JP2637941B2 - 浴槽湯水制御装置 - Google Patents
浴槽湯水制御装置Info
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- JP2637941B2 JP2637941B2 JP7259425A JP25942595A JP2637941B2 JP 2637941 B2 JP2637941 B2 JP 2637941B2 JP 7259425 A JP7259425 A JP 7259425A JP 25942595 A JP25942595 A JP 25942595A JP 2637941 B2 JP2637941 B2 JP 2637941B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、浴槽内の湯水を制御
する浴槽湯水制御装置に係り、特に、浴槽内の湯水の加
熱による温度上昇を利用して遠隔的な水量検出に基づく
水量制御及び 湯水温度の制御に関する。
する浴槽湯水制御装置に係り、特に、浴槽内の湯水の加
熱による温度上昇を利用して遠隔的な水量検出に基づく
水量制御及び 湯水温度の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】自動風呂釜では、浴槽内の水量を制御す
る場合、浴槽内の水量の検出は不可欠であるが、従来、
その水量の検出には、圧力スイッチや水位スイッチな
ど、浴槽内の水位を直接検出する水位検出装置が必要で
あった。
る場合、浴槽内の水量の検出は不可欠であるが、従来、
その水量の検出には、圧力スイッチや水位スイッチな
ど、浴槽内の水位を直接検出する水位検出装置が必要で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動風呂釜
には、加熱手段などを設置した器具本体側で加熱した湯
を、ポンプを用いて浴槽側に移送する方法が採られる
が、さらに、その浴槽内の湯を器具本体側に戻して再加
熱する追焚機能を持つものがある。このような自動風呂
釜では、加熱手段を設置した器具本体と浴槽とが離れた
場所、例えば、家屋の一階側に器具本体、その二階側に
浴槽が設置される場合がある。このような場合、浴槽に
設置された水位検出装置と器具本体を制御する制御装置
とを結ぶ制御用信号線や制御装置の設置位置などが複雑
化し、そのために手数を要するものであった。
には、加熱手段などを設置した器具本体側で加熱した湯
を、ポンプを用いて浴槽側に移送する方法が採られる
が、さらに、その浴槽内の湯を器具本体側に戻して再加
熱する追焚機能を持つものがある。このような自動風呂
釜では、加熱手段を設置した器具本体と浴槽とが離れた
場所、例えば、家屋の一階側に器具本体、その二階側に
浴槽が設置される場合がある。このような場合、浴槽に
設置された水位検出装置と器具本体を制御する制御装置
とを結ぶ制御用信号線や制御装置の設置位置などが複雑
化し、そのために手数を要するものであった。
【0004】また、このような浴槽側での水位検出に対
して、水量を器具本体側で計量して、浴槽へ供給すべき
水量を最適化するようにした自動風呂釜がある。このよ
うな風呂釜では浴槽の容積に対して適量の水を供給する
ことができるが、器具本体側で浴槽内の水位を間接的に
算出するため、当然のことながら、入浴などで減った水
量を器具本体側で検出することができない。
して、水量を器具本体側で計量して、浴槽へ供給すべき
水量を最適化するようにした自動風呂釜がある。このよ
うな風呂釜では浴槽の容積に対して適量の水を供給する
ことができるが、器具本体側で浴槽内の水位を間接的に
算出するため、当然のことながら、入浴などで減った水
量を器具本体側で検出することができない。
【0005】そして、何れの風呂釜においても、水位検
出装置を設置しなければならず、そのための配線が必要
である。
出装置を設置しなければならず、そのための配線が必要
である。
【0006】このため、このような風呂釜では、自動的
に適量の水を追加することが不可能であり、その制御機
能を持たないので、不足した水量は入浴者が適宜に水道
コックなどの操作で補わなければならないという不都合
があった。
に適量の水を追加することが不可能であり、その制御機
能を持たないので、不足した水量は入浴者が適宜に水道
コックなどの操作で補わなければならないという不都合
があった。
【0007】そこで、この発明は、加熱手段による浴槽
内の湯水の温度上昇から浴槽内の水量を遠隔的に検出す
ることにより浴槽の水量制御及び温度制御を自動化した
浴槽湯水制御装置を提供することを目的とする。
内の湯水の温度上昇から浴槽内の水量を遠隔的に検出す
ることにより浴槽の水量制御及び温度制御を自動化した
浴槽湯水制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の浴槽湯水制御
装置は、図1に例示するように、湯水(水4c)を溜め
る浴槽(20)と、この浴槽から前記湯水を取り出して
前記加熱手段を通して前記浴槽に戻す循環路(追焚循環
管路60)と、この循環路に設置されて前記浴槽内の前
記湯水を前記循環路を経て前記浴槽内に圧送して前記浴
槽内の前記湯水を攪拌させるポンプ(56)と、前記循
環路に対して上水を供給される上水路と(11)、前記
上水路に設置されて前記循環路側に供給される前記上水
の流量を検出する流量検出手段(水流量センサ47)
と、前記循環路に設けられて前記浴槽内の前記湯水の温
度を検出する温度検出手段(温度センサ70)と、前記
浴槽への給水に先立って、前記ポンプを駆動して前記浴
槽内の前記湯水を前記循環路を経て前記浴槽内に圧送し
て前記浴槽内の前記湯水を攪拌させ、前記加熱手段を以
て前記循環路を通して前記浴槽内の前記湯水を加熱さ
せ、その上昇温度と前記湯水に加えられる熱量とを演算
データとして前記浴槽内の残水量を算出し、この水量と
設定水量との差を算出し、前記設定水量に対する不足水
量を前記上水路から前記循環路を通して前記上水を前記
浴槽に供給することにより、前記浴槽内の水量を設定水
位に制御するとともに、前記ポンプ及び前記加熱手段を
間欠的に動作させて前記浴槽の水位又は湯水の温度を制
御する制御手段(給湯制御装置、主装置72)とを備え
た浴槽湯水制御装置であって、加熱前の検出温度から設
定温度より僅かに高い温度に上昇させるに要した時間か
ら前記浴槽内の湯水の残水量を算出することを特徴とす
る。
装置は、図1に例示するように、湯水(水4c)を溜め
る浴槽(20)と、この浴槽から前記湯水を取り出して
前記加熱手段を通して前記浴槽に戻す循環路(追焚循環
管路60)と、この循環路に設置されて前記浴槽内の前
記湯水を前記循環路を経て前記浴槽内に圧送して前記浴
槽内の前記湯水を攪拌させるポンプ(56)と、前記循
環路に対して上水を供給される上水路と(11)、前記
上水路に設置されて前記循環路側に供給される前記上水
の流量を検出する流量検出手段(水流量センサ47)
と、前記循環路に設けられて前記浴槽内の前記湯水の温
度を検出する温度検出手段(温度センサ70)と、前記
浴槽への給水に先立って、前記ポンプを駆動して前記浴
槽内の前記湯水を前記循環路を経て前記浴槽内に圧送し
て前記浴槽内の前記湯水を攪拌させ、前記加熱手段を以
て前記循環路を通して前記浴槽内の前記湯水を加熱さ
せ、その上昇温度と前記湯水に加えられる熱量とを演算
データとして前記浴槽内の残水量を算出し、この水量と
設定水量との差を算出し、前記設定水量に対する不足水
量を前記上水路から前記循環路を通して前記上水を前記
浴槽に供給することにより、前記浴槽内の水量を設定水
位に制御するとともに、前記ポンプ及び前記加熱手段を
間欠的に動作させて前記浴槽の水位又は湯水の温度を制
御する制御手段(給湯制御装置、主装置72)とを備え
た浴槽湯水制御装置であって、加熱前の検出温度から設
定温度より僅かに高い温度に上昇させるに要した時間か
ら前記浴槽内の湯水の残水量を算出することを特徴とす
る。
【0009】浴槽内の湯水は、循環路を通して循環させ
ることができる。即ち、浴槽内の湯水は循環路に引き出
された後、浴槽側に圧送される。この結果、浴槽内の湯
水は攪拌されることになる。また、浴槽内の湯水は加熱
手段によって加熱される。
ることができる。即ち、浴槽内の湯水は循環路に引き出
された後、浴槽側に圧送される。この結果、浴槽内の湯
水は攪拌されることになる。また、浴槽内の湯水は加熱
手段によって加熱される。
【0010】この加熱の結果、浴槽内の湯水の温度が、
設定温度より僅かに高い温度を上限温度とする特定温度
ΔTだけ上昇したとすると、この特定温度ΔTの上昇に
必要な加熱時間をt、湯水に加えられる熱量として加熱
手段の加熱能力をNo とすると、浴槽内の水量Qは、 Q=No ・t/ΔT ・・・(1) となる。この式(1)から、浴槽内の水量Qが間接的に
算出される。
設定温度より僅かに高い温度を上限温度とする特定温度
ΔTだけ上昇したとすると、この特定温度ΔTの上昇に
必要な加熱時間をt、湯水に加えられる熱量として加熱
手段の加熱能力をNo とすると、浴槽内の水量Qは、 Q=No ・t/ΔT ・・・(1) となる。この式(1)から、浴槽内の水量Qが間接的に
算出される。
【0011】この場合、単位時間tにおける湯水の上昇
温度ΔTを測定して浴槽内の水量Qを算出することもで
きる。
温度ΔTを測定して浴槽内の水量Qを算出することもで
きる。
【0012】この水量Qは、浴槽内の現在の水量、即
ち、残水量を表しており、この水量Qと浴槽の設定水量
Qo とを比較すると、差が不足水量ΔQとなる。この不
足水量ΔQは、 ΔQ=Qo −Q ・・・(2) である。そして、この不足水量ΔQ分の上水が上水路か
ら循環路を通して浴槽に供給される。
ち、残水量を表しており、この水量Qと浴槽の設定水量
Qo とを比較すると、差が不足水量ΔQとなる。この不
足水量ΔQは、 ΔQ=Qo −Q ・・・(2) である。そして、この不足水量ΔQ分の上水が上水路か
ら循環路を通して浴槽に供給される。
【0013】このように、この発明の浴槽湯水制御装置
では、循環路を通して循環させて浴槽内の湯水を攪拌す
るとともに、加熱手段によって加熱し、その加熱時間に
対する湯水の上昇温度を検出し、それに基づいて浴槽内
の現在の水量、即ち、給湯に先立って残水量を算出す
る。この残水量と設定水量の差、即ち、不足水量を算出
し、その不足水量を上水路から循環路を通して浴槽に供
給し、設定水量に可及的速やかに制御することができる
とともに、ポンプ及び加熱手段を間欠的に動作させて前
記浴槽の水位又は湯水の温度を制御することができる。
では、循環路を通して循環させて浴槽内の湯水を攪拌す
るとともに、加熱手段によって加熱し、その加熱時間に
対する湯水の上昇温度を検出し、それに基づいて浴槽内
の現在の水量、即ち、給湯に先立って残水量を算出す
る。この残水量と設定水量の差、即ち、不足水量を算出
し、その不足水量を上水路から循環路を通して浴槽に供
給し、設定水量に可及的速やかに制御することができる
とともに、ポンプ及び加熱手段を間欠的に動作させて前
記浴槽の水位又は湯水の温度を制御することができる。
【0014】
【実施の形態】以下、この発明を図面に示した実施形態
を参照して詳細に説明する。
を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、この発明の浴槽湯水制御装置の実
施形態を示している。水道などから供給された上水とし
ての水4aは、上水路11に設置された給湯水流スイッ
チ26を通過することによって、その水流が電気的に検
出され、Dw1は給湯水流スイッチ26によって得られた
給湯水流検出信号を表わす。水4aは、第1の加熱手段
としての熱交換器28及び給湯バーナ30によって加熱
される。
施形態を示している。水道などから供給された上水とし
ての水4aは、上水路11に設置された給湯水流スイッ
チ26を通過することによって、その水流が電気的に検
出され、Dw1は給湯水流スイッチ26によって得られた
給湯水流検出信号を表わす。水4aは、第1の加熱手段
としての熱交換器28及び給湯バーナ30によって加熱
される。
【0016】給湯バーナ30には、燃焼用ガス32が、
電気的に開閉が制御される元弁34及び給湯弁36を経
て供給され、Cv1は元弁34の開閉制御信号、Cv2は給
湯弁36の開閉制御信号を表わす。給湯バーナ30に供
給されたガス32は、点火手段として電気的に着火され
るイグナイタ38によって着火され、Sf1はその着火信
号を表わす。ガス32の着火の有無は、炎の有無を電気
的に検出するフレームロッドと称する炎検出器40で検
出され、Df1は着火検出信号を表わす。
電気的に開閉が制御される元弁34及び給湯弁36を経
て供給され、Cv1は元弁34の開閉制御信号、Cv2は給
湯弁36の開閉制御信号を表わす。給湯バーナ30に供
給されたガス32は、点火手段として電気的に着火され
るイグナイタ38によって着火され、Sf1はその着火信
号を表わす。ガス32の着火の有無は、炎の有無を電気
的に検出するフレームロッドと称する炎検出器40で検
出され、Df1は着火検出信号を表わす。
【0017】そして、熱交換器28を通過して加熱され
た上水としての温水4bは、給湯温度検出手段として設
置される給湯温度を電気的に検出するサーミスタなどで
構成された給湯温度センサ42を通過して、その温度が
検出される。At1は、その給湯温度検出信号を表わす。
この給湯温度センサ42を通過した温水4bは、電気的
に給湯・注湯方向が切り換えられる給湯・注湯切換弁4
4に導かれて、給湯・注湯切換信号Sh1によって給湯口
46側aへの供給と、浴槽20側bへの注湯とが切り換
えられる。即ち、この給湯・注湯切換弁44は、循環路
側に上水を供給するための注水弁を構成している。
た上水としての温水4bは、給湯温度検出手段として設
置される給湯温度を電気的に検出するサーミスタなどで
構成された給湯温度センサ42を通過して、その温度が
検出される。At1は、その給湯温度検出信号を表わす。
この給湯温度センサ42を通過した温水4bは、電気的
に給湯・注湯方向が切り換えられる給湯・注湯切換弁4
4に導かれて、給湯・注湯切換信号Sh1によって給湯口
46側aへの供給と、浴槽20側bへの注湯とが切り換
えられる。即ち、この給湯・注湯切換弁44は、循環路
側に上水を供給するための注水弁を構成している。
【0018】給湯・注湯切換弁44を経て注湯側bに導
かれた温水4bは、流量を電気的に検出する水流量セン
サ47によってその流量が検出され、Dm はその水流量
検出信号を表わす。この水流量センサ47を通過した温
水4bは、上水側とを遮断する遮断手段としてのホッパ
48を経て、給湯方向を電気的に切り換える追焚・注湯
切換弁50に導かれて、追焚・注湯切換信号Sh2に応じ
て追焚側、注湯側に切り換えられる。
かれた温水4bは、流量を電気的に検出する水流量セン
サ47によってその流量が検出され、Dm はその水流量
検出信号を表わす。この水流量センサ47を通過した温
水4bは、上水側とを遮断する遮断手段としてのホッパ
48を経て、給湯方向を電気的に切り換える追焚・注湯
切換弁50に導かれて、追焚・注湯切換信号Sh2に応じ
て追焚側、注湯側に切り換えられる。
【0019】この場合、注湯側cでは、浴槽20に対し
て直結された管路52から温水4bが浴槽20に対して
電気的に水を循環させるポンプ56を介して矢印Bで示
す方向に供給される。Dr は、ポンプ56を駆動するポ
ンプ駆動信号を表わす。
て直結された管路52から温水4bが浴槽20に対して
電気的に水を循環させるポンプ56を介して矢印Bで示
す方向に供給される。Dr は、ポンプ56を駆動するポ
ンプ駆動信号を表わす。
【0020】また、追焚側dでは、追焚・注湯切換弁5
0によって注湯を禁止するとともに、浴槽20に対して
追焚のための浴槽20内の湯水としての水4cを、浴槽
20内の循環口54を介して矢印Aで示す方向に、追焚
・注湯切換弁50の追焚側通路を含む循環路としての追
焚循環管路60でポンプ56により圧送して循環させ
る。即ち、追焚・注湯切換弁50は、給湯・注湯切換弁
44と同様に循環路側に上水を供給するための注水弁を
構成している。そして、ポンプ56により浴槽20側に
水4cを圧送する結果、浴槽20内には水流が生じ、そ
の結果、攪拌が行われることになる。
0によって注湯を禁止するとともに、浴槽20に対して
追焚のための浴槽20内の湯水としての水4cを、浴槽
20内の循環口54を介して矢印Aで示す方向に、追焚
・注湯切換弁50の追焚側通路を含む循環路としての追
焚循環管路60でポンプ56により圧送して循環させ
る。即ち、追焚・注湯切換弁50は、給湯・注湯切換弁
44と同様に循環路側に上水を供給するための注水弁を
構成している。そして、ポンプ56により浴槽20側に
水4cを圧送する結果、浴槽20内には水流が生じ、そ
の結果、攪拌が行われることになる。
【0021】追焚循環管路60内を通過する水4cは、
電気的に水流の有無を検出する水流センサ62によって
検出され、Dw2はその検出信号を表わす。
電気的に水流の有無を検出する水流センサ62によって
検出され、Dw2はその検出信号を表わす。
【0022】追焚循環管路60には第2の加熱手段とし
て追焚用熱交換器22及び追焚バーナ24が設置されて
おり、浴槽20内の水4cは追焚によって加熱される。
この場合、追焚バーナ24には燃焼用ガス32が、電気
的に開閉が制御される追焚ガス弁64を経て供給され、
追焚ガス弁64は開閉制御信号Cv3によって開閉が制御
される。追焚バーナ24に供給されたガス32は、給湯
バーナ30の場合と同様に、点火手段として電気的に着
火されるイグナイタ66によって着火され、Sf2はその
着火信号を表わす。ガス32の着火の有無は、炎の有無
を電気的に検出する炎検出器68で検出され、Df2は着
火検出信号を表わす。
て追焚用熱交換器22及び追焚バーナ24が設置されて
おり、浴槽20内の水4cは追焚によって加熱される。
この場合、追焚バーナ24には燃焼用ガス32が、電気
的に開閉が制御される追焚ガス弁64を経て供給され、
追焚ガス弁64は開閉制御信号Cv3によって開閉が制御
される。追焚バーナ24に供給されたガス32は、給湯
バーナ30の場合と同様に、点火手段として電気的に着
火されるイグナイタ66によって着火され、Sf2はその
着火信号を表わす。ガス32の着火の有無は、炎の有無
を電気的に検出する炎検出器68で検出され、Df2は着
火検出信号を表わす。
【0023】そして、追焚によって加熱された浴槽20
内の水4cは、追焚循環管路60側で電気的に水温を検
出するサーミスタなどからなる温度センサ70によって
検出され、At2はその温度検出信号を表わす。
内の水4cは、追焚循環管路60側で電気的に水温を検
出するサーミスタなどからなる温度センサ70によって
検出され、At2はその温度検出信号を表わす。
【0024】また、水4aの加熱系統、浴槽20への温
水4bの供給系統又は浴槽20内の水4cの追焚循環路
は、図2に示す加熱、供給又は追焚を行う給湯制御装置
によって制御される。
水4bの供給系統又は浴槽20内の水4cの追焚循環路
は、図2に示す加熱、供給又は追焚を行う給湯制御装置
によって制御される。
【0025】この給湯制御装置は、主装置72と遠隔制
御器74とから構成されており、主装置72は熱交換器
22、28などを設置した器具本体側に設置され、ま
た、遠隔制御器74は浴槽20内で入浴者が任意に調節
可能な浴室内などに設置される。
御器74とから構成されており、主装置72は熱交換器
22、28などを設置した器具本体側に設置され、ま
た、遠隔制御器74は浴槽20内で入浴者が任意に調節
可能な浴室内などに設置される。
【0026】給湯水流検出信号Dw1、給湯側の着火検出
信号Df1、給湯側の水流量検出信号Dm 、追焚水流検出
信号Dw2及び追焚側の着火検出信号Df2のディジタルデ
ータは、入力回路721を経て中央演算処理部(CP
U)722に取り込まれる。また、給湯温度検出信号A
t1及び追焚温度検出信号At2は、アナログ信号であるた
め、入力部に設置されたマルチプレクサ724による時
分割によって交互にアナログ・ディジタル変換回路72
3に加えられ、アナログ・ディジタル変換された後、C
PU722に取り込まれる。
信号Df1、給湯側の水流量検出信号Dm 、追焚水流検出
信号Dw2及び追焚側の着火検出信号Df2のディジタルデ
ータは、入力回路721を経て中央演算処理部(CP
U)722に取り込まれる。また、給湯温度検出信号A
t1及び追焚温度検出信号At2は、アナログ信号であるた
め、入力部に設置されたマルチプレクサ724による時
分割によって交互にアナログ・ディジタル変換回路72
3に加えられ、アナログ・ディジタル変換された後、C
PU722に取り込まれる。
【0027】CPU722は、書込み専用の記憶素子
(ROM)725に書き込まれた加熱、供給又は追焚制
御プログラムに従って演算処理を行う。また、取り込ん
だ各種データ及び演算処理上のデータは、書込み、読出
し自由な記憶素子(RAM)726に書き込まれる。
(ROM)725に書き込まれた加熱、供給又は追焚制
御プログラムに従って演算処理を行う。また、取り込ん
だ各種データ及び演算処理上のデータは、書込み、読出
し自由な記憶素子(RAM)726に書き込まれる。
【0028】加熱、供給又は追焚制御の指令は、遠隔制
御器74のスイッチ操作によって行い、その指令信号は
遠隔制御送受信回路727に加えられ、CPU722に
取り込まれる。
御器74のスイッチ操作によって行い、その指令信号は
遠隔制御送受信回路727に加えられ、CPU722に
取り込まれる。
【0029】そして、CPU722の演算結果としての
各種制御出力である給湯側着火信号Sf1、開閉制御信号
Cv1、給湯側開閉制御信号Cv2、追焚側開閉制御信号C
v3、追焚側着火信号Sf2、給湯・注湯切換信号Sh1、追
焚・注湯切換信号Sh2及びポンプ駆動信号Dr は、出力
回路728からそれぞれ制御対象に加えられる。
各種制御出力である給湯側着火信号Sf1、開閉制御信号
Cv1、給湯側開閉制御信号Cv2、追焚側開閉制御信号C
v3、追焚側着火信号Sf2、給湯・注湯切換信号Sh1、追
焚・注湯切換信号Sh2及びポンプ駆動信号Dr は、出力
回路728からそれぞれ制御対象に加えられる。
【0030】この発明の浴槽湯水制御装置において、浴
槽20内の追焚時における湯水制御を工程順に説明す
る。
槽20内の追焚時における湯水制御を工程順に説明す
る。
【0031】(a) 給湯・注湯切換弁44を給湯側
a、追焚・注湯切換弁50を追焚側dに切り換えて、追
焚循環管路60を閉ループとして、追焚モードを設定す
る。
a、追焚・注湯切換弁50を追焚側dに切り換えて、追
焚循環管路60を閉ループとして、追焚モードを設定す
る。
【0032】(b) この追焚モードに設定した後、ポ
ンプ56を駆動して浴槽20内の水4cの温度を均一の
温度Tにする。その場合、浴槽20の水温Tは、温度セ
ンサ70によって検出する。
ンプ56を駆動して浴槽20内の水4cの温度を均一の
温度Tにする。その場合、浴槽20の水温Tは、温度セ
ンサ70によって検出する。
【0033】(c) 浴槽20内の水温を一定の温度T
にした後、元弁34及び追焚ガス弁64を開くととも
に、イグナイタ66に着火信号Sf2を与えて電流を流し
て発熱させ、追焚バーナ24に着火する。
にした後、元弁34及び追焚ガス弁64を開くととも
に、イグナイタ66に着火信号Sf2を与えて電流を流し
て発熱させ、追焚バーナ24に着火する。
【0034】(d) ポンプ56によって水4cを循環
させながら、追焚燃焼によって、浴槽20内の水4cの
温度を設定温度、即ち、適正な温度Tより僅かに高い温
度ΔTだけ均一に沸き上げるとともに、温度TからΔT
への所要時間tを測定し、RAM726内に書き込む。
させながら、追焚燃焼によって、浴槽20内の水4cの
温度を設定温度、即ち、適正な温度Tより僅かに高い温
度ΔTだけ均一に沸き上げるとともに、温度TからΔT
への所要時間tを測定し、RAM726内に書き込む。
【0035】(e) そして、予め、追焚バーナ24の
燃焼による追焚燃焼能力Nを測定してROM725に記
憶して置くものとすると、浴槽20内の水量Qは、CP
U722で式(1)から、Q=N・t/ΔTとして算出
される。たとえば、ΔT=1℃とすると、浴槽20内の
水量Qは、Q=N・tとなる。
燃焼による追焚燃焼能力Nを測定してROM725に記
憶して置くものとすると、浴槽20内の水量Qは、CP
U722で式(1)から、Q=N・t/ΔTとして算出
される。たとえば、ΔT=1℃とすると、浴槽20内の
水量Qは、Q=N・tとなる。
【0036】また、この浴槽20内の水量Qの算出は、
一定時間tに対して上昇温度ΔTを検出して、その上昇
温度ΔTをRAM726に記憶して式(1)から算出し
ても良い。
一定時間tに対して上昇温度ΔTを検出して、その上昇
温度ΔTをRAM726に記憶して式(1)から算出し
ても良い。
【0037】(f) そして、不足水量は、予め、浴槽
20の容積から設定水量Qo が定まるので、それを遠隔
制御器74に設定して置き、その設定水量Qo と、浴槽
20内の検出水量Qとから差水量ΔQを式(2)によっ
て算出する。
20の容積から設定水量Qo が定まるので、それを遠隔
制御器74に設定して置き、その設定水量Qo と、浴槽
20内の検出水量Qとから差水量ΔQを式(2)によっ
て算出する。
【0038】(g) そこで、この差水量ΔQの温水4
bを浴槽20内に供給するため、給湯・注湯切換弁44
を注湯側b、追焚・注湯切換弁50を注湯側cに切り換
えて浴槽20内に温水4bを供給する。
bを浴槽20内に供給するため、給湯・注湯切換弁44
を注湯側b、追焚・注湯切換弁50を注湯側cに切り換
えて浴槽20内に温水4bを供給する。
【0039】(h) 次に、給湯・注湯切換弁44を給
湯側a、追焚・注湯切換弁50を追焚側dに切り換えて
浴槽20内に温水4bを適正温度Tまで沸き上げて、適
正水量及び適正温度への注湯・追焚を完了する。
湯側a、追焚・注湯切換弁50を追焚側dに切り換えて
浴槽20内に温水4bを適正温度Tまで沸き上げて、適
正水量及び適正温度への注湯・追焚を完了する。
【0040】なお、(a)〜(h)の工程を用いて、保
温及び足し湯制御を行う場合には、一定の時間間隔を以
て自動的に浴槽20内への注湯及び追焚を繰り返すこと
により、浴槽20内の水量Q及び温度Tを一定に保つ最
適制御ができる。
温及び足し湯制御を行う場合には、一定の時間間隔を以
て自動的に浴槽20内への注湯及び追焚を繰り返すこと
により、浴槽20内の水量Q及び温度Tを一定に保つ最
適制御ができる。
【0041】また、工程(d)において測定される追焚
燃焼による沸き上げ時間tは、熱効率によって影響され
るが、熱効率を低下させる要因には、浴槽の材質、追焚
配管、外気温、器具固有のガス圧セット値の誤差などが
ある。そこで、熱効率ηを次式により、 η=Qo ×(T2 −T1 )/S×to ・・・(3) 追焚時ごとにCPU722によって算出してRAM72
6に記憶させ、追焚時ごとにその値を更新する。ただ
し、Qo は設定水量(=注湯水量)、T1 は注湯動作に
て浴槽20へ供給された水の均一温度、T2 は沸き上り
均一温度(=沸き上り設定温度)、to は沸き上り時
間、Sは追焚インプット能力である。
燃焼による沸き上げ時間tは、熱効率によって影響され
るが、熱効率を低下させる要因には、浴槽の材質、追焚
配管、外気温、器具固有のガス圧セット値の誤差などが
ある。そこで、熱効率ηを次式により、 η=Qo ×(T2 −T1 )/S×to ・・・(3) 追焚時ごとにCPU722によって算出してRAM72
6に記憶させ、追焚時ごとにその値を更新する。ただ
し、Qo は設定水量(=注湯水量)、T1 は注湯動作に
て浴槽20へ供給された水の均一温度、T2 は沸き上り
均一温度(=沸き上り設定温度)、to は沸き上り時
間、Sは追焚インプット能力である。
【0042】この場合、追焚インプット能力Sは予めR
OM725の中に記憶しておき、追焚燃焼能力Nは、追
焚インプット能力Sと熱効率ηとの積(N=S・η)で
与えられる。
OM725の中に記憶しておき、追焚燃焼能力Nは、追
焚インプット能力Sと熱効率ηとの積(N=S・η)で
与えられる。
【0043】この浴槽20の水量検出及び制御におい
て、図3に示すように、浴槽20内の循環口54よりも
水位hw が下がっていた場合には、工程(a)におい
て、水4cが追焚循環管路60に循環しないので、水流
センサ62の水流検出信号Dw2から判別することがで
き、この場合には追焚モードに移行しない。
て、図3に示すように、浴槽20内の循環口54よりも
水位hw が下がっていた場合には、工程(a)におい
て、水4cが追焚循環管路60に循環しないので、水流
センサ62の水流検出信号Dw2から判別することがで
き、この場合には追焚モードに移行しない。
【0044】その場合、給湯・注湯切換弁44を注湯側
b、追焚・注湯切換弁50を注湯側cに切り換えて、浴
槽20の設定適量水位hwoの1/2に相当する水量を供
給することにより、循環口54よりも上へ水位を上げた
後、工程(a)〜(h)の動作を行うが、浴槽20の設
定適量水位hwoの1/2に相当する水量を供給しても、
追焚水流センサ62が水流を検出しない場合には、更に
設定適量水位hwoの1/4(=1/2×1/2)を供給
する。それでも、水流センサ62が水流を検出しない場
合には、設定適量水位hwoの1/8(=1/2×1/2
×1/2)を供給する。このような供給動作を順次試行
し、水流センサ62が水流を検出するまで行う。
b、追焚・注湯切換弁50を注湯側cに切り換えて、浴
槽20の設定適量水位hwoの1/2に相当する水量を供
給することにより、循環口54よりも上へ水位を上げた
後、工程(a)〜(h)の動作を行うが、浴槽20の設
定適量水位hwoの1/2に相当する水量を供給しても、
追焚水流センサ62が水流を検出しない場合には、更に
設定適量水位hwoの1/4(=1/2×1/2)を供給
する。それでも、水流センサ62が水流を検出しない場
合には、設定適量水位hwoの1/8(=1/2×1/2
×1/2)を供給する。このような供給動作を順次試行
し、水流センサ62が水流を検出するまで行う。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、浴槽側に水量検出器や信号線を設置することなく、
既設の加熱手段による加熱を利用して浴槽内の湯水の温
度上昇から遠隔的に水量を算出し、この算出結果に基づ
いて浴槽内の湯水量を設定水量に可及的速やかに制御で
き、例えば、器具本体と浴槽との間が離れている場合に
も、精度良く湯水量を制御できるとともに湯水温度を制
御でき、入浴者が必要な湯水を注ぎ足す等の手間がかか
らず、快適な入浴に寄与することができる。
ば、浴槽側に水量検出器や信号線を設置することなく、
既設の加熱手段による加熱を利用して浴槽内の湯水の温
度上昇から遠隔的に水量を算出し、この算出結果に基づ
いて浴槽内の湯水量を設定水量に可及的速やかに制御で
き、例えば、器具本体と浴槽との間が離れている場合に
も、精度良く湯水量を制御できるとともに湯水温度を制
御でき、入浴者が必要な湯水を注ぎ足す等の手間がかか
らず、快適な入浴に寄与することができる。
【図1】この発明の浴槽湯水制御装置の実施形態を示す
図である。
図である。
【図2】図1に示した浴槽湯水制御装置の給湯制御部を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】浴槽の循環口と水位の関係を示す図である。
4c 水(湯水) 11 上水路 20 浴槽 22 加熱手段 44 給湯・注湯切換弁(注水弁) 47 水流量センサ(流量検出手段) 50 追焚・注湯切換弁(注水弁) 56 ポンプ 60 追焚循環管路(循環路) 70 温度センサ(温度検出手段) 72 主装置(制御手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 湯水を溜める浴槽と、 この浴槽内の湯水を加熱する加熱手段と、 前記浴槽から前記湯水を取り出して前記加熱手段を通し
て前記浴槽に戻す循環路と、 この循環路に設置されて前記浴槽内の前記湯水を前記循
環路を経て前記浴槽内に圧送して前記浴槽内の前記湯水
を攪拌させるポンプと、 前記循環路に対して上水を供給される上水路と、 前記上水路に設置されて前記循環路側に供給される前記
上水の流量を検出する流量検出手段と、 前記循環路に設けられて前記浴槽内の前記湯水の温度を
検出する温度検出手段と、 前記浴槽への給水に先立って、前記ポンプを駆動して前
記浴槽内の前記湯水を前記循環路を経て前記浴槽内に圧
送して前記浴槽内の前記湯水を攪拌させ、前記加熱手段
を以て前記循環路を通して前記浴槽内の前記湯水を加熱
させ、その上昇温度と前記湯水に加えられる熱量とを演
算データとして前記浴槽内の残水量を算出し、この水量
と設定水量との差を算出し、前記設定水量に対する不足
水量を前記上水路から前記循環路を通して前記上水を前
記浴槽に供給することにより、前記浴槽内の水量を設定
水位に制御するとともに、前記ポンプ及び前記加熱手段
を間欠的に動作させて前記浴槽の水位又は湯水の温度を
制御する制御手段と、 を備えた浴槽湯水制御装置であって、加熱前の検出温度
から設定温度より僅かに高い温度に上昇させるに要した
時間から前記浴槽内の湯水の残水量を算出することを特
徴とする浴槽湯水制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7259425A JP2637941B2 (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 浴槽湯水制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7259425A JP2637941B2 (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 浴槽湯水制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61138678A Division JPS62295124A (ja) | 1986-06-14 | 1986-06-14 | 水量制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0883126A JPH0883126A (ja) | 1996-03-26 |
JP2637941B2 true JP2637941B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=17333928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7259425A Expired - Fee Related JP2637941B2 (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 浴槽湯水制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2637941B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107051963B (zh) * | 2017-06-06 | 2022-08-12 | 扬州金威环保科技有限公司 | 一种基于分级循环加热原理的清洗液温控系统 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6115047A (ja) * | 1984-06-29 | 1986-01-23 | Noritsu Co Ltd | 風呂給湯装置における水位設定方法 |
JPS62295124A (ja) * | 1986-06-14 | 1987-12-22 | Takagi Ind Co Ltd | 水量制御方法 |
-
1995
- 1995-09-11 JP JP7259425A patent/JP2637941B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0883126A (ja) | 1996-03-26 |
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