JP2906735B2 - 粗紡機における玉揚装置 - Google Patents

粗紡機における玉揚装置

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JP2906735B2
JP2906735B2 JP12150191A JP12150191A JP2906735B2 JP 2906735 B2 JP2906735 B2 JP 2906735B2 JP 12150191 A JP12150191 A JP 12150191A JP 12150191 A JP12150191 A JP 12150191A JP 2906735 B2 JP2906735 B2 JP 2906735B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は上部支持式のフライヤを
装備した粗紡機における玉揚装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、粗紡機では生産性の向上を図るた
めに、高速化及びラージパッケージ化の傾向が著しい。
従って、満ボビンをボビンレールから取出す玉揚作業
と、代わって空ボビンをボビンホイールに挿入する作業
は、作業者にとってかなりの重労働(特に玉揚作業)と
なるばかりでなく、作業に要する時間が長くなって粗紡
機の稼動効率を低下させることになる。このため玉揚作
業及びその後の空ボビン供給をも含めた管替作業の自動
化について種々の提案がなされている。
【0003】従来、この種の玉揚装置、管替装置とし
て、粗紡機の前方に機台全長にわたってペッグコンベア
を配設するとともに、粗紡機のボビンピッチと同じ間隔
に配置された管替腕と、該管替腕を前後ならびに昇降動
させる管替腕前後動機構及び管替腕昇降機構とを装備し
た管替機を配設し、満管時に管替機の作動により満ボビ
ンを粗紡機のボビンレール上からペッグコンベア上へ玉
揚し、ペッグコンベア上の空ボビンをボビンレール上に
載置する装置が提案されている(例えば、特開昭57−
106729号公報)。そして、特開昭57−1067
29号公報に開示された装置では管替機の管替ヘッド上
面をカバーで覆い、管替腕が最下降位置に配置された
際、カバーがペッグコンベアを覆って踏台として使用可
能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来装
置では粗紡機の前側に作業通路の他に管替機を設置する
ためのスペースが必要となり、管替機を設置するため余
分なスペースが多くなるという問題がある。又、管替ヘ
ッド上面をカバーで覆い管替作業時以外は踏台として使
用可能にして作業通路を管替機設置スペースと共用した
場合は、余分なスペースは少なくてよいが、粗糸切れ補
修作業あるいは保全作業を床面よりかなり高い踏台上で
行う必要があり、作業がし難いという問題がある。又、
粗紡機は満管停止後、満ボビンと空ボビンとの管替作業
が終了すると運転が再開され、粗紡機の運転が再開され
ると粗糸切れ補修作業を必要とする状態が起こる。とこ
ろが、玉揚げされた満ボビンの搬送中は前記カバーは粗
紡機のフライヤプレッサ上方と対応する位置まで上昇し
ているため、その間はカバーが邪魔になって粗糸切れ補
修作業ができない。又、満管に近づき空ボビンをボビン
ホイールと対応する位置に搬入する際にもカバーが上昇
位置に保持され、同様な問題が生じる。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は玉揚装置を設置するため
のスペースを粗紡機機台の前方に設ける必要がなく、し
かも玉揚装置を設置するための余分なスペースを設ける
必要がない粗紡機における玉揚装置を提供することにあ
る。又、第2の目的は玉揚げされた満ボビンを搬送する
搬送手段が粗糸切れ補修作業等粗紡機機台前側の作業に
支障を来すことがない粗紡機における玉揚装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、上部支持式のフライヤを
装備した粗紡機において、前記フライヤより機台内部側
にボビンを保持可能な管替腕を設け、かつ前記フライヤ
より機台内部側の退避位置と、ボビンレール上のボビン
を玉揚げする第1の作用位置と、第1の作用位置で玉揚
げした満ボビンを搬送手段に受け渡す前記フライヤより
も前記退避位置と反対側の第2の作用位置とに移動可能
前記管替腕を構成するとともに、前記管替腕を退避位
置と各作用位置に移動させる駆動手段を設けた。
【0007】又、請求項2に記載の発明では、上部支持
式のフライヤを装備した粗紡機において、前記フライヤ
より機台内部側にボビンを保持可能な管替腕を設け、か
つ前記フライヤより機台内部側の退避位置と、ボビンレ
ール上の満ボビンを玉揚げ及び保持している空ボビンを
ボビンレール上に載置する第1の作用位置と、第1の作
用位置で保持した満ボビンを搬送手段受け渡すととも
に空ボビンを受け取る前記フライヤよりも前記退避位置
と反対側の第2の作用位置とに移動可能に前記管替腕を
構成するとともに、前記管替腕を退避位置と各作用位置
に移動させる駆動手段を設け、前記第2の作用位置に配
置された管替腕と対応する位置に空ボビンを供給する空
ボビン供給手段を設けた。
【0008】又、請求項3に記載の発明では、上部支持
式のフライヤを装備した粗紡機において、前記フライヤ
より機台内部側にボビンを保持可能な管替腕を設け、か
つ前記フライヤより機台内部側の退避位置と、ボビンレ
ール上のボビンを玉揚げする第1の作用位置と、第1の
作用位置で玉揚げした満ボビンをボビン搬送体に受け渡
す前記フライヤよりも前記退避位置と反対側の第2の作
用位置とに移動可能に前記管替腕を構成するとともに、
前記管替腕を退避位置と各作用位置に移動させる駆動手
段を設け、機台前面上方には少なくとも粗紡機1台分の
ボビンハンガを備えたボビン搬送体を支承する支持レー
ルを前記ボビンハンガが第2の作用位置に配置された管
替腕に保持されたボビンを着脱可能な下降位置とボビン
搬送体を精紡工程等に導く搬送レールと接続可能な上昇
位置とに昇降動可能に設けた。
【0009】
【作用】本発明では、粗紡機の運転中は管替腕はフライ
より機台内部側の退避位置に配置されている。満管停
止時に管替腕が退避位置からボビンレール上のボビンを
玉揚げする第1の作用位置に配置され、該位置でボビン
レール上の満ボビンを保持した後、前記フライヤよりも
前記退避位置と反対側の第2の作用位置に移動配置され
る。そして、玉揚げした満ボビンを当該位置で搬送手段
受け渡す。すなわち、従来利用されていなかったフラ
イヤより機台内部側に玉揚装置が配設されているため、
玉揚装置を設置するための余分なスペースを確保する必
要がない。
【0010】又、請求項2に記載の発明では、満管停止
時に管替腕が退避位置から第1の作用位置に配置されて
該位置でボビンレール上のボビンを玉揚げした後、前記
フライヤよりも前記退避位置と反対側の第2の作用位置
に移動配置される。玉揚げした満ボビンを当該位置で搬
送手段受け渡し、空ボビン供給手段から空ボビンを受
け取る。次に再び第1の作用位置に移動配置され、空ボ
ビンをボビンレール上に載置する。
【0011】又、請求項3に記載の発明では、満管停止
時に管替腕が退避位置から第1の作用位置に配置されて
該位置でボビンレール上のボビンを玉揚げした後、前記
フライヤよりも前記退避位置と反対側の第2の作用位置
に移動配置される。次に少なくとも粗紡機1台分のボビ
ンハンガを備えたボビン搬送体を支承した支持レールが
上昇位置から下降位置に配置され、管替腕に保持されて
いる満ボビンがボビンハンガに吊下される。そして、管
替腕が第2の作用位置から移動されると、支持レールが
満ボビンとともに上昇位置に移動される。従って、ボビ
ン搬送手段が粗糸切れ補修作業等機台前側での作業の支
障となることがない。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
従って説明する。上部支持式のフライヤ1を装備した粗
紡機機台2のボビンレール3上にはボビンホイール4
(図9、図10等に図示)が前後2列に千鳥状に配設さ
れている。粗紡機機台2の前側上方には2本の支持レー
ル5,6が粗紡機機台2の長手方向と平行に配設されて
いる。支持レール5,6は粗紡機機台2の長手方向と直
交する方向に移動可能に配設されたクレーン7に装備さ
れた図示しない巻取装置により繰り出しあるいは巻き取
られるチェーン7a(図11に図示)を介して昇降可能
に支承されている。支持レール5,6には粗紡機1台分
のボビンハンガ8を備えたボビン搬送体9が走行自在に
装備されている。支持レール5,6は前記チェーン7a
の繰り出し、巻取りにより後記する管替装置の管替腕に
保持されたボビンを着脱可能な下降位置と、ボビン搬送
体9を精紡工程等に導く搬送レール(図示せず)と接続
可能な上昇位置とに昇降動されるようになっている。ボ
ビン搬送体9は下面に1個のボビンハンガ8が吊下され
るとともに、外側面にコロ10が回転自在に取り付けら
れた支持部材11をリンク12で連結することにより形
成され、支持レール5,6内に導入された状態では各ボ
ビンハンガ8がボビンレール9上のボビンホイール4と
同じピッチで千鳥状に配置されるようになっている。
【0013】クレーン7はシリンダ13のピストンロッ
ド13aに連結され、ピストンロッド13aが突出位置
に配置された際に、一方の支持レール5が管替装置の管
替腕との間でのボビン受け渡し位置と対向する位置に配
置され、ピストンロッド13aが没入位置に配置された
際に、他方の支持レール6が前記ボビン受け渡し位置と
対向する位置に配置されるようになっている。支持レー
ル5,6のいずれか一方にボビンが吊下されていない状
態の搬送体9が搬入され、他方に空ボビンEが吊下され
た状態のボビン搬送体9が搬入される。そして、ボビン
が吊下されていない状態の搬送体9が搬入された支持レ
ール5,6が満ボビン搬送手段を構成し、空ボビンEが
吊下された状態のボビン搬送体9が搬入された支持レー
ル5,6が空ボビン供給手段を構成する。
【0014】粗紡機機台2にはフライヤ1の後方下部
に、管替装置14が配設されている。管替装置14はド
ッフィングバー15が機台全長にわたって延設されると
ともにスコットラッセル直線運動機構を利用して前後
(図1の左右)方向に移動可能に配設されている。すな
わち、図1及び図2に示すように機台フレーム(図示せ
ず)に固定された複数の支持ブラケット16に上下一対
のシャフト17,18がドッフィングバー15と平行に
かつ機台長手方向に沿って摺動可能に支持され、シャフ
ト17,18には所定間隔で可動ブラケット19がシャ
フト17,18と一体移動可能に取付けられている。ド
ッフィングバー15に所定間隔で突設された連結凸部1
5aには、一端が可動ブラケット19にピン連結された
上下一対のリンク20の他端がピン連結されている。各
リンク20の中央にはリンク20の1/2の長さのリン
ク21の一端がピン連結され、リンク21の他端が前記
支持ブラケット16に突設された連結凸部16aにピン
連結されている。又、一方のシャフト17はその一端
が、ボールねじ機構により駆動軸がモータの正逆回転に
伴って往復動されるパワーユニット(図示せず)の駆動
軸に連結されている。シャフト17には被検知部材22
が一体移動可能に固定され、ドッフィングバー15が待
機位置あるいは所定の前進位置に移動したときに前記被
検知部材22をそれぞれ検知するセンサS1,S2が前
記支持ブラケット16に固定された支持片上の所定位置
に固定されている。
【0015】図3に示すようにドッフィングバー15の
上部には粗紡機機台2を構成するスプリングピース(機
枠)間毎にそれぞれ一対のコ字型レール23がドッフィ
ングバー15と直角に機台後方に向かって延びる状態で
その一端において固着され、両コ字型レール23はその
前寄り及び後端部において連結バー24,25により互
いに連結されている。両連結バー24,25間にはボー
ルねじ機構を構成するねじ棒26が軸受24a,25a
を介して水平状態で回転自在に支承され、ねじ棒26の
先端にはかさ歯車27が嵌着されている。又、ドッフィ
ングバー15の上部にはドッフィングバー15と平行に
機台全長にわたって延びる回転軸28が軸受29により
支持され、回転軸28には前記各かさ歯車27と噛合す
るかさ歯車30が嵌着されるとともに、1個の被動プー
リ31が嵌着されている。被動プーリ31の近傍下方に
はドッフィングバー15に固定されたブラケット32に
取付けられたギヤードモータ33が配設され、その駆動
軸33aに嵌着された駆動プーリ34と前記被動プーリ
31間に歯付ベルト35が巻掛けられている。ギヤード
モータ33は正逆回転可能に構成され、その正逆回転に
伴って前記ねじ棒26が正逆回転駆動されるようになっ
ている。
【0016】前記両コ字型レール23の上方には管替腕
としてのフォーク36a,36bを支持する支持プレー
ト37が水平に配設され、その下面両端にはコ字型レー
ル23と係合する一対のコロ38が取付けられた支持ブ
ラケット39がそれぞれ固定されている。フォーク36
a,36bは支持プレート37の前側にフライヤピッチ
と対応してすなわちボビンホイールピッチと対応して複
数個(この実施例では10個)固定されている。各フォ
ーク36a,36bの上面内側には空ボビンE又は満ボ
ビンFの鍔部が嵌合される凹部(図示せず)が形成され
ている。支持プレート37のほぼ中央部には前記ねじ棒
26とともにボールねじ機構を構成するボールナット4
0が固着されている。又、支持プレート36には被検知
部材41が固定され、支持プレート37が所定の前進位
置及び後退位置に移動した再に前記被検知部材41を検
知するセンサS3,S4が取付片42,43を介して前
記連結バー24,25に取付けられている。
【0017】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。粗紡機機台2の運転中はドッフィングバー1
5が待機位置に、支持プレート37が後退位置にそれぞ
れ配置され、図4,図7に示すように管替装置14は粗
糸の巻取りに支障のない状態に保持される。又、粗紡機
機台2の運転中に支持レール5,6のいずれか一方(図
7では支持レール6)に、空ボビンEが吊下されたボビ
ン搬送体9が搬入されるとともに各ボビンハンガ8が所
定の位置に配置される。粗糸巻が満管になると図7に示
す位置で粗糸の紡出及び巻取りが停止され、満管ボビン
Fの鍔部がフォーク36a,36bの上面より若干上方
となる位置までボビンレール3が降下して粗糸の自動切
断が行われる。次いでギヤードモータ33が正転駆動さ
れてねじ棒26が正転され、支持プレート37とともに
フォーク36a,36bが前進する。フォーク36a,
36bが所定の前進位置まで移動した時にセンサS3が
被検知部材41を検知し、その検知信号によりギヤード
モータ33が停止して各フォーク36a,36bが各満
ボビンの鍔部と対応する第1の作用位置に配置され、図
8の状態となる。この状態からボビンレール3がさらに
下降し、満ボビンFがフォーク36a,36bに吊下さ
れるとともにボビンホイール4が満ボビンFから離脱し
た図9の状態となる。
【0018】次にパワーユニットが駆動されてシャフト
17,18が往動され、ドッフィングバー15が前進す
る。ドッフィングバー15が所定の前進位置まで移動し
た時でセンサS1が被検知部材22を検知し、その検知
信号によりパワーユニットの駆動が停止される。そし
て、満ボビンFを吊下した各フォーク36a,36b
が、ボビンの吊下されていないボビン搬送体9が搬入さ
れた支持レール5上と対応する第2の作用位置に配置さ
れた状態となる(図10)。この状態でクレーン7に装
備された巻取装置が作動されて支持レール5が下降さ
れ、フォーク36a,36bに吊下された満ボビンFが
ボビンハンガ8に装着されて図11の状態となる。次に
ギヤードモータ33が逆転駆動されてねじ棒26が逆転
され、支持プレート37とともにフォーク36a,36
bが後退する。フォーク36a,36bが所定の後退位
置まで移動した時にセンサS4が被検知部材41を検知
し、その検知信号によりギヤードモータ33が停止しフ
ォーク36a,36bが第1の作用位置に配置される。
一方、巻取装置が作動されて支持レール5が上昇され、
満ボビンFはボビンハンガ8に吊下された状態で支持レ
ール5とともに上昇し図12の状態となる。
【0019】次にシリンダ13が駆動されてピストンロ
ッド13aが引き込まれ、他方の支持レール6がフォー
クフォーク36a,36bのボビン受け渡し位置と対応
する状態となる位置にクレーン7が移動配置される。そ
の後、巻取装置が作動され、ボビンハンガ8に吊下され
た空ボビンEの鍔部がフォーク36a,36bの上面よ
り若干上方となる位置まで支持レール6が下降される。
次にギヤードモータ33が再び正転駆動されてフォーク
36a,36bが前進し、空ボビンEの鍔部下方まで移
動した時点で停止する。その状態で支持レール6が再び
下降移動されて空ボビンEの鍔部がフォーク36a,3
6bと係合されるとともに、ボビンハンガ8と空ボビン
Eとの嵌合状態が解除された後、支持レール6が上昇さ
れる。これにより空ボビンEがフォーク36a,36b
に吊下された図13の状態となる。
【0020】次にパワーユニットが駆動されてシャフト
17,18が復動され、ドッフィングバー15が後退す
る。ドッフィングバー15が所定の待機位置まで移動し
た時点でセンサS2が被検知部材22を検知し、その検
知信号によりパワーユニットの駆動が停止される。そし
て、空ボビンEを吊下した各フォーク36a,36b
が、ボビンレール3のボビンホイール4と対応する第1
の作用位置に配置される。次いでボビンレール3が上昇
され、ボビンホイール4が空ボビンEの底部に嵌合した
後、空ボビンEの鍔部がフォーク36a,36bと離間
する位置まで上昇した時点でボビンレール3が停止して
図14の状態となる。次にギヤードモータ33が逆転駆
動されてフォーク36a,36bが所定の退避位置まで
移動して図15の状態となる。その後、ボビンレール3
が粗糸巻取り位置まで上昇して図16に示す状態となっ
た後、通常の紡出運転が開始される。
【0021】空ボビンEをフォーク36a,36bに受
け渡したボビン搬送体9は次回の管替時まで支持レール
6内に待機する。一方、満ボビンFが吊下されたボビン
搬送体9は次の満管までに支持レール5から精紡工程へ
搬出され、その後に空ボビンEが吊下されたボビン搬送
体9が搬入される。そして、次回の管替時には支持レー
ル6内のボビン搬送体9のボビンハンガ8に玉揚げされ
た満ボビンFが吊下され、支持レール5内のボビン搬送
体9に吊下された空ボビンEがフォーク36a,36b
に受け渡される。
【0022】前記のように管替装置14は粗紡機機台2
の後部の従来利用されていなかったスペースに配置され
ているため、粗紡機機台2の前側には作業者の通路ある
いは粗糸切れ補修作業等を行うためのスペースを確保す
るだけでよく、管替装置14を配設するための余分なス
ペースを確保する必要がない。又、この実施例では玉揚
げされた満ボビンFの搬送手段あるいは空ボビン供給手
段としてのボビン搬送体9及び支持レール5,6は、フ
ォーク36a,36bとの間の満ボビンFあるいは空ボ
ビンEの受け渡し時にのみボビンレール3の前方位置に
移動配置される。従って、玉揚あるいは管替完了後、粗
紡機機台2の運転が直ちに開始され、粗糸切れ補修作業
を必要とする事態になっても何ら作業に支障を来すこと
がない。
【0023】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、玉揚された満ボビンFの搬送手段
及び空ボビンEの供給手段として従来のようなぺッグコ
ンベアを採用したり、粗紡機機台2の前側の床にレール
を敷設するとともに、ボビンホイール4の配列と対応し
てぺッグが突設された台車を玉揚時に粗紡機機台2の前
側に配置するようにしたりしてもよい。台車を使用した
場合は、玉揚時以外は台車を粗紡機機台2の前側から移
動させることにより、粗紡機機台前側の作業に支障を来
すことがない。又、前記実施例ではフォーク36a,3
6bは前後に移動するだけで、上下の移動は行わなかっ
たが、搬送手段や空ボビン供給手段としてぺッグコンベ
アあるいは台車を使用する場合は、管替装置14として
フォーク36a,36bを前後動及び昇降可能な構成と
してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、従
来利用されていなかった粗紡機の機台内部側の空間に玉
揚装置が配置されるため、スペースの有効利用が図れ
る。又、満ボビン搬送手段を昇降可能に設けた場合は、
玉揚作業時以外は粗紡機機台前側から障害物が完全にな
くなり、粗糸切れ補修作業等の粗紡機機台前側の作業を
支障なく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例の概略側面図であ
る。
【図2】ドッフィングバー駆動機構の部分平面図であ
る。
【図3】フォークの支持状態及び駆動機構を示す一部破
断部分平面図である。
【図4】フォークが退避位置に配置された状態を示す側
断面である。
【図5】ドッフィングバーが前進した状態を示す部分破
断側面図である。
【図6】フォークが第2の作用位置に配置された状態を
示す部分破断側面図である。
【図7】管替作用を説明する概略側面図である。
【図8】フォークが第1の作用位置に移動した状態の概
略側面図である。
【図9】満ボビンがフォークに吊下された状態の概略側
面図である。
【図10】フォークが第2の作用位置に移動した状態の
概略側面図である。
【図11】ボビン搬送体が下降した状態の概略側面図で
ある。
【図12】ボビン搬送体が上昇し、フォークが後退した
状態の概略側面図である。
【図13】空ボビンがフォークに吊下された状態の概略
側面図である。
【図14】フォークが後退した状態の概略側面図であ
る。
【図15】フォークが退避位置に復帰した状態の概略側
面図である。
【図16】ボビンレール3が上昇した状態の概略側面図
である。
【符号の説明】
1…フライヤ、2…粗紡機機台、3…ボビンレール、4
…ボビンホイール、5,6…搬送手段及び空ボビン供給
手段を構成する支持レール、8…ボビンハンガ、9…搬
送手段及び空ボビン供給手段を構成するボビン搬送体、
14…管替装置、15…ドッフィングバー、17,18
…駆動手段を構成するシャフト、20,21…同じくリ
ンク、26…同じくねじ棒、28…同じく回転軸、2
7,30…同じくかさ歯車、40…同じくボールナッ
ト、36a,36b…管替腕としてのフォーク、E…空
ボビン、F…満ボビン。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部支持式のフライヤを装備した粗紡機
    において、前記フライヤより機台内部側にボビンを保持
    可能な管替腕を設け、かつ前記フライヤより機台内部側
    退避位置と、ボビンレール上のボビンを玉揚げする第
    1の作用位置と、第1の作用位置で玉揚げした満ボビン
    を搬送手段に受け渡す前記フライヤよりも前記退避位置
    と反対側の第2の作用位置とに移動可能に前記管替腕を
    構成するとともに、前記管替腕を退避位置と各作用位置
    に移動させる駆動手段を設けた粗紡機における玉揚装
    置。
  2. 【請求項2】 上部支持式のフライヤを装備した粗紡機
    において、前記フライヤより機台内部側にボビンを保持
    可能な管替腕を設け、かつ前記フライヤより機台内部側
    退避位置と、ボビンレール上の満ボビンを玉揚げ及び
    保持している空ボビンをボビンレール上に載置する第1
    の作用位置と、第1の作用位置で保持した満ボビンを搬
    送手段受け渡すとともに空ボビンを受け取る前記フラ
    イヤよりも前記退避位置と反対側の第2の作用位置とに
    移動可能に前記管替腕を構成するとともに、前記管替腕
    を退避位置と各作用位置に移動させる駆動手段を設け、
    前記第2の作用位置に配置された管替腕と対応する位置
    に空ボビンを供給する空ボビン供給手段を設けた粗紡機
    における玉揚装置。
  3. 【請求項3】 上部支持式のフライヤを装備した粗紡機
    において、前記フライヤより機台内部側にボビンを保持
    可能な管替腕を設け、かつ前記フライヤより機台内部側
    退避位置と、ボビンレール上のボビンを玉揚げする第
    1の作用位置と、第1の作用位置で玉揚げした満ボビン
    をボビン搬送体に受け渡す前記フライヤよりも前記退避
    位置と反対側の第2の作用位置とに移動可能に前記管替
    腕を構成するとともに、前記管替腕を退避位置と各作用
    位置に移動させる駆動手段を設け、機台前面上方には少
    なくとも粗紡機1台分のボビンハンガを備えたボビン搬
    送体を支承する支持レールを前記ボビンハンガが第2の
    作用位置に配置された管替腕に保持されたボビンを着脱
    可能な下降位置とボビン搬送体を精紡工程等に導く搬送
    レールと接続可能な上昇位置とに昇降動可能に設けた粗
    紡機における玉揚装置。
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