JP2915938B2 - 撮影装置 - Google Patents

撮影装置

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JP2915938B2
JP2915938B2 JP1291986A JP29198689A JP2915938B2 JP 2915938 B2 JP2915938 B2 JP 2915938B2 JP 1291986 A JP1291986 A JP 1291986A JP 29198689 A JP29198689 A JP 29198689A JP 2915938 B2 JP2915938 B2 JP 2915938B2
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博明 中村
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隆春 西田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は撮影装置、詳しくはストロボによる閃光発光
撮影時に被写体の目が赤く写る、所謂赤目現象を軽減し
た撮影装置に関する。
[従来の技術] 人物や動物を被写体とし、ストロボを発光させて閃光
同調撮影を行なった場合、撮影レンズ光軸とストロボの
閃光放電管の中心との距離が近いと、被写体の眼が赤色
に写る赤目現象を生じることは既に周知である。
従って、この赤目現象が生じないように防止する手段
として、露光のための閃光発光に先立ち一定時間幅の閃
光発光を複数回行なわせるようにしたストロボ装置が特
願平1−22115号で提案されている。即ち、第3図に示
すように、カメラ本体に内蔵されカメラ内各回路の動作
シーケンスを司るCPU1には、測光回路101,表示手段102,
ストロボ2,モード設定手段3,シャッタ制御手段4,測距回
路5,レンズ駆動手段6がそれぞれ接続されている。更
に、このCPU1にはレリーズ釦の1段押しでオンとなる第
1スイッチSW1と2段押しでオンとなる第2スイッチSW2
とがそれぞれ接続されている。
また、上記CPU1にストロボ2を接続するにあたって
は、第4図に示すように、ストロボ2のメインコンデン
サの出力電圧を、抵抗R1,R2,コンデンサC1からなる分圧
回路で分圧してCPU1のA/D入力ポートI1へ入力するよう
になっている。更に、このCPU1にはE2PROM103が接続さ
れている。
さて、レリーズ釦の1段押しにより第1スイッチSW1
がオンすると、第5図(A)に示すようにCPU1はまず測
光回路101、測距回路5によりAE,AF動作を行なわせ、そ
れぞれの回路から得られた測光情報および測距情報を取
り込んでCPU内のRAMに記憶する。モード設定手段3によ
りカメラおよびストロボ2が閃光撮影モードあるいは通
常発光モード(瞳孔収縮用のプリ発光を行なわないモー
ド)に設定されると、予め設定された値、例えば撮影レ
ンズ光軸とストロボ閃光発光管との間の距離と、測距回
路5からの被写体距離と、から赤目が発生する条件か否
かを演算し、赤目発生の可能性があると判断されれば、
表示手段102により赤目警告を行わせる。
赤目警告が表示されなかった場合には、更にレリーズ
釦を押下して第2スイッチSW2をオンさせ、これによっ
てレンズ駆動手段6,シャッタ制御手段4,ストロボ2がそ
れぞれ動作して通常の撮影動作が行われる。一方、赤目
警告表示が出された場合には、モード設定手段3により
赤目防止モードに切換えられる。この場合、第5図
(B)に示すように、第2スイッチSW2がオンした時点
でレンズ駆動手段6によりレンズ駆動動作が行われて、
撮影レンズが合焦位置にまで駆動される。同時に、第5
図(D)に示すようにストロボ2が瞳孔収縮用に複数回
の少発光を繰り返す。その1回当りの光量は測距結果に
基づいて眩しくなく且つ赤目対策効果が充分得られるレ
ベルに設定される。(これまでの少発光を以下プリ発光
と略称する。)このプリ発光の終了後シャッタ制御手段
4が動作して、第5図(C)に示すようにシャッタが開
かれた後、ストロボ2が動作して本発光が行われる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、露光用としての閃光発光に先立って、
瞳孔収縮用としての閃光発光を複数回行なうようにした
上記従来例では、被写体が静止していれば所期の赤目防
止効果を満足させると共にピントの合った写真を撮影で
きるが、被写体が移動しているとピントの合った写真を
撮影することができない。即ち、被写体がカメラに向か
って近付く、あるいは離れていく所謂動体の場合、第5
図に示すようにAF動作からシャッタ開までの時間が長い
ため、その間に被写体からカメラまでの距離が変化し、
所謂ピンボケ写真となってしまう。この場合、AF動作か
らシャッタ開までの時間は、瞳孔収縮用としての閃光発
光を複数回行うことにより人間の瞳孔が収縮するのに必
要な時間幅なので、これを短縮することはできない。
そこで本発明の目的は、上述の問題点を解消し、赤目
防止効果を満足させると共に、被写体がカメラに対して
移動している場合でもピントの合った写真が撮れる撮影
装置を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明による撮影装置は、瞳孔収縮用として露光動作
に先立ってプリ発光を行うプリ発光手段と、上記露光動
作時に閃光発光を行う閃光発光手段と、被写体までの距
離に応じた距離信号を出力する測距手段と、シャッタレ
リーズ釦の押圧に応動して上記測距手段によるプリ測距
動作を行わせこのプリ測距結果に基づいて上記プリ発光
手段の発光量を決定してプリ発光を行わせるプリ発光制
御手段と、このプリ発光制御手段による上記プリ発光中
に上記測距手段による再度の測距動作である本測距動作
を行わせこの本測距結果に基づいて撮影レンズの駆動量
を制御するレンズ制御手段とを具備したことを特徴とす
る。
また、上記レンズ制御手段は、上記シャッタレリーズ
釦の操作時から所定時間経過後に上記本測距動作を実行
させることを特徴とする。
[作 用] この撮影装置では、シャッタレリーズ釦の押圧に応動
して、被写体までの距離に応じた距離信号を出力する測
距手段によるプリ測距動作を行わせ、このプリ測距結果
に基づいて、瞳孔収縮用のプリ発光を行うプリ発光手段
の発光量を決定し、露光動作に先立ってプリ発光制御手
段によってプリ発光を行う。そして、上記プリ発光制御
手段によるプリ発光中に、上記測距手段によって再度の
測距動作である本測距動作を行わせ、この本測距結果に
基づいて撮影レンズの駆動量をレンズ制御手段で制御す
る。
[実 施 例] 以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。第
1図は、本発明の一実施例を示す撮影装置のブロック系
統図で、第2図は、上記第1図における各部動作のタイ
ミングチャートである。図において、上記第1図が前記
従来例を示す第3図と異る点は、瞳孔収縮用としての複
数回の閃光発光の発光光量を決定する第1の光量決定装
置7と、露光用としての閃光発光の発光光量を決定する
第2の光量決定装置8とがそれぞれ追加されたことで、
これら両回路には、測距回路5の出力がそれぞれ入力さ
れ、CPU1に出力されるようになっている。この点を除け
ば、本実施例は、前記従来例と異る点がないので、同じ
構成部材には同じ符号を付してその構成の説明を省略す
る。
次に、本実施例の動作を第2図に示すタイミングチャ
ートにより説明する。図において、時刻T1でレリーズ釦
の1段押しでオンする第1スイッチSW1がオンすると、C
PU1は測光回路101に測光動作を実行させ、更に測距回路
5に測距動作11を実行させる。この測距結果に基づき、
CPU1は赤目が発生する条件か否かを演算し、赤目発生の
可能性があると判断すれば表示手段102により赤目警告
を行なわせる。すると、撮影者はモード設定手段3によ
りプリ発光モードにモードを切り換える。
時刻T2で第2スイッチSW2がオンされると、CPU1は測
距回路5に測距動作12を実行させ、その測距出力に基づ
いて第1光量決定装置7が眩しくなく且つ赤目対策上効
果的な瞳孔収縮用としての閃光発光の発光光量を決定す
る。当然、その発光光量は、被写体までの距離が遠い程
大きく設定することになる。このようにして決定された
プリ発光光量を出力するため、CPU1はストロボ2に対し
て制御信号を出力し、これによって第2図(D)に示す
ようにストロボ2から所定の間隔で瞳孔収縮用のプリ発
光パルス列P1,P2,……,Pnの発光を開始する。
第2スイッチSW2がオンする時刻T2から所定の時間t1
経過した時刻T3になると、第2図(A)に示すように、
CPU1は再度測距回路5により測距動作13を行なわせて最
新の被写体距離を認識し、この被写体距離によりレンズ
駆動手段6により、第2図(B)に示すように最適位置
へのレンズ駆動14を実行する。レンズ駆動14が終了した
ら、第2図(C)に示すようにCPU1はシャッタ制御手段
4によりシャッタ開口15を実行させる。上述の最新の被
写体距離情報は、第2の光量決定装置8にも入力され、
これによって露光用として閃光発光の発光光量が決定さ
れる。そこで、この結果に基づき、第2図(D)に示す
ようにシャッタ全開になった所で撮影用閃光発光16が行
われて一連の動作を終了する。
以上述べたように本実施例によれば、レリーズ釦の2
段押し後の測距結果に基づいてプリ発光量を決定して瞳
孔収縮用としての閃光発光を行い、所定時間後の本発光
前に再測距してAFレンズ駆動を行なうようにしているの
で、被写体が動体でも、充分な赤目防止効果を上げなが
ら、しかもピントの合った写真を撮影することができ
る。
[発明の効果] 以上述べたように請求項1に記載の発明によれば、瞳
孔を収縮させるためのプリ発光を行っている最中に、被
写体が移動してもピントのあった写真を撮影することが
できると共に、被写体までの距離信号によって眩しくも
なく、且つ、赤目対策効果を果たすに充分な発光量を有
する瞳孔収縮用のプリ発光を行うことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、シャッタ開口
までの時間が一定であるので、シャタ開口前の適切なタ
イミングで測距を行うことができ、プリ発光中に被写体
が移動してもピントのあった写真を撮影することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す撮影装置のブロック
系統図、 第2図(A),(B),(C),(D)は、上記第1図
における各部の動作を示すタイミングチャートで、第2
図(A)は測距動作の、第2図(B)はレンズ駆動動作
の、第2図(C)はシャッタ動作の、第2図(D)はス
トロボ動作の、それぞれのタイミングを示す図、 第3図は、従来の撮影装置のブロック系統図、 第4図は、上記第3図におけるCPUとストロボの接続を
示す要部ブロック図、 第5図は、上記第3図における各部の動作を示すタイミ
ングチャートである。 2……ストロボ(閃光発光装置) 5……測距回路(測距手段) 6……レンズ駆動手段(レンズ制御手段) 7……第1の光量決定装置(光量制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 啓一 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉田 洋一 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 審査官 前川 慎喜 (56)参考文献 特開 昭60−59313(JP,A) 特開 平1−287544(JP,A) 特開 平2−210337(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 15/05 G02B 7/28 - 7/40 G03B 13/18 - 13/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】瞳孔収縮用として、露光動作に先立ってプ
    リ発光を行うプリ発光手段と、 上記露光動作時に閃光発光を行う閃光発光手段と、 被写体までの距離に応じた距離信号を出力する測距手段
    と、 シャッタレリーズ釦の押圧に応動して上記測距手段によ
    るプリ測距動作を行わせ、このプリ測距結果に基づいて
    上記プリ発光手段の発光量を決定してプリ発光を行わせ
    るプリ発光制御手段と、 このプリ発光制御手段による上記プリ発光中に、上記測
    距手段による再度の測距動作である本測距動作を行わ
    せ、この本測距結果に基づいて撮影レンズの駆動量を制
    御するレンズ制御手段と、 を具備したことを特徴とする撮影装置。
  2. 【請求項2】上記レンズ制御手段は、上記シャッタレリ
    ーズ釦の操作時から所定時間経過後に上記本測距動作を
    実行させることを特徴とする請求項1に記載の撮影装
    置。
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