JPH11125923A - 塗布組成物とそれを用いた電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体 - Google Patents

塗布組成物とそれを用いた電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体

Info

Publication number
JPH11125923A
JPH11125923A JP28980697A JP28980697A JPH11125923A JP H11125923 A JPH11125923 A JP H11125923A JP 28980697 A JP28980697 A JP 28980697A JP 28980697 A JP28980697 A JP 28980697A JP H11125923 A JPH11125923 A JP H11125923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating composition
photoreceptor
coating
electrophotographic photoreceptor
tetrahydropyran
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28980697A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanari Asano
真生 浅野
Akira Ohira
晃 大平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP28980697A priority Critical patent/JPH11125923A/ja
Publication of JPH11125923A publication Critical patent/JPH11125923A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布溶媒としてはハロゲンを含まない溶媒を
使用し、毒性の少ない、環境問題、特にオゾンホール問
題や発ガン性問題等がない、しかも微量のNOxガスが
あるような環境に問題のある場所においても、画像形成
の初期から長期間にわたって電位特性や画像特性に優
れ、塗布性、重層性等に優れた特性を有する電子写真感
光体用塗布組成物、電子写真感光体及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 電子写真感光体用の塗布組成物におい
て、テトラヒドロピラン類及びシリコーンオイル類を含
有することを特徴とする塗布組成物とそれを用いた電子
写真感光体及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体用
塗布組成物、電子写真感光体の製造方法及び電子写真感
光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体としては、セレ
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、シリコーン等の無機光
導電性化合物を主成分とする感光層を有する無機感光体
が、広く用いられてきた。しかし、これらは感度、熱安
定性、耐湿性、耐久性等において必ずしも満足し得るも
のではなく、また一部の無機感光体では感光体中に人体
に有害な物質を含むため、廃棄に際しての問題がある。
【0003】これら無機感光体の持つ欠点を克服する目
的で様々な有機光導電性化合物を主成分とする感光層を
有する有機感光体の研究・開発が近年盛んに行われてい
る。特に電荷発生機能と電荷輸送機能とを異なる物質に
それぞれ分担させた機能分離型の感光体は、それぞれの
材料を広い範囲から選択することができ、任意の性能を
有する感光体を比較的容易に作製し得ることから多くの
研究がなされており、実用に供されているものも多い。
【0004】これら有機感光体を作製するには、導電性
支持体上に電荷発生機能や電荷輸送機能を持つ化合物を
層状に塗布して作製される。従って、通常は多層構造を
有し、各層は固体状の化合物を溶媒で溶解した塗布組成
物を、各種の塗布方式を用いて溶媒塗布することにな
る。
【0005】しかし、有機溶媒、特に工業生産に適した
高い溶解力と適当な沸点を有する溶媒は、有害なものが
多く、特性の優れているもの、例えばハロゲン系溶媒な
どその傾向が強い。
【0006】無論、感光体の製造に用いる溶媒である以
上、溶解力や適当な沸点をもつと共に、電子写真感光体
としての特性に悪影響を与えないものでないと使用する
ことが出来ないから、これらを全て満足する溶媒の必要
性は極めて高かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、塗布
溶媒としてはハロゲンを含まない溶媒を使用し、毒性の
少ない、環境問題、特にオゾンホール問題や発ガン性問
題等がない、しかもNOxガスがある環境に問題のある
場所においても、画像形成の初期から長期間にわたって
電位特性や画像特性に優れ、塗布性、重層性等に優れた
特性を有する電子写真感光体用塗布組成物、電子写真感
光体及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成を採ることにより達成される。
【0009】(1) 電子写真感光体用の塗布組成物に
おいて、テトラヒドロピラン類及びシリコーンオイル類
を含有することを特徴とする塗布組成物。
【0010】(2) 前記テトラヒドロピラン類がテト
ラヒドロピランである(1)記載の塗布組成物。
【0011】(3) 塗布組成物にバインダ樹脂を溶解
したことを特徴とする(1)又は(2)記載の塗布組成
物。
【0012】(4) 前記バインダ樹脂がポリカーボネ
ートであることを特徴とする(3)記載の塗布組成物。
【0013】(5) 塗布組成物に電荷輸送物質を溶解
したことを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項記
載の塗布組成物。
【0014】(6) 塗布組成物に酸化防止剤を溶解し
たことを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項記載
の塗布組成物。
【0015】(7) 前記シリコーンオイル類を全固形
分に対して10〜1000ppm含有することを特徴と
する(1)〜(6)のいずれか1項記載の塗布組成物。
【0016】(8) テトラヒドロピラン類、バインダ
樹脂及びシリコーンオイル類を含有した塗布組成物を、
導電性支持体上に塗布することを特徴とする電子写真感
光体の製造方法。
【0017】(9) 塗布組成物が(2)〜(7)のい
ずれか1項記載の塗布組成物であることを特徴とする
(8)記載の電子写真感光体の製造方法。
【0018】(10) テトラヒドロピラン類及びシリ
コーンオイル類を含有することを特徴とする電子写真感
光体。
【0019】(11) 前記テトラヒドロピラン類がテ
トラヒドロピランであることを特徴とする(10)記載
の電子写真感光体。
【0020】(12) バインダ樹脂を含有することを
特徴とする(10)又は(11)記載の電子写真感光
体。
【0021】(13) 前記バインダはポリカーボネー
ト樹脂であることを特徴とする(12)記載の電子写真
感光体。
【0022】(14) 電荷輸送物質を溶解したことを
特徴とする(10)〜(13)のいずれか1項記載の電
子写真感光体。
【0023】(15) 酸化防止剤を溶解したことを特
徴とする(10)〜(14)のいずれか1項記載の電子
写真感光体。
【0024】(16) 前記シリコーンオイル類が含有
層全固形分に対して10〜1000ppm含有すること
を特徴とする(10)〜(15)のいずれか1項記載の
電子写真感光体。
【0025】(17) 電子写真感光体中のテトラヒド
ロピラン類残留溶媒量が全感光層の20〜50000p
pmであることを特徴とする(10)〜(16)のいず
れか1項記載の電子写真感光体。
【0026】以下、本発明を詳細に説明する。
【0027】電子写真感光体、特に有機感光体の場合に
はその感光層や感光補助層を形成するために、それらを
構成する化合物を溶媒に溶かして塗布するのが最もよい
製造方法である。
【0028】しかし、従来広く使用されてきた電子写真
感光体層の塗布溶媒は、メチレンクロライド、エチレン
クロライド、クロロホルム、モノクロロベンゼン等の含
ハロゲン元素の有機溶媒であり、これらは環境問題、発
癌性等の見地から使用制限の方向へ向かいつつある。
【0029】ハロゲンを含まない有機溶媒としてはトル
エン、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、メ
チルエチルケトン(MEK)、シクロヘキサン等が用い
られてきたが、電荷輸送物質等の塗布物に対する溶解能
不足から粘度上昇を招いたり、塗布液を高濃度化出来な
いことからくる塗布膜厚の不足等の問題点を解決出来て
いない。特に電荷輸送層の場合12μm以上の膜厚が必
要とされるが、ポリカーボネートをバインダとして用い
る場合等には、少くとも5重量%以上、好ましくは8重
量%以上の高濃度の塗布液で、300cp(22℃)以
下の粘度とすることが好ましい。しかし、このような特
性は、上記ハロゲンを含まない有機溶媒では得られず、
従って2〜3回に分けて塗布するといった方法を採らね
ばならないこともある。又、感光体のクリーニング性や
環境の良くない場所での画像特性も満足できる状態では
ない。
【0030】なお、後述する如くポリカーボネートは優
れたバインダとして電子写真感光体の感光層に用いられ
ることが多い。ポリカーボネートのハロゲンを含まない
良溶媒として、分子内に酸素原子を2個含む環状エーテ
ルのジオキサンがあるが、ジオキサンは毒性が強く、発
ガン性もあり製造工程に投入できない。
【0031】本発明者等は、鋭意検討した結果、テトラ
ヒドロピラン類及びシリコーンオイル類を用いることに
より、上記した本発明の課題を達成出来ることを見いだ
し、本発明に至った。
【0032】本発明に係わるテトラヒドロピラン類は、
感光体に使用するバインダその他の添加物を溶解し、感
光体を製造する場合、乾燥出来るものであればよいが、
通常は沸点200℃以下のものが使用される。
【0033】テトラヒドロピラン類とは下記のごとき構
造を有するのである。
【0034】
【化1】
【0035】(式中、R1〜R10は水素原子または炭素
数1〜3の置換又は無置換のアルキル基を表す。R1
10の少なくとも2個の基が結合し形成しても良い。) このアルキル基の置換基としては任意のもので良いが、
好ましくは各々炭素原子数1〜4のアルコキシ基、アシ
ル基、アシルオキシ基あるいはヒドロキシル基が挙げら
れる。R1〜R10の少なくとも2個の基が結合し形成さ
れる環としては、任意のものがあるが、好ましくは5〜
6員の芳香環(例えばベンゼン環)又は、非芳香環(例
えばシクロヘキサン環)が挙げられる。
【0036】本発明に好ましく用いることの出来る具体
的化合物としては、テトラヒドロピラン、3−メチルテ
トラヒドロピラン、4−メチルテトラヒドロピラン等が
ある。沸点(bp)は、150℃以下、好ましくは80
〜130℃のものが良く、更に好ましくは80〜100
℃のものが良い。沸点が150℃より大きいと乾燥工程
が長くなりコスト的に不利となる。しかし、80℃より
低いと塗布ムラが発生しやすくなる。
【0037】これらテトラヒドロピラン類と後述するシ
リコーンオイル類との併用により、環境に優しい、毒性
が少なく作業性が良い、塗布性が良好な、そして特にポ
リカーボネート系バインダに対する溶解性に優れた塗布
組成液が得られる。さらに、これから得られた電子写真
感光体は多数枚繰り返しコピー時の画像ボケ(解像度)
に優れた上、クリーニング特性に優れるという良好な特
性が得られる。
【0038】又、本発明の化合物は、製造された電子写
真感光体に残留するが、感光体中に含まれる残留テトラ
ヒドロピラン類は、後述する如き方法で製造する場合は
50,000ppm以下である。その下限としては、完
全に除去するのはかえって困難であり、下記する如く必
ずしも良い結果をもたらさない。感光層全固形分に対し
て20ppm以上含有されるのが普通である。製造条件
のコントロールによっては、30〜10000ppm含
有させることが出来き、この範囲が特に感光体の諸特性
に優れている。残留テトラヒドロピラン類の含有量が5
0,000ppmを越えると電位の経時保存安定性が悪
くなる可能性もあり、20ppmより少ない絶乾状態に
近くなると感度低下の惧れがある。
【0039】感光体中の残留テトラヒドロピラン量は感
光層厚、バインダとの親和性、塗布スピード、支持体ド
ラム径、工程プロセス等によって微妙に変わってくるの
で、実際は感光体中の含有量分析によって確認後生産す
るのが良い。含有量制御は乾燥温度、乾燥時間、乾燥風
速、風量等の好ましい組み合わせにより行われる。
【0040】尚、感光体中の残留テトラヒドロピラン量
は、当業者によく知られている方法、例えばガズクロマ
トグラフィー等により定量することが出来る。
【0041】本発明において感光体中にシリコーンオイ
ルを添加することにより、塗布性の他にクリーニング特
性の向上、更にはボケ画像に対する著しい効果が見いだ
された。ボケ画像とは冬期に多数枚コピーした時等に生
じるもので、石油ストーブ等の吐き出す窒素酸化物(N
Ox)の存在下で、発生しやすいといわれている。しか
し、感光体にシリコーンオイルを添加することにより著
しい防止効果がみられた。特に、微量のNOxの存在下
では顕著である。
【0042】シリコーンオイルとしては、特開昭54−
143643号、特開昭57−5050号、特開昭57
−212453号、特開昭59−208556号、特開
昭63−80262号、特開平1−234854号、特
開平4−199154号、特開平5−27456号等記
載のシリコーンオイルが挙げられる。特にはメチルフェ
ニルシリコーンオイル、ジメチルシリコーンオイルが好
ましく、又、含有される層の固形分中における含有量は
10〜1000ppmがよい。10ppm未満ではクリ
ーニング性、ひいては耐摩耗性に難が出る可能性があ
り、又、耐NOx性にも問題が出る可能性がある。しか
し、1000ppmを越えた場合は、シリコーンオイル
が感光体表面にマイグレートし、感光体表面の強度低
下、耐摩耗性悪化の可能性がある。
【0043】本発明に好ましく用いられるバインダとし
ては、ポリカーボネート、ポリエステルポリカーボネー
ト、ポリエステル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ
スチレン系共重合体、ポリシロキサン、ポリアクリレー
ト、ポリアクリレート系共重合体、フェノキシ樹脂、A
BS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル系共重合
体、ポリ酢酸ビニル系共重合体、ポリビニルホルマー
ル、ポリビニルブチラール等がある。
【0044】その中で、より好ましくはポリカーボネー
ト系のものが良く、例えばビスフェノールA型ポリカー
ボネート(BPA)、ビスフェノールZ型ポリカーボネ
ート、或いは下記ポリカーボネート類が良い。即ち特開
平3−171056号のp5〜7記載のもの、特開平5
−113670号のp5〜7記載のもの、特願平6−2
25081号のp26〜29、p36〜41、p52〜
57、p61〜63に記載のSi元素含有ポリカーボネ
ート、特開平3−45958号のp3、特開平5−18
8628号に記載のF原子含有ポリカーボネート、特開
平4−179961号に記載のポリカーボネート、特開
平7−13361号のp6〜13に記載のポリカーボネ
ート、特開平8−272125号のp9〜14に記載の
ポリカーボネート等である。
【0045】塗布は円型量規制型塗布機によるCSH塗
布が好ましい。コーターについては特開昭58−189
061号、特願平7−128023号、特願平7−16
2021号に詳しく記載されている。
【0046】本発明のテトラヒドロピラン溶媒は保存放
置中に過酸化物を生成することが知られており、酸化防
止剤(AO剤)の添加が行われている。しかし電子写真
感光体として使用する場合、電子写真特性に悪い影響を
与えず、しかも溶液の安定性に優れる酸化防止剤は未だ
見いだされてはいない。
【0047】本発明に用いられる酸化防止剤としては、
上記の条件に適合するものであれば特に化学構造等に限
定は無い。好ましく用いられる化合物の例としては、ヒ
ンダードアミン構造単位もしくはヒンダードフェノール
構造単位を有するもの、或いはその双方を有するもの、
有機リン系化合物、有機硫黄系化合物、ハイドロキノン
系化合物、フェニルアミン系化合物等がある。次に代表
的なものを挙げるが、これらに限定されるものではな
い。
【0048】(1)ヒンダードフェノール構造単位を有
する化合物例
【0049】
【化2】
【0050】
【化3】
【0051】
【化4】
【0052】
【化5】
【0053】
【化6】
【0054】
【化7】
【0055】
【化8】
【0056】
【化9】
【0057】
【化10】
【0058】
【化11】
【0059】
【化12】
【0060】
【化13】
【0061】(2)ヒンダードアミン構造単位とヒンダ
ードフェノール構造単位を有する化合物例
【0062】
【化14】
【0063】
【化15】
【0064】
【化16】
【0065】(3)ヒンダードアミン構造単位を有する
化合物例
【0066】
【化17】
【0067】
【化18】
【0068】
【化19】
【0069】(4)有機リン系化合物例 例えば、一般式RO−P(OR)−ORで表される化合
物であり、代表的なものとして例えば下記のもの等が挙
げられる。尚、ここにおいてRは水素原子、各々置換も
しくは未置換のアルキル基、アルケニル基又はアリール
基を表す。
【0070】
【化20】
【0071】
【化21】
【0072】(5)有機硫黄系化合物 例えば、一般式R−S−Rで表される化合物であり、代
表的なものとして下記のもの等が挙げられる。尚、ここ
においてRは水素原子、各々置換もしくは未置換のアル
キル基、アルケニル基又はアリール基を表す。
【0073】
【化22】
【0074】(6)ハイドロキノン系化合物 ハイドロキノン系化合物としては、例えば、下記の一般
式で表される化合物が挙げられる。
【0075】
【化23】
【0076】式中、R1〜R4は水素原子、アルキル基、
ベンジル基、アラルキル基等の置換基を表す。各々置換
もしくは未置換のアルキル基、アルケニル基又はアリー
ル基を表す。
【0077】代表的なものとしては、例えば下記のもの
等が挙げられる。
【0078】
【化24】
【0079】
【化25】
【0080】(7)フェニルアミン系化合物 フェニルアミン系化合物としては、例えば、下記の一般
式で表される化合物が挙げられる。
【0081】
【化26】
【0082】式中、Arはアリール基を表し、R6はア
ルキル基、アリール基、ベンジル基等の置換基を表す。
【0083】代表的なものとしては、例えば下記のもの
等が挙げられる。
【0084】
【化27】
【0085】好ましい酸化防止剤としては分子内にヒン
ダードフェノール基を有するものが、塗布液組成物の安
定性と成膜された感光体の繰り返し特性や電位の安定性
の点で有利であり、酸化防止剤の異種混合物を用いても
良い。
【0086】酸化防止剤の添加量は塗布液組成物に対し
ては20ppm〜5%が好ましく、50ppm〜3%が
より好ましい。
【0087】乾燥塗膜の全固形分に対しては0.001
%〜10%、好ましくは0.01%〜5%である。
【0088】添加量が少ないと溶媒の保存安定性、電子
写真の繰り返し特性が悪く、添加量が多すぎると残留電
位の上昇がひどくなり、画像カブリが発生する。
【0089】次に前記感光層を支持する導電性支持体と
しては、アルミニウム、ニッケルなどの金属板・金属ド
ラム、又はアルミニウム、酸化錫、酸化インジュウムな
どを蒸着したプラスチックフィルム、又は導電性物質を
塗布した紙・プラスチックフィルム・ドラムを使用する
ことができる。
【0090】又、中間層を設ける場合は、ナイロン等ポ
リアミド系の化合物を用いた樹脂系中間層、或いは有機
金属化合物及びシランカップリング剤を用いるいわゆる
セラミック系中間層(硬化性中間層ともいう)が好まし
く用いられる。
【0091】感光層の形成は、有機光導電性層、特に電
荷輸送物質と電荷発生物質を双方含有する機能分離型、
特に各々を別層とし重層塗布して形成することが好まし
い。
【0092】電荷発生層は、電荷発生物質(CGM)を
必要に応じてバインダ樹脂中に分散させて形成される。
CGMとしては、金属又は無金属フタロシアニン化合
物、ビスアゾ化合物、トリスアゾ化合物等のアゾ化合
物、スクエアリウム化合物、アズレニウム化合物、ペリ
レン系化合物、インジコ化合物、キナクリドン化合物多
環キノン系化合物、シアニン色素、キサンテン染料、ポ
リ−N−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノン
などからなる電荷移動錯体等が挙げられるがこれらに限
定されるわけではない。またこれらは必要に応じて二種
以上混合して用いてもよい。
【0093】ただし本発明の目的を最も高いレベルで達
成するためには、ペリレン化合物の一種、イミダゾール
ペリレン化合物や金属フタロシアニン化合物であるチタ
ニルフタロシアニン(TiOPc)ガリウムフタロシア
ニン(GaPc)又はヒドロキシガリウムフタロシアニ
ン(GaOHPc)などが好ましい。
【0094】また、電荷発生層に使用可能なバインダ樹
脂としては、例えばポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリメタ
クリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹
脂、ボリビニルブチラール樹脂、ポリエポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリフェノール樹脂、ボリエステル樹
脂、ポリアルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
シリコーン樹脂、ポリメラミン樹脂、並びにこれら樹脂
の繰り返し単位のうち二つ以上を含む共重合体樹脂、例
えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、また高分
子有機半導体、例えばポリ−N−ビニルカルバゾール等
が挙げられるがこれらに限定されるわけではない。
【0095】上記のうちCGMとしてイミダゾールペリ
レン化合物を用いた場合に好ましいバインダとしては、
ポリビニルブチラール樹脂が、TiOPcを用いた場合
に好ましいバインダとしては、ポリシリコーン樹脂及び
ポリビニルブチラール樹脂、或いは両方を混合したもの
などが挙げられる。
【0096】電荷輸送層は、電荷輸送物質(CTM)を
単独で、或いはバインダ樹脂とともに構成される。CT
Mとしては、例えばカルバゾール誘導体、オキサゾール
誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、
チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾ
ール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導
体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒド
ラゾン化合物、ピラゾリン誘導体、オキサゾロン誘導
体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベ
ンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導
体、アミノスチルベン誘導体、トリアリールアミン誘導
体、フェニレンジアミン誘導体、スチルベン誘導体、ベ
ンジジン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ
−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセン等
が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。ま
たこれらは単独でも、二種以上の混合で用いてもよい。
【0097】また繰り返し使用した際の疲労劣化を少な
くするために、或いは耐久性を向上させるために、感光
体の各層何れにでも従来公知の酸化防止剤、電子受容性
物質、表面改質剤、可塑剤等、環境依存性低減剤など
を、必要に応じて適当量添加して用いることができる。
【0098】又、耐久性向上のために、必要に応じて感
光層以外に保護層等の非感光層を設けてもよく、この層
中に前記、電荷輸送物質を添加して、いわゆる複層型の
電荷輸送層を持つ感光体としてもよい。
【0099】また本発明の感光体には、その他、感色性
補正の染料を添加してもよい。
【0100】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0101】実施例1 感光体ドラムNo.1 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0102】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物U
CL−1を調製し、乾燥膜厚1.0μmになるよう塗布
し、塗布ドラムを得た。
【0103】 1.UCL−1塗布液組成物 ・エチレン−酢酸ビニル系共重合体(エルバックス4260 三井デュポン ケミカル社製) 50g ・トルエン/n−ブタノール=5/1(Vol比) 2000ml このUCL層上に下記の如く塗布液組成物CGL−1を
分散調製し、1.5μmになるよう塗布し、塗布ドラム
を得た。
【0104】 2.CGL−1塗布液組成物 ・Y型チタニルフタロシアニン(CGM−1) 100g ・シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 100g ・t−酢酸ブチル 1000ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて17時間分散し
たもの。
【0105】このCGL層上に下記の如く塗布液組成物
CTL−1を調製し、乾燥膜厚23μになるよう塗布し
た後、120℃にて1時間の乾燥を行い感光体ドラムN
o.1を得た。
【0106】 3.CTL−1塗布液組成物 ・CTM−1 500g ・ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 560g ・テトラヒドロピラン 2800ml ・シリコーンオイル(KF−54 信越化学社製)全固形分に対し100pp m添加した。
【0107】画像域での膜厚変動±2μm以内で、塗布
性は良好であった。
【0108】実施例2 感光体ドラムNo.2 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0109】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物U
CL−2を調製し、乾燥膜厚1.0μmになるように塗
布し、塗布ドラムを得た。
【0110】 1.UCL−2塗布液組成物 ・共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) 2g ・メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) 1000ml このUCL上に、下記塗布組成物CGL−2を分散調製
し、乾燥膜厚1.5μmとなるよう塗布した。
【0111】 2.CGL−2塗布液組成物 ・ペリレン系顔料(CGM−2) 50g ・ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 50g ・メチルエチルケトン 2800ml ・メチルフェニルシリコーンオイル(KF−54 信越化学社製)全固形分に 対し100ppmを添加した。
【0112】上記塗布液組成物をサンドミルを用いて2
0時間分散したもの。
【0113】このCGL層上に下記の如く塗布液組成物
CTL−2−aを調製し、乾燥膜厚19μmとなるよう
に塗布し、更にこの上に下記の如く塗布液組成物CTL
−2−bを調製し、乾燥膜厚5μmとなるよう塗布した
後、120℃にて1時間の乾燥を行い感光体ドラムN
o.2を得た。
【0114】 3.CTL−2−a塗布液組成物 ・CTM−1 500g ・ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 560g ・テトラヒドロピラン 2800ml ・メチルフェニルシリコーンオイル(KF−54 信越化学社製)全固形分に 対し20ppm添加した。
【0115】 4.CTL−2−b塗布液組成物 ・CTM−1 400g ・ポリカーボネート(Z−800 三菱瓦斯化学社製) 560g ・テトラヒドロピラン 2600ml ・3−メチルテトラヒドロピラン 100ml ・AO剤(ブチルヒドロキシトルエン) 20g ・メチルフェニルシリコーンオイル(KF−54 信越化学社製)全固形分に 対し100ppm添加した。
【0116】上記塗布液組成物をサンドミルを用いて2
0時間分散したもの。
【0117】塗布性は良好であった。画像域での膜厚変
動は±2μm以内であった。
【0118】実施例3 感光体ドラムNo.3 実施例1の塗布ドラムNo.1上に下記OCL−1塗布
組成物を調製し、乾燥膜厚3μmになるよう塗布した
後、120℃にて1時間の乾燥を行い、感光体ドラムN
o.3を得た。
【0119】 OCL−1塗布液組成物 ・ポリカーボネート(Z−800 三菱瓦斯化学社製) 150g ・CTM−1 100g ・シリコーン系微粒子(トスパール103東芝シリコーン社製) 60g ・テトラヒドロピラン 1000ml ・AO剤(ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t− ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート 10g ・メチルフェニルシリコーンオイル(KF−54 信越化学社製)全固形分に 対し200ppm添加する。
【0120】上記塗布液組成物をサンドミルを用いて3
時間分散したもの。
【0121】塗布性は良好であった。画像域での膜厚変
動は±2μm以内であった。
【0122】実施例4 感光体ドラムNo.4 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0123】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物U
CL−4を調製し、乾燥膜厚1.0μmになるよう塗布
し、塗布ドラムを得た。
【0124】 1.UCL−4塗布液組成物 ・チタンキレート化合物(TC−750 松本製薬製) 30g ・シランカップリング剤(KBM−503 信越化学社製) 17g ・2−プロパノール 150ml このUCL層上に下記の如く塗布液組成物CGL−4を
分散調製し、0.5μmになるよう塗布し、塗布ドラム
を得た。
【0125】 2.CGL−4塗布液組成物 ・Y型チタニルフタロシアニン(CGM−1) 10g ・シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 10g ・t−酢酸ビニル 1000ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて20時間分散し
たもの。
【0126】このCGL層上に下記の如く塗布液組成物
CTL−4を調製し、乾燥膜厚23μmになるよう塗布
した後、120℃にて1時間の乾燥を行い塗布ドラムN
o.4を得た。
【0127】 3.CTL−4塗布液組成物 ・CTM−1 500g ・ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 560g ・テトラヒドロピラン 2600ml ・3−メチルテトラヒドロピラン 50ml ・AO剤([4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル) プロピオニル]−N−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル フェニル)メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン) 20g ・シリコーンオイル(KF−54 信越化学社製)全固形分に対し100pp m添加した。
【0128】塗布性は良好であった。画像域での膜厚変
動は±2μm以内であった。
【0129】比較例1 感光体ドラムNo.5 実施例2のCTL−2−a及びb塗布液組成物からシリ
コーンオイル及びCTL−2−bからAO剤を除いた以
外実施例2と同じ塗布液組成物を塗布した。これを感光
体ドラムNo.5とする。
【0130】塗布性は中央部にユズ肌状塗布欠陥があ
り、画像域での膜厚変動は±4μmあった。
【0131】比較例2 感光体ドラムNo.6 実施例4のCTL−4塗布液組成物からシリコーンオイ
ル及びAO剤を除いた以外実施例4と同じ塗布液組成物
を塗布した。
【0132】これを感光体ドラムNo.6とする。
【0133】塗布性は中央部にユズ肌状塗布欠陥があ
り、画像域での膜厚変動は±4μmあった。
【0134】
【化28】
【0135】以上のようにして得た実施例1〜4と比較
例1,2の感光体(感光体ドラムNo.1〜6)をコニ
カ社製複写機U−BIX4045を用いて、NO2ガス
1.0ppmの存在下で以下のような感光体特性評価を
行った。
【0136】1.電子写真特性 上記複写機を改造し表面電位計を備え付けて、帯電→露
光→除電のプロセスを10,000回繰り返した時、2
回目と10,000回目の黒紙電位、白紙電位及び残留
電位の差の絶対値(それぞれΔVb、ΔVw、ΔVr)
を測定して評価した。ここで言う黒紙電位とは反射濃度
1.3の黒紙原稿を複写する際の感光体の表面電位をい
う。同様に白紙電位とは、反射濃度0.0の白紙原稿を
複写する際の感光体の表面電位を言う。
【0137】2.画像評価 10,000枚コピー後の画像サンプルを見て地カブ
リ、中間調画像での白スジや黒スジ、濃淡ムラ等の感光
体劣化による画像欠陥、ブレードめくれ等の有無を調べ
た。
【0138】3.解像度 1mm当たり等間隔の縦線を3.0本、4.0本、5.
0本、6.0本、7.0本、8.0本設け、縦線の判別
できるグレイドを解像度とする。
【0139】結果を表1に示す。なお減摩耗量について
は1万コピー後感光体膜厚を測定し、初期の値と比較し
た。
【0140】
【表1】
【0141】本発明の感光体は、微量のNO2ガスの存
在下でも、初期から1万コピーにかけて電子写真特性や
画像特性、解像度、耐摩耗性に優れ、いわゆる耐環境汚
染性に強い。しかも塗布溶媒としてはハロゲンを含まな
い溶媒を使用している為、環境問題、特にオゾンホール
問題や発ガン性問題等が発生しない。また初期から多数
本の塗布安定性が良く、重層性等製造方法に優れた特性
を有することが解る。
【0142】なお、ポリカーボネートのハロゲンを含ま
ない良溶媒として、分子内に酸素原子を2個含む環状エ
ーテルのジオキサンがあるが、ジオキサンは毒性が強
く、発ガン性でもあり工程に投入できない。
【0143】また、上記電子写真感光体ドラムNo.4
を、半導体レーザー光源(780nm)によるデジタル
像露光方式に改良したコニカ社製複写機U−BIX41
45改造機に装着し、前記同様のNO2ガスの雰囲気下
で1万コピーの像形成テストを行い、電位変動量、画像
評価及び減摩耗量等を観測した。
【0144】1.電位変動量の測定 1万回の像形成テスト前後の未露光部電位(Vh)と露
光光フル点灯時の露光部の電位(Vl)を測定し、その
差絶対値ΔVh及びΔVlから画出し前後の各感光体の
電位変動量を求めた。
【0145】2.画像評価、解像度、減摩耗量の測定 前記した方法と同一のやり方で評価した。
【0146】結果を表2に示す。
【0147】
【表2】
【0148】本発明の感光体は初期から1万コピーにか
けて電子写真特性や画像特性、解像度や耐摩耗性に優
れ、耐環境汚染性に強く、しかも塗布溶媒としてはハロ
ゲンを含まない溶媒を使用している為、環境問題特にオ
ゾンホール問題や発ガン性問題等が発生しない、塗布
性、重層性等製造方法に優れた特性を有することがわか
る。
【0149】
【発明の効果】本発明により、塗布溶媒としてはハロゲ
ンを含まない溶媒を使用し、毒性の少ない、環境問題、
特にオゾンホール問題や発ガン性問題等がない、しかも
微量のNOxガスがある環境に問題のある場所において
も、画像形成の初期から長期間にわたって電位特性や画
像特性に優れ、塗布性、重層性等に優れた特性を有する
電子写真感光体用塗布組成物、電子写真感光体及びその
製造方法を提供することが出来る。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体用の塗布組成物におい
    て、テトラヒドロピラン類及びシリコーンオイル類を含
    有することを特徴とする塗布組成物。
  2. 【請求項2】 前記テトラヒドロピラン類がテトラヒド
    ロピランである請求項1記載の塗布組成物。
  3. 【請求項3】 塗布組成物にバインダ樹脂を溶解したこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の塗布組成物。
  4. 【請求項4】 前記バインダ樹脂がポリカーボネートで
    あることを特徴とする請求項3記載の塗布組成物。
  5. 【請求項5】 塗布組成物に電荷輸送物質を溶解したこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の塗布
    組成物。
  6. 【請求項6】 塗布組成物に酸化防止剤を溶解したこと
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の塗布組
    成物。
  7. 【請求項7】 前記シリコーンオイル類を全固形分に対
    して10〜1000ppm含有することを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか1項記載の塗布組成物。
  8. 【請求項8】 テトラヒドロピラン類、バインダ樹脂及
    びシリコーンオイル類を含有した塗布組成物を、導電性
    支持体上に塗布することを特徴とする電子写真感光体の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 塗布組成物が請求項2〜7のいずれか1
    項記載の塗布組成物であることを特徴とする請求項8記
    載の電子写真感光体の製造方法。
  10. 【請求項10】 テトラヒドロピラン類及びシリコーン
    オイル類を含有することを特徴とする電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 前記テトラヒドロピラン類がテトラヒ
    ドロピランであることを特徴とする請求項10記載の電
    子写真感光体。
  12. 【請求項12】 バインダ樹脂を含有することを特徴と
    する請求項10又は11記載の電子写真感光体。
  13. 【請求項13】 前記バインダはポリカーボネート樹脂
    であることを特徴とする請求項12記載の電子写真感光
    体。
  14. 【請求項14】 電荷輸送物質を溶解したことを特徴と
    する請求項10〜13のいずれか1項記載の電子写真感
    光体。
  15. 【請求項15】 酸化防止剤を溶解したことを特徴とす
    る請求項10〜14のいずれか1項記載の電子写真感光
    体。
  16. 【請求項16】 前記シリコーンオイル類が含有層全固
    形分に対して10〜1000ppm含有することを特徴
    とする請求項10〜15のいずれか1項記載の電子写真
    感光体。
  17. 【請求項17】 電子写真感光体中のテトラヒドロピラ
    ン類残留溶媒量が全感光層の20〜50000ppmで
    あることを特徴とする請求項10〜16のいずれか1項
    記載の電子写真感光体。
JP28980697A 1997-10-22 1997-10-22 塗布組成物とそれを用いた電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体 Pending JPH11125923A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28980697A JPH11125923A (ja) 1997-10-22 1997-10-22 塗布組成物とそれを用いた電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28980697A JPH11125923A (ja) 1997-10-22 1997-10-22 塗布組成物とそれを用いた電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11125923A true JPH11125923A (ja) 1999-05-11

Family

ID=17748017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28980697A Pending JPH11125923A (ja) 1997-10-22 1997-10-22 塗布組成物とそれを用いた電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11125923A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003173034A (ja) * 2001-12-06 2003-06-20 Canon Inc 電子写真感光体の製造方法、該製造方法によって得られた電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置
WO2004109406A1 (ja) * 2003-06-03 2004-12-16 Sharp Kabushiki Kaisha 電子写真感光体およびそれを備える画像形成装置
JP2018151421A (ja) * 2017-03-09 2018-09-27 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003173034A (ja) * 2001-12-06 2003-06-20 Canon Inc 電子写真感光体の製造方法、該製造方法によって得られた電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置
WO2004109406A1 (ja) * 2003-06-03 2004-12-16 Sharp Kabushiki Kaisha 電子写真感光体およびそれを備える画像形成装置
JP2018151421A (ja) * 2017-03-09 2018-09-27 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH071393B2 (ja) 電子写真感光体の製造方法
EP0605127B1 (en) Overcoating for multilayered organic photoreceptors containing a stabilizer and charge transport molecules
JPS63220161A (ja) 電子写真感光体
EP0605145A1 (en) Layered photoreceptor structures with overcoatings containing a triphenylmethane
JPH11125923A (ja) 塗布組成物とそれを用いた電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体
US7579125B2 (en) Imaging member
US5981125A (en) Electrophotographic photoreceptor, and an image-forming apparatus and method of using the same
JPH11125922A (ja) 塗布組成物とそれを用いた電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体
JPH1138654A (ja) 電子写真感光体用塗布組成物、電子写真感光体及びその製造方法
JPH11133636A (ja) 電子写真感光体用塗布組成物、電子写真感光体とその製造方法
JPH1124300A (ja) 電子写真感光体
JP2841490B2 (ja) 積層型感光体
JP2903714B2 (ja) 積層型感光体
JP4070036B2 (ja) 電子写真感光体用塗布組成物、電子写真感光体及びその製造方法
JP2000231213A (ja) 電子写真用感光体およびその製造方法
JPH10268537A (ja) 電子写真感光体用塗布組成物、電子写真感光体及びその製造方法
JP3991547B2 (ja) 電子写真感光体とその製造方法
JP2762962B2 (ja) 電子写真感光体
US8098925B2 (en) Photoconductors and processes thereof
JP3286702B2 (ja) 電子写真用感光体
CA2125429C (en) Overcoating for multilayered organic photoreceptors containing a stabilizer and charge transport molecules
JPH05289389A (ja) 電子写真感光体
JP2000075517A (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置
JPH10326023A (ja) 電子写真感光体、それを用いた画像形成装置及び画像形成方法
JP2817807B2 (ja) 電子写真用感光体