JP2903928B2 - 炊飯器及びその予熱制御方法 - Google Patents

炊飯器及びその予熱制御方法

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JP2903928B2
JP2903928B2 JP4385193A JP4385193A JP2903928B2 JP 2903928 B2 JP2903928 B2 JP 2903928B2 JP 4385193 A JP4385193 A JP 4385193A JP 4385193 A JP4385193 A JP 4385193A JP 2903928 B2 JP2903928 B2 JP 2903928B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、予熱動作を適切に自
動制御する炊飯器及びその予熱制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】始めに炊飯器の予熱動作について説明す
る。一般的においしくご飯を炊くには、本格的な加熱に
先だち生米に水を十分に吸水させておくことが必要であ
る。例えば、含水率が15%前後の生米を水に十分に浸
しておくと、米の銘柄,水温などにより若干異なるが、
約30%の飽和含水率となる。そして、このように浸漬
された生米は熱の伝導が良好になり、芯の無いおいしい
ご飯に炊き上げることができる。反対に十分吸水してい
ない生米を加熱すると、米粒表層部の糊化のみが急速に
進み、その結果糊化層により米粒中心部への水の浸透が
妨げられ、中心部の糊化が不十分な、いわゆる芯のある
ご飯が炊き上がってしまう。
【0003】このため、洗米から炊飯まで時間がある場
合には、洗米後、加水してそのまま一定時間放置し、十
分に浸漬しておいてから炊飯を行えば良く、この浸漬に
必要な時間(浸漬時間)は、夏のように水温が高い季節
でも最低30分、冬のように水温が低い季節では1時間
以上となる。
【0004】然しながら米の吸水速度は水温が高いほど
早いので、この原理を使って浸漬時間を省略して洗米直
後から炊飯を行う炊飯器が現在では主流となっている。
例えば特公昭59−24815号公報に開示された先行
技術のように、炊飯の加熱工程の初期において予熱動作
を行わせ、それから本格的な加熱に入り、沸騰,ドライ
アップ,蒸らしの各段階を経て炊き上げを行うものがあ
る。ここで言う予熱動作とは、内釜内の水温を米粒の糊
化が始まる直前の温度(例えば40°C〜50°C)に
一定時間維持することで、短時間で米粒に十分な吸水を
行わせる動作を言う。
【0005】また、予熱動作の制御方法としては、特公
昭63−46684号公報に開示された先行技術のよう
に、炊飯量に応じて予熱動作時間を調整したり、実公昭
60−37055号公報に開示された先行技術のよう
に、外気温に応じて予熱時の通算消費電力を調整した
り、特開平3−30731号公報に開示された先行技術
のように、複数の予熱時間を選択する選択スイッチを設
け、状況に応じた予熱時間を選択する等の制御方法があ
る。
【0006】また、洗米直後に浸漬時間を省略して炊飯
を開始する場合には予熱動作は必要であるが、十分浸漬
された後に炊飯を行う場合には予熱動作は必要なく、従
って特開昭61−37124号公報に開示された先行技
術では、予熱動作の要・不要を使用者が選択キーで選択
できるようになっている。
【0007】さらに、特開昭60−88516号公報に
開示された先行技術では、電源投入時の水温の高低を検
出し、水温が低い場合にのみ予熱動作を自動的に行わせ
るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の炊
飯器では予熱動作が行えるものであっても、予熱動作を
行うか否か、あるいは予熱時間の決定などを使用者の判
断でキー入力により行わせるものが殆どであり、手間が
かかると共に予熱動作が必要か否かの判断が難しいとい
う問題がある。
【0009】例えば、使用者が炊飯スタートキーを1度
だけ押した場合には自動的に一定時間の予熱動作を行
い、炊飯スタートキーを2度押しした場合には予熱動作
は省略されて直接炊飯段階に移行する動作を行い、この
ようにして頻度の高い洗米直後に炊飯を開始する場合の
動作の方を省力化するものがあるが、実際の炊飯におい
ては予熱動作を必要としないケースもかなり有るため、
この操作が煩わしい。
【0010】また、予熱動作は上述のように加熱工程の
途中で水温を一定時間の間40°C〜50°Cに維持す
る動作であるため、その必要がないのに予熱動作に入っ
てしまうと炊飯に要する時間が不必要に長くなる。この
ため、予熱動作の要・不要が正確に判断される必要があ
る。
【0011】さらに、水温の高低で予熱動作の要・不要
を自動制御する上述の先行技術では、予約炊飯などによ
る予備浸漬された時間を考慮できないため制御方法とし
て十分でない等の問題点があった。
【0012】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたものであり、通常の炊飯操作で自動的に浸漬条
件に見合った予熱制御が行え、おいしいご飯を炊くこと
ができる炊飯器を得ることを目的としており、さらに適
切な予熱条件の設定が可能な炊飯器の予熱制御方法を提
供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる炊飯器
は、炊飯器本体内に収納され米および水が一緒に入れら
れる内釜、 この内釜を加熱する加熱手段、 前記内釜が前
記炊飯器本体内に収納されたか否かを検出する内釜検出
手段、 この内釜検出手段からの情報により前記内釜が前
記炊飯器本体内に収納されてから炊飯を開始する操作が
行われるまでの時間を前記内釜内で米が水に浸漬されて
いる浸漬時間として計測する浸漬時間計測手段、 この浸
漬時間計測手段からの情報に基づいて前記加熱手段を制
御する加熱制御手段を備えたことを特徴とする
【0014】また、炊飯器本体内に収納され米および水
が一緒に入れられる内釜、 この内釜を加熱する加熱手
段、 前記内釜が前記炊飯器本体内に収納されたか否かを
検出する内釜検出手段、 この内釜検出手段からの情報に
より前記内釜が前記炊飯器本体内に収納されてから炊飯
を開始する操作が行われるまでの時間を前記内釜内で米
が水に浸漬されている浸漬時間として計測する浸漬時間
計測手段、 浸漬中の内釜内の温度を浸漬温度として検出
する浸漬温度検出手段、 前記浸漬時間計測手段からの情
報と前記浸漬温度検出手段からの情報とに基づいて前記
加熱手段を制御する加熱制御手段を備えたことを特徴と
する
【0015】また、炊飯器本体の外蓋の開閉状態を検知
する外蓋検知手段を備え、浸漬時間計測手段は、内釜が
炊飯器本体内に収納されて且つ前記外蓋が閉じられてか
ら炊飯を開始する操作が行われるまでの時間を浸漬時間
として計測することを特徴とする。
【0016】また加熱制御手段は、米粒の糊化温度以下
の所定温度を所定時間維持する予熱動作を行う予熱有モ
ードと、予熱動作を行わない予熱無モードとを備え、浸
漬時間計測手段により計測された浸漬時間の長さに応じ
て、前記予熱有モードまたは予熱無モードのどちらかを
選択して行うことを特徴とする
【0017】また、加熱制御手段による制御中に米粒の
糊化温度以下の所定温度を所定時間維持する予熱工程を
設け、前記加熱制御手段は、浸漬時間計測手段により計
測された浸漬時間の長さに応じて予熱時間を調節するこ
とを特徴とする
【0018】また、加熱制御手段による制御中に米粒の
糊化温度以下の所定温度を所定時間維持する予熱工程を
設け、前記加熱制御手段は、浸漬時間計測手段により計
測された浸漬時間の長さと浸漬温度検出手段により検出
された浸漬温度に応じて予熱時間を調節することを特徴
とする。
【0019】また予熱有モードが選択された場合これを
表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
【0020】さらに予熱有モードが選択された場合でも
これを手動によりキャンセルする手段を備えたことを特
徴とする。
【0021】
【作用】この発明においては、炊飯が開始される前の内
釜が本体内にセットされた状態を浸漬開始と判定し、判
定された後の経過時間を計測する。そしてこの計測結果
に基づいて加熱体の加熱条件を制御し、また浸漬中の内
釜温度からも加熱条件を制御することとしたので、通常
の炊飯操作だけで予熱動作の制御を自動的に適切に行う
ことが可能となる。
【0022】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明による炊飯器の実施例1を
示すブロック図である。図1において、1は炊飯器本
体、2は本体1の内側に着脱自在に収納される内釜、3
は内釜2を底部から加熱するための加熱体、4は本体1
の底面に設けられ内釜2の有無を検出する内釜検出器、
5は浸漬有無判定手段で、内釜検出器4からの検出信号
を入力して内釜2が本体1にセットされた時を浸漬開始
と判定する。6は浸漬時間計測手段で、浸漬有無判定手
段5からの出力に基づき浸漬が行われている時間を計測
する。7は加熱制御手段で、浸漬時間計測手段6の計測
結果に基づき予熱動作条件を制御する。
【0023】図2は、上述の実施例1の炊飯器の具体的
構成の一例を示す断面図である。図2において、図1と
同一符号は同一または相当部分を示し、8は内釜2内に
加水された水で、米9の量に見合ってその水量が定めら
れる。10は本体1の中に配置された外釜で、内釜2は
この外釜10の中に収納される。11は底センサで、外
釜10の底面中央部に上下動可能な状態に配置され内釜
2の底面へ当接している。また、図2では省略している
が、この底センサ11にはスイッチからなる内釜2の有
無を検出する内釜検出器4と、内釜2の温度を検出する
温度検出器12とを内蔵している。13は本体1の正面
に設けられた操作パネル、14は本体1の下部に配設さ
れた制御装置、15は本体1の上面を開閉自在に覆うフ
タ体である。なお、この炊飯器にはリング状のシーズヒ
ータが加熱体3として用いられている。
【0024】図3は、実施例1の電気回路の一例を示す
接続図である。図において、図1,図2と同一符号は同
一または相当部分を示し、16は制御装置14内のマイ
クロコンピュータであり、CPU17、メモリ18、入
力回路19、出力回路20を包含する。21は温度検出
器12に直列に接続されている抵抗、22は温度検出器
12からの出力をディジタル値に変換するA/D変換器
であり、その出力は入力回路19に与えられる。23は
操作パネル13上に設けられた炊飯スタートキーで、抵
抗24が直列に接続されている。25は内釜検出器4と
直列に接続された抵抗であり、これら炊飯スタートキー
23、内釜検出器4からの信号も入力回路19に与えら
れている。
【0025】加熱制御手段7は、加熱体3と直列な双方
向サイリスタ26、そのゲート電源27、ホトカプラ2
8、制御トランジスタ29及び抵抗30,31,32で
構成され、トランジスタ29は抵抗30を介して出力回
路20に接続されている。33は加熱用交流電源(商用
電源)である。
【0026】また、図4は内釜2内の水8と米9の温度
変化を示す図、図5はマイクロコンピュータ16のメモ
リ18に記憶されたサブプログラムのフローチャートで
ある。なお、図3に示す電気回路は、通常コンセントに
接続することで加熱用交流電源33が供給され動作する
が、コンセントに接続されてない時には、図示していな
いバッテリーでマイクロコンピュータ16が動作するよ
うに構成されている。
【0027】次に実施例1の動作を図面を参照しながら
説明する。炊飯スタートキー23が操作されてから炊飯
が開始される前までの通常の準備動作を整理すると、以
下の(1)→(2)→(3)のようになる。すなわち、 (1).本体1の中に、空の内釜2が収納されフタ体1
5が閉まった状態にある。 (2).この状態からフタ体15を開け、内釜2を取り
出し、この内釜2の中に米9を計量して入れ、シンクへ
移動し洗米して所望量の水8を入れる。 (3).その後、内釜2を本体1に戻し、フタ体15を
閉める。 然しながら上述の(2)および(2)と(3)の間の動
作は、使用者の習慣や食事までの時間の長さにより、下
記のようにいく通りかのパターンが存在する。すなわ
ち、 (ア).加水量調節後すぐ内釜2を本体1に戻す。フタ
体15は通常すぐ閉められる場合。 (イ).加水量調節後内釜2をすぐには本体1に戻さ
ず、外で浸漬が行われる場合。 (ウ).洗米後、米9をザルに上げしばらく置いてお
き、その後に加水量調節が行われる場合。 なお、(ア)のパターンが最も一般的と言える。
【0028】また、上述の(3)以降の動作も下記のよ
うにいく通りかのパターンが存在する。すなわち、 (a).その後すぐに炊飯を開始する場合。 (b).しばらく放置して浸漬を行ってから炊飯を開始
する場合。 (c).予約炊飯をセットし、セットした時間に炊飯を
開始する場合。 また、(b)の場合には、浸漬中に中身の確認のため、
フタ体15が開閉されることが良くあるが、この場合で
も内釜2が外に取り出されることはない。また、いずれ
にしても炊飯が開始されるのは上述の(3)の動作以降
であり、上述の(1)や(2)の動作の段階で炊飯が開
始されることはない。
【0029】以上のような前提から、実施例1では以下
に記載するような動作を行う。すなわち、上述の(a)
のように、すぐに炊飯が開始される場合には、米9へ水
8が十分吸水されていないため、加熱工程において予熱
動作を行わせる。すなわち、図4の実線(h1)に示す
ように、内釜2内の温度が50°C前後に到達した段階
で加熱量を調節し、一定時間この温度を維持して短時間
に米9に吸水を行わせ、次に本格的な加熱に移り、加熱
量を調節して100°Cまで昇温させて炊飯を行い、お
いしいご飯を炊き上げるように動作する。
【0030】また、上述の(b)のように、しばらく浸
漬させてから炊飯が開始される場合は、浸漬時間および
水温が条件に合っていれば、米9は既に十分吸水してい
るため、図4の一点鎖線(h2)に示すように、予熱動
作を省略した加熱が行われる。
【0031】さらに、上述の(c)のように、予約炊飯
キーと内蔵タイマー(図示せず)を使って予約炊飯が行
われる場合には、セットされた予約時間が来るまでの間
に米9は十分浸漬されるため、図4の一点鎖線(h2)
に示すように、予熱動作を省略した加熱が行われる。
【0032】次に、図5に示す浸漬判定プログラム34
の動作を説明する。このプログラムは炊飯が開始される
までの動作を制御するサブプログラムであり、図におい
て、35〜43はそれぞれ各ステップを示す。始めにス
テップ35で浸漬有無判定動作が行われる。すなわち、
内釜検出器4からの信号は入力回路19を経由してCP
U17に入力されており、ステップ35で内釜2が無か
ら有に変化した場合、すなわち、内釜2が本体1に収納
されたことが検出された場合、次のステップ36へ進
む。また、ステップ35で内釜2が無の状態のまま変化
しない場合、ステップ35を繰り返すことになる。
【0033】次のステップ36〜ステップ39では浸漬
時間計測動作が行われる。すなわち、ステップ36で
は、CPU17内のタイマにより浸漬時間t0 の計測が
開始され、次のステップ38では炊飯スタートキー23
が操作されたか否かが判定され、炊飯スタートキー23
が操作された場合には、次のステップ39へ進み、浸漬
時間t0 の計測を終了する。また、ステップ38で炊飯
スタートキー23が操作されない場合はステップ35へ
戻り、ステップ37へ移って浸漬時間t0 がt0 =0か
否か、すなわち浸漬中か否かが判定され、浸漬中ならば
ステップ38へ進み、t0 =0で未だ浸漬が開始されて
いなければステップ35へ戻る。
【0034】以上の浸漬有無判定動作と浸漬時間計測動
作とを整理すると次のようになる。すなわち、内釜2に
水8と米9が入っていようがいまいが、内釜2が本体1
に収納されると浸漬が開始されたと判定し、浸漬時間t
0 のカウントを開始する。ここで、もし内釜2内が空な
らば、炊飯スタートキー23が操作される前に再び本体
1から取り出され、水8と米9とが入れられてから再収
納される筈であり、従って内釜2が取り出された時点で
今まで計測した浸漬時間t0 はクリアにされ、すなわち
カウンタがリセットされてステップ36で新たに浸漬時
間t0 の計測を再スタートする。また浸漬開始後、炊飯
スタートキー23が操作される前に、例えば中身を確認
するため、フタ体15が開閉されることがあるが、この
ときは内釜2を一緒に取り出すことはないので、浸漬時
間t0 のカウントはそのまま続行される。このように、
内釜2が本体1内に収納されてから炊飯スタートキー2
3が操作される直前の時間までが浸漬時間t0 として計
測されることになり、このときには内釜2内には当然水
8と米9が入っているため、実質上の浸漬時間、すなわ
ち米9が水8に浸漬されている時間が判ることになる。
【0035】次に、ステップ40〜ステップ43の加熱
制御動作について説明する。ステップ40ではこの炊飯
動作が予約炊飯か否か判定される。そして、予約炊飯で
なく、すぐに炊飯が開始される場合には、次のステップ
41へ進み、浸漬時間t0 が予め設定されている時間定
数T1 と比較される。この時間定数T1 は浸漬に必要な
最小限の時間であり、例えばT1 =1時間と定められ
る。そして、このステップ41でt0 ≧T1 、すなわち
0 が1時間以上だった場合には必要な浸漬が行われた
と判定され、次のステップ42に進み予熱動作を省略す
る予熱無モードが選択されて直接炊飯が開始される。
【0036】また、ステップ41でt0 <T1 であれ
ば、t0 が1時間に満たないためステップ43へ進み、
予熱動作を実行するため予熱有モードが選択される。さ
らに、ステップ40で予約炊飯と判定された場合には、
ステップ42へ進み、予熱動作が省略される。これは予
約炊飯の場合、炊飯が開始されるのが1時間以上先のた
め、この間に確実に浸漬が行われ、予熱動作を必要とし
ないためである。以上で浸漬判定サブプログラム34を
終了し、予熱有モードが選択されている場合には予熱動
作を含めた炊飯を行う加熱工程サブプログラム(図示せ
ず)に移り、加熱制御手段7により加熱体3が制御さ
れ、内釜2の温度がこのプログラムに従って100°C
に加熱されるが、このときの動作は従来と同様である。
【0037】実施例2.上記実施例1では、浸漬時間t
0 と時間定数T1 の大小関係で予熱動作を行うか否かを
決定していたが、浸漬時間t0 の長さに反比例させ、内
釜2の水温を40°C〜50°Cに維持する予熱時間の
長さを調節するようにしても良い。但し、この場合でも
浸漬時間t0 が、ある時間定数より大きいときは予熱動
作を省略するように制御することが望ましい。
【0038】実施例3.上述のように、米9の吸水速度
は水温に比例して早くなるため、浸漬中の水温により予
熱動作時間の長さを調節するようにしてもよい。この場
合、浸漬中の内釜2内の水温は温度検出器12で測定で
きるため、この浸漬温度と浸漬時間の両検出信号を利用
して予熱動作の必要の有無を判定し、あるいは予熱動作
時間の長さを調節する制御を行っても良い。
【0039】実施例4.また予熱動作の有無により、炊
飯時間が異なるため、炊飯スタートキー23を操作した
とき、予熱動作を伴う炊飯が実行されるのであるか、予
熱動作は伴わずすぐ炊飯が実行されるのであるかを、ラ
ンプ等で表示するように構成すれば、炊飯完了時刻の目
安がつき使用者に便利になる。
【0040】実施例5.上述の実施例1〜実施例4によ
れば、予熱動作が必要か否かが自動判定され、必要な場
合には予熱動作が自動的に行われ、使用者の操作の手間
を省くことができるが、炊き上がったご飯の味を少々落
としてでもすぐ炊き上げたい場合がある。そのため、従
来の装置と同様の予熱動作選択キーを設け、手動による
選択も行える装置としても良い。
【0041】実施例6.また、上述のように浸漬有無の
判定は、内釜検出器4のみで行うことができるが、さら
に確実に炊飯器内で浸漬が行われているか否かを確認す
るため、フタ体15の開閉状態を検出する検出器を設
け、内釜2が本体1内に収納され、且つフタ体15が閉
められた状態を浸漬開始と判定する構成としても良い。
【0042】なお、この発明は米の炊飯以外の他のもの
の加熱制御に広く応用できることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、内釜内
の米の浸漬を自動的に判定し、この判定に基づいて適切
熱動作が自動的に行われるように構成したので、特
別な操作を一切必要とせず、吸水が十分に施されたおい
しいご飯を炊くことができる。
【0044】また、浸漬時間もしくは浸漬温度により適
切な予熱動作時間を自動的に設定することができるよう
になるため、炊飯所要時間を無駄に長くすることなく、
おいしいご飯を炊くことができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の炊飯器の実施例を示すブロック図で
ある。
【図2】実施例の炊飯器の具体的構成の一例を示す断面
図である。
【図3】実施例の電気回路の一例を示す接続図である。
【図4】予熱動作を説明するための内釜の温度変化を示
す図である。
【図5】実施例における動作プログラムの一例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 本体 2 内釜 3 加熱体 4 内釜検出器 12 温度検出器 15 フタ体

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯器本体内に収納され米および水が一
    緒に入れられる内釜、 この内釜を加熱する加熱手段、 前記内釜が前記炊飯器本体内に収納されたか否かを検出
    する内釜検出手段、 この内釜検出手段からの情報により前記内釜が前記炊飯
    器本体内に収納されてから炊飯を開始する操作が行われ
    るまでの時間を前記内釜内で米が水に浸漬されている浸
    漬時間として計測する浸漬時間計測手段、 この浸漬時間計測手段からの情報に基づいて前記加熱
    段を制御する加熱制御手段を備えたことを特徴とする炊
    飯器。
  2. 【請求項2】 炊飯器本体内に収納され米および水が一
    緒に入れられる内釜、 この内釜を加熱する加熱手段、 前記内釜が前記炊飯器本体内に収納されたか否かを検出
    する内釜検出手段、 この内釜検出手段からの情報により前記内釜が前記炊飯
    器本体内に収納されてから炊飯を開始する操作が行われ
    るまでの時間を前記内釜内で米が水に浸漬されている浸
    漬時間として計測する浸漬時間計測手段、 浸漬中の内釜内の温度を浸漬温度として検出する浸漬温
    度検出手段、 この浸漬時間計測手段からの情報と前記浸漬温度検出手
    段からの情報とに基づいて前記加熱手段を制御する加熱
    制御手段を備えたことを特徴とする炊飯器。
  3. 【請求項3】 炊飯器本体の外蓋の開閉状態を検知する
    外蓋検知手段を備え、 浸漬時間計測手段は、内釜が炊飯器本体内に収納されて
    且つ前記外蓋が閉じられてから炊飯を開始する操作が行
    われるまでの時間を浸漬時間として計測することを特徴
    とする請求項第1または請求項2記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 加熱制御手段は、米粒の糊化温度以下の
    所定温度を所定時間維持する予熱動作を行予熱有モー
    ドと、予熱動作を行わない予熱無モードとを備え、浸漬
    時間計測手段により計測された浸漬時間の長さに応じ
    て、前記予熱有モードまたは前記予熱無モードのどちら
    かを選択して行うことを特徴とする請求項1記載の炊飯
  5. 【請求項5】 加熱制御手段による制御中に米粒の糊化
    温度以下の所定温度を所定時間維持する予熱工程を設
    け、前記加熱制御手段は、浸漬時間計測手段により計測
    された浸漬時間の長さに応じて予熱時間を調節すること
    を特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  6. 【請求項6】 加熱制御手段による制御中に米粒の糊化
    温度以下の所定温度を所定時間維持する予熱工程を設
    け、前記加熱制御手段は、浸漬時間計測手段により計測
    された浸漬時間の長さと浸漬温度検出手段により検出さ
    れた浸漬温度に応じて予熱時間を調節することを特徴と
    する請求項2記載の炊飯器
  7. 【請求項7】 熱有モードが選択された場合これを表
    示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項記載
    の炊飯器。
  8. 【請求項8】 熱有モードが選択された場合でもこれ
    を手動によりキャンセルする手段を備えたことを特徴と
    する請求項記載の炊飯器。
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