JPH06217432A - 架線工事用吊金車 - Google Patents

架線工事用吊金車

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JPH06217432A
JPH06217432A JP596393A JP596393A JPH06217432A JP H06217432 A JPH06217432 A JP H06217432A JP 596393 A JP596393 A JP 596393A JP 596393 A JP596393 A JP 596393A JP H06217432 A JPH06217432 A JP H06217432A
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JP
Japan
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electric wire
frame
existing electric
wire
wheel
Prior art date
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Pending
Application number
JP596393A
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English (en)
Inventor
Kyoji Kobayashi
恭司 小林
Masao Hanawa
正夫 塙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既設電線に取り付けられたダンパーやスペー
サー等の障害物を撤去することなく、小さな牽引力でこ
れらを乗り越えて新規の電線を延線させる。 【構成】 既設電線1上を転動可能な三個以上の走行輪
31…33及び、新規の電線を延線するためのパイロッ
トロープ7を導くガイド輪6を有する架線工事用吊金車
である。走行輪31…33を円形軌道上に等間隔に保持
し転動中の走行輪31,33が既設電線1上の障害物
(2)に当接したときに公転させて乗り越えるための公
転機構3と、ガイド輪6を公転機構3よりも下方に隔て
て保持するフレーム5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既設電線を利用して新
規の電線を延線するための架線工事用吊金車に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】送電線の張り替え或いは増架工事をする
際に、既設電線を利用して新規の電線を延線する工法が
行われている。この工法においては、既設電線上を走る
車輪と、新規の電線を延線するためのパイロットロープ
を導く車輪とが、フレーム等で一体化された吊金車が用
いられる。ただし既設電線には通常、ダンパーやスペー
サーが取り付けられているので、車輪の走行には障害物
となる。このため吊金車を展開する前に、作業者が電線
に載ってこれらを撤去し、吊金車回収後に元に戻す作業
を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら吊金車展
開前にダンパーやスペーサーを外す作業は、電線に宙乗
りをして行う作業のため、危険要因が多く、また作業時
間も長く必要となる。さらに近来にあっては熟練作業者
が少なくなっており、熟練を要する宙乗りのような作業
は極力減らさねばならない。また張り替えや増架工事は
送電線路を停電させて行うことが多く、電力供給の面か
らも作業時間の短縮が求められていた。さらに最近のダ
ンパーやスペーサーの電線への把持部の構造は、ブレイ
クアウェイボルトを使用して締付トルクを管理する方法
が多く用いられており、一回外したダンパーやスペーサ
ーを再度取り付けると、ボルトの締付管理ができず、信
頼性に欠けるおそれがある。このためブレイクアウェイ
ボルトを新品に差し替える必要が生じ、経費と時間が更
に増加する。
【0004】このような課題に対して、電線上を走行す
る車輪の径を大きくして障害物を乗り越え可能にするこ
とも考えられるが、重量が大きくなり、また牽引力も大
きくなるので、実用的でない。
【0005】そこで本発明は、ダンパーやスペーサー等
の障害物を撤去することなく小さな牽引力でこれらを乗
り越えることができる架線工事用吊金車を提供すべく創
案されたものである。
【0006】なお本発明に関連する従来技術としては、
特開昭51−28695号公報、実公昭61−2530
0号公報、実公平3−33134号公報、実公昭45−
12102号公報などがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、既設電線上を
転動可能な三個以上の走行輪及び、新規の電線を延線す
るためのパイロットロープを導くガイド輪を有する架線
工事用吊金車であって、走行輪を円形軌道上に等間隔に
保持し転動中の走行輪が既設電線上の障害物に当接した
ときに公転させて乗り越えるための公転機構と、ガイド
輪を公転機構よりも下方に隔てて保持するフレームとを
備えたものである。
【0008】上記フレームは、全体の重心が上記既設電
線よりも充分下方に常時位置するように形成されたもの
であることが望ましい。またフレームは、走行輪の走行
方向前後を囲むように形成されてよい。
【0009】
【作用】上記構成によって、牽引されて既設電線上を転
動してきた走行輪が既設電線上に取り付けられたダンパ
ー等の障害物に当接すると、公転機構がその走行輪を支
点として各走行輪を公転させながら前進し、障害物を乗
り越える。
【0010】フレームが重心を下げた構成によって、走
行輪の公転の際の転倒を防ぐ。また走行輪の前後を囲む
構成によって、乗り越え動作に伴う脱輪を防ぐ。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0012】図1及び図2は、本発明に係わる架線工事
用吊金車の一実施例を示したものである。この吊金車
は、既設電線1上を転動可能な三個の走行輪31,3
2,33と、新規の電線(図示せず)を延線するための
パイロットロープ7を導く一個のガイド輪6とを有して
構成され、走行輪31…33を適宜保持する公転機構3
と、ガイド輪6を公転機構3よりも下方に隔てて保持す
るフレーム5とが設けられている。
【0013】公転機構3は、フレーム5の上端部に電線
を横断する方向に水平に伸びて回動自在に支持された公
転軸51と、公転軸51に取り付けられ中心角120 度間
隔で伸びた等しい長さの三本のアーム34,35,36
とで形成され、正三角形の頂点を成す各アーム34…3
6の先端に、各走行輪31…33がそれぞれ回動自在に
支持されている。言い換えると走行輪31…33の回転
軸は、公転軸51を中心としアーム34…36の実質的
な長さを半径とする円形の軌道上に、周方向に等間隔に
位置されていることになる。
【0014】フレーム5は、略直方体状を呈し、その下
端センター位置にワイヤ61及び支持プレート62を介
してガイド輪6が吊り下げられている。すなわちパイロ
ットロープ7がガイド輪6の上端に掛けられるようにな
っている。また図3にも示すように、フレーム上部の前
後端にはこれらを引っ張るための連結ロープ4が取り付
けられている。そしてフレーム5の大きさは、転動する
走行車輪31…33の前後を越えて囲むように形成され
ていると共に、ガイド輪6等を合わせた重量が、全体の
重心を既設電線1の位置よりも充分下方にするように設
定されている。このほかフレーム5の側面部には、フレ
ーム内方に既設電線1を納めるための開閉扉8が設けら
れている。
【0015】次に本実施例の作用を説明する。
【0016】既設電線1を利用して送電線の張り替え或
いは増架工事をするに際して、まず開閉扉8を開けてフ
レーム5内に既設電線1を納めて、三個の走行車輪31
…33のうちの二個の走行車輪(図1中符号31,3
3)を既設電線1上に載せると共に、パイロットロープ
7をガイド輪6に掛ける。そして連結ロープ4を進行方
向aに引っ張ることにより走行車輪31,33を既設電
線1に沿って転動させ、フレーム5及びガイド輪6を移
動させてパイロットロープ7を延線する。
【0017】一方既設電線1には、障害物たるダンパー
等の把持部2が取り付けられている。この把持部2に転
動中の前方側の走行車輪31が突き当たると、フレーム
5は一旦移動が阻まれる。この状態から連結ロープ4を
引っ張ると、当接した走行車輪31を支点にして、公転
機構3ごと前方に回転する。すなわち各走行車輪31…
33が公転軸51を中心に図1中反時計回りに公転し
て、既設電線1に係合していなかった残りの走行車輪3
2が前方に倒れると共に、全体が円弧状に(図中破線矢
印b参照)把持部2を跨ぐように移動し、走行車輪32
はその前方の既設電線1上に落着する。そしてさらに連
結ロープ4を引っ張ると、支点となっていた走行車輪3
1が容易に把持部2を乗り越え、全体の移動が継続され
る。従って、吊金車を小さな牽引力でダンパー等を乗り
越えさせることができ、事前に障害物を撤去する必要が
なくなって、送電線の張り替え或いは増架工事における
安全性の向上及び作業時間の短縮、経費抑制が達成され
る。
【0018】また障害物を乗り越える際に、走行車輪3
1…33及び公転機構3の重心は既設電線1より上に位
置しているが、フレーム5及びガイド輪6の重量により
全体の重心が既設電線1よりも充分下げられているの
で、転倒方向のモーメントにより転倒することはない。
またフレーム5が走行車輪31…33の前後に張り出し
ているので、乗り越え動作に伴うフレーム5の捩じれに
よる既設電線1からの脱落が防止される。
【0019】なお本実施例にあっては三個の走行車輪3
1…33を備えたものを示したが、四個以上の走行車輪
を設けるものとしてもよく、該当する正多角形の頂点に
各走行車輪を配置すれば、本実施例と同様の作用効果を
発揮するものである。
【0020】また送電線を単導体として図示したが、二
導体、四導体などの多導体にも適用でき、スペーサー把
持部の乗り越えもできる。二導体の場合は、例えば単導
体用のものを公転軸で接続し、フレームで二導体の外側
を囲むようにすればよい。
【0021】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0022】(1) 請求項1記載の構成によれば、ダンパ
ーやスペーサー等の障害物を撤去することなく小さな牽
引力でこれらを乗り越えることができ、安全性の向上、
作業時間の短縮等が達成される。
【0023】(2) 請求項2記載の構成によれば、さらに
走行輪の公転の際のモーメントによる転倒を防止でき
る。
【0024】(3) 請求項3記載の構成によれば、さらに
フレームの捩じれによる脱輪を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる架線工事用吊金車の一実施例を
示した側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の上面図である。
【符号の説明】
1 既設電線 2 ダンパー等の把持部(障害物) 3 公転機構 5 フレーム 6 ガイド輪 7 パイロットロープ 31,32,33 走行輪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設電線上を転動可能な三個以上の走行
    輪及び、新規の電線を延線するためのパイロットロープ
    を導くガイド輪を有する架線工事用吊金車であって、上
    記走行輪を円形軌道上に等間隔に保持し転動中の走行輪
    が上記既設電線上の障害物に当接したときに公転させて
    乗り越えるための公転機構と、上記ガイド輪を上記公転
    機構よりも下方に隔てて保持するフレームとを備えたこ
    とを特徴とする架線工事用吊金車。
  2. 【請求項2】 上記フレームが、全体の重心が上記既設
    電線よりも充分下方に常時位置するように形成された請
    求項1記載の架線工事用吊金車。
  3. 【請求項3】 上記フレームが、上記走行輪の走行方向
    前後を囲むように形成された請求項1又は2に記載の架
    線工事用吊金車。
JP596393A 1993-01-18 1993-01-18 架線工事用吊金車 Pending JPH06217432A (ja)

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JP596393A JPH06217432A (ja) 1993-01-18 1993-01-18 架線工事用吊金車

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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