JP2905345B2 - 断熱用箱体 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウレタン発泡断熱材を
用いた断熱用箱体に関するものである。
用いた断熱用箱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、断熱用箱体の一種である冷蔵庫箱
体の一般的な構成および製造方法を例えば刊行物{ポリ
ウレタン樹脂ハンドブック 日刊工業新聞社刊P238
〜243,248〜250およびプラスチックの市場と
商品設計 電機・電子機器 プラスチックス・エージ
(株)刊P58〜67}に示されているものに基づいて
説明する。図1は一般的な冷蔵庫箱体の斜視図、図2は
上記冷蔵庫箱体の断面図である。図において、1は外
箱、2は内箱、3はウレタン発泡断熱材である。即ち、
外箱1は例えば塗装あるいはコーティングを施した鋼板
を外箱形状(門型あるいは逆門型など)に成形すること
により製造する。次に所定の形状に成形した内箱2と外
箱1を組み合わせて、内箱2と外箱1の間にウレタン発
泡断熱材3の原料であるウレタン原液を注入した後発泡
させ、ウレタン発泡断熱材3により外箱1と内箱2とを
接合一体化し、ウレタン発泡断熱材3を断熱材の役割を
果たさせるとともに構造体としての強度部材として用い
る。又、使用目的により外箱と内箱の材料を同様にして
も良い。
体の一般的な構成および製造方法を例えば刊行物{ポリ
ウレタン樹脂ハンドブック 日刊工業新聞社刊P238
〜243,248〜250およびプラスチックの市場と
商品設計 電機・電子機器 プラスチックス・エージ
(株)刊P58〜67}に示されているものに基づいて
説明する。図1は一般的な冷蔵庫箱体の斜視図、図2は
上記冷蔵庫箱体の断面図である。図において、1は外
箱、2は内箱、3はウレタン発泡断熱材である。即ち、
外箱1は例えば塗装あるいはコーティングを施した鋼板
を外箱形状(門型あるいは逆門型など)に成形すること
により製造する。次に所定の形状に成形した内箱2と外
箱1を組み合わせて、内箱2と外箱1の間にウレタン発
泡断熱材3の原料であるウレタン原液を注入した後発泡
させ、ウレタン発泡断熱材3により外箱1と内箱2とを
接合一体化し、ウレタン発泡断熱材3を断熱材の役割を
果たさせるとともに構造体としての強度部材として用い
る。又、使用目的により外箱と内箱の材料を同様にして
も良い。
【0003】ウレタン発泡時には、ウレタンの硬化反応
時の発熱によりウレタン発泡断熱材3の中心部では60
℃以上の高温となる。このため、ウレタンの硬化反応
後、冷却時にウレタン発泡断熱材3は収縮を起こし、収
縮応力が発生する。この収縮応力によりウレタン発泡断
熱材3や内箱2に歪が生じ、内箱材料の強度が不十分で
あると内箱に白化現象やクラックが発生することにな
る。そのため内箱材料としては、成形性が良好であり、
ウレタン発泡断熱材3との接着性が良好でかつ低温収縮
に対する応力耐性に優れ、また庫内での品物の落下に対
する耐衝撃性あるいは冷蔵庫内での食用油、調味料等の
汚染に対する耐薬品性に優れること等が要求され、これ
らを満足する材料としてABS樹脂(アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン3元共重合体)、ブタジエンゴ
ム含有スチレン樹脂や塩化ビニル樹脂などが用いられて
いる。
時の発熱によりウレタン発泡断熱材3の中心部では60
℃以上の高温となる。このため、ウレタンの硬化反応
後、冷却時にウレタン発泡断熱材3は収縮を起こし、収
縮応力が発生する。この収縮応力によりウレタン発泡断
熱材3や内箱2に歪が生じ、内箱材料の強度が不十分で
あると内箱に白化現象やクラックが発生することにな
る。そのため内箱材料としては、成形性が良好であり、
ウレタン発泡断熱材3との接着性が良好でかつ低温収縮
に対する応力耐性に優れ、また庫内での品物の落下に対
する耐衝撃性あるいは冷蔵庫内での食用油、調味料等の
汚染に対する耐薬品性に優れること等が要求され、これ
らを満足する材料としてABS樹脂(アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン3元共重合体)、ブタジエンゴ
ム含有スチレン樹脂や塩化ビニル樹脂などが用いられて
いる。
【0004】一方、ウレタン発泡断熱材3の発泡剤とし
ては、フロンであるCFC−11(CCl3F)が断熱
性、毒性、安全性、作業性、コストの点から最も一般的
に用いられている。そしてこのCFC−11はウレタン
原料中に液状で混合され、ウレタン発泡時にウレタン樹
脂の反応熱により気化し、微細なセルを形成する。こ
の、セル中のCFC−11は経時的に発泡体セルから外
部に拡散する。このため内箱2は、ウレタン原料注入時
はもちろんのこと発泡後もセル内からの拡散によりCF
C−11の影響をうける。現在、内箱2に用いられてい
るスチレン樹脂は、CFC−11に対する耐性が低く、
直接発泡材3と接触しないように防御フィルムや防御コ
ートを必要としている。また、塩化ビニル樹脂は、CF
C−11からの影響は受けにくい反面、耐熱性が低く断
熱材3の反応時の熱により変形を生じたり、衝撃強度が
低く割れ易いという欠点がある。ABS樹脂は、成形
性、低温収縮時における応力緩和、耐衝撃性、耐溶剤
性、耐CFC−11性等のバランスに優れた材料であ
り、現在では最も広く用いられている。
ては、フロンであるCFC−11(CCl3F)が断熱
性、毒性、安全性、作業性、コストの点から最も一般的
に用いられている。そしてこのCFC−11はウレタン
原料中に液状で混合され、ウレタン発泡時にウレタン樹
脂の反応熱により気化し、微細なセルを形成する。こ
の、セル中のCFC−11は経時的に発泡体セルから外
部に拡散する。このため内箱2は、ウレタン原料注入時
はもちろんのこと発泡後もセル内からの拡散によりCF
C−11の影響をうける。現在、内箱2に用いられてい
るスチレン樹脂は、CFC−11に対する耐性が低く、
直接発泡材3と接触しないように防御フィルムや防御コ
ートを必要としている。また、塩化ビニル樹脂は、CF
C−11からの影響は受けにくい反面、耐熱性が低く断
熱材3の反応時の熱により変形を生じたり、衝撃強度が
低く割れ易いという欠点がある。ABS樹脂は、成形
性、低温収縮時における応力緩和、耐衝撃性、耐溶剤
性、耐CFC−11性等のバランスに優れた材料であ
り、現在では最も広く用いられている。
【0005】ところで、CFC−11をはじめフロンの
放出が成層圏のオゾン層を破壊する原因として、フロン
物質の生産および消費に関して国際的に規制され始め
た。CFC−11は、この規制対象物質に含まれてお
り、ウレタン断熱材の発泡剤としての使用が困難となり
代替発泡剤が必要である。CFC−11の代替発泡剤と
しては、CFC−11と物理特性(沸点、蒸発潜熱等)
が類似しフロン規制対象外物質であるHCFC−123
(CHCl2CF3)およびHCFC−141b(CH3
CCl2F)がある。
放出が成層圏のオゾン層を破壊する原因として、フロン
物質の生産および消費に関して国際的に規制され始め
た。CFC−11は、この規制対象物質に含まれてお
り、ウレタン断熱材の発泡剤としての使用が困難となり
代替発泡剤が必要である。CFC−11の代替発泡剤と
しては、CFC−11と物理特性(沸点、蒸発潜熱等)
が類似しフロン規制対象外物質であるHCFC−123
(CHCl2CF3)およびHCFC−141b(CH3
CCl2F)がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、HCFC−1
23およびHCFC−141bはCFC−11と比較し
て高分子材料に対する溶解性が高く、箱体材料であるブ
タジエンゴム含有スチレン樹脂やABS樹脂に対して膨
潤、溶解能が大きく、これらの発泡剤の代替は箱体の強
度低下や破壊、外観不良につながる。ウレタン発泡断熱
材3の発泡剤としてHCFC−123およびHCFC−
141bを用いた場合、従来箱体に使用されているAB
S樹脂では、発泡剤のアタックが大きく箱体にクラック
を発生するという課題がある。そのため箱体材料の肉厚
を非常に厚くするか、あるいはHCFC−123および
HCFC−141bに優れた耐性を示すフィルムをラミ
ネートすること等が行なわれるが、箱体材料の肉厚を厚
くしても経時的にHCFCの影響を受け、長期では冷蔵
庫箱体等の品質が低下することになり、本質的な解決策
とはならない。また、板厚を厚くすると成形時間が長く
なり生産性が低下したり、材料重量が大きくなり冷蔵庫
箱体の重量が増加するという欠点もある。また、耐HC
FC性に優れた材料のラミネートは、必要最小限の厚み
でHCFCからのアタックを防止する効果があるが、ラ
ミネートに別工程を要し費用の上昇を招いたり、箱体の
切り欠き部がラミネートされていないことからHCFC
の影響をうけるため、HCFCのアタックを防止するた
めの保護が必要となり製造が複雑になること、異種材料
から構成されるため材料の再生利用が困難であること等
の課題がある。
23およびHCFC−141bはCFC−11と比較し
て高分子材料に対する溶解性が高く、箱体材料であるブ
タジエンゴム含有スチレン樹脂やABS樹脂に対して膨
潤、溶解能が大きく、これらの発泡剤の代替は箱体の強
度低下や破壊、外観不良につながる。ウレタン発泡断熱
材3の発泡剤としてHCFC−123およびHCFC−
141bを用いた場合、従来箱体に使用されているAB
S樹脂では、発泡剤のアタックが大きく箱体にクラック
を発生するという課題がある。そのため箱体材料の肉厚
を非常に厚くするか、あるいはHCFC−123および
HCFC−141bに優れた耐性を示すフィルムをラミ
ネートすること等が行なわれるが、箱体材料の肉厚を厚
くしても経時的にHCFCの影響を受け、長期では冷蔵
庫箱体等の品質が低下することになり、本質的な解決策
とはならない。また、板厚を厚くすると成形時間が長く
なり生産性が低下したり、材料重量が大きくなり冷蔵庫
箱体の重量が増加するという欠点もある。また、耐HC
FC性に優れた材料のラミネートは、必要最小限の厚み
でHCFCからのアタックを防止する効果があるが、ラ
ミネートに別工程を要し費用の上昇を招いたり、箱体の
切り欠き部がラミネートされていないことからHCFC
の影響をうけるため、HCFCのアタックを防止するた
めの保護が必要となり製造が複雑になること、異種材料
から構成されるため材料の再生利用が困難であること等
の課題がある。
【0007】またガラス繊維(GF)および炭素繊維
(CF)等の充填材を混入し、材料の機械的特性を向上
させることも一般的によく行われているが、GFおよび
CFはいずれも繊維径が5〜20μmで長さが100μ
m〜数mmと形状が大きく、成形品の表面平滑性、表面
意匠性を著しく低下させるという欠点がある。また、繊
維により材料の成形性が低下する欠点も有している。
(CF)等の充填材を混入し、材料の機械的特性を向上
させることも一般的によく行われているが、GFおよび
CFはいずれも繊維径が5〜20μmで長さが100μ
m〜数mmと形状が大きく、成形品の表面平滑性、表面
意匠性を著しく低下させるという欠点がある。また、繊
維により材料の成形性が低下する欠点も有している。
【0008】本発明は、かかる課題を解消するためにな
されたもので、従来の製造設備を用いても製造すること
ができ、HCFC−123およびHCFC−141bの
内の少なくとも一種を発泡剤としたウレタン発泡断熱材
を用いても、強度や外観および意匠性に優れた断熱用箱
体を提供することを目的とする。
されたもので、従来の製造設備を用いても製造すること
ができ、HCFC−123およびHCFC−141bの
内の少なくとも一種を発泡剤としたウレタン発泡断熱材
を用いても、強度や外観および意匠性に優れた断熱用箱
体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱用箱体は、
HCFC−123およびHCFC−141bの内の少な
くとも一種を発泡剤として用いたウレタン発泡断熱材、
およびこの断熱材と接し、エチレン・αオレフィン系ゴ
ム質共重合体を10〜35重量%およびアクリロニトリ
ルを25〜50重量%含有するスチレン−エチレン・α
オレフィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共
重合体(AES樹脂)で形成した箱体を備えたものであ
る。
HCFC−123およびHCFC−141bの内の少な
くとも一種を発泡剤として用いたウレタン発泡断熱材、
およびこの断熱材と接し、エチレン・αオレフィン系ゴ
ム質共重合体を10〜35重量%およびアクリロニトリ
ルを25〜50重量%含有するスチレン−エチレン・α
オレフィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共
重合体(AES樹脂)で形成した箱体を備えたものであ
る。
【0010】本発明の別の発明の断熱用箱体は、HCF
C−123およびHCFC−141bの内の少なくとも
一種を発泡剤として用いたウレタン発泡断熱材、および
この断熱材と接し、アクリル酸アルキルエステル系ゴム
質共重合体を10〜35重量%およびアクリロニトリル
を25〜50重量%含有するスチレン−アクリル酸アル
キルエステル系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元
共重合体(AAS樹脂)で形成した箱体を備えたもので
ある。
C−123およびHCFC−141bの内の少なくとも
一種を発泡剤として用いたウレタン発泡断熱材、および
この断熱材と接し、アクリル酸アルキルエステル系ゴム
質共重合体を10〜35重量%およびアクリロニトリル
を25〜50重量%含有するスチレン−アクリル酸アル
キルエステル系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元
共重合体(AAS樹脂)で形成した箱体を備えたもので
ある。
【0011】本発明のさらに別の発明の断熱用箱体は、
HCFC−123およびHCFC−141bの内の少な
くとも一種を発泡剤として用いたウレタン発泡断熱材、
並びにこの断熱材と接し、エチレン・αオレフィン系ゴ
ム質共重合体を10〜35重量%およびアクリロニトリ
ルを25〜50重量%含有するスチレン−エチレン・α
オレフィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共
重合体(AES樹脂)と、アクリル酸アルキルエステル
系ゴム質共重合体を5〜30重量%およびアクリロニト
リルを25〜50重量%含有するスチレン−アクリル酸
アルキルエステル系ゴム質共重合体−アクリロニトリル
3元共重合体(AAS樹脂)とを、上記ゴム質共重合体
を10〜40重量%含有するように混合した混合樹脂組
成物で形成した箱体を備えたものである。
HCFC−123およびHCFC−141bの内の少な
くとも一種を発泡剤として用いたウレタン発泡断熱材、
並びにこの断熱材と接し、エチレン・αオレフィン系ゴ
ム質共重合体を10〜35重量%およびアクリロニトリ
ルを25〜50重量%含有するスチレン−エチレン・α
オレフィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共
重合体(AES樹脂)と、アクリル酸アルキルエステル
系ゴム質共重合体を5〜30重量%およびアクリロニト
リルを25〜50重量%含有するスチレン−アクリル酸
アルキルエステル系ゴム質共重合体−アクリロニトリル
3元共重合体(AAS樹脂)とを、上記ゴム質共重合体
を10〜40重量%含有するように混合した混合樹脂組
成物で形成した箱体を備えたものである。
【0012】
【作用】本発明に係わるAES樹脂が含有するエチレン
・αオレフィン系ゴム質共重合体および本発明の別の発
明に係わるAAS樹脂が含有するアクリル酸アルキルエ
ステル系ゴム質共重合体は、HCFC−123およびH
CFC−141bに溶解しないため、本発明の目的であ
る耐溶剤性について好適な特性を付与する。上記エチレ
ン・αオレフィン系ゴム質共重合体またはアクリル酸ア
ルキルエステル系ゴム質共重合体の量は10〜35重量
%である。10重量%未満では断熱用箱体に用いた場合
の促進劣化テストによって割れ等の外観不良を生じ、3
5重量%を越える場合は、剛性と機械的特性が低下して
断熱用箱体の強度、箱体表面の耐傷性を低下させ、さら
に断熱用箱体の組立が困難になる。
・αオレフィン系ゴム質共重合体および本発明の別の発
明に係わるAAS樹脂が含有するアクリル酸アルキルエ
ステル系ゴム質共重合体は、HCFC−123およびH
CFC−141bに溶解しないため、本発明の目的であ
る耐溶剤性について好適な特性を付与する。上記エチレ
ン・αオレフィン系ゴム質共重合体またはアクリル酸ア
ルキルエステル系ゴム質共重合体の量は10〜35重量
%である。10重量%未満では断熱用箱体に用いた場合
の促進劣化テストによって割れ等の外観不良を生じ、3
5重量%を越える場合は、剛性と機械的特性が低下して
断熱用箱体の強度、箱体表面の耐傷性を低下させ、さら
に断熱用箱体の組立が困難になる。
【0013】本発明のさらに別の発明に係わる混合樹脂
組成物を構成するAES樹脂が含有するエチレン・αオ
レフィン系ゴム質共重合体は、HCFC−123および
HCFC−141bに溶解しないために、耐溶剤性につ
いて好適な特性を付与し、冷蔵庫箱体等に使用される場
合、食用油および調味料等の汚染に対する耐薬品性付与
する。また、上記混合樹脂組成物を構成するAAS樹脂
が含有するアクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合
体は必要とする低温特性を付与する。よって、上記混合
樹脂組成物に耐溶剤性および必要とする低温特性を同時
に付与することができる。
組成物を構成するAES樹脂が含有するエチレン・αオ
レフィン系ゴム質共重合体は、HCFC−123および
HCFC−141bに溶解しないために、耐溶剤性につ
いて好適な特性を付与し、冷蔵庫箱体等に使用される場
合、食用油および調味料等の汚染に対する耐薬品性付与
する。また、上記混合樹脂組成物を構成するAAS樹脂
が含有するアクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合
体は必要とする低温特性を付与する。よって、上記混合
樹脂組成物に耐溶剤性および必要とする低温特性を同時
に付与することができる。
【0014】本発明のさらに別の発明に係わる混合樹脂
組成物を構成するAES樹脂が含有するエチレン・αオ
レフィン系ゴム質共重合体の量としては10〜35重量
%の範囲であり、10重量%未満では断熱用箱体に用い
た場合の促進テストによって膨れ等の外観不良を生じ、
35重量%を越える場合には剛性と機械的強度が低下し
て断熱用箱体の強度、箱体表面の耐傷性を低下させ、さ
らに断熱用箱体の組立が困難になるなどの問題を生じ
る。
組成物を構成するAES樹脂が含有するエチレン・αオ
レフィン系ゴム質共重合体の量としては10〜35重量
%の範囲であり、10重量%未満では断熱用箱体に用い
た場合の促進テストによって膨れ等の外観不良を生じ、
35重量%を越える場合には剛性と機械的強度が低下し
て断熱用箱体の強度、箱体表面の耐傷性を低下させ、さ
らに断熱用箱体の組立が困難になるなどの問題を生じ
る。
【0015】本発明のさらに別の発明に係わる混合樹脂
組成物を構成するAAS樹脂が含有するアクリル酸アル
キルエステル系ゴム質共重合体の含有量は5〜30重量
%の範囲であり、5重量%未満では断熱用箱体に用いた
場合の促進テストによって割れ、白化等の外観不良を生
じ、30重量%を越える場合には剛性と機械的強度が低
下して断熱用箱体の強度、箱体表面の耐傷性を低下さ
せ、さらに断熱用箱体の組立てが困難になるなどの問題
を生じる。
組成物を構成するAAS樹脂が含有するアクリル酸アル
キルエステル系ゴム質共重合体の含有量は5〜30重量
%の範囲であり、5重量%未満では断熱用箱体に用いた
場合の促進テストによって割れ、白化等の外観不良を生
じ、30重量%を越える場合には剛性と機械的強度が低
下して断熱用箱体の強度、箱体表面の耐傷性を低下さ
せ、さらに断熱用箱体の組立てが困難になるなどの問題
を生じる。
【0016】本発明のさらに別の発明に係わる混合樹脂
組成物に含まれるエチレン・αオレフィン系ゴム質共重
合体とアクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体を
合わせたゴム質共重合体の含有量は10〜40重量%の
範囲であり、10重量%未満では断熱用箱体に用いた場
合の促進劣化テストによって割れ、白化等の外観不良を
生じ、40重量%を越える場合には剛性と機械的強度が
低下して断熱用箱体の強度、箱体表面の耐傷性を低下さ
せ、さらに断熱用箱体の組立が困難になるなどの問題を
生じる。
組成物に含まれるエチレン・αオレフィン系ゴム質共重
合体とアクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体を
合わせたゴム質共重合体の含有量は10〜40重量%の
範囲であり、10重量%未満では断熱用箱体に用いた場
合の促進劣化テストによって割れ、白化等の外観不良を
生じ、40重量%を越える場合には剛性と機械的強度が
低下して断熱用箱体の強度、箱体表面の耐傷性を低下さ
せ、さらに断熱用箱体の組立が困難になるなどの問題を
生じる。
【0017】本発明に係わる、AES樹脂、AAS樹脂
並びにAES樹脂とAAS樹脂とを混合してなる混合樹
脂組成物のスチレン−アクリロニトリルガラス状共重合
体中のアクリロニトリル成分量が、33重量%以下の場
合には、スチレン−アクリロニトリルガラス状共重合体
はHCFC−123に溶解(無制限膨潤)し、HCFC
−141bに対して膨潤するが、33重量%を越えるに
従って上記HCFCへの溶解性が低下し、アクリロニト
リル成分量が40重量%を越える場合には、スチレン−
アクリロニトリルガラス状共重合体とほぼ同じ重量のH
CFC−123を吸収し、HCFC−141bに対する
膨潤量は無視できる程度である。従って、アクリロニト
リル成分量を40重量%以上に上げることによって、本
発明の目的である特定のフロンに対する耐溶剤性は著し
く改善されるが、この場合にはアクリロニトリル成分量
が多すぎることが原因となって、AES樹脂、AAS樹
脂並びにAES樹脂とAAS樹脂とを混合してなる混合
樹脂組成物の熱安定性が著しく低下する。
並びにAES樹脂とAAS樹脂とを混合してなる混合樹
脂組成物のスチレン−アクリロニトリルガラス状共重合
体中のアクリロニトリル成分量が、33重量%以下の場
合には、スチレン−アクリロニトリルガラス状共重合体
はHCFC−123に溶解(無制限膨潤)し、HCFC
−141bに対して膨潤するが、33重量%を越えるに
従って上記HCFCへの溶解性が低下し、アクリロニト
リル成分量が40重量%を越える場合には、スチレン−
アクリロニトリルガラス状共重合体とほぼ同じ重量のH
CFC−123を吸収し、HCFC−141bに対する
膨潤量は無視できる程度である。従って、アクリロニト
リル成分量を40重量%以上に上げることによって、本
発明の目的である特定のフロンに対する耐溶剤性は著し
く改善されるが、この場合にはアクリロニトリル成分量
が多すぎることが原因となって、AES樹脂、AAS樹
脂並びにAES樹脂とAAS樹脂とを混合してなる混合
樹脂組成物の熱安定性が著しく低下する。
【0018】本発明に係わるスチレン−アクリロニトリ
ルガラス状共重合体の耐溶剤性は上記のように一定では
ないが、発明者らは本発明の請求の範囲に調整したAE
S樹脂、AAS樹脂、並びにAES樹脂とAAS樹脂と
を混合してなる混合樹脂組成物を用いてシートを成形
し、これとHCFC−123およびHCFC−141b
の内の少なくとも一種を発泡剤として用いたウレタン発
泡断熱材と接する状態で高温と低温条件に繰り返し保持
する試験(ヒートサイクルテスト)を行ったところ、上
記ウレタン発泡断熱材と接する上記シートにクラック等
の劣化が生じないことを見いだした。
ルガラス状共重合体の耐溶剤性は上記のように一定では
ないが、発明者らは本発明の請求の範囲に調整したAE
S樹脂、AAS樹脂、並びにAES樹脂とAAS樹脂と
を混合してなる混合樹脂組成物を用いてシートを成形
し、これとHCFC−123およびHCFC−141b
の内の少なくとも一種を発泡剤として用いたウレタン発
泡断熱材と接する状態で高温と低温条件に繰り返し保持
する試験(ヒートサイクルテスト)を行ったところ、上
記ウレタン発泡断熱材と接する上記シートにクラック等
の劣化が生じないことを見いだした。
【0019】また、本発明に係わる、AES樹脂、AA
S樹脂並びにAES樹脂とAAS樹脂とを混合してなる
混合樹脂組成物は、優れた加工性と着色性、衝撃強度、
耐寒性等の特徴を有しているので、これらを箱体に用い
ることにより、HCFC−123およびHCFC−14
1bの内の少なくとも一種を発泡剤として用いたウレタ
ン発泡断熱材と接する用途に対して樹脂が劣化せず、成
形加工性、外観意匠性に優れた断熱用箱体を提供するこ
とができる。
S樹脂並びにAES樹脂とAAS樹脂とを混合してなる
混合樹脂組成物は、優れた加工性と着色性、衝撃強度、
耐寒性等の特徴を有しているので、これらを箱体に用い
ることにより、HCFC−123およびHCFC−14
1bの内の少なくとも一種を発泡剤として用いたウレタ
ン発泡断熱材と接する用途に対して樹脂が劣化せず、成
形加工性、外観意匠性に優れた断熱用箱体を提供するこ
とができる。
【0020】
【実施例】本発明に係わるスチレン−エチレン・αオレ
フィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合
体(AES樹脂)のエチレン・αオレフィン系ゴム質共
重合体は、エチレン−プロピレンまたはエチレン−ブテ
ン共重合体(EPR)、エチレン−プロピレンまたは非
共役ジエン共重合体(EPDM)などであり、これらの
ゴム成分が粒子状に分散し、かつこれらのゴム分散粒子
に対してその一部が化学的に結合したスチレン−アクリ
ロニトリルガラス状共重合体で構成されるものである。
フィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合
体(AES樹脂)のエチレン・αオレフィン系ゴム質共
重合体は、エチレン−プロピレンまたはエチレン−ブテ
ン共重合体(EPR)、エチレン−プロピレンまたは非
共役ジエン共重合体(EPDM)などであり、これらの
ゴム成分が粒子状に分散し、かつこれらのゴム分散粒子
に対してその一部が化学的に結合したスチレン−アクリ
ロニトリルガラス状共重合体で構成されるものである。
【0021】本発明の別の発明に係わるスチレン−アク
リル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体−アクリロニ
トリル3元共重合体(AAS樹脂)のアクリル酸アルキ
ルエステル系ゴム質共重合体は、炭素数1〜16のアル
キル基を有するアクリル酸エステル単量体の一種類以上
と架橋剤、グラフト化剤等の共重合可能な単量体を共重
合させて得られるゴム質共重合体であって、炭素数1〜
16のアルキル基を有するアクリル酸エステル単量体と
しては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸−2エチルヘキシルなどであ
り、これらのゴム成分が粒子状に分散し、かつこれらの
ゴム分散粒子に対してその一部が化学的に結合したスチ
レン−アクリロニトリルガラス状共重合体で構成される
ものである。
リル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体−アクリロニ
トリル3元共重合体(AAS樹脂)のアクリル酸アルキ
ルエステル系ゴム質共重合体は、炭素数1〜16のアル
キル基を有するアクリル酸エステル単量体の一種類以上
と架橋剤、グラフト化剤等の共重合可能な単量体を共重
合させて得られるゴム質共重合体であって、炭素数1〜
16のアルキル基を有するアクリル酸エステル単量体と
しては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸−2エチルヘキシルなどであ
り、これらのゴム成分が粒子状に分散し、かつこれらの
ゴム分散粒子に対してその一部が化学的に結合したスチ
レン−アクリロニトリルガラス状共重合体で構成される
ものである。
【0022】本発明に係わるAES樹脂が含有するエチ
レン・αオレフィン系ゴム質共重合体および本発明の別
の発明に係わるAAS樹脂が含有するアクリル酸アルキ
ルエステル系ゴム質共重合体の量は10〜35重量%の
範囲でありり、この範囲以外では上記不都合を生じる。
レン・αオレフィン系ゴム質共重合体および本発明の別
の発明に係わるAAS樹脂が含有するアクリル酸アルキ
ルエステル系ゴム質共重合体の量は10〜35重量%の
範囲でありり、この範囲以外では上記不都合を生じる。
【0023】本発明のさらに別の発明に係わるAES樹
脂とAAS樹脂を混合してなる混合樹脂組成物に含まれ
る、AES樹脂が含有するエチレン・αオレフィン系ゴ
ム質共重合体の量は10〜35重量%で、AAS樹脂が
含有するアクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体
の量は5〜30重量%の範囲であり、エチレン・αオレ
フィン系ゴム質共重合体とアクリル酸アルキルエステル
系ゴム質共重合体を合わせたゴム質共重合体の含有量
は、10〜40重量%の範囲であり、この範囲以外では
上記不都合を生じる。
脂とAAS樹脂を混合してなる混合樹脂組成物に含まれ
る、AES樹脂が含有するエチレン・αオレフィン系ゴ
ム質共重合体の量は10〜35重量%で、AAS樹脂が
含有するアクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体
の量は5〜30重量%の範囲であり、エチレン・αオレ
フィン系ゴム質共重合体とアクリル酸アルキルエステル
系ゴム質共重合体を合わせたゴム質共重合体の含有量
は、10〜40重量%の範囲であり、この範囲以外では
上記不都合を生じる。
【0024】本発明に係わるスチレン−アクリロニトリ
ルガラス状共重合体は、本発明の目的であるHCFC−
123およびHCFC−141bなどのフロンに対する
耐溶剤性を改善するために含まれる。スチレン−アクリ
ロニトリルガラス状共重合体のアクリロニトリル含有量
は、AES樹脂、AAS樹脂の25〜50重量%である
ことが必要であり、25重量%未満では上記フロンに対
する耐溶剤性が十分でないために断熱用箱体に用いた場
合、割れ、白化等の外観不良を生じ、含有量が50重量
%を越えると、本発明の断熱用箱体に成形加工する工程
において樹脂が劣化し、溶融粘度が増加したり著しく変
色する。
ルガラス状共重合体は、本発明の目的であるHCFC−
123およびHCFC−141bなどのフロンに対する
耐溶剤性を改善するために含まれる。スチレン−アクリ
ロニトリルガラス状共重合体のアクリロニトリル含有量
は、AES樹脂、AAS樹脂の25〜50重量%である
ことが必要であり、25重量%未満では上記フロンに対
する耐溶剤性が十分でないために断熱用箱体に用いた場
合、割れ、白化等の外観不良を生じ、含有量が50重量
%を越えると、本発明の断熱用箱体に成形加工する工程
において樹脂が劣化し、溶融粘度が増加したり著しく変
色する。
【0025】実施例1.スチレン−エチレン・αオレフ
ィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体
を表1に示すアクリロニトリル成分量に調整した後、
ィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体
を表1に示すアクリロニトリル成分量に調整した後、
【0026】
【表1】
【0027】安定剤、滑剤等を加えて、公知の方法であ
る混練押出機を用いて溶融混合しペレットとした。次
に、コートーハンガーダイを有するシート押出機にてシ
ートを成形し、このシートを用いて真空成形機にて断熱
用箱体としての冷蔵庫の内箱の成形を行った。これをH
CFC−123またはHCFC−141bを発泡剤とし
たウレタン原液を用いて発泡成形し図1に示した冷蔵庫
箱体の組立を行い、ヒートサイクル試験を行ったところ
表1の結果を得た。なお、ヒートサイクルテストは−2
0℃で12時間、+50℃で12時間を10サイクル行
った後の状態を目視観察した結果である。
る混練押出機を用いて溶融混合しペレットとした。次
に、コートーハンガーダイを有するシート押出機にてシ
ートを成形し、このシートを用いて真空成形機にて断熱
用箱体としての冷蔵庫の内箱の成形を行った。これをH
CFC−123またはHCFC−141bを発泡剤とし
たウレタン原液を用いて発泡成形し図1に示した冷蔵庫
箱体の組立を行い、ヒートサイクル試験を行ったところ
表1の結果を得た。なお、ヒートサイクルテストは−2
0℃で12時間、+50℃で12時間を10サイクル行
った後の状態を目視観察した結果である。
【0028】実施例2.スチレン−エチレン・αオレフ
ィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体
を表2に示すゴム質共重合体成分量に調整する他は、
ィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体
を表2に示すゴム質共重合体成分量に調整する他は、
【0029】
【表2】
【0030】実施例1と同様の方法で冷蔵庫の内箱の成
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表2に示す。
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表2に示す。
【0031】比較例1.スチレン−エチレン・αオレフ
ィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体
を表3に示すゴム質共重合体成分量に調整する他は、
ィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体
を表3に示すゴム質共重合体成分量に調整する他は、
【0032】
【表3】
【0033】実施例1と同様の方法で冷蔵庫の内箱の成
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表3に示す。表3から分かるよう
に、AES樹脂のゴム質共重合体成分量が本発明の範囲
より低い場合にはヒートサイクル試験においてクラック
を生じ、AES樹脂のゴム質共重合体成分量が本発明の
範囲より高い場合には、AES樹脂の粘度が高すぎるた
めに押しだし成形工程において難点が生じ、またAES
樹脂が軟質となって断熱用箱体が必要とする強度を保持
できない。
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表3に示す。表3から分かるよう
に、AES樹脂のゴム質共重合体成分量が本発明の範囲
より低い場合にはヒートサイクル試験においてクラック
を生じ、AES樹脂のゴム質共重合体成分量が本発明の
範囲より高い場合には、AES樹脂の粘度が高すぎるた
めに押しだし成形工程において難点が生じ、またAES
樹脂が軟質となって断熱用箱体が必要とする強度を保持
できない。
【0034】比較例2.スチレン−エチレン・αオレフ
ィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体
を表4に示すアクリロニトリル成分量に調整する他は、
ィン系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体
を表4に示すアクリロニトリル成分量に調整する他は、
【0035】
【表4】
【0036】実施例1と同様の方法で冷蔵庫の内箱の成
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表4に示す。表4から分かるよう
に、AES樹脂のアクリロニトリル成分量が、本発明の
範囲より低い場合にはヒートサイクル試験においてクラ
ック、白色化を生じ、AES樹脂のアクリロニトリル成
分量が本発明の範囲より高い場合には、AES樹脂の粘
度が著しく増加し、押出工程において難点が生じる。ま
た、押しだし成形されたシートは赤黄色に変色して断熱
用箱体にした場合の外観意匠性を著しく損なう。
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表4に示す。表4から分かるよう
に、AES樹脂のアクリロニトリル成分量が、本発明の
範囲より低い場合にはヒートサイクル試験においてクラ
ック、白色化を生じ、AES樹脂のアクリロニトリル成
分量が本発明の範囲より高い場合には、AES樹脂の粘
度が著しく増加し、押出工程において難点が生じる。ま
た、押しだし成形されたシートは赤黄色に変色して断熱
用箱体にした場合の外観意匠性を著しく損なう。
【0037】実施例3.スチレン−アクリル酸アルキル
エステル系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重
合体(AAS樹脂)を表5に示すアクリロニトリル成分
量に調整する他は、
エステル系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重
合体(AAS樹脂)を表5に示すアクリロニトリル成分
量に調整する他は、
【0038】
【表5】
【0039】実施例1と同様の方法で冷蔵庫の内箱の成
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表5に示す。
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表5に示す。
【0040】実施例4.スチレン−アクリル酸アルキル
エステル系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重
合体(AAS樹脂)を表6に示すゴム質共重合体成分量
に調整する他は、
エステル系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重
合体(AAS樹脂)を表6に示すゴム質共重合体成分量
に調整する他は、
【0041】
【表6】
【0042】実施例1と同様の方法で冷蔵庫の内箱の成
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表6に示す。
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表6に示す。
【0043】比較例3.スチレン−アクリル酸アルキル
エステル系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重
合体(AAS樹脂)を表7に示すゴム質共重合体成分量
に調整する他は、
エステル系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重
合体(AAS樹脂)を表7に示すゴム質共重合体成分量
に調整する他は、
【0044】
【表7】
【0045】実施例1と同様の方法で冷蔵庫の内箱の成
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表7に示す。表7から分かるよう
に、AAS樹脂のゴム質共重合体成分量が本発明の範囲
より低い場合にはヒートサイクル試験においてクラック
を生じ、AAS樹脂のゴム質共重合体成分量が本発明の
範囲より高い場合には、AAS樹脂の粘度が高すぎるた
めに押しだし成形工程において難点が生じ、またAAS
樹脂が軟質となって断熱用箱体が必要とする強度を保持
できない。
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表7に示す。表7から分かるよう
に、AAS樹脂のゴム質共重合体成分量が本発明の範囲
より低い場合にはヒートサイクル試験においてクラック
を生じ、AAS樹脂のゴム質共重合体成分量が本発明の
範囲より高い場合には、AAS樹脂の粘度が高すぎるた
めに押しだし成形工程において難点が生じ、またAAS
樹脂が軟質となって断熱用箱体が必要とする強度を保持
できない。
【0046】比較例4.スチレン−アクリル酸アルキル
エステル系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重
合体(AAS樹脂)を表8に示すアクリロニトリル成分
量に調整する他は、
エステル系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重
合体(AAS樹脂)を表8に示すアクリロニトリル成分
量に調整する他は、
【0047】
【表8】
【0048】実施例1と同様の方法で冷蔵庫の内箱の成
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表8に示す。表8から分かるよう
に、AAS樹脂のアクリロニトリル成分量が、本発明の
範囲より低い場合にはヒートサイクル試験においてクラ
ック、白色化を生じ、AAS樹脂のアクリロニトリル成
分量が本発明の範囲より高い場合には、AAS樹脂の粘
度が著しく増加し、押出工程において難点が生じる。ま
た、押しだし成形されたシートは赤黄色に変色して、断
熱用箱体にした場合の外観意匠性を著しく損なう。
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表8に示す。表8から分かるよう
に、AAS樹脂のアクリロニトリル成分量が、本発明の
範囲より低い場合にはヒートサイクル試験においてクラ
ック、白色化を生じ、AAS樹脂のアクリロニトリル成
分量が本発明の範囲より高い場合には、AAS樹脂の粘
度が著しく増加し、押出工程において難点が生じる。ま
た、押しだし成形されたシートは赤黄色に変色して、断
熱用箱体にした場合の外観意匠性を著しく損なう。
【0049】実施例5.AES樹脂とAAS樹脂を混合
した混合樹脂組成物を表9に示すアクリロニトリル成分
量に調整する他は、
した混合樹脂組成物を表9に示すアクリロニトリル成分
量に調整する他は、
【0050】
【表9】
【0051】実施例1と同様の方法で冷蔵庫の内箱の成
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形
し、図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイ
クル試験を行いその結果を表9に示す。
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形
し、図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイ
クル試験を行いその結果を表9に示す。
【0052】実施例6 AES樹脂とAAS樹脂を混合してなる混合樹脂組成物
を表10に示すゴム質共重合体成分量に調整する他は、
を表10に示すゴム質共重合体成分量に調整する他は、
【0053】
【表10】
【0054】実施例1と同様の方法で冷蔵庫の内箱成形
を行い、これをHCFC−123またはHCFC−14
1bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し図
1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル試
験を行いその結果を表10に示す。
を行い、これをHCFC−123またはHCFC−14
1bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し図
1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル試
験を行いその結果を表10に示す。
【0055】比較例5.AES樹脂とAAS樹脂を混合
してなる混合樹脂組成物を表11に示すアクリロニトリ
ル成分量に調整する他は、
してなる混合樹脂組成物を表11に示すアクリロニトリ
ル成分量に調整する他は、
【0056】
【表11】
【0057】実施例1と同様の方法で冷蔵庫の内箱の成
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表11に示す。表11からわかる
ように、AES樹脂とAAS樹脂を混合した混合樹脂組
成物のアクリロニトリル成分量が、本発明の範囲より低
い場合にはヒートサイクル試験においてクラック、白色
化を生じ、AES樹脂とAAS樹脂を混合してなる混合
樹脂組成物のアクリロニトリル成分量が本発明の範囲よ
り高い場合には、AES樹脂とAAS樹脂を混合してな
る混合樹脂組成物の粘度が著しく増加し、押出工程にお
いて難点が生じる。また、押出成形されたシートは赤黄
色に変色して、断熱用箱体にした場合の外観意匠性を著
しく損なう。
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表11に示す。表11からわかる
ように、AES樹脂とAAS樹脂を混合した混合樹脂組
成物のアクリロニトリル成分量が、本発明の範囲より低
い場合にはヒートサイクル試験においてクラック、白色
化を生じ、AES樹脂とAAS樹脂を混合してなる混合
樹脂組成物のアクリロニトリル成分量が本発明の範囲よ
り高い場合には、AES樹脂とAAS樹脂を混合してな
る混合樹脂組成物の粘度が著しく増加し、押出工程にお
いて難点が生じる。また、押出成形されたシートは赤黄
色に変色して、断熱用箱体にした場合の外観意匠性を著
しく損なう。
【0058】比較例6.AES樹脂とAAS樹脂を混合
してなる混合樹脂組成物を表12に示すゴム質共重合体
成分量に調整する他は、
してなる混合樹脂組成物を表12に示すゴム質共重合体
成分量に調整する他は、
【0059】
【表12】
【0060】実施例1と同様の方法で冷蔵庫の内箱の成
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表12に示す。表12からわかる
ように、AES樹脂とAAS樹脂を混合した混合樹脂組
成物の、ゴム質共重合体成分量が本発明の範囲より低い
場合には、ヒートサイクル試験において、クラックや白
化現象を生じ、AES樹脂とAAS樹脂を混合してなる
混合樹脂組成物のゴム質共重合体成分量が本発明の範囲
より高い場合には、押出粘度が上昇し押出成形工程にお
いて難点が生じ、また混合樹脂が軟質となって断熱用箱
体が必要とする強度を保持できない。
形を行い、これをHCFC−123またはHCFC−1
41bを発泡剤としたウレタン原液を用いて発泡成形し
図1に示した冷蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル
試験を行いその結果を表12に示す。表12からわかる
ように、AES樹脂とAAS樹脂を混合した混合樹脂組
成物の、ゴム質共重合体成分量が本発明の範囲より低い
場合には、ヒートサイクル試験において、クラックや白
化現象を生じ、AES樹脂とAAS樹脂を混合してなる
混合樹脂組成物のゴム質共重合体成分量が本発明の範囲
より高い場合には、押出粘度が上昇し押出成形工程にお
いて難点が生じ、また混合樹脂が軟質となって断熱用箱
体が必要とする強度を保持できない。
【0061】比較例7.AES樹脂とAAS樹脂のゴム
成分であるエチレン・αオレフィン系ゴム質共重合体ま
たはアクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体をブ
タジエンゴムで置換したもの(ABS樹脂)を用いて、
実施例1と同様にして冷蔵庫の内箱の成形を行い、これ
をHCFC−123またはHCFC−141bを発泡剤
としたウレタン原液を用いて発泡成形し図1に示した冷
蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル試験を行いその
結果を表13に示す。
成分であるエチレン・αオレフィン系ゴム質共重合体ま
たはアクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体をブ
タジエンゴムで置換したもの(ABS樹脂)を用いて、
実施例1と同様にして冷蔵庫の内箱の成形を行い、これ
をHCFC−123またはHCFC−141bを発泡剤
としたウレタン原液を用いて発泡成形し図1に示した冷
蔵庫箱体の組立を行い、ヒートサイクル試験を行いその
結果を表13に示す。
【0062】
【表13】
【0063】表13から分かるように実施例1に対し、
内箱にクラックが発生し、冷蔵庫内箱材料として不適で
ある。
内箱にクラックが発生し、冷蔵庫内箱材料として不適で
ある。
【0064】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明はHCFC−
123およびHCFC−141bの内の少なくとも一種
を発泡剤として用いたウレタン発泡断熱材、並びにこの
断熱材と接し、エチレン・αオレフィン系ゴム質共重合
体を10〜35重量%およびアクリロニトリルを25〜
50重量%含有するスチレン−エチレン・αオレフィン
系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体(A
ES樹脂)で形成した箱体を備えたもの用いることによ
り、また本発明の別の発明はHCFC−123およびH
CFC−141bの内の少なくとも一種を発泡剤として
用いたウレタン発泡断熱材、並びにこの断熱材と接し、
アクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体を10〜
35重量%およびアクリロニトリルを25〜50重量%
含有するスチレン−アクリル酸アルキルエステル系ゴム
質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体(AAS樹
脂)で形成した箱体を備えたものを用いることにより、
さらな本発明のさらに別の発明はHCFC−123およ
びHCFC−141bの内の少なくとも一種を発泡剤と
して用いたウレタン発泡断熱材、並びにこの断熱材と接
し、エチレン・αオレフィン系ゴム質共重合体を10〜
35重量%およびアクリロニトリルを25〜50重量%
含有するスチレン−エチレン・αオレフィン系ゴム質共
重合体−アクリロニトリル3元共重合体(AES樹脂)
と、アクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体を5
〜30重量%およびアクリロニトリルを25〜50重量
%含有するスチレン−アクリル酸アルキルエステル系ゴ
ム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体(AAS
樹脂)とを、上記ゴム質共重合体を10〜40重量%含
有するように混合した混合樹脂組成物で形成した箱体を
備えたものを用いることにより、従来の製造設備を用い
ても製造することができ、HCFC−123およびHC
FC−141bの内の少なくとも一種を発泡剤としたウ
レタン発泡断熱材を用いても、強度や外観および意匠性
に優れた断熱用箱体を得ることができる。
123およびHCFC−141bの内の少なくとも一種
を発泡剤として用いたウレタン発泡断熱材、並びにこの
断熱材と接し、エチレン・αオレフィン系ゴム質共重合
体を10〜35重量%およびアクリロニトリルを25〜
50重量%含有するスチレン−エチレン・αオレフィン
系ゴム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体(A
ES樹脂)で形成した箱体を備えたもの用いることによ
り、また本発明の別の発明はHCFC−123およびH
CFC−141bの内の少なくとも一種を発泡剤として
用いたウレタン発泡断熱材、並びにこの断熱材と接し、
アクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体を10〜
35重量%およびアクリロニトリルを25〜50重量%
含有するスチレン−アクリル酸アルキルエステル系ゴム
質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体(AAS樹
脂)で形成した箱体を備えたものを用いることにより、
さらな本発明のさらに別の発明はHCFC−123およ
びHCFC−141bの内の少なくとも一種を発泡剤と
して用いたウレタン発泡断熱材、並びにこの断熱材と接
し、エチレン・αオレフィン系ゴム質共重合体を10〜
35重量%およびアクリロニトリルを25〜50重量%
含有するスチレン−エチレン・αオレフィン系ゴム質共
重合体−アクリロニトリル3元共重合体(AES樹脂)
と、アクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体を5
〜30重量%およびアクリロニトリルを25〜50重量
%含有するスチレン−アクリル酸アルキルエステル系ゴ
ム質共重合体−アクリロニトリル3元共重合体(AAS
樹脂)とを、上記ゴム質共重合体を10〜40重量%含
有するように混合した混合樹脂組成物で形成した箱体を
備えたものを用いることにより、従来の製造設備を用い
ても製造することができ、HCFC−123およびHC
FC−141bの内の少なくとも一種を発泡剤としたウ
レタン発泡断熱材を用いても、強度や外観および意匠性
に優れた断熱用箱体を得ることができる。
【図1】一般的な冷蔵庫箱体の斜視図である。
【図2】一般的な冷蔵庫箱体の断面図である。
1 外箱 2 内箱 3 ウレタン発泡断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F25D 23/06 F25D 23/06 T 23/08 23/08 A B29K 75:00 105:04 B29L 22:00 C08L 75:04 (72)発明者 平田 浩二 山口県宇部市大字沖宇部525―14 宇部 サイコン株式会社内 (72)発明者 辻原 雅法 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (72)発明者 馬場 文明 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (72)発明者 山田 祥 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (72)発明者 加藤 千佐 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (56)参考文献 特開 平3−292112(JP,A) 特開 平3−187713(JP,A) 特開 平2−284906(JP,A) 特開 平4−43279(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 39/10 B65D 81/38 C08J 9/14 C08L 75/04 C08G 18/08 F25D 23/06 F25D 23/08
Claims (3)
- 【請求項1】 HCFC−123およびHCFC−14
1bの内の少なくとも一種を発泡剤として用いたウレタ
ン発泡断熱材、並びにこの断熱材と接し、エチレン・α
オレフィン系ゴム質共重合体を10〜35重量%および
アクリロニトリルを25〜50重量%含有するスチレン
−エチレン・αオレフィン系ゴム質共重合体−アクリロ
ニトリル3元共重合体(AES樹脂)で形成した箱体を
備えた断熱用箱体。 - 【請求項2】 HCFC−123およびHCFC−14
1bの内の少なくとも一種を発泡剤として用いたウレタ
ン発泡断熱材、並びにこの断熱材と接し、アクリル酸ア
ルキルエステル系ゴム質共重合体を10〜35重量%お
よびアクリロニトリルを25〜50重量%含有するスチ
レン−アクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体−
アクリロニトリル3元共重合体(AAS樹脂)で形成し
た箱体を備えた断熱用箱体。 - 【請求項3】 HCFC−123およびHCFC−14
1bの内の少なくとも一種を発泡剤として用いたウレタ
ン発泡断熱材、並びにこの断熱材と接し、エチレン・α
オレフィン系ゴム質共重合体を10〜35重量%および
アクリロニトリルを25〜50重量%含有するスチレン
−エチレン・αオレフィン系ゴム質共重合体−アクリロ
ニトリル3元共重合体(AES樹脂)と、アクリル酸ア
ルキルエステル系ゴム質共重合体を5〜30重量%およ
びアクリロニトリルを25〜50重量%含有するスチレ
ン−アクリル酸アルキルエステル系ゴム質共重合体−ア
クリロニトリル3元共重合体(AAS樹脂)とを、上記
ゴム質共重合体を10〜40重量%含有するように混合
した混合樹脂組成物で形成した箱体を備えた断熱用箱
体。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29554692A JP2905345B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-11-05 | 断熱用箱体 |
US08/348,484 US5707700A (en) | 1992-02-14 | 1994-12-02 | Heat insulating box |
US08/888,532 US5985393A (en) | 1992-02-14 | 1997-07-07 | Heat insulating box |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2803492 | 1992-02-14 | ||
JP4-203416 | 1992-07-30 | ||
JP20341692 | 1992-07-30 | ||
JP4-28034 | 1992-07-30 | ||
JP29554692A JP2905345B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-11-05 | 断熱用箱体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0691669A JPH0691669A (ja) | 1994-04-05 |
JP2905345B2 true JP2905345B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=27286047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29554692A Expired - Fee Related JP2905345B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-11-05 | 断熱用箱体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5707700A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2905345B2 (ja) * | 1992-02-14 | 1999-06-14 | 宇部サイコン株式会社 | 断熱用箱体 |
KR100390785B1 (ko) * | 2001-03-08 | 2003-07-10 | 주식회사 엘지이아이 | 냉장고 케이스 제조방법 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3090942B2 (ja) * | 1990-11-02 | 2000-09-25 | 三菱化学株式会社 | 冷蔵庫内箱用熱可塑性樹脂組成物及びそれを成形して得られた冷蔵庫内箱 |
US5248546A (en) * | 1991-08-30 | 1993-09-28 | The B. F. Goodrich Company | Vinyl based articles in contact with chloro-fluoro chemicals |
JP2905345B2 (ja) * | 1992-02-14 | 1999-06-14 | 宇部サイコン株式会社 | 断熱用箱体 |
-
1992
- 1992-11-05 JP JP29554692A patent/JP2905345B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-12-02 US US08/348,484 patent/US5707700A/en not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-07-07 US US08/888,532 patent/US5985393A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5985393A (en) | 1999-11-16 |
JPH0691669A (ja) | 1994-04-05 |
US5707700A (en) | 1998-01-13 |
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