JP2637927B2 - 浴槽内の水量制御方法及びその装置 - Google Patents

浴槽内の水量制御方法及びその装置

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JP2637927B2
JP2637927B2 JP6284380A JP28438094A JP2637927B2 JP 2637927 B2 JP2637927 B2 JP 2637927B2 JP 6284380 A JP6284380 A JP 6284380A JP 28438094 A JP28438094 A JP 28438094A JP 2637927 B2 JP2637927 B2 JP 2637927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、浴槽内の水量を遠隔
的に検出することにより、浴槽内の水量を制御する浴槽
内の水量制御方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動風呂釜では、浴槽内の水量を制御す
る場合、浴槽内の水量の検出は不可欠であるが、従来、
その水量の検出には、圧力スイッチや水位スイッチな
ど、浴槽内の水位を直接検知する水位検知装置が必要で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動風呂釜
では、加熱手段などを設置した器具本体側で加熱した湯
を、ポンプを用いて浴槽側に移送する方法が採られる
が、さらに、その浴槽内の湯を器具本体側に戻して再加
熱する追焚機能を持つものがある。このような自動風呂
釜では、加熱手段を設置した器具本体と浴槽とが離れた
場所に設置され、たとえば、家屋の一階側に器具本体、
その二階側に浴槽が設置される場合がある。このような
場合、浴槽に設置された水位検知装置と器具本体を制御
する制御装置とを結ぶ制御用信号線や制御装置の設置位
置などが複雑化し、そのために手数を要するものであっ
た。
【0004】また、このような浴槽側での水位検知に対
して、水量を器具本体側で計量して、浴槽へ供給すべき
水量を最適化するようにした自動風呂釜がある。このよ
うな風呂釜では浴槽の容積に対して適量の水を供給する
ことができるが、器具本体側で浴槽内の水位を間接的に
算出するため、当然のことながら、入浴などで減った水
量を器具本体側で検知することができない。
【0005】そして、何れの風呂釜においても、水位検
知装置を設置しなければならず、そのための配線が必要
である。
【0006】そこで、この発明は、浴槽内の水量を加
熱、温度上昇及び時間の各要素から演算することによ
り、浴槽内の水量を遠隔的に検出し、それに基づいて浴
槽内の水量を制御する、浴槽内の水量制御方法及びその
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の浴槽内の水量
制御方法は、図1に例示するように、所定の水量が溜め
られる浴槽(20)内の水量制御方法であって、浴槽の
湯水を循環経路(追焚循環管路60)を通してポンプ
(56)で熱交換器(追焚用熱交換器22)に圧送して
浴槽に循環させることにより、浴槽内の湯水を攪拌さ
せ、攪拌によって一定温度にした浴槽内の湯水温度を循
環経路側で検出し、この温度検出に基づき、前記熱交換
器を動作させ、前記ポンプによって循環している湯水を
検出温度から設定温度より僅かに高い温度まで加熱し、
この加熱によって前記検出温度から前記設定温度より僅
かに高い温度まで上昇させるに要した加熱時間を計測
し、この加熱時間と熱交換器によって湯水に加えられる
熱量との積を上昇温度で除すことにより、浴槽内の残水
量を算出し、浴槽の設定水量から残水量を引いて不足水
量を求め、この不足水量分の湯水を浴槽に供給すること
を特徴とする。
【0008】また、この発明の浴槽内の水量制御装置
は、所定の水量が溜められる浴槽内の水量制御装置であ
って、前記浴槽内の湯水を加熱する熱交換器とともに前
記湯水を圧送するポンプを備えて前記湯水を循環させる
循環経路と、前記浴槽内の湯水温度を前記循環経路側で
検出する温度センサと、前記ポンプを駆動して前記浴槽
内の湯水を前記循環経路に循環させることにより前記浴
槽内の湯水を攪拌させ、この攪拌により一定温度にされ
た前記浴槽内の湯水の温度を前記温度センサによって検
出し、この検出温度に基づいて前記熱交換器を動作させ
て前記湯水を加熱して前記浴槽内の湯水を検出温度から
設定温度より僅かに高い温度まで上昇させるに要した加
熱時間を計測し、この加熱時間と前記熱交換器によって
前記湯水に加えられる熱量との積を前記上昇温度で除す
ことにより、前記浴槽内の水量を算出し、前記浴槽の設
定水量から前記残水量を引いて不足水量を求め、この不
足水量分の湯水を前記浴槽に供給する制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0009】そして、この発明の浴槽内の水量制御方法
及びその装置において、湯水に加えられる熱量は、熱交
換器を加熱するバーナの発熱量と熱効率との積で与えら
れる。この熱効率には、浴槽内の一定水量とこの水量を
熱交換器で加熱して得られた上昇温度との積を、上昇温
度に到達させるに要した時間とバーナの発熱量との積で
除すことにより求めた値が用いられる。
【0010】また、この発明の浴槽内の水量制御方法及
びその装置において、熱効率は、追焚き毎に、浴槽内の
一定水量とこの水量を熱交換器で加熱して得られた上昇
温度との積を、上昇温度に到達させるに要した時間とバ
ーナの発熱量との積で除すことにより求めた値を更新
し、その値を次回の追焚き時の熱効率として参照してい
る。
【0011】
【作用】この発明の浴槽内の水量制御方法及びその装置
にあっては、浴槽20内の水4を循環経路(追焚循環経
路60)を通してポンプ56によって圧送して熱交換器
22を通過させることにより、浴槽20内の湯水4cを
加熱する。その加熱に応じて浴槽20内の水温が、たと
えば、一定温度ΔTだけ上昇させるに必要な時間をt、
熱交換器22の加熱能力をNoとすると、浴槽20内の
水量Qは、 Q=No・t/ΔT ・・・(1) で与えられる。この結果、浴槽20内の水量Qを算出す
ることができる。
【0012】そこで、実際の浴槽20に対して、熱交換
器22に浴槽20内の水4cを循環させて加熱する風呂
釜では、浴槽20内の水量Qは、熱交換器22を加熱す
る追焚バーナ24の発熱量、即ち、燃焼能力N(=N
o)と、特定温度ΔTだけ上昇させるに必要な時間tと
から、式(1)によって水量Q(=N・t/ΔT)とし
て検出することができる。
【0013】そして、この水量Qは、浴槽20内の残水
量であり、浴槽20の設定水量Qoは、予め設定されて
いる。したがって、この設定水量Qoから残水量Qを引
くと、不足水量ΔQを求めることができる。この不足水
量ΔQ分の湯水を給湯側から浴槽20に供給することに
より、浴槽20内の水量は所定水量に制御することがで
きる。
【0014】そして、熱交換器22を通して湯水に加え
られる熱量は、バーナの発熱量と熱効率との積で与えら
れる。この場合、熱効率は、浴槽内の一定水量とこの水
量を熱交換器で加熱して得られた上昇温度との積を、上
昇温度に到達させるに要した時間とバーナの発熱量との
積で除すことにより求めたものであり、この値は、例え
ば、追焚き時に求められる。
【0015】そこで、この熱効率は、追焚き毎に得られ
る検出値を基づいて演算することができ、その値を更新
することができる。即ち、追焚き時毎に求めた熱効率を
次回の追焚き時に使用することにより、常に最新のデー
タを以て浴槽内の水量の算出をすることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例を参照し
て詳細に説明する。図1は、この発明の浴槽内の水量制
御方法及びその装置の実施例を示し、この実施例は自動
風呂釜である。
【0017】図1に示すように、水道などから供給され
た上水からなる水4aは、給湯水流スイッチ26を通過
することによって、その水流が電気的に検出され、Dw1
は給湯水流スイッチ26によって得られた給湯水流検出
信号を表わす。水4aは、加熱手段としての熱交換器2
8及び給湯バーナ30によって加熱される。
【0018】給湯バーナ30には、燃焼用ガス32が、
電気的に開閉が制御される元弁34及び給湯弁36を経
て供給され、Cv1は元弁34の開閉制御信号、Cv2は給
湯弁36の開閉制御信号を表わす。給湯バーナ30に供
給されたガス32は、点火手段として電気的に着火され
るイグナイタ38によって着火され、Sf1はその着火信
号を表わす。ガス32の着火の有無は、炎の有無を電気
的に検出するフレームロッドと称する炎検出器40で検
出され、Df1は着火検出信号を表わしている。
【0019】そして、熱交換器28を通過して得られた
温水4bは、温度検出手段として設置された給湯温度を
電気的に検出するサーミスタなどで構成される給湯温度
検出器42を通過して、その温度が検出される。At1
は、その給湯温度検出信号を表わす。この給湯温度検出
器42を通過した温水4bは、電気的に給湯・注湯方向
が切り換えられる給湯・注湯切換弁44に導かれて、給
湯・注湯切換信号Sh1によって給湯口46側への供給
と、浴槽20側への注湯とが切り換えられる。
【0020】給湯・注湯切換弁44を経て注湯側bに導
かれた温水4bは、流量を電気的に検出する水流量セン
サ47によってその流量が検出され、Dm はその水流量
検出信号を表わす。この水流量センサ47を通過した温
水4bは、水道側とを遮断するホッパ48を経て、給湯
方向を電気的に切り換える追焚・注湯切換弁50に導か
れて、追焚・注湯切換信号Sh2に応じて追焚側、注湯側
に切り換えられる。
【0021】この場合、注湯側cでは、浴槽20に対し
て直結された管路52から温水4bが浴槽20に対して
電気的に水を循環させるポンプ56を介して矢印Bで示
す方向に供給される。Dr は、ポンプ56を駆動するポ
ンプ駆動信号を表わす。
【0022】また、追焚側dでは、追焚・注湯切換弁5
0によって注湯を禁止するとともに、浴槽20に対して
追焚のための浴槽20内の水4cを、浴槽20内の循環
口54を介して矢印Aで示す方向に、追焚・注湯切換弁
50の追焚側通路を含む循環経路としての追焚循環管路
60によってポンプ56を介して循環される。
【0023】追焚循環管路60内を通過する水4cは、
電気的に水流の有無を検出する水流センサ62によって
検出され、Dw2はその検出信号を表わす。
【0024】追焚循環管路60には加熱手段としての追
焚用熱交換器22及び追焚バーナ24が設置されてお
り、浴槽20内の水4cは追焚によって加熱される。こ
の場合、追焚バーナ24には燃焼用ガス32が、電気的
に開閉が制御される追焚ガス弁64を経て供給され、追
焚ガス弁64は開閉制御信号Cv3によって開閉が制御さ
れる。追焚バーナ24に供給された燃焼用ガス32は、
給湯バーナ30の場合と同様に、点火手段として電気的
に着火されるイグナイタ66によって着火され、Sf2は
その着火信号を表わす。燃焼用ガス32の着火の有無
は、炎の有無を電気的に検出する炎検出器68で検出さ
れ、Df2は着火検出信号を表わす。
【0025】そして、追焚によって加熱された浴槽20
内の水4cは、追焚循環管路60側で電気的に水温を検
出するサーミスタなどからなる温度センサ70によって
検出され、At2はその温度検出信号を表わす。
【0026】そして、水4aの加熱系統、浴槽20への
温水4bの供給系統または浴槽20内の水4cの追焚循
環系統は、図2に示す加熱、供給または追焚を行う給湯
制御装置によって制御される。
【0027】この給湯制御装置は、主装置72と遠隔制
御器74とから構成されており、主装置72は熱交換器
22、28などを設置した器具本体側に設置され、ま
た、遠隔制御器74は浴槽20内から入浴者が任意に調
節可能な浴室内などに設置される。給湯水流検出信号D
w1、給湯側の着火検出信号Df1、給湯側の水流量検出信
号Dm 、追焚水流検出信号Dw2及び追焚側の着火検出信
号Df2のディジタルデータは、入力回路721を経て中
央演算処理部(CPU)722に取り込まれる。また、
給湯温度検出信号At1及び追焚温度検出信号At2は、ア
ナログ信号であるため、入力部に設置されたマルチプレ
クサ724による時分割によって交互にアナログ・ディ
ジタル変換回路723に加えられ、アナログ・ディジタ
ル変換された後、CPU722に取り込まれる。
【0028】CPU722は、書込み専用の記憶素子
(ROM)725に書き込まれた加熱、供給または追焚
制御プログラムに従って演算処理を行う。また、取り込
んだ各種データ及び演算処理上のデータは、書込み、読
出し自由な記憶素子(RAM)726に書き込まれる。
【0029】加熱、供給または追焚制御の指令は、遠隔
制御器74のスイッチの操作によって行い、その指令信
号は遠隔制御送受信回路727に加えられ、CPU72
2に取り込まれる。
【0030】そして、CPU722の演算結果としての
各種制御出力である給湯側着火信号Sf1、開閉制御信号
Cv1、給湯側開閉制御信号Cv2、追焚側開閉制御信号C
v3、追焚側着火信号Sf2、給湯・注湯切換信号Sh1、追
焚・注湯切換信号Sh2及びポンプ駆動信号Dr は、出力
回路728からそれぞれ制御対象に加えられる。
【0031】このような風呂釜において、浴槽20内の
水量制御を追焚時を例に取って工程順に説明する。
【0032】(a) 給湯・注湯切換弁44を給湯側
a、追焚・注湯切換弁50を追焚側dに切り換えて、追
焚循環管路60を閉ループとして、追焚モードを設定す
る。
【0033】(b) この追焚モードに設定した後、ポ
ンプ56を駆動して浴槽20内の水4cの温度を均一温
度Tにする。その場合、浴槽20の水温Tは、温度セン
サ70によって検出する。
【0034】(c) 浴槽20内の水温を一定温度Tに
した後、元弁34及び追焚ガス弁64を開くとともに、
イグナイタ66に着火信号Sf2を与えて電流を流して発
熱させ、追焚バーナ24に着火する。
【0035】(d) ポンプ56によって水4cを循環
させながら、追焚燃焼によって、浴槽20内の水4cの
温度を温度Toより僅かに高い温度ΔTだけ均一に沸き
上げるとともに、温度ToからΔTへの所要時間tを測
定し、RAM726内に書き込む。
【0036】(e) そして、予め、追焚バーナ24の
燃焼による追焚燃焼能力Nを測定してROM725に記
憶して置くものとすると、浴槽20内の水量Qは、CP
U722で式(1)から、Q=N・t/ΔTとして算出
される。たとえば、ΔT=1℃とすると、浴槽20内の
水量Qは、Q=N・tとなる。
【0037】また、この浴槽20内の水量Qの算出は、
一定時間tに対して上昇温度ΔTを検出して、その上昇
温度ΔTをRAM726に記憶して式(1)から算出し
ても良い。
【0038】(f) そして、不足水量は浴槽20内の
水量Q、即ち、残水量と設定水量Qoから求めることが
てきる。即ち、設定水量Qoは、予め、浴槽20の容積
に応じて定まり、これは遠隔制御器74に設定して置
き、その設定水量QO と、浴槽20内の検出水量Qとか
ら差水量ΔQは、 ΔQ=QO −Q ・・・(2) から算出される。
【0039】(g) そこで、この差水量ΔQ、即ち、
不足水量分の湯水を浴槽20に供給する。即ち、温水4
bを浴槽20内に供給するため、給湯・注湯切換弁44
を注湯側b、追焚・注湯切換弁50を注湯側cに切り換
えて浴槽20内に温水4bを供給する。
【0040】この場合、給湯バーナ30に着火すること
により、水4aを加熱して温水4bを得て供給し、また
は、給湯バーナ30を着火しないで加熱しない水4aを
供給してもよい。
【0041】(h) 適量の注湯または注水を行った
後、給湯・注湯切換弁44を給湯側a、追焚・注湯切換
弁50を追焚側dに切り換えて浴槽20内に温水4bを
適正温度Tまで沸き上げて、適正湯量及び適正温度への
注湯・追焚を完了する。
【0042】なお、保温及び足し湯制御を行う場合に
は、一定の時間間隔を持って、自動的に浴槽20内への
注湯及び追焚を繰り返すことにより、浴槽20内の水量
Q及び温度Tを一定に保つ最適制御ができる。
【0043】また、追焚燃焼による沸き上げ時間は、熱
効率によって影響されるが、熱効率を低下させる要因に
は、浴槽の材質、追焚配管、外気温、器具固有のガス圧
セット値の誤差などがある。そこで、熱効率ηを次式に
より、 η=Qo ×(T2 −T1 )/S×to ・・・(3) 追焚時ごとにCPU722によって算出してRAM72
6に記憶させ、追焚時ごとにその値を更新する。ただ
し、Qoは設定水量(=注湯水量)、T1 は注湯動作に
て浴槽20へ供給された水の均一温度、T2 は沸き上り
均一温度(=沸き上り設定温度)、to は沸き上り時
間、Sは追焚インプット能力である。即ち、Qo ×(T
2 −T1 )は湯水に加えられる熱量、S×to はバーナ
側の発熱量である。
【0044】この場合、追焚バーナ側の発熱量である追
焚インプット能力Sは予めROM725の中に記憶して
おき、循環する湯水に加えられる熱量である追焚燃焼能
力Nは、追焚インプット能力Sと熱効率ηとの積(N=
S・η)で与えられる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果が得られる。 a.浴槽内の水量を電気的な信号線などを用いることな
く、遠隔的に検出することができ、たとえば、器具本体
と浴槽とが離れて設置される自動風呂釜の浴槽内の残水
量を検出し、この残水量を設定水量から減算することに
より不足水量を求め、その不足水量分の湯水を浴槽内に
供給するので、浴槽内の水量制御を行うことができる。 b.この水量制御では、循環経路を通しての浴槽内の湯
水の攪拌を伴う浴槽内の残水の温度検出に基づき、熱交
換器を動作させ、ポンプによって循環している湯水を加
熱して浴槽内の湯水を設定温度より僅かに高い温度を上
限とする特定温度に加熱し、この湯水の温度上昇に要す
る時間を計測することにより、残水量を演算しているた
め、時間を基準にした場合に比較して放熱損失分による
演算誤差を抑制できるとともに、浴槽内の湯水の温度上
昇を安全温度内に抑えることができ、安全性が高くしか
も正確に残水量を算出でき、水量制御の精度を高めるこ
とができる。 c.湯水に加えられる熱量は、バーナの発熱量と熱効率
との積で求められ、その熱効率は、浴槽内の一定水量と
この水量を熱交換器で加熱して得られた上昇温度との積
を、上昇温度に到達させるに要した時間とバーナの発熱
量との積で除すことにより求めた値を参照するので、熱
交換器、循環経路、浴槽等による熱損失分を除くことが
でき、循環経路が長くなっても、常に正確な値を参照で
き、正確な水量を検出できるため、水量制御の精度を高
めることができる。 d.また、熱効率は追焚き毎に求めて更新し、その値を
次回の追焚き時に参照するので、常に最新のデータを以
て水量を算出でき、外気温等の不確定要素による誤差を
除くことができ、その結果、正確な水量制御を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の浴槽内の水量制御方法及びその装置
の実施例である自動風呂釜を示す図である。
【図2】図2に示した自動風呂釜の給湯制御装置を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
4a,4c 水(湯水) 20 浴槽 22 追焚用熱交換器 56 ポンプ 60 追焚循環管路 72 給湯制御装置の主装置

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の水量が溜められる浴槽内の水量制
    御方法であって、 前記浴槽の湯水を循環経路を通してポンプで熱交換器に
    圧送して前記浴槽に循環させることにより、前記浴槽内
    の湯水を攪拌させ、 前記攪拌によって一定温度にした前記浴槽内の湯水温度
    を前記循環経路側で検出し、 この温度検出に基づき、前記熱交換器を動作させ、前記
    ポンプによって循環している湯水を検出温度から設定温
    度より僅かに高い温度まで加熱し、この 加熱によって前記検出温度から前記設定温度より僅
    かに高い温度まで上昇させるに要した加熱時間を計測
    し、 この加熱時間と前記熱交換器によって前記湯水に加えら
    れる熱量との積を前記上昇温度で除すことにより、前記
    浴槽内の残水量を算出し、 前記浴槽の設定水量から前記残水量を引いて不足水量を
    求め、 この不足水量分の湯水を前記浴槽に供給することを特徴
    とする浴槽内の水量制御方法。
  2. 【請求項2】 前記湯水に加えられる熱量は、前記熱交
    換器を加熱するバーナの発熱量と熱効率との積で与えら
    れ、前記熱効率は、前記浴槽内の一定水量とこの水量を
    前記熱交換器で加熱して得られた上昇温度との積を、前
    記上昇温度に到達させるに要した時間と前記バーナの発
    熱量との積で除すことにより求めた値であることを特徴
    とする請求項1記載の浴槽内の水量制御方法。
  3. 【請求項3】 前記熱効率は、追焚き毎に、前記浴槽内
    の一定水量とこの水量を前記熱交換器で加熱して得られ
    た上昇温度との積を、前記上昇温度に到達させるに要し
    た時間と前記バーナの発熱量との積で除すことにより求
    めた値を更新し、その値を次回の追焚き時の熱効率とし
    て参照することを特徴とする請求項2記載の浴槽内の水
    量制御方法。
  4. 【請求項4】 所定の水量が溜められる浴槽内の水量制
    御装置であって、 前記浴槽内の湯水を加熱する熱交換器とともに前記湯水
    を圧送するポンプを備えて前記湯水を循環させる循環経
    路と、 前記浴槽内の湯水温度を前記循環経路側で検出する温度
    センサと、 前記ポンプを駆動して前記浴槽内の湯水を前記循環経路
    に循環させることにより前記浴槽内の湯水を攪拌させ、
    この攪拌により一定温度にされた前記浴槽内の湯水の温
    度を前記温度センサによって検出し、この検出温度に基
    づいて前記熱交換器を動作させて前記湯水を加熱して前
    記浴槽内の湯水を検出温度から設定温度より僅かに高い
    温度まで上昇させるに要した加熱時間を計測し、この加
    熱時間と前記熱交換器によって前記湯水に加えられる熱
    量との積を前記上昇温度で除すことにより、前記浴槽内
    の水量を算出し、前記浴槽の設定水量から前記残水量を
    引いて不足水量を求め、この不足水量分の湯水を前記浴
    槽に供給する制御手段と、 を備えたことを特徴とする浴槽内の水量制御装置。
  5. 【請求項5】 前記湯水に加えられる熱量は、前記熱交
    換器を加熱するバーナの発熱量と熱効率との積で与えら
    れ、前記熱効率は、前記浴槽内の一定水量とこの水量を
    前記熱交換器で加熱して得られた上昇温度との積を、前
    記上昇温度に到達させるに要した時間と前記バーナの発
    熱量との積で除すことにより求めた値であることを特徴
    とする請求項4記載の浴槽内の水量制御装置。
  6. 【請求項6】 前記熱効率は、追焚き毎に、前記浴槽内
    の一定水量とこの水量を前記熱交換器で加熱して得られ
    た上昇温度との積を、前記上昇温度に到達させるに要し
    た時間と前記バーナの発熱量との積で除すことにより求
    めた値を更新し、その値を次回の追焚き時の熱効率とし
    て参照することを特徴とする請求項5記載の浴槽内の水
    量制御装置。
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