JP2921075B2 - 混合樹脂組成物 - Google Patents

混合樹脂組成物

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は混合樹脂組成物に係り、詳しくは、ウレタン
発泡断熱材を用いた断熱用箱体を製造する用途に好適に
使用される樹脂組成物に関し、更に詳しくは、1,1−ジ
クロロ−2,2,2−トリフロロエタン(以下「HCFC−123」
と称す。)及び/又は1,1−ジクロロ−1−フロロエタ
ン(以下「HCFC−141b」と称す。)を発泡剤とするウレ
タン発泡断熱材に接する構造材料の製造原料として好適
な混合樹脂組成物に関する。
[従来の技術] 冷蔵庫、製氷機などの保冷を目的とする断熱用箱体
は、一般に、例えば塗装或いはコーティングを施した鋼
板を外箱形状(門型又は逆門型など)に成形し、次に所
定の形状に成形した合成樹脂製内箱と組み合わせ、この
内箱と外箱との間にウレタン発泡断熱材の原料であるウ
レタン原液を注入した後発泡させ、ウレタン発泡断熱材
により外箱と内箱とを接合一体化する。即ち、ウレタン
発泡断熱材を、断熱材としての役割を果たさせると共
に、構造体としての強度部材として利用している。な
お、使用目的により、外箱と内箱とは、同材質であって
も異材質であっても良い。
ところで、ウレタン発泡の際には、ウレタンの硬化反
応時の発熱によりウレタン発泡断熱材の中心部では60℃
以上の高温となる。このため、ウレタンの硬化反応後、
冷却時にウレタン発泡断熱材は収縮を起こし、収縮応力
が発生する。そして、この収縮応力により、ウレタン発
泡断熱材や内箱に歪が生じ、内箱材料の強度が不十分で
あると内箱に白化現象やクラックが発生することにな
る。そのため、内箱材料としては、成形性が良好であ
り、ウレタン発泡断熱材との接着性が良好で、かつ、低
温収縮に対する応力耐性に優れ、また、使用に際し、内
部に収納した品物の落下に対する耐衝撃性、更には、収
納物、例えば、食用油、調味料等の汚染に対する耐薬品
性に優れること等が要求され、従来、これらを満足する
材料としてABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン3元共重合体)やスチロール樹脂又は塩化ビニ
ル樹脂などが用いられている。
一方、ウレタン発泡断熱材の発泡剤としては、フロン
(CCl3F:トリクロロフロロメタン)であるCFC−11が断
熱性、毒性、安全性、作業性、コストの点から最も一般
的に用いられている。そして、このCFC−11はウレタン
原料中に液状で混合され、ウレタン発泡時にウレタン樹
脂の反応熱により気化し、微細なセルを形成する。この
セル中のCFC−11は経時的に発泡体セルから外部に拡散
する。このため、内箱はウレタン原料注入時はもちろん
のこと、発泡後もセル内からの拡散によりCFC−11の影
響を受ける。
従来、内箱材料としてスチロール樹脂を用いた場合に
は、このCFC−11に対する耐性が低いために、発泡材に
直接接触しないように防御フィルムや防御コートを必要
としている。また、塩化ビニル樹脂は、CFC−11からの
影響は受けにくい反面、耐熱性が低く、断熱材の硬化反
応時の熱により変形を生じたり、衝撃強度が低く割れ易
いという欠点がある。これに対して、ABS樹脂は、成形
性、耐衝撃性、耐溶剤性、耐CFC−11性等のバランスに
優れた材料であり、現在では最も広く用いられている。
ところで、最近になって、CFC−11をはじめフロンの
放出が成層圏のオゾン層を破壊する原因として、フロン
物質の生産及び消費に関して国際的に規制され始めた。
CFC−11は、この規制対象物質に含まれているため、上
記のようなウレタン発泡断熱材の発泡剤としての使用が
困難となり、代替発泡剤の使用が検討されている。CFC
−11の代替発泡剤としては、CFC−11と物理特性(沸
点、蒸発潜熱等)が類似するものであって、フロン規制
対象外物質であるHCFC−123及びHCFC−141bなどが提案
されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、HCFC−123やHCFC−141bは、CFC−11と比較し
て高分子材料に対する溶解性が高く、従来の内箱用箱体
材料であるスチロール樹脂やABS樹脂に対する膨潤、溶
解能が大きい。このため、これらの発泡剤による代替
は、箱体の強度低下や破壊、外観不良につながる。例え
ば、ウレタン発泡断熱材の発泡剤としてHCFC−123やHCF
C−141bを用いた場合、従来、内箱材料として最も広く
使用されているABS樹脂では、発泡剤のアタックが大き
く、内箱にクラック或いは白化を発生し、冷蔵庫箱体等
の強度不足や外観不良となるという問題がある。そのた
め、内箱材料の肉厚を非常に厚くするか、或いはHCFC−
123及びHCFC−141b(以下「HCFC」と総称する。)に優
れた耐性を示すフィルムをラミネートするなどの対策が
講じられているが、内箱材料の肉厚を厚くしても経時的
にHCFCの影響を受け、長期では冷蔵庫箱体等の品質が低
下することになり、本質的な解決策とはならない。ま
た、肉厚を厚くすると成形時間が長くなり、生産性が低
下したり材料重量が大きくなり、断熱用箱体の重量が増
加するという欠点もある。また、耐HCFC性に優れた材料
をラミネートすることは、必要最小限の厚みでHCFCから
のアタックを防止する効果があるが、内箱の切り欠き部
に対するHCFCからの影響を防止するための保護構造が必
要となり、製造が複雑になること、異種材料から構成さ
れるため材料の再生利用が困難であること等の問題があ
る。
また、ガラス繊維(以下「GF」と称す。)及び炭素繊
維(以下「CF」と称す。)等の充填材を混入し、材料の
機械的特性を向上させることも一般的に良く行なわれて
いるが、GF及びCFはいずれも繊維径が5〜20μmで長さ
が100μm〜数mmと形状が大きく、成形品の表面平滑
性、表面意匠性を著しく低下させるという欠点がある。
また、繊維により材料の成形性が低下するという欠点も
あり、GFやCF等の充填材の使用は好ましいことではな
い。
本発明は上記従来の問題点を解決し、従来の製造設備
を用いて製造することができ、HCFC−123やHCFC−141b
を発泡剤としたウレタン発泡断熱材と接触した場合であ
っても、強度低下や破壊、外観不良をひき起こすことの
ない構造材を提供することができる混合樹脂組成物を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の混合樹脂組成物は、1,1−ジクロロ−2,2,2−
トリフロロエタン及び/又は1,1−ジクロロ−1−フロ
ロエタンを発泡剤とするウレタン発泡断熱材に接する構
造材料製造用混合樹脂組成物であって、粒子状に分散し
たゴム質重合体と、該ゴム質重合体粒子に対してその一
部が化学的に結合したガラス状重合体とで構成されるゴ
ム補強スチレン系樹脂に、熱可塑性ポリエステル系エラ
ストマーを混合してなり、該熱可塑性ポリエステル系エ
ラストマーの含有量が5〜40重量%であることを特徴と
する。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の混合樹脂組成物において、ゴム補強スチレン
系樹脂を構成するゴム成分であるゴム質重合体として
は、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体などのブタジエ
ン系ゴム質重合体、ポリアクリル酸エチルエステル、ポ
リアクリル酸ブチルエステルなどのアクリル酸アルキル
エステル系ゴム質重合体、ポリイソプレン、ポリクロロ
プレン或いはエチレン−プロピレン−ジエン系ゴム質共
重合体等の1種又は2種以上が挙げられる。
本発明に係るゴム補強スチレン系樹脂では、これらの
ゴム質重合体は粒子状に分散し、かつ、これらのゴム質
重合体分散粒子に対して、ガラス状重合体の一部が化学
的に結合している。このガラス状重合体としては、スチ
レン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、アク
リロニトリル、アクリル酸アルキル系ビニルモノマー、
アクリル酸系ビニルモノマー、N−フェニルマレイミド
等の1種又は2種以上の単量体を重合して得られるもの
が挙げられる。即ち、本発明に係るゴム補強スチレン系
樹脂は、前記ゴム質重合体が粒子状に分散し、この分散
粒子に対してその一部が化学的に結合した上記ガラス状
重合体の連続相で構成されている。
このような本発明に係るゴム補強スチレン系樹脂とし
ては、代表的にはABS樹脂が挙げられ、その他、アクリ
ル酸アルキルエステル系ゴム質重合体をゴム成分とす
る、いわゆるAAS樹脂、エチレン−プロピレン−ジエン
系ゴム質共重合体をゴム成分とするAESTR樹脂などが挙
げられ、実用上、ABS樹脂等に必要に応じて前記ガラス
状重合体等を添加して、好ましくは下記ゴム成分量に調
整して調製される。
本発明に係るゴム補強スチレン系樹脂中のゴム質重合
体含有量は、好ましくは5〜40重量%の範囲であり、更
に好ましくは10〜25重量%の範囲である。上記ゴム質重
合体含有量が5重量%未満の場合には、HCFC−123及び
/又はHCFC−141bなどの発泡剤を用いて発泡したウレタ
ン発泡断熱材と組み合わせて促進劣化テストを行なった
場合に、該混合樹脂組成物で形成された箱体にクラック
などの劣化を生じ、40重量%を超える場合には樹脂の溶
融粘度が高すぎるために成形加工が困難になったり、樹
脂が軟質になりすぎるために箱体強度が低下するなどの
不都合を生じる。
一方、本発明の混合樹脂組成物に係る熱可塑性ポリエ
ステル系エラストマーとしては、ハード・セグメントが
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ートなどの結晶性又は非晶性ポリエステルで構成され、
ソフト・セグメントが非晶性ポリエステル又はポリエー
テル、ポリカプロラクトンなどからなるブロック共重合
体、例えば商品名:ハイトレル(東レ・デュポン(株)
製)、商品名:ペルプレン(東洋紡績(株)製)、商品
名:グリラックスE(大日本インキ化学工業(株)
製)、商品名:LOMOD(General Electric社製)、商品
名:ARNITEL(AKZO社製)、商品名:RITEFLEX(Celanese/
Hoechst社製)、商品名:PIBIFLEX(Montedison社製)、
商品名:ELASTUF(Goodyear社製)、商品名:ECTAR(East
man社製)などを用いることができる。なお、熱可塑性
のエラストマーとしては、上記本発明に用いるポリエス
テル系のエラストマーの他に、スチレン系、弗素系、塩
化ビニル樹脂系などがあるが、スチレン系はHCFC系の溶
剤に対して耐性がなく、弗素系は耐溶剤性及び耐熱性に
優れるが相溶性が悪く、価格が高く、ABS樹脂等のゴム
補強スチレン系樹脂に配合した場合に成形性に劣るなど
の難点があり、塩化ビニル樹脂系は耐熱性が不十分で、
ABS樹脂等のゴム補強スチレン系樹脂との配合工程や箱
体への成形工程で特性劣化を起こすなど、いずれも難点
があり、ABS樹脂等のゴム補強スチレン系樹脂に対する
特性改良効果は得られない。
本発明の樹脂組成物において、このような熱可塑性ポ
リエステル系エラストマーの配合量は、5〜40重量%と
する。この配合量が5重量%未満では配合の効果が得ら
れず、HCFCを発泡剤とするウレタン断熱材を用いた場
合、内箱にクラックなどの破壊現象が生ずる。また、40
重量%を超えると配合したゴム補強スチレン系樹脂の剛
性が低下し、断熱用箱体組立時の作業性を低下させた
り、箱体強度を低下させる欠点がある。
このような本発明の混合樹脂組成物の製造方法には特
に制限はなく、一般には、前述のゴム補強スチレン系樹
脂に所定量の熱可塑性ポリエステル系エラストマーを添
加して混合することにより容易に調製される。
[作用] 本発明に使用される熱可塑性ポリエステル系エラスト
マーは公知の材料であり、HCFC−123及びHCFC−141bを
吸収して膨潤する。一方、コイル補強スチレン系樹脂の
耐溶剤性は、構成成分のアクリロニトリルの共重合比率
によって大きく変化し、スチレン100重量部に対して、
アクリロニトリルが40重量部以下の場合にはHCFC−123
に溶解(無制限膨潤)し、HCFC−141bに対して膨潤す
る。このように、熱可塑性ポリエステル系エラストマー
及びゴム補強スチレン系樹脂それぞれ単独では、HCFC−
123やHCFC−141bに対する耐溶剤性は必ずしも好ましい
ものではないが、本発明者らは、上記両樹脂を請求の範
囲に示した配合割合でブレンドした混合樹脂を用いてシ
ートを成形し、これとHCFC−123及びHCFC−141bの内の
少なくとも1種を発泡剤とするウレタン発泡断熱材と接
する状態で高温と低温条件に繰り返し保持する試験(ヒ
ートサイクルテスト)を行なったところ、上記ウレタン
発泡断熱材と接する上記シートにクラック等の劣化が生
じないことを見い出し、本発明に到ったものである。
また、熱可塑性ポリエステル系エラストマーは、シー
ト押出成形加工とシート真空成形における成形加工温度
範囲がABS樹脂等のゴム補強スチレン系樹脂と近く、100
℃以上の高温での引張挙動において、幅広い範囲で安定
した引張強度と伸び特性を示すことから、ゴム補強スチ
レン系樹脂に配合してもゴム補強スチレン系樹脂の優れ
た真空成形性を損なうことがなく、上記箱体の成形加工
が可能となる。しかも、熱可塑性ポリエステル系エラス
トマーは、色が乳白色であるため、ゴム補強スチレン系
樹脂に配合してもゴム補強スチレン系樹脂の着色性を阻
害することなく、ゴム補強スチレン系樹脂に匹敵する着
色性が得られる。更に、熱可塑性ポリエステル系エラス
トマーは衝撃強度、耐寒性に優れることから、熱可塑性
ポリエステル系エラストマーを配合した本発明の樹脂組
成物は、優れた衝撃強度を示す。このように、本発明の
混合樹脂を箱体に用いることにより、HCFC−123及び/
又はHCFC−141bを発泡剤としたウレタン発泡断熱材と接
する用途に対して樹脂が劣化せず、成形加工性、外観意
匠性に優れた断熱用箱体を提供することができる。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基いてより具体的に説明す
る。
なお、実施例及び比較例におけるヒートサイクル性は
以下の方法で評価した。まず、所望のゴム補強スチレン
系樹脂を公知の方法である押出機或いはバンバリーミキ
サーを用いて混練した後、コートハンガーダイを有する
押出機によりシートを成形し、これを真空成形して厚み
約1mmの成形品を得た。この真空成形シートを適当な大
きさに切断した後、外枠が金属で作られた開口200mm×1
00mm、深さ200mmの弁当箱状容器の上面に固定した後、
この1面が樹脂製シート、他の5面が金属で形成されて
いる中空容器の中空部に発泡ウレタン原料を注入発泡さ
せた。発泡操作後60℃で30分キュアリングを行なった
後、−10℃で12時間放置後+50℃に12時間放置する操作
を7回繰り返すヒートサイクル試験を行なって試験終了
後の樹脂製シートの表面状態を観察した。なお、発泡ポ
リウレタン原料は東洋ゴム(株)製「#1903−25」発泡
ポリウレタン原料を用いたが、この原料のうち、フロン
についてのみHCFC−123或いはHCFC−141bに代替した。
また、押出シートの外観は色調と表面光沢を評価して断
熱用箱体としての外観意匠性から判断し、押出シートの
強度はシートの引張強度、曲げ弾性率、表面剛性を評価
して断熱用箱体に組み込んだ場合の断熱用箱体の強度及
び樹脂製内箱表面の傷つき易さを考慮して判定した。
実施例1 ゴム補強スチレン系樹脂としてABS樹脂のEX200(商品
名:宇部サイコン(株)製)を使用し、熱可塑性ポリエ
ステル系エラストマーとしてペルプレンP153D(商品
名:東洋紡績(株)製)を使用した。上記ABS樹脂ペレ
ットにペルプレンP153Dペレットを表1に示す配合量と
なるように配合し、公知の方法である混練押出機を用い
て溶融混合しペレットとした。この混合樹脂ペレットを
用いて前記した方法によりシートを成形して評価を行な
い、表1の結果を得た。
実施例2 熱可塑性ポリエステル系エラストマーとして、ペルプ
レンS3001(商品名:東洋紡績(株)製)を使用したこ
と以外は、実施例1と同様に行なって、表1の結果を得
た。
実施例3 熱可塑性ポリエステル系エラストマーとして、ペルプ
レンP55B(商品名:東洋紡績(株)製)を使用したこと
以外は、実施例1と同様に行なって、表1の結果を得
た。
実施例4 熱可塑性ポリエステル系エラストマーとして、ハイト
レル5557(商品名:東レ・デュポン(株)製)を使用し
たこと以外は、実施例1と同様に行なって、表1の結果
を得た。
実施例5 熱可塑性ポリエステル系エラストマーとしてハイトレ
ル5557(商品名:東レ・デュポン(株)製)を用い、ゴ
ム補強スチレン系樹脂としてAAS樹脂のMD120(商品名:
宇部サイコン(株)製)、AES樹脂のUB−600(商品名:
住友化学工業(株)製)又はABS樹脂EX200の100重量部
に対してMD120を20重量部混合した樹脂を用いて表2に
示す配合量となるように配合し、実施例1と同様の評価
試験を行ない、表2の結果を得た。
比較例1 比較のため、熱可塑性ポリエステル系エラストマーを
用いず、従来の押出成形用ABS樹脂であるGSM、GSE、EX2
00、EX201、EX245(いずれも宇部サイコン(株)製)ペ
レットのみを用いて実施例1と同様に評価し、表3の結
果を得た。
表3より、いずれのABS樹脂の場合も、HCFC−123、HC
FC−141bを発泡剤に用いたヒートサイクルテストにおい
て、樹脂に外観不良(白化現象)又は割れ(クラック)
等の劣化が起こり、断熱用箱体に用いる内箱用材料とし
て不適であることが明らかである。
比較例2 熱可塑性ポリエステル系エラストマーの配合割合を表
4に示す割合としたこと以外は、各々、実施例1〜3と
同様に評価して、表4の結果を得た。
表4より明らかなように、熱可塑性ポリエステル系エ
ラストマーの配合量が多過ぎると、押出シートの強度が
低いために本発明の目的であるウレタン断熱材と接触す
る箱体用途に対して不適当である。
以上の結果から明らかなように、本発明の実施例に使
用した混合樹脂組成物を用いることにより、所期目的を
達成することができた。
なお、上記実施例において、若干の白化現象が見られ
る場合があるが、十分に実用に供し得る程度のものであ
る。
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明の混合樹脂組成物によれ
ば、HCFC−123及び/又はHCFC−141bを発泡剤としたウ
レタン発泡断熱材と接する箱体として、強度や外観意匠
性に優れた断熱用箱体を製造することができる。しか
も、本発明の混合樹脂組成物による樹脂製箱体は、いず
れも従来の製造設備を用いて製造できるため工業的に極
めて有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 51/00 - 51/08 C08L 55/02 C08L 67/00 - 67/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフロロエタン
    及び/又は1,1−ジクロロ−1−フロロエタンを発泡剤
    とするウレタン発泡断熱材に接する構造材料製造用混合
    樹脂組成物であって、粒子状に分散したゴム質重合体
    と、該ゴム質重合体粒子に対してその一部が化学的に結
    合したガラス状重合体とで構成されるゴム補強スチレン
    系樹脂に、熱可塑性ポリエステル系エラストマーを混合
    してなり、該熱可塑性ポリエステル系エラストマーの含
    有量が5〜40重量%であることを特徴とする混合樹脂組
    成物。
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