JP6432786B2 - 梁材荷重負担構造および梁材修復方法 - Google Patents

梁材荷重負担構造および梁材修復方法 Download PDF

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Description

本発明は、修復対象となる梁材に作用する荷重を負担する梁材荷重負担構造、および梁材荷重負担構造を設けて行う梁材修復方法に関する。
従来、梁材の架け替えにおいて、新設する梁材を既存の梁材の上方に搬入して仮受け材で支持し、既存の梁材を新設する梁材に吊り支持された状態で降ろして撤去し、新設する梁材を既存の梁材が設置されていた位置に下降させて設置する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、トラス梁のラチス材やガセットプレートを取り換えるなどの梁材の修復では、修復対象となる梁材を吊り支持することができないため、梁材を下方からサポート材で仮受けして支持し、この状態で梁材を修復する方法が知られている。
特開2009−52306号公報
しかしながら、梁材の修復において、梁材の下方の空間が狭かったり、梁材の下方に設備や什器などが設置されたりしていると、サポート材を設置できないという問題がある。例えば、梁材がトラッククレーンの上部構造を兼ねている場合は、トラッククレーンの不使用時(例えば夜間)にしかサポート材を設置できず、作業時間が限定されるという問題がある。
また、梁材の損傷や劣化の具合によっては、梁材をサポート材で仮受けすることが困難な場合がある。
さらに、梁材の修復にかかる工期の短縮が求められている。
そこで、本発明は、サポート材を設置せずに梁材を修復できるとともに、工期短縮を図ることができる梁材荷重負担構造および梁材修復方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る梁材荷重負担構造は、修復対象となる修復対象梁材を修復する際に、該修復対象梁材に作用する荷重を負担する梁材荷重負担構造であって、前記修復対象梁材の延在方向に直交する方向の両側に間隔をあけてそれぞれ配置され、前記修復対象梁材と交差して接合された支持梁材に支持された一対の上弦材と、該一対の上弦材の下側にそれぞれ配置され、それぞれの上側に配置される前記上弦材と接合された一対の下弦材と、前記一対の上弦材と前記一対の下弦材との間にそれぞれ配置され、前記上弦材と前記下弦材とを接合する束材と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る梁材修復方法は、上記の梁材荷重負担構造を設置する梁材荷重負担構造設置工程と、該梁材荷重負担構造設置工程の後に前記修復対象梁材を修復する修復対象梁材修復工程と、該修復対象梁材修復工程の後に前記梁材荷重負担構造を撤去する梁材荷重負担構造撤去工程と、を有することを特徴とする。
本発明では、修復対象梁材の延在方向に直交する方向の両側に配置された上弦材、下弦材および束材が、支持梁材を介して修復対象梁材に作用する荷重を負担することができる。このため、修復対象梁材を下方から支持するサポート材を設置せずに、上弦材、下弦材および束材に修復対象梁材に作用する荷重を負担させた状態で、修復対象梁材を修復できる。
また、サポート材を設置せずに修復対象梁材を修復できることにより、サポート材を設置可能な場所や時間の規制がないため、効率よく修復対象梁材を修復できて、工期の短縮を図ることができる。
また、本発明に係る梁材荷重負担構造では、前記束材に支持されて前記修復対象梁材を下方から支持する梁受け材を有していてもよい。
このような構成とすることにより、梁受け材によって修復対象梁材の鉛直荷重を下方から負担することができる。
また、本発明に係る梁材荷重負担構造では、前記上弦材は、前記支持梁材に締め付け金具で接合されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、上弦材を支持梁材に容易に接合できるとともに、上弦材を支持梁材から容易に取り外すことができる。また、上弦材と支持梁材との接合に溶接などのように火器を使用しないため、火器の使用が不可能な場合でも締め付け金具によって上弦材と支持梁材とを接合することができる。
また、本発明に係る梁材荷重負担構造では、前記上弦材は、前記修復対象梁材および前記支持梁材と接続されたスラブの上側に配置され、前記梁受け材は、前記スラブの下側に配置されていて、前記スラブには、前記束材および前記下弦材を前記上弦材に接合するための貫通孔が形成される構成であってもよい。
このような構成とすることにより、例えば鉄筋コンクリート造や、鉄骨鉄筋コンクリート造などで、修復対象梁材および支持梁材がスラブと接続されている場合でも、スラブの上下にわたって梁材荷重負担構造を設置することができる。
また、本発明に係る梁材荷重負担構造では、前記支持梁材に支持されて前記束材の倒れを防止する倒れ防止材を有することが好ましい。
このような構成とすることにより、束材が倒れることを防止できて、梁材荷重負担構造を安定した状態に保持することができる。
本発明によれば、サポート材を設置せずに修復対象梁材を修復できるとともに、工期短縮を図ることができる。
本発明の第1実施形態による梁材荷重負担構造、修復対象梁材および支持梁材の一例を示す正面図である。 図1の上から見た図である。 修復対象梁材および支持梁材を示す正面図である。 梁材荷重負担構造と支持梁材を示す正面図である。 図4のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。 本発明の第2実施形態による梁材荷重負担構造、修復対象梁材および支持梁材の一例を示す正面図である。 図7のC−C線断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態による梁材荷重負担構造および梁材修復方法について、図1乃至図6に基づいて説明する。
図1および図2に示す第1実施形態による梁材荷重負担構造1Aは、修復対象となるトラス構造の修復対象梁材11を修復する際に、修復対象梁材11の近傍に設置される。そして、修復対象梁材11の近傍に梁材荷重負担構造1Aが設置された状態で、修復対象梁材11の修復が行われる。
図3に示すように、修復対象梁材11は、上弦材111、下弦材112、束材113、斜材114およびガセットプレート115を有し、例えば一対の柱13,13間に架設されている。なお、修復対象梁材11を支持する柱13は、一対でなくてもよい。また、修復対象梁材11は、柱13に架設されるのではなく修復対象梁材11に直交する梁に支持されていてもよい。また、修復対象梁材11は、柱13と修復対象梁材11に直交する梁の両方に支持されていてもよい。
ここで、修復対象梁材11が延在する方向を梁間方向(図3の左右方向)とし、この梁間方向に直交する水平方向を桁行方向(図3の紙面に直交する方向)とする。
上弦材111には、それぞれ桁行方向に延在し梁間方向に間隔をあけて配置された4本の支持梁材12,12…が接合されている。本実施形態では、4本の支持梁材12,12…は、それぞれH形鋼で形成されている。ここで、4本の支持梁材12,12…を梁間方向の一方側から他方側に向かって第1支持梁材12A,第2支持梁材12B,第3支持梁材12C,第4支持梁材12Dとする。
図1、2に戻り、梁材荷重負担構造1Aは、修復対象梁材11の桁行方向の両側に修復対象梁材11とそれぞれ間隔をあけて配置され、第1〜第4支持梁材12A〜12Dに支持された一対の上弦材2,2と、一対の上弦材2,2の下側にそれぞれ配置され、それぞれの上側に配置された上弦材2,2に接合された一対の下弦材3,3と、上側の上弦材2,2と下側の下弦材3,3との間にそれぞれ2箇所ずつ配置され、上弦材2と下弦材3とを接合する4本の束材4,4…と、第1〜第4支持梁材12A〜12Dに支持されて4本の束材4,4…の倒れをそれぞれ防止する倒れ防止材5,5…と、を有している。
また、図4に示すように、梁材荷重負担構造1Aは、上弦材2を第1支持梁材12Aおよび第4支持梁材12Dに接合するとともに上弦材2と下弦材3とを接合する第1接合部材61と、上弦材2を第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cに接合するための第2接合部材62と、上弦材2と束材4とを接合するための第3接合部材63と、下弦材3と束材4とを接合するための第4接合部材64と、束材4と倒れ防止材5(図6参照)とを接合するための第5接合部材65(図6参照)と、倒れ防止材5を第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cに接合するための第6接合部材66(図6参照)と、を有している。なお、桁行方向から見て、倒れ防止材5、第5接合部材65および第6接合部材66は、束材4、第3接合部材63および第4接合部材64と重なるため、図4において省略している。
上弦材2は、例えば梁間方向に延在する一対の溝形鋼で形成されていて、梁間方向の両端部2a,2bおよび梁間方向の中間部に配置される2つの接合部分2c,2dにおいて支持梁材12,12…に接合される。
上弦材2は、両端部2a,2bのうちの一方の端部2aが第1接合部材61を介して第1支持梁材12Aに着脱可能に接合され、他方の端部2bが第1接合部材61を介して第4支持梁材12Dに着脱可能に接合される。また、上弦材2は、延在方向の中間部の2つの接合部分2c,2dのうちの一方の接合部分2cが第2接合部材62を介して第2支持梁材12Bに着脱可能に接合され、他方の接合部分2dが第2接合部材62を介して第3支持梁材12Cに着脱可能に接合される。また、上弦材2には、接合部分2c,2dに束材4が接合される第3接合部材63が設けられている。
図4および図5に示すように、第1接合部材61は、第1支持梁材12Aおよび第4支持梁材12Dの下側のフランジに接合される一対のL形鋼611,611と、2つのL形鋼611,611のうちの一方に接合され上弦材2および下弦材3を接合可能な鋼板612と、一対のL形鋼611,611を第1支持梁材12Aおよび第4支持梁材12Dに接合する複数の締め付け金具613,613,613…と、をそれぞれ有している。
なお、桁行方向から見て、下弦材3は、第1接合部材61と重なるため、図5において省略している。
また、上弦材2を第1支持梁材12Aに接合する第1接合部材61と、上弦材2を第4支持梁材12Dに接合する第1接合部材61とは、同じ形態であるため、以下では上弦材2を第1支持梁材12Aに接合する第1接合部材61について説明する。
一対のL形鋼611,611は、それぞれの角部を合せてそれぞれの一方のフランジ611a,611aの外面を当接させた状態で接合され、他方のフランジ611b,611bが上側となりその面が水平面となる姿勢で第1支持梁材12Aの下側に配置される。一対のL形鋼611,611の他方のフランジ611bの上面は、第1支持梁材12Aの下側のフランジの下面と当接している。
鋼板612は、板面が桁行方向を向き、一対のL形鋼611,611のうちの上弦材2が配置される一方のL形鋼611に接合されている。鋼板612には、上弦材2および下弦材3が例えばボルト接合などで接合可能となっている。
なお、一対のL形鋼611,611どうしの接合、およびL形鋼611と鋼板612とは、工場などで予め接合されていてもよい。
締め付け金具613,613は、第1支持梁材12Aの下側のフランジと、この下側のフランジと当接するL形鋼611の他方のフランジ611bとを挟持して締め付けることで、L形鋼611,611を第1支持梁材12Aに接合可能に構成されている。本実施形態では、締め付け金具613,613として、ブルマン(ブルマン株式会社の登録商標)などの挟持締金具を採用している。
なお、締め付け金具613,613の締め付けを解除することで、第1支持梁材12Aから一対のL形鋼611,611を取り外すことができる。
第2接合部材62は、第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cの下側のフランジと、この下側のフランジと当接する上弦材2の上側のフランジと、を挟持して締め付けることで、上弦材2を第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cに接合する締め付け金具621,621で構成されている。
本実施形態では、締め付け金具621として、第1接合部材61の締め付け金具613と同様の挟持締金具を採用している。
第3接合部材63は、板面が桁行方向を向く鋼板631で構成されている。鋼板631は、上部側が上弦材2の一対の溝形鋼に挟まれるように上弦材2に接合されていて、下部側が上弦材2の下方に突出している。この上弦材2から突出する鋼板631の下部側には、束材4が例えばボルト接合などで接合される。
なお、鋼板631は、上弦材2に予め工場などで接合されていてもよい。
束材4は、上下方向に延在する一対の溝形鋼で形成されていて、上端部が第3接合部材63を介して上弦材2に接合されている。また、束材4,4には、下端部に下弦材3が接合される第4接合部材64が設けられていて、第4接合部材64よりも上側に第5接合部材65が設けられている。
第4接合部材64は、板面が桁行方向を向く鋼板641で構成されている。鋼板641は、梁間方向の中間部が束材4の一対の溝形鋼に挟まれるように束材4に接合されていて、梁間方向の両端部側がそれぞれ束材4の梁間方向の両側に突出している。この束材4から突出する鋼板641の梁間方向の両端部近傍には、下弦材3が例えばボルト接合などで接合される。
なお、鋼板641は、束材4に予め工場などで接合されていてもよい。
第5接合部材65は、板面が梁間方向を向く鋼板651で構成されている。鋼板651は、束材4の桁行方向の修復対象梁材11が配置される側と反対側に突出している。鋼板651には、倒れ防止材5の下端部が例えばボルト接合などで接合される。
なお、鋼板651は、束材4に予め工場などで接合されていてもよい。
図6に示すように、倒れ防止材5は、一対のL形鋼で形成されていて、上端部が第6接合部材66を介して第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cに連結され、下端部が第5接合部材65を介して束材4に連結されている。
倒れ防止材5は、桁行方向から見て、上側から下側向かうに従って漸次束材4に近づく斜め方向に延在している。
なお、桁行方向から見て、下弦材3は、束材4と重なるため、図6において省略している。
第6接合部材66は、倒れ防止材5が接合される一対のL形鋼661,661と、これらの一対のL形鋼661,661を第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cに接合する締め付け金具662と、を有している。
一対のL形鋼661,661は、それぞれの角部を合せてそれぞれの一方のフランジ661a,661aの外面を当接させた状態で接合され、他方のフランジ661b,661bが上側となりその面が水平面となる姿勢で第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cの下側に配置される。一対のL形鋼661,661の他方のフランジ661b,661bの上面は、第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cの下側のフランジの下面と当接している。
一対のL形鋼661,661は、一方のフランジ661aに倒れ防止材5が接合される。
締め付け金具662は、第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cの下側のフランジと、この下側のフランジと当接するL形鋼661の他方のフランジ661bとを挟持して締め付けることでと、L形鋼661を第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cに接合可能に構成されている。
本実施形態では、締め付け金具662として、第1接合部材61の締め付け金具613と同様の挟持締金具を採用している。
下弦材3は、一方の端部が第1接合部材61を介して上弦材2と接合され他方の端部が、第4接合部材64を介して束材4に接合される一対の第1下弦材31,31と、一方の端部が第4接合部材64を介して梁間方向に隣り合う2つの束材4,4の一方の束材4に接合され他方の端部が第4接合部材64を介して他方の束材4に接合される第2下弦材32と、を有している。
第1下弦材31は、2つのタイロッド311,311と、2つのタイロッド311,311を連結するターンバックル312と、2つのタイロッド311,311の互いに連結されている側と反対側に接合された鋼板313,313と、を有している。
第1下弦材31は、2つのタイロッド311,311がターンバックル312で連結され、一方の鋼板313が第1接合部材61の鋼板612に例えばボルト接合などで接合されることで、第1支持梁材12Aおよび第4支持梁材12Dに接合される。
また、第1下弦材31,31は、他方の鋼板313が第4接合部材64の鋼板641に例えばボルト接合などで接合されることで束材4に接合される。
第2下弦材32は、2つのタイロッド321,321と、2つのタイロッド321,321を連結するターンバックル322と、2つのタイロッド321,321の互いに連結されている側と反対側に接合された鋼板323,323と、を有している。
第2下弦材32は、2つのタイロッド321,321がターンバックル322で連結され、一方の鋼板323が梁間方向に隣り合う2つの束材4,4の一方の束材4に接合された第4接合部材64の鋼板641に例えばボルト接合などで接合されることで一方の束材4に接合され、他方の鋼板323が他方の束材4に接合された第4接合部材64の鋼板641に例えばボルト接合などで接合されることで他方の束材4に接合される。
このような梁材荷重負担構造1Aは、下弦材3のターンバックル312,312,322を操作して下弦材3,3に張力を付与することで、トラス架構が構築されて、修復対象梁材11に作用する荷重を負担するように構成されている。
次に、第1実施形態による梁材修復方法について説明する。
まず、修復対象梁材11の両側方に梁材荷重負担構造1Aを設置する(梁材荷重負担構造設置工程)。
まず、第1接合部材61を第1支持梁材12Aおよび第4支持梁材12Dに固定する。
続いて、上弦材2を第1接合部材61に接合するとともに、第2接合部材62で第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cに接合する。これにより、上弦材2が第1〜第4支持梁材12A〜12Dに接合される。
続いて、束材4を第3接合部材63に接合して、上弦材2と束材4とを接合する。
続いて、倒れ防止材5を第5接合部材65に接合するとともに、第2接合部材62で第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cに接合する。これにより、倒れ防止材5が第2支持梁材12Bおよび第3支持梁材12Cに支持されて束材4の倒れ(変位)を防止できる。
続いて、下弦材3の第1下弦材31,31を第1接合部材61に接合して上弦材2と接合するとともに、第4接合部材に接合して束材4と接合する。また、下弦材3の第2下弦材32を梁間方向に隣り合う束材4,4に接合された第4接合部材64,64にそれぞれ接合して梁間方向に隣り合う束材4,4それぞれと接合する。
これにより、梁材荷重負担構造1Aが構築され、梁材荷重負担構造1Aが修復対象梁材11に作用する荷重を負担する。
続いて、修復対象梁材11を所定の方法で修理する(修復対象梁材修復工程)。修理の方法は修復対象梁材11の状況に応じて適宜適切な方法を選択して施工する。
修復対象梁材11の修復が完了した後、梁材荷重負担構造1Aを撤去する(梁材荷重負担構造撤去工程)。梁材荷重負担構造1Aの撤去は、梁材荷重負担構造1Aの部材どうしの接合を解除し、各部材を撤去する。
次に、上述した梁材荷重負担構造1Aおよび梁材修復方法の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本実施形態による梁材荷重負担構造1Aおよび梁材修復方法では、修復対象梁材11の両側に配置された上弦材2,2、下弦材3,3および束材4,4…が、第1〜第4支持梁材12A〜12Dを介して修復対象梁材11に作用する荷重を負担することができる。このため、修復対象梁材11を下方から支持するサポート材を設置できない場合でも、上弦材2,2、下弦材3,3および束材4,4…に修復対象梁材11に作用する荷重を負担させた状態で、修復対象梁材11を修復できる。
また、サポート材を設置せずに修復対象梁材を修復できることにより、サポート材を設置可能な場所や時間の規制がないため、効率よく修復対象梁材を修復できて、工期の短縮を図ることができる。
また、梁材荷重負担構造1Aと第1〜第4支持梁材12A〜12Dとの接合に締め付け金具613,621,662が使用されていることにより、梁材荷重負担構造1Aを第1〜第4支持梁材12A〜12Dに容易に接合できるとともに、締め付け金具の締め付けを解除することで梁材荷重負担構造1Aを第1〜第4支持梁材12A〜12Dから容易に外すことができる。また、溶接などのように火器を使用しないため、火器の使用が不可能な場合でも締め付け金具によって部材どうしを接合することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、実施形態と異なる構成について説明する。
図7および図8に示すように、第2実施形態による梁材荷重負担構造1Bは、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の修復対象梁材14を修復する際に、修復対象梁材14の近傍に設置される。そして、修復対象梁材14の近傍に梁材荷重負担構造1Bが設置された状態で、修復対象梁材14の修復が行われる。
修復対象梁材14は、両端部がそれぞれ柱梁接合部16を介して修復対象梁材14に直交する支持梁材15,15に接合されている。また、第2実施形態では、修復対象梁材14および支持梁材15,15に接合された床スラブ17が設けられている。
第2実施形態による梁材荷重負担構造1Bでは、上弦材2B,2Bが支持梁材15,15および床スラブ17の上側に配置され、下弦材3および束材4の下部側が支持梁材15,15および床スラブ17の下方に配置されている。このため、床スラブ17には、梁材荷重負担構造1Bを設置する際に下弦材3および束材4を上弦材2Bに接合するための貫通孔171,171…が形成される。貫通孔171,171…は、それぞれ床スラブ17を上下方向に貫通している。
上弦材2Bは、梁間方向に延在するH形鋼で形成されていて、両端部が支持梁材15,15に固定具8で固定されている。固定具8には、例えばアンカーボルトなどが用いられている。このため、第2実施形態では、第1実施形態における第1接合部材61および第2接合部材62は設けられていない、なお、第2実施形態では、第1接合部材61に代わって上弦材2Bと第1下弦材31とを接合する第7接合部材67が設けられている。
第7接合部材67は、下弦材3が接合される一対のL形鋼671,671と、これらの一対のL形鋼671,671を上弦材2Bに接合する締め付け金具672と、を有している。
一対のL形鋼671,671は、それぞれの角部を合せてそれぞれの一方のフランジ671a,671aの外面を当接させた状態で接合され、他方のフランジ671b,671bが上側となりその面が水平面となる姿勢で上弦材2Bの下側に配置される。一対のL形鋼671,671の他方のフランジ671b,671bの上面は、上弦材2Bの下側のフランジの下面と当接している。
一対のL形鋼671,671は、一方のフランジ671a,671aに下弦材3が接合される。
なお、本実施形態では、第7接合部材67は、床スラブ17に形成された貫通孔171の内側に配置されている。
本実施形態においても、締め付け金具672として、第1実施形態における第1接合部材61の締め付け金具613と同様の挟持締金具を採用している。
また、第2実施形態による梁材荷重負担構造1Bは、修復対象梁材14を下方から支持する梁受け材7を有している。
梁受け材7は、桁行方向に延在する溝形鋼などで形成されていて、桁行方向に隣り合う束材4,4にそれぞれボルト接合などで接合されている。本実施形態では、梁受け材7が桁行方向に隣り合う束材4,4にそれぞれ接合されていることにより、束材4,4が倒れることを防止している。このため、第2実施形態では、第1実施形態のような倒れ防止材5が設けられていない。
また、梁受け材7は、ボルト接合などで束材4と直接接合されるとともに、接合材71を介して束材4と接合されている。
接合材71は、形鋼やタイロッドなどで構成されていて、延在方向の一方の端部が梁受け材7より上方において束材4に接合され、他方の端部が束材4よりも修復対象梁材14に近接する位置において梁受け材7に接合されている。
第2実施形態による梁材修復方法では、梁材荷重負担構造設置工程において、まず、床スラブ17に貫通孔171を形成する。続いて、支持梁材15,15および床スラブ17の上部に上弦材2Bを設置し、上弦材2Bを支持梁材15に固定する。
続いて、貫通孔171に下方から束材4を挿通させて、上弦材2Bと束材4とを接合する。
続いて、束材4に梁受け材7を接合するとともに、束材4と梁受け材7とを接合材71で接合する。
続いて、第1実施形態と同様に下弦材3を設置する。このとき、第1下弦材3は、貫通孔171に配置された第7接合部材67に接合する。
このようにして梁材荷重負担構造1Bが構築される。
続いて、修復対象梁材11を所定の方法で修理する(修復対象梁材修復工程)。
続いて、梁材荷重負担構造1Bを撤去する(梁材荷重負担構造撤去工程)。梁材荷重負担構造1Bの撤去は、梁材荷重負担構造1Bの部材どうしの接合を解除し、各部材を撤去する。
第2実施形態による梁材荷重負担構造1Bおよび梁材修復方法では、第1実施形態度と同様の効果を奏するとともに、修復対象梁材14が下方から梁受け材7に支持されていることにより、修復対象梁材14を安定した状態に保持することができる。
また、上弦材2Bは支持梁材15,15の上側に配置され、束材4および下弦材3は、床スラブ17に形成された貫通孔171に挿入されることにより、床スラブ17が形成されていて、第1実施形態のように支持梁材15の下方に上弦材2を設置することができない場合でも床スラブ17の上下にわたって梁材荷重負担構造1Bを設けることができる。
以上、本発明による梁材荷重負担構造および梁材修復方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の第1実施形態では、上弦材2は、4本の支持梁材12,12…に固定されているが、延在方向の両端部が支持梁材12に支持されていれば、延在方向の中間部は支持梁材12に支持されていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、1つの上弦材2,2Bに対して2つの束材4,4が固定されているが、束材4の数は適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、梁材荷重負担構造1Aと第1〜第4支持梁材12A〜12Dとを締め付け金具613,621,662で接合しているが、締め付け金具613,621,662に代わる他の手段で接合してもよい。
また、上記の第1実施形態では、束材4の倒れを防止する倒れ防止材5が設けられているが、束材4が倒れる虞がない場合は、設けなくてもよい。
1A,1B 梁材荷重負担構造
2,2B 上弦材
3 下弦材
4 束材
5 倒れ防止材
7 梁受け材
11,14 修復対象梁材
12,15 支持梁材
17 床スラブ(スラブ)
171 貫通孔
613,621,662 締め付け金具

Claims (6)

  1. 修復対象となる修復対象梁材を修復する際に、該修復対象梁材に作用する荷重を負担する梁材荷重負担構造であって、
    前記修復対象梁材の延在方向に直交する方向の両側に間隔をあけてそれぞれ配置され、前記修復対象梁材と交差して接合された支持梁材に支持された一対の上弦材と、
    該一対の上弦材の下側にそれぞれ配置され、それぞれの上側に配置される前記上弦材と接合された一対の下弦材と、
    前記一対の上弦材と前記一対の下弦材との間にそれぞれ配置され、前記上弦材と前記下弦材とを接合する束材と、を有することを特徴とする梁材荷重負担構造。
  2. 前記束材に支持されて前記修復対象梁材を下方から支持する梁受け材を有することを特徴とする請求項1に記載の梁材荷重負担構造。
  3. 前記上弦材は、前記支持梁材に締め付け金具で接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の梁材荷重負担構造。
  4. 前記上弦材は、前記修復対象梁材および前記支持梁材と接続されたスラブの上側に配置され、前記梁受け材は、前記スラブの下側に配置されていて、
    前記スラブには、前記束材および前記下弦材を前記上弦材に接合するための貫通孔が形成されることを特徴とする請求項2に記載の梁材荷重負担構造。
  5. 前記支持梁材に支持されて前記束材の倒れを防止する倒れ防止材を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の梁材荷重負担構造。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の梁材荷重負担構造を設置する梁材荷重負担構造設置工程と、
    該梁材荷重負担構造設置工程の後に前記修復対象梁材を修復する修復対象梁材修復工程と、
    該修復対象梁材修復工程の後に前記梁材荷重負担構造を撤去する梁材荷重負担構造撤去工程と、を有することを特徴とする梁材修復方法。
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