JP2928728B2 - 給湯器付自動風呂装置における湯張り量制御方法、及び同装置 - Google Patents

給湯器付自動風呂装置における湯張り量制御方法、及び同装置

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JP2928728B2 JP6211275A JP21127594A JP2928728B2 JP 2928728 B2 JP2928728 B2 JP 2928728B2 JP 6211275 A JP6211275 A JP 6211275A JP 21127594 A JP21127594 A JP 21127594A JP 2928728 B2 JP2928728 B2 JP 2928728B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用の給湯器付自動
風呂装置において、浴槽への湯張り量をカウントして湯
張り量を制御する方法、及び同装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】給湯器付自動風呂装置は図3の如く構成
されている。図3において、1は器具本体であって、給
湯用熱交換器2と追焚用熱交換器3とを内蔵している。
前記器具本体1から離れた位置に設置している浴槽4と
追焚用熱交換器3とは、循環追焚き用往管5および同戻
り管6を介して接続されており、その戻り管6にポンプ
7および電磁弁8を配設すると共に、そのポンプ7と電
磁弁8との間に電磁弁9を有するホッパー10等の縁切
り手段からの管路11が接続され、電磁弁9を閉じると
共に電磁弁8を開き、ポンプ7を運転すると、追焚用熱
交換器3を経由する追焚き循環運転を行ない得るように
構成されている。
【0003】給湯用熱交換器2には、給水管12および
給湯管13が接続されており、給湯用熱交換器2から出
後、給湯管13から浴槽への湯張り用分岐管15を分
岐させてホッパー10等の縁切り手段に導き、該分岐
よりも上流の給水側の管路に流量センサ14を設けてあ
る。そして、上記分岐管15の出口に電磁弁16を配設
し、電磁弁16、同8、同9を開くと共にポンプ7を駆
動すると、給湯用熱交換器2により加熱された湯を循環
往管5,同戻り管6を介して浴槽中に供給し、その浴槽
への湯張り量が流量センサ14により設定値に達したこ
とを検出すると、電磁弁16を閉じて湯張りを自動停止
させるように構成されている。なお、この種の自動風呂
装置は、図には示していないが、マイコン制御部とリモ
ートコントローラ(リモコンと略称する)とを具備し、
そのマイコン制御部に流量センサ14,圧力センサー
(図示を省略)、流水スイッチ19、温度検出器(図示
を省略)などの信号を入力し、それらの信号およびリモ
コンからの指示に基づいて各種電磁弁の開閉、ポンプの
駆動ならびに図示を省略したバーナの制御を行なうもの
であるが、これらの技術は周知であるので、その詳細は
省略する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の湯張り量を決定
する方法は、浴槽等に設けられた圧力センサー等により
適正な水位になったことを検知して湯張りを終了するも
のや注湯量で適正な水位に湯張りをするもの等があ
る。後者の場合の制御では自動運転による浴槽への湯
張り中にシャワーなどの給湯割り込みがあった場合、浴
槽への自動湯張りを一時中断し、湯張り量のカウントを
中断するようにして正確湯張り量をカウントすること
が考えられるが、そのようにすると、浴槽への湯張りが
一時中断されるため、湯張りに要する時間が長くなると
いう問題がある。本発明は、前記の如き従来技術の問題
点を改善するため、給水管に設けた水量センサの検出値
を基本とし、シャワーなどの給湯割り込みがあった場合
にはそれによる浴槽への湯張り量の減少量を検出するこ
とによって正確な湯張り量を算出し、浴槽への湯張りと
他の給湯栓からの給湯とを同時に行なうことができる湯
張り量制御方法、及び同装置を提供せんとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の如き目
的を達成するため、(図1参照)、浴槽への湯張りの湯
を給湯用熱交換器2の給湯回路から分岐させて追焚き管
路への注湯を行なう分岐管15に流量センサ18を設け
ると共に、上記分岐管15の分岐点bよりも上流の給水
側の管路12に流量センサ14を設け、上記双方の流量
センサの出力信号の差から他の給湯栓使用による浴槽へ
の湯張り量の減少量を求め、その減少量に基づいて前記
流量センサ14により検出される湯張り量を補正して湯
張りすることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は前記の如く分岐管15に流量セン
サ18を具備したので、浴槽に対する自動湯張り中に他
の給湯栓例えばシャワー17を使用した場合、シャワー
17に流れる流量は「流量センサ14で検出した流量」
から「流量センサ18で検出した流量」を減算すること
で求められる。
【0007】シャワー17を使用しなければ、この湯は
浴槽へ注湯されていたのでシャワー17を使用した分だ
け湯張り量は少なくなっている。この量を求めて補正す
ることにより、浴槽への湯張り量を正確に制御すること
ができる。このように、本発明では、浴槽への湯張りの
みのときは給水管に設けた流量センサ14により浴槽へ
の湯張り量を高精度で検出し、シャワーなどの給湯割り
込みがあった場合には、給水側の管路に設けた流量セン
サ14による検出値を基本として、この割り込みによっ
て減る湯張り量を求めて補正するので、自動湯張りを中
断することなく正確な量の湯張りを行なうことができ、
これにより、沸き上がりまでの時間を最小にすることが
できる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の1実施例を示す水系統図、図
2はその使用例を示す説明図である。図1および図2に
おいて、符号1〜19は第3図と同一部分を示し、自動
運転スイッチをオンすると、電磁弁16および電磁弁9
を開くと共にポンプ7を駆動してホッパー10中に浴槽
設定温度の湯を供給し、そのとき、給湯管13に配設し
た流水スイッチ19により給湯管内の流水の有無を検出
し、流水なしを検出したときには追焚用循環管路5を経
由して浴槽設定温度の湯を浴槽に供給して自動湯張りを
行なうように構成されている。 本発明においては、給湯
用熱交換器2の給湯回路から分岐させて追焚き管路への
注湯を行なう分岐管15に流量センサ18を設け、浴槽
への湯張りのみのときは給水管に設けた流量センサ14
により浴槽への湯張り量を検出し、シャワーなどの給湯
割り込みがあった場合には、給水側の管路に設けた流量
センサ14の検 出値を基本とし、流量センサ14と18
の検出値の差から他の給湯栓同時使用による浴槽への湯
張り量の減少量を求め、その減少量に基づいて浴槽への
湯張り量を補正して湯張りを行なうすなわち、前記
ようにして自動湯張りを行なっている間に他の給湯栓
(シャワー)をあけると、流水スイッチ19がオンして
これを検知し、同時に流量センサ14と18の検出流量
に差が生じる。流量センサ14は分岐管15よりも上流
側にあるので、分岐管15に流れる流量と分岐管15の
分岐点bよりも下流側の給湯管13を通して例えばシャ
ワー17等の給湯栓に流れる流量の和を検出しており、
通常(他の給湯栓閉時)は流量センサ14の検出値と流
量センサ18の検出値とが同じ値になる。このようにし
て、浴槽への湯張りのみを行なっているときは、流量セ
ンサ14の検出値によって湯張り量を求めているが、
の給湯栓の同時使用により流量センサ14と18との
検出値に差が生じた場合は流量センサ14による検出
流量と同18による検出流量との差を求めることにより
シャワー17等の他の給湯栓からの湯量が算出される。
更に詳しく述べると、この湯はシャワー等の他の給湯栓
が開とならなければ分岐管15を通じて浴槽への湯張り
に用いられる湯であるが、シャワー等の他の給湯栓から
浴槽の湯張り以外の用途に用いられた為、湯張り量はこ
の用途の分だけ不足することになる。したがって、流量
センサ14で検出した流量から流量センサ18で検出し
た流量を減算して浴槽への湯張り量の減少量を求め、そ
の減少量に基づいて浴槽への湯張り量を補正することで
正確な湯張りを行なうことができる。そして、この湯張
り量が設定値に達したことを検知すると電磁弁16と電
磁弁9とを閉じて湯張りを自動停止させる。
【0009】また、湯張りを行った後に電磁弁8を開と
して、追焚用熱交換器3により設定温度まで沸き上げる
ように構成されている。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、
槽への自動湯張り中に給湯割り込み あっても、自動湯
張り作動を中断することなく、正確な湯張り量が得られ
るので、沸き上がりまでの所要時間を最短にすることが
できるという優れた実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す水系統図である。
【図2】上記実施例の使用例を示す説明図である。
【図3】給湯器付自動風呂装置の従来例における水系統
図である。
【符号の説明】
1…器具本体、2…給湯用熱交換器、3…追焚用熱交換
器、4…浴槽、5…循環追焚き用往管、6…同戻り管、
7…ポンプ、8,9,16…電磁弁、10…ホッパー、
12…給水管、13…給湯管、14,18…流量セン
サ、15…分岐管、17…シャワー、19…流水スイッ
チ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器具本体に給湯用熱交換器(2)と追焚
    用熱交換器(3)とを具備し、上記給湯用熱交換器によ
    って加熱された湯を循環追焚き管路を介して浴槽(4)
    中に湯張りし、その湯張り量が設定値に達すると湯張り
    作動を自動停止させるようにした給湯器付き自動風呂装
    の湯張り量制御方法において、 イ.浴槽への湯張りの湯を給湯用熱交換器(2)の給湯
    回路から分岐させて追焚き管路への注湯を行なう分岐管
    (15)に流量センサ(18)を設けると共に、 ロ.上記分岐管(15)の分岐点(b)よりも上流の
    水側の管路(12)に流量センサ(14)を設け、 ハ.上記双方の流量センサの出力信号の差から他の給湯
    栓使用による浴槽への湯張り量の減少量を求め、その減
    少量に基づいて前記流量センサ(14)により検出され
    る湯張り量を補正して湯張りすることを特徴とする、給
    湯器付自動風呂装置における湯張り量制御方法。
  2. 【請求項2】 器具本体に給湯用熱交換器(2)と追焚
    用熱交換器(3)とを具備し、上記給湯用熱交換器によ
    って加熱された湯を循環追焚き管路を介して浴槽(4)
    中に湯張りし、その湯張り量が設定値に達すると湯張り
    作動を自動停止させるようにした給湯器付自動風呂装置
    において、 イ.浴槽への湯張りの湯を給湯用熱交換器(2)の給湯
    回路から分岐させて追焚き管路への注湯を行なう分岐管
    (15)に設けた流量センサ(18)と、 ロ.上記分岐管(15)の分岐点(b)よりも上流の
    水側の管路(12)に設けた流量センサ(14)と、 ハ.上記双方の流量センサの出力信号の差から他の給湯
    栓使用による浴槽への湯張り量の減少量を求め、その減
    少量に基づいて流量センサ(14)により検出される
    張量を補正する自動演算手段と、を具備していることを
    特徴とする、給湯器付自動風呂装置における湯張り量制
    御装置。
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