JP2903714B2 - 積層型感光体 - Google Patents

積層型感光体

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JP2903714B2
JP2903714B2 JP40791690A JP40791690A JP2903714B2 JP 2903714 B2 JP2903714 B2 JP 2903714B2 JP 40791690 A JP40791690 A JP 40791690A JP 40791690 A JP40791690 A JP 40791690A JP 2903714 B2 JP2903714 B2 JP 2903714B2
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秀昭 植田
重明 徳竹
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、導電性支持体上に少
なくとも電荷発生層と電荷輸送層とが設けられてなる積
層型感光体に係り、具体的には、その電荷輸送層の繰り
返し特性,寿命を改善したことを特徴とする積層型感光
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真の方式としては、感光体
の感光層表面に帯電、露光を行って静電潜像を形成し、
これを現像剤で現像して可視化させ、この可視像をその
まま直接感光体上に定着させて複写像を得る直接方式、
また感光体上の可視像を紙などの転写紙上に転写し、そ
の転写像を定着させて複写像を得る粉像転写方式あるい
は感光体上の静電潜像を転写紙上に転写し、転写紙上の
静電潜像を現像・定着する潜像転写方式等が知られてい
る。
【0003】ここで、従来においては、このような電子
写真に使用する感光体の感光層を形成する光導電性材料
として、セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機系
光導電性材料を用いることが知られている。これらの光
導電性材料は、暗所で適当な電位に帯電できること、暗
所で電荷の散逸が少ないこと、あるいは光照射によって
速やかに電荷を散逸できることなどの数多くの利点をも
っている反面、次ような各種の欠点を有している。例え
ば、セレン系感光体では、製造コストが高く、また熱や
機械的な衝撃に弱いため取り扱いに注意を要する。ま
た、硫化カドミウム系感光体では、多湿の環境下で安定
した感度が得られない点や、増感剤として添加した色素
がコロナ帯電による帯電劣化や露光による光退色を生じ
るため長期にわたって安定した特性を与えることができ
ない欠点を有している。
【0004】また、従来においては、ポリビニルカルバ
ゾールをはじめとする各種の有機光導電性ポリマーを感
光層の形成に用いることも検討されてきた。これらのポ
リマーは、前述の無機系光導電性材料に比べて成膜性、
軽量性などの点で優れているが、未だ十分な感度、耐久
性および環境変化による安定性の点で無機系光導電性材
料に比べ劣るという欠点があった。
【0005】そこで、これらの感光体における上記のよ
うな欠点を解決するため、近年において種々の研究開発
が行われ、感光層における電荷の発生と電荷の輸送とい
う機能を分離させ、アルミニウムや銅等の導電性支持体
上に、電荷発生層と電荷輸送層とを積層してなる機能分
離型の積層感光体が提案されるようになった。このよう
な機能分離型の積層感光体は、一般に塗工によって生産
することができ、極めて生産性が高く、製造コストを安
価にできるとともに、その電荷発生材料として適当な物
質を選択することによって、感光波長域を自由にコント
ロールできる等の利点があるため、近年広く利用される
ようになった。
【0006】このような積層感光体においても、電荷保
持性、高感度、繰り返し安定性、耐絶縁破壊性、耐摩耗
性、耐久性、耐湿性、転写性、クリーニング性、保存安
定性等の感光体としての基本的な条件を満足することが
必要であり、また、近年においては、このような感光体
をレーザープリンター等にも用いるようになり、このた
め、より高い画像信頼性や繰り返し安定性が要求される
ようになった。そこで、このような積層感光体において
は、転写の後に感光体表面に残ったトナーをブレード等
で除去する場合における耐久性や、表面の傷や膜厚のむ
ら等による画像への影響を考慮し、通常は、電荷輸送層
を感光体の表面側に設けるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
した積層感光体においても、感光体における膜厚のむ
ら、感光体表面のクリーニング不良、また湿度やオゾン
による劣化等により、画像上に濃度むら等が発生し、数
百枚連続してコピーを行った場合には、画像に濃淡が生
じたり、画像がぼける等の問題があった。特に、高い画
像信頼性の繰り返し安定性が要求されるレーザープリン
ター等の感光体として使用する場合においては、このよ
うな問題が大きくなり、レーザープリンター等において
も好適に使用できる感光体が要望されるようになった。
ここで上記の問題は、繰り返し使用を行うに従って、電
荷輸送層が、絶えずコロナ放電の雰囲気にさらされてお
り、発生するオゾン等の雰囲気の影響を受け、劣化が進
行する。そこで、これを避けるために、コロナチャージ
ャー付近のオゾン等のガスをよく排気するような機械構
成をとることも行われているが、完全ではない。特に負
帯電の場合は、コロナ放電によって、オゾン、NO2
の活性ガスの発生量が多く、それらの影響を大きく受け
る。そのため、電子供与性の電荷輸送材料や、電荷輸送
層に使用される樹脂は、負帯電で使用される場合劣化が
はげしくなり、画像むらや画像ぼけ等の画像欠陥が発生
し、繰り返し使用時での表面電位の低下および画像濃度
の低下という劣化現象が発生しやすい。また、感光体作
製時の塗布液の状態においても、酸性物質や光の影響に
よって、粘度が上昇したり、黄変したりする劣化現象が
発生する。
【0008】本発明は、上記の点に鑑み、オゾンなどの
酸化による感光体の表面の劣化を防止し、高感度で、繰
り返し特性および経時変化に対して良好な感光体を提供
することを目的とする。本発明の他の目的は、塗液安定
性に優れ、塗工性の良好な光導電性、塗液を塗布するこ
とによって作製される感光体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明において
は、導電性基板上に電荷発生層と電荷輸送層を設けた積
層型感光体において、電荷輸送層が少なくとも、 (A)下記一般式[I]で表せるジスチリル化合物の少
なくとも1つの電荷輸送材料;
【化5】 [式中、Ar1およびAr2はそれぞれ、置換基を有し
てもよいアルキル基またはアリール基を表す;Ar3
は、置換基を有してもよいアルキル基、アラルキル基ま
たはアリール基を表す;R1およびR2は、それぞれ水
素原子、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子
を表す;R3は、水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、エーテル基、チオエーテル基、置換
基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよい
アリール基または置換基を有してもよい複素環基を表
す。] (B)バインダー樹脂、 (C)下記一般式[II]で表せるシリーコーンオイルを
電荷輸送材料に対して0.01wt%〜1wt%;
【化6】 [式中、R4、R5およびR6は、それぞれアルキル
基、アリール基、ハロゲン置換アルキル基、ハロゲン置
換アリール基表わし、nは、1以上の整数を表す。] (D)下記一般式[III]または[IV]で表せるt−ブ
チル化フェノール化合物を電荷輸送材料に対して1wt
%〜30wt%;
【化7】 [式中、X1は独立して水素原子、それぞれ置換基を有
してもよいアルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基
を表し、n1は、0〜4の整数を表す。n1が2以上の
とき、X1は同一であっても異なってもよい。]
【化8】 [式中、X1は一般式[III]で説明したものと同意義
で、n2は0〜3の整数を表す。n2が2以上のときは
X1は同一であっても異なってもよい。Zは−O―、―
S―、―NH―、または―CHR−(Rは水素原子、C
1〜3のアルキル基)を表し、R7は水素原子、ヒドロ
キシル基、アルキル基、アルコキシ基またはアラルキル
基を表し、n3は0〜5の整数を表す。n3が2より大
きいときは、R7は同一であっても異なっていてもよ
い。]を含有することを特徴とする積層型感光体に関す
る。
【0010】本発明は、積層型感光体において上記一般
式[I]で表わされる電荷輸送材料、一般式[II]で表わ
されるシリコーンオイルおよび一般式[III]または
[IV]で表わされるt−ブチル化フェノール化合物とを組
みあわせ、それらをバインダー樹脂中に分散させて電荷
輸送層を構成することにより、塗布液の安定性が改良さ
れ、オゾン等のガスによる酸化がおさえられ、高い画像
安定性と、繰り返し安定性、経時変化の少ない感光体を
提供できる。特に、本発明において使用するt−ブチル
化フェノール化合物にかえ、他の分解剤とを組み合わせ
ても、感光体表面のオゾン等の酸化は有効に防止できな
い。
【0011】一般式[I]中、Ar2およびAr3はそれ
ぞれ、メチル基等のアルキル基またはフェニル基等のア
リール基を表し、これらの基はアルキル基、アルコキシ
基、ヒドロキシ基あるいはハロゲン原子等の置換基を有
していてもよい。Ar4は、メチル基等のアルキル基、
ベンジル基等のアラルキル基またはフェニル基等のアリ
ール基を表し、それらの基はアルキル基、アルコキシ基
あるいはハロゲン原子等の置換基を有していてもよい。
3およびR4はそれぞれ、水素原子、メチル基等のアル
キル基、メトキシ等のアルコキシ基または塩素等のハロ
ゲン原子を表す。R5は水素原子、メチル基あるいはエ
チル基等のアルキル基、メトキシ基等のアルコキシ基、
ベンジル基等のアラルキル基、エテニル基等のアルケニ
ル基またはエチニル基等のアルキニル基、フェニル基あ
るいはナフチル基等のアリール基、チエニル基、フリル
基、ピロール基あるいはピリジル基等の複素環基または
チオフェニル基等のチオエーテル基を表す。一般式[I]
で表わされるジスチリル化合物としては具体的に以下の
ものが挙げられるがこれらに限定,されるものではな
い。
【0012】
【化9】
【0013】
【化10】
【0014】
【化11】
【0015】
【化12】
【0016】
【化13】
【0017】
【化14】
【0018】
【化15】
【0019】
【化16】
【0020】
【化17】
【0021】
【化18】
【0022】一般式[II]:
【化19】
【0023】[式中、R4、R5およびR6はそれぞれアル
キル基、アリール基、ハロゲン置換アルキル基、ハロゲ
ン置換アリール基を表わし、nは1以上の整数を表す]で
表わされるシリコーンオイルとしては、たとえばジブチ
ルシリコーンオイル、フェニルメチルシリコーンオイ
ル、クロロフェニルシリコーンオイル、アルキルシリコ
ーンオイル、フロロシリコーンオイル、メチルスチレン
変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオ
イル、オレフィン変性シリコーンオイル、メチルハイド
ロジェンシリコーンオイルなどが挙げられる。このう
ち、トリフロロアルキル基が導入されたフロロシリコー
ンオイルを含有することが特に効果的で、トリフロロア
ルキル基により、耐溶剤性、耐摩耗性が向上する。シリ
コーンオイルの添加量は、電荷輸送材料に対して0.0
1wt%〜1wt%含有させることが効果的である。より好
ましくは、0.05wt%〜0.5wt%である。0.01wt
%よりも少ないと充分効果が発揮されず、逆に、1wt%
よりも多いと、粘性が下がりすぎて、塗布時のたれやむ
らが発生したり、電荷輸送材料の結晶化を招いたりす
る。
【0024】一般式[III]で表わされるt−ブチル化
フェノール化合物中、X1は独立して水素原子、ヒドロ
キシル基、C1〜C4アルキル基、アルコキシ基であ
り、C1−C4アルキル基はヒドロキシル基、カルボキ
シル基、エステル基等を有していてもよい。n1は0〜5
の整数であり、n1が2以上のとき、X1は同一であって
も異なっていてもよい。
【0025】一般式[IV]中、X1は、上記X1と同意義
で、n2は0〜3の整数である。n2が2以上のとき、X1
は同一であっても異なっていてもよい。Zは−O−、−
S−、−NH−または−CHR−(式中Rは水素原子、
C1〜C3アルキル基)を表わし、R7は水素原子、ヒド
ロキシル基、C1〜C4のアルキル基、アルコキシ基、
またはベンジル等のアラルキル基を表わす。n3は0〜5
の整数を表わし、n3が2以上のとき、R7は同一であっ
ても異なっていてもよい。
【0026】一般式[III]または一般式[IV]で
表されるt−ブチル化フェノール化合物の添加量は、電
荷輸送材料に対して1〜30wt%、好ましくは5〜2
5wt%、より好ましくは10〜20wt%である。添
加量が1wt%より少ないと、感光体の劣化に対して十
分な効果が発揮できないためであり、30wt%より多
いと、感度が悪くなり、また塗布時に、電荷輸送材の結
晶化を招いたりするためである。
【0027】一般式[III]または[IV]で表わされるt
−ブチル化フェノールとしては具体的に以下のものがあ
げられる。
【0028】
【化20】
【0029】
【化21】
【0030】
【化22】
【0031】
【化23】 次に、本発明の電荷輸送層を用い、導電性支持体上に電
荷発生層と電荷輸送層とを積層したこの発明に係る積層
感光体を形成する場合について具体的に説明する。
【0032】ここで、感光体における導電性支持体とし
ては、銅、アルミニウム、銀、鉄、ニッケル等の箔ない
しは板をシート状またはドラム状にしたものや、これら
の金属をプラスチックフィルム等に真空蒸着、無電解メ
ッキ等によって付着させたもの、あるいは導電性ポリマ
ー、酸化インジウム、酸化スズ等の導電性化合物の層を
同じく紙あるいはプラスチックフィルム等の支持体上に
塗布もしくは蒸着によって形成したもの等を使用するこ
とができる。
【0033】そして、このような導電性支持体上に電荷
発生層を形成するにあたっては、電荷発生材料を導電性
支持体上に蒸着やプラズマ重合により、あるいは電荷発
生材料を適当な樹脂を溶解させた溶液中に分散させ、こ
の分散液を導電性支持体上に塗布し、乾燥させて形成す
る。なお、この電荷発生層については、その膜厚が0.
01〜2μm、好ましくは0.1〜1μmになるようにす
る。
【0034】ここで、電荷発生層に用いる電荷発生材料
としては、例えば、ビスアゾ系顔料、トリアリールメタ
ン系染料、チアジン系染料、オキサジン系染料、キサン
テン系染料、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリ
ウム系染料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、インジ
ゴ系顔料、ペリレン系顔料、多環キノン系顔料、ビスベ
ンズイミダゾール系顔料、インダスロン系顔料、スクア
リリウム系顔料、フタロシアニン系顔料等の有機系顔料
および染料や、セレン、セレン−ヒ素、セレン−テル
ル、硫化カドミウム、酸化亜鉛、酸化チタン、アモルフ
ァスシリコン等の無機材料を使用することができる。
また、この電荷発生材料とともに使用する樹脂として
は、例えば、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、
アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、イオン
架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体、ポリアリレート、ポリカー
ボネート、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロー
スエステル、ポリイミド、スチロール樹脂、ボリアセタ
ール樹脂、フェノキシ樹脂等の熱可塑性結着剤、エポキ
シ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、熱
硬化性アクリル樹脂等の熱硬化結着剤、光硬化性樹脂、
ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポ
リビニルアントラセン等の光導電性樹脂を使用すること
ができる。
【0035】そして、上記の電荷発生材料をこれらの樹
脂とともに、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン等のケトン類、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド
類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメ
チルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル
等のエステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロ
ルエチレン、四塩化炭素、トリクロルエチレン等の脂肪
族ハロゲン化炭化水素類あるいはベンゼン、トルエン、
キシレン、リグロイン、モノクロルベンゼン、ジクロル
ベンゼン等の芳香族類等の有機溶剤に分散あるいは溶解
させて調製した感光塗液を、上記の導電性支持体上に塗
布し、乾燥させて電荷発生層を設けるようにする。
【0036】ここで、上記のような塗布液を導電性支持
体上に塗布する方法としては、浸漬コーティング法、ス
プレーコーティング法、スピナーコーティング法、ブレ
ードコーティング法、ローラーコーティング法、ワイヤ
ーバーコーティング法等の色々なコーティング法を用い
ることができる。
【0037】このようにして形成された電荷発生層の上
に電荷輸送層を設けるにあたっては、前記のようなバイ
ンダー樹脂と、一般式[I]で表される電荷輸送材料か
ら選ばれたものおよび前記の一般式[III]または[I
V]で表されるt−ブチル化フェノール化合物および一
般式[II]で表わされるシリコーンオイルを組み合わせ
て上述の適当な溶剤に溶解させ、この塗布液を上記の電
荷発生層の上に塗布し、これを乾燥させるようにする。
この場合、電荷輸送層の膜厚は3〜40μm、好ましく
は5〜25μmとなるように形成する。
【0038】この際、電荷輸送層中の電荷輸送材料の含
有量は、上記結着剤樹脂1重量部に対して0.02〜2
重量部、好ましくは0.5〜1.2重量部となるようにす
る。電荷輸送層にはさらにそれ自体公知の増感剤、増粘
剤、界面活性剤等を添加してもよい。本発明の一般式
[I]の電荷輸送物質を、単独または2種以上混合して使
用しても、本発明の効果を損なわない範囲で他の電荷輸
送材料を混合してもよい。
【0039】また、以上のようにして得られるいずれの
感光体においても、必要に応じて、導電性支持体と感光
層との間に中間層を、また、感光層の表面に表面保護層
を設けることができる。ここで、中間層に使用する材料
としては、ポリイミド、ポリアミド、ニトロセルロー
ス、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール等の
ポリマーをそのまま、あるいはこれに酸化スズや酸化イ
ンジウム等の低抵抗化合物を分散させたものや、酸化ア
ルミニウム、酸化亜鉛、酸化ケイ素等の蒸着膜が適当で
あり、その膜厚が1μm以下になるように形成すること
が望ましい。
【0040】また、表面保護層に用いる材料としては、
アクリル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ウレタン樹脂等のボリマーをそのまま、または酸
化スズや酸化インジウム等の低抵抗化合物を分散させた
もの等が適当である。また、有機プラズマ重合膜を使用
することもでき、この有機プラズマ重合膜には、必要に
応じて酸素、窒素、ハロゲン、周期律表第III族、第V族
の原子を含めることも可能である。
【0041】なお、表保護層は、その膜厚が5μm以下
になっていることが望ましい。以下、実施例を挙げて本
発明を説明するが、実施例中、特に断らない限り、
「部」は「重量部」を表すものとする。
【0042】
【実施例】実施例1 導電性支持体として、外径80mm、長さ350mmのア
ルミニウムのドラムを用いた。そして、下記の構造式:
【化24】 で示すビスアゾ顔料の0.45部とポリエステル樹脂(バ
イロン200東洋紡績社製)70.45部をシクロヘキサ
ノン50部とともにサンドミルにより分散させた。得ら
れたビスアゾ化合物の分散物を、アルミドラム上に乾燥
膜厚が0.3g/m2となるように塗布した後、乾燥させ
た。このようにして得られた電荷発生層の上にジスチリ
ル化合物[1]50部およびポリカーボネート樹脂(パ
ンライトK−1300帝人化成社製)50部およびブチ
ル化フェノール化合物[56]5部、フロロシリコーン
オイル(X−22−819信越化学社製)0.05部を1,
4−ジオキサン400部に溶解した溶液を乾燥膜厚が2
0μmとなるように塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形
成した。 このようにして、2層からなる感光層を有す
る電子写真感光体が得られた。
【0043】実施例2〜5 電荷輸送層に添加されるter−ブチル化フェノール
[56]の添加量を2.5部、7.5部、10部、15
部にかえた以外は実施例1と全く同様にして感光体を作
製した。
【0044】実施例6 下記構造式で示されるビスアゾ顔料の0.45部、ポ
リスチレン樹脂(分子量40,000)0.45部を1,1,
2−トリクロロエタン50部とともにサンドミルにより
分散させた。
【化25】 得られたビスアゾ顔料の分散物をアルミドラム上に乾燥
膜厚が0.3g/m2となるように塗布した後、乾燥させ
た。このようにして得られた電荷発生層の上にジスチリ
ル化合物[3]45部、ポリカーボネート樹脂(ノバレ
ックス7030、三菱化成社製)50部およびter−ブチ
ル化フェノール化合物[59]7.5部、フロロシリコ
ーンオイル(FL−100信越化学社製)0.1部をテト
ラヒドロフラン400部に溶解した溶液を乾燥膜厚が2
0μmとなるように塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形
成した。このようにして、2層からなる感光体を有する
電子写真感光体が得られた。
【0045】実施例7〜10 実施例6において、電荷輸送層に使用するジスチリル
化合物、ter−ブチル化フェノール化合物、シリコーン
オイルを以下の表のものにかえた以外は実施例6と同様
にして感光体を作製した。
【0046】
【表1】
【0047】実施例11 τ型無金属フタロシアニン0.45部、ブチラール樹
脂(B×−1:積水化学工業社製)0.45部をジクロルエ
タン50部とともにサンドミルにより分散させた。得ら
れたフタロシアニン顔料の分散物をアルミドラム上に塗
布後の膜厚が0.2g/m2となるように塗布した後、乾燥
させた。このようにして得られた電荷発生層の上にジス
チリル化合物[15]50部およびポリカーボネート樹脂
(PC−Z;三菱ガス化学社製)50部およびter−ブチル
化フェノール化合物[71]10部、ジメチルシリコーンオ
イル(KF−69、信越化学社製)0.03部をTHF4
00部に溶解させた溶液を乾燥膜厚が20μmとなるよ
うにして、2層からなる感光層を有する電子写真感光体
を得た。
【0048】実施例12〜16 実施例11において、電荷輸送層に使用するジスチリ
ル化合物とter−ブチル化フェノール化合物、シリコー
ンオイルを以下の表のものにかえた以外は、実施例11
と同様にして感光体を作製した。
【0049】
【表2】 表2 ────────────────────────────────── ジスチリル ter-ブチル シリコーンオイル 化合物 化フェノー (信越化学製) 添加量 ル化合物 ────────────────────────────────── 実施例12 [17] [66] メチルハイドロジエ 0.05部 ンシリコーンオイル (KF99) ────────────────────────────────── 実施例13 [20] [67] α-フェニルシリコ 0.1部 ーンオイル(KF54) ────────────────────────────────── 実施例14 [24] [69] α-メチルスチレン 0.05部 変性シリコーンオ イル (KF410) ────────────────────────────────── 実施例15 [28] [72] α-オレフィン変性 0.1部 シリコーンオイル (KF413) ────────────────────────────────── 実施例16 [35] [74] ポリエーテル変性 0.2部 シリコーンオイル (KF995) ──────────────────────────────────
【0050】比較例1〜3 実施例1において、ter−ブチル化フェノール化合物
[56]の添加量を0部、0.2部、20部とすること
以外は実施例1と同様にして感光体を作製した。
【0051】比較例4〜5 実施例1において、シリコーンオイルの添加量を0
部、0.7部とすること以外は、実施例1と同様にして
感光体を作製した。
【0052】比較例6〜11 実施例11において、ter−ブチル化フェノール化合
物[71]のかわりに表3の化合物を添加すること以外
は実施例1と同様にして感光体を作製した。
【0053】
【表3】 表3 ─────────────────────────── 化 合 物 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例6 N-フェニル-β-ナフチルアミン 比較例7 6-エトキシ2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノ リン 比較例8 トリ-ノリルフェニル-ファスファイト 比較例9 2-ヒドロキシ-n-オクトキシベンゾフェノン 比較例10 2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニル)ベンゾト リアゾール 比較例11 ビス-[2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジニル) セバケート −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0054】得られた感光体を市販の電子写真複写機
(ミノルタカメラ社製EP−470Z)を用い、−6KV
でコロナ帯電させた時の初期表面電位Vo(V)および、
初期電位を1/2にするために要した露光量E1/2(l
ux・sec)、1秒間暗中に放置したときの初期電位の減衰
率DDR1(%)を測定した。
【0055】さらに、現像器を取りはずした状態で電子
写真プロセスを1000回繰り返した後のVo, E1/
2, DDR1を測定した。なお、この時、帯電および転
写チャージャからの放電は連続した状態である。結果を
表4に示す。
【0056】
【表4】 表4 ─────────────────────────── 初 期 プロセス1000回後 ─────────────────────────── Vo E1/2 DDR1 Vo' E1/2' DDR1' (V) (lux・sec) (%) (V) (lux・sec) (%) ─────────────────────────── 実施例1 650 0.8 3.1 640 0.7 3.3 実施例2 650 0.8 3.3 630 0.7 3.5 実施例3 650 0.8 2.7 650 0.8 3.1 実施例4 660 0.9 2.5 660 0.9 2.8 実施例5 670 1.1 2.2 660 1.0 2.5 実施例6 660 1.0 2.4 650 1.0 2.7 実施例7 650 0.9 2.8 630 0.9 3.0 実施例8 660 1.0 2.6 650 0.9 2.9 実施例9 670 1.1 2.8 670 1.0 3.1 実施例10 650 0.9 3.0 630 0.9 3.2 実施例11 660 0.8 2.4 640 0.7 2.6 実施例12 650 0.8 2.8 640 0.8 3.1 実施例13 650 0.8 2.7 640 0.8 2.9 実施例14 650 0.7 2.5 650 0.8 2.7 実施例15 650 0.9 2.6 650 0.9 3.0 実施例16 650 1.0 2.8 640 1.0 3.2 ───────────────────────────
【0057】
【表5】 表5 ─────────────────────────── 初 期 プロセス1000回後 ─────────────────────────── Vo E1/2 DDR1 Vo' E1/2' DDR1' (V) (lux・sec) (%) (V) (lux・sec) (%) ─────────────────────────── 比較例1 640 0.8 3.5 580 0.6 5.3 比較例2 640 0.8 3.2 600 0.6 4.8 比較例3 700 3.5 1.8 680 3.3 2.5 比較例4 640 0.8 3.2 620 0.8 3.5 比較例5 670 1.2 2.0 660 1.8 2.6 比較例6 690 9.5 1.7 680 10.4 2.2 比較例7 700 15.7 1.8 690 19.3 2.0 比較例8 620 0.8 4.0 400 0.5 14.3 比較例9 600 0.7 5.8 430 0.5 18.5 比較例10 660 2.6 3.2 630 3.5 4.0 比較例11 690 3.9 2.3 670 4.3 2.8 ───────────────────────────
【0058】表4および表5から明らかなように、電荷
輸送層にter−ブチル化フェノール化合物とシリコーン
オイルを含有していないか低濃度のサンプルは、劣化が
激しいが、本発明の感光体は改善されており、他の添加
剤と比較しても良好な特性を示した。
【0059】 次に、実施例1、比較例1、比較例4、
比較例5で得られた感光体を市販の複写機(ミノルタカ
メラ社製 EP−470Z)を用いて、10,000枚の
コピーを取って、初期表面電位Vo(V)、露光後の電位
Vi(V)および画質について評価した。なお、画質にお
ける○は良好なことを、△はやや問題がある。×は非常
に問題があることを示す。結果を表6に示す。
【0060】
【表6】 表6 ──────────────────────────── 初期コピー時 10,000枚コピー時 ──────────────────────────── Vo Vi 画 質 Vo Vi 画 質 (V) (V) (V) (V) ──────────────────────────── 実施例1 650 100 ○ 640 95 ○ ──────────────────────────── 比較例1 640 100 ○ 590 80 × 濃度低下、 細線不良 ───────────────────────────── 比較例4 660 110 ○ 620 90 △ 濃度低下 ───────────────────────────── 比較例5 670 130 △ 680 180 × 塗布むら カブリ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0061】実施例1において得られた感光体は良好な
画像特性が得られたが、比較例のものは画像濃度の低下
や、細線再現性の低下、カブリ等の画像低下が発生し
た。また、実施例1で作製した塗布液は6ケ月後も良好
であったが、比較例として作製した塗布液は増粘し、少
し黄味が濃くなっていた。
【0062】
【発明の効果】本発明により、機能分離型の電荷輸送層
を特定の電荷輸送材料、t−ブチル化フェノール化合物
およびシリコーンオイルを組み合わせて構成することに
より、オゾン等による酸化がおさえられ、高い画像安定
性と、繰り返し安定性、経時変化の少ない感光体を得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 圭一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会 社内 (56)参考文献 特開 平4−57056(JP,A) 特開 平3−29956(JP,A) 特開 平4−37762(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/00 - 5/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基板上に電荷発生層と電荷輸送層
    を設けた積層型感光体において、電荷輸送層が少なくと
    も、 (A)下記一般式[I]で表せるジスチリル化合物の少
    なくとも1つの電荷輸送材料; 【化1】 [式中、Ar1およびAr2はそれぞれ、置換基を有し
    てもよいアルキル基またはアリール基を表す;Ar3
    は、置換基を有してもよいアルキル基、アラルキル基ま
    たはアリール基を表す;R1およびR2は、それぞれ水
    素原子、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子
    を表す;R3は、水素原子、アルキル基、アルケニル
    基、アルキニル基、エーテル基、チオエーテル基、置換
    基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよい
    アリール基または置換基を有してもよい複素環基を表
    す。] (B)バインダー樹脂、 (C)下記一般式[II]で表せるシリーコーンオイルを
    電荷輸送材料に対して0.01wt%〜1wt%; 【化2】 [式中、R4、R5およびR6は、それぞれアルキル
    基、アリール基、ハロゲン置換アルキル基、ハロゲン置
    換アリール基表わし、nは、1以上の整数を表す。] (D)下記一般式[III]または[IV]で表せるt−ブ
    チル化フェノール化合物を電荷輸送材料に対して1wt
    %〜30wt%; 【化3】 [式中、X1は独立して水素原子、それぞれ置換基を有
    してもよいアルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基
    を表し、n1は、0〜4の整数を表す。n1が2以上の
    とき、X1は同一であっても異なってもよい。] 【化4】 [式中、X1は一般式[III]で説明したものと同意義
    で、n2は0〜3の整数を表す。n2が2以上のときは
    X1は同一であっても異なってもよい。Zは−O―、―
    S―、―NH―、または―CHR−(Rは水素原子、C
    1〜3のアルキル基)を表し、R7は水素原子、ヒドロ
    キシル基、アルキル基、アルコキシ基またはアラルキル
    基を表し、n3は0〜5の整数を表す。n3が2より大
    きいときは、R7は同一であっても異なっていてもよ
    い。]を含有することを特徴とする積層型感光体。
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