JP2913402B1 - 木造建築の筋交い具 - Google Patents

木造建築の筋交い具

Info

Publication number
JP2913402B1
JP2913402B1 JP10154763A JP15476398A JP2913402B1 JP 2913402 B1 JP2913402 B1 JP 2913402B1 JP 10154763 A JP10154763 A JP 10154763A JP 15476398 A JP15476398 A JP 15476398A JP 2913402 B1 JP2913402 B1 JP 2913402B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brace
fixing
base
handle
connecting rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10154763A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11350599A (ja
Inventor
忠 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10154763A priority Critical patent/JP2913402B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2913402B1 publication Critical patent/JP2913402B1/ja
Publication of JPH11350599A publication Critical patent/JPH11350599A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B1/00Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
    • E04B1/18Structures comprising elongated load-supporting parts, e.g. columns, girders, skeletons
    • E04B1/26Structures comprising elongated load-supporting parts, e.g. columns, girders, skeletons the supporting parts consisting of wood
    • E04B2001/2696Shear bracing

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 大地震又は台風、豪雪等の際に木造建築物の
倒壊を防止できる、簡単な構造で製造容易な木造建築の
筋交い具の提供。 【解決手段】 鉄材製で固定部材挿通用の通口11を有
する固定部5と、これに鈍角状に傾斜して設けられた、
連結棒6に連続した柄部8と、固定部5及び柄部8から
成る基体1に一体に、又は別体に形成されて、固定部材
9を介して基体1の移動を抑制する、取付部材4の木目
と交叉する方向に形成された穴14に挿入されて、木目
の断面と面接触する爪部材13と、固定部5に重ねて設
け、固定部5の面と交わる方向への変形を防止する座金
16と、基体1及び座金16を取付部材4に固定する固
定部材9とにより成る筋交い部材と、該筋交い部材の二
組の各連結棒6とターンバックルにより緊締機構を形成
した筋交い具と、この筋交い具の二組により構成された
木造建築の筋交い具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は木造建築に用い、
その建築物の地震、特に関東大震災、阪神大震災等の大
地震又は台風、豪雪等の災害に際して倒壊を防止するた
めに用いる、木造建築の筋交い具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から木造建築に筋交いを設けること
は、建築構造を丈夫にする有効な手段としてよく知られ
ている。しかし現在の木造建築には有効に機能する筋交
いは殆ど使われていない。
【0003】現在の木造建築の筋交いは、通常図14に
示すような状態に設けられている。同図において51は
コンクリート製基礎であり、52はその上に設けられた
土台、53は柱、54は梁を示す。そして柱53、53
間に筋交い55が斜めに設けられている。この筋交い5
5は通常の木造家屋を例にとれば、巾9センチ、厚さ
4.5センチ程度の比較的薄い板材が使用され、釘56
により梁54と土台52にそれぞれ形成した切り込みに
嵌め込んでそれぞれ打ちつけられている。
【0004】しかし上記のような筋交い55は構造上筋
交いとして殆ど機能していない。その理由は厚さ4.5
センチ程度の薄い木材が使用されていることである。こ
のような薄い木材の筋交いでは重量の大きい木造建築を
大地震、又は台風、又は豪雪等から守ることは困難であ
る。又他の問題は筋交い55の両端が梁54及び土台5
2に嵌め込まれ、数本の釘56を打ちつけて固定されて
いることである。このような固定方法によっては大地震
又は台風等の際に、その釘56は容易に抜けて、筋交い
55は外れてしまい、筋交いとしての機能を果たすこと
ができない。通常釘は先端が尖って形成されているため
抜ける際に生じる反力がきわめて小さく、従って抜け易
いのである。又上記従来の筋交いは、その筋交いを設け
た木造建築に予めテンションを与えることができない。
このため、横方向又は上下方向の力に対し充分に機能し
ないのである。このような理由から図14に示すような
筋交いでは大地震、台風、豪雪等の災害から木造建築を
守ることができない。
【0005】
【発明が解決いようとする課題】この発明は上記のよう
な問題を解決するためになされたもので、その目的は大
地震、台風、豪雪等の災害の際に十分対応でき、倒壊を
防止できる木造建築の筋交い具を提供することである。
又他の目的は構造が簡易で安価に製造できる木造建築の
筋交い具を提供する事である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
の発明について述べるとそれは、板状の鉄材により形成
され、固定部材を挿通させる通口を有する固定部と、該
固定部に鈍角状に傾斜して一体に設けられた、連結棒に
一体に連続した柄部と、該柄部と前記固定部により構成
される基体に設けられた、取付部材の木目と交叉する方
向に形成された穴に挿入されて、木目の断面と面接触
し、前記基体の横方向の移動を防止する爪部材と、前記
基体を前記取付部材に固定する固定部材とから成る筋交
い部材と、該筋交い部材の二組に組合された、前記連結
棒の端部を緊締するターンバックルによる緊締機構とか
ら成る筋交い具と、該筋交い具の二組から成ることを特
徴とする木造建築の筋交い具である。又、板状の鉄材に
より形成され、固定部材を挿通させる通口を有する固定
部と、該固定部に鈍角状に傾斜して一体に設けられた、
連結棒に一体に連続した柄部と、該柄部と前記固定部に
より構成される基体と、固定部材を挿通させる通口を有
し、木材の取付部材の木目と交叉する方向に形成された
穴に挿入されて木目の断面と面接触し、固定部材を介し
て前記基体の横方向の移動を防止する爪部材と、前記基
体及び爪部材を前記取付部材に固定する固定部材とから
成る筋交い部材と、該筋交い部材の二組に組合された、
前記連結棒の端部を緊締するターンバックルによる緊締
機構とから成る筋交い具と、該筋交い具の二組から成る
ことを特徴とする木造建築の筋交い具である。又、固定
部は該固定部に組み合せて用いる座金を有し、該座金は
固定部に重ねて用いられる場合に、その端部が固定部と
柄部とのなす角部又はその近傍に位置する大きさに形成
されている前記木造建築の筋交い具である。又、固定部
及び柄部は共に板状に形成され、座金の、固定部が柄部
となす角部又はその近傍に達して位置する座金端部は、
前記角部に沿って、角部と共にそれぞれ直線状に形成さ
れている前記木造建築の筋交い具である。又、爪部材は
柄部の外側に設けられている前記木造建築の筋交い具で
ある。又、 爪部材は固定部における柄部の反対側に設
けられている前記木造建築の筋交い具である。又、爪部
材は柄部に対し開先加工類似の形状において溶接されて
いる前記木造建築の筋交い具である。又、座金は断面概
略門状に形成されている前記木造建築の筋交い具であ
る。又、二組の筋交い部材のうちの一組は、基体と連結
棒が着脱装置により着脱自在に形成されている前記木造
建築の筋交い具である。又、板状の鉄材により形成さ
れ、固定部材を挿通させる通口を有する断面ほぼコ字状
の固定部と、該固定部に軸支した連結棒により構成され
る基体と、該基体にに設けられた、取付部材の木目と交
叉する方向に形成された穴に挿入されて、木目の断面と
面接触し、前記基体の横方向の移動を防止する爪部材
と、前記基体を前記取付部材に固定する固定部材とから
成る筋交い部材と、該筋交い部材の二組に組合された、
前記連結棒の端部を緊締するターンバックルによる緊締
機構とから成る筋交い具と、該筋交い具の二組から成る
ことを特徴とする木造建築の筋交い具である。
【0007】
【作用】請求項1の発明は前記のように構成され、基体
に取付部材の木目と交叉する方向に形成された穴に挿入
されて、木目の断面と面接触し、前記基体の横方向の移
動を防止する爪部材を設けたことにより大地震等の際に
取付部材の前記接触部は破損せず、又前記爪部材も面接
触のため取付部材中に侵入できず、このため基体の横方
向の移動を確実に防止することができ、これによりこの
筋交い具により与えられているテンションの力を発揮さ
せることができる。従ってその建築物の倒壊を防止する
ことができる。
【0008】請求項2の発明は、爪部材は基体と別体に
形成されているが、固定部材を介して基体に固定されて
おり、かつ爪部材は、取付部材に形成された木目と交叉
する方向の穴に挿入され、木目の断面と面接触している
ため、大地震の際等に爪部材は固定部材中に割り込みが
できず、基体の横方向の移動を確実に防止でき、これに
よりこの筋交い具によって与えられているテンションの
力を発揮させることができ、その建築物の倒壊を防止す
ることができる。
【0009】請求項3の発明は前記のように構成され、
座金は固定部に重ねて設けられ、かつその部分は固定部
と柄部とのなす角部又はその近傍に位置させられたこと
により、大地震等の際に固定部が連結棒に引っ張られて
変形してしまうのを防止でき、これにより、この筋交い
具により与えられている筋交いのテンションを発揮させ
ることができる。
【0010】請求項4の発明は前記のように構成された
ことにより座金の端部と、固定部と柄部の角部とは互に
平行になり、固定部の広い面積が座金により変形を防止
されるから、大地震等の際に前記固定部が連結棒に引っ
張られて変形してしまうのを防止することができ、建築
物の倒壊を防止できる。
【0011】請求項5の発明は前記のように構成され、
爪部材は柄部外側に設けられたことにより、前記柄部は
座金端部と該爪部材の間に位置させられ、あたかも該両
者に挟持された形状となるため、かつ爪部材は取付部材
中に入れられて横方向に不動となる結果、前記柄部を地
震等の際の曲げの力に対し補強することができる。
【0012】請求項6の発明は前記のように構成された
ことにより、爪部材は鉄製の固定部の、柄部と反対側の
部分を単に屈曲すれば形成できるので、簡単な構造とす
ることができ、きわめて容易に製造することができる。
又柄部の反対側のため柄部が仮に僅に変形したとしても
その影響を受けて変形することがごく少ない。
【0013】請求項7の発明は前記のように構成され、
爪部材は柄部に対しあたかも開先加工類似の形状の状態
で溶接されていることにより、この溶接部分の強度を大
巾に増強することができ、大地震等に際し、前記溶接部
が変形してそれにより取付部材間に予めかけられている
テンションの消失してしまうのを防止することができ
る。
【0014】請求項8の発明は前記のように座金が断面
概略門状に構成されたことにより、座金の上下方向の強
度を増加させることができ、これにより大地震等の際に
固定部が変形して前記爪部材が取付部材から抜けてしま
う恐れをなくすことができる。
【0015】請求項9の発明は前記のように構成され、
二組の筋交い具のうちの一組は基体と連結棒が着脱自在
に形成されたことにより、筋交い構造を形成する場合に
最初に基体と連結棒が一体となっている方を取付部材に
設け、次に前記着脱自在とされた筋交い具の連結棒をタ
ーンバックルにより前記固定済筋交い具の連結棒に連結
し、次に連結棒を外した基体を前記取付部材に対応する
取付部材に設け、この基体を前記連結棒に取り付けた連
結棒に着脱装置により装着し、次に前記ターンバックル
を緊締させることによりきわめて容易に施工することが
できる。請求項10の発明は前記のように構成され、固
定部は断面ほぼコ字状に形成されたことにより固定部の
剛性を大巾に上げることができる。従ってこれに設けた
爪部材の強度も増強することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図4において、1は筋交い
具の基体であり、鉄材により形成され、土台2又は梁3
等の取付部材4に固定する固定部5と、連結棒6に連続
7した柄部8とから成っており、固定部5は図3から理
解されるように板状に形成されており、一例として厚さ
12mmであり、又図1に示すように固定部材9の一例
としてのボルト10を挿通する通口11を有している。
そして前記柄部8は、前記固定部5を鈍角状に屈曲して
形成されており、その角部12は図3に見られるように
直線状に形成されている。13は前記基体1に設けられ
た爪部材であり、図1に示すように取付部材4に一例と
して鑿により形成された穴14中に入れられて、基体1
の横方向の即ち図1におけるA13方向の移動を防止す
るようになっている。なお前記穴14は取付部材4の木
目と交るように形成されて、断面が形成され、爪部材1
3はこの断面に面接触させられている。なおこの面接触
の意味は、全面的に精密に密接していなくても差し支え
なく、面と面が対しあっていて接触していれば差支えは
ない。そして前記爪部材13は鉄材から成り、図1にお
いては前記基体1に、かつ前記柄部8の外側に設けられ
てあり、前記固定部5に対して直角方向に突出して設け
られている。なお15は溶接部であり、この溶接部15
は図1により容易に理解されるように柄部8と爪部材1
3間の、あたかも開先加工類似の形状においてなされて
おり、このため強固に溶接されている。又該爪部材13
は図5に示すようにも形成された。即ちこの場合前記固
定部5の前記柄部8と反対側の部分を前記柄部と反対方
向でかつ固定部と直角に曲げたものである。このように
形成することにより、即ち屈曲によってきわめて簡単に
形成される。次に前記爪部材13は図6に示すようにも
形成された。同図に示す爪部材13は前記基体1と分離
して別体に、断面コ字状に形成され、固定部材9を挿通
する穴を有している。このように形成されていてもよ
い。なおその巾は図示のように固定部5と同じ巾に形成
された。
【0017】次に16は座金であって図3に見られるよ
うに平面四角形状の鉄製座金が用いられた。但しこれは
一例であり、これに限るものではなく、前記角部12に
対応する座金端部17が直線状に形成されていれば差支
えはない。好ましくは平面四角形の座金である。この座
金16は比較的厚く、一例として10mmの鉄材により
形成され、前記固定部材9を挿通させる開口18を有
し、前記のように前記角部12に対応する座金端部17
は直線状に形成され、同座金端部17は図1に示すよう
に施工の際前記固定部5の角部12に又はその近傍に位
置させて設けられる。なおこの近傍の意味については前
記角部との間隔が大きい場合に大地震等の際に前記固定
部5が屈曲する恐れを有するため、その屈曲を防止でき
る程度を指すものである。
【0018】そして施工の際、図1に示すように前記固
定部5に座金16を重ね、固定部材9により取付部材4
に固定する。なおこの場合爪部材13は取付部材4に、
鑿により形成した木目と交る方向の穴14中に入れられ
る。図1において19はコンクリートの基礎であり、前
記固定部材9の下部を収容する穴が形成されている。又
前記座金16は図5、(A)(B)に示すように門状座
金41が用いられた。このように形成することにより固
定部5の上下方向に対する曲げの力に大きく抵抗するこ
とができるようになっている。
【0019】なお図1において20は固定部材9の一例
としてのナット、21は座金を示す。但しこの座金21
は特に厚く、かつ大きく形成したものが用いられた。そ
の一例を述べると厚さ10mm、一辺が80mmの正方
形の座金である。又前記連続部7は一例として溶接部で
ある。図2において22は前記のように構成された筋交
い部材であり、この筋交い部材22の二組を組合せ、そ
の各々の前記連結棒6とターンバックル23による緊締
機構24が形成される。即ち各連結棒6の端部にはター
ンバックル23と螺合する螺条が形成され、ターンバッ
クル23を回動することにより組合された連結棒6が互
いに近づく方向に引っ張られて緊締されるようになって
いる。25はこうして形成された筋交い具であり、この
筋交い具25の二組によってこの発明の木造建築の筋交
い具が構成される。なお前記筋交い具25で構成する各
部材はいずれも亜鉛メッキを施されている。次に前記二
組の筋交い部材22のいずれか一方は図4に示すよう
に、前記基体1と連結棒6が着脱自在に形成されてい
る。同図において26が着脱装置であり、一例として連
結棒6に二枚の鉄製接続板27、27が溶接28されて
おり、この接続板27、27が前記柄部8に形成した穴
を用い、ボルトナット29により接続されている。3
0、31はそれぞれ接続用穴を示す。以上のようにして
構成されたこの木造建築の筋交い具を用いる場合、まず
連結棒6が基体1に連続7してある方の筋交い具25を
とり、その基体1を目的とする土台2又は梁3等の取付
部材4に、固定部材9により取付ける。
【0020】この場合図1に示すように固定部5に座金
16が重ねられ、その座金端部17が角部12に接し
て、又はその近傍に位置するように配置され、かつ爪部
材13が、取付部材4に形成した穴14中に入れられ
る。次に前記取付部材4に対応する取付部材4に、基体
1と連結棒6を着脱自在とした筋交い部材22をとり、
その連結棒6をターンバックル23により前記取付済み
の筋交い部材22の連結棒6に連結する。次に残ってい
る基体1を前記の対応する取付部材4に取付け、この基
体1と前記のターンバックル23により取付けられてい
る連結棒6を着脱装置26により装着し、そして前記タ
ーンバックル23により緊締して構成するのである。
【0021】なお図2に示すように柱32、33の間に
柱34がある場合、前記連結棒6が貫通する穴35が形
成され、この穴35を通して設けられる。なおこの発明
の実施の形態におけるこの木造建築の筋交い具の各部の
作用について、この発明の作用の項に記載したものとほ
ぼ同様であり、重複するため省略する。次に図7、図8
に示すものはこの発明の木造建築の筋交い具の効果を説
明するために、同筋交い具の一部を欠如した場合に起る
現象を示したものであり、図7、図8に示すものは前記
筋交い具の座金16を欠如した場合に、大地震等により
前記固定部5が通口11部分から曲げられ、爪部材13
も穴14から浮き上り、それにより連結棒6に予めかけ
られているテンションが消滅する場合を示す。即ち前記
座金16はこのような現象を防止することができ、前記
テンションを維持することができるのである。又図9、
図10に示すものはこの発明の筋交い具において、爪部
材13を欠如した場合を説明するもので、爪部材13を
欠如すると大地震等により基体1は横方向に移動し、連
結棒6に予め与えられているテンションが消滅する場合
を示す。即ち前記爪部材13はこのような現象の発生を
防止することができ、前記テンションを維持することが
できるのである。これについて述べると図10は上部が
梁3に、下部が土台2にそれぞれ取付けられたこの木造
建築の筋交い具を示したものであり、図9はその状態を
図式化して示したものである。従って図9における9、
9は固定部材であり、ボルトである。8は柄部、6は連
結棒、23はターンバックルを示している。そして梁
3、土台2とも矢印A4方向に木目が形成されている。
なおこの発明において、木材の取付部材4はすべてその
長さ方向に木目が形成されているものとする。通常図1
0における梁3の方の連結棒6と土台2の方の連結棒6
は図9に示す実線36のように、ターンバックル23に
よりテンションをかけられて直線状に設けられている。
そしてこの場合前記爪部材13は欠如しているものとす
る。この状態において大地震が生じると前記梁3、土台
2は図10において左右方向のずれ、例として土台2の
矢印A2方向への移動を起す。この場合前記固定部材9
としてのボルトは同図における9a、9bに示すように
土台2、梁3の各木材中を木目を割って食い込み、傾斜
する。これを図式化して示せば図9における一点鎖線3
7のようになる。即ち二つの固定部材9、9の基端部を
仮にA、Bとすると基点Aから同Bに至る実線36によ
る蛇行の形状が、蛇行の程度の減少するように変形す
る。このように爪部材13を欠如した場合固定部材9と
してのボルトは取付部材4の木材中において傾き、逐に
は二点鎖線37aに示すように直線状となり筋交いの機
能を消失してしまうのが理解されよう。この発明におい
て前記爪部材13は基体1に一体に設けられ、又は別体
に設けられて固定部材9の取付部材4中における傾斜を
防止することができる。それは前記爪部材13が取付部
材4の木目と交叉する方向に形成された穴14に挿入さ
れて、木目の断面と面接触していることによるものであ
る。このように構成したことにより爪部材13が木目に
従って木目中に食い込んでゆく事が防止されるからであ
る。なお、この面接触の意味は前記のように機械工業に
おける平滑な金属の面接触のような厳密な意味を持つも
のではなく、手作業によって形成された穴の平面と爪部
材13の平面の接触であるから、部分的な面接触であっ
て差支えはない。次に図11に示すものはこの発明の更
に他の実施例を示すもので、固定部5は図12に示すよ
うに一枚の鉄板の両側を屈曲してコ字状に形成し、相対
する側壁38、38間に軸39が設けられ、連結棒6が
軸支されている。なおこの軸支について述べると、連結
棒6の一端部に二枚の鉄製接続板42、42が溶接43
されて嵌合部40が形成され、軸39を介して前記固定
部5と連結棒6が着脱自在に連結されている。軸39
は、図12においてはボルトナットとして示されている
が、軸支部分は丸棒状となっている。13は前記のよう
に爪部材であり、図11に示すものは固定部5に溶接さ
れている。又図13に示す爪部材13は図に示すように
コ字状に形成され、固定部5と別体に形成され、固定部
材9により固定され、このため固定部5と一体的に作用
する。なお両者5、13は一体に形成されていてもよ
い。40は連結棒6の端部に設けられた嵌合部であり、
軸39に遊嵌されている。44はスペーサリングを示
す。そして、この発明について重ねて述べれば、大地震
の際に筋交いの緩みが大きくなると家屋の振幅が次第に
大きくなり、これにより更に筋交いの緩みが増大する。
この現象を防止するために、この発明においては、木目
と交叉する方向に形成された穴に爪部材を挿入すること
によって大地震の際の筋交いの緩みを防止したものであ
る。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明は前記のように構成さ
れ、基体に取付部材の木目と交叉する方向に形成された
穴に挿入されて、木目の断面と面接触し、前記基体の横
方向の移動を防止する爪部材を設けたことにより大地震
等の際に取付部材の前記接触部は破損せず、又前記爪部
材も面接触のため取付部材中に侵入できず、このため基
体の横方向の移動を確実に防止することができ、これに
よりこの筋交い具により与えられているテンションの力
を発揮させることができる。従ってその建築物の倒壊を
防止することができる。
【0023】請求項2の発明は、爪部材は基体と別体に
形成されているが、固定部材を介して基体に固定されて
おり、かつ爪部材は、取付部材に形成された木目と交叉
する方向の穴に挿入され、木目の断面と面接触している
ため、大地震の際等に爪部材は固定部材中に割り込みが
できず、基体の横方向の移動を確実に防止でき、これに
よりこの筋交い具によって与えられているテンションの
力を発揮させることができ、その建築物の倒壊を防止す
ることができる。
【0024】請求項3の発明は前記のように構成され、
座金は固定部に重ねて設けられ、かつその部分は固定部
と柄部とのなす角部又はその近傍に位置させられたこと
により、大地震等の際に固定部が連結棒に引っ張られて
変形してしまうのを防止でき、これにより、この筋交い
具により与えられている筋交いのテンションを発揮させ
ることができる。
【0025】請求項4の発明は前記のように構成された
ことにより座金の端部と、固定部と柄部の角部とは互に
平行になり、固定部の広い面積が座金により変形を防止
されるから、大地震等の際に前記固定部が連結棒に引っ
張られて変形してしまうのを防止することができ、建築
物の倒壊を防止できる。
【0026】請求項5の発明は前記のように構成され、
爪部材は柄部外側に設けられたことにより、前記柄部は
座金端部と該爪部材の間に位置させられ、あたかも該両
者に挟持された形状となるため、かつ爪部材は取付部材
中に入れられて横方向に不動となる結果、前記柄部を地
震等の際の曲げの力に対し補強することができる。
【0027】請求項6の発明は前記のように構成された
ことにより、爪部材は鉄製の固定部の、柄部と反対側の
部分を単に屈曲すれば形成できるので、簡単な構造とす
ることができ、きわめて容易に製造することができる。
又柄部の反対側のため柄部が仮に僅に変形したとしても
その影響を受けて変形することがごく少ない。
【0028】請求項7の発明は前記のように構成され、
爪部材は柄部に対しあたかも開先加工類似の形状の状態
で溶接されていることにより、この溶接部分の強度を大
巾に増強することができ、大地震等に際し、前記溶接部
が変形してそれにより取付部材間に予めかけられている
テンションの消失してしまうのを防止することができ
る。
【0029】請求項8の発明は前記のように構成された
ことにより、座金の上下方向の強度を増加させることが
でき、これにより大地震等の際に固定部が変形して前記
爪部材が取付部材から抜けてしまう恐れをなくすことが
できる。
【0030】請求項9の発明は前記のように構成され、
二組の筋交い具のうちの一組は基体と連結棒が着脱自在
に形成されたことにより、筋交い構造を形成する場合に
最初に基体と連結棒が一体となっている方を取付部材に
設け、次に前記着脱自在とされた筋交い具の連結棒をタ
ーンバックルにより前記固定済筋交い具の連結棒に連結
し、次に連結棒を外した基体を前記取付部材に対応する
取付部材に設け、この基体を前記連結棒に取り付けた連
結棒に着脱装置により装着し、次に前記ターンバックル
を緊締させることによりきわめて容易に施工することが
できる。
【0031】請求項10の発明は前記のように構成さ
れ、固定部は断面ほぼコ字状に形成されたことにより固
定部の剛性を大巾に上げることができる。従ってこれに
設けた爪部材の強度を増強することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示し、木造建築の筋交い具
を取付部材に設けた場合の断面図である。
【図2】同じく、木造建築の筋交い具を取付部材に設け
た場合の正面図である。
【図3】図1に示す実施例の斜視図である。
【図4】この発明の実施例を示し、木造建築の筋交い具
の図1と異なる部分の、図1に相当する図である。
【図5】(A).この発明の他の実施例を示し、図1に
相当する図である。(B).(A)図のA−A線矢視図
である。
【図6】この発明の更に他の実施例を示し、図1に相当
する図である。
【図7】この発明の木造建築の筋交い具の、座金の作用
を説明するために、その座金の欠如した場合に起る現象
を説明する図である。
【図8】この発明の、図7と異る構造の実施例におけ
る、図7に相当する図である。
【図9】図10における状態の変化を図式化して示した
図である。
【図10】この発明の木造建築の筋交い具の、爪部材の
作用を説明するために、爪部材の欠如した場合に起る現
象を説明する図である。
【図11】この発明の更に他の実施例を示し、図1に相
当する図である。
【図12】図11に示す木造建築の筋交い具の側面図で
ある。
【図13】この発明の更に他の実施例を示し、図1に相
当する図である。
【図14】従来の木造建築の筋交い具の正面図である。
【符号の説明】
1 基体 2 土台 3 梁 4 取付部材 5 固定部 6 連結棒 7 連続部 8 柄部 9 固定部材 11 通口 12 角部 13 爪部材 14 穴 15 溶接部 16 座金 17 座金端部 18 開口 19 コンクリートの基礎 22 筋交い部材 23 ターンバックル 24 緊締機構 25 筋交い具 26 着脱装置

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の鉄材により形成され、固定部材を
    挿通させる通口を有する固定部と、該固定部に鈍角状に
    傾斜して一体に設けられた、連結棒に一体に連続した柄
    部と、該柄部と前記固定部により構成される基体に設け
    られた、取付部材の木目と交叉する方向に形成された穴
    に挿入されて、木目の断面と面接触し、前記基体の横方
    向の移動を防止する爪部材と、前記基体を前記取付部材
    に固定する固定部材とから成る筋交い部材と、該筋交い
    部材の二組に組合された、前記連結棒の端部を緊締する
    ターンバックルによる緊締機構とから成る筋交い具と、
    該筋交い具の二組から成ることを特徴とする木造建築の
    筋交い具。
  2. 【請求項2】 板状の鉄材により形成され、固定部材を
    挿通させる通口を有する固定部と、該固定部に鈍角状に
    傾斜して一体に設けられた、連結棒に一体に連続した柄
    部と、該柄部と前記固定部により構成される基体と、固
    定部材を挿通させる通口を有し、木材の取付部材の木目
    と交叉する方向に形成された穴に挿入されて木目の断面
    と面接触し、固定部材を介して前記基体の横方向の移動
    を防止する爪部材と、前記基体及び爪部材を前記取付部
    材に固定する固定部材とから成る筋交い部材と、該筋交
    い部材の二組に組合された、前記連結棒の端部を緊締す
    るターンバックルによる緊締機構とから成る筋交い具
    と、該筋交い具の二組から成ることを特徴とする木造建
    築の筋交い具。
  3. 【請求項3】 固定部は該固定部に組み合せて用いる座
    金を有し、該座金は固定部に重ねて用いられる場合に、
    その端部が固定部と柄部とのなす角部又はその近傍に位
    置する大きさに形成されている請求項1又は2記載の木
    造建築の筋交い具。
  4. 【請求項4】 固定部及び柄部は共に板状に形成され、
    座金の、固定部が柄部となす角部又はその近傍に達して
    位置する座金端部は、前記角部に沿って、角部と共にそ
    れぞれ直線状に形成されている請求項3記載の木造建築
    の筋交い具。
  5. 【請求項5】 爪部材は柄部の外側に設けられている請
    求項1記載の木造建築の筋交い具。
  6. 【請求項6】 爪部材は固定部における柄部の反対側に
    設けられている請求項1記載の木造建築の筋交い具。
  7. 【請求項7】 爪部材は柄部に対し開先加工類似の形状
    において溶接されている請求項5記載の木造建築の筋交
    い具。
  8. 【請求項8】 座金は断面概略門状に形成されている請
    求項1、2、3、4、5、6又は7記載の木造建築の筋
    交い具。
  9. 【請求項9】 二組の筋交い部材のうちの一組は、基体
    と連結棒が着脱装置により着脱自在に形成されている請
    求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の木造建築
    の筋交い具。
  10. 【請求項10】 板状の鉄材により形成され、固定部材
    を挿通させる通口を有する断面ほぼコ字状の固定部と、
    該固定部に軸支した連結棒により構成される基体と、該
    基体にに設けられた、取付部材の木目と交叉する方向に
    形成された穴に挿入されて、木目の断面と面接触し、前
    記基体の横方向の移動を防止する爪部材と、前記基体を
    前記取付部材に固定する固定部材とから成る筋交い部材
    と、該筋交い部材の二組に組合された、前記連結棒の端
    部を緊締するターンバックルによる緊締機構とから成る
    筋交い具と、該筋交い具の二組から成ることを特徴とす
    る木造建築の筋交い具。
JP10154763A 1998-06-03 1998-06-03 木造建築の筋交い具 Expired - Lifetime JP2913402B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10154763A JP2913402B1 (ja) 1998-06-03 1998-06-03 木造建築の筋交い具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10154763A JP2913402B1 (ja) 1998-06-03 1998-06-03 木造建築の筋交い具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2913402B1 true JP2913402B1 (ja) 1999-06-28
JPH11350599A JPH11350599A (ja) 1999-12-21

Family

ID=15591370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10154763A Expired - Lifetime JP2913402B1 (ja) 1998-06-03 1998-06-03 木造建築の筋交い具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2913402B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005171646A (ja) * 2003-12-12 2005-06-30 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 建築物の筋交い構造

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6397668B2 (ja) * 2013-06-28 2018-09-26 住友ゴム工業株式会社 制震装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005171646A (ja) * 2003-12-12 2005-06-30 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 建築物の筋交い構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11350599A (ja) 1999-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09209450A (ja) 柱・梁接合構造およびこれを用いた鉄骨架構
JP2913402B1 (ja) 木造建築の筋交い具
JP6529068B2 (ja) 建造物における無溶接補強構造
JP3859218B2 (ja) 建造物の鉄骨柱脚部の耐震補強構造、及び建造物の鉄骨柱脚部の耐震補強方法
JP3217287B2 (ja) 構造部材の荷重点補強治具
JP3597788B2 (ja) 木造建物の補強金物
JPH08199848A (ja) 柱の補強装置
JP2003193562A (ja) 耐震倒壊防止金物
JPH1162266A (ja) 既存建築物の耐震補強方法
JP2004324156A (ja) 耐震補強具
JP2971043B2 (ja) トラス橋
JP2750042B2 (ja) 柱梁接合部の補強構造
KR20190091791A (ko) 내진형 조임틀 장치
JP7291001B2 (ja) ブレース構造
JP2971044B2 (ja) トラス橋
JP3623208B2 (ja) 木造建築物における補強金物およびこれを用いた木造軸組構造
JP2586474Y2 (ja) 壁パネルの取付部の構造
JPH07259227A (ja) 壁パネルの取付構造
JP2512477Y2 (ja) 下地部材の固定装置
JP3049439U (ja) 筋かい固定金具
JP3169087B2 (ja) 鉄骨梁の横座屈防止構造
JPH0650611Y2 (ja) 養生ネットの取付金物
JPH082165Y2 (ja) デッキプレートを使用したシエルターの接合構造
JPH084115A (ja) 筋かい固定金具
JPH1150535A (ja) 建築用補強具