JPH08200805A - 高温差湯型給湯器 - Google Patents

高温差湯型給湯器

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JPH08200805A
JPH08200805A JP3622495A JP3622495A JPH08200805A JP H08200805 A JPH08200805 A JP H08200805A JP 3622495 A JP3622495 A JP 3622495A JP 3622495 A JP3622495 A JP 3622495A JP H08200805 A JPH08200805 A JP H08200805A
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pipe
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巌 竪山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温差湯使用中にも一般給湯を使える給湯器
において、一般給湯系から高温の湯が出湯するのを防止
した高温差湯型給湯器を提供すること。 【構成】 台所やシャワー等へ通じる一般給湯系を使用
中にバイパス弁11を開閉してそのときの流量変化から
バイパス弁の故障を診断し、バイパス弁11が故障して
いると判断されたときには浴槽41への高温差湯が行な
われないようにする。これにより浴槽への高温差湯給湯
中に一般給湯系が使用されたときにバイパス弁は正常に
動作していることが補償されているためにその高温湯が
そのまま一般給湯系より出湯されることはなく、必ずバ
イパス管路を通ってきた水によって薄められて温度を下
げた状態で出湯される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、台所や洗面台の蛇口あ
るいはシャワー等より湯を出湯させる一般給湯系のほか
に浴槽へ高温度の湯を足し湯して浴槽の湯水温度を上げ
させる高温差湯給湯系を備えた高温差湯型給湯器に関
し、さらに詳しくは、その高温差湯給湯系を介して浴槽
に高温度の湯を足し湯している最中に台所や洗面台の蛇
口あるいはシャワー等の一般給湯系に湯が流れるように
した高温差湯型給湯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般家庭などにおいて用いられる
この種の高温差湯型給湯器では、台所や洗面台の蛇口あ
るいはシャワー等より湯を出湯させる一般給湯系のほか
に、浴槽に高温度の湯を足し湯して浴槽の湯水温度を上
げさせる高温差湯給湯系を備えたものがすでに知られて
いる。
【0003】図7は、その従来一般的に知られている高
温差湯型給湯器の概略構成を示している。この図に示す
ものは、入水管21と出湯管22とが配設される熱交換
器23と、この熱交換器を加熱するガスバーナ24とを
備え、ガスバーナ24のガス管路にガス比例弁25や図
示しないガス電磁弁を設ける一方、前記出湯管22は台
所や洗面台の蛇口あるいはシャワー等へ案内されてい
る。
【0004】そして前記出湯管22より分岐点aにて分
岐して浴槽41へ湯を自動的に注湯する自動注湯管26
と、さらに出湯管22より分岐点bにて分岐して前記自
動注湯管26に合流する高温差湯管27とが配管されて
おり、これらの自動注湯管26および高温差湯管27に
はそれぞれその管路を開閉する電磁弁28、29が設け
られている。尚、高温差湯管27には最大流量を規制す
る湯ガバナ30が設けられている。
【0005】そして一方、前記入水管21には水の最大
流量を規制する水ガバナ31とこの入水管を流れる水の
流量を検知する流量センサ32とが設けられ、また前記
出湯管22には熱交換器23からの出湯温度を検知する
出湯温サーミスタ33、および台所・シャワー等の一般
給湯系への水の流れを検知する給湯水流センサ34が設
けられている。
【0006】このように構成された給湯器では、浴槽内
への湯水温度を上げるべく浴槽への高温差湯給湯を行な
っている最中に台所やシャワー等の蛇口を開かれた場
合、通常これらの台所やシャワー等への一般給湯が優先
するようになっているが、その場合に浴槽への高温差湯
用の湯の温度は通常80℃程度の高温度となっているた
めにこの高温度の湯がそのまま一般給湯系より出湯され
ると、使用者はその高温度の湯によって思わぬ火傷(や
けど)を負ってしまう等のおそれがあった。
【0007】そこでこれの解決として、図8に示したよ
うに、前記熱交換器23を通らずに(バイパスして)、
入水管21と出湯管22とを直接継ぐバイパス管36を
設け、出湯管22にはそのバイパス管の接続点cより上
流側に逆流防止弁37を設けてそのバイパス管36を通
って入水管21より流れてきた水が出湯管22を逆流し
て自動注湯管26あるいは高温差湯管27へ流入しない
ようにする一方、バイパス管36にはこれを開閉するバ
イパス弁38を設けている。
【0008】そして浴槽41への高温差湯中にはそのバ
イパス弁38をコントローラからの指令により開いたま
まの状態にしておき、台所の蛇口やシャワー等の一般給
湯系が開かれた時にその高温度の湯がバイパス管36を
通って入水管21より供給される水によって直ぐに薄め
られる(ミキシングされる)ようになっている。これに
よって使用者が不用意に高温度の湯によって火傷等を負
うことが回避されるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなバイパス管路を備えた高温差湯型給湯器においても
次のような問題があった。すなわち、浴槽へ高温度の湯
を給湯している最中に台所等の一般給湯系が開かれたと
きに、通常はバイパス管路のバイパス弁が開いていて高
温度の湯が直ちに水によって薄められて温度を下げた状
態で一般給湯系より出湯されるものであるが、そのバイ
パス弁が故障状態にあって開いていないとするとその浴
槽へ差湯されていた高温度の湯が水によって薄められな
い熱い状態のまま一般給湯系より出湯されることにな
る。
【0010】そうすると使用者は、このような熱い湯が
出てくることは予期していないためその熱い湯によって
思わぬ火傷を負ってしまう等のトラブルが懸念されてい
た。本発明は、このような問題点を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、バイパス管
路に設けられるバイパス弁の故障診断機能を備え、その
バイパス弁の故障時には高温差湯給湯が使用できないよ
うにした高温差湯型給湯器を提供することにある。これ
により浴槽への高温給湯時に台所等の一般給湯系を使用
したときに使用者が思わぬ火傷等を負わないようにする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の高温差湯型給湯器は、入水管および出湯管を備
えた熱交換器と、その熱交換器を加熱するガスバーナと
を備えた一般給湯系のほかに、その一般給湯系の出湯管
より分岐して浴槽へ継がれ、浴槽の湯水に高温湯を足し
湯する高温差湯給湯系を備え、前記一般給湯系の入水管
と出湯管との間に前記熱交換器をバイパスしてバイパス
管が設けられると共に、該バイパス管にはこのバイパス
管路を開閉するバイパス弁が設けられ、前記高温差湯給
湯系を介して浴槽へ高温差湯が行なわれているときには
前記バイパス弁が開状態にあり、そのとき前記一般給湯
系が開かれたときにその高温湯が前記バイパス管を流れ
る水によってミキシングされて一般給湯系より出湯され
るようにしたものにおいて、前記高温差湯給湯系が閉状
態で前記一般給湯系が開状態のとき前記バイパス管路の
バイパス弁を開閉して前記一般給湯系の入水管を流れる
流水量の変化を検知する流量変化検知手段と、該流量変
化検知手段からの検知信号によりバイパス弁を開閉動作
させても前記検知信号に変化がないときにバイパス弁が
故障していると判断するバイパス弁故障判断手段とを備
え、該バイパス弁故障判断手段によりバイパス弁が故障
していると判断されたときに浴槽への高温給湯が禁止さ
れるように構成したことを要旨とするものである。その
場合に前記バイパス弁の開閉動作は、一般給湯開始後出
湯温が安定するまでの間に行うようにするのがよい。
【0012】
【作用】このように構成された本発明の高温差湯型給湯
器によれば、台所や洗面台あるいはシャワー等へ通じる
一般給湯系を使用の場合には、入水管を通って熱交換器
へ導かれた水はガスバーナによって加熱されて出湯管よ
り台所・シャワー等へ案内されて出湯され、また浴槽へ
通じる高温差湯給湯系を使用の場合には、その熱交換器
で加熱された高温湯が出湯管から浴槽へ案内され、浴槽
中の湯水に足し湯され、さらに浴槽への高温差湯給湯系
を使用中に台所等の一般給湯系が使用された場合には、
その熱交換器で加熱された高温湯はバイパス管を介して
導かれた水によって直ちに薄められて湯温を下げた状態
で台所等の一般給湯系より出湯される。
【0013】そして高温差湯給湯系が閉状態にあり一般
給湯系が使用されている間(一般給湯系が開状態のと
き)に、バイパス管路のバイパス弁を開閉することによ
り前記一般給湯系の入水管を流れる流水量の変化が検知
され、そのバイパス弁の開閉によって入水管を流れる流
水量に変化がないときにはバイパス弁が故障していると
判断される。そしてその場合には浴槽への高温給湯が禁
止されるので使用者がその高温湯によって火傷を負うよ
うなアクシデントが生じるようなことはない。そしてそ
の場合にバイパス弁の開閉動作を一般給湯開始後出湯温
が安定するまでに行うようにすれば、出湯温度に殆ど影
響を与えることなくバイパス弁のチェックが出来る。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を具体化した一実施例を図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本実施例に係る高
温差湯型給湯器の概略的な全体構成を示したものであ
る。この高温差湯型給湯器は、入水管1と出湯管2とが
配管される熱交換器3と、この熱交換器3を流れる水を
加熱するためのガスバーナ4と、出湯管2から分岐して
浴槽41へ湯を供給する浴槽給湯管6と、入水管1から
分岐して出湯管2の浴槽給湯管6との分岐部bより下流
の位置に接続されるバイパス管8と、出湯管2の浴槽給
湯管6との分岐部bより上流の位置から分岐して浴槽給
湯管6に接続される差湯管5とを有している。また、出
湯管2のバイパス管8との接続部cより下流には、図示
しないシャワーや台所等に至る一般給湯管7が接続され
ている。
【0015】前記ガスバーナ4には燃料ガスの流量調整
をするガス比例弁21および図示しないがこのガス管路
を開閉するガス電磁弁が設けられる。また入水管1のバ
イパス管8との分岐部eより下流には、水の流量を検出
する流量センサ10が設けられ、一方、上流には水の最
大流量を規制する水ガバナ9および入水温度を測定する
入水サーミスタ17がそれぞれ設けられている。バイパ
ス管8には、電磁開閉式のバイパス弁11が設けられて
いる。
【0016】一方出湯管2には、差湯管5との分岐部a
より上流の位置に、熱交換器3からの出湯温度を測定す
る出湯サーミスタ12が設けられ、また浴槽給湯管6と
の分岐部bとバイパス管8との接続部cとの間の位置
に、バイパス管8から浴槽給湯管6への水の流入を防止
する逆止弁15が設けられている。また出湯管2のバイ
パス管8との接続部cより下流の位置には、流れの有無
を検知する給湯水流センサ16が設けられ、一般給湯管
7に接続されている。また、浴槽給湯管6には浴槽41
へ自動給湯するときに開弁される注湯電磁弁14が設け
られ、一方差湯管5には浴槽41へ高温差湯するときに
開弁される高温差湯電磁弁13と最大流量を規制する湯
ガバナ20とがそれぞれ設けられている。
【0017】そしてコントローラ18では前述の流量セ
ンサ10、出湯サーミスタ12、給湯水流センサ16及
び入水サーミスタ17から信号を受け、ガス比例弁2
1、バイパス弁11、注湯電磁弁14、高温差湯電磁弁
13等を制御するようになっている。このコントローラ
18は、公知のCPU、ROM、RAM等により構成さ
れ、コントローラ18のROMには、後述する給湯切換
制御等を行うための種々のプログラムが格納されてい
る。また、コントローラ18はリモコン19を備え、こ
のリモコン19により、浴室内や台所等から高温差湯型
給湯器を遠隔操作することができる。尚、リモコン19
にはこの高温差湯型給湯器の運転状況を表示するための
表示機能や警報機能も有している。
【0018】次に、このように構成された高温差湯型給
湯器の動作について説明する。この高温差湯型給湯器の
動作は、基本的には入水管1から供給される水を熱交換
器3においてガスバーナ4の熱で加熱し、その湯を差湯
管5あるいは浴槽給湯管6を経て浴槽41へ供給し、あ
るいは一般給湯管7を経て台所の蛇口やシャワー等へ供
給することである。かかる湯の給湯系の切換は、コント
ローラ18により、ガス比例弁21の開度を調整し、あ
るいはバイパス弁11、注湯電磁弁14および高温差湯
電磁弁13の開閉を制御することにより行われる。以
下、この高温差湯型給湯器における、自動湯張り、高温
差湯、一般給湯の各給湯動作を説明する。
【0019】まず初めに浴槽41に入浴適温の湯を自動
湯張りする場合には、一般給湯系の蛇口やシャワー等が
閉じられた状態で、リモコン19によりコントローラ1
8への指令により、高温差湯電磁弁13は閉じたまま
で、注湯電磁弁14が開かれる。このため、熱交換器3
から浴槽給湯管6を経て浴槽41へ湯が流れ、この流れ
が流量センサ10により検出されると、ガスバーナ4が
点火され、出湯サーミスタ12の検知水温がリモコン1
9で設定された入浴適温、例えば42℃程度となるよう
にガス比例弁21が制御される。
【0020】かかる自動湯張りは、浴槽41を満たすの
に必要十分なように、リモコン19で設定された所定の
積算流量に達するまで行われる。自動湯張りが終了する
と、注湯電磁弁14は閉じられて湯の供給が停止され、
ガスバーナ4は消火する。また、自動湯張りの終了時に
は、リモコン19の警報機能を利用して、その旨が使用
者へ知らされる。
【0021】次に、浴槽41に残り湯があり、高温差湯
を行って浴槽42の残り湯に足し湯する場合について説
明すると、この場合には前記した自動湯張りと同様に蛇
口やシャワー等を閉じた状態でリモコン19によりコン
トローラ18にその旨が指令され、注湯電磁弁14は閉
じられ、高温差湯電磁弁13及びバイパス管8のバイパ
ス弁11は開かれる。
【0022】このため、熱交換器3から差湯管5を経て
浴槽41へ湯が流れ、この流れが流量センサ10により
検出されて自動湯張りの場合と同様にガスバーナ4が点
火され、出湯サーミスタ12の検知水温が高温、例えば
80℃程度となるようにガス比例弁21が制御される。
この場合には差湯管5に湯ガバナ20を設けることで流
量を制限し、80℃程度の十分な高温度の湯が得られる
ものである。なお、バイパス管8のバイパス弁11は開
いているが、逆止弁15により、浴槽給湯管6への流れ
が禁じられている。
【0023】かかる高温差湯は、予め定められた所定時
間行われる。高温差湯が終了すると、高温差湯電磁弁1
3は閉じられて湯の供給が停止され、自動湯張りが終了
したときと同様にガスバーナ4は消火する。また、高温
差湯の開始時には、リモコン19の警報機能を利用し
て、その旨が知らされる。
【0024】次に、蛇口等の一般給湯を使用する場合を
説明する。この場合にはバイパス弁11、、高温差湯電
磁弁13および注湯電磁弁14はいずれも閉じられてい
るために熱交換器3から一般給湯管7を経て蛇口等へ湯
が流れる。このとき流量センサ10及び給湯水流センサ
16がオンされ、コントローラ18の指令によりガスバ
ーナ4が点火され、出湯サーミスタ12の検知水温が給
湯適温、例えば40℃程度となるようにガス比例弁21
が制御される。蛇口等を閉栓すると、給湯水流センサ1
6がオフされ、コントローラ18の指令によりガスバー
ナ4が消火される。
【0025】かかる高温差湯型給湯器においては、高温
差湯を行っている途中で蛇口等を開いた場合には、一般
給湯を優先して高温差湯が中断される。しかし、高温差
湯のための高温の湯がそのまま蛇口等から出ると危険な
ので、バイパス管8からの冷水と混合され温度が下げら
れて一般給湯管7に流入するようになっている。そし
て、ガス比例弁21を制御して熱交換器3の出湯温度が
下がってから、バイパス弁11を閉じる給湯切換ルーチ
ンのプログラムがをコントローラ18により実行され
る。
【0026】図2は、バイパス管路8に設けられるバイ
パス弁11の故障診断を行なうための、バイパス弁11
の開閉チェックのタイミングチャートを示したものであ
る。横軸に時間(t)を採り、縦軸に流量センサ10に
より検知される水の流量(W)を採っている。このタイ
ミングチャートには、自動給湯弁(この実施例では、高
温差湯電磁弁13及び注湯電磁弁14を指す。)がOF
F状態にある(すなわち、浴槽への注湯が行なわれてい
ない状態にある)場合の水流スイッチ(給湯水流センサ
16)のON/OFFのタイミングとバイパス弁11の
開閉のタイミング、並びにこれらの作動と流量センサ1
0により検知される流量変化との関係が示されている。
【0027】かくしてこのタイミングチャートに示され
るように、自動給湯弁がOFFの状態においてはバイパ
ス弁11も閉じられているが、そのときに台所の蛇口が
開かれる等により一般給湯系が開かれると、水流スイッ
チ(給湯水流センサ16)がONされる。それから流量
安定待時間(T1 )が経過した時点でバイパス弁11が
開かれ、流量増減チェック異常判定時間(T4 )後また
は、時間中に流量減少判定値を満たした時点でそのバイ
パス弁11が閉じられ、閉じられた時点より判定時間
(T4 )の間の流量戻り判定値(ΔQ2 )が検出され
る。しかる後バイパス弁11以外の要因による流量変化
の有無を確認のため一定の時間(T3 )経過の間の流量
変化(±ΔQ3 )が検出され、最終的にバイパス弁11
の作動の正常・異常が判定されるものである。
【0028】図3は、バイパス弁の開閉チェックを複数
回繰り返して異常判定をなす場合のタイミングチャート
を示したものである。このタイミングチャートでは、自
動給湯弁がOFFの状態においてバイパス弁11も閉じ
られているが、そのときに台所の蛇口が開かれる等によ
り一般給湯系が開かれることにより水流スイッチ(給湯
水流センサ16)がONされと、流量安定待時間(T
1 )が経過した時点でバイパス弁11が開かれ、流量増
減チェック異常判定時間(T4 )が経過した時点でその
バイパス弁11が閉じられて、その時間(T4 )の間の
流量減少判定値(ΔQ1 )が検出される。
【0029】さらにバイパス弁11を閉じてから一定時
間(T4 )経過の間の流量変化(±ΔQ2 )が検出され
る。そして再チェック待ち時間(T2 )が経過するのを
待って2回目のバイパス弁の開閉チェックを行ない、こ
れをN回繰り返すことにより最終的にバイパス弁11の
作動の正常・異常が判定されるものである。このタイミ
ングチャートのようにバイパス弁の開閉チェックを複数
回繰り返すようにすれば、そのバイパス弁の正常・異常
の判断がより一層正確になされることは言うまでもな
い。
【0030】尚、図2および図3に示したタイミングチ
ャートにおける各種の記号は、以下の通りである。 T1 :流量安定待時間(4秒) T2 :再チェック待時間(3秒) T3 :バイパス弁以外の要因による流量変化なし確認
時間(2秒) T4 :流量増減チェック異常判定時間(2.5 秒) ΔQ1 :流量減少判定値(15%) ΔQ2 :流量増加判定値(15%) ΔQ3 :バイパス弁以外の要因による流量変化有無判定
値(15%) N :異常判定回数
【0031】両タイミングチャートにおいてバイパス弁
の開チェックを行なっている間はトータル流量は変化し
ないので熱交換器の出湯温制御を休止させ、水栓から供
給する湯温に変化はほとんどない。
【0032】次に図4〜図6に示したフローチャートに
従って本発明に係るバイパス弁の故障診断機能について
説明する。この判定ルーチンでは、まず初めに異常回数
ηの初期化が行なわれ(ステップ1、以下単に「S1」
のように表記する。)、次いで水流スイッチ16がOF
Fになっているか否かが判断される(S2)。
【0033】このS2で水流スイッチ16がOFF状態
にある(S2:「YES」)と判断されれば、次にこの
水流スイッチ16がONされたか否かが判断され(S
3)、このS3で水流スイッチ16がONされた(S
3:「YES」)と判断されれば、タイマ(T1 )が起
動される(S4)。
【0034】そして自動給湯弁(この実施例では、高温
差湯電磁弁13及び注湯電磁弁14を指す。)が閉じて
いるか否かが判断され(S5)、自動給湯弁が閉じてい
る(S5:「YES」)と判断されれば、バイパス管路
のバイパス弁11が閉じられる(S6)。
【0035】次に前述のタイマ(T1 )のカウントが終
了したか否かが判断され(S7)、タイマカウントが終
了した(S7:「YES」)と判断されれば、次に入水
管1を流れる水の流量がチェック許可流量を越えたか否
かが判断される(S8)。そしてS8で流量がチェック
許可流量を越えた(S8:「YES」)と判断されれ
ば、次にタイマ(判定時間T4 )が起動され(S9)、
さらにバイパス管路のバイパス弁11が開かれる(S1
0)。
【0036】そして次にΔQ1 以上の水量の流れが減少
したか否かが判断され(S11)、ΔQ1 以上の水流減
が生じていない(S11:「NO」)と判断されておれ
ば、タイマカウント終了を待って(S12:「YE
S」)流量減少フラグ(FG)を「0」とし、「バイパ
ス弁11の異常」と判断する(S13)ものである。
【0037】そして再度、タイマ(判断時間T4 )を起
動させ(S14)、バイパス弁11を閉じ(S15)、
しかる後ΔQ2 以上の流量の増加があったか否かが判断
され(S16)、ΔQ2 以上の流量の増加がない(S1
6:「NO」)と判断されておれば、タイマカウントが
終了した時点(S17:「YES」)で流量減少フラグ
(FG)が「0」になっているか否かが判断され(S1
8)、この場合には流量減少フラグ(FG)は「0(異
常)」になっているので「YES」と判断されて(S1
8:「YES」)異常回数値「η」が「η+1」にカウ
ントアップ(インクリメント)される(S19)。
【0038】そしてこの異常回数値「η」が判定回数を
越えていないと判断されれば(S20:「NO」)、再
チェックに回され、異常回数値「η」が判定回数に到達
したと判断されれば(S20:「YES」)、バイパス
弁の異常判定がなされて(S21)この判定ルーチンが
終了する。
【0039】異常回数値「η」が判定回数を越えていな
いと判断された場合の再チェックは、タイマ(再チェッ
ク待時間T2 )が起動されて(S22)後、再度自動給
湯弁(高温差湯電磁弁13及び注湯電磁弁14)が閉じ
ているか否か(S5)の判断以降のルーチンフローが実
行されることにより行なわれる。
【0040】一方、前述のS11においてΔQ1 以上の
水量の減少が生じている(S11:「YES」)と判断
された場合には、バイパス弁11の「開」チェックは正
常に作動したと判断されて流量減少フラグ(FG)が
「1(正常)」とされる(S23)。そしてS14以降
のバイパス弁「閉」チェックのルーチンフローの実行が
なされるが、バイパス弁11を閉じた後(S15)のΔ
2 以上の流量の増加があったか否かの判断(S16)
においてΔQ2 以上の流量の増加があった(S16:
「YES」)と判断されれば、次にバイパス弁の「開」
チェックも正常か否かの判定ルーチンに移行する。
【0041】このバイパス弁の「閉」チェック判定ルー
チンでは、初めに流量減少フラグ(FG)が「1(正
常)」となっているか否かが判断され(S25)、この
場合には前述のS23において流量減少フラグ(FG)
が「1(正常)」となっているので「YES」と判断さ
れ(S25:「YES」)、次にタイマ(T3 )が起動
される(S26)。そして次にΔQ3 以上の流量変化が
生じないか否かが判断され(S27)、ΔQ3 以上の流
量変化は生じていない(S27:「NO」)と判断され
れば、タイマカウントの終了を待って(S28:「YE
S」)バイパス弁が正常に作動しているとの判定がなさ
れる(S29)。
【0042】そしてこの判定ルーチンも終了するもので
あるが、このS26〜S29までのルーチンは、一応S
16でバイパス弁の「閉」チェックも正常に作動してい
ると推認される一方で、他の要因による流量変化でない
ことを確認のため実行されるものである。
【0043】尚、S27でΔQ3 以上の流量変化があっ
た(S27:「YES」)と判断されれば、バイパス弁
の正否判定の再チェックに回され、既述のS22以降の
ルーチンフローの実行が繰り返されることとなる。
【0044】一方、前述のバイパス弁「開」チェックの
ルーチンフローにおいて、S13でバイパス弁の「開」
チェックが異常であると判断された場合にも、S16で
ΔQ2 以上の流量増加があった(S16:「YES」)
と判断される場合があるが、この場合にはバイパス弁の
「閉」チェック判定ルーチンにおいて、S25で流量減
少フラグが「1」ではない(S25:「NO」)と判断
され、この場合にもバイパス弁の正否判定の再チェック
に回される。S22以降のルーチンフローが繰り返して
実行される。
【0045】また逆に前述のバイパス弁「開」チェック
のルーチンフローにおいて、S23でバイパス弁の
「開」チェックが正常であると判断された場合にも、S
16でΔQ2 以上の流量増加がない(S16:「N
O」)と判断され、S18で流量減少フラグ(FG)が
「0」ではない(S18:「NO」)と判断される場合
があるが、この場合にもバイパス弁の正否判定の再チェ
ックに回され、S22以降のルーチンフローが繰り返し
て実行される。
【0046】そして最終的には、バイパス弁の異常判定
がなされると、コントローラ18からの指令により高温
差湯電磁弁13が開かないようにし、かつ、リモコン1
9にバイパス弁11の故障表示をなしたり等、使用者に
注意をうながしたりすることによりこの給湯器使用上の
安全性が担保されるものである。
【0047】かくして上記実施例について説明したよう
に、バイパス管路に設けられるバイパス弁の開閉チェッ
クを、一般給湯系が使用されている間に行なわれるよう
にしておけば、浴槽への差し湯の間にはバイパス弁は正
常に開いていて浴槽への差し湯から一般給湯への使用切
換えが行なわれたときに直ちにバイパス管を流れる水に
よって薄められて湯温を下げて出湯されるものであるか
ら利用者が思わぬ火傷(やけど)を負うことは回避され
る。
【0048】そして一般給湯系からの出湯温度が所定の
温度まで下がった後はバイパス弁11を閉じることによ
り蛇口等からの出湯温度の安定状態が得られるものであ
る。またバイパス弁11の開閉動作を一般給湯開始後出
湯温が安定するまでの間に行うようにすれば、出湯温度
に殆ど影響を与えることなくバイパス弁の故障診断チェ
ックができるので使用上全く問題は生じない。
【0049】本発明は、上記実施例に何ら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の
変形・改良が可能であることはもちろんである。たとえ
ば、この実施例に示した給湯器には追焚き機能が備わっ
ていないが、追焚機能を備えた高温差湯型給湯器にも適
用できるものである。
【0050】また上記実施例では浴槽への給湯として自
動注湯系と高温差湯給湯系とを並列的に備えたものにつ
いて説明したが、これに把われるものではなく、たとえ
ば自動注湯系と高温差湯給湯系とを1本の給湯管路で兼
用し、その給湯管路に設けられる開閉弁の開度をたとえ
ばモータ駆動により調節することにより自動給湯では4
0℃程度の通常湯温に、また高温差湯給湯では80℃程
度の高温度の湯温になるようにその流量を可変できるよ
うにしたものにも適用される。さらにバイパス管路に設
けられるバイパス弁は必ずしも電磁弁に限られず、他の
形態のものであってもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の高温差湯型給湯器では、その一般給湯系の入水管
と出湯管との間をバイパスするバイパス管路に設けられ
るバイパス弁の故障診断を予め行ない故障と判断した場
合は、高温差湯給湯を禁止しているために、台所やシャ
ワー等の蛇口を開いて一般給湯系の使用に切換えた際
に、不用意にその高温度の湯が一般給湯系より出湯され
ることは回避され、使用者は不意にその高温度の出湯に
よって火傷を負うようなこともなく安心して使用できる
という利益を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る高温差湯型給湯器の概
略構成を示した全体図である。
【図2】この高温差湯型給湯器におけるバイパス弁の故
障診断を行なう際のタイミングチャートである。
【図3】同じくこの高温差湯型給湯器におけるバイパス
弁の故障診断のタイミングチャートであるが、このバイ
パス弁の開閉操作を複数回行なって判定する例を示した
ものである。
【図4】この高温差湯型給湯器におけるバイパス弁の故
障判定ルーチンを説明するフローチャートである。
【図5】図4に示したフローチャートのつづきである。
【図6】図4および図5に示したフローチャートのつづ
きである。
【図7】従来一般に知られる高温差湯型給湯器の概略構
成を示した図である。
【図8】図7に示した高温差湯型給湯器の他の例として
バイパス管路を備えたものの概略構成を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 入水管 2 出湯管 3 熱交換器 4 ガスバーナ 5 差湯管 6 浴槽給湯管 7 一般給湯管 8 バイパス管 10 流量センサ 11 バイパス弁 13 高温差湯電磁弁(自動給湯弁) 16 給湯水流センサ(水流スイッチ) 18 コントローラ 41 浴槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入水管および出湯管を備えた熱交換器
    と、その熱交換器を加熱するガスバーナとを備えた一般
    給湯系のほかに、その一般給湯系の出湯管より分岐して
    浴槽へ継がれ、浴槽の湯水に高温湯を足し湯する高温差
    湯給湯系を備え、前記一般給湯系の入水管と出湯管との
    間に前記熱交換器をバイパスしてバイパス管が設けられ
    ると共に、該バイパス管にはこのバイパス管路を開閉す
    るバイパス弁が設けられ、前記高温差湯給湯系を介して
    浴槽へ高温差湯が行なわれているときには前記バイパス
    弁が開状態にあり、そのとき前記一般給湯系が開かれた
    ときにその高温湯が前記バイパス管を流れる水によって
    ミキシングされて一般給湯系より出湯されるようにした
    高温差湯型給湯器において、 前記高温差湯給湯系が閉状態で前記一般給湯系が開状態
    のとき前記バイパス管路のバイパス弁を開閉して前記一
    般給湯系の入水管を流れる流水量の変化を検知する流量
    変化検知手段と、 該流量変化検知手段からの検知信号によりバイパス弁を
    開閉動作させても前記検知信号に変化がないときにバイ
    パス弁が故障していると判断するバイパス弁故障判断手
    段とを備え、該バイパス弁故障判断手段によりバイパス
    弁が故障していると判断されたときに浴槽への高温給湯
    が禁止されるように構成したことを特徴とする高温差湯
    型給湯器。
  2. 【請求項2】 前記バイパス弁の開閉動作を一般給湯開
    始直後、出湯温が安定する迄の間に行うことを特徴とす
    る請求項1記載の高温差湯型給湯器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11153354A (ja) * 1997-11-21 1999-06-08 Noritz Corp 給湯器の故障診断方法および故障診断装置
JP2011043274A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Tokyo Gas Co Ltd お湯はり用温水配管を備えた給湯器
JP2012083061A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Panasonic Corp 給湯機
US11408643B2 (en) * 2019-02-26 2022-08-09 Noritz Corporation Water heating apparatus with immediate hot water supply function and water heating system

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