3,3 −ジクロロ−2−プロペニル−N−メチル−カルバモイル基、N,N−ジプロパルギルカルバモイル基等である。
【0014】
本発明化合物において、好ましい態様として、
YおよびZが共に酸素原子であるジハロプロペン化合物;
2 、R3 およびR4 が、それぞれ独立して、ハロゲン原子、炭素数1から3のアルキル基、または炭素数1から3のハロアルキル基であるジハロプロペン化合物;
2 およびR3 が、それぞれ独立して、ハロゲン原子、炭素数1から3のアルキル基、または、炭素数1から3のハロアルキル基であり、かつ、r=0であるジハロプロペン化合物;
2 およびR3 が、それぞれ独立して、ハロゲン原子または炭素数1から3のアルキル基であり、かつ、r=0であるジハロプロペン化合物;
Aが酸素原子であるジハロプロペン化合物;
BがB1 であり、かつ、Xが塩素原子または臭素原子であるジハロプロペン化合物;
BがB1 である化合物において、R15、R16、R17およびR18が共に水素原子であり、かつ、Xが塩素原子または臭素原子であるジハロプロペン化合物;
1 が、以下の〔 〕内に記載の群から選ばれた1種〜3種の基で置換された炭素数1から8のアルキル基であるジハロプロペン化合物
群:〔炭素数1から6のアルコキシ基;炭素数2から6のハロアルコキシ基;炭素数3から6のアルケニルオキシ基;炭素数3から6のハロアルケニルオキシ基;炭素数3から6のアルキニルオキシ基;炭素数3から6のハロアルキニルオキシ基、炭素数1から6のアルキルチオ基;炭素数2から6のハロアルキルチオ基;炭素数3から6のアルケニルチオ基;炭素数3から6のハロアルケニルチオ基;炭素数3から6のアルキニルチオ基;炭素数3から6のハロアルキニルチオ基;ハロゲンで置換されてもよい炭素数2から6のアルカノイルオキシ基;ハロゲンで置換されてもよい炭素数2から6のアルカノイルアミノ基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数2から6のハロアルキル基、炭素数3から6のアルケニル基、炭素数3から6のハロアルケニル基、炭素数3から6のアルキニル基もしくは炭素数3から6のハロアルキニル基で置換されたアミノ基〕;
1 が炭素数1から6のアルコキシ基および炭素数2から6のハロアルコキシ基からなる群から選ばれた1種〜3種の基で置換された炭素数1から8のアルキル基であるジハロプロペン化合物;
1 がQ1 であるジハロプロペン化合物;
1 がQ1 、Q2 またはQ3 である化合物において、R5 およびR6 が共に水素原子であるジハロプロペン化合物;
YおよびZが、共に酸素原子であり、かつ、R2 およびR3 が、それぞれ独立して、ハロゲン原子、炭素数1から3のアルキル基または炭素数1から3のハロアルキル基であり、かつ、Aが酸素原子であり、かつ、BがB1 である化合物において、R15、R16、R17およびR18がすべて水素原子であり、かつ、R1 がQ1 である化合物において、R5 およびR6 が共に水素原子であり、n=1であり、かつ、R7 、R8 およびR9 が各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基または炭素数1から3のハロアルキル基であるジハロプロペン化合物があげられる。
【0015】
本発明化合物は、たとえば、下記の(製造法A)〜(製造法S)により製造することができる。
(製造法A)
一般式 化4
【化4】
Figure 0003834911
〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、A、B、r、YおよびZは前記と同じ意味を表わす。〕
で示される化合物と一般式 化5
【化5】
L−CH2 CH=CX2
〔式中、Xは前記と同じ意味を表わし、Lはハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、メシルオキシ基またはトシルオキシ基を表わす。〕で示されるハライド化合物とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、適当な塩基の存在下、不活性溶媒中で行うのが好ましい。
使用される溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、 1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジアルキル(例えばC1 −C4 )エーテル(例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等)等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、スルホラン、アセトニトリル、ニトロメタン、ジクロロメタン、クロロホルム、 1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類または水等をあげることができる。必要に応じて、これらの溶媒の混合溶媒も使用することができる。
使用される塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸化物、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属水素化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド(例えば、C1 −C4 )、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基等があげられる。また必要に応じて、反応系にアンモニウム塩(例えば、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド等)等の触媒を一般式 化4で示される化合物1モルに対し、0.01〜1モルの割合添加してもよい。反応温度は、通常、−20℃から反応に使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をとることができるが、−5℃から反応に使用する溶媒の沸点または100℃までの温度がより望ましい。
反応に供する原料および塩基のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0016】
(製造法B)(本発明化合物においてY=Oのとき)
前記一般式 化4で示される化合物と一般式 化6
【化6】
HO−CH2 CH=CX2
〔式中、Xは前記と同じ意味を表わす。〕
で示されるアルコール化合物とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、適当な脱水剤の存在下、必要に応じて不活性溶媒中で行うのが好ましい。
使用される脱水剤としては、たとえば、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジアルキル(例えば、C1 −C4 )アゾジカルボキシレート(ジエチルアゾジカルボキシレート、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート等)−トリアルキル(ex.C1 −C20)ホスフィンまたはトリアリールホスフィン(トリフェニルホスフィン、トリオクチルホスフィン、トリブチルホスフィン等)系等をあげることができる。
使用される溶媒としては、たとえばベンゼン、キシレン、トルエン等の炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類または四塩化炭素、ジクロロメタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類等をあげることができる。
反応温度は、−20℃から200℃または反応に使用する溶媒の沸点の範囲をとることができる。
反応に供する原料および脱水剤のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0017】
(製造法C)(本発明化合物においてY=Oであり、かつ、R1 ≠Q3 であるとき)
一般式 化7
【化7】
Figure 0003834911
〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、A、B、rおよびZは前記と同じ意味を表わす。〕
で示されるアルデヒド化合物と一般式 化8
【化8】
CX2 (L1 2 またはCX2 1 C(=O)ONa
〔式中、Xは前記と同じ意味を表わし、L1 は、塩素原子または臭素原子を表わす。〕
で示されるハロゲン化合物とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、適当なトリアルキルホスフィンまたはトリアリールホスフィン存在下、必要に応じて金属亜鉛の存在下に、不活性溶媒中で行うのが好ましい。
使用される溶媒としては、たとえば、ベンゼン、キシレン、トルエン等の炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジグリム等のエーテル類、ジクロロメタン、1,2 −ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類(四臭化炭素および四塩化炭素を除く。)をあげることができる。
反応温度は、−30℃から反応に使用する溶媒の沸点または200℃の範囲をとることができる。
反応に供するトリアルキル(ex.C1 〜C20)ホスフィンまたはトリアリールホスフィンとは、たとえば、トリフェニルホスフィンやトリオクチルホスフィンをあげることができ、必要に応じて用いられる金属亜鉛はダスト状が好ましい。
反応に供する原料および試剤のモル比は任意に設定できるが、一般 化7のアルデヒド化合物1モルに対して、一般式 化8のハロゲン化合物は1〜5モルの割合、トリアルキルホスフィンまたはトリアリルホスフィンは2〜10モルの割合、亜鉛を用いるとき、亜鉛は1〜5モルの割合が好ましく、またはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作により、さらに精製することもできる。
【0018】
(製造法D)(本発明化合物においてY=Z=Oのとき)
一般式 化9
【化9】
Figure 0003834911
〔式中、R2 、R3 、R4 、r、X、YおよびZは前記と同じ意味を表わす。〕で示される化合物と一般式 化10
【化10】
1 −A−B−L
〔式中、R1 、A、BおよびLは前記と同じ意味を表わす。〕
で示される化合物とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、適当な塩基の存在下、不活性溶媒中で行うのが好ましい。
使用される溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、1,2 −ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジアルキル(例えばC1 −C4 )エーテル(例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等)等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、スルホラン、アセトニトリル、ニトロメタン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2 −ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類または水等をあげることができる。必要に応じて、これらの溶媒の混合溶媒も使用することができる。
使用される塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸化物、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属水素化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド(例えば、C1 −C4 )、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基等があげられる。また必要に応じて、反応系にアンモニウム塩(例えば、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド等)等の触媒を一般式 化9で示される化合物1モルに対し、0.01〜1モルの割合添加してもよい。
反応温度は、通常、−20℃から反応に使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をとることができるが、−5℃から反応に使用する溶媒の沸点または100℃までの温度がより望ましい。
反応に供する原料および塩基のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0019】
(製造法E)(本発明化合物においてY=Z=Oのとき)
前記一般式 化9で示される化合物と一般式 化11
【化11】
1 −A−B−OH
〔式中、R1 は前記と同じ意味を表わす。〕
で示される化合物とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、適当な脱水剤の存在下、必要に応じて不活性溶媒中で行うのが好ましい。
使用される脱水剤としては、たとえば、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジアルキル(例えば、C1 −C4 )アゾジカルボキシレート(ジエチルアゾジカルボキシレート、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート等)−トリアルキル(ex.C1 −C20)ホスフィンまたはトリアリールホスフィン(トリフェニルホスフィン、トリオクチルホスフィン、トリブチルホススィン等)系等をあげることができる。
使用される溶媒としては、たとえばベンゼン、キシレン、トルエン等の炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類または四塩化炭素、ジクロロメタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類をあげることができる。
反応温度は、−20℃から200℃または反応に使用する溶媒の沸点の範囲をとることができる。
反応に供する原料および脱水剤のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0020】
(製造法F){本発明化合物においてY=Z=Oであり、AがA1 (ここで、A1 はSO、SO2 以外のAを表わし、Aは前記と同じ意味を表わす。)のとき}
一般式 化12
【化12】
Figure 0003834911
〔式中、R2 、R3 、R4 、B、X、Lおよびrは前述と同じ意味を表わす。〕で示される化合物と一般式 化13
【化13】
1 −A1
〔式中、R1 およびA1 は前述と同じ意味を表わす。〕
で示される化合物とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、適当な塩基の存在下、不活性溶媒中で行うのが好ましい。
使用される溶媒としては、1,2 −ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジアルキル(例えばC1 −C4 )エーテル(例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等)等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、スルホラン、アセトニトリル、ニトロメタン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2 −ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類または水等をあげることができる。必要に応じて、これらの溶媒の混合溶媒も使用することができる。
使用される塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸化物、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属水素化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド(例えば、C1 −C4 )、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基等があげられる。また必要に応じて、反応系にアンモニウム塩(例えば、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド等)等の触媒を一般式 化12で示される化合物1モルに対して、0.01〜1モルの割合添加してもよい。 反応温度は、通常、−20℃から反応に使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をとることができるが、−5℃から反応に使用する溶媒の沸点または100℃までの温度がより望ましい。
反応に供する原料および塩基のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0021】
(製造法G){本発明化合物においてY=Z=Oであり、AがA1 (ここでA1 は前記と同じ意味を表わす。)のとき}
一般式 化14
【化14】
Figure 0003834911
〔式中、R2 、R3 、R4 、A1 、B、Xおよびrは前述と同じ意味を表わす。〕
で示される化合物と一般式 化15
【化15】
1 −L
〔式中、R1 およびLは前述と同じ意味を表わす。〕
で示される化合物とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、適当な塩基の存在下、不活性溶媒中で行うのが好ましい。
使用される溶媒としては、1,2 −ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジアルキル(例えばC1 −C4 )エーテル(例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等)等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、スルホラン、アセトニトリル、ニトロメタン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2 −ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類または水等をあげることができる。必要に応じて、これらの溶媒の混合溶媒も使用することができる。
使用される塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸化物、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属水素化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド(例えば、C1 −C4 )、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基等があげられる。また必要に応じて、反応系にアンモニウム塩(例えば、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド等)等の触媒を一杯式 化14で示される化合物1モルに対し、0.01〜1モルの割合添加してもよい。反応温度は、通常、−20℃から反応に使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をとることができるが、−5℃から反応に使用する溶媒の沸点または100℃までの温度がより望ましい。
反応に供する原料および塩基のモル比は任意に設定できるが、等モル等またはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0022】
(製造法H){本発明化合物において、Y=Z=Oであり、かつ、R1 が一般式化16
【化16】
Figure 0003834911
(ここで、R26は炭素数1から6のアルキル基、炭素数2から6のハロアルキル基、炭素数2から6のアルケニル基、炭素数3から6のハロアルケニル基、炭素数3から6のアルキニル基または炭素数3から6のハロアルキニル基を表わし、R27は水素原子、炭素数1から6のアルキル基または炭素数3から6のハロアルキル基を表わし、G、R5 、R6 およびnは前記と同じ意味を表わす。)であるとき}
一般式 化17
【化17】
26GH
(R26およびGは前述と同じ意味を表わす。)
で示される化合物と、一般式 化18
【化18】
Figure 0003834911
(式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R27、A、B、X、rおよびnは前記と同じ意味を表わす。)
で示されるカルボニル化合物とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、適当な酸触媒の存在下、不活性溶媒中で行うのが好ましい。
使用される酸触媒としては、たとえば塩酸、硫酸、塩化水素、臭化水素、塩化カルシウム、塩化アンモニウム、p−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム、トリメチルシリルクロリド、塩化アルミニウム、アルミナ等をあげることができる。
使用される溶媒としては、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類をあげることができる。必要に応じてこれらの混合溶媒も使用することができる。あるいは、化18のカルボニル化合物に対して大過剰の化17を用いて反応を行うこともできる。
また、必要に応じてベンゼン等との共沸混合物として、または脱水剤(例えば、硫酸カルシウム、酸化アルミニウム、硫酸銅、モルキュラーシーブス等)を用いることにより、副生する水を除去することができる。
反応温度は、−20℃から200℃または反応に使用する溶媒の沸点の範囲をとることができる。
反応に供する原料および試剤のモル比は任意に設定できる。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0023】
(製造法J){本発明化合物において、Y=Z=Oであり、かつ、R1 が一般式化19
【化19】
Figure 0003834911
(ここで、R26、R27、R5 、R6 およびnは前記と同じ意味を表わす。)であるとき}
一般式 化20
【化20】
Figure 0003834911
(式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R26、R27、A、B、X、rおよびnは前記と同じ意味を表わす。)
で示される化合物を還元することによって製造する方法。
使用される還元剤としては、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、トリエチルシラン等があげられる。また、必要に応じて、反応系にルイス酸(例えば、塩化アルミニウム、四塩化チタン、三フッ化ホウ素等)の触媒を一般式 化20で示される化合物1モルに対し、0.1 〜10モルの割合添加してもよい。
反応は通常不活性溶媒中で行ない、使用される溶媒としてはジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ヘキサン、ベンゼン、キシレン、トルエン等の炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類をあげることができる。
反応温度は、通常、−20℃から反応に使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をとることができる。
反応に供する原料のモル比は任意に設定できる。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0024】
(製造法K){本発明化合物において、Y=Z=Oであり、R1 が一般式 化21
【化21】
Figure 0003834911
(ここで、R26、R27、R5 、R6 およびnは前記と同じ意味を表わす。)であるとき}
一般式 化22
【化22】
Figure 0003834911
(式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R27、X、A、B、L、rおよびnは前記と同じ意味を表わす。)
で示される化合物と、一般式 化23または化24
【化23】
26SH
(式中、R26は前記と同じ意味を表わす。)
【化24】
(R262 NH または R26−NH2
(式中、R26は前記と同じ意味を表わす。)
で示される、チオール化合物またはアミン化合物とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、適当な塩基の存在下、不活性溶媒中で行うのが好ましい。
使用される溶媒としては、1,2 −ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジアルキル(例えばC1 −C4 )エーテル(例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等)等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、スルホラン、アセトニトリル、ニトロメタン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2 −ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類または水等をあげることができる。必要に応じて、これらの溶媒の混合溶媒も使用することができる。
使用される塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸化物、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属水素化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド(例えば、C1 −C4 )、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基等があげられる。また必要に応じて、反応系にアンモニウム塩(例えば、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド等)等の触媒を一般式 化22で示される化合物1モルに対し、0.01〜1モルの割合添加してもよい。 反応温度は、通常、−20℃から反応に使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をとることができるが、−5℃から反応に使用する溶媒の沸点または100℃までの温度がより望ましい。
反応に供する原料および塩基のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0025】
(製造法L){本発明化合物において、Y=Z=Oであり、かつ、R1
Figure 0003834911
(式中、R5 、R6 、R27およびnは前記と同じ意味を表わし、G1 は酸素原子またはNH基を表わし、R28はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数2から6のアルカノイル基を表わす。)のとき}
一般式 化25
【化25】
28−O−R28
(式中、R28は前記と同じ意味を表わす。)
で示される酸無水物と、一般式 化26
【化26】
Figure 0003834911
(式中、記号は前記と同じ意味を表す。)
で示される化合物とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、適当な塩基の存在下、不活性溶媒中で行うのが好ましい。
使用される反応溶媒として、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ピリジン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン等の炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、水、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒またはそれらの混合溶媒をあげることができる。
反応温度は、−20℃から反応に使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をとることができるが、0から50℃の範囲の温度がより望ましい。
通常、化26で示される化合物1モルに対して1〜10モルの割合の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ピリジン等の塩基の存在下に反応を行う。
また、必要に応じて触媒として4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンを化25の酸無水物1モルに対して0.001 〜1モルの割合で添加してもよい。
反応に供する化26の化合物および化25の酸無水物のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0026】
(製造法M){本発明化合物において、Y=Z=Oであり、かつ、R1
【化27】
Figure 0003834911
(ここで、R26、R5 、R6 およびnは前記と同じ意味を表わす。)のとき}
一般式 化28
【化28】
26OH
(式中、R26は前記と同じ意味を表わす。)
で示される化合物、または前述の一般式 化24で示されるアミン化合物と、一般式 化29
【化29】
Figure 0003834911
(式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、A、B、X、rおよびnは前記と同じ意味を表わす。)
で示されるカルボン酸化合物とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、適当な脱水剤の存在下、不活性溶媒中で行うのが好ましい。
脱水剤としては、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド等のカルボジイミド類、四塩化ケイ素等の無機系脱水剤等をあげることができる。不活性有機溶媒としては、例えば、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン等の非芳香族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、アセトニトリル等のニトリル類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ピリジン等をあげることができる。
反応温度は、−20℃から使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をとることができる。
通常、反応に供する原料および脱水剤のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0027】
(製造法N){本発明化合物において、Y=Z=Oであり、かつ、R1 =Q1 ;R7 =R27、R8 =R9 =Xであるとき(ここで、Q1 、XおよびR27は前記と同じ意味を表わす。)}
前述の一般式 化8で示されるハロゲン化合物と、前述の一般式 化18で示されるカルボニル化合物とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、適当なトリアルキルホスフィンまたはトリアリールホスフィン存在下、必要に応じて金属亜鉛の存在下に、不活性溶媒中で行うのが好ましい。
使用される溶媒としては、たとえば、ベンゼン、キシレン、トルエン等の炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジグリム等のエーテル類、ジクロロメタン、1,2 −ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類(四臭化炭素および四塩化炭素を除く。)をあげることができる。
反応温度は、−30℃から反応に使用する溶媒の沸点または200℃の範囲をとることができる。
反応に供するトリアルキル(ex.C1 〜C20)ホスフィンまたはトリアリールホスフィンとは、たとえば、トリフェニルホスフィンやトリオクチルホスフィンをあげることができ、必要に応じて用いられる金属亜鉛はダスト状が好ましい。
反応に供する原料および試剤のモル比は任意に設定できるが、一般式 化18のカルボニル化合物1モルに対して、一般式 化8のハロゲン化合物は1〜5モルの割合、トリアルキルホスフィンまたはトリアリルホスフィンは2〜10モルの割合、亜鉛を用いるとき、亜鉛は1〜5モルの割合が好ましく、またはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作により、さらに精製することもできる。
【0028】
(製造法O)
下記スキーム 化30にしたがった製造法
【化30】
Figure 0003834911
(式中、X1 は塩素原子または臭素原子を表わし、R29はトリフルオロメチル基、シアノ基またはCOOR30を表わし、R30は炭素数1から3のアルキル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。尚、(化30−4)の化合物において、R29が結合する2重結合について幾何異性は、E、Zおよびその混合物であり得る。) 以下、各工程(i)〜(v)について詳しく説明する。
【0029】
(i)反応は、金属亜鉛及び無水酢酸を用いて行うか、または、金属亜鉛を用いて、不活性溶媒中で行う。
使用される溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ジエチルエーテルテトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類をあげることができる。用いられる金属亜鉛はダスト状が好ましい。必要に応じて、反応系に触媒(例えば、塩化第一銅(CuCl)、塩化アルミニウム等)を一般式(化30−1)の化合物1モルに対して、0.01〜1モルの割合で添加することができる。
反応温度は、−30℃から反応に使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をとることができる。
反応に供する原料、試剤のモル比は任意に設定できるが、一般式 化18のカルボニル化合物1モルに対して、一般式(化30−1)の化合物は1〜1.5モルの割合、必要に応じて用いられる無水酢酸は1〜1.5モルの割合、金属亜鉛は2〜3モルの割合で反応を行うのが有利である。
【0030】
(ii)一般式(化30−1)で示される化合物と、前述一般式 化18で示されるカルボニル化合物とを、金属亜鉛を用いて反応させることによって、一般式(化30−2)で示される本発明化合物を得ることができる。
使用される溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ジエチルエーテルテトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類をあげることができる。用いられる金属亜鉛はダスト状が好ましい。必要に応じて、反応系に触媒(例えば塩化第一銅(CuCl)、塩化アルミニウム等)を一般式(化30−1)の化合物1モルに対して、0.01〜1モルの割合で添加することができる。
反応温度は、−30℃から反応に使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をとることができる。
反応に供する原料、試剤のモル比は任意に設定できるが、一般式18のカルボニル化合物1モルに対して、一般式(化30−1)の化合物は1から1.5モルの割合、金属亜鉛は1から1.5モルの割合であることが好ましい。
(iii) 一般式(化30−2)で示される本発明化合物と、無水酢酸とを前述の(製造法L)に記した方法で反応させることにより、一般式(化30−3)で示される本発明化合物を得ることができる。
【0031】
(iv) 一般式(化30−3)で示される本発明化合物に、金属亜鉛を作用させることによって、一般式(化30−4)の本発明化合物を得ることができる。
使用される溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ジエチルエーテルテトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、また、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類をあげることができる。また、金属亜鉛はダスト状が好ましい。
反応温度は、−30℃から反応に使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をとることができる。
反応に供する原料のモル比は任意に設定できるが、一般式(化30−3)の本発明化合物1モルに対して、金属亜鉛は1〜1.5モルの割合であることが好ましい。
(v)一般式(化30−2)で示される本発明化合物を、無水酢酸および金属亜鉛を用いて不活性溶媒中で反応させることによって、一般式(化30−4)の本発明化合物を得ることができる。
使用される溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ジエチルエーテルテトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類をあげることができる。用いられる金属亜鉛はダスト状が好ましい。
反応温度は、−30℃から反応に使用する溶媒の沸点または150℃の範囲をとることができる。
必要に応じて、反応系に触媒として、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンを無水酢酸1モルに対して、0.001 〜1モルの割合で添加してもよい。
反応に供する原料、試剤のモル比は任意に設定できるが、一般式(化30−2)の本発明化合物1モルに対して、無水酢酸は1〜1.5モルの割合、金属亜鉛は1〜1.5モルの割合で反応を行うのが有利である。
工程(i)〜(v)の各々の反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等との通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0032】
(製造法R){本発明化合物において、Y=Z=Oであり、かつ、R1 =Q1 でR7 =R27、R8 =X1 、R9 =CF2 2 であるとき(ここで、X2 はフッ素原子、塩素原子または臭素原子を表し、R27は前記と同じ意味を表わす。)}
一般式 化31
【化31】
Figure 0003834911
(式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R27、A、B、X、X1 、nおよびrは前記と同じ意味を表わす。)
で示されるアリルアルコール系化合物と、以下に定義されるハロゲン化剤とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、以下の(i)または(ii)の方法で行うことができる。
(i) X2 =フッ素原子のとき
ハロゲン化剤として、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)を用いて反応を行うことができる。
使用される溶媒としては、例えば四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭素類、ジグリム等のエーテル類、イソオクタン等の炭化水素類をあげることができる。
反応温度は、通常−100℃〜50℃の範囲をとることができるが、−80℃からゆっくりと0℃まで温度を上昇させることが好ましい。
反応に供する原料および、試剤のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後、反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によって更に精製することもできる。
(ii) X2 =塩素原子または臭素原子のときハロゲン化剤として塩化チオニルまたは臭化チオニルを用いてピリジン存在下に反応を行うことができる。
使用される溶媒としては、例えば四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭素類、ジグリム、ジエチルエーテル、THF等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類をあげることができる。
反応温度は、通常0℃から溶媒の沸点または100℃の範囲をとることができる。
反応に供する原料および試剤のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならばクロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の操作によってさらに精製することもできる。
【0033】
(製造法S){本発明化合物において、Y=Z=Oであり、かつ、R1
【化32】
Figure 0003834911
であるとき、(ここで、R5 、R6 、R27、X2 およびnは前記と同じ意味を表わす。)}
一般式 化33
【化33】
Figure 0003834911
で示されるアルコール化合物と、以下に定義されるハロゲン化剤とを反応させることによって製造する方法。
上記反応は、以下の(i)または(ii)の方法で行うことができる。
(i) X2 =フッ素原子のとき、
ハロゲン化剤として三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)を用いて反応を行うことができる。
使用される溶媒としては、例えば四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭素類、ジグリム等のエーテル類、イソオクタン等の炭化水素類をあげることができる。
反応温度は、通常−100℃〜50℃の範囲をとることができるが、−80℃からゆっくりと0℃まで温度を上昇させることが好ましい。
反応に供する原料および試剤のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処処理を行い、目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の操作によってさらに精製することもできる。
(ii) X2 =塩素原子または臭素原子のとき
ハロゲン化剤として、例えば塩化チオニル、臭化チオニル、三塩化リン、三臭化リン、五塩化リン等をあげることができる。
あるいはトリフェニルフォスフィンの存在下で、四塩化炭素および四臭化炭素を用いることもできる。
使用される溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭素類、ジグライム等、ジエチルエーテル、THF等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類をあげることができる。
反応温度は、通常0℃から溶媒の沸点、または100℃の範囲をとることができる。
反応に供する原料および試剤のモル比は任意に設定できるが、等モルまたはそれに近い比率で反応を行うのが有利である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処処理を行い目的の本発明化合物を単離することができる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の操作によってさらに精製することもできる。
【0034】
本発明化合物の中で、不斉炭素原子を有する化合物の場合には、本発明化合物は生物活性を有する光学活性なそれぞれの異性体((+)−体、(−)−体)およびそれらのあらゆる比率の混合物をも含むものであり、また、本発明化合物の中で、幾何異性を有する化合物の場合には、本発明化合物は生物活性を有するそれぞれの幾何異性体(シス体、トランス体)およびそれらのあらゆる比率の混合物をも含むものである。
【0035】
次に、本発明化合物の具体例を化34から化78(各置換基R1 −A−Bは化79に表示したものを表わす。)に例示するが、本発明化合物はこれらに限定されるものではない。
【0036】
【化34】
Figure 0003834911
【化35】
Figure 0003834911
【0037】
【化36】
Figure 0003834911
【化37】
Figure 0003834911
【0038】
【化38】
Figure 0003834911
【化39】
Figure 0003834911
【0039】
【化40】
Figure 0003834911
【化41】
Figure 0003834911
【化42】
Figure 0003834911
【0040】
【化43】
Figure 0003834911
【化44】
Figure 0003834911
【0041】
【化45】
Figure 0003834911
【化46】
Figure 0003834911
【0042】
【化47】
Figure 0003834911
【化48】
Figure 0003834911
【0043】
【化49】
Figure 0003834911
【化50】
Figure 0003834911
【化51】
Figure 0003834911
【0044】
【化52】
Figure 0003834911
【化53】
Figure 0003834911
【化54】
Figure 0003834911
【0045】
【化55】
Figure 0003834911
【化56】
Figure 0003834911
【0046】
【化57】
Figure 0003834911
【化58】
Figure 0003834911
【0047】
【化59】
Figure 0003834911
【化60】
Figure 0003834911
【0048】
【化61】
Figure 0003834911
【化62】
Figure 0003834911
【0049】
【化63】
Figure 0003834911
【化64】
Figure 0003834911
【0050】
【化65】
Figure 0003834911
【化66】
Figure 0003834911
【0051】
【化67】
Figure 0003834911
【化68】
Figure 0003834911
【0052】
【化69】
Figure 0003834911
【化70】
Figure 0003834911
【0053】
【化71】
Figure 0003834911
【化72】
Figure 0003834911
【0054】
【化73】
Figure 0003834911
【化74】
Figure 0003834911
【0055】
【化75】
Figure 0003834911
【化76】
Figure 0003834911
【0056】
【化77】
Figure 0003834911
【0057】
【化78】
Figure 0003834911
【0058】
【化79】
(化79−1)
1 −A−B=
1 −O−(CH2 2
1 −O−(CH2 3
1 −O−(CH2 4
1 −O−(CH2 5
1 −O−(CH2 6
1 −O−(CH2 7
1 −O−CH(CH3 )CH2
1 −O−CH(CH3 )(CH2 2
1 −O−CH(CH3 )(CH2 3
1 −O−CH(CH3 )(CH2 4
1 −O−CH(CH3 )(CH2 5
1 −O−CH(CH3 )(CH2 6
1 −O−CH(CH3 )CH(CH3
1 −O−CH(CH3 )CH2 CH(CH3
1 −O−CH(CH3 )CH2 CH2 CH(CH3
1 −O−CH2 C(CH3 2 CH2
1 −O−CH2 C(CH2 CH3 2 CH2
1 −O−CH2 CH(CH3
1 −O−(CH2 2 CH(CH3
1 −O−(CH2 3 CH(CH3
1 −O−(CH2 4 CH(CH3
1 −O−(CH2 5 CH(CH3
1 −O−(CH2 6 CH(CH3
1 −O−CH2 CH=CHCH2
1 −O−CH2 C≡CCH2
(化79−2)
1 −A−B=
1 −S−(CH2 2
1 −S−(CH2 3
1 −S−(CH2 4
1 −S−(CH2 5
1 −S−(CH2 6
1 −S−(CH2 7
1 −S−CH(CH3 )CH2
1 −S−CH(CH3 )(CH2 2
1 −S−CH(CH3 )(CH2 3
1 −S−CH(CH3 )(CH2 4
1 −S−CH(CH3 )(CH2 5
1 −S−CH(CH3 )(CH2 6
1 −S−CH(CH3 )CH(CH3
1 −S−CH(CH3 )CH2 CH(CH3
1 −S−CH(CH3 )CH2 CH2 CH(CH3
1 −S−CH2 C(CH3 2 CH2
1 −S−CH2 C(CH2 CH3 2 CH2
1 −S−CH2 CH(CH3
1 −S−(CH2 2 CH(CH3
1 −S−(CH2 3 CH(CH3
1 −S−(CH2 4 CH(CH3
1 −S−(CH2 5 CH(CH3
1 −S−(CH2 6 CH(CH3
1 −S−CH2 CH=CHCH2
1 −S−CH2 C≡CCH2
(化79−3)
1 −A−B=
1 −S(=O)−(CH2 2
1 −S(=O)−(CH2 3
1 −S(=O)−(CH2 4
1 −S(=O)−(CH2 5
1 −S(=O)−(CH2 6
1 −S(=O)−(CH2 7
1 −S(=O)−CH(CH3 )CH2
1 −S(=O)−CH(CH3 )(CH2 2
1 −S(=O)−CH(CH3 )(CH2 3
1 −S(=O)−CH(CH3 )(CH2 4
1 −S(=O)−CH(CH3 )(CH2 5
1 −S(=O)−CH(CH3 )(CH2 6
1 −S(=O)−CH(CH3 )CH(CH3
1 −S(=O)−CH(CH3 )CH2 CH(CH3
1 −S(=O)−CH(CH3 )CH2 CH2 CH(CH3
1 −S(=O)−CH2 C(CH3 2 CH2
1 −S(=O)−CH2 C(CH2 CH3 2 CH2
1 −S(=O)−CH2 CH(CH3
1 −S(=O)−(CH2 2 CH(CH3
1 −S(=O)−(CH2 3 CH(CH3
1 −S(=O)−(CH2 4 CH(CH3
1 −S(=O)−(CH2 5 CH(CH3
1 −S(=O)−(CH2 6 CH(CH3
1 −S(=O)−CH2 CH=CHCH2
1 −S(=O)−CH2 C≡CCH2
【0059】
(化79−4)
1 −A−B=
1 −SO2 −(CH2 2
1 −SO2 −(CH2 3
1 −SO2 −(CH2 4
1 −SO2 −(CH2 5
1 −SO2 −(CH2 6
1 −SO2 −(CH2 7
1 −SO2 −CH(CH3 )CH2
1 −SO2 −CH(CH3 )(CH2 2
1 −SO2 −CH(CH3 )(CH2 3
1 −SO2 −CH(CH3 )(CH2 4
1 −SO2 −CH(CH3 )(CH2 5
1 −SO2 −CH(CH3 )(CH2 6
1 −SO2 −CH(CH3 )CH(CH3
1 −SO2 −CH(CH3 )CH2 CH(CH3
1 −SO2 −CH(CH3 )CH2 CH2 CH(CH3
1 −SO2 −CH2 C(CH3 2 CH2
1 −SO2 −CH2 C(CH2 CH3 2 CH2
1 −SO2 −CH2 CH(CH3
1 −SO2 −(CH2 2 CH(CH3
1 −SO2 −(CH2 3 CH(CH3
1 −SO2 −(CH2 4 CH(CH3
1 −SO2 −(CH2 5 CH(CH3
1 −SO2 −(CH2 6 CH(CH3
1 −SO2 −CH2 CH=CHCH2
1 −SO2 −CH2 C≡CCH2
(化79−5)
1 −A−B=
1 −NH−(CH2 2
1 −NH−(CH2 3
1 −NH−(CH2 4
1 −NH−(CH2 5
1 −NH−(CH2 6
1 −NH−(CH2 7
1 −NH−CH(CH3 )CH2
1 −NH−CH(CH3 )(CH2 2
1 −NH−CH(CH3 )(CH2 3
1 −NH−CH(CH3 )(CH2 4
1 −NH−CH(CH3 )(CH2 5
1 −NH−CH(CH3 )(CH2 6
1 −NH−CH(CH3 )CH(CH3
1 −NH−CH(CH3 )CH2 CH(CH3
1 −NH−CH(CH3 )CH2 CH2 CH(CH3
1 −NH−CH2 C(CH3 2 CH2
1 −NH−CH2 C(CH2 CH3 2 CH2
1 −NH−CH2 CH(CH3
1 −NH−(CH2 2 CH(CH3
1 −NH−(CH2 3 CH(CH3
1 −NH−(CH2 4 CH(CH3
1 −NH−(CH2 5 CH(CH3
1 −NH−(CH2 6 CH(CH3
1 −NH−CH2 CH=CHCH2
1 −NH−CH2 C≡CCH2
(化79−6)
1 −A−B=
1 −N(CH3 )−(CH2 2
1 −N(CH3 )−(CH2 3
1 −N(CH3 )−(CH2 4
1 −N(CH3 )−(CH2 5
1 −N(CH3 )−(CH2 6
1 −N(CH3 )−(CH2 7
1 −N(CH2 CH3 )−(CH2 2
1 −N(CH2 CH3 )−(CH2 3
1 −N(CH2 CH3 )−(CH2 4
1 −N(CH2 CH3 )−(CH2 5
1 −N(CH2 CH3 )−(CH2 6
1 −N(CH2 CH3 )−(CH2 7
1 −N(CH2 CH2 CH3 )−(CH2 2
1 −N(CH2 CH2 CH3 )−(CH2 3
1 −N(CH2 CH2 CH3 )−(CH2 4
1 −N(CH2 CH2 CH3 )−(CH2 5
1 −N(CH2 CH2 CH3 )−(CH2 6
1 −N(CH2 CH2 CH3 )−(CH2 7
1 −N(CH(CH3 2 )−(CH2 2
1 −N(CH(CH3 2 )−(CH2 3
1 −N(CH(CH3 2 )−(CH2 4
1 −N(CH(CH3 2 )−(CH2 5
1 −N(CH(CH3 2 )−(CH2 6
1 −N(CH(CH3 2 )−(CH2 7
(化79におけるR1 は以下の表1〜表3に記載のものを示す。尚、該表において、「Ac〕とあるは、アセチル基を表す。)
【0060】
【表1】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0061】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0062】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0063】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0064】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0065】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0066】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0067】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0068】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0069】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0070】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0071】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0072】
Figure 0003834911
【0073】
Figure 0003834911
【0074】
【表2】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0075】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0076】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0077】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0078】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0079】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0080】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0081】
Figure 0003834911
【0082】
【表3】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0083】
Figure 0003834911
【0084】
本発明化合物の製造中間体である、一般式 化7で示されるアルデヒド化合物は、たとえば、スキーム 化80に従って製造することができる。
【化80】
Figure 0003834911
〔式中、記号は前記と同じ意味を表わす。〕
【0085】
本発明化合物の製造中間体である、一般式 化4で示される化合物(一般式〔IV〕で示される化合物を含む)は、たとえば、スキーム 化81または化82に従って製造することができる。
【化81】
(化81−1)
Figure 0003834911
〔式中、R31は水素原子またはメトキシ基を表わし、DDQは、 2,3−ジクロロ−5,6 −ジシアノ−1,4 −ベンゾキノンを表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。〕
【0086】
(化81−2)
Figure 0003834911
〔式中、記号は前記と同じ意味を表わす。〕
(化81−3)
Figure 0003834911
〔式中、Bzはベンジル基を表わし、Bnzoはベンゾイル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。〕
【0087】
(化81−4)
Figure 0003834911
〔式中、記号は前記と同じ意味を表わす。〕
(化81−5)
Figure 0003834911
〔式中、記号は前記と同じ意味を表わす。〕
【0088】
【化82】
(化82−1)
Figure 0003834911
〔式中、TBDMSCl はtert−ブチルジメチルシリルクロリドを表わし、Z1 は酸素原子または硫黄原子を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。〕
(化82−2)
Figure 0003834911
〔式中、記号は前記と同じ意味を表わす。〕
【0089】
本発明化合物の製造中間体である、一般式 化9で示される化合物は、たとえば、スキーム 化83に従って製造することができる。
【化83】
Figure 0003834911
〔式中、記号は前記と同じ意味を表わす。〕
【0090】
本発明化合物の製造中間体である、一般式 化12および化14で示される化合物は、たとえば、スキーム 化84に従って製造することができる。
【化84】
Figure 0003834911
〔式中、R32はアルコールの保護基(たとえばベンゾイル基等)を表わし、L2 は水酸基、ハロゲン原子、トシルオキシ基またはメシルオキシ基を表わし、Msはメシル基を表わし、Tsはトシル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。〕
【0091】
本発明化合物の製造中間体である、一般式 化5で示されるハライド化合物および一般式 化6で示されるアルコール化合物は、市販されているものを用いるか、またはスキーム 化85に従って製造することができる。
【化85】
Figure 0003834911
〔式中、L1 は塩素原子または臭素原子を表わし、L3 はメシルオキシ基またはトシルオキシ基を表わし、Xは前記と同じ意味を表わす。〕
【0092】
本発明化合物の製造中間体である、一般式 化15、化10および化11で示される化合物は、例えば、スキーム 化86または化87に従って製造することができる。
【化86】
Figure 0003834911
〔式中、記号は、前記と同じ意味を表わす。尚、該式中「酸化」は例えばメタクロロ過安息香酸等により行うことができる。〕
【化87】
Figure 0003834911
〔記号は、前記と同じ意味を表わす。〕
【0093】
本発明化合物の製造中間体である、一般式 化18のカルボニル化合物(一般式〔VI〕で示される化合物を含む)、化26の化合物、化29のカルボン酸化合物および化33で示される化合物は、例えば、スキーム 化88または化89に従って製造することができる。
【化88】
Figure 0003834911
〔式中、記号は前記と同じ意味を表わす。〕
【化89】
Figure 0003834911
〔式中、記号は前記と同じ意味を表わす。〕
【0094】
本発明化合物の製造中間体である、一般式 化23および化24で示される化合物は、市販されているものを用いるか、または例えば、スキーム 化90に従って製造することができる。
【化90】
Figure 0003834911
〔式中、記号は前記と同じ意味を表わす。〕
【0095】
本発明化合物の製造中間体である、一般式 化31で示される化合物は、例えば、スキーム 化91に従って製造することができる。
【化91】
Figure 0003834911
〔式中、記号は前記と同じ意味を表わす。〕
【0096】
本発明化合物が防除効力を示す有害昆虫類や有害ダニ類としては、例えば下記のものがあげられる。
半翅目害虫
ヒメトビウンカ (Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ (Nilaparvata lugens)、セジロウンカ (Sogatella furcifera)などのウンカ類、ツマグロヨコバイ (Nephotettix cincticeps) 、タイワンツマグロヨコバイ (Nephotettix virescens)などのヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類など
鱗翅目害虫
ニカメイガ(Chilo suppressalis) 、コブノメイガ (Cnaphalocrocis medinalis)、ヨーロピアンコーンボーラー (Ostrinia nubilalis)、シバツトガ (Parapediasia teterrella) 、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ (Plodia interpunctella) などのメイガ類、ハスモンヨトウ (Spodoptera litura) 、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua) 、Spodoptera litoralis 、アワヨトウ(Pseudaletia separata) 、ヨトウガ (Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、トリコプルシア属 (Trichoplusia spp.)、ヘリオティス属 (Heliothis spp.) 、ヘリコバルパ属 (Helicoverpa spp.) 、エアリアス属(Earias spp) などのヤガ類、モンシロチョウ (Pieris rapae crucivora)などのシロチョウ類、アドキソフィエス属 (Adoxophyes spp.)、ナシヒメシンクイ (Grapholita molesta)、コドリングモス(Cydia pomonella)などのハマキガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis) などのシンクイガ類、リオネティア属 (Lyonetia spp.)などのハモグリガ類、リマントリア属 (Lymantria spp.) 、ユープロクティス属 (Euproctis spp.) などのドクガ類、コナガ (Plutella xylostella) などのスガ類、ワタアカミムシ (Pectinophora gossypiella)などのキバガ類、アメリカシロヒトリ (Hyphantria cunea)などのヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisslliella)などのヒロズコガ類など
双翅目害虫
アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類等
鞘翅目害虫
ウェスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワーム等のコーンルームワーム類、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミゾウムシ、アズキゾウムシ等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマシ類、キスジノミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ類 (Epilach-na spp.)、ヒラタキイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ等
網翅目害虫
チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、トビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等
総翅目害虫
ミナミキロアザミウマ、ハナアザミウマ等
膜翅目害虫
アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ等のハバチ類等
直翅目害虫
ケラ、バッタ等
隠翅目害虫
ヒトノミ等
シラミ目害虫
ヒトジラミ、ケジラミ等
等翅目害虫
ヤマトシロアリ、イエシロアリ等
ダニ目害虫
ナミハダニ、ニセナミハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニ等のハダニ類、チャノナガサビダニ、ミカンサビダニ等のフシダニ類、オウシマダニ等の動物寄生性のマダニ類、室内塵性ダニ類等、
更に既存の殺虫、殺ダニ剤に対し抵抗力の発達した害虫にも有効である。
【0097】
本発明化合物を殺虫、殺ダニ剤の有効成分として用いる場合は、他の何らの成分も加えず、そのまま使用してもよいが、通常は、固体担体、液体担体、ガス状担体、餌等と混合し、必要あれば界面活性剤、その他の製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、水和剤、フロアブル剤、粒剤、粉剤、エアゾール、煙霧剤(フォッギング等)、毒餌等に製剤して使用する。
これらの製剤には、有効成分として本発明化合物を、通常、重量比で0.01%〜95%含有する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、たとえば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、タルク類、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)等の微粉末あるいは粒状物等があげられ、液体担体としては、たとえば水、アルコール類(メタノール、エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジメチルスルホキシド、大豆油、綿実油等の植物油等があげられ、ガス状担体、すなわち噴射剤としては、たとえばフロンガス、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル、炭酸ガス等があげられる。
界面活性剤としては、たとえばアルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体等があげられる。
固着剤や分散剤等の製剤用補助剤としては、たとえばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)等があげられ、安定剤としては、たとえばPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸またはそのエステル等があげられる。
毒餌の基材としては、たとえば穀物粉、植物油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料等の誘引性香料等があげられる。
このようにして得られる製剤は、そのままであるいは水等で希釈して用いる。また、他の殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等と混合して、または混合せずに同時に用いることもできる。
【0098】
用いられる殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤としては、例えばフェニトロチオン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)ホスホロチオエート〕、フェンチオン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル)ホスホロチオエート〕、ダイアジノン〔O,O−ジエチル−O−2−イソプロピル−6−メチルピリミジン−4−イルホスホロチオエート〕、クロルピリホス〔O,O−ジエチル−O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエート〕、アセフェート〔O,S−ジメチルアセチルホスホラミドチオエート〕、メチダチオン〔S−2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1,3,4−チアジアゾール−3−イルメチル O,O−ジメチルホスホロジチオエート〕、ジスルホトン〔O,O−ジエチル S−2−エチルチオエチルホスホロチオエート〕、DDVP〔2,2−ジクロロビニルジメチルホスフェート〕、スルプロホス〔O−エチル O−4−(メチルチオ)フェニル S−プロピルホスホロジチオエート〕、シアノホス〔O−4−シアノフェニル O,O−ジメチルホスホロチオエート〕、ジオキサベンゾホス〔2−メトキシ−4H−1,3,2−ベンゾジオキサホスフィニン−2−スルフィド〕、ジメトエート〔O,O−ジメチル−S−(N−メチルカルバモイルメチル)ジチオホスフェート〕、フェントエート〔エチル 2−ジメトキシホスフィノチオイルチオ(フェニル)アセテート〕、マラチオン〔ジエチル(ジメトキシホスフィノチオイルチオ)サクシネート〕、トリクロルホン〔ジメチル 2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホスホネート〕、アジンホスメチル〔S−3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イルメチル O,O−ジメチルホスホロジチオエート〕、モノクロトホス〔ジメチル(E)−1−メチル−2−(メチルカルバモイル)ビニルホスフェート〕、エチオン〔O,O,O′,O′−テトラエチル S,S′−メチレンビス(ホスホロジチオエート)〕、プロフェノホス〔O−4−ブロモ−2−クロロフェニル O−エチル S−プロピル ホスホロチオエート〕等の有機リン系化合物、BPMC(2−sec −ブチルフェニルメチルカルバメート〕、ベンフラカルブ〔エチル N−〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ〕−N−イソプロピル−β−アラニネート〕、プロポキスル〔2−イソプロポキシフェニル N−メチルカルバメート〕、カルボスルファン〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ〔b〕フラニル N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカーバメート〕、カルバリル〔1−ナフチル−N−メチルカーバメート〕、メソミル〔S−メチル−N−〔(メチルカルバモイル)オキシ〕チオアセトイミデート〕、エチオフェンカルブ〔2−(エチルチオメチル)フェニルメチルカーバメート〕、アルジカルブ〔2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンアルデヒド O−メチルカルバモイルオキシ〕、オキサミル〔N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキシイミノ−2−(メチルチオ)アセタミド〕、フェノチオカルブ〔S−4−フェノキシブチル)−N,N−ジメチルチオカーバメート〕、チオジカーブ〔3,7,9,13−テトラメチル−5,11−ジオキサ−2,8,14−トリチア−4,7,9,12−テトラ−アザペンタデカ−3,12−ジエン−6,10−ジオン、アラニカーブ〔エチル(Z)−N−ベンジル−N−{〔メチル(1−メチルチオエチリデンアミノオキシカルボニル)アミノ〕チオ}−β−アラニナート〕等のカーバメート系化合物、エトフェンプロックス〔2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル〕、フェンバレレート〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート〕、エスフェンバレレート〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート〕、フェンプロパトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート〕、シペルメトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〕、ペルメトリン〔3−フェノキシベンジル (1RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−メチルシクロプロパンカルボキシレート〕、シハロトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (Z)−(1RS)−cis−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフロオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〕、デルタメトリン〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R,3R)−3(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〕、シクロプロスリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシラート〕、フルバリネート(α−シアノ−3−フェノキシベンジル N−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−D−バリネート)、ビフェンスリン(2−メチルビフェニル−3−イルメチル)(Z)−(1RS)−cis −3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、アクリナスリン(〔1R−{1α(S* ) ,3α(Z)}〕−2,2−ジメチル−3−〔3−オキソ−3−(2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エトキシ−1−プロペニル〕シクロプロパンカルボン酸 (S)−(α)−シアノ(3−フェノキシフェニル)メチルエステル、2−メチル−2−(4−ブロモジフルオロメトキシフェニル)プロピル (3−フェノキシベンジル)エーテル、トラロメスリン〔(1R,3S)3〔(1′RS)(1′,1′,2′,2′−テトラブロモエチル)〕−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジルエステル、シラフルオフェン〔4−エトキシフェニル〔3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピル〕ジメチルシラン等のピレスロイド化合物、ブプロフェジン(2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5−チアジアジナン−4−オン)等のチアジアジン誘導体、イミダクロプリド(1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−インデンアミン〕等のニトロイミダゾリジン誘導体、カルタップ(S,S′−(2−ジメチルアミノトリメチレン)ビス(チオカーバメート)〕、チオシクラム〔N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン〕、ベンスルタップ〔S,S′−2−ジメチルアミノトリメチレン ジ(ベンゼンチオサルフォネート)〕等のネライストキシン誘導体、アセトアミプリド〔N−シアノ−N′−メチル−N′−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アセトアミジン〕等のN−シアノアミジン誘導体、エンドスルファン〔6,7,8,9,10,10−ヘキサクロロ−1,5,5a,6,9,9a−ヘキサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾジオキサチエピンオキサイド〕、γ−BHC(1,2,3,4,5,6−ヘキサクロロシクロヘキサン〕、1,1−ビス(クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタノール等の塩素化炭化水素化合物、クロルフルアズロン〔1−(3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕、テフルベンズロン〔1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕、フルフェノクスロン〔1−(4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−フルオロフェニル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、アミトラズ〔N,N′〔(メチルイミノ)ジメチリジン〕ジ−2,4−キシリジン〕、クロルジメホルム〔N′−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N,N−ジメチルメチニミダミド〕等のホルムアミジン誘導体、ジアフェンチウロン〔N−(2,6−ジイソプロピル−4−フェノキシフェニル)−N′−tert−ブチルカルボジイミド〕等のチオ尿素誘導体、ブロモプロピレート〔イソプロピル 4,4′−ジブロモベンジレート〕、テトラジホン〔4−クロロフェニル 2,4,5−トリクロロフェニルスルホン〕、キノメチオネート〔S,S−6−メチルキノキサリン−2,3−ジイルジチオカルボネート〕、プロパルゲイト〔2−(4−tert−ブチルフェノキシ)シクロヘキシル プロピ−2−イル スルファイト〕、フェンブタティン オキシド〔ビス〔トリス(2−メチル−2−フェニルプロピル)ティン〕オキシド〕、ヘキシチアゾクス〔(4RS、5RS)−5−(4−クロロフェニル)−N−クロロヘキシル−4−メチル−2−オキソ−1,3−チアゾリジン−3−カルボキサミド〕、クロフェンテジン〔3,6−ビス(2−クロロフェニル)−1,2,4,5−テトラジン、ピリダチオベン〔2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オン〕、フェンピロキシメート〔tert−ブチル(E)−4−〔(1,3−ジメチル−5−フェノキシピラゾール−4−イル)メチレンアミノオキシメチル〕ベンゾエート〕、テブフェンピラド〔N−4−tert−ブチルベンジル)−4−クロロ−3−エチル−1−メチル−5−ピラゾールカルボキサミド〕、ポリナクチンコンプレックス〔テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチン〕、ミルベメクチン、アベルメクチン、イバーメクチン、アザジラクチン〔AZAD〕、ピリミジフェン〔5−クロロ−N−〔2−{4−(2−エトキシエチル)−2,3−ジメチルフェノキシ}エチル〕−6−エチルピリミジン−4−アミン、クロルフェナピル〔4−ブロモ−2−(4−クロロフェニル)−1−エトキシメチル−5−トリフルオロメチルピロ−ル−3−カルボニトリル〕、テブフェノジド〔N−tertブチル−N’−(4−エチルベンゾイル)−3,5−ジメチルベンゾヒドラジド〕、フェニルピラゾール誘導体等があげられる。
【0099】
本発明化合物を農業用殺虫、殺ダニ剤として用いる場合、その施用量は、通常、10アールあたり、 0.1g〜100gであり、乳剤、水和剤、フロアブル剤等を水で希釈して用いる場合は、その施用濃度は通常、1ppm 〜10000 ppm であり、粒剤、粉剤等は何ら希釈することなく製剤のままで施用する。また、防疫用殺虫、殺ダニ剤として用いる場合には、乳剤、水和剤、フロアブル剤等は、通常、水で 0.1ppm 〜500ppm に希釈して施用し、油剤、エアゾール、煙霧剤、毒餌等についてはそのまま施用する。
これらの施用量、施用濃度は、いずれも製剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、害虫の種類、被害程度等の状況によって異なり、上記の範囲にかかわることなく増加させたり、減少させたりすることができる。
【0100】
【実施例】
以下に、本発明を製造例、製剤例および試験例等により、さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
まず、本発明化合物の製造例を示す。
製造例1(製造法E)による化合物(2) の製造
3−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)プロパノール1.30g、2,6―ジクロロ―4―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)フェノール2.02g、トリフェニルフォスフィン1.89gおよびテトラヒドロフラン20mlの混合物に、氷冷下、攪拌しながら、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート1.42gをゆっくりと滴下した。室温で24時間攪拌した後、反応液を濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5―ジクロロ―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(3―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)プロピルオキシ)ベンゼン0.15gを得た。
収率 4.7%
D 18.5 1.5530
製造例2(製造法E)による化合物(3) の製造
4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブタノール0.30g、2,6―ジクロロ―4―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)フェノール0.43g、トリフェニルフォスフィン0.39gおよびテトラヒドロフラン15mlの混合物に、氷冷下、攪拌しながら、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート0.30gをゆっくりと滴下した。室温で24時間攪拌した後、反応液を濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5―ジクロロ―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.34gを得た。
収率 73%
D 24.5 1.5519
製造例3(製造法E)による化合物(14) の製造
4−(2―プロペニルオキシ)ペンタノール0.22g、2,6―ジクロロ―4―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)フェノール0.43g、トリフェニルフォスフィン0.39gおよびテトラヒドロフラン15mlの混合物に、氷冷下、攪拌しながら、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート0.30gをゆっくりと滴下した。室温で24時間攪拌した後、反応液を濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5―ジクロロ―1―(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)―4―(5―(2―プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン0.54gを得た。
収率 87%
D 23.5 1.5378
製造例4(製造法A)による化合物(12) の製造
3―エチル―5―メチル―4―(4―(3―メチル―2―ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール0.30g、1,1,3−トリクロロ−1−プロペン0.16g、炭酸カリウム0.15gおよびN,N−ジメチルホルムアミド10mlを反応容器に入れ、室温で24時間攪拌した後、反応液を水に投入した。ジエチルエーテル50mlで2回抽出し、エーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3―エチル―5―メチル―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3―メチル―2―ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.28gを得た。
収率 70%
D 24.2 1.5168
【0101】
製造例5 (製造法A)による化合物(11)の製造
3,5 −ジエチル−4−(4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール0.35g、 1,1,3−トリクロロ−1−プロペン0.16g、炭酸カリウム0.15gおよびN,N−ジメチルホルムアミド10mlを反応容器に入れ、室温で24時間攪拌した後、反応液を水に投入した。ジエチルエーテル50mlで2回抽出し、エーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5 −ジエチル−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.33gを得た。
収率 72%
D 24.4 1.5311
製造例6 (製造法N)による化合物(34)の製造
4−(2,6 −ジクロロ−4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシアセトアルデヒド1.21g、トリフェニルホスフィン0.87g及びジグリム10mlの混合物を160℃で攪拌し、そこへ、60℃に加熱したクロロジフルオロ酢酸ナトリウム0.69gのジグリム溶液(5ml)を滴下した。160℃で1.5時間攪拌した後、反応液を室温に戻し、水に投入した。ジエチルエーテル50mlで2回抽出し、エーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィーに付し、 3,5−ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3,3 −ジフルオロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.21gを得た。
収率 16%、nD 23.0 1.5219
製造例7 (製造法Rの(i))による化合物(17)の製造
3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3−クロロ−4,4 −ジフルオロ−2−ヒドロキシ−3−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.36gのジクロロメタン(5ml)溶液を、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)0.12gのジクロロメタン(10ml)溶液に、−78℃で攪拌しながらゆっくりと滴下した。滴下終了後、30分間かけて室温に戻し、反応液を水に投入した。ジクロロメタン層を分離し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、(Z)−3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3−クロロ−4,4,4 −トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.20gを得た。
収率 55%
D 23.7 1.5160
製造法8 (製造法Oの(i))による化合物(38)の製造
5−(2,6 −ジクロロ−4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ペンチルオキシアセトアルデヒド1.21g、亜鉛粉末0.57g及びN,N−ジメチルホルムアミド10mlの混合物に 1,1,1−トリクロロトリフルオロエタン0.82gを加え、室温で1.5時間攪拌した後、さらに無水酢酸0.44gを加え室温で3時間攪拌した。反応混合液をろ過した後、濾液を希塩酸20mlに投入し、ジエチルエーテル50mlで2回抽出した。ジエチルエーテル層を併せ、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、(Z)−3,5−ジクロロ−1−(3,3 −ジクスロ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(3−クロロ−4,4,4 −トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン0.21gを得た。〔19F−NMR(CDCl3 /CFCl3 )によるCF3 の積分比はZ/E=94/6〕
収量 14%
D 26.5 1.5123
【0102】
製造例9 (製造法Oの(v)) による化合物(43)の製造
3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(4,4 −ジクロロ−5,5,5 −トリフルオロ−3−ヒドロキシペンチルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.57g、ピリジン0.16g、無水酢酸0.12g、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン10mg及びN,N−ジメチルホルムアミド20mlの混合物を室温で30分間攪拌した後、亜鉛粉末0.078 gを加え、さらに室温で1時間攪拌した。反応液を希塩酸20mlに投入し、ジエチルエーテル50mlで2回抽出した後、ジエチルエーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、(Z)−3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(4−クロロ−5,5,5 −トリフルオロ−3−ペンテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.41gを得た。〔19F−NMR(CDCl3 /CFCl3 )によるCF3 の積分比はZ/E=93/7 〕
収率 79%
D 30.0 1.5057
製造法10 (製造法Rの(ii))による化合物(39)の製造
3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3−クロロ−4,4 −ジフルオロ−2−ヒドロキシ−3−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.50g、ピリジン0.17g及びクロロホルム10mlの混合物に塩化チオニル0.13gを加え、50℃で6時間攪拌した。反応液を希塩酸10mlにあけ、ジエチルエーテル50mlで2回抽出した後、ジエチルエーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、(Z)−3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3,4 −ジクロロ−4,4 −ジフルオロ−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.21gを得た。
収率 40%
D 26.5 1.5295
製造例11 (製造法Oの(i) )による化合物(48)の製造
4−(2,6 −ジクロロ−4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシアセトアルデヒド0.60g、亜鉛粉末0.29g及びN,N−ジメチルホルムアミド10mlの混合物に室温で攪拌しながら、トリクロロ酢酸エチルを加えた。室温で2時間攪拌した後、反応混合物を希塩酸10mlに投入し、ジエチルエーテルで2回抽出した。ジエチルエーテル層を併せ、水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3−クロロ−3−エトキシカルボニ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.04gを得た。
収率 5%
D 23.0 1.5348
製造例12 (製造法Oの(v))による化合物(49)の製造法
3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3−シアノ−3,3 −ジクロロ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.26g、ピリジン0.079 g、無水酢酸0.077 g、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン10mg及びN,N−ジメチルホルムアミド10mlの混合物を、室温で30分攪拌した後、亜鉛粉末0.065 gを加え、さらに室温で1時間攪拌した。反応液を希塩酸20mlに投入し、ジエチルエーテルで2回抽出した後、ジエチルエーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3−クロロ−3−シアノ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.19gを得た。
収率 83%
D 23.0 1.5410
【0103】
製造例13 (製造法E)による化合物(23)の製造
4−(3−クロロ−2−プロピニルオキシ)ブタノール0.20g、2,6−ジクロロ−4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノール0.32g、トリフェニルホスフィン0.32gおよびテトラヒドロフラン15mlの混合物に、氷却下、攪拌しながら、ジイソプロピルアソジカルボキシレート0.27gをゆっくりと滴下した。室温で24時間攪拌した後、反応液を濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3−クロロ−2−プロピニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.38gを得た。
収率 71%
D 23.5 1.5511
製造法14(製造法H)による化合物(47)の製造
4−(2,6 −ジエチル−4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシアセトアルデヒド0.39g、1−プロパノール0.24g及びシクロヘキサン10mlの混合物を室温で攪拌し、そこへ、p−トルエンスルホン酸1水和物0.038gおよびモレキュラーシーブス5A粉末0.40g を加えた。室温で30分間攪拌し、反応混合液をろ過した後、濾液を水に加え、ジエチルエーテルで2回抽出した。エーテル層を併せ、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5−ジエチル−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,2−ジプロピルオキシエトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.38gを得た。
収量 77%
D 23.5 1.4975
製造例15 (製造法E)による化合物(25)の製造
4−(2,2 −ジエトキシエトキシ)ブタノール2.30g、2,6−ジクロロ−4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノール2.94g、トリフェニルフォスフィン2.94gおよびテトラヒドロフラン30mlの混合物に氷冷下、攪拌しながら、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート2.48gをゆっくりと滴下した。室温で24時間攪拌した後、反応液を濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,2 −ジエトキシエトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン4.48gを得た。
収率 73%
D 24.5 1.5165
製造例16 (製造法A)による化合物(53)の製造
3,5 −ジエチル−4−(4−(2,2 −ジエトキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール19.9g、1,1,3 −トリクロロ−1−プロペン9.20g、炭酸カリウム9.15gおよびN,N−ジメチルホルムアミド200mlを反応容器に入れ、室温で24時間攪拌した。反応液を水に投入し、ジエチルエーテルで2回抽出した。エーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5 −ジエチル−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,2 −ジエトキシエトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン25.4gを得た。
収率 91%
D 26.0 1.4991
【0104】
製造例17 (製造法Oの(ii))による化合物(37)の製造
4−(2,6 −ジクロロ−4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシアセトアルデヒド2.01g、亜鉛粉末1.31g及びN,N−ジメチルホルムアミド10mlの混合物に1,1,1 −トリクロロトリフルオロエタン4.12gを加え、室温で1.5時間攪拌した後、反応液を濾過した。濾液を希塩酸20mlに投入し、酢酸エチル50mlで2回抽出した。酢酸エチル層を併せ、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3,3 −ジクロロ−4,4,4 −トリフルオロ−2−ヒドロキシブチルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン1.76gを得た。
収率 63%
D 24.2 1.5188
製造例18 (製造法Oの(ii) )による化合物(50)の製造
4−(2,6 −ジクロロ−4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシアセトアルデヒド0.60g、亜鉛粉末0.29g及びN,N−ジメチルホルムアミド10mlの混合物に室温で攪拌しながら、トリクロロアセトニトリル0.040 gを加えた。室温で2時間攪拌した後、希塩酸10mlに投入し、ジエチルエーテルで2回抽出した。ジエチルエーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去して粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3−シアノ−3,3 −ジクロロ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.35gを得た。
収率 46%
D 24.0 1.5460
製造例19 (製造法L)による化合物(51)の製造
製造例17にて製造した本発明化合物である3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3,3 −ジクロロ−4,4,4 −トリフルオロ−2−ヒドロキシブチルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.28g、ピリン0.079 g、無水酢酸0.077 g、N,N−ジメチル−4−アミノ−ピリジン(DMAP)10mg及びN,N−ジメチルホルムアミド10mlの混合物を、室温で30分攪拌した後、希塩酸20mlに投入した。ジエチルエーテルで2回抽出し、ジエチルエーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3,3 −ジクロロ−4,4,4 −トリフルオロ−2−アセトキシブチルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.28gを得た。
収率 94%
D 23.0 1.4958
製造例20 (製造法Oの(i))による化合物(55)の製造
亜鉛粉末0.88g、塩化アルミニウム0.12gおよびN,N−ジメチルホルムアミド50mlの混合物に、 1,1,1−トリクロロトリフルオロエタン3.04gを加え、室温で1時間攪拌した後、5−(2,6 −ジエチル−4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ペンチルオキシアセトアルデヒド1.21gを加え、さらに、室温で4時間攪拌した。反応液に無水酢酸1.38gを加え、室温で1時間攪拌した後、亜鉛粉末0.88gを加え、室温で12時間攪拌し、反応液を濾過した。濾液を希塩酸50mlに投入し、ジエチルエーテル100mlで2回抽出した後、ジエチルエーテル層を併せ、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、(Z)−3,5 −ジエチル−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(3−クロロ−4,4,4 −トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン2.91gを得た。
収率 72%
D 26.0 1.4958
製造例21 (製造法H)による化合物(109)の製造
4−(2,6 −ジエチル−4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−フェノキシ)ブチルオキシアセトアルデヒド0.39g、1−プロパンチオール0.16gおよびクロロホルム10mlの混合物に、室温で攪拌しながら、トリメチルシリルクロリド0.16gをゆっくり滴下した。室温で3時間攪拌した後、反応液を5%炭酸ナトリウム水溶液に投入し、ジエチルエーテルで2回抽出した。ジエチルエーテル層を併せ、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5 −ジエチル−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,2 −ジ(プロピルチオ)エトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.20gを得た。
収率 41%
D 26.4 1.5300
製造例22 (製造法F)による化合物(104)の製造
3,5 −ジクロロ−4−(4−ブロモブチルオキシ)−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ベンゼン0.42g、1,1,1,3,3,3 −ヘキサフルオロ−2−プロパノール0.25g、炭酸カリウム0.17gおよびN,N−ジメチルホルムアミド10mlを反応容器に入れ、室温で48時間攪拌した。反応液を水に投入し、ジエチルエーテルで2回抽出した。エチルエーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5 −ジクロロ−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(1,1,1,3,3,3 −ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.077 gを得た。
収率 15%
D 24.0 1.4805
製造例23 (製造法H)による化合物(102)の製造
4−(2,6 −ジエチル−4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−フェノキシ)ブチルオキシアセトアルデヒド0.39gを無水メタノール10mlに溶解し、塩化アンモニウム5mgを加え、3時間加熱還流した。放冷後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mlを加え、メタノールを留去した後、ジエチルエーテルで2回抽出した。ジエチルエーテル層を併せ、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5 −ジエチル−1−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,2 −ジメトキシエトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.31gを得た。
収率 71%
D 24.0 1.5068
【0105】
次に、本発明化合物の具体例のいくつかを化合物番号およびあるものは物性値と共に示す。
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0106】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0107】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0108】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0109】
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
Figure 0003834911
【0110】
次に、一般式 化11で示される中間体化合物の製造例を示す。
中間体製造例1
1,3―プロパンジオール7.61gの入った反応容器に、60%水素化ナトリウム(油性)2.20gを入れ、水素の発生が終わるまで攪拌し、そこへ氷冷下で1,1,3―トリクロロ―1―プロペン7.28gを滴下した。ゆっくりと昇温し、60℃で3時間攪拌した後、水に投入し、ジエチルエーテルで2回抽出した。エーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)プロパノール5.48gを得た。
収率 60%
1H−NMR(CDCl3 /TMS)
δ(ppm) : 1.85(2H,dt)、3.63(2H,t)、3.77(2H,t)、4.11(2H,d)、6.04 (1H, t)
中間体製造例2
1,4―ブタンジオール9.02gの入った反応容器に、60%水素化ナトリウム(油性)2.20gを入れ、水素の発生が終わるまで攪拌し、そこへ氷冷下で1,1,3―トリクロロ―1―プロペン7.28gを滴下した。ゆっくりと昇温し、60℃で3時間攪拌した後、水に投入し、ジエチルエーテルで2回抽出した。エーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)ブタノール1.40gを得た。
収率 14%
1H−NMR(CDCl3 /TMS)
δ(ppm) :1.66(4H,brs)、3.48(2H,t)、3.66(2H,t)、4.11(2H,d)、6.03 (1H, t)
中間体製造例3
1,5―ペンタンジオール 10.42gの入った反応容器に、60%水素化ナトリウム(油性)2.20gを入れ、水素の発生が終わるまで攪拌し、そこへ氷冷下で3―クロロ―1―プロペン3.83gを滴下した。ゆっくりと昇温し、60℃で3時間攪拌した後、水に投入し、ジエチルエーテルで2回抽出した。エーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5―(3―クロロ―1―プロペニルオキシ)ペンタノール1.50gを得た。
収率 21%
1H−NMR(CDCl3 /TMS)
δ(ppm) :1.4-1.7 (6H,m)、3.44(2H,t)、3.65(2H,t)、3.96(2H,d)、5.17(1H,d)、5.26(1H,d)、5.92 (1H,m)
中間体製造例4
1,4−ブタンジオール56.3gとN,N−ジメチルホルムアミド400mlとの混合物に氷冷下、攪拌しながら、60%水素化ナトリウム(油性)11.0gをゆっくりと加えた。室温で12時間攪拌した後、その反応液にブロモアセトアルデヒドジエチルアセタール49.3gを滴下し、60℃で8時間攪拌した。その反応液を氷水に投入し、酢酸エチルで2回抽出した後、酢酸エチル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、4−(2,2−ジエトキシエトキシ)ブタノール21.6gを得た。
収率 41%
D 23.2 1.4314
中間体製造例5
N,N−ジメチルホルムアミド10mlと、60%水素化ナトリウム(油性)0.088 gの入った容器に氷冷下、メタノールを0.070 gを入れ、水素の発生が終わるまで攪拌した。そこへ、4−(3,3 −ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブタノール0.40gを加え、50℃で3時間、攪拌した後、希塩酸に投入し、ジエチルエーテルで2回抽出した。エーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(3−クロロ−2−プロピニルオキシ)ブタノール0.20gを得た。
収率 62%
D 24.6 1.4720
【0111】
次に、一般式 化9で示される中間体の製造例を示す。
中間体製造例6
4−ヒドロキシフェニル ベンゾエート30.5g、炭酸カリウム21.6g、 1,1,3−トリクロロプロペン20.8gおよびN,N−ジメチルホルムアミド100mlを反応容器に入れ、室温で15時間攪拌した後、反応液を水に投入した。ジエチルエーテル150mlで2回抽出し、エーテル層を併せ、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェニル ベンゾエート44.1gを得た。(収率96%)
4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェニル ベンゾエート44.1gおよびメタノール400mlを反応容器に入れ、氷冷下、30%水酸化カリウム溶液33gをゆっくり滴下した。1時間攪拌した後、10%塩酸にて弱酸性にし、塩析下、ジエチルエーテル150mlで2回抽出した。エーテル層を併せ、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノール26.0gを得た。(収率87%)
4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノール26.0gおよび四塩化炭素500mlを反応容器に入れ、氷冷下、攪拌しながら、次亜塩素酸tert −ブチル27.1gを四塩化炭素20mlに溶かした溶液をゆっくり滴下した。24時間後、反応液を水に投入し、有機層(四塩化炭素層)を分離した。水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、2,6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノール11.0gを得た。
収率 32%
D 22.5 1.5895
【0112】
次に、一般式 化4で示される中間体(一般式〔IV〕の化合物を含む)の製造例を示す。
中間体製造例7(中間体化合物12)の製造)
2−エチル−6−メチルアニリン27g、濃硫酸36mlおよび水100mlの混合物を0℃〜5℃の温度で攪拌しながら、これに、亜硝酸ナトリウム16.1gを50mlの水に溶かした溶液を滴下した。滴下が終了した後、これに150gの冷水、1.5gの尿素および150gの氷を加えた。
この水溶液を、硫酸100ml、水100mlおよび硫酸ナトリウム150gの混合物を135℃で加熱攪拌している溶液中に滴下した。滴下と同時に、水蒸気蒸留を行ない、滴下終了後、水蒸気蒸留によって蒸留を行った水溶液を食塩で塩析し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、2−エチル−6−メチルフェノール16g(収率59%)を得た。
2−エチル−6−メチルフェノール16gをクロロホルム200mlに溶かし、0℃で攪拌を行ない、この溶液にテトラブチルアンモニウムトリブロミド56.6gを少しずつ加えた。室温で1時間攪拌した後、溶媒を減圧下に留去し、残渣をジエチルエーテル300mlに溶かし、10%塩酸水および水で水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、4−ブロモ−2−エチル−6−メチルフェノール23g(収率92%)を得た。
4−ブロモ−2−エチル−6−メチルフェノール26g、臭化ベンジル24.8gおよびN,N−ジメチルホルムアミド200mlの混合物に、室温下、攪拌しながら、炭酸カリウム21.7gを加えた。24時間室温で攪拌した後、反応液を氷水に投入し、ジエチルエーテル500mlで2回抽出した。ジエチルエーテル層を併せ、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し4−ブロモ−2−エチル−6−メチル−1−ベンジルオキシベンゼン35.6g(収率97%)を得た。
4−ブロモ−2−エチル−6−メチル−1−ベンジルオキシベンゼン35.6gをテトラヒドロフラン250mlに溶かし、−70℃で攪拌しながら、n−ブチルリチウム(ヘキサン溶液1.69mol /1)溶液69mlを滴下した。さらに−70℃で2時間攪拌した後、この反応溶液にトリメトキシボラン12.1gをテトラヒドロフラン50mlに溶かした溶液を滴下した。滴下終了後、反応温度を室温にもどし、1時間攪拌した後、反応溶液を氷水にあけ10%塩酸水で弱酸性として、ジエチルエーテル500mlで2回抽出した。このエーテル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して残渣を得た。この残渣にトルエン120mlを加え、70℃で加熱攪拌しながら、30%過酸化水素水33mlを滴下した。1時間、加熱還流を行なった後、反応混合物の濃度を室温にもどし、水洗1回、10%硫酸第一鉄アンモニウム水で洗浄2回、さらに水洗1回を行なって、トルエン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、4−ベンジルオキシ−3−エチル−5−メチルフェノール26.2g(収率93%)を得た。
4−ベンジルオキシ−3−エチル−5−メチルフェノール6.3g、トリエチルアミン3.2gおよびクロロホルム50mlの混合物に、0℃で攪拌しながら塩化ベンゾイル4.0gを滴下した。室温で6時間攪拌した後、反応混合物を減圧下に濃縮し残渣を得た。この残渣に10%塩酸水100mlを加え、酢酸エチル100mlで抽出した。酢酸エチル層を10%塩酸水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮して、粗4−ベンジルオキシ−3−エチル−5−メチルフェニルベンゾエート8.4g(収率93%)を得た。
粗4−ベンジルオキシ−3−エチル−5−メチルフェニルベンゾエート8.4gを酢酸エチル100mlに溶解し、反応容器に入れ、容器内の空気を窒素で置き換えた。10%パラジウム−カーボン0.5gを加え、容器内の窒素を水素で置き換えて、室温で24時間激しく攪拌した。容器内の水素を窒素で置き換えた後、反応溶液をセライト濾過し、濾液を減圧濃縮し、2−エチル−6−メチル−4−ベンゾイルオキシフェノール5.9g(収率95%)を得た。
4−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)ブタノール0.52g、2−エチル−6−メチル−4−ベンゾイルオキシフェノール0.77g、トリフェニルフォスフィン0.87gおよびテトラヒドロフラン20mlの混合物に、氷冷下、攪拌しながら、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート0.73gをゆっくりと滴下した。室温で6時間攪拌した後、反応液を濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3−エチル−5―メチル―1―ベンゾイルオキシ―4―(4―(3−メチル−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.94gを得た。
収率 79%
D 20.0 1.5361
3−エチル−5―メチル―1―ベンゾイルオキシ―4―(4―(3−メチル−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン0.94gをメタノール10mlに溶かした溶液に、水酸化カリウム0.17gを水1.5gに溶かした溶液を加え、室温で1時間攪拌した。この反応混合物に希塩酸を加え、酸性にした後、濃縮し、水を加えて、酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3−エチル−5―メチル―4―(4―(3−メチル−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール0.60gを得た。
収率 87%
D 24.5 1.5064
中間体製造例8(中間体化合物45)の製造)
4−(2,2−ジエトキシエトキシ)ブタノール16.0g、2,6 −ジエチル−4−ベンゾイルオキシフェノール18.9g、トリフェニルフォスフィン20.2gおよびテトラヒドロフラン200mlの混合物に、氷冷下、攪拌しながら、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート17.0gをゆっくりと滴下した。室温で6時間攪拌した後、反応液を濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5−ジエチル−1−ベンゾイルオキシ−4−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン31.4gを得た。
収率 88%
D 24.8 1.5129
3,5−ジエチル−1−ベンゾイルオキシ−4−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン31.0gをメタノール100mlに溶かした溶液に、水酸化カリウム5.1gを水25gに溶かした溶液を加え、室温で1時間攪拌した。この反応混合物に希塩酸を加え、酸性にした後、濃縮し、水を加えて、酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5−ジエチル−4−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール0.60gを得た。
収率 94%
D 25.0 1.4890
【0113】
一般式 化4で示される中間体化合物(一般式〔IV〕の化合物を含む)の具体例のいくつかを化合物番号およびあるものは物性値と共に次に示す。
1) 3,5−ジクロロ−4−(2−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)エトキシ)フェノール
2) 3,5−ジクロロ−4−(3−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)プロピルオキシ)フェノール
3) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
4) 3,5−ジクロロ−4−(5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
5) 3,5−ジクロロ−4−(6−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ヘキシルオキシ)フェノール
6) 3,5−ジクロロ−4−(3−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)プロピルオキシ)フェノール
7) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
8) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3−クロロ−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
9) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3−クロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
10) 3−エチル−5−メチル−4−(4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール nD 18.7 1.5315
11) 3,5−ジエチル−4−(4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール nD 19.0 1.5308
12) 3−エチル−5−メチル−4−(4−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール nD 24.5 1.5064
13) 3,5−ジエチル−4−(4−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
14) 3,5−ジクロロ−4−(5−(2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
15) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
16) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
17) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3−トリフルオロメチル−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
【0114】
18) 3,5−ジクロロ−4−(2−(2−エトキシエトキシ)エトキシ)フェノール
19) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3−クロロ−2−プロピニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
20) 3,5−ジクロロ−4−(4−(2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
21) 3,5−ジクロロ−4−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
22) 3,5−ジクロロ−4−(4−(2−クロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
23) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−2−ブテニルオキシ)フェノール
24) 3,5−ジエチル−4−(5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール nD 22.5 1.5230
25) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール nD 22.5 1.5253
26) 3,5−ジクロロ−4−(5−(2,2−ジエトキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
27) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3,3−ジフルオロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
28) (Z)−3,5−ジクロロ−4−(4−(2,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
29) (E)−3,5−ジクロロ−4−(4−(2,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
30) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3,3−ジクロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ヒドロキシブチルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
【0115】
31) 3,5−ジクロロ−4−(5−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
32) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3,4−ジクロロ−4,4−ジフルオロ−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
33) 3,5−ジクロロ−4−(5−(3,3−ジエトキシプロピルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
34) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3,3−ジエトキシプロピルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
35) 3,5−ジクロロ−4−(5−(4−クロロ−5,5,5−トリフルオロ−3−ペンテニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
36) 3,5−ジクロロ−4−(4−(4−クロロ−5,5,5−トリフルオロ−3−ペンテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
37) 3,5−ジクロロ−4−(5−(4,4−ジクロロ−5,5,5−トリフルオロ−3−ヒドロキシペンチルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
38) 3,5−ジクロロ−4−(4−(4,4−ジクロロ−5,5,5−トリフルオロ−3−ヒドロキシペンチルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
39) 3,5−ジクロロ−4−(4−(2,2−ジイソプロピルオキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
40) 3,5−ジエチル−4−(4−(2,2−ジイソプロピルオキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
41) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3−クロロ−3−エトキシカルボニル−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
42) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3−クロロ−3−シアノ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
43) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3−シアノ−3,3−ジクロロ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
44) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3,3−ジクロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−アセトキシブチルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
【0116】
45) 3,5−ジエチル−4−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール nD 25.0 1.4890
46) 3,5−ジエチル−4−(5−(2,2−ジエトキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール nD 25.2 1.4910
47) 3,5−ジエチル−4−(4−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
48) 3,5−ジエチル−4−(5−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
49) 3,5−ジエチル−4−(4−(3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
50) 3−エチル−5−メチル−4−(4−(3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
51) 3,5−ジクロロ−4−(5−(3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
52) 3,5−ジエチル−4−(5−(3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
53) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
54) 3−エチル−5−メチル−4−(4−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
55) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
56) 3,5−ジエチル−4−(4−(4−クロロ−5,5,5−トリフルオロ−3−ペンテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
57) 3−エチル−5−メチル−4−(4−(4−クロロ−5,5,5−トリフルオロ−3−ペンテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
58) 3,5−ジエチル−4−(5−(4−クロロ−5,5,5−トリフルオロ−3−ペンテニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
59) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(4−クロロ−5,5,5−トリフルオロ−3−ペンテニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
60) 3−エチル−5−メチル−4−(4−(2,2−ジイソプロピルオキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
61) 3,5−ジクロロ−4−(5−(2,2−ジイソプロピルオキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
62) 3,5−ジエチル−4−(5−(2,2−ジイソプロピルオキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
63) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(2,2−ジイソプロピルオキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
64) 3,5−ジクロロ−4−(4−(2,2−ジプロピルオキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
65) 3,5−ジエチル−4−(4−(2,2−ジプロピルオキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
66) 3−エチル−5−メチル−4−(4−(2,2−ジプロピルオキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
67) 3,5−ジクロロ−4−(5−(2,2−ジプロピルオキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
68) 3,5−ジエチル−4−(5−(2,2−ジプロピルオキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
69) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(2,2−ジプロピルオキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
70) 3−エチル−5−メチル−4−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
71) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(2,2−ジエトキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
72) 3,5−ジエチル−4−(4−(3,3−ジエトキシプロピルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
73) 3−エチル−5−メチル−4−(4−(3,3−ジエトキシプロピルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
74) 3,5−ジエチル−4−(5−(3,3−ジエトキシプロピルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
75) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(3,3−ジエトキシプロピルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
76) 3,5−ジクロロ−4−(5−(2,2−ジメトキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
77) 3,5−ジエチル−4−(5−(2,2−ジメトキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
78) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(2,2−ジメトキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
79) 3,5−ジクロロ−4−(5−(2,2−ジ(プロピルチオ)エトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
80) 3,5−ジエチル−4−(5−(2,2−ジ(プロピルチオ)エトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
81) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(2,2−ジ(プロピルチオ)エトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
82) 3,5−ジクロロ−4−(5−(2,2−ジ(2,2,2−トリクロロエトキシ)エトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
83) 3,5−ジエチル−4−(5−(2,2−ジ(2,2,2−トリクロロエトキシ)エトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
84) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(2,2−ジ(2,2,2−トリクロロエトキシ)エトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
85) 3,5−ジクロロ−4−(5−(2,2−ジ(エチルチオ)エトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
86) 3,5−ジエチル−4−(5−(2,2−ジ(エチルチオ)エトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
87) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(2,2−ジ(エチルチオ)エトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
88) 3,5−ジクロロ−4−(4−(2,2−ジブチルオキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
89) 3,5−ジエチル−4−(4−(2,2−ジブチルオキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
90) 3−エチル−5−メチル−4−(4−(2,2−ジブチルオキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
91) 3,5−ジクロロ−4−(5−(2,2−ジブチルオキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
92) 3,5−ジエチル−4−(5−(2,2−ジブチルオキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
93) 3−エチル−5−メチル−4−(5−(2,2−ジブチルオキシエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
94) 3,5−ジクロロ−4−(4−(2,2−ジメトキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
95) 3,5−ジエチル−4−(4−(2,2−ジメトキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
96) 3−エチル−5−メチル−4−(4−(2,2−ジメトキシエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
97) 3,5−ジクロロ−4−(4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
98) 3,5−ジクロロ−4−(5−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
99) 3,5−ジクロロ−4−(4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ブチルオキシ)フェノール
100) 3,5−ジクロロ−4−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ペンチルオキシ)フェノール
101) 3,5−ジクロロ−4−(4−(2,2−ジ(プロピルチオ)エトキシ)ブチルオキシ)フェノール
102) 3,5−ジエチル−4−(4−(2,2−ジ(プロピルチオ)エトキシ)ブチルオキシ)フェノール
103) 3−エチル−5−メチル−4−(4−(2,2−ジ(プロピルチオ)エトキシ)ブチルオキシ)フェノール
104) 3,5−ジクロロ−4−(3−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)プロピルオキシ)フェノール
105) 3,5−ジクロロ−4−(1−メチル−4−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
106) 3,5−ジクロロ−4−(1−メチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
107) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
108) 3,5−ジクロロ−4−(4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
109) 3,5−ジクロロ−4−(1−メチル−3−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)プロピルオキシ)フェノール
110) 3,5−ジクロロ−4−(1−メチル−3−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)プロピルオキシ)フェノール
111) 3,5−ジクロロ−4−(3−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
112) 3,5−ジクロロ−4−(3−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
113) 3,5−ジクロロ−4−(2,2−ジメチル−3−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)プロピルオキシ)フェノール
114) 3,5−ジクロロ−4−(2,2−ジメチル−3−(3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)プロピルオキシ)フェノール
115) 3,5−ジクロロ−4−(2−エチル−2−メチル−3−(3−クロロ−4,4,−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)プロピルオキシ)フェノール
116) 3,5−ジクロロ−4−(2−エチル−2−メチル−3−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)プロピルオキシ)フェノール
117) 3,5−ジクロロ−4−(1−メチル−4−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
118) 3,5−ジクロロ−4−(1−メチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノール
119) 3,5−ジクロロ−4−(1−メチル−3−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
120) 3,5−ジクロロ−4−(1−メチル−3−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)フェノール
121) 3,5−ジクロロ−4−(2−メチル−3−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)プロピルオキシ)フェノール
122) 3,5−ジクロロ−4−(2−メチル−3−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)プロピルオキシ)フェノール
【0117】
次に、一般式 化18で示されるカルボニル化合物のうち、R27が水素原子である中間体化合物(一般式〔VI〕で示される化合物を含む)の製造例を示す。
中間体製造例9(中間体化合物126)の製造)
3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン1.81gを、酢酸10mlと濃塩酸1mlとの混合物に、氷冷下、攪拌しながら加え、15分間攪拌を続けた。この反応液を、水に投入し、ジエチルエーテルで2回抽出した。ジエチルエーテル層を併せ、水、重曹水および飽和食塩水で順次洗浄した。このジエチルエーテル層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ジエチルエーテルを留去することにより、4−(2,6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシアセトアルデヒド1.51gを得た。
収率 94%
1H−NMR(CDCl3 /TMS)
δ(ppm) :1.92(4H,m)、3.65(2H,t)、3.99(2H,t)、4.58(2H,d)、6.11(1H,d)、 6.84(2H,s)、9.75(1H,s)
次に、一般式 化18で示されるカルボニル化合物のうち、R27が水素原子である中間体化合物(一般式〔VI〕で示される化合物を含む)の具体例のいくつかを化合物番号およびあるものは物性値と共に次に示す。
123) 3−(2,6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)プロピルオキシアセトアルデヒド
124) 3−(2,6−ジエチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)プロピルオキシアセトアルデヒド
125) 3−(2−エチル−6−メチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)プロピルオキシアセトアルデヒド
126) 4−(2,6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシアセトアルデヒド
1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm):1.92(4H,m),3.65(2H,t),3.99(2H,t),4.58(2H,d),6.11(1H,d),6.48(2H,s),9.75(IH,s)
127) 4−(2,6−ジエチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシアセトアルデヒド
1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm):1.22(6H,t),1.88(4H,m),2.63(4H,q),3.63(2H,t),3.74(2H,t),4.09(2H,s),4.61(2H,d),6.14(1H,t),6.57(2H,s),9.75(IH,s)
128) 4−(2−エチル−6−メチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシアセトアルデヒド
129) 5−(2,6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ペンチルオキシアセトアルデヒド
1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm):1.59-1.77(4H,m),1.86(2H,m),3.58(2H,t),3.96(2H,t),4.07(2H,s),4.58(2H,d),6.11(1H,t),6.83(2H,s),9.74(IH,s)
130) 5−(2,6−ジエチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ペンチルオキシアセトアルデヒド
1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm):1.22(6H,t),1.60-1.82(6H,m),2.63(4H,q),3.58(2H,t),3.71(2H,t),4.07(2H,s),4.61(2H,d),6.14(1H,t),6.57(2H,s),9.74(IH,s)
131) 5−(2−エチル−6−メチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ペンチルオキシアセトアルデヒド
132) 6−(2,6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ヘキシルオキシアセトアルデヒド
133) 6−(2,6−ジエチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ヘキシルオキシアセトアルデヒド
134) 6−(2−エチル−6−メチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ヘキシルオキシアセトアルデヒド
135) 3−(4−(2,6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシ)プロピオンアルデヒド
136) 3−(4−(2,6−ジエチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシ)プロピオンアルデヒド
137) 3−(4−(2−エチル−6−メチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシ)プロピオンアルデヒド
138) 3−(5−(2,6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ペンチルオキシ)プロピオンアルデヒド
139) 3−(5−(2,6−ジエチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ペンチルオキシ)プロピオンアルデヒド
140) 3−(5−(2−エチル−6−メチル−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ペンチルオキシ)プロピオンアルデヒド
【0118】
次に、一般式 化32で示される中間体化合物の製造例を示す。
中間体製造例10
4−(2,6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノキシ)ブチルオキシアセトアルデヒド19.54 gをN,N−ジメチルホルムアミド200mlに溶解し、そこへ室温で1,1,1−トリクロロトリフルオロエタン25.3g、亜鉛粉末17.6gおよび塩化アルミニウム2.0gを加えた。1.5時間室温で攪拌した後、反応液を濾過した。濾液を希塩酸に投入し、ジエチルエーテルで2回抽出した。ジエチルエーテル層を併せ、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3−クロロ−4,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシ−3−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン8.46gを得た。
収率 38%
D 22.5 1.5302
次に、一般式 化12で示される中間体化合物の製造例を示す。
中間体製造例11
1,4−ジブロモブタン 22.67g、炭酸カリウム 11.06gおよびN,N−ジメチルホルムアミド200mlを反応容器に入れ、2,6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)フェノール 20.16gをN,N−ジメチルホルムアミド80mlに溶かした溶液をゆっくり滴下した。室温で24時間攪拌した後、反応液を水に投入した。ジエチルエーテル300mlで2回抽出し、エーテル層を併せ、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、3,5−ジクロロ−4−(4−ブロモブチルオキシ)−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ベンゼン 21.77gを得た。
収率 74%
D 25.0 1.5666
【0119】
次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表し、本発明化合物は、前記の化合物番号で表す。
製剤例1 乳剤
本発明化合物(1)〜(129) の各々10部を、キシレン35部およびジメチルホルムアミド35部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく攪拌混合して各々の10%乳剤を得る。
製剤例2 水和剤
本発明化合物(1)〜(129) の各々20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部および珪素土54部を混合した中に加え、ジュースミキサーで攪拌混合して各々の20%水和剤を得る。
製剤例3 粒剤
本発明化合物(1)〜(129) の各々5部に、合成含水酸化珪素微粉末5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部、ベントナイト30部およびクレー55部を加え充分攪拌混合する。ついで、これらの混合物に適当量の水を加え、さらに攪拌し、造粒機で製粒し、通風乾燥して各々の5%粒剤を得る。
製剤例4 粉剤
本発明化合物(1)〜(129) の各々1部を適当量のアセトンに溶解し、これに合成含水酸化珪素微粉末5部、PAP 0.3部およびクレー93.7部を加え、ジュースミキサーで攪拌混合し、アセトンを蒸発除去して各々の1%粉剤を得る。
製剤例5 フロアブル剤
本発明化合物(1)〜(129) の各々20部とソルビタントリオレエート 1.5部とを、ポリビニルアルコール2部を含む水溶液28.5部と混合し、サンドグラインダーで微粉砕(粒径3μ以下)した後、この中に、キサンタンガム0.05部およびアルミニウムマグネシウムシリケート 0.1部を含む水溶液40部を加え、さらにプロピレングリコール10部を加えて攪拌混合して各々の20%水中懸濁剤を得る。
製剤例6 油剤
本発明化合物(1)〜(129) の各々 0.1部をキシレン5部およびトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯油89.9部に混合して各々の 0.1%油剤を得る。
製製剤例7 油性エアゾール
本発明化合物(1)〜(129) の各々 0.1部、テトラメスリン 0.2部、d−フェノスリン 0.1部、トリクロロエタン10部および脱臭灯油59.6部を混合溶解し、エアゾール容器に充填し、バルブ部分を取り付けた後、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)30部を加圧充填して各々の油性エアゾールを得る。
製剤例8 水性エアゾール
本発明化合物(1)〜(129) の各々 0.2部、d−アレスリン 0.2部、d−フェノスリン 0.2部、キシレン5部、脱臭灯油 3.4部および乳化剤{アトモス300(アトラスケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したものと、純水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部分を取り付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)40部を加圧充填して各々の水性エアゾールを得る。
製剤例9 蚊取線香
本発明化合物(1)〜(129) の各々 0.3gにd−アレスリン 0.3gを加え、アセトン20mlに溶解し、蚊取線香用担体(タブ粉:粕粉:木粉を4:3:3の割合で混合)99.4gと均一に攪拌混合した後、水120mlを加え、充分練り合わせたものを成型乾燥して各々の蚊取線香を得る。
製剤例10 電気蚊取マット
本発明化合物(1)〜(129) の各々 0.4g、d−アレスリン 0.3gおよびピペニルブトキサイド 0.4gにアセトンを加えて溶解し、トータルで10mlとする。この溶液 0.5mlを、 2.5cm× 1.5cm、厚さ 0.3cmの電気マット用基材(コットンシリンターとパルプの混合物のフィブリルを板状に固めたもの)に均一に含浸させて各々の電気蚊取マット剤を得る。
製剤例11 加熱燻煙剤
本発明化合物(1)〜(129) の各々100mgを適量のアセトンに溶解し、 4.0cm× 4.0cm、厚さ 1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて各々の加熱燻煙剤を得る。
製剤例12 毒餌
本発明化合物(1)〜(129) の各々10mgをアセトン 0.5mlに溶解し、この溶液を、動物用固型飼料粉末(飼育繁殖用固型飼料粉末CE−2、日本クレア株式会社商品名)5gに処理し、均一に混合する。ついてアセトンを風乾し、各々の 0.5%毒餌を得る。
【0120】
次に本発明化合物が、殺虫、殺ダニ剤の有効成分として有用であることを試験例により示す。なお、本発明化合物は前記の化合物番号で示し、比較対照に用いた化合物は表4に記載の化合物記号で示す。
【表4】
Figure 0003834911
試験例1 (ハスモンヨトウに対する殺虫試験)
製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の、水による200倍希釈液(500ppm)2mlを、直径11cmのポリエチレンカップ内に調製した13gのハスモンヨトウ用人工飼料にしみ込ませた。その中にハスモンヨトウ4令幼虫10頭を放ち、6日後にその生死を調査し、死虫率を求めた(2反復)。
その結果、本発明化合物、(1)〜(4)、(7)〜(12)、(14)〜(17)、(19)〜(21)、(23)〜(45)、(47)〜(55)、(72)、(90)、(102) 、(104) 、(109) は各々死虫率80%以上を示した。それに対し、化合物(A)の死虫率は0%であった。
試験例2 (コナガに対する殺虫試験)
製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤に、水および展着剤リノー(日本農薬株式会社製)を加えて、有効成分濃度が200ppm で、展着剤が1000倍に希釈されるようにした液を、ポット植えのキャベツ(5葉期)に1ポットあたり25mlを散布処理した。処理した植物を風乾させた後、これにコナガ3齢幼虫10頭を放した。4日後に死虫率を調査した。
その結果、本発明化合物(2)〜(4)、(7)〜(11)、(14)、(16)、(17)、(21)、(23)〜(33)、(35)、(36)、(38)〜(44)、(47)、(51)、(54)、(55)、(72)、(90)、(104) 、(109) は各々死虫率80%以上を示した。それに対して、化合物(A)の死虫率は0%であった。
【0121】
試験例3(イエバエに対する殺虫試験)
直径5.5cmのポリエチレンカップの底に同大の濾紙を敷き、製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の、水による希釈液(500ppm)0.7mlを濾紙上に滴下し、餌としてショ糖約30mgを均一に入れた。その中に、ピレスロイド低感受性イエバエ雌成虫10頭を放ち、蓋をして1日後にその生死を調査し、死虫率を求めた。その結果、本発明化合物(10)、(11)、(14)、(33)、(40)、(44)、(45)、(47)、(52)、(53)、(72)、(109) は、各々死虫率100%を示した。それに対して、比較対照に用いた化合物(A)の死虫率は0%であった。
試験例4(ヘリオティス ビレッセンス(Heliothis virescens)に対する殺虫試験)
製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の水による1000倍希釈液(100ppm)0.2mlを、30ml容量のプラスチックカップ内の人工飼料3gに浸み込ませた。その中に、ヘリオティス ビレッセンス2齢幼虫1頭を放した。一処理当たり10頭を供試した。6〜7日後に幼虫の死虫率を求めた。
その結果、本発明化合物(3)、(8)〜(11)、(14)、(17)、(26)、(27)、(38)、(42)、(43)、(54)、(55)は、各々死虫率80%以上を示した。それに対し、化合物(A)の死虫率は0%であった。
試験例5(リンゴコカクモンハマキに対する殺虫試験)
製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の水による500倍希釈液(200ppm)1mlを、直径6cmのポリエチレンカップ内の人工飼料5g に浸み込ませた。その中にリンゴコカクモンハマキ4令幼虫10頭を入れ、7日後、幼虫の死虫率を求めた。
その結果、本発明化合物(3)、(4)、(17)、(25)、(29)、(33)は各々死虫率80%以上を示した。それに対し、化合物(A)の死虫率は0%であった。
【0122】
試験例6(オオタバコガに対する殺虫試験)
製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の水による1000倍希釈液(100ppm)に、ワタの葉片(5cm径)を10秒間浸漬、風乾後、直径6cmのポリエチレンカップに入れた。その中に、オオタバコガ3齢幼虫1頭を放した。一処理当たり10頭を供試した。5日後に幼虫の死虫率を求めた。
その結果、本発明化合物(3)、(14)、(38)、(53)は各々死虫率80%以上を示した。それに対し、化合物(A)の死虫率は0%であった。
試験例7(ニセナミハダニに対する殺ダニ試験)
播種7日後のプラスチックカップ植えのツルナシインゲン(初生葉期)に、約20頭のニセナミハダニ雌成虫を放し、6日間放置後、製剤例1に準じて得られた供試化合物の水による200倍希釈液(500ppm)15mlを散布した。8日後に、それぞれの化合物の効果を以下の基準で判定した。
−:ほとんど被害なく、生存虫なし
±:わずかに被害ある。少数の生存虫あり。
+:被害、生存虫とも、無処理よりやや少ない。
++:無処理と同等
その結果、本発明化合物(25)、(40)、(44)、(72)、(109) は各々効果判定±であった。それに対し、化合物(A)は+であった。

Claims (8)

  1. 一般式〔I〕
    Figure 0003834911
    式中、R 1 は、炭素数1から6のアルコキシ基および炭素数2から6のハロアルコキシ基からなる群から選ばれる1種〜3種の基で置換された炭素数1から8のアルキル基、あるいは、
    1 は、一般式〔 II
    Figure 0003834911
    ここで、R 5 およびR 6 は水素原子、
    7 、R 8 およびR 9 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、または炭素数1から6のハロアルキル基、
    nは1)で示される基、
    2 およびR 3 は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、炭素数1から3のアルキル基、または炭素数1から3のハロアルキル基、
    Aは酸素原子、
    Bは、一般式 [III]
    Figure 0003834911
    ここで、R 15 、R 16 、R 17 およびR 18 は水素原子、
    jは0から3の整数)で示される基、
    rは0、
    Xは、それぞれ独立してハロゲン原子、
    Yは酸素原子、
    Zは酸素原子]
    で示されるジハロプロペン化合物。
  2. 1 が、炭素数1から6のアルコキシ基および炭素数2から6のハロアルコキシ基からなる群から選ばれる1種〜3種の基で置換された炭素数1から8のアルキル基、
    2 およびR 3 が、それぞれ独立して、ハロゲン原子、または炭素数1から3のアルキル基、
    である請求項1記載の化合物。
  3. 1 が、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピル基、イソプロピルオキシ基、および 2,2,2 −トリクロロエトキシ基からなる群から選ばれる1種〜3種の基で置換されたエチル基 またはプロピル基、
    2 およびR 3 が、それぞれ独立して、塩素原子、またはエチル基
    Bが、一般式 [III]
    Figure 0003834911
    式中、R 15 、R 16 、R 17 およびR 18 は水素原子、
    jは、2または3)で示される基、
    Xが、塩素原子
    である請求項2に記載される化合物。
  4. 以下の群から選ばれるいずれかの化合物。
    3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(2,2−ジエトキシエトキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(3,3−ジエトキシプロピルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3,3−ジエトキシプロピルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジエチル−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,2−ジイソプロピルオキシエトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジエチル−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジエチル−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(2,2−ジエトキシエトキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジエチル−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,2−ジプロピルオキシエトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジエチル−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(2,2−ジ(2,2,2−トリクロロエトキシ)エトキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジエチル−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,2−ジメトキシエトキシ)ブチルオキシ)ベンゼン。
  5. 1 が、一般式〔 II
    Figure 0003834911
    式中、R 5 およびR 6 は水素原子、
    7 は、水素原子、またはハロゲン原子、
    8 およびR 9 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、または炭素数1から6のハロアルキル基、
    nは1)で示される基、
    2 およびR 3 が、それぞれ独立して、ハロゲン原子、または炭素数1から3のアルキル基
    である請求項1記載の化合物。
  6. 1 が、一般式〔 II
    Figure 0003834911
    式中、R 5 およびR 6 は水素原子、
    7 は、水素原子、または塩素原子、
    8 およびR 9 は、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、またはトリフルオロメチル基、
    nは1)で示される基、
    2 およびR 3 が、それぞれ独立して、塩素原子、メチル基、またはエチル基、
    Xが、それぞれ独立して、塩素原子、または臭素原子
    である請求項5に記載される化合物。
  7. 以下の群から選ばれるいずれかの化合物。
    3,5―ジクロロ―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(2―(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)エトキシ)ベンゼン、
    3,5−ジクロロ−1−(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(3―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)プロピルオキシ)ベンゼン、
    3,5―ジクロロ―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5―ジクロロ―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(5―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    3,5―ジクロロ―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3―メチル―2―ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5―ジクロロ―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3―クロロ―2―ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5―ジクロロ―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3―クロロ―2―プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3―エチル―5―メチル―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5―ジエチル―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3―エチル―5―メチル―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3―メチル―2―ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5―ジクロロ―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(5―(2―プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    3,5―ジクロロ―1―(3,3―ジブロモ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5―ジクロロ―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3,3―ジブロモ―2―プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    (Z)−3,5―ジクロロ―1―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3−クロロ−4 ,4,4 −トリフルオロ−2―ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3―エチル―5―メチル―1―(3,3―ジブロモ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3―メチル―2―ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3−エチル−5―メチル―1―(3,3―ジブロモ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5―ジエチル―1―(3,3―ジブロモ―2―プロペニルオキシ)―4―(4―(3,3―ジクロロ―2―プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2−クロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−2−ブテニルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジエチル−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    3−エチル−5−メチル−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    3,5−ジエチル−1−(3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    3−エチル−5−メチル−1−(3,3−ジブロモ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    3,5 −ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3,3−ジフルオロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    (Z)−3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    (E)−3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(2,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    (Z)−3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    (Z)−3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(4−クロロ−5,5,5−トリフルオロ−3−ペンテニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン、
    (Z)−3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(4−クロロ−5,5,5−トリフルオロ−3−ペンテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    (Z)−3,5−ジエチル−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(4−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ブチルオキシ)ベンゼン、
    (Z)−3,5−ジエチル−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−(5−(3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニルオキシ)ペンチルオキシ)ベンゼン。
  8. 請求項1〜7に記載されるジハロプロペン化合物を有効成分として含有することを特徴とする殺虫、殺ダニ剤。
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