JP2927646B2 - 複導体送電線用スペーサ通過型吊金車 - Google Patents

複導体送電線用スペーサ通過型吊金車

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JP2927646B2
JP2927646B2 JP17176693A JP17176693A JP2927646B2 JP 2927646 B2 JP2927646 B2 JP 2927646B2 JP 17176693 A JP17176693 A JP 17176693A JP 17176693 A JP17176693 A JP 17176693A JP 2927646 B2 JP2927646 B2 JP 2927646B2
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恭司 小林
一成 住本
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Hitachi Cable Ltd
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CHUGOKU DENRYOKU KK
Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複導体送電線用スペー
サ通過型吊金車に関する。
【0002】
【従来の技術】送電線の張り替え或いは増架工事をする
際に、既設電線を利用して新規の電線を延線する工法が
行われている。この工法においては、既設電線上を走行
する車輪と、新規の電線を延線するためのパイロットロ
ープを導く車輪とがフレーム等で一体化された吊金車が
用いられる。
【0003】ところで、既設電線には通常、ダンパやス
ペーサが取付けられているので、これらが車輪の走行に
際しての障害物となる。そのため、吊金車を展開する前
に、作業者が電線に乗ってこれらを撤去し、吊金車回収
後に元に戻す作業を行っていた。しかしながら、吊金車
展開前にダンパやスペーサを外す作業は、電線に宙乗り
して行う作業のため、危険要因が多く、また作業時間も
長くなる問題がある。
【0004】そこで、本出願人は、上記問題を解決する
ため、既設電線上を転動可能な3個以上の走行輪及び新
規の電線を延線するためのパイロットロープを導くガイ
ド輪を有し、上記走行輪が円形軌道上に等間隔で配置さ
れ、転動中の走行輪が既設電線上の障害物に当接したと
きに公転させて乗り越えるようにした吊金車を先に出願
した(未公開)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既設電線が
平行な複導体である場合、両電線上を転動する一対の公
転可能な走行輪を備えた吊金車が考えられる。この場
合、両電線間に適宜間隔で取付けられているスペーサに
上記吊金車が差し掛かると、その左右の走行輪が同時に
公転してスペーサを乗り越えるようになる。
【0006】しかしながら、上記吊金車においては、両
電線が常に水平に揃っている場合には問題はないが、横
風や振動等によって不揃いになった場合には、左右の走
行輪が同時に公転を開始して左右各1個になったときに
傾斜方向にずれ落ちようとする不安定な状態になり、脱
輪の危険性が増大する。また、左右の走行輪を同時に公
転させるための大きな牽引力が必要となる。
【0007】そこで、本発明の目的は、スペーサを乗り
越える際の安定性の向上及び牽引力の低減が図った複導
体送電線用スペーサ通過型吊金車を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の複導体送電線用スぺーサ通過型吊金車は、複
導体送電線の各電線上を転動可能な3個以上の走行輪及
び新規の電線を延線するためのパイロットロープを導く
ガイド輪を有する吊金車であって、上記転動可能な3個
以上の走行輪をこれらの公転軌道である円形軌道上に等
間隔に保持し電線上を転動中の走行輪が電線上のスぺー
サに当接したときに公転させて乗り越えるための公転機
構と、左右の公転機構の公転軸を走行方向に公転直径の
1/2以上ずらして保持すると共に上記ガイド輪をこれ
ら公転機構よりも下方に保持するフレームとを備えたこ
とを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成によれば、吊金車は左右の公転機構に
おける2個ずつの走行輪で複導体送電線上を走行移動
し、スペーサに差し掛かると、左右の公転機構の公転軸
が走行方向に公転直径の1/2以上ずれているため、左
右の公転機構が時間差をもって公転するようになる。具
体的には、前方の公転機構が公転を開始して走行輪が1
個になっても、後方の公転機構の走行輪は2個のままで
ある。従って、複導体送電線が横風や振動等によって不
揃いになったとしても、吊金車が安定した状態でスペー
サを通過することが可能となる。また、左右の公転機構
を交互に公転させればよいので、左右の公転機構を同時
に公転させる場合よりも1/2の牽引力で済み、牽引力
の軽減が図れる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0011】図1において、1は既設電線である複導体
の送電線で、その左右の電線1,1間にはスペーサ2が
適宜間隔で取付けられている。これら両電線1,1上を
跨って走行する吊金車3は、各電線1上を転動可能な複
数個の走行車輪4…を有する一対の公転機構5A,5B
を備えており、両公転機構5A,5Bは両電線1,1の
外側を囲むU字状のフレーム6の左右の上端部に公転可
能に保持されている。
【0012】各公転機構5A,5Bは、フレーム6の上
端部に電線1を横断する方向に水平に伸びて取付けられ
た公転軸7と、この公転軸7に回転自在に取付けられ中
心角90度間隔で放射状に伸びた等しい長さの4本のア
ーム8とで形成され、正方形の頂点を成す各アーム8の
先端に、各走行輪4がそれぞれ回転自在に支持されてい
る。すなわち、実施例では4個の走行輪4が公転軸7を
中心としアーム8の実質的な長さを半径とする円形の軌
道上に、周方向に等間隔で配置されている。
【0013】特に、左右の公転機構5A,5Bは公転軸
7,7を走行方向に公転直径の1/2以上の距離Sずら
してフレームに保持されており(図2参照)、時間差を
もってスペーサ2を乗り越えるようになっている。
【0014】上記フレーム6の下端中心位置には吊ワイ
ヤ9及び支持プレート10を介してガイド輪11が吊り
下げられており、そのガイド輪11にパイロットロープ
12が掛けられるようになっている。また、上記左右の
公転機構5A,5Bの公転軸7,7は内側へ延出され走
行方向に伸びた連結フレーム13に連結されており、こ
の連結フレーム13には吊金車3を牽引するための牽引
ロープ14が連結されている。
【0015】次に上記実施例の作用を説明する。既設電
線を利用して送電線の張り替え或いは増架工事をするに
際して、先ず吊金車3の左右の公転機構5A,5Bにお
ける走行輪4を2個ずつ左右の電線1,1上に乗せると
共に、パイロットロープ12をガイド輪11に掛ける。
そして、牽引ロープ14を進行方向へ引っ張ることによ
り走行輪4を電線に沿って転動させ、吊金車3を走行移
動させてパイロットロープ12を延線する。
【0016】こうして吊金車3が電線1,1上を走行移
動している途中でスペーサ2に差し掛かると、左右の公
転機構5A,5Bの公転軸7,7が走行方向に公転直径
の1/2以上ずれているため、先ず前方の公転機構5A
における進行方向前方の走行輪4aがスペーサ2に突き
当たり、その走行輪4aを支点として公転機構5Aが前
方に回転(公転)する。この公転機構5Aの回転により
電線1に係合していなかった隣りの走行輪4bがスペー
サ2を跨いで図2に仮想線で示すように前方の電線1上
に落着する。この間、後方の公転機構5Bはスペーサ2
よりも後方の電線1上を走行移動しており、この公転機
構5Bにおける進行方向前方の走行輪4cがスペーサ2
に当接し、その走行輪4cを支点として前方に回転(公
転)する際には、前方の公転機構5Aにおける上記支点
であった走行輪4aはスペーサ2を乗り越えている。
【0017】このように前方の公転機構5Aが公転を開
始して走行輪4が1個になっても、後方の公転機構5B
の走行輪4は2個のままであり、また後方の公転機構5
Bが公転を開始して走行輪4が1個になっても、前方の
公転機構5Sの走行輪4が2個になるため、スペーサ2
を乗り越える際には常に3個の走行輪4が電線1,1上
に係合していることになる。従って、複導体送電線1,
1が横風や振動等によって不揃いになったとしても、吊
金車3が安定した状態でスペーサ2を通過することが可
能となる。また、左右の公転機構5A,5Bを交互に公
転させればよいので、左右の公転機構5A,5Bを同時
に公転させる場合よりも1/2の牽引力で済み、牽引力
の軽減が図れる。送電線が長径間の場合、複数個の吊金
車が連なって牽引されるようになるが、これら吊金車を
容易に展開することができる。
【0018】なお、上記実施例では4個の走行輪4を備
えたものを示したが、走行輪4は少なくとも3個以上あ
ればよい。
【0019】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する (1)複導体送電線上を走行輪を介して走行する左右一
対の公転機構の公転軸を走行方向に公転直径の1/2以
上ずらした構成としたので、左右の公転機構が時間差を
もって公転するようになり、具体的には前方の公転機構
が公転を開始して走行輪が1個になっても、後方の公転
機構の走行輪は2個のままであることから、複導体送電
線が横風や振動等によって不揃いになったとしても、吊
金車が安定した状態でスペーサを通過することができ
る。
【0020】(2)スペーサを通過する際に左右の公転
機構を交互に公転させればよいので、左右の公転機構を
同時に公転させる場合よりも1/2の牽引力で済み、牽
引力の軽減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複導体送電線用スペーサ通過型吊
金車の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の金車の動きを説明するための概略側面図
である。
【符号の説明】
1 電線 2 スペーサ 3 吊金車 4 走行輪 5A,5B 公転機構 6 フレーム 7 公転軸 11 ガイド輪 12 パイロットロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複導体送電線の各電線上を転動可能な3個
    以上の走行輪及び新規の電線を延線するためのパイロッ
    トロープを導くガイド輪を有する吊金車であって、上記
    転動可能な3個以上の走行輪をこれらの公転軌道である
    円形軌道上に等間隔に保持し電線上を転動中の走行輪が
    電線上のスぺーサに当接したときに公転させて乗り越え
    るための公転機構と、左右の公転機構の公転軸を走行方
    向に公転直径の1/2以上ずらして保持すると共に上記
    ガイド輪をこれら公転機構よりも下方に保持するフレー
    ムとを備えたことを特徴とする複導体送電線用スぺーサ
    通過型吊金車。
JP17176693A 1993-07-12 1993-07-12 複導体送電線用スペーサ通過型吊金車 Expired - Lifetime JP2927646B2 (ja)

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