JP2016153582A - 建造物における無溶接補強構造 - Google Patents

建造物における無溶接補強構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 現場における溶接作業を必要とせず、簡易でありながら施工精度が高い建造物における無溶接補強構造を提供する。
【解決手段】 取付対象部材60(柱材または梁材)の対向する外側面にそれぞれ当接するとともに、当該取付対象部材60を挟み込む一対の鋼板10と、当該一対の鋼板10の間に掛け渡して、取付対象部材60に固定する固定部材20と、鋼板10の少なくとも一方に予め溶接されたガセットプレート30と、ガセットプレート30に取り付けるブレース材40とを備える。取付対象部材60よりも外側へ延長して設けた接合部11に固定部材20を掛け渡す場合には、鋼板10に加わる引張力及び圧縮力に抵抗する補剛プレート50を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、建造物における無溶接補強構造に関するものであり、詳しくは、鉄骨造建物等において溶接を行うことなく、既設の柱梁接合部に対してブレース材を取り付けることが可能な補強構造に関するものである。
建造物(例えば、鉄骨建造物)における耐震補強工法として、鉄骨ブレース工法が一般的である。鉄骨ブレース工法では、通常の場合、既存の柱梁接合部に対して現場溶接でガセットプレートを取り付け、このガセットプレートにブレース材をボルト接合することにより、地震時に発生する水平力に抵抗することができる。
ところで、建造物に対して耐震補強工事を行うには、鉄骨等にガセットプレートを取り付けるため、現場溶接作業を行う必要がある。このような現場溶接作業では火花が飛び散って火災が発生する危険性があり、十分な注意と対策を施した上で作業を行っていた。しかし、既設の鉄骨建造物(例えば、工場)は、耐震補強工事を行う際にも稼働中であることが多い。また、可燃性物質を扱っている工場では、火気取扱注意または火気厳禁の措置が採られているため、現場における溶接作業を実施できない場合もある。さらに、現場における溶接作業は、作業環境によっては施工精度に与える影響が大きい。
このため、現場溶接作業を必要としないで耐震補強構造を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された技術は、柱材と梁材と補強材を有する骨組構造において、補強材の一端又は両端を、柱材又は梁材に設けられた接合部に取り付ける。そして、接合部は、補強材を連結するガセットプレートと、剥離防止手段とを備えている。ガセットプレートは、その一部が柱材又は梁材に接着されている。また、剥離防止手段は、ガセットプレートと対向プレートによって柱材又は梁材を挟持するとともに、ガセットプレートと対向プレートをボルト連結することで、ガセットプレートの剥離を防止し得るとしている。
特開2013−177797号公報
しかし、特許文献1に記載された技術は、柱材や梁材を一対の鋼板で挟み込んでボルト止めするとともに、少なくとも一方の鋼板に対して、予めガセットプレートを溶接した構造となっている。このため、ボルトに取り付けるナットを締め付けすぎた場合、鋼板の剛性が低いと鋼板が撓み、鋼板と柱材や梁材との間に隙間が生じるおそれがある。鋼板と柱材や梁材との間に隙間が生じると、両者の接着面積が狭くなり、設計通りの接着強度を保てないおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、現場における溶接作業を必要とせず、簡易でありながら施工精度が高い建造物における無溶接補強構造を提供することを目的とする。
本発明の建造物における無溶接補強構造は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を有している。すなわち、本発明の建造物における無溶接補強構造は、柱材または梁材にブレース材を取り付けて耐震補強を行うための構造であって、柱材または梁材の対向する外側面にそれぞれ当接するとともに、当該柱材または梁材を挟み込む一対の鋼板と、当該一対の鋼板の間に掛け渡して、柱材または梁材に固定する固定部材と、鋼板の少なくとも一方に予め溶接されたガセットプレートと、ガセットプレートに取り付けるブレース材とを備えたことを特徴とするものである。
上述した構成において、柱材または梁材よりも外側へ延長して設けた接合部を有する鋼板の場合には、固定部材を一対の鋼板の接合部の間であって、柱材または梁材の外部に位置するように掛け渡して、一対の鋼板を柱材または梁材に固定する。また、鋼板に加わる引張力及び圧縮力に抵抗する補剛プレートを設ける。固定部材は、例えば、ボルト及びナットからなり、一対の鋼板の間にボルトを掛け渡してナットで固定する。
また、柱材または梁材を貫通する位置に固定部材を掛け渡して、一対の鋼板を柱材または梁材に固定する構造とすることも可能である。さらに、一対の鋼板の接合部の間であって、柱材または梁材の外部と、柱材または梁材を貫通する位置の双方に固定部材を掛け渡して、一対の鋼板を柱材または梁材に固定する構造とすることも可能である。
本発明の建造物における無溶接補強構造によれば、一対の鋼板により柱材または梁材を挟み込み、一対の鋼板の間に固定部材を掛け渡して一対の鋼板を柱材または梁材に固定する構造とし、予め鋼板にガセットプレートを溶接しておくことにより、現場における溶接作業を行う必要がなくなる。このため、現に稼働中の工場等や、火気取扱注意または火気厳禁の工場等の建造物であっても、安全に作業を行うことができる。
また、一対の鋼板を固定部材で柱材または梁材に固定するという簡単な作業で耐震補強を行うことができるので、作業効率が向上し、工期の短縮及び工費の削減を図ることができる。
また、柱材または梁材よりも外側へ延長して設けた接合部を有する鋼板を用いて、固定部材を一対の鋼板の接合部の間に掛け渡すことにより、一対の鋼板を柱材または梁材に固定する構造の場合には、鋼板に加わる引張力及び圧縮力に抵抗する補剛プレートを備えているため鋼板の剛性が高まり、鋼板と柱材や梁材との間に隙間が生じることがない。
また、柱材または梁材を貫通する位置に固定部材を掛け渡す構造とした場合には、鋼板の面積を小さくすることができるため、ブレース材や固定部材を取り付けるスペースに制約がある場合であっても、補強構造を構築することができる。
本発明の実施形態に係る建造物における無溶接補強構造(角型鋼管タイプ/実施例1)を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る建造物における無溶接補強構造(H形鋼タイプ/実施例1)を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る建造物における無溶接補強構造(ラチス材タイプ/実施例1)を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る建造物における無溶接補強構造(角型鋼管タイプ/実施例2)を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る建造物における無溶接補強構造(H形鋼タイプ/実施例2)を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る建造物における無溶接補強構造(ラチス材タイプ/実施例2)を示す斜視図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1〜図6は本発明の実施形態に係る建造物における無溶接補強構造を説明するもので、図1〜図3は実施例1に係る無溶接補強構造であり、図4〜図6は実施例2に係る無溶接補強構造である。
<基本構成>
本発明の実施形態に係る建造物における無溶接補強構造は、図1〜図6に示すように、柱材または梁材(以下、取付対象部材60という)にブレース材40を取り付けて耐震補強を行うための構造であって、取付対象部材60の対向する外側面にそれぞれ当接するとともに、当該取付対象部材60を挟み込む一対の鋼板10と、当該一対の鋼板10の間に掛け渡して、取付対象部材60に固定する固定部材20と、鋼板10の少なくとも一方に予め溶接されたガセットプレート30と、ガセットプレート30に取り付けるブレース材40とを備えている。
図1〜図3に示す実施例1では、取付対象部材60よりも外側へ延長して設けた接合部11を有する鋼板10を使用し、固定部材20を一対の鋼板10の接合部11の間に掛け渡すことにより、一対の鋼板10を取付対象部材60に固定する。また、図4〜図6に示す実施例2では、取付対象部材60を貫通する位置に固定部材20を掛け渡して、一対の鋼板10を取付対象部材60に固定する。このため、実施例2の取付対象部材60には、取付ボルト31を貫通するための開口(図示せず)を設けてある。なお、図6に示すラチス材タイプの場合には、ラチス材を避けて取付ボルト31を貫通することができれば、開口を設ける必要はない。
<鋼板>
鋼板10は2枚一組となっており、図1〜図6に示すように、取付対象部材60の対向する外側面にそれぞれ当接して、当該取付対象部材60を挟み込むための部材である。鋼板10には、固定部材20を構成するボルト21を挿通するためのボルト挿通孔12を複数箇所に設けてある。このボルト挿通孔12は、一対の鋼板10を取付対象部材60に固定する際に、ボルト21を一連に挿通可能な位置に設けられている。また、実施例1の鋼板10は、図1〜図3に示すように、取付対象部材60よりも外側へ向かって接合部11を延長して設けてある。実施例1の場合には、この接合部11にボルト挿通孔12を設けて固定部材20を取り付ける。
<固定部材>
固定部材20は、鋼板10を取付対象部材60に固定するための部材であり、図1〜6に示すように、ボルト21及びナット22からなる。なお、ボルト21及びナット22を用いるのではなく、ネジ棒の両端部にナット22をネジ着けるようにしてもよい。
鋼板10を取付対象部材60に固定するには、一対の鋼板10で取付対象部材60を挟み込み、対向するボルト挿通孔12の位置を一連に合わせるとともに、対向するボルト挿通孔12にボルト21を一連に挿通し、ボルト21の先端部にナット22をネジ着ける。この際、ナット22と取付対象部材60との間にワッシャや同等の機能を有する部材(図示せず)を介在させてもよい。なお、実施例2では、対向するボルト挿通孔12の位置と、取付対象部材60に設けた開口(図示せず)の位置とを一連に合わせて、ボルト21を挿通する。
<固定部材の取付位置>
固定部材20の取付位置は、実施例1と実施例2とで異なっている。すなわち、実施例1は、図1〜図3に示すように、鋼板10に接合部11を設けてあり、固定部材20を一対の鋼板10の接合部11の間に掛け渡すことにより、固定部材20が取付対象部材60の外側に位置するようになっている。一方、実施例2は、図4〜図6に示すように、固定部材20を取付対象部材60を貫通する位置に掛け渡すことにより、固定部材20が取付対象部材60の内側に位置するようになっている。
<ガセットプレート>
ガセットプレート30は、図1〜図6に示すように、ブレース材40を取り付けるための部材で、鋼板10の少なくとも一方に、予め溶接されている。ブレース材40を溶接する位置は、鋼板10の外側面である。ガセットプレート30には、ブレース材40を固定するための複数の取付ボルト挿通孔(図示せず)を設けてある。
<補剛プレート>
補剛プレート50は、鋼板10に加わる引張力及び圧縮力に抵抗するための部材であり、固定部材20が取付対象部材60の外側に位置する実施例1において、補剛プレート50を設けている。この補剛プレート50は、鋼板10の固定態様に応じて設けられる部材であり、例えば、鋼板10の外側面から突出して設けてもよいし、鋼板10の内側面から突出して設けてもよいし、これら双方に設けてもよい。
また、図示しないが、鋼板10とガセットプレート30との間に、補剛プレート50を掛け渡して設けてもよい。なお、補剛プレート50は、鋼板10に溶接することにより鋼板10と一体に形成してもよいし、板状の鋼板10の両側部を折り曲げることにより、鋼板10と一体に形成してもよい。また、補剛プレート50の形状、大きさ、厚さ、数、取付位置等は限定されず、鋼板10の剛性を高めることができるように設ければよい。
<ブレース材>
ブレース材40は、柱材と梁材との間に掛け渡す斜材であり、材質、太さ、形状等は、施工対象条件に合わせて適宜設定することができる。ブレース材40の端部には、ガセットプレート30に設けた取付ボルト挿通孔(図示せず)に対向する位置に開口(図示せず)を設けてある。そして、ガセットプレート30に設けた取付ボルト挿通孔(図示せず)とブレース材40に設けた開口(図示せず)とに一連に取付ボルト31を挿通し、取付ボルト31の先端部にナット(図示せず)をネジ着けることにより、ブレース材40をガセットプレート30に取り付けることができる。
<角型鋼管タイプ>
図1及び図4を参照して、本発明の無溶接補強構造を角型鋼管タイプからなる取付対象部材60に適用した例を説明する。角型鋼管タイプは、図1及び図4に示すように、角型鋼管からなる取付対象部材60を一対の鋼板10で挟み込むとともに、固定部材20を用いて取付対象部材60に鋼板10を固定する。そして、予めガセットプレート30を溶接した鋼板10にブレース材40を取り付けるようになっている。
図1に示す実施例1では、取付対象部材60の外側に固定部材20を位置させ、図4に示す実施例2では、取付対象部材60を貫通するように固定部材20を位置させる。また、実施例1では、鋼板10の剛性を確保するために、補剛プレート50を鋼板10の外側面から突出して設けてある。なお、鋼板10の取り付け位置において、取付対象部材60の外側面をショットブラスト等により目粗しておくことが好ましい。これにより、鋼板10と取付対象部材60の外周面との間における摩擦力を増加させて、取付対象部材60に対して鋼板10を強固に固定することができる。
<H形鋼タイプ>
図2及び図5を参照して、本発明の無溶接補強構造をH形鋼からなる取付対象部材60に適用した例を説明する。H形鋼タイプは、図2及び図5に示すように、H形鋼からなる取付対象部材60を一対の鋼板10で挟み込むとともに、固定部材20を用いて取付対象部材60に鋼板10を固定する。そして、予めガセットプレート30を溶接した鋼板10にブレース材40を取り付けるようになっている。
図2に示す実施例1では、取付対象部材60の外側に固定部材20を位置させ、図5に示す実施例2では、取付対象部材60を貫通するように固定部材20を位置させる。また、実施例1では、鋼板10の剛性を確保するために、補剛プレート50を鋼板10の内側面から突出して設けてある。すなわち、図2に示すように、補剛プレート50は、H型鋼のフランジ及びウェブにより形成される凹部内に突出して設けてある。このように、H形鋼タイプでは、補剛プレート50を取付対象部材60(H形鋼)の内側へ位置させることにより、取付対象部材60(H形鋼)の周囲に余分な突出物がなくなる。
<ラチス材タイプ>
図3及び図6を参照して、本発明の無溶接補強構造をラチス材タイプからなる取付対象部材60に適用した例を説明する。ラチス材タイプは、図3及び図6に示すように、ラチス材からなる取付対象部材60を一対の鋼板10で挟み込むとともに、固定部材20を用いて取付対象部材60に鋼板10を固定する。そして、予めガセットプレート30を溶接した鋼板10にブレース材40を取り付けるようになっている。
図3に示す実施例1では、取付対象部材60の外側に固定部材20を位置させ、図6に示す実施例2では、取付対象部材60を貫通するように固定部材20を位置させる。また、実施例1では、鋼板10の剛性を確保するために、補剛プレート50を鋼板10の外側面から突出して設けてある。
<固定部材の取付位置>
上述したように、実施例1では固定部材20が取付対象部材60の外側に位置し、実施例2では、固定部材20が取付対象部材60を貫通しているが、これらの構造を組み合わせることもできる。例えば、取付対象部材60が壁際に寄っており、取付対象部材60の一側(壁側)には十分なスペースがないが、他側には十分なスペースがある場合には、実施例1における固定部材20の取付位置と、実施例2における固定部材20の取付位置の双方を併用することが可能である。
すなわち、取付対象部材60の周囲に十分なスペースがない箇所が存在する場合に、スペースを確保できない側(例えば、壁側)では、取付対象部材60を貫通するように固定部材20を位置させ、スペースを確保できる側では取付対象部材60の外側に固定部材20を位置させる。なお、このような構造の場合、鋼板10の剛性を十分に確保することができれば、補剛プレート50を必要としない。
<施工手順>
本発明の無溶接補強構造では、予め、鋼板10にガセットプレート30を溶接しておくとともに、ガセットプレート30に取付ボルト挿通孔(図示せず)を設けておく。さらに、鋼板10の剛性を確保する必要がある場合、例えば、固定部材20を取付対象部材60の外側に位置させて取り付ける場合には、鋼板10に補剛プレート50を設けておく。上述したように、補剛プレート50を設ける位置は、取付対象部材60の構造に応じて適宜設定する。
そして、一対の鋼板10を取付対象部材60の外側面にそれぞれ当接させて、取付対象部材60を挟み込み、一連となったボルト挿通孔12にボルト21を挿通し、ボルト21の先端部にワッシャや同等の機能を有する部材(図示せず)を介してナット22をネジ着けることにより、取付対象部材60に鋼板10を固定する。さらに、ガセットプレート30にブレース材40を取り付けることにより無溶接補強構造を構築する。
10 鋼板
11 接合部
12 ボルト挿通孔
20 固定部材
21 ボルト
22 ナット
30 ガセットプレート
31 取付ボルト
40 ブレース材
50 補剛プレート
60 取付対象部材

Claims (3)

  1. 柱材または梁材にブレース材を取り付けて耐震補強を行うための構造であって、
    前記柱材または梁材の対向する外側面にそれぞれ当接するとともに、当該柱材または梁材よりも外側へ延長して設けた接合部を有し、当該柱材または梁材を挟み込む一対の鋼板と、
    前記一対の鋼板の接合部の間であって、前記柱材または梁材の外部に位置するように掛け渡して、前記一対の鋼板を前記柱材または梁材に固定する固定部材と、
    前記鋼板の少なくとも一方に予め溶接されたガセットプレートと、
    前記鋼板に加わる引張力及び圧縮力に抵抗する補剛プレートと、
    前記ガセットプレートに取り付けるブレース材と、
    を備えたことを特徴とする建造物における無溶接補強構造。
  2. 柱材または梁材にブレース材を取り付けて耐震補強を行うための構造であって、
    前記柱材または梁材の対向する外側面にそれぞれ当接するとともに、当該柱材または梁材を挟み込む一対の鋼板と、
    前記一対の鋼板の間であって、前記柱材または梁材を貫通する位置に掛け渡して、前記一対の鋼板を前記柱材または梁材に固定する固定部材と、
    前記鋼板の少なくとも一方に予め溶接されたガセットプレートと、
    前記ガセットプレートに取り付けるブレース材と、
    を備えたことを特徴とする建造物における無溶接補強構造。
  3. 柱材または梁材にブレース材を取り付けて耐震補強を行うための構造であって、
    前記柱材または梁材の対向する外側面にそれぞれ当接するとともに、当該柱材または梁材よりも外側へ延長して設けた接合部を有し、当該柱材または梁材を挟み込む一対の鋼板と、
    前記一対の鋼板を前記柱材または梁材に固定する複数の固定部材と、
    前記鋼板の少なくとも一方に予め溶接されたガセットプレートと、
    前記ガセットプレートに取り付けるブレース材と、を備え、
    前記固定部材の一部は、前記一対の鋼板の接合部の間であって、前記柱材または梁材の外部に位置するように掛け渡し、他の固定部材は、前記柱材または梁材を貫通する位置に掛け渡す、
    ことを特徴とする建造物における無溶接補強構造。
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