JP3008190B2 - 多重露出撮影可能なカメラ - Google Patents

多重露出撮影可能なカメラ

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JP3008190B2
JP3008190B2 JP10174885A JP17488598A JP3008190B2 JP 3008190 B2 JP3008190 B2 JP 3008190B2 JP 10174885 A JP10174885 A JP 10174885A JP 17488598 A JP17488598 A JP 17488598A JP 3008190 B2 JP3008190 B2 JP 3008190B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば感光フィルムを
使用する通常型カメラまたはCCDを使用するいわゆる
電子カメラの外、各種分野で用いられるビデオカメラ等
に広く用いることが出来る多重露出撮影可能なカメラの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】夜間において遠くに位置する被写体を撮
影する場合、例えば花火とか、ネオンサイン等のイルミ
ネーションとか、または、ライティングされた橋や建物
などを撮影する場合、長時間の露出をかけて撮影すれば
非常に美しい写真が撮れることはよく知られている。こ
の場合、同時に、近くに居る人物などを同一のフィルム
画面内に入れて写そうとすると、その人物に対する露出
が著しく不足すると共にピントも合わないという状況に
なって、殆ど写真らしい写真が撮れないという結果を招
く。また、夜間の撮影に当って近距離に位置する人物を
閃光撮影しようとする場合には、その閃光光が遠くまで
届かないために遠距離に位置する他の被写体が露出不足
気味となり、また、ピントも合わないという状況になる
ため、この場合にも殆ど写真らしい写真が撮れないとい
う結果を招くことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような弊害を回避
するには、例えば前者のケースでは、先ず、遠距離に位
置する一方の目標被写体(夜景)に対して、測距を含む
適正な焦点合せを行うと共にこの目標被写体に対する自
然光での適正な露光を行い、次に、近距離に位置する目
標被写体(人物)に対して、再び測距を含む適正な焦点
合せを行うと共にこの目標被写体に対して閃光光での適
正な露光を実施するようにすればよいし、また、後者の
ケースでは、この順序を入れ換えた2度の焦点合せ操作
および露光操作を実施するようにすればよい。
【0004】すなわち、遠距離に位置する一方の目標被
写体に対しては、その撮影距離に見合った焦点合せを行
った上で自然光を用いて撮影し、フィルムの巻上をしな
いままにして、シャッタチャージのみを行い、引続いて
近距離に位置する他方の目標被写体に対しては、その撮
影距離に対応した焦点合せを行った上で閃光光を用いて
撮影すればよいことになる。しかし、2度に亘る焦点合
せ操作、露光操作および二重撮影許容操作等を実施する
ことは、操作が煩雑であるばかりではなく、これらの操
作を行う間に被写体構図が変化してシャッタチャンスを
失うという問題を惹き起す虞れさえ生じる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、遠距離に位置する目標被写体と、前記遠距離
の目標被写体を背景として近距離に位置する別の目標被
写体とを共に適正な焦点合せ量と適正露出値に従って撮
影することが可能で、しかも、この2種類の撮影動作を
1回のシャッタレリーズ操作によって簡易且つ適切に、
しかも迅速に行い得る新しい多重露出撮影可能なカメラ
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、多重露出撮影可能なカメラを構成する際に、遠距離
に位置する目標被写体を撮影するに適する遠距離撮影モ
ードを、無限遠またはその被写界深度内に入る遠距離に
対応する一定量に設定した焦点合せ量と、撮影視野の周
辺領域の輝度情報に基いて演算される自然光を用いた適
正露出値、にそれぞれ従って撮影する撮影シーケンスを
実行し得るモードとして設定し、近距離に位置する別の
目標被写体を撮影するに適する近距離撮影モードを、前
記撮影視野の中央領域に位置する前記別の目標被写体に
対する測距情報に基づく焦点合せ量と、前記撮影視野の
中央領域の輝度情報およびストロボユニットのガイドナ
ンバーによる露出計算方式で演算される閃光光を用いた
適正露出値、にそれぞれ従って撮影する撮影シーケンス
を実行し得るモードとして設定し、1回のシャッタレリ
ーズ操作毎に、同一の感光画面に対して、遠距離撮影モ
ードに係るモード実行動作の終了と実質的同時に、近距
離撮影モードに係るモード実行動作を継続的に且つ自動
的に行う多重露出撮影シーケンスを実行し得る複合撮影
モードとして設定するように構成して上記の目的を完全
に達成しようとするものである。
【0007】また、請求項2に記載のカメラは、前記遠
距離に位置する被写体に対する自然光を用いた適正露出
値を実現するためのシャツタ露光時間を、予め設定され
た一定のシャツタ露光時間として設定するように構成す
ることで、上記の目的を達成するものである。また、請
求項3に記載のカメラは、前記複合撮影モードとは別
に、各フィルム画面に対して1回のシャッタレリーズ操
作毎に1回の露光動作を行う通常の撮影シーケンスを実
行し得る通常の撮影モードを設定し、この2種類の撮影
シーケンスを選択的に実行し得るモード選択手段を併設
することで、上記の目的を達成するものである。
【0008】
【作用】上記のように構成された多重露出撮影可能なカ
メラは、例えば、夜間において遠距離に位置する背景を
バックにして近距離に位置する主要被写体を多重露出撮
影するときに、背景に対しては無限遠またはその被写界
深度内に入る遠距離に対応する一定量に設定した焦点合
せ量と、撮影視野の周辺領域の輝度情報に基いて演算さ
れる自然光を用いた適正露出値に、それぞれ従って撮影
を実行する。
【0009】主要被写体に対しては撮影視野の中央領域
に位置する前記別の目標被写体に対する測距情報に基づ
く焦点合せ量と、前記撮影視野の中央領域の輝度情報お
よびストロボユニットのガイドナンバーによる露出計算
方式で演算される閃光光を用いた適正露出値にそれぞれ
従って撮影するように設定し、さらに、この2種類の撮
影を、1回のシャッタレリーズ操作により、同一の感光
画面に対して、先ず遠距離撮影モードに係るモード実行
動作の終了と実質的同時に、近距離撮影モードを実行す
るように設定して、背景および主要被写体の両方に対し
て、それぞれに適正な焦点合せ量と露出値をもって撮影
を実行する。
【0010】
【実施例】以下、図示の一実施例に基づいて本発明に係
る多重露出撮影可能なカメラを詳細に説明する。図1
は、本発明に係る多重露出撮影可能なカメラの主要構成
を概略的に示すブロック構成図である。図中、1は図示
実施例に係る多重露出撮影可能なカメラで、以下に述べ
る多重露出撮影シーケンスとは別に、フィルムの各撮影
駒(フィルム画面)に対して1回のシャッタレリーズ操
作毎に1回の露光動作を行い得るように設定された通常
の撮影シーケンスをも実行し得るように構成されてい
る。
【0011】すなわち、多重露出撮影シーケンスを実行
するモード(以下、「多重露出撮影モード」という)
と、通常撮影シーケンスを実行するモード(以下、「通
常撮影モード」という)とを有するカメラとして構成さ
れている。2は前述した多重露出撮影モードと通常撮影
モードを選択するためのモード選択部材である。
【0012】3は例えば、撮影視野の中央領域に対する
撮影距離と周辺領域に対する撮影距離とを同時若しくは
順次に測距し得るように構成された測距ユニットで、例
えば、赤外線を投光しその反射光の受光部上の位置から
目標被写体までの撮影距離を測定するというアクティブ
式の測距手段として構成されている。
【0013】この場合、中央領域の測距情報は、近距離
被写体(主要被写体)に対応する測距情報となり、ま
た、周辺領域の測距情報は、遠距離被写体(背景となる
被写体)に対応する測距情報となるから、図示実施例で
は、これらの情報を、近距離被写体用の測距情報および
遠距離被写体用の測距情報として同時若しくは順次に後
述の総合制御部10に出力するように構成されている。
4は例えば撮影視野の中央領域の輝度と周辺領域の輝度
とを同時若しくは順次に測光し得るように構成された測
光ユニットで、いわゆる多点測光可能な測光手段として
構成されている。
【0014】この場合、中央領域の輝度情報は、近距離
被写体に対応する輝度情報となり、また、周辺領域の輝
度情報は、遠距離被写体に対応する輝度情報となるか
ら、図示実施例では、これらの情報を、近距離被写体用
の輝度情報および遠距離被写体用の輝度情報として同時
若しくは順次に後述の総合制御部10に出力するように
構成されている。
【0015】5は焦点調節可能に構成された撮影レンズ
ユニットで、後述の総合制御部10からの制御に従い、
前述した撮影視野の中央領域および周辺領域に対して適
正な焦点合せを行い得るように構成されている。6は例
えば、絞り値および露光時間を共に調節し得るように構
成された露出調節手段で、自然光による撮影モードで
は、前述の中央領域および周辺領域の輝度情報に基いて
演算された適正露出値を実現するシャッタ時間をもっ
て、また、閃光撮影モードでは、それ自体公知であるガ
イドナンバーによる露出計算方式で設定される適正露出
値を実現する絞り値をもって、フィルム上の撮影駒(図
示せず)に露光を与え得るように構成されている。
【0016】7はこのカメラのフィルム給送ユニット
で、露出調節手段6の最終的な露光動作の後に、次の撮
影駒をアパーチュアに臨む位置まで巻き上げ得るように
構成されている。8はこのカメラに内蔵された(または
取り付けられた)それ自体公知の構成から成るストロボ
ユニットである。9はこのカメラ1のシャッタレリーズ
操作部材である。10はこのカメラの全体制御を司る総
合制御部で、適宜のマイクロコンピュータから構成さ
れ、演算回路・一時記憶回路・モータ駆動回路等(いず
れも、図示せず)を内蔵している。そして、シャッタレ
リーズ操作部材9が操作されたときに、予め、以下の動
作ないし作用の項で説明するような制御を実行し得るよ
うに構成されている。
【0017】次に、このように構成された図示実施例の
多重露出撮影可能なカメラ1の動作ないし作用を、図3
に示すような構図、すなわち、夜間において遠距離D1
に位置するライティング橋をバックにして近距離D2
に位置する人物を閃光撮影するような構図を例にして、
図2のフローチャート図に従って説明する。先ず、カメ
ラの電源スイッチ(図示せず)をオンし、モード選択部
材2を、例えば、多重露出撮影モードに設定してからシ
ャッタレリーズ操作部材9を押圧操作する(ステップ:
S1)。
【0018】このような操作を行うと、総合制御部10
は、多重露出撮影モードであることを確認し且つこのモ
ードを実現するような制御を実行する(ステップ:S
2)。すなわち、総合制御部10は、遠距離撮影モード
を実行すべく、測距ユニット3に対して、撮影視野の周
辺領域に位置するライティング橋(遠距離被写体)に対
する測距動作を実行するように指令し、これにより得ら
れた周辺領域の測距情報(すなわち、遠距離被写体用の
測距情報)に基づいて、撮影レンズユニット5をライテ
ィング橋に対応した焦点合せ位置に駆動制御する(ステ
ップ:S3,S4)。
【0019】一方、総合制御部10は、このS3および
S4のステップと並行してあるいは、相前後して、測光
ユニット4に対してライティング橋に対する測光動作を
行うように指令し、これにより得られた周辺領域の輝度
情報(すなわち、遠距離被写体用の輝度情報)に基づい
て露出調節手段6に対する露光制御を行う(ステップ:
S5,S6)。そして、この露出調節手段6によるライ
ティング橋に対する露光作動が終了すると、総合制御部
10は、次に、近距離撮影モードを実行すべく、測距ユ
ニット3に対して、撮影視野の中央領域に位置する人物
(近距離被写体)に対する測距動作を実行するように指
令し、これにより得られた中央領域の測距情報(すなわ
ち、近距離被写体用の測距情報)に基づいて、撮影レン
ズユニット5を人物に対応した焦点合せ位置にまで駆動
制御する(ステップ:S7,S8)。
【0020】このようにして焦点合せ動作が終了する
と、総合制御部10は、測光ユニット4に対して人物に
対する測光動作を行うように指令し、これにより得られ
た中央領域の輝度情報が自然光での撮影が不可能である
という状況を確認して、そのときの撮影モードを閃光光
による撮影モードに変更設定し、露出調節手段6のシャ
ッタ羽根(図示せず)をそのときのガイドナンバーによ
って設定された絞り値にまで開かせ、同時に、ストロボ
ユニット8を発光させるように制御する(ステップ:S
9〜S11)。
【0021】そして、このときのガイドナンバーで設定
されたシャッタ露光時間が経過すると、総合制御部10
は、露出調節手段6のシャッタ羽根を閉ざすように制御
して、この人物に対する閃光光撮影を終了させる(ステ
ップ:S12)。この一連の動作により多重露出撮影シ
ーケンスに基づく撮影が完了し、フィルム給送ユニット
7による1駒分のフィルムが給送されると、カメラが停
止状態に移行する(ステップ:S31,S32)。とこ
ろで、通常の撮影シーケンスを使用して撮影を行う場合
には、先ず、モード選択部材2を操作して通常撮影シー
ケンスを実行するモードを選択し、目標とする被写体が
遠距離にある場合でも、近距離に位置する場合でも、測
光ユニット4の撮影視野の中央領域を目標被写体に向け
てシャッタレリーズ操作部材9を押圧する。
【0022】このように操作すると、総合制御部10
は、測距ユニット3に対して測距動作を開始するように
指令してそのときの目標被写体までの撮影距離を測定
し、その測距情報に対応した焦点合せ位置に撮影レンズ
ユニット5を駆動制御する(ステップ:S21,S2
2)。一方、総合制御部10は、この測距動作開始指令
に引続いて測光ユニット4に対して測光動作を行うよう
に指令し、そのときの目標被写体の輝度または周辺領域
をも含めた全体的な輝度を測定するように制御する(ス
テップ:S23)。この場合、測光結果が自然光での撮
影を許容し得る範囲内(手ぶれを生じないで撮影できる
範囲内)にあれば、総合制御部10は、そのときの測光
結果に基づいて露出調節手段6に対する露光制御を実行
する(ステップ:S24、S25)。
【0023】逆に、測光結果が自然光での撮影を許容し
ないような値の場合には、フローチャーとのステップS
24をNOに分岐してステップS26に移行し、前述の
多重露出撮影モードの場合と同様に、総合制御部10
は、そのときの撮影モードを閃光光による撮影モードに
変更設定し、露出調節手段6のシャッタ羽根(図示せ
ず)をそのときのガイドナンバーにより設定された絞り
値まで開かせ、直ちに、ストロボユニット8に制御指令
を発し、ストロボを発光させる(ステップ:S26,S
27)。そして、このときのガイドナンバーで設定され
たシャッタ露光時間が経過すると、総合制御部10は、
露出調節手段6のシャッタ羽根を閉ざすように制御し
て、目標被写体に対する閃光光撮影を終了させる(ステ
ップ:S28)。
【0024】この一連の動作によって通常撮影シーケン
スに基づく撮影が完了し、フィルム給送ユニット7によ
る1駒分のフィルムが給送されると、カメラが停止状態
に移行する(ステップ:S31,S32)。以上一実施
例について説明したが、本発明は、これに限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々に変形
実施することが可能である。
【0025】例えば、図示例の多重露出撮影では、先に
遠距離被写体に対して自然光による撮影を行い、その後
に近距離被写体に対して閃光光による撮影を実行するよ
うに設定しているが、この実行順序を逆に設定してもよ
い。ただし、遠距離の被写体を閃光発光しない状態で1
回目の撮影を先にしている間に近距離撮影モードに備え
てストロボユニットに充電させることができるので、時
間の有効活用ができ、即写性が向上するという点で、上
述した図示例の実行順序とした方が有利である。
【0026】さらに、図示実施例では、遠距離被写体の
場合でも、また、近距離被写体の場合でも、その都度、
測距動作および測光動作を行うように構成されている
が、被写界深度を利用すれば或る距離より遠い位置に在
る被写体は全て焦点深度内に入ることになるから、遠距
離被写体の際には、そのときの焦点合せ量を常に無限遠
距離または所定の遠距離に対応する一定量に予め設定し
て置いて、遠距離の測距動作(フローチャートのステッ
プS3)を省いた状態で焦点合せ動作を行うように構成
することも出来る。また、夜間撮影のときには、短時間
の露光を前提とすると自然光による撮影が不可能になる
場合が多いから、近距離被写体を撮影する場合には、そ
の測光動作(フローチャートのステップS9)を省いて
直ちに閃光光による露光動作を行うように構成すること
も出来る。
【0027】一方、夜間撮影のときでも、シャッタ露光
時間を例えば2秒〜3秒に設定すると自然光の下でもよ
い写真が得られるという経験則があるから、この経験則
を活用すれば、夜間の遠距離撮影の際には、そのときの
シャッタ露光時間を常に上記一定時間に設定して置い
て、この状態で露光動作を行うように構成することも出
来る。従って、このような考え方を採用したときには、
必要に応じて、図2の多重露出撮影側のフローチャート
図から遠距離時の測距動作、遠距離時および近距離時の
測光動作を省略した形で撮影シーケンスを構成すること
も可能である。
【0028】また、シャッタレリーズ操作部材9を2段
階ストロークを有するシャッタレリーズ操作部材として
構成し、その第一段ストロークにより、撮影視野の中央
領域および周辺領域に対する測距および測光を同時若し
くは順次に開始させるように構成し、それらの情報を総
合制御部10内の一時記憶回路に記憶させて置いて、必
要に応じて、この測距情報または測光情報を遠距離被写
体に対する制御または近距離被写体に対する制御に使用
するように構成することも出来る。
【0029】また、図示実施例では、多重露出撮影可能
なカメラとしての基本的な事項について説明している
が、本発明で採用した多重露出撮影方法は、いわゆる連
写式カメラを使っての多重露出撮影やセルフタイマーを
利用した場合の多重露出撮影にもそのまま適用すること
が出来るので、本発明を連写式カメラやセルフタイマー
撮影可能のカメラとして構成することも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、遠距離被写体に対する遠距離撮影モード
を、無限遠またはその被写界深度内に入る遠距離に対応
する一定量に設定した焦点合せ量と、撮影視野の周辺領
域の輝度情報に基いて演算される自然光を用いた適正露
出値に、それぞれ従って撮影する撮影シーケンスを実行
し得るモードとして設定し、近距離に位置する別の目標
被写体を撮影するに適する近距離撮影モードを、前記撮
影視野の中央領域に位置する前記別の目標被写体に対す
る測距情報に基づく焦点合せ量と、前記撮影視野の中央
領域の輝度情報およびストロボユニットのガイドナンバ
ーによる露出計算方式で演算される閃光光を用いた適正
露出値に従って撮影する撮影シーケンスを実行し得るモ
ードとして設定し、さらに、この2種類の撮影を、1回
のシャッタレリーズ操作により、同一の感光画面に対し
て、先ず、遠距離撮影を実行し、引き続いて、近距離撮
影を実行し得るように構成したので、背景および主要被
写体の両方に対して、それぞれに適正である焦点合せ量
と露出値をもって撮影することが簡易に且つ迅速に行な
い得る多重露出撮影可能なカメラを提供することができ
る。
【0031】特に、測距および測光の範囲を上記のよう
に近距離領域と遠距離領域に割り付けたので、撮影者
は、単にカメラを被写体に向けて撮影するだけで良く、
逐一近距離にいる主要被写体に合せたり、遠方の被写体
を意図してカメラを移動しながら測距および測光を行な
う必要が無いので、カメラに不慣れな初心者でも充分に
使いこなすことができる。
【0032】また、遠距離撮影モードにおいては、焦点
合せ量として無限遠またはその被写界深度内に入る遠距
離に対応する一定量に設定したので、夜景など遠距離の
被写体からの反射光が僅かであったりコントラストのな
い被写体であったりして、測距が不能な状態であっても
何ら支障がなく、確実に遠距離における被写体に合焦し
た写真が得られるカメラを提供することができる。この
ような優れた機能を持つカメラにおいて、遠距離撮影時
における測距動作および/または測光動作を省略するこ
とも可能であるように構成することが出来るので、構造
的にも製造的にも著しく有利な多重露出撮影可能なカメ
ラを実現することが可能になった。
【0033】さらに、多重露出撮影機能とは別に、各フ
ィルム画面に対して1回のシャッタレリーズ操作毎に1
回の露光動作を行う通常の撮影機能を併設し、この2種
類の撮影機能を選択的に使い分けることの出来る多重露
出撮影可能なカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重露出撮影可能なカメラの主要
構成を概略的に示すブロック構成図である。
【図2】図1に示す多重露出撮影可能なカメラの動作な
いし作用を説明するためのフローチャート図である。
【図3】図1に示す多重露出撮影可能なカメラで撮影し
ようとする構図、すなわち、夜間において遠距離D1
に位置するライティング橋をバックにして近距離D2
に位置する人物を閃光撮影するような構図を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 多重露出撮影可能なカメラ 2 モード選択部材 3 測距ユニット 4 測光ユニット 5 撮影レンズユニット 6 露出調節手段 7 フィルム給送ユニット 8 ストロボユニット 9 シャッタレリーズ操作部材 10 総合制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 7/00 - 7/28 G03B 15/00 G02B 7/28 - 7/40 G03B 3/00 - 3/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠距離に位置する目標被写体を撮影する
    に適する遠距離撮影モードを、無限遠またはその被写界
    深度内に入る遠距離に対応する一定量に設定した焦点合
    せ量と、撮影視野の周辺領域の輝度情報に基いて演算さ
    れる自然光を用いた適正露出値に、それぞれ従って撮影
    する撮影シーケンスを実行し得るモードとして設定し、 近距離に位置する別の目標被写体を撮影するに適する近
    距離撮影モードを、前記撮影視野の中央領域に位置する
    前記別の目標被写体に対する測距情報に基づく焦点合せ
    量と、前記撮影視野の中央領域の輝度情報およびにスト
    ロボユニットのガイドナンバーによる露出計算方式で演
    算される閃光光を用いた適正露出値、にそれぞれ従って
    撮影する撮影シーケンスを実行し得るモードとして設定
    し、1回のシャッタレリーズ操作毎に、同一の感光画面
    に対して、遠距離撮影モードに係るモード実行動作の終
    了と実質的同時に、近距離撮影モードに係るモード実行
    動作を継続的に且つ自動的に行う多重露出撮影シーケン
    スを実行し得る複合撮影モードとして設定するように構
    成したことを特徴とする多重露出撮影可能なカメラ。
  2. 【請求項2】 前記遠距離に位置する被写体に対する自
    然光を用いた適正露出値を実現するためのシャツタ露光
    時間を、予め設定された一定のシャツタ露光時間として
    設定するように構成したことを特徴とする請求項1に記
    載の多重露出撮影可能なカメラ。
  3. 【請求項3】 前記複合撮影モードとは別に、各フィル
    ム画面に対して1回のシャッタレリーズ操作毎に1回の
    露光動作を行う通常の撮影シーケンスを実行し得る通常
    の撮影モードを設定し、この2種類の撮影シーケンスを
    選択的に実行し得るモード選択手段を併設するように構
    成したことを特徴とする請求項1または2に記載の多重
    露出撮影可能なカメラ。
JP10174885A 1998-06-22 1998-06-22 多重露出撮影可能なカメラ Expired - Lifetime JP3008190B2 (ja)

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