JPH1138654A - 電子写真感光体用塗布組成物、電子写真感光体及びその製造方法 - Google Patents

電子写真感光体用塗布組成物、電子写真感光体及びその製造方法

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JPH1138654A
JPH1138654A JP19558197A JP19558197A JPH1138654A JP H1138654 A JPH1138654 A JP H1138654A JP 19558197 A JP19558197 A JP 19558197A JP 19558197 A JP19558197 A JP 19558197A JP H1138654 A JPH1138654 A JP H1138654A
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coating
dioxolane
coating liquid
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electrophotographic photoreceptor
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JP19558197A
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Masanari Asano
真生 浅野
Akihiko Itami
明彦 伊丹
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、ポリアリレート系バインダ
ーを用い、塗布溶媒としてはハロゲンを含まない溶媒を
使用し、毒性の少ない、環境問題、特にオゾンホール問
題や発ガン性問題等がない、しかも画像形成の初期から
長期間にわたって電位特性、耐久性や画像特性、解像度
に優れ、塗布性、重層性等に優れた特性を有する電子写
真感光体用塗布組成物、電子写真感光体及びその製造方
法を提供することにある。 【解決手段】 置換非置換のジオキソラン核を有するジ
オキソラン誘導体にポリアリレート系バインダーを溶解
したことを特徴とする電子写真感光体用塗布組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体用
塗布組成物、電子写真感光体及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体としては、セレ
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、シリコン等の無機光導
電性化合物を主成分とする感光層を有する無機感光体
が、広く用いられてきた。しかし、これらは感度、熱安
定性、耐湿性、耐久性等において必ずしも満足し得るも
のではなく、また一部の無機感光体では感光体中に人体
に有害な物質を含むため、廃棄に際しての問題がある。
【0003】これら無機感光体の持つ欠点を克服する目
的で様々な有機光導電性化合物を主成分とする感光層を
有する有機感光体の研究・開発が近年盛んに行われてい
る。特に電荷発生機能と電荷輸送機能とを異なる物質に
それぞれ分担させた機能分離型の感光体は、それぞれの
材料を広い範囲から選択することができ、任意の性能を
有する感光体を比較的容易に作製し得ることから多くの
研究がなされており、実用に供されているものも多い。
【0004】これら有機感光体を作製するには、導電性
支持体上に電荷発生機能や電荷輸送機能を持つ化合物を
層状に塗布して作製される。従って、通常は多層構造を
有し、各層は固体状の化合物を溶媒で溶解した塗布組成
物を、各種の塗布方式を用いて溶媒塗布することにな
る。
【0005】しかし、有機溶媒、特に工業生産に適した
高い溶解力と適当な沸点を有する溶媒は、有害なものが
多く、特性の優れているもの、例えばハロゲン系溶媒な
どその傾向が強い。
【0006】無論、感光体の製造に用いる溶媒である以
上、溶解力や適当な沸点をもつと共に、電子写真感光体
としての特性に悪影響を与えないものでないと使用する
ことが出来ないから、これらをすべて満足する溶媒の必
要性は極めて高かった。また、ポリアリレート系バイン
ダーは電気特性、耐久性に優れ、電子写真感光体として
用いられてきたが、その利点を充分引き出せないでい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、ポリアリレート系バインダーを用い、塗布溶媒
としてはハロゲンを含まない溶媒を使用し、毒性の少な
い、環境問題、特にオゾンホール問題や発ガン性問題等
がない、しかも画像形成の初期から長期間にわたって電
位特性、耐久性や画像特性、解像度に優れ、塗布性、重
層性等に優れた特性を有する電子写真感光体用塗布組成
物、電子写真感光体及びその製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成を採ることにより達成される。
【0009】(1) 置換非置換のジオキソラン核を有
するジオキソラン誘導体にポリアリレート系バインダー
を溶解したことを特徴とする電子写真感光体用塗布組成
物。
【0010】(2) 前記ジオキソラン誘導体が1,3
−ジオキソランである(1)記載の電子写真感光体用塗
布組成物。
【0011】(3) 更に電荷輸送物質を溶解したこと
を特徴とする(1)または(2)記載の電子写真感光体
用塗布組成物。
【0012】(4) 更にシリコーンオイルを溶解した
ことを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項記載の
電子写真感光体用塗布組成物。
【0013】(5) 更に酸化防止剤を溶解したことを
特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項記載の電子写
真感光体用塗布組成物。
【0014】(6) 置換非置換のジオキソラン核を有
するジオキソラン誘導体にポリアリレート系バインダー
を溶解した塗布組成物を、導電性支持体上に塗布するこ
とを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
【0015】(7) 前記塗布組成物が(2)〜(5)
のいずれか1項記載の電子写真感光体用塗布組成物であ
ることを特徴とする(6)記載の電子写真感光体の製造
方法。
【0016】(8) 置換非置換のジオキソラン核を有
するジオキソラン誘導体にポリアリレート系バインダー
を含有することを特徴とする電子写真感光体。
【0017】(9) 前記ジオキソラン誘導体が1,3
−ジオキソランである(8)記載の電子写真感光体。
【0018】(10) 更に電荷輸送物質を溶解したこ
とを特徴とする(8)または(9)記載の電子写真感光
体。
【0019】(11) 更に酸化防止剤を溶解したこと
を特徴とする(8)〜(10)のいずれか1項記載の電
子写真感光体。
【0020】(12) 更にシリコーンオイルを溶解し
たことを特徴とする(8)〜(11)のいずれか1項記
載の電子写真感光体。
【0021】(13) 前記感光体中のジオキソラン誘
導体残留溶媒量が全感光層の20〜50000ppmで
ある(8)〜(12)のいずれか1項記載の電子写真感
光体。
【0022】以下、本発明を詳細に説明する。
【0023】電子写真感光体、特に有機感光体の場合に
はその感光層や感光補助層を形成するために、それらを
構成する化合物を溶媒に溶かして塗布するのが最もよい
製造方法である。
【0024】ポリアリレート系バインダーは優れたバイ
ンダとして電子写真感光体の感光層に用いられてきた。
しかし、従来広く使用されてきたポリアリレート系バイ
ンダーを使用した電子写真感光体層の塗布溶媒は、メチ
レンクロライド、エチレンクロライド、クロロホルム、
モノクロロベンゼン等の含ハロゲン元素の有機溶媒であ
り、これらは環境問題、発癌性等の見地から使用禁止の
方向へ向かいつつある。
【0025】ハロゲンを含まない有機溶媒としてはトル
エン、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、メ
チルエチルケトン(MEK)、シクロヘキサン等が用い
られてきたが、ポリアリレート系バインダーに対する溶
解能不足から粘度上昇をまねいたり、塗布液を高濃度化
出来ないことからくる塗布膜厚の不足等の問題点を解決
出来ていない。特に電荷輸送層の場合12μm以上の膜
厚が必要とされるが、ポリアリレートをバインダとして
用いる場合等には、少くとも5重量%以上、好ましくは
8重量%以上の高濃度の塗布液で、300cp(22
℃)以下の粘度とする必要がある。しかし、このような
特性は、上記ハロゲンを含まない有機溶媒では得られ
ず、従って2〜3回に分けて塗布するといった方法を採
らねばならないこともある。
【0026】ハロゲンを含まない良溶媒として、分子内
に酸素原子を2個含む環状エーテルのジオキサンがある
が、ジオキサンは毒性が強く、発ガン性もあり製造工程
に投入できない。
【0027】本発明者等は、鋭意検討した結果、ポリア
リレート系バインダーと置換非置換のジオキソラン核を
有するジオキソラン誘導体(即ち、ジオキソラン及びそ
の誘導体)を用いることにより、上記した本発明の課題
を達成出来ることを見いだし、本発明に至った。
【0028】本発明の置換非置換のジオキソラン核を有
するジオキソラン誘導体(以下、本発明のジオキソラン
誘導体ということもある)は、環状5員環エーテル化合
物で分子内に互いに隣合っていない酸素原子2個を含む
ジオキソラン核を有する化合物である。このうち本発明
に係わるジオキソラン誘導体は、分子構造中に置換非置
換のジオキソラン核を有し、本発明の感光体に使用する
ポリアリレート系バインダーその他の添加物を溶解し、
感光体を製造する場合、乾燥出来るものであればよい
が、通常は200℃以下のものが使用される。
【0029】本発明において置換非置換のジオキソラン
核を有するジオキソラン誘導体は、具体的には下記一般
式(1)で表されるものが好ましく用いられる。
【0030】
【化1】
【0031】(式中、R1〜R6は水素原子又は炭素数1
〜4の置換非置換のアルキル基、炭素数1〜4の官能基
を表す。又、R5とR6は結合し環を形成していても良
い。R〜Rは任意の少くとも2個の基が結合し環を
形成していても良い。) このアルキル基の置換基としては任意のもので良いが、
好ましくは各々炭素原子数1〜4のアルコキシ基、アシ
ル基、アシルオキシ基あるいはヒドロキシル基が挙げら
れる。又、R5とR6が、R1〜R4の少なくとも2個が結
合して形成される環としては、任意のものがあるが、好
ましくは5〜6員の芳香環(例えばベンゼン環)又は、
非芳香環(例えばシクロヘキサン環)が挙げられる。
【0032】これらの内、R1〜R6の何れかが水素原子
であるものが好ましく、R5,R6の少なくともどちらか
が水素原子であるものが好ましく、R1およびR3が水素
原子であるものが好ましく、R1〜R6のすべてが水素原
子であるものが特に好ましい。
【0033】また、本発明のジオキソラン誘導体の沸点
は、常圧で200℃以下であるものが好ましいが、その
下限としては70℃以上であるものが好ましい。さらに
好ましくは沸点150℃以下、74〜130℃のものが
特に好ましい。
【0034】この理由は、沸点が高いと乾燥工程が長く
なりコスト的に不利になるためであり、沸点が200℃
より高いと実用上不利である。
【0035】本発明に好ましく用いることの出来る本発
明の置換非置換のジオキソラン核を有するジオキソラン
誘導体の具体的化合物例を下記に示す。
【0036】
【化2】
【0037】
【化3】
【0038】
【化4】
【0039】
【化5】
【0040】本発明のジオキソラン誘導体(ジオキソラ
ン溶媒)は、製造された電子写真感光体に残留するが、
感光体中のジオキソラン誘導体残留溶媒量は、感光層全
固形分に対して20〜50000ppmが好ましく、3
0〜10000ppmがより好ましい。50000pp
mより多くなると電位の経時保存安定性が悪く、20p
pmより少ない絶乾状態に近くなると感度の低下が生じ
る。
【0041】本発明のジオキソラン誘導体の感光体中に
含まれる残留含有量は感光層厚、バインダーとの親和
性、塗布スピード、ドラム径、工程プロセス等によって
微妙に変わってくるので、実際はドラム中の含有量分析
によって確認後生産するのが良い。含有量制御は乾燥温
度、乾燥時間、乾燥風速、風量等の好ましい組み合わせ
により行われる。
【0042】本発明のジオキソラン誘導体の感光体中に
含まれる残留含有量の検出は当業者において良く知られ
ている方法、例えばガスクロマトグラフィー等により定
量できる。
【0043】更に、本発明の感光体用塗布組成物には塗
布性及び画像特性、特に画像ボケを向上させるのに塗布
層にシリコーンオイルを含有させるのが良い。
【0044】シリコーンオイルとしては、特開昭54−
143643号、特開昭57−5050号、特開昭57
−212453号、特開昭59−208556号、特開
昭63−80262号、特開平1−234854号、特
開平4−199154号、特開平5−27456号等記
載のシリコーンオイルが挙げられる。特にはメチルフェ
ニルシリコーンオイル、ジメチルシリコーンオイルが好
ましく、又、含有される層の固形分中における含有量は
10〜1000ppmが好ましい。
【0045】本発明の感光体の塗布はCSH塗布が良
い。コーターについては特開昭58−189061号、
特願平7−128023号、同7−162021号に詳
しく記載してある。
【0046】ジオキソラン誘導体(ジオキソラン溶媒)
は保存放置中に過酸化物を生成することが知られてお
り、酸化防止剤(AO剤)の添加が行われている。
【0047】本発明に用いられる酸化防止剤としては、
上記の条件に適合するものであれば特に化学構造等に限
定は無い。好ましく用いられる化合物の例としては、例
えばヒンダードアミン構造単位もしくはヒンダードフェ
ノール構造単位を有するもの、或いはその双方を有する
もの、有機リン系化合物、有機硫黄系化合物、ハイドロ
キノン系化合物、フェニルアミン系化合物等があるが、
これらに限定されるものではない。
【0048】(1)ヒンダードフェノール構造単位を有
する化合物例
【0049】
【化6】
【0050】
【化7】
【0051】
【化8】
【0052】
【化9】
【0053】
【化10】
【0054】
【化11】
【0055】
【化12】
【0056】
【化13】
【0057】
【化14】
【0058】
【化15】
【0059】
【化16】
【0060】
【化17】
【0061】(2)ヒンダードアミン構造単位とヒンダ
ードフェノール構造単位を有する化合物例
【0062】
【化18】
【0063】
【化19】
【0064】
【化20】
【0065】(3)ヒンダードアミン構造単位を有する
化合物例
【0066】
【化21】
【0067】
【化22】
【0068】
【化23】
【0069】(4)有機リン系化合物例 例えば、一般式RO−P(OR)−ORで表される化合
物であり、代表的なものとして例えば下記のもの等が挙
げられる。尚、ここにおいてRは水素原子、各々置換も
しくは未置換のアルキル基、アルケニル基又はアリール
基を表す。
【0070】
【化24】
【0071】
【化25】
【0072】(5)有機硫黄系化合物 例えば、一般式R−S−Rで表される化合物であり、代
表的なものとして下記のもの等が挙げられる。尚、ここ
においてRは水素原子、各々置換もしくは未置換のアル
キル基、アルケニル基又はアリール基を表す。
【0073】
【化26】
【0074】(6)ハイドロキノン系化合物 ハイドロキノン系化合物としては、例えば、下記の一般
式で表される化合物が挙げられる。
【0075】
【化27】
【0076】式中、R1〜R4は水素原子、アルキル基、
ベンジル基、アラルキル基等の置換基を表す。各々置換
もしくは未置換のアルキル基、アルケニル基又はアリー
ル基を表す。
【0077】代表的なものとしては、例えば下記のもの
等が挙げられる。
【0078】
【化28】
【0079】
【化29】
【0080】(7)フェニルアミン系化合物 フェニルアミン系化合物としては、例えば、下記の一般
式で表される化合物が挙げられる。
【0081】
【化30】
【0082】式中、Arはアリール基を表し、R6はア
ルキル基、アリール基、ベンジル基等の置換基を表す。
【0083】代表的なものとしては、例えば下記のもの
等が挙げられる。
【0084】
【化31】
【0085】好ましい酸化防止剤としては、分子内にヒ
ンダードフェノール基を有するものが、塗布液組成物の
安定性と成膜された感光体の繰り返し特性や電位の安定
性の点で有利であり、酸化防止剤の異種混合物を用いて
も良い。
【0086】酸化防止剤の添加量は塗布液組成物に対し
ては20ppm〜5wt%が好ましく、50ppm〜3
wt%がより好ましい。乾燥塗膜の全固形分に対しては
0.001〜10wt%が好ましく、0.01〜5wt
%がより好ましい。添加量が少ないと溶媒の保存安定
性、電子写真の繰り返し特性が悪く、添加量が多すぎる
と残留電位の上昇がひどくなり、画像カブリが発生す
る。
【0087】本発明において用いられるポリアリレート
系バインダーとして用いられるポリアリレート系樹脂
は、ビスフェノール成分と芳香族ジカルボン酸成分との
ポリエステルから主としてなるポリマーである。かかる
ポリアリレート系樹脂としては、下記式(2)で表され
る繰り返し単位を全体の50モル%以上、好ましくは7
5モル%以上、特に好ましくは100モル%含有するも
のが、電子写真特性や耐久性が良好であり好ましい。
【0088】
【化32】
【0089】[式(2)中、Arは炭素数6〜12の芳
香族炭化水素基であり、Xは炭素数1〜15の二価の炭
化水素基、−O−、スルホン基およびスルフィド基から
なる群から選ばれる少なくとも一種の基である。又、環
を形成してもよい。R1〜R4は同一または異なり、水
素、ハロゲン、または炭素数1〜5の炭化水素基であ
る。又、Xを介さないで直接結合してもよい。] ここで上記式(2)において好適なArは炭素数6〜1
0の芳香族炭化水素基で、具体的にはm−フェニレン
基、p−フェニレン基、ナフチレン基が挙げられ、特に
好ましいのはm−フェニレン基、p−フェニレン基であ
る。
【0090】Xは炭素数1〜15の二価の炭化水素基、
スルホン基およびスルフィド基からなる群から選ばれる
少なくとも一種の基であり、詳しくは炭素数1〜15の
二価の脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、アルアル
キレン基、スルホン基およびスルフィド基からなる群よ
り選ばれる。好適には炭素数1〜10の二価の脂肪族炭
化水素基、脂肪族炭化水素基およびアルアルキレン基で
ある。具体的にはメチレン基、1,1−エチレン基、
2,2−プロピレン基、2,2−ブチレン基、4−メチ
ル−2,2−ペンチレン基などの脂肪族炭化水素基、
1,1−シクロヘキシレン基、3,3,5−トリメチル
−1,1−シクロヘキシレン基などの脂環族炭化水素
基、1−フェニル−1,1−エチレン基、ジフェニルメ
チレン基、1,1−フルオレン基などのアルアルキレン
基が例示できる。
【0091】R1〜R4は同一または異なり、水素、ハロ
ゲン、または炭素数1〜5の炭化水素基である。具体的
には水素、臭素、メチル基などが挙げられる。
【0092】これらのポリアリレート系樹脂の中で、本
発明の主溶媒である1,3−ジオキソランに対する溶解
性、ドープ安定性の面、および原料入手の容易さ、得ら
れるポリマーの物性等の面から、R1〜R4は同一または
異なり、水素またはメチル基であり、Xは炭素数1〜1
0の二価の脂肪族炭化水素基または脂環族炭化水素基、
又はXを介さないで直接結合してもよく、Arはm−フ
ェニレン基またはp−フェニレン基の組み合わせが好ま
しい。例えば、上記式(2)におけるR1およびR2のい
ずれか一方がメチル基であり、R3およびR4のいずれか
一方がメチル基であり、Arがm−フェニレン基および
/またはp−フェニレン基である下記式(3)で表され
る繰り返し単位からなるものが挙げられる(R2,R4
よびXは上記に挙げたものと同じ)。
【0093】
【化33】
【0094】また、上記式(2)におけるXが1,1−
シクロヘキシレン基、3,3,5−トリメチル−1,1
−シクロヘキシレン基などの脂環族炭化水素基であり、
1〜R4が全て水素であり、そしてArがm−フェニレ
ン基および/またはp−フェニレン基である、例えば下
記式(4)で表される繰り返し単位からなるものも同様
に好ましく例示できる。
【0095】
【化34】
【0096】もちろん本発明におけるポリアリレート系
樹脂は、上記式(2)で表される繰り返し単位の1種ま
たは2種以上の繰り返し単位からなる共重合体または混
合物であってもよい。具体的には、例えば2種類以上の
異なるビスフェノール成分を含む共重合体であってもよ
い。特に、共重合体を用いることにより、ポリマーの溶
媒への溶解性、あるいはドープ安定性が向上する場合が
多く塗布液好適である。この場合、好ましい構造として
上記に挙げた式(3)および式(4)で表される2種類
の繰り返し単位のいずれか一方の成分を、好ましくは1
0〜99モル%、より好ましくは30〜99モル%含有
する共重合体が挙げられる。この場合、共重合体を構成
する残りの成分としては、R1〜R4が全て水素であり、
Xが2,2−プロピレン基であり、そしてArがm−フ
ェニレン基および/またはp−フェニレン基である繰り
返し単位が好ましい。
【0097】さらに、上記ポリアリレート系樹脂は、下
記式(5)で表される繰り返し単位を50モル%以下、
好ましくは25モル%以下含有してなるポリエステルカ
ーボネートであってもよい。
【0098】
【化35】
【0099】[式(5)中、Yは前記式(2)中のXと
同義である。R5〜R8は同一または異なり、水素、ハロ
ゲン、炭素数1〜5の炭化水素基である。] 上記式(5)において、Yは前記式(2)中のXと同義
であり、好適には炭素数1〜10の二価の脂肪族炭化水
素基、脂環族炭化水素基、およびアルアルキレン基から
なる群から選ばれる。具体的にはメチレン基、1,1−
エチレン基、2,2−プロピレン基、2,2−ブチレン
基、4−メチル−2,2−ペンチレン基などの脂肪族炭
化水素基、1,1−シクロヘキシレン基、3,3,5−
トリメチル−1,1−シクロヘキシレン基などの脂環族
炭化水素基、1−フェニル−1,1−エチレン基、ジフ
ェニルメチレン基、1,1−フルオレニレン基などのア
ルアルキレン基が例示できる。
【0100】R5〜R8は同一または異なり、水素、ハロ
ゲン、または炭素数1〜5の炭化水素基であるが、好ま
しくは水素、臭素またはメチル基である。
【0101】本発明で用いるポリアクリレート系樹脂
は、前記式(2)および上記式(5)で表される繰り返
し単位からなる共重合体であってもよいし、混合物であ
ってもよい。
【0102】上記ポリアリレート系樹脂は通常、界面重
縮合、溶融重縮合あるいは溶液重縮合などの公知の方法
により合成されるが、主鎖の芳香族基がエステル結合で
結ばれる上記ポリアリレート系樹脂は、得られるポリマ
ーの着色が少ない点で界面重縮合で得られるものが好ま
しい。例えば、アルカリ水溶液に溶解させたビスフェノ
ール類と塩化メチレンに溶解させた芳香族ジカルボン酸
ジクロライド類とを、界面移動触媒存在下で接触させる
ことにより重合することができる。また、上記式(2)
および(5)で表される繰り返し単位からなる共重合体
は、この界面重縮合法により得ることができるが、かか
る式(2)および式(5)で表される繰り返し単位から
なるそれぞれのポリマーを溶融混練することにより、所
望のポリアリレート系樹脂を得ることもできる。
【0103】以下に、本発明に用いられるポリアリレー
ト系バインダーとして用いられるポリアリレート樹脂の
具体的例示化合物を挙げるが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0104】
【化36】
【0105】
【化37】
【0106】本発明において用いられるポリアリレート
系樹脂の分子量は、GPCで測定したポリスチレン換算
の数平均分子量で10,000以上500,000以
下、好ましくは15,000以上30,000以下であ
る。かかる分子量が10,000より小さいと丈夫なフ
ィルムが得られず、また500,000を超えるとポリ
マーが得にくいばかりか溶解性が低下するために好まし
くない。
【0107】ところで、環状エーテル系の溶媒である
1,3−ジオキソランは高濃度溶解性、ドープ安定性、
沸点(76℃)、製膜性の上からポリアリレート系樹脂
の非常に優れた溶媒である。同じ環状エーテル系の溶媒
であるテトラヒドラフラン、1,4−ジオキサンも溶解
性の観点からは良溶媒であるが、テトラヒドロフランは
溶液安定性の観点から1,3−ジオキソランに劣り、ま
た1,4−ジオキサンは高沸点(100℃)であるため
にフィルムから溶媒を除去し難く、また発ガン性がある
ために工業的に使用するにはふさわしくない。
【0108】次に前記感光層を支持する導電性支持体と
しては、アルミニウム、ニッケルなどの金属板・金属ド
ラム、又はアルミニウム、酸化錫、酸化インジュウムな
どを蒸着したプラスチックフィルム、又は導電性物質を
塗布した紙・プラスチックフィルム・ドラムを使用する
ことができる。
【0109】又、中間層を設ける場合は、ナイロン等ポ
リアミド系の化合物を用いた樹脂系中間層、或いは有機
金属化合物及びシランカップリング剤を用いるいわゆる
セラミック系中間層(硬化性中間層ともいう)が好まし
く用いられる。
【0110】感光層の形成は、有機光導電性層、特に電
荷輸送物質と電荷発生物質を双方含有する機能分離型、
特に各々を別層とし重層塗布して形成することが好まし
い。
【0111】電荷発生層は、電荷発生物質(CGM)を
必要に応じてバインダ樹脂中に分散させて形成される。
CGMとしては、金属又は無金属フタロシアニン化合
物、ビスアゾ化合物、トリスアゾ化合物等のアゾ化合
物、スクエアリウム化合物、アズレニウム化合物、ペリ
レン系化合物、インジコ化合物、キナクリドン化合物多
環キノン系化合物、シアニン色素、キサンテン染料、ポ
リ−N−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノン
などからなる電荷移動錯体等が挙げられるがこれらに限
定されるわけではない。またこれらは必要に応じて二種
以上混合して用いてもよい。
【0112】ただし本発明の目的を最も高いレベルで達
成するためには、ペリレン化合物の一種、イミダゾール
ペリレン化合物や金属フタロシアニン化合物であるチタ
ニルフタロシアニン(TiOPc)ガリウムフタロシア
ニン(GaPc)又はヒドロキシガリウムフタロシアニ
ン(GaOHPc)などが好ましい。
【0113】また、電荷発生層に使用可能なバインダ樹
脂としては、例えばポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリメタ
クリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹
脂、ボリビニルブチラール樹脂、ポリエポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリフェノール樹脂、ボリエステル樹
脂、ポリアルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
シリコーン樹脂、ポリメラミン樹脂、並びにこれら樹脂
の繰り返し単位のうち二つ以上を含む共重合体樹脂、例
えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、また高分
子有機半導体、例えばポリ−N−ビニルカルバゾール等
が挙げられるがこれらに限定されるわけではない。
【0114】上記のうちCGMとしてイミダゾールペリ
レン化合物を用いた場合に好ましいバインダとしては、
ポリビニルブチラール樹脂が、TiOPcを用いた場合
に好ましいバインダとしては、ポリシリコーン樹脂及び
ポリビニルブチラール樹脂、或いは両方を混合したもの
などが挙げられる。
【0115】電荷輸送層は、電荷輸送物質(CTM)を
単独で、或いはバインダ樹脂とともに構成される。CT
Mとしては、例えばカルバゾール誘導体、オキサゾール
誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、
チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾ
ール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導
体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒド
ラゾン化合物、ピラゾリン誘導体、オキサゾロン誘導
体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベ
ンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導
体、アミノスチルベン誘導体、トリアリールアミン誘導
体、フェニレンジアミン誘導体、スチルベン誘導体、ベ
ンジジン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ
−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセン等
が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。ま
たこれらは単独でも、二種以上の混合で用いてもよい。
【0116】又、電荷輸送層に使用可能なバインダ樹脂
としては、例えばポリカーボネート樹脂、ポリアクリレ
ート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチ
レン−アクリルニトリル共重合体樹脂、ポリメタクリル
酸エステル樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるわけで
はない。また繰り返し使用した際の疲労劣化を少なくす
るために、或いは耐久性を向上させるために、感光体の
各層何れにでも従来公知の酸化防止剤、電子受容性物
質、表面改質剤、可塑剤等、環境依存性低減剤などを、
必要に応じて適当量添加して用いることができる。
【0117】又、耐久性向上のために、必要に応じて感
光層以外に保護層等の非感光層を設けてもよく、この層
中に前記、電荷輸送物質を添加して、いわゆる複層型の
電荷輸送層を持つ感光体としてもよい。
【0118】また本発明の感光体には、その他、感色性
補正の染料を添加してもよい。また酸化防止剤等の添加
剤を併用して添加しても良い。
【0119】これら感光体層を塗布する方式としては各
種のものがあるが、特に円形量規制型塗布方式(装
置)、中でもその一種であるスライドホッパ型塗布装置
を用いて塗布するのがよい。これらの技術については、
特開昭58−189061号、特願平7−128023
号、或いは特願平7−162021号等に記載されてい
る。
【0120】以下に、この方式を説明する。
【0121】図1は、本発明に係る塗布装置の概要断面
図である。図1に於いて、中心線Yに沿って垂直状に重
ね合わした円筒状基材1A、1Bと、該円筒状基材1
A、1Bに順次感光層用の塗布液2を塗布するスライド
ホッパ型の塗布装置3を示す。
【0122】前記円筒状基材1Aを取り囲む様に、塗布
液2の塗布液スライド面4が形成され、該塗布液スライ
ド面4に供給された塗布液2を前記円筒状基材1Aに順
次塗布する様に構成している。塗布方法としては、前記
環状の塗布装置3を固定し、前記円筒状基材1Aを中心
線Yに沿って矢印方向に上昇移動させながら上端部より
塗布を行う。前記塗布装置3の塗布液スライド面4に塗
布液2を供給するため、外部に設けた塗布液タンク5よ
り送液ポンプ6−1と送液管6−1′と、塗布液供給部
6Aにより前記環状の円形量規制型塗布装置3に接続
し、塗布液2を供給する。
【0123】次に供給された塗布液2は、前記環状の塗
布装置3内に形成した環状の塗布液分配室7に供給され
て塗布液分配スリット8より送液され、エンドレスの塗
布液流出口9より前記塗布液スライド面4に塗布液2が
連続的に供給され、塗布液2は前記円筒状基材1Aの全
周面に塗布される。12は、前記塗布液スライド面4よ
り落下した塗布液2を液溜めする液溜部である。
【0124】図2は、図1に示す前記スライドホッパ型
塗布装置3の一部を切欠して示す斜視図である。
【0125】図3は、スライドホッパ型の塗布装置3を
用いて円筒状基材1A、1Bに感光体となる塗布液を同
時に重層塗布する同時重層塗布方法を示す塗布装置の概
要断面図である。
【0126】図3に於いて、中心線Yに沿って垂直状に
重ね合わした円筒状基材1A、1Bと、該円筒状基材1
A、1Bに順次感光用の塗布液2を塗布する環状の塗布
装置3を示す。図の様に前記円筒状基材1Aを取り囲む
様に、塗布液2,2Aの塗布液スライド面4が形成さ
れ、該塗布液スライド面4に供給される塗布液2,2A
を前記円筒状基材1Aに順次塗布する様に構成してい
る。塗布方法としては、前記環状の塗布装置3を固定
し、円筒状基材1Aを中心線Yに沿って矢印方向に上昇
移動させながら上端部より塗布を行う。前記塗布装置3
の塗布液スライド面4に塗布液2,2Aを供給するた
め、外部に設けた塗布液タンク5より送液ポンプ6−1
と送液管6−1′と、塗布液供給部6Aから塗布液分配
室7に塗布液を送る。
【0127】塗布液タンク51から塗布液分配室71へ
の送液も同様に行う。
【0128】次に供給された塗布液2,2Aは、塗布装
置3内に形成した環状の塗布液分配室7には前記塗布液
2を供給し、該塗布装置3内に形成した環状の塗布液分
配室71には前記塗布液2Aを供給する。先ず供給され
た塗布液2は塗布液分配スリット8よりエンドレスの塗
布液流出口9より塗布液スライド面4に塗布液2が連続
的に供給され、前記円筒状基材1Aの全周面に先ず塗布
液2が塗布される。
【0129】更に前記塗布液分配室71には前記塗布液
2Aが供給される。供給された塗布液2Aは塗布液分配
スリット81よりエンドレスの塗布液流出口91より前
記塗布液2面上に連続的に供給され、前記円筒状基材1
Aの全周面に先ず塗布液2が、その上に塗布液2Aが重
層塗布される。
【0130】12は、前記塗布液スライド面4より落下
した塗布液2を液溜めする液溜部である。
【0131】図4は前記図1の実施態様例に使用されて
いる塗布装置3を上下に配置した、逐次重層塗布方法に
用いられる塗布装置の概要断面図である。これも前記図
3に示すようなエンドレスに形成した円筒状基材1A、
1Bに塗布液の重層塗布を行う実施態様例である。
【0132】先ず前記図1と同様に塗布液スライド面4
に供給される塗布液2を円筒状基材1Aに塗布する。塗
布方法としては、塗布装置3を固定し、前記円筒状基材
1Aを中心線Yに沿って矢印方向に上昇移動させながら
上端部より塗布を行う。前記塗布装置3の塗布液スライ
ド面4に塗布液2を供給するため、外部に設けた塗布液
タンク5より送液ポンプ6−1と送液管6−1′と、塗
布液供給部6Aから塗布液分配室7に塗布液を送る(塗
布液タンク52から塗布液分配室72への送液も同様に
行う)。
【0133】これにより塗布装置3内に形成した環状の
塗布液分配室7に供給されて塗布液分配スリット8、エ
ンドレスの塗布液流出口9より前記塗布液スライド面4
に塗布液2が連続的に供給され、塗布液2は前記円筒状
基材1Aの全周面に一層目が塗布される。
【0134】更に塗布装置3の上部に塗布装置32が設
けられている。
【0135】一層目の塗布液2が塗布された、円筒状基
材1Aは矢示方向に上昇し、塗布装置32の塗布液スラ
イド面42のところに進入する。塗布液スライド面42
に供給される塗布液2Aを前記円筒状基材1Aに塗布さ
れた塗布液2面上に順次重層塗布する。塗布方法として
は、前記同様に塗布装置32を固定し、前記円筒状基材
1Aを中心線Yに沿って矢印方向に上昇移動させながら
上端部より重層塗布を行う。
【0136】前記環状の塗布装置32の塗布液スライド
面42に塗布液2Aを供給するため、外部に設けた塗布
液タンク52より送液ポンプの塗布液供給部を塗布装置
32に接続し(接続方法は前記塗布装置3に対するのと
同一)、塗布液2Aを供給する。次に供給された塗布液
2Aは、塗布装置32内に形成した環状の塗布液分配室
72に供給されて塗布液分配スリット82よりエンドレ
スの塗布液流出口92より前記塗布液スライド面42に
塗布液2Aが連続的に供給され、塗布液2Aは前記円筒
状基材1Aに塗布された塗布液2面上の全周面に塗布さ
れる。
【0137】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0138】実施例1 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0139】前記支持体上に下記の如き下引層塗布液組
成物UCL−1を調製し、乾燥膜厚0.8μmになるよ
う塗布した。
【0140】尚、以下の塗布においては、何れも円形量
規制型塗布装置の一種であるスライドホッパ型塗布装置
を用いて塗布した。
【0141】 1.下引層塗布液組成物UCL−1 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) 2g メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) 1000ml この下引層(UCL)上に下記の如く電荷発生層塗布液
組成物CGL−1を分散調製し、乾燥膜厚1.5μmと
なるよう塗布した。
【0142】 2.電荷発生層塗布液組成物CGL−1 フルオレノン型ジスアゾ顔料(CGM−1) 25g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 10g メチルエチルケトン 1430ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて20時間分散し
たもの。
【0143】この電荷発生層(CGL)の塗布層上に下
記の如く電荷輸送層塗布液組成物CTL−1を調製し、
乾燥膜厚23μmになるよう塗布し、感光体No.1を
得た。
【0144】 3.電荷輸送層塗布液組成物CTL−1 CTM−1 500g ポリアリレート(例示化合物No.P−1) 560g 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.1 沸点74−75℃) 2800ml 酸化防止剤(ブチルヒドロキシトルエン) 20g シリコーンオイル(KF−54 信越化学社製) 全固形分に対して50ppm 実施例2 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0145】前記支持体上に下記の如く下引層塗布液組
成物UCL−2を調製、乾燥膜厚1.0μmになるよう
塗布した。
【0146】 1.下引層塗布液組成物UCL−2 塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体(エスレックMF−10 積水化学社製) 50g アセトン/シクロヘキサノン=10/1(Vol比) 7000ml このUCL上に下記の如く、電荷発生層塗布液組成物C
GL−2を分散調製し、乾燥膜厚1.1μmになるよう
塗布した。
【0147】 2.電荷発生層塗布液組成物CGL−2 臭素化アンスアンスロン(CGM−2) 200g ポリカーボネート(パンライトL−1250 帝人化成社製) 100g 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.1 沸点74−75℃) 18000ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて25時間分散し
たもの。
【0148】このCGL上に下記の如く電荷輸送層塗布
液組成物CTL−2を調製し、乾燥膜厚23μmになる
よう塗布し、感光体No.2を得た。
【0149】 3.電荷輸送層塗布液組成物CTL−2 CTM−2 500g ポリアリレート(例示化合物No.P−2) 560g 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.1 沸点74−75℃) 2700ml 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.8 沸点107℃) 100ml 酸化防止剤(ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチ ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕) 10g シリコーンオイル(KF−54 信越化学社製) 全固形分に対して150ppm 実施例3 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0150】前記支持体上に下記の如く下引層塗布液組
成物UCL−3を調製し、乾燥膜厚1.0μmになるよ
う塗布した。
【0151】 1.下引層塗布液組成物UCL−3 エチレン−酢酸ビニル系共重合体 (エルバックス4260 三井デュポンケミカル社製) 50g トルエン/n−ブタノール=5/1(Vol比) 2000ml このUCL層上に下記の如く電荷発生層塗布液組成物C
GL−3を分散調製し、1.5μmになるよう塗布し
た。
【0152】 2.電荷発生層塗布液組成物CGL−3 Y−型チタニルフタロシアニン(CGM−3) 100g シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 100g t−酢酸ブチル 10000ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて17時間分散し
たもの。
【0153】このCGL層上に下記の如く電荷輸送層塗
布液組成物CTL−3を調製し、乾燥膜厚23μmにな
るよう塗布し、感光体No.3を得た。
【0154】 3.電荷輸送層塗布液組成物CTL−3 CTM−3 500g ポリアリレート(例示化合物P−3) 560g 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.1 沸点74−75℃) 2800ml シリコーンオイル(KF−54 信越化学社製) 全固形分に対し100ppm 酸化防止剤(ブチルヒドロキシトルエン) 20g 実施例4 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0155】前記支持体上に下記の如く下引層塗布液組
成物UCL−1を調製し、乾燥膜厚1.0μm塗布し
た。
【0156】 1.下引層塗布液組成物UCL−1 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) 2g メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) 1000ml このUCL上に、下記電荷発生層塗布組成物CGL−4
を分散調製し、乾燥膜厚1.5μmとなるよう塗布し
た。
【0157】 2.CGL−4塗布液組成物 ペリレン系顔料(CGM−4) 50g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 50g メチルエチルケトン 2800ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて20時間分散し
たもの。
【0158】このCGL層上に下記の如く電荷輸送層塗
布液組成物CTL−4−aを調製し、乾燥膜厚19μm
となるように、更にこの上に下記の如く電荷輸送層塗布
液組成物CTL−4−bを調製し、乾燥膜厚5μmとな
るよう塗布し、感光体No.4を得た。
【0159】 3.電荷輸送層塗布液組成物CTL−4−a CTM−3 500g ポリアリレート(例示化合物P−4) 560g 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.1 沸点74−75℃) 2800ml 4.電荷輸送層塗布液組成物CTL−4−b CTM−3 400g ポリアリレート(例示化合物P−5) 560g 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.1 沸点74−75℃) 2600ml 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.5 沸点81−82℃) 100ml シリコーンオイル(TSF−431 東芝シリコーン社製) 全固形分に対して200ppm 酸化防止剤(ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチ ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕) 15g 実施例5 実施例3の感光体No.3上に下記保護層塗布液組成物
OCL−1を調製し、乾燥膜厚3μmになるよう塗布
し、感光体No.5を得た。
【0160】 保護層塗布液組成物OCL−1(10w/v%) ポリアリレート(例示化合物P−6) 150g CTM−3 100g シリコーン系微粒子(トスパール103 東芝シリコーン社製) 60g 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.1 沸点74−75℃) 1000ml シリコーンオイル(TSF−431 東芝シリコーン社製) 全固形分に対して200ppm 酸化防止剤(ブチルヒドロキシトルエン) 5g 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて3時間分散した
もの。
【0161】実施例6 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0162】前記支持体上に下記の如く下引層塗布液組
成物UCL−6を調製し、乾燥膜厚1.0μmとなるよ
う塗布した。
【0163】 1.下引層塗布液組成物UCL−6 チタンキレート化合物(TC−750 松本製薬製) 30g シランカップリング剤(KBM−503 信越化学社製) 17g 2−プロパノール 150ml このUCL層上に、下記感光層塗布組成物CGL−6を
分散調製し、0.5μmとなるよう塗布した。
【0164】 2.電荷発生層塗布液組成物CGL−6 Y型チタニルフタロシアニン(CGM−4) 10g シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 10g t−酢酸ビニル 1000ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて20時間分散し
たもの。
【0165】このCGL層上に下記の如く電荷輸送層塗
布液組成物CTL−6を調製し、乾燥膜厚23μmにな
るよう塗布し、感光体No.6を得た。
【0166】 3.電荷輸送層塗布液組成物CTL−6 CTM−3 500g ポリアリレート(例示化合物P−7) 560g 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.1 沸点74−75℃) 2600ml 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.2 沸点80−83℃) 200ml シリコーンオイル(KF−54 信越化学社製) 全固形分に対し100ppm 酸化防止剤(〔4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プ ロピオニル〕−4−N−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル) メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン) 20g 実施例7 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0167】前記支持体上に下記の如く下引層塗布液組
成物UCL−7を調製し、乾燥膜厚5μmとなるよう塗
布した。
【0168】 1.下引層塗布液組成物UCL−7 ポリアリレート(例示化合物P−8) 20g 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.1 沸点74−75℃) 8000ml 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.10 沸点92−93℃) 2000ml このUCL層上に、下記感光層塗布組成物PCL−1を
分散調製し、25μmとなるよう塗布し、感光体No.
7を得た。
【0169】 2.感光層塗布組成物PCL−1 ペリレン系顔料(CGM−4) 0.2g 臭素化アンスアンスロン(CGM−2) 25g ポリアリレート(例示化合物P−9) 100g CTM−4 75g 本発明のジオキソラン誘導体(例示化合物No.1 沸点74−75℃) 500ml シリコーンオイル(SH−510 東レシリコーン社製) 全固形分に対して500ppm 酸化防止剤(ブチルヒドロキシトルエン) 5g
【0170】
【化38】
【0171】
【化39】
【0172】
【化40】
【0173】
【化41】
【0174】以上のようにして得た電子写真用の感光体
No.1〜6についてコニカ社製複写機Konica
U−BIX4045を用いて以下のような感光体特性評
価を行った。
【0175】1.電子写真特性 上記複写機を改造し表面電位計を備え付けて、帯電→露
光→除電のプロセスを10,000回繰り返した時、1
0回目と10,000回目の黒紙電位、白紙電位及び残
留電位(それぞれVb、Vw、Vr)を測定して評価し
た。
【0176】尚、黒紙電位とは反射濃度1.3の黒紙原
稿を複写する際の感光体の表面電位をいう。同様に白紙
電位とは、反射濃度0.0の白紙原稿を複写する際の感
光体の表面電位である。
【0177】2.画像評価 10,000枚コピー後の画像サンプルを見て地カブ
リ、中間調画像での白スジや黒スジ、濃淡ムラ、ボケ等
の感光体劣化による画像欠陥の有無を調べた。ボケは解
像度として1mm当たりの等間隔の縦線の判別できる本
数とし、数が大きいほど良好なものとする。
【0178】結果を表1に示す。
【0179】
【表1】
【0180】本発明の感光体は初期から1万回コピー実
写にかけても電子写真特性や画像特性に優れ、塗布性に
優れた特性を有することがわかる。しかも塗布溶媒とし
てはハロゲンを含まない溶媒を使用している為、環境問
題特にオゾンホール問題や発ガン性問題等が発生しな
い。
【0181】また、上記電子写真感光体No.7をコニ
カ社製複写機Konica U−BIX2028の正帯
電改造機に装着し以下のような感光体特性評価を行っ
た。
【0182】1.電子写真特性 上記複写機を改造し表面電位計を備え付けて、帯電→露
光→除電のプロセスを10,000回繰り返した時、1
0回目と10,000回目の黒紙電位、白紙電位及び残
留電位(それぞれVb、Vw、Vr)を測定して評価し
た。尚、黒紙電位とは反射濃度1.3の黒紙原稿を複写
する際の感光体の表面電位をいう。同様に白紙電位と
は、反射濃度0.0の白紙原稿を複写する際の感光体の
表面電位である。
【0183】2.画像評価 10,000枚コピー後の画像サンプルを見て地カブ
リ、中間調画像での白スジや黒スジ、濃淡ムラ、ボケ等
の感光体劣化による画像欠陥の有無を調べた。
【0184】結果を表2に示す。
【0185】
【表2】
【0186】本発明の感光体は初期から1万回コピー実
写にかけても電子写真特性や画像特性、解像度、耐久性
に優れ、塗布性に優れた特性を有することがわかる。し
かも塗布溶媒としてはハロゲンを含まない溶媒を使用し
ている為、環境問題特にオゾンホール問題や発ガン性問
題等が発生しない。
【0187】又、上記実施例3と6の電子写真感光体N
o.3とNo.6を、半導体レーザ光源(780nm)
によるデジタル像露光方式に改良したコニカ社製複写機
Konica U−BIX4145改良機に装填し、1
0,000回の像形成テストを行い、電位変動量測定及
び画像評価、解像度等の評価を行った。
【0188】1.電位変動量測定 10,000回の像形成テスト前後の未露光部電位(V
h)と露光光フル点灯時の電位(Vl)を測定し、その
差ΔVh及びΔVlから、画像だし前後の各感光体の電
位変動量を求めた。
【0189】2.画像評価 10,000枚コピー後の画像サンプルを見て地カブ
リ、中間調画像での白スジや黒スジ、濃淡ムラ等の感光
体劣化による画像欠陥の有無や解像度を調べた。
【0190】結果を表3に示す。
【0191】
【表3】
【0192】此の場合も本発明内の感光体は優れた特性
を示すことがわかる。
【0193】
【発明の効果】本発明により、ポリアリレート系バイン
ダーを用い、塗布溶媒としてはハロゲンを含まない溶媒
を使用し、毒性の少ない、環境問題、特にオゾンホール
問題や発ガン性問題等がない、しかも画像形成の初期か
ら長期間にわたって電位特性、耐久性や画像特性、解像
度に優れ、塗布性、重層性等に優れた特性を有する電子
写真感光体用塗布組成物、電子写真感光体及びその製造
方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗布装置の概要断面図。
【図2】本発明に係わるスライドホッパ型塗布装置の斜
視図。
【図3】同時重層塗布方法の塗布装置の概要断面図。
【図4】逐次重層塗布方法の塗布装置の概要断面図。
【符号の説明】 1A,1B 円筒状基材 2,2A 塗布液 3,32 塗布装置 4,42 塗布液スライド面 5,51,52 塗布液タンク 6−1 送液ポンプ 6−1′ 送液管 6A 塗布液供給部 7,71,72 塗布液分配室 8,82 塗布液分配スリット

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 置換非置換のジオキソラン核を有するジ
    オキソラン誘導体にポリアリレート系バインダーを溶解
    したことを特徴とする電子写真感光体用塗布組成物。
  2. 【請求項2】 前記ジオキソラン誘導体が1,3−ジオ
    キソランである請求項1記載の電子写真感光体用塗布組
    成物。
  3. 【請求項3】 更に電荷輸送物質を溶解したことを特徴
    とする請求項1または2記載の電子写真感光体用塗布組
    成物。
  4. 【請求項4】 更にシリコーンオイルを溶解したことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の電子写真
    感光体用塗布組成物。
  5. 【請求項5】 更に酸化防止剤を溶解したことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項記載の電子写真感光体
    用塗布組成物。
  6. 【請求項6】 置換非置換のジオキソラン核を有するジ
    オキソラン誘導体にポリアリレート系バインダーを溶解
    した塗布組成物を、導電性支持体上に塗布することを特
    徴とする電子写真感光体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記塗布組成物が請求項2〜5のいずれ
    か1項記載の電子写真感光体用塗布組成物であることを
    特徴とする請求項6記載の電子写真感光体の製造方法。
  8. 【請求項8】 置換非置換のジオキソラン核を有するジ
    オキソラン誘導体にポリアリレート系バインダーを含有
    することを特徴とする電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 前記ジオキソラン誘導体が1,3−ジオ
    キソランである請求項8記載の電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 更に電荷輸送物質を溶解したことを特
    徴とする請求項8または9記載の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 更に酸化防止剤を溶解したことを特徴
    とする請求項8〜10のいずれか1項記載の電子写真感
    光体。
  12. 【請求項12】 更にシリコーンオイルを溶解したこと
    を特徴とする請求項8〜11のいずれか1項記載の電子
    写真感光体。
  13. 【請求項13】 前記感光体中のジオキソラン誘導体残
    留溶媒量が全感光層の20〜50000ppmである請
    求項8〜12のいずれか1項記載の電子写真感光体。
JP19558197A 1997-07-22 1997-07-22 電子写真感光体用塗布組成物、電子写真感光体及びその製造方法 Pending JPH1138654A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001092162A (ja) * 1999-09-27 2001-04-06 Konica Corp 電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP2002040680A (ja) * 2000-05-17 2002-02-06 Mitsubishi Chemicals Corp 画像形成方法及び画像形成装置
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JP2008281911A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、該電子写真感光体を備える感光体カートリッジ及び画像形成装置
JP2014106334A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、該感光体を用いる電子写真カートリッジ、及び該感光体を用いる画像形成装置
JP2014197192A (ja) * 2013-03-08 2014-10-16 三菱化学株式会社 液体現像用電子写真感光体及び画像形成装置

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