JP6489864B2 - 建造物における無溶接補強構造 - Google Patents
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本発明の実施形態に係る建造物における無溶接補強構造は、図1〜図4に示すように、一対の接合部材11からなる被覆部材10と、被覆部材10を柱材または梁材(以下、取付対象部材60と総称する)に固定する固定部材20と、被覆部材10の内周面と取付対象部材60の外周面との間に充填する充填材30と、固定部材20に取り付けたガセットプレート40と、ブレース材50を基本的な構成部材としている。被覆部材10の内面に複数の突起12を設けることにより、被覆部材10の内周面と取付対象部材60の外周面とのクリアランスを確保して、被覆部材10の内周面と取付対象部材60の外周面との間に充填材30を充填する。
被覆部材10は、図1〜図4に示すように、断面略コ字状の接合部材11を一組として取付対象部材60を挟み込むことにより、ブレース材50を取り付けるための基本構造を構成する部材である。接合部材11は、向かい合わせに組み付けた際に、開放側の先端部が重複するようになっており、被覆する取付対象部材60の断面形状に合わせて形成されている。すなわち、接合部材11の形状は、断面略コ字状に限定されるものではなく、取付対象部材60の形状に合わせて適宜変更することができる。
固定部材20は、被覆部材10を取付対象部材60に固定するための部材であり、図3に示すように、取付対象部材60の表面であって、接合部材11のネジ挿通孔13に対向する位置に接着した複数の基部ナット22と、基部ナット22にネジ着けるネジ棒21と、一連となったネジ挿通孔13から、被覆部材10の外側へ突出するネジ棒21にネジ着ける固定ナット23とからなる。このように、ネジ棒21及び固定ナット23を用いることにより、現場において重ね合わせた接合部材11(被覆部材10)の厚みの差違に適応することができる。なお、重ね合わせた接合部材11(被覆部材10)の厚みの差違が問題とならない場合には、ネジ棒21及び固定ナット23を一体のボルトとしてもよい。
図1、図2、図4に示す例では、被覆部材10の内周面と、取付対象部材60の外周面とはスタットボルト12によりクリアランスが保たれている(隙間が形成されている)。この隙間内に、充填材30を充填することにより、被覆部材10と取付対象部材60とを強固に固定することができる。充填材30としては、例えば、コンクリートやグラウト材を用いることができる。なお、充填材30を充填する際には、隙間の下部にシール材(図示せず)を取り付けて、充填材30が漏れ出すのを防止することが好ましい。
ガセットプレート40は、図1〜図3に示すように、ブレース材50を取り付けるための部材で、接合部材11の少なくとも一方に、予め溶接されている。ブレース材50を溶接する位置は、接合部材11の開放側に対向する基端側の外側面である。ガセットプレート40には、図3に示すように、ブレース材50を固定するための複数のボルト挿通孔51を設けてある。
ブレース材50は、柱材と梁材との間に掛け渡す斜材であり、材質、太さ、形状等は、施工対象条件に合わせて適宜設定することができる。ブレース材50の端部には、ガセットプレート40に設けたボルト挿通孔51に対向する位置に開口(図示せず)を設けてある。そして、ガセットプレート40に設けたボルト挿通孔51とブレース材50に設けた開口とに一連にボルト52を挿通し、ボルト52の先端部にナット(図示せず)をネジ着けることにより、ブレース材50をガセットプレート40に取り付けることができる。
図1を参照して、本発明の無溶接補強構造をH形鋼からなる取付対象部材60に適用した例を説明する。H形鋼タイプは、図1に示すように、H形鋼からなる取付対象部材60に被覆部材10を固定し、予めガセットプレート40を溶接した被覆部材10にブレース材50を取り付けるようになっている。
図2を参照して、本発明の無溶接補強構造を角型鋼管タイプからなる取付対象部材60に適用した例を説明する。角型鋼管タイプは、図2に示すように、角型鋼管からなる取付対象部材60に被覆部材10を固定し、予めガセットプレート40を溶接した被覆部材10にブレース材50を取り付けるようになっている。
図3を参照して、本発明の無溶接補強構造の施工手順を説明する。なお、図3に示す例は、本発明をH形鋼に適用した例であるが、角型鋼管に適用した場合も、ほぼ同様の手順で施工することができる。また、本発明の無溶接補強構造では、予め、接合部材11にガセットプレート40及びスタッドボルト12を溶接しておくとともに、ネジ挿通孔13を設けておく。
11 接合部材
11a 基部
11b 側部
12 スタットボルト
13 ネジ挿通孔
20 固定部材
21 ネジ棒
22 基部ナット
23 固定ナット
30 充填材
40 ガセットプレート
50 ブレース材
51 ボルト挿通孔
52 ボルト
60 取付対象部材(柱材または梁材)
Claims (2)
- 柱材または梁材にブレース材を取り付けて耐震補強を行うための構造であって、
二分割された接合部材を一体に組み付けることにより、前記柱材または梁材の外周面を覆う被覆部材と、
前記被覆部材を前記柱材または梁材に固定するために、前記柱材または梁材の外周面に取り付けた複数の基部ナットと、二分割された接合部材にそれぞれ設けられ前記基部ナットと対向する複数のネジ挿通孔と、前記複数のネジ挿通孔にそれぞれ挿通され、一端部を前記基部ナットにネジ付けるとともに、他端部を前記接合部材の外周面から突出させるネジ棒と、前記ネジ棒の他端部にネジ付ける固定ナットとからなる固定部材と、
前記被覆部材の内周面と前記柱材または梁材の外周面との間に充填する充填材と、
前記接合部材の少なくとも一方に予め溶接されたガセットプレートと、
前記ガセットプレートに取り付けるブレース材と、
を備えたことを特徴とする建造物における無溶接補強構造。 - 前記被覆部材の内周面に、定着部材として機能するとともに、前記被覆部材の内周面と前記柱材または梁材の外周面とのクリアランスを確保するための複数の突起を設けたことを特徴とする請求項1に記載の建造物における無溶接補強構造。
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