JP2023135374A - 災害時自動水張りシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】断水が発生する前に予測される災害の大きさに応じた適量の水を浴槽に水張りすることができる災害時自動水張りシステムを提供する。【解決手段】浴槽1に水張りを行う注水部Wと、災害の予告に関連する災害関連情報を取得する災害関連情報取得部Jと、災害関連情報取得部Jが取得した災害関連情報の危険レベルに応じて浴槽1に注水する目標注水量を判別する注水量判別部B1と、注水部Wにて目標注水量を浴槽1に水張りする災害用水張り処理を実行する制御部Cとが備えられている。【選択図】図1
Description
本発明は、断水が発生するような災害に備えて、浴槽に水張りして生活用水を確保する災害時自動水張りシステムに関する。
地震が発生する災害や大雨、洪水、土砂等の気象災害などの災害が発生した際には、断水となることが想定されるものであり、断水になっても、トイレや洗面等に使用する生活用水を確保する必要があり、災害が発生したときに浴槽に水張りして生活用水を確保する災害時自動水張りシステムが提案されている。
かかる災害時自動水張りシステムの従来例として、浴槽に水張りする注水部として機能する給湯器付き風呂釜に、地震の発生を検知する感震器を備えさせて、地震の発生を検知すると、給湯器付き風呂釜にて、浴槽に水張りするようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
災害時自動水張りシステムの別の従来例として、浴槽に水張りする注水部として機能する風呂給湯装置と、風呂給湯装置を遠隔操作する共にテレビ放送を視聴可能とするテレビ機能付きリモコンが備えられ、テレビ機能付きリモコンが、放送局からの緊急警報放送を受信すると、風呂給湯装置を作動させ浴槽に水張りするようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1においては、感震器が地震の発生を検知したときに、浴槽に水張りする(注水する)ものであるから、浴槽に水張りする(注水する)途中において、断水や停電が発生して、所定の水張りを行えなくなる不都合がある。
特許文献2においては、テレビ機能付きリモコンが放送局から発信される緊急警報放送に基づいて浴槽に水張りするものであるため、テレビ機能付きリモコンが装備されていない場合には、浴槽に水張りする(注水する)ことができない不都合がある。
ところで、災害の発生に備えて、入浴時以外においても、常に浴槽に水張りしておくことが考えられるが、この場合、例えば、幼い子供がいる家庭においては子供が浴槽にて溺れる等の事故が発生する虞がある。このため、事故発生の防止の観点からは、むやみに浴槽に水張りしておかないようにすることが注意喚起されている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、断水が発生する前に予測される災害の大きさに応じた適量の水を浴槽に水張りすることができる災害時自動水張りシステムを提供する点にある。
本発明の災害時自動水張りシステムの特徴構成は、浴槽に水張りを行う注水部と、災害の予告に関連する災害関連情報を取得する災害関連情報取得部と、前記災害関連情報取得部が取得した前記災害関連情報の危険レベルに応じて前記浴槽に注水する目標注水量を判別する注水量判別部と、前記注水部にて前記目標注水量を前記浴槽に水張りする災害用水張り処理を実行する制御部とが備えられている点にある。
すなわち、災害関連情報取得部が災害の予告に関連する災害関連情報を取得すると、注水量判別部が、災害関連情報の危険レベルに応じて浴槽に注水する目標注水量を判別することになり、制御部が、注水部にて目標注水量を浴槽に水張りする災害用水張り処理を実行することになり、生活用水が浴槽に貯留されることになる。
災害の予告に関連する災害関連情報とは、災害が発生する前に事前に取得できる情報であり、具体的には、例えば、市町村が内閣府の「避難情報に関するガイドライン」をもとに発令する避難情報や、気象庁が発信する緊急地震速報を利用することができる。
災害関連情報の危険レベルとは、例えば、地震が発生した場合に、浴槽を備える家屋が存在する地域に対して揺れが発生することが予測され、発生した地震の大きさ(震度、マグニチュード)が大きいほど危険レベルが高いとする等、災害が発生した場合に断水が発生する確率の大きさに対応するレベルとして定めることができる。
そして、災害関連情報の危険レベルが高いほど浴槽に水張りする目標注水量を多くするように定めることにより、危険レベルが高いほど断水する期間が長くなっても、生活用水を適切に確保することができる。
しかも、災害関連情報の危険レベルに応じて目標注水量を定めるものであるから、浴槽に水張りすることに起因する事故発生を極力防止できる。つまり、例えば、災害関連情報を取得すれば、単に、浴槽に満水となる状態に水張りする場合には、浴槽に水張りすることに起因する事故発生を生じ易くなるが、浴槽に水張りする目標注水量を災害関連情報の危険レベルに応じて変化させることにより、浴槽に水張りすることに起因する事故発生を極力防止できる適量の水張りを行うことができる。
要するに、本発明の災害時自動水張りシステムの特徴構成によれば、断水が発生する前に災害の大きさに応じた適量の水を浴槽に水張りすることができる。
本発明の災害時自動水張りシステムの更なる特徴構成は、前記浴槽が自動排水栓を備え、
前記制御部が、前記災害用水張り処理を実行するときに、前記自動排水栓を閉じる閉じ操作処理を実行する点にある。
前記制御部が、前記災害用水張り処理を実行するときに、前記自動排水栓を閉じる閉じ操作処理を実行する点にある。
すなわち、制御部が、災害用水張り処理を実行するときに、自動排水栓を閉じる閉じ操作処理を実行するものであるから、自動排水栓が開き状態になっていても、災害用水張り処理を実行する際には、自動排水栓を閉じ状態にすることができる。
要するに、本発明の災害時自動水張りシステムの更なる特徴構成によれば、災害用水張り処理が実行されることにより、浴槽に注水された水が貯留されることなく浴槽の排水孔より排水されてしまう無駄を回避しながら、浴槽に生活用水を適切に貯留できる。
本発明の災害時自動水張りシステムの更なる特徴構成は、前記注水量判別部が、前記災害関連情報の前記危険レベルの変化に伴って前記目標注水量を変更し、
前記制御部が、前記災害用水張り処理を実行しているときに、前記注水量判別部にて前記目標注水量が変更されると、変更された前記目標注水量を前記浴槽に水張りする点にある。
前記制御部が、前記災害用水張り処理を実行しているときに、前記注水量判別部にて前記目標注水量が変更されると、変更された前記目標注水量を前記浴槽に水張りする点にある。
すなわち、制御部が、災害用水張り処理を実行しているときに、注水量判別部にて目標注水量が変更されると、変更された目標注水量を浴槽に水張りする。つまり、災害用水張り処理を実行しているときに、目標注水量が少なくなる又は多くなっても、変更された目標注水量を浴槽に水張りすることができる。
したがって、災害用水張り処理を実行しているときに、注水量判別部にて目標注水量が変更されても、最新の災害関連情報の危険レベルに応じた目標注水量を浴槽に水張りする(注水する)ことができる。
要するに、本発明の災害時自動水張りシステムの更なる特徴構成によれば、最新の災害関連情報の危険レベルに応じた目標注水量を浴槽に水張りすることができる。
本発明の災害時自動水張りシステムの更なる特徴構成は、前記制御部が、前記災害用水張り処理を実行しているときに、前記注水量判別部にて変更された前記目標注水量が既に水張りした既注水量よりも少ない場合には、前記災害用水張り処理を停止し、かつ、前記既注水量が変更された前記目標注水量となるように前記自動排水栓を開いて前記浴槽から排水する補正排水処理を実行する点にある。
すなわち、災害用水張り処理を実行しているときに、注水量判別部にて変更された目標注水量が既に水張りした既注水量よりも少ない場合には、制御部が、災害用水張り処理を停止し、加えて、既注水量が変更された目標注水量となるように自動排水栓を開いて浴槽から排水する補正排水処理を実行することになる。
したがって、災害用水張り処理を実行しているときに、注水量判別部にて変更された目標注水量が既に水張りした既注水量よりも少ない場合においても、変更された目標注水量を適切に浴槽に水張りすることができる。
要するに、本発明の災害時自動水張りシステムの特徴構成によれば、変更された目標注水量を適切に浴槽に水張りすることができる。
本発明の災害時自動水張りシステムの更なる特徴構成は、前記注水量判別部が、前記災害関連情報の前記危険レベルの変化に伴って前記目標注水量を変更し、
前記制御部が、前記災害用水張り処理の実行後において前記注水量判別部にて前記目標注水量が変更された場合において、変更後の前記目標注水量が変更前の前記目標注水量よりも多いときには、変更された前記目標注水量になるように前記浴槽に水張りする追加水張り処理を実行する点にある。
前記制御部が、前記災害用水張り処理の実行後において前記注水量判別部にて前記目標注水量が変更された場合において、変更後の前記目標注水量が変更前の前記目標注水量よりも多いときには、変更された前記目標注水量になるように前記浴槽に水張りする追加水張り処理を実行する点にある。
すなわち、制御部が、災害用水張り処理の実行後において、注水量判別部にて変更された変更後の目標注水量が変更前の目標注水量よりも多いときには、変更された目標注水量になるように浴槽に水張りする追加水張り処理を実行することになる。
したがって、災害用水張り処理の実行後において、注水量判別部にて変更された変更後の目標注水量が変更前の目標注水量よりも多くなっても、変更された目標注水量を浴槽に水張りすることができため、変更された目標注水量を適切に浴槽に水張りすることができる。
要するに、本発明の災害時自動水張りシステムの特徴構成によれば、災害用水張り処理の実行後において目標注水量が増加側に変更されても、変更された目標注水量を適切に浴槽に水張りすることができる。
本発明の災害時自動水張りシステムの更なる特徴構成は、前記制御部が、前記災害用水張り処理の実行後において前記注水量判別部にて前記目標注水量が変更された場合において、変更後の前記目標注水量が変更前の前記目標注水量よりも少ないときには、変更後の前記目標注水量となるように前記自動排水栓を開いて前記浴槽から排水する注水量調整排水処理を実行する点にある。
すなわち、制御部が、災害用水張り処理の実行後において、注水量判別部にて変更された変更後の目標注水量が変更前の目標注水量よりも少ないときには、変更された目標注水量になるように自動排水栓を開いて浴槽から排水する注水量調整排水処理を実行することになる。
したがって、災害用水張り処理の実行後において、注水量判別部にて変更された変更後の目標注水量が変更前の目標注水量よりも少なくなっても、変更された目標注水量を浴槽に水張りすることができため、変更された目標注水量を適切に浴槽に水張りすることができる。
要するに、本発明の災害時自動水張りシステムの特徴構成によれば、災害用水張り処理の実行後において目標注水量が減少側に変更されても、変更された目標注水量を適切に浴槽に水張りすることができる。
〔実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(災害時自動水張りシステムの全体構成)
図1に示すように、災害時自動水張りシステムは、一般住宅等の家屋における浴室Yの内部の浴槽1と、家屋の屋外に設置する熱源機Gと、その熱源機Gの運転等を制御する運転制御部C(制御部の一例)とを備えている。
ちなみに、熱源機Gは浴槽1に水張する注水部Wを備えており、その詳細は後述する。
また、熱源機G等のガス消費機器に燃料ガスを供給するガスメータMが、家屋の屋外に設置されている。
図1に示すように、災害時自動水張りシステムは、一般住宅等の家屋における浴室Yの内部の浴槽1と、家屋の屋外に設置する熱源機Gと、その熱源機Gの運転等を制御する運転制御部C(制御部の一例)とを備えている。
ちなみに、熱源機Gは浴槽1に水張する注水部Wを備えており、その詳細は後述する。
また、熱源機G等のガス消費機器に燃料ガスを供給するガスメータMが、家屋の屋外に設置されている。
図1及び図2に示すように、運転制御部Cに各種制御指令を指令するリモコンRとして、メインリモコンR1及び浴室リモコンR2を備えている。つまり、運転制御部CとメインリモコンR1のメイン制御部B1及び浴室リモコンR2の浴室制御部B2とが、各種の情報を通信できるように接続されている。
なお、メインリモコンR1は台所の近くの壁面等に設けられ、浴室リモコンR2は浴室Yの内部の浴槽1の近くの壁面等に設けられている。
なお、メインリモコンR1は台所の近くの壁面等に設けられ、浴室リモコンR2は浴室Yの内部の浴槽1の近くの壁面等に設けられている。
図1に示すように、浴槽1の底部には、浴槽1の浴槽水を排出する自動排水栓Vが設けられている。この自動排水栓Vは、浴槽1の排水孔1aを開閉する栓本体45、当該栓本体45を開閉操作する電動式の開閉駆動部46、運転制御部Cからの開閉指令に基づいて開閉駆動部46を作動させる排水栓制御部47、自動排水栓Vの開閉状態を検出するために、栓本体45の開閉位置を検出する開閉検出センサ48を備えている。
ちなみに、開閉検出センサ48は、例えば、栓本体45に備えた磁性部の上下位置を検出する磁気センサとして構成され、また、開閉駆動部46は、例えば、栓本体昇降操作用の電動モータを備える形態に構成されている。
ちなみに、開閉検出センサ48は、例えば、栓本体45に備えた磁性部の上下位置を検出する磁気センサとして構成され、また、開閉駆動部46は、例えば、栓本体昇降操作用の電動モータを備える形態に構成されている。
そして、運転制御部Cが、後述する災害用水張り処理を実行するときに、自動排水栓Vを閉じる閉じ操作処理を実行するように構成されている。つまり、運転制御部Cが、災害用水張り処理を実行するときに、排水栓制御部47に対して開閉検出センサ48の検出状態を確認し、自動排水栓Vが閉じ状態を検出していないときには、自動排水栓Vを閉じる指令を排水栓制御部47に指令して、自動排水栓Vを閉じる閉じ操作処理を実行し、さらに、その後、排水栓制御部47に対して開閉検出センサ48の検出状態を確認するように構成されている。
ちなみに、自動排水栓Vの開閉を指令する弁操作スイッチが浴室リモコンR2及びメインリモコンR1に備えられ、運転制御部Cが、通常時には、弁操作スイッチの開指令や閉指令に基づいて、自動排水栓Vを開閉制御するように構成されている。
ちなみに、自動排水栓Vの開閉を指令する弁操作スイッチが浴室リモコンR2及びメインリモコンR1に備えられ、運転制御部Cが、通常時には、弁操作スイッチの開指令や閉指令に基づいて、自動排水栓Vを開閉制御するように構成されている。
(災害関連情報について)
図2に示す如く、メインリモコンR1に、ルータU(WiFiルータ)に対して接続されたリモコン通信部J(災害関連情報取得部の一例)が設けられ、ルータUがインターネットN(ネットワークの一例)を経由して管理サーバFに通信自在に接続されている。
図2に示す如く、メインリモコンR1に、ルータU(WiFiルータ)に対して接続されたリモコン通信部J(災害関連情報取得部の一例)が設けられ、ルータUがインターネットN(ネットワークの一例)を経由して管理サーバFに通信自在に接続されている。
管理サーバFは、災害の予告に関連する災害関連情報を発信する災害関連情報発信サーバEからの情報を受信して、災害関連情報をリモコン通信部J(災害関情報取得部の一例)に通信する。
具体的には、管理サーバFは、市町村が運営する市町村サーバE1から発令される避難情報及び気象庁が運営する気象庁サーバE2から発信される緊急地震速報を、災害の予告に関連する災害関連情報として受信して、リモコン通信部J(災害関情報取得部の一例)に通信する。
つまり、管理サーバFは、市町村サーバE1から避難情報が発令されると、当該避難情報を直ちにリモコン通信部Jに送信し、気象庁サーバE2から緊急地震速報が発信されると、当該緊急地震速報を直ちにリモコン通信部Jに送信する。
具体的には、管理サーバFは、市町村が運営する市町村サーバE1から発令される避難情報及び気象庁が運営する気象庁サーバE2から発信される緊急地震速報を、災害の予告に関連する災害関連情報として受信して、リモコン通信部J(災害関情報取得部の一例)に通信する。
つまり、管理サーバFは、市町村サーバE1から避難情報が発令されると、当該避難情報を直ちにリモコン通信部Jに送信し、気象庁サーバE2から緊急地震速報が発信されると、当該緊急地震速報を直ちにリモコン通信部Jに送信する。
メイン制御部B1(注水量判別部の一例)が、リモコン通信部Jにて災害関連情報(避難情報、緊急地震速報)が受信(取得)されると、災害関連情報の危険レベルに応じて浴槽1に注水する目標注水量を判別するように構成されている。
つまり、メイン制御部B1が、リモコン通信部Jにて災害関連情報(避難情報、緊急地震速報)が受信(取得)されると、災害関連情報の危険レベルを判定する危険レベル判定処理、及び、危険レベルに応じて目標注水量を設定する目標注水量設定処理を実行するように構成されている。
つまり、メイン制御部B1が、リモコン通信部Jにて災害関連情報(避難情報、緊急地震速報)が受信(取得)されると、災害関連情報の危険レベルを判定する危険レベル判定処理、及び、危険レベルに応じて目標注水量を設定する目標注水量設定処理を実行するように構成されている。
図4には、災害関連情報(避難情報、緊急地震速報)と危険レベルとの関係、及び、危険レベルと目標注水量との関係の一例を例示する。
ちなみに、図4においては、200Lの標準的な浴槽1に水張りする(注水する)場合の目標注水量の一例として、危険レベル5では160L、危険レベル4では53L、危険レベル3では17.5L、危険レベル2では3.5L、危険レベル1では0Lが設定される。
ちなみに、図4においては、200Lの標準的な浴槽1に水張りする(注水する)場合の目標注水量の一例として、危険レベル5では160L、危険レベル4では53L、危険レベル3では17.5L、危険レベル2では3.5L、危険レベル1では0Lが設定される。
この場合において、200Lの標準的な浴槽1に水張りしたとき(注水したとき)の水位(貯水量水位)が、45cm~0cmとの間で変化することになる。つまり、約3.5Lを水張り(注水)すると、水位(貯水量水位)が1cmとなる。
ちなみに、本実施形態の注水部Wは、例えば、10秒間で4.35cmを注水可能で、100秒間で43.5cmを注水可能である。
ちなみに、本実施形態の注水部Wは、例えば、10秒間で4.35cmを注水可能で、100秒間で43.5cmを注水可能である。
避難情報は、図4に示す如く、避難情報レベル1~避難情報レベル5が存在することになり、メイン制御部B1が、避難情報レベル1~避難情報レベル5に応じて危険レベル1~危険レベル5を判定することになる。
緊急地震速報は、地震の発生に伴って予測される震度及びマグニチュードが地域ごとに発信されることになり、管理サーバFが、浴槽1を備える家屋が存在する地域に対して震度及びマグニチュードが予測される場合には、予測される震度及びマグニチュードをリモコン通信部Jに送信することになる。
そして、図4に示す如く、メイン制御部B1が、予測される震度、マグニチュードに応じて危険レベル1~危険レベル5を判定することになる。
そして、図4に示す如く、メイン制御部B1が、予測される震度、マグニチュードに応じて危険レベル1~危険レベル5を判定することになる。
(災害用処理の概要)
メイン制御部B1は、危険レベルに応じて目標注水量を設定すると、運転制御部Cに対して、水張りを開始する指令、及び、設定された目標注水量を指令することになる。
そして、運転制御部Cが、注水部Wにて目標注水量を浴槽1に水張りする災害用水張り処理を実行するように構成されており、その詳細は後述する。
メイン制御部B1は、危険レベルに応じて目標注水量を設定すると、運転制御部Cに対して、水張りを開始する指令、及び、設定された目標注水量を指令することになる。
そして、運転制御部Cが、注水部Wにて目標注水量を浴槽1に水張りする災害用水張り処理を実行するように構成されており、その詳細は後述する。
また、運転制御部Cは、災害用水張り処理を実行する際には、上述の如く、排水栓制御部47に対して開閉検出センサ48の検出状態を確認し、自動排水栓Vが閉じ状態でないときには、自動排水栓Vを閉じる指令を排水栓制御部47に指令して、自動排水栓Vを閉じる閉じ操作処理を実行し、さらに、その後、排水栓制御部47に対して開閉検出センサ48の検出状態を確認するように構成されている。
(熱源機の構成)
図3に示すように、熱源機Gは、一般家庭用の水道管に接続された給水路4からの水を加熱して、加熱後の湯水を、給湯路5を介して浴槽1や給湯栓2に供給する給湯用加熱部A、及び、浴槽1の浴槽水を追焚する浴槽水加熱部Dを備えている。給湯路5には、当該給湯路5を通る湯水を浴槽1に供給する湯張路6が、給湯路5から分岐する状態で設けられている。
図3に示すように、熱源機Gは、一般家庭用の水道管に接続された給水路4からの水を加熱して、加熱後の湯水を、給湯路5を介して浴槽1や給湯栓2に供給する給湯用加熱部A、及び、浴槽1の浴槽水を追焚する浴槽水加熱部Dを備えている。給湯路5には、当該給湯路5を通る湯水を浴槽1に供給する湯張路6が、給湯路5から分岐する状態で設けられている。
給湯用加熱部Aは、入口側に給水路4が接続され且つ出口側に給湯路5が接続される給湯用熱交換器8、当該給湯用熱交換器8を加熱する給湯用バーナ9、及び、当該給湯用バーナ9に燃焼用空気を供給する給湯用送風ファン10を備えている。
給湯用バーナ9には、ガスメータMからの燃料ガスを供給する給湯側ガス供給路11が接続されており、給湯用熱交換器8を通る水を給湯用バーナ9の燃焼ガスにより加熱するように構成されている。
給湯用バーナ9には、ガスメータMからの燃料ガスを供給する給湯側ガス供給路11が接続されており、給湯用熱交換器8を通る水を給湯用バーナ9の燃焼ガスにより加熱するように構成されている。
浴槽水加熱部Dは、浴槽1と当該浴槽水加熱部Dとの間で浴槽水を循環させる浴槽水循環路Kの浴槽水戻り路12が入口側に接続され且つ浴槽水循環路Kの浴槽水往き路13が出口側に接続される追焚用熱交換器14、当該追焚用熱交換器14を加熱する追焚用バーナ15、及び、当該追焚用バーナ15に燃焼用空気を供給する追焚用送風ファン16を備えている。
追焚用バーナ15には、ガスメータMからの燃料ガスを供給する追焚側ガス供給路17が接続されており、追焚用熱交換器14を通る浴槽水を追焚用バーナ15の燃焼ガスにより加熱するように構成されている。
追焚用バーナ15には、ガスメータMからの燃料ガスを供給する追焚側ガス供給路17が接続されており、追焚用熱交換器14を通る浴槽水を追焚用バーナ15の燃焼ガスにより加熱するように構成されている。
給湯側ガス供給路11及び追焚側ガス供給路17には、燃料ガス供給量を調整する電磁式のガス比例弁18、燃料ガスの供給を断続する断続弁19が設けられている。
(一般給湯用構成)
給水路4には、給水温度を検出する給水サーミスタ20、及び、給水量を検出する水量センサ21が設けられている。給水路4における、給水サーミスタ20及び水量センサ21よりも下流側の箇所が、給湯用熱交換器8を迂回する給水バイパス路22により、給湯路5に接続されている。
給水路4には、給水温度を検出する給水サーミスタ20、及び、給水量を検出する水量センサ21が設けられている。給水路4における、給水サーミスタ20及び水量センサ21よりも下流側の箇所が、給湯用熱交換器8を迂回する給水バイパス路22により、給湯路5に接続されている。
給湯路5と給水バイパス路22との接続箇所には、給湯用熱交換器8からの湯量と給水バイパス路22からの水量との混合比を調整するミキシング弁23が設けられている。給湯路5において、給水バイパス路22の接続箇所よりも上流側には、給湯用熱交換器8から送出される湯水の温度を検出する出湯サーミスタ24が設けられ、給水バイパス路22の接続箇所よりも下流側には、上流側から順に、ミキシング弁23において混合された後の湯水の温度を検出する給湯サーミスタ25、湯水の流動量を調整する水比例弁26、及び、一般給湯の割込みを検出する割込み検出用水量センサ27が設けられている。
(追焚用構成)
浴槽1の底面付近の側壁部には循環アダプタHが装備されており、当該循環アダプタHには、浴槽水循環路Kの浴槽水戻り路12、及び、浴槽水循環路Kの浴槽水往き路13が接続されている。なお、浴槽水戻り路12及び浴槽水往き路13は、熱源機Gの内部に位置する管路部分と、熱源機Gの外部に位置する管路部分とから構成される。
浴槽1の底面付近の側壁部には循環アダプタHが装備されており、当該循環アダプタHには、浴槽水循環路Kの浴槽水戻り路12、及び、浴槽水循環路Kの浴槽水往き路13が接続されている。なお、浴槽水戻り路12及び浴槽水往き路13は、熱源機Gの内部に位置する管路部分と、熱源機Gの外部に位置する管路部分とから構成される。
浴槽水戻り路12には、上流側から順に、当該浴槽水戻り路12を通る浴槽水の温度を検出する浴槽水温度検出センサ38、水流スイッチ40、及び、浴槽水循環ポンプ37が設けられている。ちなみに、本実施形態においては、浴槽水戻り路12の内部の浴槽水の圧力を検出することによって浴槽1の水位を検出する水位センサ39(浴槽水検出部の一例)が、浴槽水戻り路12における熱源機Gの外部に位置する管路部分であって、循環アダプタHから水平方向に延びる部分に装着されている。
浴槽水往き路13には、追焚用熱交換器14において加熱された浴槽水の温度を検出する浴槽往温検出センサ41が設けられている。
浴槽水往き路13には、追焚用熱交換器14において加熱された浴槽水の温度を検出する浴槽往温検出センサ41が設けられている。
運転制御部Cが浴槽水循環ポンプ37を作動させることにより、浴槽1の内部に貯留された浴槽水が浴槽水戻り路12を通って追焚用熱交換器14に供給され、追焚用熱交換器14において加熱された浴槽水が浴槽水往き路13を通って浴槽1へと供給される。このようにして浴槽1内の浴槽水の追焚きが行われる。
(湯張用構成及び水張り用構成)
給湯路5から分岐した湯張路6が、浴槽水戻り路12における浴槽水循環ポンプ37の下流側に接続されている。この湯張路6には、上流側から順に、湯張路6を開閉する湯張電磁弁42、及び、湯張逆止弁43が設けられている。
ちなみに、図示は省略するが、湯張電磁弁42と湯張逆止弁43との間に、周知の空気層形成用ホッパを配設してもよい。
給湯路5から分岐した湯張路6が、浴槽水戻り路12における浴槽水循環ポンプ37の下流側に接続されている。この湯張路6には、上流側から順に、湯張路6を開閉する湯張電磁弁42、及び、湯張逆止弁43が設けられている。
ちなみに、図示は省略するが、湯張電磁弁42と湯張逆止弁43との間に、周知の空気層形成用ホッパを配設してもよい。
そして、湯張電磁弁42を開弁すると、給湯用加熱部Aにおいて加熱された湯水が、湯張路6を介して浴槽水戻り路12に供給され、浴槽水戻り路12に供給された湯水が、浴槽水循環ポンプ37の上流側及び下流側に流れる状態で、浴槽水往き路13及び浴槽水戻り路12を通って浴槽1に供給される。
また、給湯用加熱部Aの加熱作動を停止させた状態、つまり、給湯用バーナ9の燃焼を停止させた状態で、湯張電磁弁42を開弁すると、浴槽1の水張りとして、給水路4からの湯水(冷水)が給湯用加熱部Aにおいて加熱されていない状態で、湯張路6を介して浴槽水戻り路12に供給され、浴槽水戻り路12に供給された湯水(冷水)が、浴槽水循環ポンプ37の上流側及び下流側に流れる状態で、浴槽水往き路13及び浴槽水戻り路12を通って浴槽1に供給される。
つまり、本実施形態においては、浴槽1に水張りする注水部Wが、給湯用加熱部A、湯張路6、及び、湯張電磁弁42を主要部として構成されている。
つまり、本実施形態においては、浴槽1に水張りする注水部Wが、給湯用加熱部A、湯張路6、及び、湯張電磁弁42を主要部として構成されている。
(熱源機の運転制御)
運転制御部Cは、メインリモコンR1や浴室リモコンR2の指令に基づいて、熱源機Gの作動を制御して、湯水を浴槽1や給湯栓2に供給する湯水供給運転(一般給湯運転、湯張運転)、浴槽1の浴槽水を追焚きする追焚運転を実行する。
また、運転制御部Cは、上述の如く、リモコン通信部Jが災害関連情報を受信する(取得する)と、注水部Wにて浴槽1に注水して水張りを行う災害用水張り処理を実行するように構成されている。
湯水供給運転(一般給湯運転、湯張運転)及び追焚運転は周知であるので、本実施形態においては、一般給湯運転及び追焚運転の詳細な説明を省略して、湯張運転について簡単に説明する。
運転制御部Cは、メインリモコンR1や浴室リモコンR2の指令に基づいて、熱源機Gの作動を制御して、湯水を浴槽1や給湯栓2に供給する湯水供給運転(一般給湯運転、湯張運転)、浴槽1の浴槽水を追焚きする追焚運転を実行する。
また、運転制御部Cは、上述の如く、リモコン通信部Jが災害関連情報を受信する(取得する)と、注水部Wにて浴槽1に注水して水張りを行う災害用水張り処理を実行するように構成されている。
湯水供給運転(一般給湯運転、湯張運転)及び追焚運転は周知であるので、本実施形態においては、一般給湯運転及び追焚運転の詳細な説明を省略して、湯張運転について簡単に説明する。
運転制御部Cは、浴槽1の浴槽水の温度が目標湯張温度になり且つ浴槽1の浴槽水の水位が目標水位になるように湯張りする湯張運転(湯張処理)を実行することになる。
具体的には、運転制御部Cは、メインリモコンR1や浴室リモコンR2の風呂自動スイッチにて湯張りが指示されると、自動排水栓Vを閉じる処理を実行し、その後、湯張運転(湯張処理)を実行する。
具体的には、運転制御部Cは、メインリモコンR1や浴室リモコンR2の風呂自動スイッチにて湯張りが指示されると、自動排水栓Vを閉じる処理を実行し、その後、湯張運転(湯張処理)を実行する。
湯張運転(湯張処理)では、湯張給湯処理と判定処理とが繰り返し実行される。
湯張給湯処理では、湯張電磁弁42を開弁し、且つ、給湯用バーナ9に点火し、メインリモコンR1や浴室リモコンR2の浴槽温度設定スイッチにて設定された目標湯張温度、水量センサ21の検出水量、給水サーミスタ20の検出水温、出湯サーミスタ24の検出温度、及び、給湯サーミスタ25の検出温度に基づいて、給湯サーミスタ25の検出温度が目標湯張温度になるように、ガス比例弁18の開度及びミキシング弁23の開度を調節し、そして、湯張給湯運処理を停止する際には、湯張電磁弁42を閉弁し、且つ、給湯用バーナ9の燃焼を停止するように構成されている。
湯張給湯処理では、湯張電磁弁42を開弁し、且つ、給湯用バーナ9に点火し、メインリモコンR1や浴室リモコンR2の浴槽温度設定スイッチにて設定された目標湯張温度、水量センサ21の検出水量、給水サーミスタ20の検出水温、出湯サーミスタ24の検出温度、及び、給湯サーミスタ25の検出温度に基づいて、給湯サーミスタ25の検出温度が目標湯張温度になるように、ガス比例弁18の開度及びミキシング弁23の開度を調節し、そして、湯張給湯運処理を停止する際には、湯張電磁弁42を閉弁し、且つ、給湯用バーナ9の燃焼を停止するように構成されている。
判定処理においては、浴槽水循環ポンプ37を停止させた後、待機用設定時間が経過すると、水位センサ39の検出情報を読み込んで、浴槽内水位を検出するように構成されている。
つまり、湯張運転(湯張処理)では、浴槽1に湯を注湯用設定時間に亘り供給する湯張給湯処理と上述の判定処理を交互に実行する処理を、水位センサ39の検出水位が目標水位以上になるまで繰り返すことになる。ちなみに、本実施形態では、水位センサ39の検出水位が目標水位以上になると、追焚運転により、浴槽水の温度が目標湯張温度以上になるように昇温するようにした後、湯張運転(湯張処理)を終了する。
(水張り処理について)
運転制御部Cは、上述の如く、リモコン通信部Jが災害関連情報を受信すると、注水部Wにて浴槽1に注水して水張りを行う災害用水張り処理を実行することになる。
そして、運転制御部Cは、注水を開始したのちに注水量が目標注水量になると、災害用水張り処理を停止するように構成されている。
目標注水量を水張りする形式として、水量センサ21の検出水量の積算値が目標注水量に達すると注水を停止する積算式と、水位センサ39にて検出される浴槽内水位が目標注水量に相当する貯水量水位に達すると注水を停止する水位計測式とがある。
運転制御部Cは、上述の如く、リモコン通信部Jが災害関連情報を受信すると、注水部Wにて浴槽1に注水して水張りを行う災害用水張り処理を実行することになる。
そして、運転制御部Cは、注水を開始したのちに注水量が目標注水量になると、災害用水張り処理を停止するように構成されている。
目標注水量を水張りする形式として、水量センサ21の検出水量の積算値が目標注水量に達すると注水を停止する積算式と、水位センサ39にて検出される浴槽内水位が目標注水量に相当する貯水量水位に達すると注水を停止する水位計測式とがある。
本実施形態においては、水量センサ21の検出水量の積算値が目標注水量に達すると注水を停止する積算式の場合であるとして説明する。
ちなみに、水位計測式の場合には、湯張運転(湯張処理)と同様に、注水処理と判定処理とが繰り返し実行されることになる。
ちなみに、水位計測式の場合には、湯張運転(湯張処理)と同様に、注水処理と判定処理とが繰り返し実行されることになる。
(災害用処理の詳細)
メイン制御部B1(注水量判別部の一例)が、最初に災害関連情報を受信(取得)した後において、その後受信(取得)する災害関連情報の危険レベルの変化に伴って目標注水量を変更するように構成されている。
そして、運転制御部Cが、災害用水張り処理を実行しているときに、メイン制御部B1にて目標注水量が変更されると、変更された目標注水量を浴槽1に水張りするように構成されている。
メイン制御部B1(注水量判別部の一例)が、最初に災害関連情報を受信(取得)した後において、その後受信(取得)する災害関連情報の危険レベルの変化に伴って目標注水量を変更するように構成されている。
そして、運転制御部Cが、災害用水張り処理を実行しているときに、メイン制御部B1にて目標注水量が変更されると、変更された目標注水量を浴槽1に水張りするように構成されている。
また、運転制御部Cが、災害用水張り処理の実中において、メイン制御部B1にて変更された目標注水量が既に水張りした既注水量よりも少ない場合には、災害用水張り処理を停止し、かつ、既注水量が変更された目標注水量となるように自動排水栓Vを開いて浴槽1から排水する補正排水処理を実行するように構成されている。尚、補正排水処理においては、既注水量が変更された目標注水量となると、自動排水栓Vを閉じることになる。
運転制御部Cが、災害用水張り処理の実行後においてメイン制御部B1にて目標注水量が変更された場合において、変更後の目標注水量が変更前の目標注水量よりも多いときには、変更された目標注水量になるように浴槽1に水張りする追加水張り処理を実行するように構成されている。
この追加水張り処理は、本実施形態においては、水量センサ21の検出水量の積算値が、変更後の目標注水量と変更前の目標注水量との差に相当する注水量に達すると注水を停止する積算式にて実行されるように構成されている。
尚、追加水張り処理を、水位センサ39にて検出される浴槽内水位が目標注水量に相当する貯水量水位に達すると注水を停止する水位計測式にて実施してもよい。
尚、追加水張り処理を、水位センサ39にて検出される浴槽内水位が目標注水量に相当する貯水量水位に達すると注水を停止する水位計測式にて実施してもよい。
運転制御部Cが、災害用水張り処理の実行後においてメイン制御部B1にて目標注水量が変更された場合において、変更後の目標注水量が変更前の目標注水量よりも少ないときには、変更後の目標注水量となるように自動排水栓Vを開いて浴槽1から排水する注水量調整排水処理を実行するように構成されている。
この注水量調整排水処理は、本実施形態においては、自動排水栓Vを開いたときに浴槽1から排出される単位時間当たりの排水量を、予め設定しておき、変更前の目標注水量と変更後の目標注水量との差に相当する排水量を排出するに要する排水時間の間、自動排水栓Vを開いて浴槽1から排水する処理が実行されるように構成されている。
ちなみに、自動排水栓Vを開いたときに、浴槽1から排水される単位時間当たりの排水量は、浴槽内水位にて変動することになるから、排水時間は、浴槽内水位をも考慮して設定されることになる。
尚、注水量調整排水処理を、水位センサ39にて検出される浴槽内水位が目標注水量に相当する貯水量水位に達すると注水を停止する水位計測式にて実施してもよい。
ちなみに、自動排水栓Vを開いたときに、浴槽1から排水される単位時間当たりの排水量は、浴槽内水位にて変動することになるから、排水時間は、浴槽内水位をも考慮して設定されることになる。
尚、注水量調整排水処理を、水位センサ39にて検出される浴槽内水位が目標注水量に相当する貯水量水位に達すると注水を停止する水位計測式にて実施してもよい。
(災害用処理の説明)
以下、図5に基づいて、メイン制御部B1及び運転制御部Cが、リモコン通信部Jが災害関連情報を受信したときに実行する災害用処理について説明する。
先ず、リモコン通信部Jが災害関連情報を受信したか否かを判別し(#1)、災害関連情報を受信していない場合には、災害関連情報を受信するまで待機する。
以下、図5に基づいて、メイン制御部B1及び運転制御部Cが、リモコン通信部Jが災害関連情報を受信したときに実行する災害用処理について説明する。
先ず、リモコン通信部Jが災害関連情報を受信したか否かを判別し(#1)、災害関連情報を受信していない場合には、災害関連情報を受信するまで待機する。
#1の処理にて、災害関連情報を受信したと判別した場合には、続いて、受信した災害関連情報の危険レベルを判定する危険レベル判定処理を実行し(#2)、次に、判定した危険レベルに応じた目標注水量を設定する目標注水量設定処理を実行する(#3)。
その後、災害用水張り処理を開始した注水開始済みであるか否かを判別し(#4)、注水開始済みでない場合には、自動排水栓Vの開閉検出センサ48の検出情報に基づいて、自動排水栓Vが閉じているか否かを判別する(#5)。
#5の処理にて、自動排水栓Vが閉じていると判別した場合には、注水部Wにて浴槽1に水張りする災害用水張り処理を実行する(#8)。尚、災害用水張り処理の詳細は後述する。
#5の処理にて、自動排水栓Vが閉じていると判別した場合には、注水部Wにて浴槽1に水張りする災害用水張り処理を実行する(#8)。尚、災害用水張り処理の詳細は後述する。
#5の処理にて、自動排水栓Vが閉じていないと判別した場合には、排水栓制御部47に対して自動排水栓Vの閉じ指令を指令して、自動排水栓Vを閉じる閉じ操作処理を実行する(#6)。その後、続いて、自動排水栓Vの開閉検出センサ48の検出情報に基づいて、自動排水栓Vが閉じているか否かを判別し(#7)、自動排水栓Vが閉じていると判別した場合には災害用水張り処理を実行する(#8)。
#7の処理にて、自動排水栓Vが閉じていないと判別した場合には、#6の処理を繰り返すことになる。ちなみに、図示は省略するが、#6の処理を数回(例えば、3回)繰り返しても、#7の処理にて、自動排水栓Vが閉じていることを検出できないときには、処理を終了するように構成されている。
また、#4の処理にて、注水開始済みであると判別した場合には、続いて、災害用水張り処理の終了後であるか否かを判別し(#12)、終了後でない場合には、災害用水張り処理を実行する(#8)。
#8の災害用水張り処理を実行した後は、災害関連情報が解除されているか否かを判別し(#9)、災害関連情報が解除されている場合には、注水を停止する注水停止の処理を実行し(#10)、その後、災害用処理を終了する。
#9の処理にて、災害関連情報が解除されていないと判別した場合には、続いて、災害関連情報が変化したか否かを判別し(#11)、災害関連情報が変化していない場合には、#4の処理に移行し、災害関連情報が変化している場合には、#2の処理に移行することになる。つまり、災害関連情報が変化している場合には、新たな危険レベルが判定され、目標注水量が新たな危険レベルに応じた目標注水量に変更されることになる。
#9の処理にて、災害関連情報が解除されていないと判別した場合には、続いて、災害関連情報が変化したか否かを判別し(#11)、災害関連情報が変化していない場合には、#4の処理に移行し、災害関連情報が変化している場合には、#2の処理に移行することになる。つまり、災害関連情報が変化している場合には、新たな危険レベルが判定され、目標注水量が新たな危険レベルに応じた目標注水量に変更されることになる。
#12の処理にて、災害用水張り処理の終了後であると判別した場合には、目標注水量が増加側に変更されたか否かを判別し(#13)、増加側に変更されている場合には、浴槽1の貯水量が変更された目標注水量になるように注水する追加水張り処理を実行し(#14)、その後、#9の処理に移行する。
#13の処理にて、目標注水量が増加側に変更されていないと判別した場合には、目標注水量が減少側に変更されたか否かを判別し(#15)、減少側に変更されている場合には、浴槽1の貯水量が変更された目標注水量になるように排水する注水量調整排水処理を実行する(#16)
#15の処理にて、目標注水量が減少側に変更されていないと判別した場合、及び、#16の注水量調整排水処理を実行した後は、#9の処理に移行することになる。
#15の処理にて、目標注水量が減少側に変更されていないと判別した場合、及び、#16の注水量調整排水処理を実行した後は、#9の処理に移行することになる。
(災害用水張り処理の詳細)
次に、図6のフローチャートに基づいて、災害用水張り処理について説明する。
先ず、注水開始済みであるか否かを判別し(#21)、注水開始済みでない場合には、注水を開始する注水開始の処理を実行する(#22)。
次に、図6のフローチャートに基づいて、災害用水張り処理について説明する。
先ず、注水開始済みであるか否かを判別し(#21)、注水開始済みでない場合には、注水を開始する注水開始の処理を実行する(#22)。
#21の処理にて、注水開始済みであると判別した場合や#22の処理を実行した後は、浴槽1に既に注水した既注水量が目標注水量よりも多いか否かを判別する(#23)。
#23の処理にて、既注水量が目標注水量よりも多くないと判別した場合には、次に、注水量が目標注水量に達したか否かを判別し(#24)、目標注水量に達していると判別した場合には、注水を停止する注水停止の処理を実行する(#25)。
#23の処理にて、既注水量が目標注水量よりも多くないと判別した場合には、次に、注水量が目標注水量に達したか否かを判別し(#24)、目標注水量に達していると判別した場合には、注水を停止する注水停止の処理を実行する(#25)。
#24の処理にて、注水量が目標注水量に達していないと判別した場合、及び、#25の注水停止の処理を実行した後は、図5に示すメインフローに移行することになる。
尚、#25の注水停止の処理を実行した場合には、災害用水張り処理が終了した状態であると判別されることになる。
尚、#25の注水停止の処理を実行した場合には、災害用水張り処理が終了した状態であると判別されることになる。
#23の処理にて、既注水量が目標注水量よりも多いと判別した場合には、注水を停止する注水停止の処理を実行し(#26)、続いて、浴槽1の貯水量が目標注水量になるように排水する補正排水処理を実行する(#27)。
そして、#27の補正排水処理を実行した後は、図5に示すメインフローに移行することになる。
尚、#27の補正排水処理を実行した場合には、災害用水張り処理が終了した状態であると判別されることになる。
そして、#27の補正排水処理を実行した後は、図5に示すメインフローに移行することになる。
尚、#27の補正排水処理を実行した場合には、災害用水張り処理が終了した状態であると判別されることになる。
ちなみに、図5においては図示を省略するが、#1の処理にて、災害関連情報を受信したときに、水位センサ39の検出情報に基づいて、浴槽1の内部に浴槽水が存在するか否かを判別し、浴槽1の内部に浴槽水が存在する場合には、災害用水張り処理の終了済みであるとして、#2の処理以降の処理を継続させる形態で実施してもよい。この場合には、#14の追加水張り処理及び#16の注水量調整排出処理により、浴槽1には目標注水量が貯留されることになる。
また、図5においては図示を省略するが、#9の処理にて災害関連情報が解除されたと判別して、#10の注水停止の処理を実行した後において、設定期間(例えば、数日間)に亘り、水位センサ39にて水位の変化が検出されないときには、自動排水栓Vを開いて、浴槽1に貯留された水を排出させるようにしてもよい。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態においては、メインリモコンR1に備えるリモコン通信部Jを災害関連情報取得部として、リモコン通信部Jが、管理サーバFからの災害関連情報を取得する場合を例示したが、管理サーバFからの災害関連情報を取得する受信部を熱源機Gに備えさせる形態で実施してもよい。この場合、運転制御部Cを、注水量判別部として機能させる形態で実施できる。
(1)上記実施形態においては、メインリモコンR1に備えるリモコン通信部Jを災害関連情報取得部として、リモコン通信部Jが、管理サーバFからの災害関連情報を取得する場合を例示したが、管理サーバFからの災害関連情報を取得する受信部を熱源機Gに備えさせる形態で実施してもよい。この場合、運転制御部Cを、注水量判別部として機能させる形態で実施できる。
(2)上記実施形態においては、市町村サーバE1から発令される避難情報や気象庁サーバE2から発信される緊急地震速報を受信する管理サーバFを設けて、リモコン通信部Jが管理サーバFからの送信される災害関連情報(避難情報、緊急地震速報)を取得する場合を例示したが、リモコン通信部Jが市町村サーバE1や気象庁サーバE2に直接アクセスして、災害関連情報(避難情報、緊急地震速報)を取得する形態で実施してもよい。
(3)上記実施形態においては、災害関連情報として、避難情報と緊急地震速報とを例示したが、避難情報と緊急地震速報とのいずれかひとつを災害関連情報とする形態で実施してもよい。また、災害関連情報としては、災害の予告に関連する情報であれば、種々の情報を利用できる。
(4)上記実施形態においては、排水栓制御部47を自動排水栓Vに備えさせる場合を例示したが、運転制御部Cが、排水栓制御部47を構成する形態で実施してもよい。つまり、運転制御部Cが、開閉駆動部46の作動を制御し、且つ、開閉検出センサ48の検出作動を制御する形態で実施してもよい。
(5)上記実施形態においては、開閉駆動部46が栓本体45を直接的開閉操作する形態の自動排水栓Vを例示したが、例えば、栓本体45の設置箇所とは異なる箇所に設けた開閉駆動部46を、操作ワイヤ等の連係機構にて栓本体45に接続して、栓本体45を開閉操作する形態に構成する等、自動排水栓Vの具体構成は各種変更できる。
尚、上述した実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 浴槽
B1 注水量判別部
C 制御部
J 災害関連情報取得部
V 自動排水栓
W 注水部
B1 注水量判別部
C 制御部
J 災害関連情報取得部
V 自動排水栓
W 注水部
Claims (6)
- 浴槽に水張りを行う注水部と、災害の予告に関連する災害関連情報を取得する災害関連情報取得部と、前記災害関連情報取得部が取得した前記災害関連情報の危険レベルに応じて前記浴槽に注水する目標注水量を判別する注水量判別部と、前記注水部にて前記目標注水量を前記浴槽に水張りする災害用水張り処理を実行する制御部とが備えられている災害時自動水張りシステム。
- 前記浴槽が自動排水栓を備え、
前記制御部が、前記災害用水張り処理を実行するときに、前記自動排水栓を閉じる閉じ操作処理を実行する請求項1に記載の災害時自動水張りシステム。 - 前記注水量判別部が、前記災害関連情報の前記危険レベルの変化に伴って前記目標注水量を変更し、
前記制御部が、前記災害用水張り処理を実行しているときに、前記注水量判別部にて前記目標注水量が変更されると、変更された前記目標注水量を前記浴槽に水張りする請求項2に記載の災害時自動水張りシステム。 - 前記制御部が、前記災害用水張り処理を実行しているときに、前記注水量判別部にて変更された前記目標注水量が既に水張りした既注水量よりも少ない場合には、前記災害用水張り処理を停止し、かつ、前記既注水量が変更された前記目標注水量となるように前記自動排水栓を開いて前記浴槽から排水する補正排水処理を実行する請求項2又は3に記載の災害時自動水張りシステム。
- 前記注水量判別部が、前記災害関連情報の前記危険レベルの変化に伴って前記目標注水量を変更し、
前記制御部が、前記災害用水張り処理の実行後において前記注水量判別部にて前記目標注水量が変更された場合において、変更後の前記目標注水量が変更前の前記目標注水量よりも多いときには、変更された前記目標注水量になるように前記浴槽に水張りする追加水張り処理を実行する請求項2~4のいずれか1項に記載の災害時自動水張りシステム。 - 前記制御部が、前記災害用水張り処理の実行後において前記注水量判別部にて前記目標注水量が変更された場合において、変更後の前記目標注水量が変更前の前記目標注水量よりも少ないときには、変更後の前記目標注水量となるように前記自動排水栓を開いて前記浴槽から排水する注水量調整排水処理を実行する請求項2~5のいずれか1項に記載の災害時自動水張りシステム。
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