JP2926889B2 - 被覆ポリエステルフイルムおよびそれを用いた蒸着フイルム - Google Patents

被覆ポリエステルフイルムおよびそれを用いた蒸着フイルム

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、その表面に形成されるべき蒸着層との接着
性が熱水の存在下においても優れ、欠点のない均質な蒸
着層を形成し得るポリエステルフイルム、及びそれを用
いた蒸着ポリエステルフイルムに関する。
(従来の技術) 金属や金属酸化物が蒸着されたポリエステルフイルム
特に金属蒸着ポリエチレンテレフタレートフイルムは、
ガスバリヤー性、水分不透過性、可視・紫外光の遮蔽
性、熱線反射性などに優れるため各種用途に利用されて
いる。例えば食品や工業部品用の包装材料、装飾用材
料、窓ガラスの遮蔽用材料、金・銀糸用材料、各種保護
被膜用材料などに利用されている。しかし、上記蒸着フ
イルムの基材層と蒸着層との接着性(密着性)、特に水
が存在する場合の接着性は必ずしも充分であるとはいえ
ない。例えば、金属蒸着されたポリエステル系基材フイ
ルムのフイルム表面にポリオレフィン系樹脂でなるヒー
トシール層が積層されたヒートシールフイルムで食品を
包装した場合に、殺菌を目的として煮沸処理を行うと、
蒸着層が容易に剥離するという欠点がある。
ポリエステル基材フイルムと金属蒸着層との接着力を
改善する方法としては、例えば、特公昭55−232号公報
および特開昭56−16549号公報に、ポリエステルの他に
他の共重合体組成物を混合して基材フイルムを調製する
方法が開示されている。さらに、特開昭57−87357号公
報には、基材フイルムの表面状態を物理的に変化させる
方法が、そして、特公昭59−51424号公報には、基材フ
イルム表面に特定の樹脂組成物溶液を塗布して該樹脂組
成物の層を形成する方法が開示されている。しかし、こ
れらの方法を採用しても基材フイルムもしくは積層フイ
ルムと金属蒸着層との接着性は、いまだ充分にあるとは
いえず、特に水(特に熱水)の存在下においてはその接
着性が不充分である。さらに、上記方法のうちで、特公
昭59−51424号公報に記載の樹脂組成物溶液を塗布する
方法においては、有機溶剤が使用されるため引火性や毒
性が憂慮され、作業上の危険を伴う。公害発生、省エネ
ルギーなどの点からも好ましくない。
基材フイルムとその表面に形成される被覆層と水の存
在下における接着性を高める方法としては、例えば、特
公昭55−45835号公報および特公昭55−12870号公報に、
基材フイルムと印刷層との接着性を改善する方法が開示
されている。この方法によれば、基材フイルムに特定の
組成のポリエステルがブレンドされる、しかし、この方
法は、基材フイルムに積層される層が印刷層である場合
には比較的優れた効果が得られるが、積層される層が金
属蒸着層である場合には、水の存在下、特に熱水の存在
下における接着性がなお充分であるとはいえない。
ポリエステル基材とそれに積層される層との接着性を
向上させる下塗り剤として、例えば特開昭48−37480号
公報には、特定のポリエステル系樹脂およびポリエーテ
ル系樹脂組成物が開示されている。これらの樹脂組成物
は基材となるポリエステルに対する接着性は良好である
が、積層されるべき金属蒸着層に対する接着性が不充分
であることが多い。さらに、上記樹脂組成物を基材に塗
布する場合には有機溶剤が使用されるため、上記特公昭
59−51424号公報の場合と同様、引火性や毒性のため作
業上の危険を伴う。
有機溶剤を使用しないで基材フイルム上に下塗り層を
形成する方法しては、特公昭54−16557号公報に、含有
成分を水溶性に変化させた組成物を含む水性溶剤を塗布
する方法が開示されている。しかし、使用される組成物
が本質的に水溶性であるため、例えば得られた蒸着フイ
ルムは耐水性に乏しいという欠点がある。製造工程にお
いても水系溶剤は疎水性の基材フイルムに対して濡れが
悪く、均一な塗膜が得られにくいという欠点もある。
このように、金属などの無機蒸着層との接着性、特に
水の存在下における接着性が良好であり、例えば得られ
た製品をボイル処理することが可能であるようなポリエ
ステルフイルムおよびそれらを用いた蒸着フイルムは得
られていなかった。しかし、本発明者らによる鋭意検討
の結果、ポリエステルフイルムの被覆層として、ある特
定以下のガラス転移温をポリエステルより得たポリエス
テル型ウレタン樹脂を用いることで、かかる性能を有す
るポリエステルフイルムおよびそれを用いた蒸着フイル
ムの得られることが既にわかっている。しかし、このよ
うな耐ボイル性を有するフイルムは被覆層の柔軟性によ
りボイル時の応力集中が防止できるものであるが、この
ようなフイルムは蒸着層を施すまでの工程に於て、基材
フイルム上に形成された被覆層がフイルムの保存、巻き
取り、巻き出し、あるいはその他諸々の条件下で応力の
印加、解除を受け、微小な永久変形を起こす場合が見受
けられる。このような被覆層に永久変形を起こしたフイ
ルムに蒸着層を積層すると、蒸着層は均質とならず、蒸
着の欠点が生じることがあり、期待されるガスバリアー
性が不充分であるという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記従来の課題を解決するものであり、その
目的とするところは、蒸着層との層間接着性、特に熱水
の存在下に於る接着性、すなわち耐ボイル性に優れ、蒸
着で期待されるガスバリアー性を充分満足させるような
ポリエステルフイルム及びそれを用いた蒸着フイルムを
提供することにある。
(課題を解決するための手段および作用) 本発明は、ポリエステル系樹脂よりなる基材フイルム
の少なくとも片面に樹脂被覆層が形成された被覆ポリエ
ステルフイルムであって、該被覆樹脂が少なくともポリ
エステルポリオールを含むポリオールとポリイソシアネ
ート化合物及び要すれば鎖延長剤とから得られる水不溶
性で水分散性のポリエステルウレタン重合体であり、か
つ該ポリエステルポリオールが硬質ポリエステルポリオ
ール(A)と軟質ポリエステルポリオール(B)の少く
とも2種以上の混合物であり、(A)/(B)の重量比
が90/10〜5/95であることを特徴とする被覆ポリエステ
ルフイルムおよびそれを用いた無機物層蒸着ポリエステ
ルフイルムであり、このことによって前記課題を解決す
ることができる。
該被覆樹脂のポリエステルポリオールは、1種または
2種以上のジカルボン酸とジオールを常法によって縮重
合することにより製造される。酸成分としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジ
カルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、ナフタル酸、ビフェニルジカルボ
ン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−p,p′−ジカル
ボン酸等の芳香族ジカルボン酸及びそれらの無水物ある
いは、エステル形成性誘導体、p−ヒドロキシ安息香
酸、p−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸等の芳香
族ヒドロキシカルボン酸及びそれらのエステル形成性誘
導体が挙げられる。又、脂肪(環)族ジカルボン酸とし
ては、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、無水マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン
酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸およびそれ
らの無水物あるいは、エステル形成性誘導体が挙げられ
る。
グリコース成分としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール等の脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオ
ール、ビスフェノールA、ハイドロキノン及びそれらの
アルキレンオキシド付加体等のジオールが挙げられる。
該硬質ポリエステルポリオールの酸成分としては、芳
香族ジカルボン酸が主に使われる。また、軟質ポリエス
テルポリオールの酸成分として脂肪族ポリエステルポリ
オールが主に使われる。
本発明で用いられるポリエステルポリオールは通常線
状ポリマーであることが好ましいが、得られるポリエス
テルウレタン重合体の水分散性及び接着性を損わない範
囲において、多官能成分の使用は妨げない。かかる多官
能成分としては、トリメリット酸、ピロメリット酸、シ
クロヘキサントリカルボン酸等のポリカルボン酸及びそ
れらの無水物あるいはエステル形成誘導体、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール等のポリオールが挙げられる。
本発明で使用されるポリイソシアネート化合物として
は、2,4−ノリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジ
イソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p
−フェニレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソ
シアネート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ
ート、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、4,4′
−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3′−
ジメチル−4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、3,
3′−ジメトキシ−4,4′−ビフェニレンジイソシネー
ト、3,3′−ジクロロ−4,4′−ビフェニレンジイソシア
ネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テト
ラヒドロナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。
本発明において、必要に応じて用いられる鎖延長剤と
しては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル等のグリコール類、あるいは、エチレンジアミン、プ
ロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、フェニレ
ンジアミン、トリレンジアミン、ジフェニルジアミン、
ジアミノジフェニルメタン、ジアミノシクロヘキシルメ
タン、ピペラジン、イソホロンジアミン等のジアミン類
及びヒドラジン等が挙げられる。好ましくはジアミンが
用いられる。
該硬質ポリエステルフイルム(A)とは、ポリエステ
ルポリオールを構成する酸成分が主として、芳香族ジカ
ルボン酸よりなるものであり、ガラス転移温度(Tg)が
10℃以上60℃以下のものが好ましい。Tgが10℃未満であ
ると、被覆フイルムをロール状に巻取った場合、該被覆
層がブロッキング及び/又は変形を起こしてしまい好ま
しくない。またTgが60℃を越える場合該被覆層と基材ポ
リエステルフイルム及び/又は、蒸着層との密着性に劣
ると共に、ボイル時の応力集中を防ぐことが出来ない場
合があるので好ましくない。軟質ポリエステルポリオー
ル(B)とはポリエステルポリオールを構成する酸成分
が主として、脂肪族及び/又は脂環族のジカルボン酸よ
り成るものであり、Tgが10℃未満のものが好ましい。Tg
が10℃以上であると該被覆層と基材ポリエステルフイル
ム及び/又は蒸着層との密着性に劣るので好ましくな
い。
さらに該ポリエステルポリオールは硬質ポリエステル
ポリオール(A)と軟質ポリエステルポリオール(B)
の少くとも2種以上の混合物であり、A/Bの重量比が90/
10〜5/95である必要がある。より好ましくは80/20〜20/
80さらに好ましくは70/30〜30/70である。硬質ポリエス
テルポリオール(A)が90%を越えると、該被覆層と基
材ポリエステルフイルム及び/又は蒸着層との密着性に
劣ると共に、蒸着フイルムのボイル変形時の応力集中を
防ぐことができないので好ましくない。また、硬質ポリ
エステルポリオール(A)が5%未満であると、被覆フ
イルムをロール状に巻取った場合、ブロッキング及び/
又は、被覆層表面に微少な変形が生じ、蒸着フイルムの
バリアー性を低下させるので好ましくない。
よって硬質ポリエステルポリオール(A)と軟質ポリ
エステルポリオール(B)の両者を上記の範囲で併用
し、ポリエステルウレタンを得た場合にのみ被覆フイル
ム及びその蒸着フイルムの密着性及び耐ボイル性と、優
れたバリアー効果を得ることが出来る。
更に性能を阻害しない範囲であれば他種のポリオール
を併用してもよい。例えばポリエーテルポリオール、ア
クリルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリ
ブタジエンポリオール、ヒマシ油あるいはトール油の誘
導体などのポリヒドロキシ化合物であるが、これに限定
されるものでない。
このようにして得られるウレタンのなかで、実施態様
として好ましいものの1つに、実質的に水不溶性でかつ
水分散性の熱可塑性ポリウレタンがある。
ここで「実質的に水不溶性である」とは、試験すべき
ポリウレタンを80℃の熱水に浸漬し撹拌しても、この熱
水中に該重合体が消散しないことをいう。さらに具体的
には、試験すべきポリウレタンをチップ状とし、これを
大過剰の熱水(80℃)に入れ、24時間撹拌を行なったと
きに、該重合体の重量の減少が5重量%以下であること
をいう。このような熱可塑性ウレタンは種々の方法によ
り水系分散液とされる。例えば、上記ポリウレタンの微
粒子と乳化剤とを水中に加え、強撹拌下で分散させる方
法;該ポリウレタンを合成するときに、末端にイソシア
ネート基を有するポリウレタン(プレポリマー)、鎖延
長剤および乳化剤を水中で強撹拌して反応させ、機械的
剪断力により分散化と高分子量化を同時に行う方法;ポ
リウレタンの側鎖または末端に水酸基、アミノ基、カル
ボキシル基などのイオン性基を導入することにより自己
乳化性を付与して分散させる方法などが用いられる。得
られる被覆膜の耐水性を考慮すると、乳化剤を使用しな
い方法が望ましい。得られたポリウレタンの分散液に、
必要に応じて別の組成のポリウレタン分散液や各種添加
物が加えられ、あるいは上記分散工程においてこれらの
添加剤が適宜添加されて均一な水系分散液が調製され
る。
ここで用いられる添加物、添加剤としては、例えば、
シリカ、炭酸カルシウム、カオリナイト、アルミナ、シ
リカ、硫酸バリウムなどの無機不活性粒子;ベンゾグア
ナミン系樹脂、ポリスチレン系樹脂などの有機不活性粒
子(いずれも粒径0.01〜10μm程度)があり、これらを
添加することにより、滑り性や耐ブロッキング性が改良
され得る。さらに必要に応じて顔料;有機系、無機系の
制電剤;防腐剤;消泡剤;紫外線吸収剤などが用いられ
得る。添加剤の種類および量は、得られる被覆フイルム
の水の存在下における蒸着層との層間接着力を大きく阻
害しない限り特に制限されない。
本発明の被覆ポリエステルフイルムに用いられる基材
フイルムとしては、熱可塑性ポリエステル系樹脂のフイ
ルム、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどの
フイルムが好適である。特にその成分の80%以上がポリ
エチレンテレフタレートに相当する(つまりテレフタル
酸成分およびエチレングリコール成分が全成分の80%以
上である)共重合ポリエステルフイルム、またはポリエ
チレンテレフタレートを80%以上の割合で含有するポリ
エステルブレンドフイルムが好適に用いられる。このよ
うな共重合ポリエステルフイルムまたはポリエステルブ
レンドフイルムの、上記ポリエチレンテレフタレート成
分以外のポリエステル成分は、任意のポリエステル成分
であり得る。そのようなポリエステルを構成するジカル
ボン酸成分としては、芳香族、脂肪族および脂環族のジ
カルボン酸がいずれも使用され得る。芳香族ジカルボン
酸としては、イソフタル酸、オルソフタル酸、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸などが、脂肪族ジカルボン酸とし
ては、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、シュウ酸な
どが、そして、脂環族ジカルボン酸としては、1,3−シ
クロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸などがある。芳香族ジカルボン酸としては、p
−ヒドロキシ安息香酸などのオキシ酸の一部が好適に利
用される。上記ポリエステルを構成するグリコール成分
としては、炭素数2〜8個の脂肪族グリコールまたは炭
素数6〜12個の脂環族グリコールが好適である。このよ
うなグリコールとしては、エチレングリコール、1,2−
プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサン
ジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シ
クロヘキサンジメタノール、1,4−ジクロヘキサジメタ
ノール、p−キシレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコールなどがある。この他、脂肪
族グリコールとしてポリエーテルグリコールを使用する
ことも可能であり、それにはポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ールなどがある。
これらの酸成分とジカルボン酸成分とは、通常の方法
により重合(あるいは共重合)されてポリエステルが調
製される。このポリエステルは、必要に応じて、適宜混
合され、通常、溶融・押出により、あるいは溶剤に溶解
させてキャスティングすることによりフイルム(基材フ
イルム)が得られる。使用される基材フイルムは、必要
に応じて、一軸もしくは二軸延伸される。
該基材フイルム上へ被覆樹脂層を形成する方法として
は、複数の押出機をそなえたフイルム成形ダイにより基
材フイルムと共に同時多層成形する方法や基材フイルム
上に被覆用樹脂を押し出し被覆する方法、基材フイルム
と被覆層樹脂を各々シート状に成形し、積層する方法、
更には基材フイルム上に被覆層樹脂の溶液又は分散液を
塗布後、乾燥する方法など公知の認意の方法が適用でき
るが、中でも被覆層樹脂の溶液又は分散液を塗布する方
法が好ましく用い得る。特に被覆層樹脂の水系分散液を
塗工する方法が安全性、経済性、効果等各種の点におい
て最も好ましく用い得る。
上記水系分散液は、上記基材フイルム上に既知の方法
により塗工される。例えば、溶融・押出により得られた
未延伸の基材フイルム、該未延伸フイルムを一軸もしく
は二軸延伸した基材フイルム上に上記分散液の塗工が行
われ、必要に応じてさらに延伸および後加熱処理が行わ
れる。未延伸または、一軸方向に延伸した基材フイルム
上に分散液を塗工し、さらに一軸または二軸延伸し、熱
処理して得られる二軸配向フイルムが、被覆層の密着
性、経済性などの点から好適である。特に作業性の面か
らは、一軸延伸した基材フイルム上に分散液を塗工し、
次に直交する方向に延伸して二軸延伸フイルムを得る方
法が好適である。上記水性分散液の塗工には、ロールコ
ーティング法(グラビア法、リバース法など)、ナイフ
コーティング法、ロッドコーティング法、ノズルコーテ
ィング法、エアーナイフコーティング法など既知の方法
がいずれも採用され得る。
塗工量は、目的に応じて決められるが、通常、二軸延
伸などを行い最終的に得られる被覆フイルムの単位面積
(m2)上に存在する組成物量は、0.01〜5g、好ましくは
0.02〜1gである。塗工量が0.01g/m2を下まわると所期の
効果が得られず、5g/m2を越えると得られる被覆フイル
ムのブロッキングが生じやすい。得られた被覆フイルム
に金属蒸着を施した場合に、これを熱水処理すると蒸着
面の光沢が失われるという欠点もある。組成物水分散液
を塗工する際には、必要に応じて、基材フイルム表面に
コロナ処理、または物理的、化学的表面処理が行われて
もよい。
このようにして得られる本発明の被覆ポリエステルフ
イルム表面に無機物が蒸着される。蒸着されるべき無機
物としては、金属、金属酸化物、金属以外の無機酸化物
などが用いられる。上記金属としては、金、銀、アルミ
ニウム、亜鉛、錫、銅、ニッケル、鉄、コバルト、クロ
ム、マンガン、パラジウム、チタン、イソジウムなどが
用いられる。特にアルミニウムが汎用される。無機酸化
物としては酸化硅素化合物などが用いられる。これらは
1種もしくは2種以上が組み合わせて用いられる。これ
らの無機物は、通常の方法で上記被覆フイルムの被覆膜
表面に蒸着される。真空蒸着法などが好適に用いられ
る。このようにして得られる蒸着ポリエステルフイルム
は、各種用途に用いられる。特に、被覆層上に金属や金
属酸化物を蒸着して得られる蒸着層上に、各種樹脂素材
でなるシートもしくはフイルムを積層して食品包装材料
などに好適に利用することが可能であり、このような積
層体は熱水中に浸漬しても剥離が起こらない。上記積層
すべきシートやフイルムを構成する樹脂材料としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、各種アイオノマー、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン共重
合体、ポリエステル、ポリアミドなどが用いられる。
このように、本発明の被覆ポリエステルフイルムは、
基材と被覆層との層間接着性、および被覆層とその表面
に形成される層、特に蒸着層との層間接着性に優れる。
また、被覆層は、様々な応力発生以下に於ても永久変
形を起さず、安定で均一な表面を保つため、その表面に
形成される層、特に蒸着層は欠点を有しない均質な層と
なる。
従って、これを用いて得られる本発明の蒸着ポリエス
テルフイルムは、蒸着層の密着性、特に水の存在下にお
ける接着性に極めて優れ、またガスバリアー性が良好で
ある。
そのため、このような蒸着ポリエステルフイルムは、
熱水殺菌処理などが行われる食品包装用フイルムとして
特に好適に用いられる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を詳細に説明する。ただし
本発明は、これらの実施例の製法に限定されるものでは
ない。尚、本発明の被覆ポリエステルフイルムおよびそ
れを用いた蒸着フイルムの諸物性の評価方法を下記に示
す。実施例中の部は重量部を表わす。
(A)[ポリエステルポリオールの調整] 温度計、窒素ガス導入管、撹拌機を備えた反応器中
で、窒素ガスを導入しながら、エチレングリコール310
部、ネオペンチルグリコール520部、ジメチルテレフタ
レート392部及びジメチルイソフタレート392部を加熱溶
融撹拌して、200℃で6時間、メタノール留出量252部ま
で反応させ、次いで120℃まで冷却して292部のアジピン
酸を加え、200℃で8時間反応して、OH基価104.2、酸価
11.3の硬質ポリエステルポリオール(a)を得た。同様
の方法により硬質ポリエステルポリオール(b)及び軟
質ポリエステルポリオール(c)、(d)を得た。各々
のポリエステルポリオールの組成を表1に示す。
(B)蒸着フイルムの調製:ポリエチレンテレフタレー
トを280〜300℃で溶融押出し、15℃の冷却ロールで冷却
して、厚さ約150μmの未延伸フイルムを得た。この未
延伸フイルムを周速の異なる85℃の一対のロール間で縦
方向に3.5倍延伸した。次いで、(A)項で得られたポ
リウレタンを含む水系分散液をロールコーター方式で塗
布し、70℃の熱風で乾燥し、次いでテンターで98℃で横
方向に3.5倍延伸し、さらに200〜210℃で熱固定し、厚
さ12μmの二軸延伸コーティングポリエステルフィルム
を得た。最終的なコート剤(被覆用組成物)塗布量は約
0.04g/m2であった。得られた被覆フイルムの被覆層を形
成する樹脂成分の組成、性質などを表1に示す。この被
覆フイルムの被覆層表面に、アルミニウムを600Åの厚
みに蒸着した。
(C)蒸着フイルムの性能評価;蒸着フイルムの蒸着層
表面に厚さ60μmの未延伸ポリプロピレン(PP)シート
を通常のドライラミネート法により積層した後、エージ
ング処理を行った。このものをPPを内側になるようにヒ
ートシール法によって袋を作り、袋の中味が、空気と水
との体積比が2:8となるよう水を入れ、ヒートシール法
で密封する。このような包装物を20ケ作り、95℃で30分
熱水中で加熱した後、室温に冷却する。結果として、目
視により積層フイルムの1部にでも剥離部分(ボイルト
ンネリング)が認められた包装物の個数の試験個数に占
める百分率をボイルトンネリング発生率とした。
また、積層フイルムとしたものの、ガスバリアー性の
評価として酸素透過度をASTM−D−1437−75に準拠して
測定し、取り扱い易さの評価として耐ブロッキング性を
ASTM−D−918に準拠して測定し、結果の判定は;粘着
性なし…◎、粘着性ほとんどなし…○、かなり粘着性あ
り…×とした。評価結果は表2にまとめた。
実施例1 硬質ポリエステルポリオール(a)50部と軟質ポリエ
ステルポリオール(c)50部を減圧下120℃で脱水しそ
の後、80℃まで冷却した後、メチルエチルケトン100部
を加え、十分撹拌溶解し、次いでトリレンジイソシアネ
ート65.3部と鎖延長剤として2,2−ジメチロールプロピ
オン酸17.7部加え、70℃で10時間反応させた。反応終了
後40℃まで冷却しピペラジン12.3部を加え、鎖延長反応
を行った後、トリエチルアミン13.3部及び水500部を加
え、水溶化した。
得られた半透明な反応生成物を減圧下に65℃でメチル
エチルケトンを除去した後、水を加えて濃度調整を行な
い不揮発分25%の安定な分散体を得た。
上記ポリウレタン分散体を水とイソプロピルアルコー
ルの等量混合液中に加え、固形物が5%となるような分
散液を得た。
実施例2 実施例1の硬質ポリエステルポリオールを85部に、軟
質ポリエステルポリオールを15部に変更する以外は同様
にした行った。
実施例3 実施例1の硬質ポリエステルポリオールを10部に、軟
質ポリエステルポリオールを90部に変更する以外は同様
にして行った。
実施例4 実施例1の硬質ポリエステルポリオールを30部、軟質
ポリエステルポリオールを70部に変更する以外は同様に
して行った。
実施例5 実施例1の硬質ポリエステルポリオール(b)に、軟
質ポリエステルポリオールを(d)に変更し、鎖延長剤
をネオペンチルグリコールに変更する以外は同様にして
行った。
比較例1 実施例1のポリエステルポリオールを硬質ポリエステ
ルポリオール(a)100部のみにする以外は同様にして
行った。
比較例2 実施例1のポリエステルポリオールを軟質ポリエステ
ルポリオール(c)100部のみにする以外は同様にして
行った。
比較例3 実施例1の硬質ポリエステルポリオールを95部、軟質
ポリエステルポリオールを5部に変更する以外は同様に
して行った。
比較例4 実施例1の硬質ポリエステルポリオールを3部、軟質
ポリエステルポリオールを97部に変更する以外は同様に
して行った。
比較例5 ポリエステルポリオールとして硬質ポリエステルポリ
オール(a)と軟質ポリエステルポリオール(c)と同
量の混合比になるようにランダム共重合して得た1種の
ポリエステルポリオール重合体を用いる以外は実施例1
と同様にして行った。
比較例6 ポリエステルポリオールに実施例4に硬質ポリエステ
ルポリオール(a)と軟質ポリエステルポリオール
(b)の混合比と同様になるようランダム共重合した1
種類の重合体を用いる以外は実施例4と同様にして行っ
た。
比較例7 被覆樹脂組成物を用いて基材フイルムを被覆しなかっ
た以外は実施例1と同様にして行った。
表2から明らかなように、実施例1〜5の本発明の蒸
着フイルムを用いて調製した包装物は熱水で処理しても
剥離することがなく良好な耐ボイル性を有しかつ、ガス
バリアー性も良好である。一方硬質ポリエステルポリオ
ールのみである比較例1は耐ボイル性が著しく低下して
いる。さらに軟質ポリエステルポリオールのみである比
較例2は被覆フイルムの耐ブロッキング性およびガスバ
リアー性が劣る。ランダム共重合体ポリエステルポリオ
ールである比較例5、6では耐ボイル性とガスバリアー
性が両立しないことがわかる。
(発明の効果) 本発明によれば、その表面に形成される層、特に無機
物蒸着層との接着性に優れ、かつ無機物蒸着層の均質性
に優れるような、被覆ポリエステルフイルム及びそれを
用いた蒸着フイルムが得られる。蒸着層と基材フイルム
との接着力は水、特に熱水の存在下においても充分であ
る。このような蒸着フイルムの食品包装用フイルム、装
飾用材料、各種保護フイルムなどの用途に利用され、特
に熱水による加熱処理が行われる食品包装用フイルムに
好適に用いられる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08J 7/04 CFD C08J 7/04 CFD (56)参考文献 特開 平2−50838(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 27/36 B32B 27/40 B32B 15/08 C08J 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル系樹脂よりなる基材フイルム
    の少くとも片面に樹脂被覆層が形成された被覆ポリエス
    テルフイルムであって、該被覆樹脂が少なくともポリエ
    ステルポリオールを含むポリオールとポリイソシアネー
    ト化合物及び要すれば、鎖延長剤とから得られる水不溶
    性で水分散性のポリエステルウレタン重合体であり、且
    つ該ポリエステルポリオールが硬質ポリエステルポリオ
    ール(A)と軟質ポリエステルポリオール(B)の少く
    とも2種以上の混合物であり、(A)/(B)の重量比
    が90/10〜5/95であることを特徴とする被覆ポリエステ
    ルフイルム
  2. 【請求項2】請求項1記載の被覆ポリエステルフイルム
    の前記ポリエステルポリウレタン樹脂被覆層表面に無機
    物蒸着層が設けられた蒸着フイルム。
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