JPH08113835A - 粗紡機のボビン載置台 - Google Patents

粗紡機のボビン載置台

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JPH08113835A
JPH08113835A JP24977494A JP24977494A JPH08113835A JP H08113835 A JPH08113835 A JP H08113835A JP 24977494 A JP24977494 A JP 24977494A JP 24977494 A JP24977494 A JP 24977494A JP H08113835 A JPH08113835 A JP H08113835A
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JP
Japan
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bobbin
frame
roving
peg
full
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JP24977494A
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English (en)
Inventor
Yukio Saito
幸男 斉藤
Taishi Kasahara
大始 笠原
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管替作業時に一時的に空ボビン及び満ボビン
を載置し、粗紡機の運転時には踏台として使用でき粗紡
機の前側での作業者による作業を可能とする。 【構成】 昇降可能なフレーム22の上部にカバープレー
ト21が配設され、その長手方向に沿って回動軸27a,27b
が回動可能かつ往復動可能に配設されている。回動軸27
a,27b に支持バー28が一体回動可能に固定され、支持バ
ー28に複数のペッグ29が粗紡機のボビンホイールのピッ
チの1/2ピッチで2列に配設されている。回動軸27a,
27b はボールねじ機構によりボビンホイールの1/2ピ
ッチ分、往復動される。回動軸27a,27b は回動手段によ
り、ペッグ29がカバープレート21の上面と当接して垂直
となる作用位置と、カバープレート21より下方の退避位
置との間に移動配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粗紡機の前側上方に待機
するボビン搬送体に吊下された空ボビンと、粗紡機の満
ボビンとを交換する管替作業時に、一時的に空ボビン及
び満ボビンを載置する粗紡機のボビン載置台に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、粗紡機では生産性の向上を図るた
めに、高速化及びラージパッケージ化の傾向が著しい。
従って、満ボビンをボビンレールから取出す玉揚作業
と、空ボビンをボビンホイールに挿入する作業は、作業
者にとってかなりの重労働(特に玉揚作業)となるばか
りでなく、作業に要する時間が長くなって粗紡機の稼動
効率を低下させることになる。このため玉揚作業及びそ
の後の空ボビン供給をも含めた管替作業の自動化につい
て種々の提案がなされている。
【0003】従来、この種の玉揚装置、管替装置とし
て、粗紡機の前方に機台全長にわたってペッグコンベア
を配設するとともに、粗紡機のボビンピッチと同じ間隔
に配置された管替腕と、該管替腕を前後ならびに昇降動
させる管替腕前後動機構及び管替腕昇降機構とを装備し
た管替機を配設し、満管時に管替機の作動により満ボビ
ンを粗紡機のボビンレール上からペッグコンベア上へ玉
揚し、ペッグコンベア上の空ボビンをボビンレール上に
載置する装置が提案されている(例えば、特開昭57−
106729号公報)。そして、特開昭57−1067
29号公報に開示された装置では管替機の管替ヘッド上
面をカバーで覆い、管替腕が最下降位置に配置された
際、カバーがペッグコンベアを覆って踏台として使用可
能となっている。
【0004】この装置で管替え作業を行う場合は、満管
となる前にペッグコンベアが駆動されるとともにその一
端で空ボビンが順次ぺッグ上に供給され、粗紡機の各満
ボビンと対向する位置に空ボビンが配置される。そし
て、満管により粗紡機が停止した後、管替腕前後動機構
及び管替腕昇降機構の作動により満ボビンがボビンレー
ル上からペッグコンベア上へ玉揚され、ペッグコンベア
上の空ボビンがボビンレール上に載置される。
【0005】又、特開昭58−119562号公報には
図17に示す装置が提案されている。この装置は粗紡機
101の上方に機台長手方向(紙面に垂直方向)と直交
するようにレール102が配設され、レール102に沿
って移動可能にクレーン103が設けられている。クレ
ーン103には粗紡機101の全長とほぼ同じ長さの搬
送レール104,105が機台と平行に延び、かつ昇降
装置106,107によりそれぞれ独立して昇降可能に
設けられている。搬送レール104,105にはボビン
ハンガ108が粗紡機101のボビンピッチで1列に列
設されたキャリッジ(図示せず)が配設されている。
又、粗紡機101の前側には管替機109が図17に示
す待機位置と、当該位置から前進した粗紡機101に近
接する作業位置との間を移動可能に配置されている。
【0006】そして、管替え作業時には第1の搬送レー
ル104が待機位置の管替機109の管替腕110と対
向する位置にクレーン103が移動配置される。この状
態で管替機109が作業位置に前進移動して、ボビンレ
ール111上の満ボビンFを管替腕110に吊架した
後、待機位置まで後退するとともに管替腕110を1列
に配列する。次に昇降装置106が作動して第1の搬送
レール104が下降する。そして、満ボビンFがボビン
ハンガ108に吊架された後、搬送レール104が上昇
して元の位置に復帰する。次にボビンハンガ108に空
ボビンEが吊架された第2の搬送レール105が管替腕
110の先端と対向する位置までクレーン103が移動
され、昇降装置107が作動して第2の搬送レール10
5が下降する。そして、空ボビンEが管替腕110に受
け渡された後、第2の搬送レール105が上昇して元の
位置に復帰する。次に管替機109が作業位置に移動
し、空ボビンEをボビンレール111上に載置した後、
待機位置に復帰して管替作業が完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭57−1067
29号公報に記載の装置では、管替ヘッド上面をカバー
で覆い踏台として使用可能となっている。ところが、粗
紡機は満管停止後、満ボビンと空ボビンとの管替作業が
終了すると運転が再開され、粗紡機の運転が再開される
と粗糸切れ補修作業を必要とする状態が起こる。そし
て、玉揚げされた満ボビンの搬送中は前記カバーはその
下方を空ボビンEあるいは満ボビンFが通過可能な位置
まで、すなわち粗紡機のフライヤプレッサ上方と対応す
る位置まで上昇している。従って、その間はカバーが邪
魔になって、粗紡機の再起動時の粗糸の自動巻付けミス
の修復作業や粗糸切れ補修作業ができないという問題が
ある。又、満管に近づき空ボビンをボビンホイールと対
応する位置に搬入する際にもカバーが上昇位置に保持さ
れ、同様な問題が生じる。そして、空ボビンEの搬入及
び満ボビンFの搬出を粗紡機の停止中に行うと、空ボビ
ンEの搬入及び満ボビンFの搬出に要する時間は管替作
業時間よりずっと長いため、粗紡機の稼働率を低下させ
る。
【0008】一方、特開昭58−119562号公報の
装置では、管替え作業時以外は管替機109が待機位置
に配置され、粗紡機101と管替機109との間には作
業通路が確保される。しかし、管替機の配置スペースの
他に作業通路としての余分なスペースを確保する必要が
あるという問題がある。又、満ボビンF及び空ボビンE
の搬送用にそれぞれ独立した搬送レール104,105
を設ける必要があり装置が大型化するとともに、空ボビ
ン搬送用と満ボビン搬送用にそれぞれキャリッジが必要
になるという問題がある。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は粗紡機の前側上方に待機するボ
ビン搬送体に吊下された空ボビンと、粗紡機の満ボビン
とを交換する管替作業時に、一時的に空ボビン及び満ボ
ビンを載置することができ、しかも粗紡機の運転時には
踏台として使用でき、常に粗紡機機台の前側で作業が可
能な状態となり、機台再起動時の粗糸の自動巻付けミス
の修復作業や粗糸切れ補修作業等を支障なく行うことが
できる粗紡機のボビン載置台を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、フレームの上部に水平
に配設された踏台部と、前記踏台部の長手方向に沿って
平行に設けられ、踏台部の長手方向に沿って少なくとも
ボビンホイールの1/2ピッチ分往復動可能かつ回動可
能に配設された回動軸と、前記回動軸に一体回動可能に
固定された支持部材に固定され、粗紡機のボビンホイー
ルのピッチの1/2ピッチで2列に配設された複数のペ
ッグと、前記回動軸を往復動させる駆動手段と、前記回
動軸を前記ペッグが踏台部の上面と対応して垂直となる
作用位置と、踏台部より下方の退避位置との間を移動す
るように回動させる回動手段とを備えた。
【0011】請求項2に記載の発明では、前記フレーム
は昇降動可能に設けられ、該フレームを昇降動させる昇
降手段を備えている。又、請求項3に記載の発明では、
請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記踏台
部の上面を清掃する清掃手段を備えている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明では、ボビン載置台は粗
紡機の前側に配置される。管替作業時以外はペッグが退
避位置に配置され、作業者が踏台部に乗って作業を行う
のにペッグは何ら支障とならない。管替作業に先立って
回動手段が作動され、回動軸が回動されて支持部材とと
もにペッグが回動され、ペッグが踏台部の上面と対応し
て垂直となる作用位置に移動配置される。管替作業時に
は粗紡機の前側上方に沿って配設された支持レール上
に、粗紡機1台分の空ボビンをボビンホイールピッチと
同じピッチでボビンハンガに吊下したボビン搬送体が待
機する。そして、管替装置の作動によりボビンレール上
の満ボビンがボビン載置台のペッグ上に移載される。次
にボビン搬送体が支持レールとともに下降され、満ボビ
ンが装着されたペッグと隣接するペッグ上に空ボビンが
載置される。ボビン搬送体は満ボビンを吊下した後、上
昇位置まで移動される。次に駆動手段が作動されて回動
軸がボビンホイールの1/2ピッチ分移動され、空ボビ
ンが装着されたペッグがボビンホイールと対応する位置
に移動される。そして、管替装置が作動されて空ボビン
がボビンホイールに装着される。その後、回動手段が作
動されてペッグが再び退避位置に配置される。
【0013】請求項2に記載の発明では、踏台部がフレ
ームとともに昇降手段により昇降動される。そして、踏
台部の昇降動によりボビン搬送体のボビンハンガへの満
ボビンの装着などが行われる。その他の作用は請求項1
に記載の発明と同様である。
【0014】請求項3に記載の発明では、ペッグが退避
位置に配置されているときに清掃手段が作動されて踏台
部の上面が清掃される。従って、ペッグが作用位置に配
置されたとき、ペッグが踏台部の上面に堆積した風綿に
より傾いた状態で作用位置に配置されることが防止され
る。その他の作用は請求項1又は請求項2に記載の発明
と同様である。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図16に従って説明する。上部支持式のフライヤ1を装
備した粗紡機2のボビンレール3上にはボビンホイール
4(図11〜図13に図示)が前後2列に千鳥状に配設
されている。図2に示すように、粗紡機2の前側上方に
は2本の支持レール5,6が粗紡機2の長手方向と平行
に配設されている。支持レール5,6は昇降装置7によ
り繰り出しあるいは巻き取られる吊下ベルト7aに吊下
された支持フレーム8に固定されている。支持フレーム
8の両側には係合孔8aが形成されている。支持レール
5,6は前記吊下ベルト7aの繰り出し、巻取りによ
り、後記するボビン載置台のペッグとの間で空ボビンE
及び満ボビンFの受渡しを行う下降位置と、ボビン搬送
体10を精紡工程等に導く搬送レール(図示せず)と接
続可能な上昇位置とに昇降動されるようになっている。
【0016】支持レール5,6にはボビンハンガ9を備
えたボビン搬送体10がそれぞれ走行自在に装備されて
いる。ボビン搬送体10は下面に複数個のボビンハンガ
9がボビンホイール4のピッチPの間隔で吊下されると
ともに、外側面にコロ11が回転自在に取り付けられた
支持体12をリンク(図示せず)で連結することにより
形成されている。この実施例では各ボビン搬送体10に
は粗紡機1台分のボビンホイール4の半分の数のボビン
ハンガ9が吊下されている。そして、支持レール5,6
内に各ボビン搬送体10が互いに1/2ピッチ(P/
2)だけずれた状態で導入され、両支持レール5,6内
のボビン搬送体10の各ボビンハンガ9に吊下された空
ボビンEが全体としてボビンホイール4と対応した間隔
で千鳥状に配置されるようになっている。
【0017】粗紡機2にはフライヤ1の後方下部に、管
替装置13が配設されている。管替装置13は本願出願
人が先に提案した管替装置(特開平4−352824号
公報)と同じものである。管替装置13はボビンホイー
ル4に対応して千鳥状に配設された管替腕としてのフォ
ーク14a,14bを装備している。フォーク14a,
14bは駆動手段の作動により、フライヤ1の後方の退
避位置と、ボビンレール3の上方の第1の作用位置と、
ボビン載置台の上方の第2の作用位置とに移動配置され
るようになっている。
【0018】粗紡機2の前側の床面にはボビン載置台1
5が粗紡機2の長手方向に沿って機台全長にわたって延
びるように配設されている。図1,図3,図4に示すよ
うに、ボビン載置台15の中央部には2本の駆動軸16
a,16bがボビン載置台15のほぼ全長にわたって延
びるように回転可能に配設されている。両駆動軸16
a,16bには複数箇所に、互いに噛合する歯車17
a,17bが所定間隔をおいて駆動軸16a,16bと
一体回転可能に支持されている。ボビン載置台15のベ
ースプレート18にはその長手方向に沿って所定間隔で
各一対の支柱19が立設され、複数の門型の支持枠20
が支柱19に沿って昇降可能に支持されている。支持枠
20はその上部に固定された踏台部としてのカバープレ
ート21と、図示しない連結部材とにより互いに連結さ
れてフレーム22を構成している。支持枠20には歯車
17a,17bと対応する位置に、歯車17a,17b
と噛合するそれぞれ一対のラック23が固定されてい
る。
【0019】図3に示すように、ベースプレート18の
第1端部には昇降用モータM1が配設され、その駆動軸
に駆動歯車24が嵌着されている。図3及び図10に示
すように、駆動歯車24が駆動軸16aの第1端部に嵌
着された歯車25と噛合している。そして、昇降用モー
タM1の正逆回転駆動により両駆動軸16a,16bが
正逆回転され、駆動軸16a,16bの正逆回転に対応
してフレーム22全体が昇降するようになっている。昇
降用モータM1、駆動軸16a,16b、歯車17a,
17b、ラック23等により昇降手段が構成されてい
る。
【0020】図1,3等に示すように、フレーム22の
上部左右両側には支持ブラケット26が突設され、支持
ブラケット26に一対の回動軸27a,27bがフレー
ム22の長手方向に沿って摺動可能かつ回動可能に支持
されている。回動軸27a,27bには支持部材として
の支持バー28が一体回動可能に固定されている。各支
持バー28にはペッグ29がボビンホイール4の1/2
ピッチ(P/2)で、粗紡機2の1台分の数だけ互いに
対向する位置に突設されている。即ち、両支持バー28
のペッグ29の総数は粗紡機2の錘数の2倍となってい
る。
【0021】図3及び図7に示すように、フレーム22
の第1端部寄りには、支持プレート30が駆動軸16
a,16bより上方において水平に、かつフレーム22
と一体的に昇降動可能に固定されている。支持プレート
30上には回動用モータM2が固定されるとともに、一
対の中間軸31a,31bが回動軸27a,27bと平
行にブラケット32a,32bを介して配設されてい
る。両中間軸31a,31bの第1端部にはプーリ33
a,33bが、第2端部には歯車34a,34bがそれ
ぞれ一体回転可能に固定されている。両歯車34a,3
4bは互いに噛合するとともに、歯車34bは回動用モ
ータM2の駆動軸に嵌着された駆動歯車35と噛合して
いる。両回動軸27a,27bにはプーリ33a,33
bと対応する位置に、プーリ36a,36bが一体回動
可能かつ軸方向に相対移動可能に固定されている。図3
及び図9に示すように、プーリ33aとプーリ36a間
及びプーリ33bとプーリ36b間にはそれぞれテンシ
ョンローラ37a,37bがブラケット32aに突設さ
れた支軸に支持された状態で配設されている。プーリ3
3a及びプーリ36a間にベルト38aが張設され、プ
ーリ33b及びプーリ36b間にベルト38bが張設さ
れている。そして、回動用モータM2の正逆回転駆動に
より両回動軸27a,27bが互いに逆方向に回動さ
れ、ペッグ29が支持バー28とともに図1に実線で示
す作用位置と、図1に鎖線で示す退避位置とに配置され
るようになっている。作用位置ではペッグ29はその底
部がカバープレート21の上面と当接する状態に保持さ
れ、退避位置ではペッグ29が回動軸27a,27bの
下方に位置する。プーリ33a,33b,36a,36
b、ベルト38a,38b、歯車34a,34b、回動
用モータM2等により回動手段が構成されている。
【0022】図3及び図7に示すように、ボビン載置台
15の第1端部には、満ボビン検知センサS1,S2及
び空ボビン検知センサS3,S4の投光部が配設されて
いる。図8に示すように、ボビン載置台15の第2端部
には、各センサS1,S2,S3,S4の受光部が配設
されている。満ボビン検知センサS1,S2はフレーム
22が上昇位置に配置された状態で、ペッグ29に装着
された満ボビンFの下方の肩部を検知可能な位置に配設
されている。空ボビン検知センサS3,S4はフレーム
22が下降位置に配置された状態で、ペッグ29に装着
された空ボビンEの下部と対向するとともに、空ボビン
がフォーク14a,14bに吊下された状態では空ボビ
ンEを検知不能な位置に配設されている。
【0023】支持プレート30上には駆動手段を構成す
るボールねじ機構39のねじ軸40がブラケット32
a,41を介して回転自在に回動軸27a,27bと平
行に支持されている。回動軸27a,27b間にはボー
ルナット42を支持する支持バー43が回動軸27a,
27bとその軸方向に一体移動可能、かつ相対回動可能
に固定されている。回動軸27a,27bの第1端部は
ベースプレート18に固定されたブラケット44の上部
に摺動可能に支持されている。支持プレート30上には
往復動用モータM3が固定され、往復動用モータM3の
駆動軸に固着されたプーリ45と、ねじ軸40の第1端
部に固着されたプーリ46との間にベルト47が巻き掛
けられている。そして、往復動用モータM3の正逆回転
駆動によりボールねじ機構39が駆動され、支持バー4
3がねじ軸40に沿ってペッグ29のピッチ(P/2)
の範囲で回動軸27a,27bと一体的に移動するよう
になっている。
【0024】図3及び図7に示すように、カバープレー
ト21の第1端部には回動軸27aと直交する方向に延
びる長孔48が形成され、カバープレート21の下方に
は長孔48と対応する位置に被動プーリ49がブラケッ
ト50を介して回動可能に支持されている。図8に示す
ように、カバープレート21の第2端部には回動軸27
aと直交する方向に延びる長孔51が形成され、カバー
プレート21の下方には長孔51と対応する位置に駆動
プーリ52がブラケット53を介して回動可能に支持さ
れている。駆動プーリ52の下方にはモータ54が配設
され、モータ54の駆動軸55と駆動プーリ52の回転
軸56との間にベルト伝動機構57が設けられている。
駆動プーリ52と被動プーリ49間にはベルト58が巻
き掛けられている。ベルト58はその上側走行部がカバ
ープレート21の上面を摺動するようになっている。
又、図3,7に示すように、ベルト58のカバープレー
ト21と対応する側に清掃部材59がカバープレート2
1に当接する状態に固定されている。清掃部材59には
フェルトが使用されている。清掃部材59は常には図3
に示すカバープレート21の第1端部に位置し、モータ
54の正転駆動により第2端部側に移動され、モータ5
4の逆転駆動により第1端部側に移動されるようになっ
ている。カバープレート21の両端部には清掃部材59
を検知するセンサ(図示せず)がそれぞれ配設され、セ
ンサの検知信号によりモータ54が停止されるようにな
っている。両プーリ49,52、ベルト58、清掃部材
59及びモータ54等により清掃手段が構成されてい
る。
【0025】次に支持フレーム8が下降位置に配置され
るときの位置決め装置60について説明する。図1,
3,10等に示すように、フレーム22の長手方向の両
外側には一対の回転軸61a,61bが回動軸27a,
27bと平行に、かつ昇降動不能に配設され、回転軸6
1bの第1端部にプーリ62が一体回転可能に固定され
ている。両回転軸61a,61bの第1端部寄りにはプ
ーリ63a,63bがそれぞれ一体回転可能に固定さ
れ、両プーリ63a,63b間にベルト64が巻き掛け
られ、両回転軸61a,61bが同期して回転可能にな
っている。ベースプレート18の第1端部にはガイド用
モータM4が固定され、その駆動軸に嵌着されたプーリ
65と、プーリ62との間にベルト66が巻き掛けられ
ている。
【0026】図5、図6及び図10等に示すように、両
回転軸61a,61bには所定間隔をおいた複数箇所に
ウォーム67がそれぞれ対向する状態で一体回転可能に
固定されている。各ウォーム67と対応する位置には軸
68が、回転軸61a,61bの上側において直交する
状態でブラケット69を介して回動可能に支持されてい
る。軸68にはウォーム67と噛合するウォームホイー
ル70と、ガイドロッド71の基端とが一体回転可能に
固定されている。ガイドロッド71の先端には支持フレ
ーム8に形成された係合孔8aの径より外径の大きな係
止リング72がネジ(図示せず)により固定されてい
る。又、ガイドロッド71の基端寄りには連結リング7
3が固定されている。各ガイドロッド71と回転軸61
a,61bとは、第1端部が連結リング73に回動可能
に連結されるとともに第2の端部が回転軸61a,61
bに摺動可能に支承された連結部材74に回動可能に連
結されたリンクプレート75を介して連結されている。
そして、ガイド用モータM4の正逆回転駆動に対応する
両回転軸61a,61bの回転により、ガイドロッド7
1は図5及び図6に実線で示す水平に延びる退避位置
と、図2及び図6に鎖線で示すガイド位置とに配置され
るようになっている。
【0027】前記昇降装置7、管替装置13及び各モー
タM1〜M4,54は図示しない制御装置により駆動制
御される。そして、各モータM1〜M4の停止時期は図
示しないセンサからの検出信号に基づいて決定されるよ
うになっている。
【0028】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。粗紡機2の運転中、ボビン載置台15は図2
に示すようにフレーム22が上昇位置に配置され、ペッ
グ29が退避位置に配置された状態に保持される。又、
清掃部材59はカバープレート21の第1端部よりの退
避位置に配置されている。即ち、ボビン載置台15は作
業者がカバープレート21上を自由に移動できる状態に
あり、作業者はカバープレート21の上に乗って、粗糸
切れの修復等の作業を支障なく行うことができる。
【0029】又、粗紡機2の運転中、フォーク14a,
14bが退避位置に配置され、図2に示すように管替装
置13は粗糸の巻取りに支障のない状態に保持される。
そして、粗紡機2の運転中に支持レール5,6に、空ボ
ビンEが吊下されたボビン搬送体10が搬入され、各空
ボビンEが作用位置に配置された際のペッグ29と対向
する所定の位置にボビン搬送体10が配置される。
【0030】粗糸巻が満管になると粗糸の紡出及び巻取
りが停止され、満ボビンFの鍔部がフォーク14a,1
4bの上面より若干上方となる位置までボビンレール3
が降下して粗糸の自動切断が行われる。一方、昇降用モ
ータM1が逆転駆動されてフレーム22が下降位置に配
置される。粗紡機2の巻取りが停止されると、モータ5
4が正転駆動されて清掃部材59がカバープレート21
の第1端部側から第2端部まで移動され、第2端部で停
止する。清掃部材59はカバープレート21の上面に当
接した状態で移動するため、カバープレート21の上面
に堆積していた風綿等が清掃部材59の移動とともにカ
バープレート21の第2端部へ掃き寄せられる。そし
て、図示しない吸引装置により除去される。
【0031】次に管替装置13が作動され、フォーク1
4a,14bがボビンホイール4上の各満ボビンFの鍔
部と対応する第1の作用位置に配置される。この状態か
らボビンレール3がさらに下降して最下降位置に配置さ
れ、満ボビンFがフォーク14a,14bに吊下されて
ボビンホイール4から離脱した図11(a)の状態とな
る。
【0032】一方、回動用モータM2が正転駆動されて
両回動軸27a,27bとともに支持バー28が回動さ
れてペッグ29が作用位置に配置され、図11(a)に
示す状態となる。カバープレート21上に多量の風綿が
堆積した状態でペッグ29が作用位置に配置されると、
ペッグ29とカバープレート21の上面との間に存在す
る風綿の影響でペッグ29が垂直状態とならず、満ボビ
ンF及び空ボビンEの挿入に支障を来す場合がある。こ
の実施例ではペッグ29が作用位置に配置される前にカ
バープレート21の上面が清掃されるため、ペッグ29
は確実に垂直状態で作用位置に配置され、満ボビンF及
び空ボビンEの挿入に支障を来す虞がない。このとき支
持バー28は第1端部のペッグ29が、ボビンレール3
の第1端部のボビンホイール4の位置と対応する位置
(図14(a)等に基準線Lで示す位置)に配置されて
いる。
【0033】次に管替装置13が作動されて満ボビンF
を吊下した各フォーク14a,14bが、ボビン載置台
15のペッグ29と対応する第2の作用位置に配置され
て図11(b),図14(b)の状態となる。この状態
で昇降用モータM1が正転駆動されてフレーム22とと
もにペッグ29が上昇され、フォーク14a,14bに
吊下された満ボビンFにペッグ29が挿入された図11
(c),図14(c)の状態となる。この状態では各フ
ォーク14a,14bが満ボビンFの鍔部から離脱可能
となっている。
【0034】次に管替装置13が作動されてフォーク1
4a,14bが第1の作用位置まで後退して図14
(d)の状態となる。一方、ガイド用モータM4が正転
駆動されて両回転軸61a,61bが回転され、ウォー
ム67及びウォームホイール70を介してガイドロッド
71が退避位置から上方へ回動されて垂直に延びるガイ
ド位置に配置され、図11(d)の状態となる。
【0035】次に往復動モータM3が駆動されてねじ軸
40が正転駆動され、回動軸27a,27bが支持バー
43とともにフレーム22の第1端部側へペッグ29の
1ピッチ(P/2)分だけ移動され、満ボビンFが挿入
されていないペッグ29がボビンホイール4と対応する
位置に配置される。次に昇降装置7が作動されて支持フ
レーム8が下降移動される。支持フレーム8は空ボビン
Eがペッグ29に装着される下降位置に移動する途中で
係合孔8aがガイドロッド71と係合し、支持フレーム
8はその下面が係止リング72と係合した所定位置で停
止する。従って、ボビン搬送体10に吊下された空ボビ
ンEが確実にペッグ29に挿入されて、図12(a),
図15(a)の状態となる。
【0036】次に昇降用モータM1が逆転駆動されてペ
ッグ29が下降され、ボビンハンガ9と空ボビンEとの
係合が解除されて満ボビンF及び空ボビンEがペッグ2
9に挿入された図12(b),図15(b)の状態とな
る。なお、ボビン搬送体10のボビンハンガ9から空ボ
ビンEの離脱ミスが発生した場合は、支持フレーム8に
設けられたセンサ(図示せず)により検知される。そし
て、作業者により空ボビンEが外されてぺッグ29に装
着される。
【0037】次いで往復動用モータM3が逆転駆動され
て回動軸27a,27bが支持バー43とともにボビン
ホイール4の1/2ピッチ(P/2)分フレーム22の
第2端部側に移動され、満ボビンFがボビンハンガ9と
対応する図15(c)の状態となる。この状態で昇降用
モータM1が正転駆動されてペッグ29が上昇され、ボ
ビンハンガ9に満ボビンFが装着されて図12(c),
図15(d)の状態となる。次に昇降装置7が作動され
て支持フレーム8が元の位置まで上昇する。次いでガイ
ド用モータM4が逆転駆動され、ガイドロッド71が退
避位置まで回動されて図12(d)の状態となる。
【0038】このときボビンハンガ9への満ボビンFの
吊下ミスが発生すると、満ボビン検知センサS1,S2
により満ボビンFが検知され、満ボビンFの検知信号が
出力される。制御装置は支持フレーム8の上昇開始から
所定時間経過後も満ボビン検知信号を入力すると、吊下
ミス有りと判断して図示しない警報装置(例えば警報ラ
ンプ)を作動させるとともに、管替動作を一時停止す
る。そして、作業者は警報装置の作動に気がつくと、ペ
ッグ29上に残っている満ボビンFを取り除く。満ボビ
ンFが取り除かれると、満ボビン検知信号が出力されな
くなり、管替動作が再開される。取り除かれた満ボビン
Fはボビン搬送体10のボビンハンガ9に吊下される。
【0039】次に往復動用モータM3が正転駆動されて
回動軸27a,27bが支持バー43とともにボビンホ
イール4の1/2ピッチ(P/2)分フレーム22の第
1端部側に移動され、空ボビンEがフォーク14a,1
4bと対応する図16(a)の状態となる。次に管替装
置13が再び作動されてフォーク14a,14bが前進
し、空ボビンEの鍔部下方まで移動した時点で停止して
図13(a),図16(b)の状態となる。その状態で
昇降用モータM1が逆転駆動されてフレーム22ととも
にペッグ29が下降され、ペッグ29と空ボビンEとの
係合が解除されて空ボビンEがフォーク14a,14b
に吊下された図13(b),図16(c)の状態とな
る。
【0040】このときフォーク14a,14bへの空ボ
ビンEの吊下ミスが発生すると、空ボビン検知センサS
3,S4により空ボビンEが検知され、空ボビンEの検
知信号が出力される。制御装置はフレーム22の下降完
了時に空ボビン検知信号を入力すると、吊下ミス有りと
判断して図示しない警報装置(例えば警報ランプ)を作
動させるとともに、管替動作を一時停止する。そして、
作業者は警報装置の作動に気がつくと、ペッグ29上に
残っている空ボビンEを取り除き、フォーク14a,1
4bに吊下する。その結果、空ボビン検知信号が出力さ
れなくなり、管替動作が再開される。
【0041】次に管替装置13が作動されて空ボビンE
を吊下した各フォーク14a,14bがボビンホイール
4と対応する第1の作用位置に配置され、図13(c)
の状態となる。次いでボビンレール3が上昇され、ボビ
ンホイール4が空ボビンEの底部に嵌合した後、空ボビ
ンEの鍔部がフォーク14a,14bと離間する位置ま
で上昇した時点でボビンレール3が停止する。次に管替
装置13が逆転駆動されてフォーク14a,14bが所
定の退避位置まで移動して図13(d)の状態となる。
その後、往復動用モータM3が逆転駆動されてフレーム
22の第1端部に位置するペッグ29が基準線Lと対応
する位置に配置されて図16(d)の状態となる。又、
回動用モータM2が逆転駆動されてペッグ29が退避位
置に配置され、昇降用モータM1が正転駆動されてフレ
ーム22が上昇位置に配置されて図2に示す状態とな
る。又、ペッグ29が退避位置に配置された後、モータ
54が逆転駆動されて清掃部材59がカバープレート2
1の第2端部側から第1端部側へ向かって移動され、第
1端部寄りの退避位置に復帰する。
【0042】そして、ボビンレール3が粗糸巻取り位置
まで上昇した後、紡出運転が開始される。満ボビンFが
吊下されたボビン搬送体10は次の満管までに支持レー
ル5,6から精紡工程へ搬出され、その後に空ボビンE
が吊下されたボビン搬送体10が搬入される。
【0043】前記のように粗紡機2の前側に管替作業時
に満ボビンF及び空ボビンEが一時的に載置されるボビ
ン載置台15が配置されているが、紡出運転中に空ボビ
ンEをボビン載置台15上に準備したり、玉揚げされた
満ボビンFのボビン載置台15上からの移動が運転再開
後までずれ込む虞がない。従って、紡出運転中はいつで
もボビン載置台15を踏台として自由に使用できるた
め、粗紡機2の前側に作業者の通路あるいは粗糸切れ補
修作業等を行うためのスペースを確保する必要がない。
又、満ボビンF及び空ボビンEの搬送用にそれぞれ独立
した搬送レールを設ける必要がない。
【0044】又、この実施例ではボビン載置台15に装
備されたペッグ29が昇降動されるため、管替装置13
がフォーク14a,14bを昇降させる機構を装備しな
くてもフォーク14a,14bとペッグ29との間の移
載作業が可能となり、管替装置13の構成が簡単とな
る。又、ボビン搬送体10とボビン載置台15との間で
の空ボビンE及び満ボビンFの移載動作の際も、ペッグ
29側が昇降するため、ボビン搬送体10側を昇降させ
るのに比較して移載動作及びその制御が簡単となる。
【0045】又、この実施例ではペッグ29が作用位置
に配置される直前に清掃部材59がカバープレート21
上を清掃するため、ペッグ29がカバープレート21と
当接するときに堆積風綿がペッグ29とカバープレート
21との間に入り込むことが確実に防止される。従っ
て、ペッグ29は作用位置に確実に垂直状態に配置さ
れ、満ボビンF及び空ボビンEの底部に円滑に挿入され
る。
【0046】又、この実施例のボビン載置台15は支持
レール5,6が下降位置に配置されたときの位置決め装
置60を備えているため、空ボビンEを吊下したボビン
搬送体10を所定の下降位置に確実に配置でき、ボビン
ハンガ9からの空ボビンEの離脱及びボビンハンガ9へ
の満ボビンFの装着ミスを減少することができる。
【0047】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1)回動軸27a,27bを往復動させる駆動手段と
して、ボールねじ機構39に代えてエアシリンダあるい
は油圧シリンダを使用してもよい。例えば、両回動軸2
7a,27bとその軸方向に一体移動可能、かつ相対回
動可能に固定された支持バー43をシリンダで移動させ
る構成とする。
【0048】(2)管替装置として、粗紡機2の前側に
配設される管替装置をボビン載置台15を挟んで配置す
る。この種の管替装置は前記実施例の管替装置13と異
なり、管替腕が昇降可能なため、ボビン載置台15のフ
レーム22を昇降動不能に構成し、管替腕の昇降により
ぺッグ29と管替腕との間での満ボビンF及び空ボビン
Eの移載を行ってもよい。そのとき、ボビン搬送体10
とボビン載置台15との間での満ボビンF及び空ボビン
Eの移載は昇降装置7の作動による支持フレーム8の昇
降動により行われる。この場合、ボビン載置台15の構
成が簡単となる。
【0049】(3)管替作業を人手で行い、空ボビンE
及び満ボビンFの搬送を天井に架設されたレール上を移
動するボビン搬送体を使用して行う粗紡機に適用しても
よい。この場合、ペッグ29への満ボビンFの玉揚げ及
びペッグ29上の空ボビンEのフォーク14a,14b
への吊下作業が人手により行われるため、フレーム22
は昇降不能であってもよい。この場合もボビン載置台1
5の構成が簡単となる。
【0050】(4)清掃部材59の材質としてフェルト
に代えて、プラスチックや硬質ゴムあるいは布を使用し
てもよい。又、清掃部材59によるカバープレート21
の清掃は、管替時のたびに行う必要はなく、数回の管替
に1回の割合で行ってもよい。又、清掃部材59による
カバープレート21の清掃を行う代わりに、カバープレ
ート21上に風綿がある程度堆積したときに手作業で除
去するようにしてもよい。
【0051】(5)ボビン搬送体10として特開昭62
−104934号公報等に開示されたもののように、ボ
ビンハンガを吊下した支持部材をリンクにより精紡機の
予備粗糸巻のピッチで連結した搬送体を使用したり、そ
の他の構成の搬送体を使用してもよい。
【0052】(6)位置決め装置60は必ずしもなくて
もよい。前記各実施例及び変更例から把握できる請求項
記載以外の発明について、以下にその効果とともに記載
する。
【0053】(1)請求項3に記載の発明において、清
掃手段は踏台部の長手方向の両端部に設けられた駆動プ
ーリと被動プーリ間に巻き掛けられその一部が踏台部の
上面に沿って走行する無端状のベルトと、駆動プーリを
正逆回転駆動させるモータと、ベルトに固定され踏台部
の上面に当接する状態で移動可能な清掃部材とを備え、
管替毎に管替に先立って清掃部材が踏台部の上面に沿っ
て移動する。この場合、踏台部の上面の清掃が確実にな
され、ペッグ29が作用位置に配置されたときに確実に
垂直状態に配置され、空ボビンE及び満ボビンFのペッ
グ29への装着ミスが減少する。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項3
に記載の発明によれば、粗紡機の前側上方に待機するボ
ビン搬送体に吊下された空ボビンと、粗紡機の満ボビン
とを交換する管替作業時に、一時的に空ボビン及び満ボ
ビンを載置することができ、しかも粗紡機の運転時には
踏台として使用でき、常に粗紡機機台の前側で作業が可
能な状態となり、機台再起動時の粗糸の自動巻付けミス
の修復作業や粗糸切れ補修作業等を支障なく行うことが
できる。請求項2に記載の発明によれば、ボビン搬送体
とボビン載置台との間での空ボビン及び満ボビンの移載
動作及びその制御が簡単となる。又、請求項3に記載の
発明によれば、ペッグが確実に垂直状態で作用位置に配
置され、ペッグに対する空ボビン及び満ボビンの装着ミ
スが減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フレームが下降位置に配置されたボビン載置
台の概略側面図。
【図2】 粗紡機とボビン載置台の関係を示す概略側面
図。
【図3】 ボビン載置台の駆動部を示す一部省略部分平
面図。
【図4】 フレームが上昇位置に配置されたボビン載置
台の概略側面図。
【図5】 位置決め装置を示すボビン載置台の概略部分
平面図。
【図6】 位置決め装置を示すボビン載置台の概略部分
正面図。
【図7】 清掃部材の取付け状態を示す部分断面図。
【図8】 ボビン載置台の部分断面図。
【図9】 ボビン載置台の駆動部を示す概略側面図。
【図10】ボビン載置台の駆動部を示す概略側面図。
【図11】管替作用を説明する概略側面図。
【図12】管替作用を説明する概略側面図。
【図13】管替作用を説明する概略側面図。
【図14】管替時のボビン載置台とボビン搬送体の関係
を示す模式図。
【図15】管替時のボビン載置台とボビン搬送体の関係
を示す模式図。
【図16】管替時のボビン載置台とボビン搬送体の関係
を示す模式図。
【図17】従来装置の概略側面図。
【符号の説明】
2…粗紡機、4…ボビンホイール、14a,14b…管
替腕としてのフォーク、15…ボビン載置台、16a,
16b…昇降手段を構成する駆動軸、17a,17b…
同じく歯車、23…同じくラック、M1…同じく昇降用
モータ、21…踏台部としてのカバープレート、22…
フレーム、27a,27b…回動軸、28…ボビン支持
部材としての支持バー、29…ペッグ、33a,33
b,36a,36b…回動手段を構成するプーリ、M2
…同じく回動用モータ、39…駆動手段としてのボール
ねじ機構、49…清掃手段を構成する被動プーリ、52
…同じく駆動プーリ、54…同じくモータ、59…同じ
く清掃部材、E…空ボビン、F…満ボビン、P…ピッ
チ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームの上部に水平に配設された踏台
    部と、 前記踏台部の長手方向に沿って平行に設けられ、踏台部
    の長手方向に沿って少なくともボビンホイールの1/2
    ピッチ分往復動可能かつ回動可能に配設された回動軸
    と、 前記回動軸に一体回動可能に固定された支持部材に固定
    され、粗紡機のボビンホイールのピッチの1/2ピッチ
    で2列に配設された複数のペッグと、 前記回動軸を往復動させる駆動手段と、 前記回動軸を前記ペッグが踏台部の上面と対応して垂直
    となる作用位置と、踏台部より下方の退避位置との間を
    移動するように回動させる回動手段とを備えた粗紡機の
    ボビン載置台。
  2. 【請求項2】 前記フレームは昇降動可能に設けられ、
    該フレームを昇降動させる昇降手段を備えている請求項
    1に記載の粗紡機のボビン載置台。
  3. 【請求項3】 前記踏台部の上面を清掃する清掃手段を
    備えている請求項1又は請求項2に記載の粗紡機のボビ
    ン載置台。
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