JPH0520036U - 多重露出撮影可能なカメラ - Google Patents
多重露出撮影可能なカメラInfo
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- JPH0520036U JPH0520036U JP075820U JP7582091U JPH0520036U JP H0520036 U JPH0520036 U JP H0520036U JP 075820 U JP075820 U JP 075820U JP 7582091 U JP7582091 U JP 7582091U JP H0520036 U JPH0520036 U JP H0520036U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 夜景などの遠距離に位置する目標被写体とそ
の遠距離の目標被写体を背景として近距離に位置する別
の目標被写体とを、共に適正な焦点合せ量と露出値に従
って撮影可能で、しかもこの2種類の撮影動作を1回の
シャッタレリーズ操作によって行えるようにする。 【構成】 モード選択部材2は、通常の撮影モードと複
合撮影モードとを選択し得るように構成されている。こ
の複合撮影モードが選択された場合には、シャッタレリ
ーズ操作部材9が押されると、総合制御部10は、先ず
遠距離の被写体に対し、測距ユニット3、測光ユニット
4を制御して測距データおよび測光データを得る。この
データに基づき撮影レンズユニット5、シャッタユニッ
ト6により合焦下で適正露光動作が行われる。引続きフ
ィルム巻上げをせずに近距離の被写体に対し同様に測距
・合焦後、ストロボを用いた適正露出動作が行われる。
の遠距離の目標被写体を背景として近距離に位置する別
の目標被写体とを、共に適正な焦点合せ量と露出値に従
って撮影可能で、しかもこの2種類の撮影動作を1回の
シャッタレリーズ操作によって行えるようにする。 【構成】 モード選択部材2は、通常の撮影モードと複
合撮影モードとを選択し得るように構成されている。こ
の複合撮影モードが選択された場合には、シャッタレリ
ーズ操作部材9が押されると、総合制御部10は、先ず
遠距離の被写体に対し、測距ユニット3、測光ユニット
4を制御して測距データおよび測光データを得る。この
データに基づき撮影レンズユニット5、シャッタユニッ
ト6により合焦下で適正露光動作が行われる。引続きフ
ィルム巻上げをせずに近距離の被写体に対し同様に測距
・合焦後、ストロボを用いた適正露出動作が行われる。
Description
【0001】
本考案は、例えば感光フィルムを使用する通常型カメラまたはCCDを使用す るいわゆる電子カメラの外、各種分野で用いられるビデオカメラ等に広く用いる ことが出来る多重露出撮影可能なカメラの改良に関するものである。
【0002】
夜間において遠くに位置する被写体を撮影する場合、例えば花火とか、ネオン サイン等のイルミネーションとか、または、ライティングされた橋や建物などを 撮影する場合、長時間の露出をかけて撮影すれば非常に美しい写真が撮れること はよく知られている。
【0003】 この場合、同時に、近くに居る人物などを同一のフィルム画面内に入れて写そ うとすると、その人物に対する露出が著しく不足すると共にピントも合わないと いう状況になって、殆ど写真らしい写真が撮れないという結果を招く。
【0004】 また、夜間の撮影に当って近距離に位置する人物を閃光撮影しようとする場合 には、その閃光光が遠くまで届かないために遠距離に位置する他の被写体が露出 不足気味となり、また、ピントも合わないという状況になるため、この場合にも 殆ど写真らしい写真が撮れないという結果を招くことになる。
【0005】
このような弊害を回避するには、例えば前者のケースでは、先ず、遠距離に位 置する一方の目標被写体(夜景)に対して、測距を含む適正な焦点合せを行うと 共にこの目標被写体に対する自然光での適正な露光を行い、次に、近距離に位置 する目標被写体(人物)に対して、再び測距を含む適正な焦点合せを行うと共に この目標被写体に対して閃光光での適正な露光を実施するようにすればよいし、 また、後者のケースでは、この順序を入れ換えた2度の焦点合せ操作および露光 操作を実施するようにすればよい。
【0006】 すなわち、遠距離に位置する一方の目標被写体に対しては、その撮影距離に見 合った焦点合せを行った上で自然光を用いて撮影し、フィルムの巻上をしないま まにして、シャッタチャージのみを行い、引続いて近距離に位置する他方の目標 被写体に対しては、その撮影距離に対応した焦点合せを行った上で閃光光を用い て撮影すればよいことになる。
【0007】 しかし、2度に亘る焦点合せ操作、露光操作および二重撮影許容操作等を実施 することは、操作が煩雑であるばかりではなく、これらの操作を行う間に被写体 構図が変化してシャッタチャンスを失うという問題を惹き起す虞れさえ生じる。
【0008】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、遠距離に位置する目標被 写体と、前記遠距離の目標被写体を背景として近距離に位置する別の目標被写体 とを共に適正な焦点合せ量と適正露出値に従って撮影することが可能で、しかも 、この2種類の撮影動作を1回のシャッタレリーズ操作によって行い得る新しい 多重露出撮影可能なカメラを提供することを目的とする。
【0009】
本考案は、このような目的を、多重露出撮影可能なカメラを構成する際に、遠 距離に位置する目標被写体を撮影するに適する遠距離撮影モードを、この遠距離 被写体に係る適正な焦点合せ量と自然光を用いた適正露出値に従って撮影する撮 影シーケンスを実行し得るモードとして設定し、近距離に位置する別の目標被写 体を撮影するに適する近距離撮影モードを、この近距離被写体に対する適正な焦 点合せ量と閃光光を用いた適正露出値に従って撮影する撮影シーケンスを実行し 得るモードとして設定し、これら2種類の撮影モードを、1回のシャッタレリー ズ操作毎に、同一の感光画面に対して、いずれか一方の撮影モードに係るモード 実行動作の終了と実質的同時に、他方の撮影モードに係るモード実行動作を継続 的に且つ自動的に行う多重露出撮影シーケンスを実行し得る複合撮影モードとし て設定するように構成して完全に達成しようとするものである。
【0010】
上記のように構成された多重露出撮影可能なカメラは、本考案に係る作用は、 例えば、夜間において遠距離に位置する背景をバックにして近距離に位置する主 要被写体を多重露出撮影するときに、背景に対してはその撮影距離に応じた焦点 合せ量と自然光を用いた適正露出値に従って撮影し、主要被写体に対してはその 撮影距離に応じた焦点合せ量と閃光光を用いた適正露出値に従って撮影するよう に設定し、さらに、この2種類の撮影を、1回のシャッタレリーズ操作により、 同一の感光画面に対して、先ずいずれか一方の撮影(例えば、遠距離撮影)を実 行し、引き続いて他方の撮影(例えば、近距離撮影)を実行するように設定して 、背景および主要被写体の両方に対して、それぞれに適正である焦点合せ量と露 出値をもって撮影を実行する。
【0011】
以下、図示の一実施例に基づいて本考案に係る多重露出撮影可能なカメラを詳 細に説明する。
【0012】 図1は、本考案に係る多重露出撮影可能なカメラの主要構成を概略的に示すブ ロック構成図である。
【0013】 図中、1は図示実施例に係る多重露出撮影可能なカメラで、以下に述べる多重 露出撮影シーケンスとは別に、フィルムの各撮影駒(フィルム画面)に対して1 回のシャッタレリーズ操作毎に1回の露光動作を行い得るように設定された通常 の撮影シーケンスをも実行し得るように構成されている。
【0014】 すなわち、多重露出撮影シーケンスを実行するモード(以下、「多重露出撮影 モード」という)と、通常撮影シーケンスを実行するモード(以下、「通常撮影 モード」という)とを有するカメラとして構成されている。
【0015】 2は前述した多重露出撮影モードと通常撮影モードを選択するためのモード選 択部材である。
【0016】 3は例えば、撮影視野の中央領域に対する撮影距離と周辺領域に対する撮影距 離とを同時若しくは順次に測距し得るように構成された測距ユニットで、例えば 、赤外線を投光しその反射光の受光部上の位置から目標被写体までの撮影距離を 測定するというアクティブ式の測距手段として構成されている。
【0017】 この場合、中央領域の測距情報は、近距離被写体(主要被写体)に対応する測 距情報となり、また、周辺領域の測距情報は、遠距離被写体(背景となる被写体 )に対応する測距情報となるから、図示実施例では、これらの情報を、近距離被 写体用の測距情報および遠距離被写体用の測距情報として同時若しくは順次に後 述の総合制御部10に出力するように構成されている。
【0018】 4は例えば撮影視野の中央領域の輝度と周辺領域の輝度とを同時若しくは順次 に測光し得るように構成された測光ユニットで、いわゆる多点測光可能な測光手 段として構成されている。
【0019】 この場合、中央領域の輝度情報は、近距離被写体に対応する輝度情報となり、 また、周辺領域の輝度情報は、遠距離被写体に対応する輝度情報となるから、図 示実施例では、これらの情報を、近距離被写体用の輝度情報および遠距離被写体 用の輝度情報として同時若しくは順次に後述の総合制御部10に出力するように 構成されている。
【0020】 5は焦点調節可能に構成された撮影レンズユニットで、後述の総合制御部10 からの制御に従い、前述した撮影視野の中央領域および周辺領域に対して適正な 焦点合せを行い得るように構成されている。
【0021】 6は例えば、絞り値および露光時間を共に調節し得るように構成された露出調 節手段で、自然光による撮影モードでは、前述の中央領域および周辺領域の輝度 情報に基いて演算された適正露出値を実現するシャッタ時間をもって、また、閃 光撮影モードでは、それ自体公知であるガイドナンバーによる露出計算方式で設 定される適正露出値を実現する絞り値をもって、フィルム上の撮影駒(図示せず )に露光を与え得るように構成されている。
【0022】 7はこのカメラのフィルム給送ユニットで、露出調節手段6の最終的な露光動 作の後に、次の撮影駒をアパーチュアに臨む位置まで巻き上げ得るように構成さ れている。
【0023】 8はこのカメラに内蔵された(または取り付けられた)それ自体公知の構成か ら成るストロボユニットである。
【0024】 9はこのカメラ1のシャッタレリーズ操作部材である。
【0025】 10はこのカメラの全体制御を司る総合制御部で、適宜のマイクロコンピュー タから構成され、演算回路・一時記憶回路・モータ駆動回路等(いずれも、図示 せず)を内蔵している。そして、シャッタレリーズ操作部材9が操作されたとき に、予め、以下の動作ないし作用の項で説明するような制御を実行し得るように 構成されている。
【0026】 次に、このように構成された図示実施例の多重露出撮影可能なカメラ1の動作 ないし作用を、図3に示すような構図、すなわち、夜間において遠距離D1 に位 置するライティング橋をバックにして近距離D2 に位置する人物を閃光撮影する ような構図を例にして、図2のフローチャート図に従って説明する。
【0027】 先ず、カメラの電源スイッチ(図示せず)をオンし、モード選択部材2を、例 えば、多重露出撮影モードに設定してからシャッタレリーズ操作部材9を押圧操 作する(ステップ:S1)。
【0028】 このような操作を行うと、総合制御部10は、多重露出撮影モードであること を確認し且つこのモードを実現するような制御を実行する(ステップ:S2)。
【0029】 すなわち、総合制御部10は、遠距離撮影モードを実行すべく、測距ユニット 3に対して、撮影視野の周辺領域に位置するライティング橋(遠距離被写体)に 対する測距動作を実行するように指令し、これにより得られた周辺領域の測距情 報(すなわち、遠距離被写体用の測距情報)に基づいて、撮影レンズユニット5 をライティング橋に対応した焦点合せ位置に駆動制御する(ステップ:S3,S 4)。
【0030】 一方、総合制御部10は、このS3およびS4のステップと並行してあるいは 、相前後して、測光ユニット4に対してライティング橋に対する測光動作を行う ように指令し、これにより得られた周辺領域の輝度情報(すなわち、遠距離被写 体用の輝度情報)に基づいて露出調節手段6に対する露光制御を行う(ステップ :S5,S6)。
【0031】 そして、この露出調節手段6によるライティング橋に対する露光作動が終了す ると、総合制御部10は、次に、近距離撮影モードを実行すべく、測距ユニット 3に対して、撮影視野の中央領域に位置する人物(近距離被写体)に対する測距 動作を実行するように指令し、これにより得られた中央領域の測距情報(すなわ ち、近距離被写体用の測距情報)に基づいて、撮影レンズユニット5を人物に対 応した焦点合せ位置にまで駆動制御する(ステップ:S7,S8)。
【0032】 このようにして焦点合せ動作が終了すると、総合制御部10は、測光ユニット 4に対して人物にに対する測光動作を行うように指令し、これにより得られた周 辺領域の輝度情報が自然光での撮影が不可能であるという状況を確認して、その ときの撮影モードを閃光光による撮影モードに変更設定し、露出調節手段6のシ ャッタ羽根(図示せず)をそのときのガイドナンバーによって設定された絞り値 にまで開かせ、同時に、ストロボユニット8を発光させるように制御する(ステ ップ:S9〜S11)。
【0033】 そして、このときのガイドナンバーで設定されたシャッタ露光時間が経過する と、総合制御部10は、露出調節手段6のシャッタ羽根を閉ざすように制御して 、この人物に対する閃光光撮影を終了させる(ステップ:S12)。
【0034】 この一連の動作により多重露出撮影シーケンスに基づく撮影が完了し、フィル ム給送ユニット7による1駒分のフィルムが給送されると、カメラが停止状態に 移行する(ステップ:S31,S32)。
【0035】 ところで、通常の撮影シーケンスを使用して撮影を行う場合には、先ず、モー ド選択部材2を操作して通常撮影シーケンスを実行するモードを選択し、目標と する被写体が遠距離にある場合でも、近距離に位置する場合でも、測光ユニット 4の撮影視野の中央領域を目標被写体に向けてシャッタレリーズ操作部材9を押 圧する。
【0036】 このように操作すると、総合制御部10は、測距ユニット3に対して測距動作 を開始するように指令してそのときの目標被写体までの撮影距離を測定し、その 測距情報に対応した焦点合せ位置に撮影レンズユニット5を駆動制御する(ステ ップ:S21,S22)。
【0037】 一方、総合制御部10は、この測距動作開始指令に引続いて測光ユニット4に 対して測光動作を行うように指令し、そのときの目標被写体の輝度または周辺領 域をも含めた全体的な輝度を測定するように制御する(ステップ:S23)。
【0038】 この場合、測光結果が自然光での撮影を許容し得る範囲内(手ぶれを生じない で撮影できる範囲内)にあれば、総合制御部10は、そのときの測光結果に基づ いて露出調節手段6に対する露光制御を実行する(ステップ:S24、S25) 。
【0039】 逆に、測光結果が自然光での撮影を許容しないような値の場合には、フローチ ャーとのステップS24をNOに分岐してステップS26に移行し、前述の多重 露出撮影モードの場合と同様に、総合制御部10は、そのときの撮影モードを閃 光光による撮影モードに変更設定し、露出調節手段6のシャッタ羽根(図示せず )をそのときのガイドナンバーにより設定された絞り値まで開かせ、直ちに、ス トロボユニット8に制御指令を発し、ストロボを発光させる(ステップ:S26 ,S27)。
【0040】 そして、このときのガイドナンバーで設定されたシャッタ露光時間が経過する と、総合制御部10は、露出調節手段6のシャッタ羽根を閉ざすように制御して 、目標被写体に対する閃光光撮影を終了させる(ステップ:S28)。
【0041】 この一連の動作によって通常撮影シーケンスに基づく撮影が完了し、フィルム 給送ユニット7による1駒分のフィルムが給送されると、カメラが停止状態に移 行する(ステップ:S31,S32)。
【0042】 以上一実施例について説明したが、本考案は、これに限定されるものではなく 、その要旨を逸脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能である。
【0043】 例えば、図示例の多重露出撮影では、先に遠距離被写体に対して自然光による 撮影を行い、その後に近距離被写体に対して閃光光による撮影を実行するように 設定しているが、この実行順序を逆に設定してもよいことは云うまでもない。
【0044】 さらに、図示実施例では、遠距離被写体の場合でも、また、近距離被写体の場 合でも、その都度、測距動作および測光動作を行うように構成されているが、被 写界深度を利用すれば或る距離より遠い位置に在る被写体は全て焦点深度内に入 ることになるから、遠距離被写体の際には、そのときの焦点合せ量を常に無限遠 距離または所定の遠距離に対応する一定量に予め設定して置いて、遠距離の測距 動作(フローチャートのステップS3)を省いた状態で焦点合せ動作を行うよう に構成することも出来る。
【0045】 また、夜間撮影のときには、短時間の露光を前提とすると自然光による撮影が 不可能になる場合が多いから、近距離被写体を撮影する場合には、その測光動作 (フローチャートのステップS9)を省いて直ちに閃光光による露光動作を行う ように構成することも出来る。
【0046】 一方、夜間撮影のときでも、シャッタ露光時間を例えば2秒〜3秒に設定する と自然光の下でもよい写真が得られるという経験則があるから、この経験則を活 用すれば、夜間の遠距離撮影の際には、そのときのシャッタ露光時間を常に上記 一定時間に設定して置いて、この状態で露光動作を行うように構成することも出 来る。
【0047】 従って、このような考え方を採用したときには、必要に応じて、図2の多重露 出撮影側のフローチャート図から遠距離時の測距動作、遠距離時および近距離時 の測光動作を省略した形で撮影シーケンスを構成することも可能である。
【0048】 また、シャッタレリーズ操作部材9を2段階ストロークを有するシャッタレリ ーズ操作部材として構成し、その第一段ストロークにより、撮影視野の中央領域 および周辺領域に対する測距および測光を同時若しくは順次に開始させるように 構成し、それらの情報を総合制御部10内の一時記憶回路に記憶させて置いて、 必要に応じて、この測距情報または測光情報を遠距離被写体に対する制御または 近距離被写体に対する制御に使用するように構成することも出来る。
【0049】 また、図示実施例では、多重露出撮影可能なカメラとしての基本的な事項につ いて説明しているが、本考案で採用した多重露出撮影方法は、いわゆる連写式カ メラを使っての多重露出撮影やセルフタイマーを利用した場合の多重露出撮影に もそのまま適用することが出来るので、本考案を連写式カメラやセルフタイマー 撮影可能のカメラとして構成することも可能である。
【0050】
以上述べたように、本考案では、 (イ) 遠距離被写体に対する遠距離撮影モードを、この被写体に係る適正な焦 点合せ量と自然光を用いた適正露出値に従って撮影するように設定すると共に、 近距離被写体に対する近距離撮影モードを、この被写体に対する適正な焦点合せ 量と閃光光を用いた適正露出値に従って撮影するように設定し、
【0051】 (ロ) 例えば、夜間において遠距離に位置する背景をバックにして近距離に位 置する主要被写体を多重露出撮影するときに、背景に対しては、その撮影距離に 応じた焦点合せ量と自然光を用いた適正露出値に従って撮影し、主要被写体に対 しては、その撮影距離に応じた焦点合せ量と閃光光を用いた適正露出値に従って 撮影するように設定し、
【0052】 (ハ) さらに、この2種類の撮影を、1回のシャッタレリーズ操作により、同 一の感光画面に対して、先ずいずれか一方の撮影(例えば、遠距離撮影)を実行 し、引き続いて他方の撮影(例えば、近距離撮影)を実行し得るように構成した ので、
【0053】 背景および主要被写体の両方に対して、それぞれに適正である焦点合せ量と露 出値をもって撮影することが可能な多重露出撮影可能なカメラを実現することが 出来た。
【0054】 また、このような優れた機能を持つカメラにおいて、遠距離撮影時における測 距動作および/または測光動作を省略することも可能であるように構成すること が出来るので、構造的にも製造的にも著しく有利な多重露出撮影可能なカメラを 実現することが可能になった。
【0055】 さらに、多重露出撮影機能とは別に、各フィルム画面に対して1回のシャッタ レリーズ操作毎に1回の露光動作を行う通常の撮影機能を併設し、この2種類の 撮影機能を選択的に使い分けることの出来る多重露出撮影可能なカメラを提供す ることができる。
【図1】本考案に係る多重露出撮影可能なカメラの主要
構成を概略的に示すブロック構成図である。
構成を概略的に示すブロック構成図である。
【図2】図1に示す多重露出撮影可能なカメラの動作な
いし作用を説明するためのフローチャート図である。
いし作用を説明するためのフローチャート図である。
【図3】図1に示す多重露出撮影可能なカメラで撮影し
ようとする構図、すなわち、夜間において遠距離D1 に
位置するライティング橋をバックにして近距離D2 に位
置する人物を閃光撮影するような構図を示す説明図であ
る。
ようとする構図、すなわち、夜間において遠距離D1 に
位置するライティング橋をバックにして近距離D2 に位
置する人物を閃光撮影するような構図を示す説明図であ
る。
1 多重露出撮影可能なカメラ 2 モード選択部材 3 測距ユニット 4 測光ユニット 5 撮影レンズユニット 6 露出調節手段 7 フィルム給送ユニット 8 ストロボユニット 9 シャッタレリーズ操作部材 10 総合制御部
Claims (4)
- 【請求項1】 遠距離に位置する目標被写体を撮影する
に適する遠距離撮影モードを、この被写体に係る適正な
焦点合せ量と自然光を用いた適正露出値に従って撮影す
る撮影シーケンスを実行し得るモードとして設定し、 近距離に位置する別の目標被写体を撮影するに適する近
距離撮影モードを、この被写体に対する適正な焦点合せ
量と閃光光を用いた適正露出値に従って撮影する撮影シ
ーケンスを実行し得るモードとして設定し、前記2種類
の撮影モードを、1回のシャッタレリーズ操作毎に、同
一の感光画面に対して、いずれか一方の撮影モードに係
るモード実行動作の終了と実質的同時に、他方の撮影モ
ードに係るモード実行動作を継続的に且つ自動的に行う
多重露出撮影シーケンスを実行し得る複合撮影モードと
して設定するように構成したことを特徴とする多重露出
撮影可能なカメラ。 - 【請求項2】 前記遠距離に位置する被写体に対する適
正焦点合せ量を、予め設定された一定の焦点合せ量とし
て設定するように構成したことを特徴とする請求項1に
記載の多重露出撮影可能なカメラ。 - 【請求項3】 前記遠距離に位置する被写体に対する自
然光を用いた適正露出値を実現するためのシャツタ露光
時間を、予め設定された一定のシャツタ露光時間として
設定するように構成したことを特徴とする請求項1また
は2に記載の多重露出撮影可能なカメラ。 - 【請求項4】 前記複合撮影モードとは別に、各フィル
ム画面に対して1回のシャッタレリーズ操作毎に1回の
露光動作を行う通常の撮影シーケンスを実行し得る通常
の撮影モードを設定し、この2種類の撮影シーケンスを
選択的に実行し得るモード選択手段を併設するように構
成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
記載の多重露出撮影可能なカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP075820U JPH0520036U (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 多重露出撮影可能なカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP075820U JPH0520036U (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 多重露出撮影可能なカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0520036U true JPH0520036U (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=13587207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP075820U Pending JPH0520036U (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 多重露出撮影可能なカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0520036U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100382002B1 (ko) * | 1995-12-29 | 2003-08-14 | 삼성테크윈 주식회사 | 카메라의 창밖 촬영 장치 및 그 제어 방법 |
JP2009098351A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Fujifilm Corp | 撮影方法及び装置 |
JP2015125425A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | キヤノン株式会社 | 撮像装置及びその制御方法 |
-
1991
- 1991-08-27 JP JP075820U patent/JPH0520036U/ja active Pending
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US9681048B2 (en) | 2013-12-27 | 2017-06-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Image capturing apparatus and method for controlling the same |
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