JP2901880B2 - 垂直同期信号分離回路 - Google Patents

垂直同期信号分離回路

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JP2901880B2
JP2901880B2 JP6190265A JP19026594A JP2901880B2 JP 2901880 B2 JP2901880 B2 JP 2901880B2 JP 6190265 A JP6190265 A JP 6190265A JP 19026594 A JP19026594 A JP 19026594A JP 2901880 B2 JP2901880 B2 JP 2901880B2
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    • H04N5/04Synchronising
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Synchronizing For Television (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、垂直同期信号分離回路
に係るもので、詳しくは、テレビジョンに入力する複合
映像信号CVSからディジタル方式で垂直同期信号を分
離して安定な垂直同期信号を得るとともに、積分回路を
容易に構成し得る垂直同期信号分離回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のアナログ方式の垂直同期信号分離
回路においては、図4に示したように、入力されるテレ
ビジョンの複合同期信号CVSから垂直および水平同期
信号を分離して積分回路部2に出力する同期信号分離部
1と、抵抗R1およびコンデンサC1を有し、前記同期
信号分離部1で分離された水平および垂直同期信号を積
分して比較部3に出力する積分回路部2と、該積分回路
部2から入力された信号を基準電圧Vrefと比較する
比較部3とを備えていた。
【0003】そして、このように構成された従来の垂直
同期信号分離回路の作用を説明すると次のようであっ
た。すなわち、図5(A)に示したような複合同期信号
CVSが入力されると、同期信号分離部1では該複合同
期信号から輝度信号および色信号を除去し、図5(B)
に示したような水平および垂直同期信号を積分回路部2
に出力する。次いで、該積分回路部2の抵抗R1とコン
デンサC1との時定数R1,C1が垂直等化パルスの周
期に調整されると、水平および垂直同期信号の第1垂直
等化パルス区間では垂直等化パルスの高電位区間28μ
secが低電位区間4μsecよりも長いため、コンデ
ンサC1は第1垂直等化パルス区間で充電され、図5
(C)のX区間に示されたような高電位状態を維持す
る。その後、垂直同期期間では垂直同期パルスの低電位
区間が高電位区間よりも長いため、積分回路2のコンデ
ンサC1は図5(C)のY区間に示されたように放電さ
れ、第2垂直等化パルス区間では図5(C)に示した2
区間間の前記第1垂直等化パルス区間と同様に、コンデ
ンサC1が充電される。次いで、水平および垂直同期信
号は比較器3に入力して基準電圧Vrefと比較される
が、図5(D)に示したように、積分回路部2から入力
する信号が基準電圧Vrefよりも大きいと前記比較器
3からの出力信号は高電位になり、もし、該積分回路部
2から入力する信号が基準電圧Vrefよりも小さいと
前記比較器3の出力信号は低電位になって、図5(D)
に示したように、垂直同期信号が抽出される。この場
合、図5(D)に示したように、比較器3の基準電圧V
ref部位はグリッチ(Glitch) が発生される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
従来の垂直同期信号分離回路においては、抵抗Rおよび
コンデンサCのような素子を使用するため、積分回路を
構成することが難しく、原価も上昇するという不都合な
点があった。
【0005】また、比較器の基準電圧Vref部位で、
グリッチが発生し、システムの誤り動作が発生するおそ
れがあるという不都合な点があった。
【0006】それで、このような問題点を解決するた
め、本発明者たちは研究を重ねた結果、次のような垂直
同期信号分離回路を提供しようとするものである。
【0007】本発明の目的は、入力する複合映像信号か
ら垂直同期信号をディジタル方式で抽出し、安定な垂直
同期信号を得るようにした垂直同期信号分離回路を提供
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の垂直同
期信号分離回路は、複合同期信号を所定時間遅延させ、
その遅延された信号を複合同期信号と論理演算すること
により垂直同期期間に含まれるパルスを除去するパルス
除去手段と、パルス除去手段でパルスの除去された信号
をクロック信号と論理演算することによりクロックパル
スを発生するクロックパルス発生手段と、パルス除去手
段でパルスの除去された信号のエッジを検出することに
よりリセット信号を発生するエッジ検出手段と、クロッ
クパルス発生手段から発生されたクロックパルスの数を
カウントしかつエッジ検出手段から発生されたリセット
信号に応答してそのカウントされたクロックパルスの数
をリセットし、そのカウントされたクロックパルスの数
が所定の数に達したとき垂直同期信号を発生する垂直同
期信号抽出手段とを備える。
【0009】請求項2に記載の垂直同期信号分離回路に
おいては、請求項1の構成に加えて、上記パルス除去手
段は、複合同期信号を所定時間遅延させる遅延手段と、
遅延手段で遅延された信号と複合同期信号とを受け、パ
ルスの除去された信号を出力するANDゲートとを備え
る。
【0010】請求項3に記載の垂直同期信号分離回路に
おいては、請求項2の構成に加えて、上記遅延手段は、
複数のDフリップフロップを備える。
【0011】請求項4に記載の垂直同期信号分離回路に
おいては、請求項1の構成に加えて、上記垂直同期信号
抽出手段は、エッジ検出手段から発生されたリセット信
号に応答してリセットされ、クロックパルス発生手段か
ら発生されたクロックパルスの数をカウントする8進カ
ウンタと、8進カウンタの出力信号をラッチし、垂直同
期信号を出力するラッチ手段とを備える。
【0012】請求項5に記載の垂直同期信号分離回路に
おいては、請求項4の構成に加えて、上記8進カウンタ
は、複数のTフリップフロップを備える。
【0013】請求項6に記載の垂直同期信号分離回路に
おいては、請求項4の構成に加えて、上記ラッチ手段
は、エッジ検出手段から発生されたリセット信号を受け
る第1のNORゲートと、8進カウンタの出力信号と第
1のNORゲートの出力信号とを受け、第1のNORゲ
ートに出力信号を出力する第2のNORゲートと、第2
のNORゲートの出力信号を受け、垂直同期信号を出力
するインバータとを備える。
【0014】
【作用】入力される複合同期信号から垂直同期期間に含
まれるパルスが除去された後、クロックパルスに変調さ
れ、該変調されたクロックパルスからエッジ検出手段か
らのリセット信号により垂直同期信号が抽出される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例に対し、図面を用いて
詳細に説明する。
【0016】図1に示したように、本発明に係る垂直同
期信号分離回路においては、水平および垂直同期信号を
含む複合同期信号(VH−Sync)をクロック信号C
Kにより所定時間遅延させ、該遅延された信号を元来の
複合同期信号と論理演算し、垂直同期期間に含まれるパ
ルスを除去した後、クロックパルス発生部20に出力す
るパルス除去部10と、該パルス除去部10でパルスが
除去されて入力する信号をエッジ検出部30に出力し、
該パルスが除去されて入力される信号を基本クロックC
Kに変調させクロックパルスを発生した後、該発生され
たクロックパルスを垂直同期信号抽出部40に出力する
クロックパルス発生部20と、前記パルス除去部10の
出力信号からエッジを検出し、該検出されたエッジによ
りリセット信号を垂直同期信号抽出部40に出力するエ
ッジ検出部30と、それらクロックパルス発生部20お
よびエッジ検出部30から入力する信号により垂直同期
信号を抽出する垂直同期信号抽出部40とを備えてい
る。
【0017】かつ、前記パルス除去部10においては、
複合同期信号をクロック信号CKにより所定時間遅延さ
せANDゲート12に出力する遅延部11と、該遅延部
11で遅延された信号と元来の信号とをAND演算して
出力するANDゲート12とを備えている。また、図1
に示した前記垂直同期信号抽出部40は、図2に示した
ように前記エッジ検出部30から入力されたリセット信
号によりリセットされ前記クロックパルス発生部20か
らの入力信号をカウントする3個のTフリップフロップ
を有した8進カウンタ41と、第1,第2NORゲート
46,47およびインバータ48を有し、前記8進カウ
ンタ41およびエッジ検出部30から入力する信号を論
理演算するラッチ部45とを備えている。
【0018】そして、このように構成された本発明に係
る垂直同期信号分離回路の作用を説明すると次のようで
ある。すなわち、図3(B)に示したような複合同期信
号(VH−Sync)が図1に示したパルス除去部10
に入力すると、該複合同期信号は図2に示した3個のD
フリップフロップDF1,DF2,DF3を有した遅延
部11でクロック信号により図3(C)に示したよう
に、所定時間(8μsec)の間遅延される。次いで、
該遅延された信号は元来の複合同期信号と一緒に図1ま
たは2に示したANDゲート12でAND演算された後
クロックパルス発生部20に出力されるが、該AND演
算された信号からは図3(D)に示したように、水平同
期パルスと第1,第2垂直等化パルスとが元来の信号よ
りも2倍ほど高い周波数に出力され、垂直同期期間に含
まれるパルスはなくなる。この場合、パルスのなくなる
区間は、元来信号の垂直同期信号期間と一致されるよう
になる。次いで、図1に示した前記パルス除去部10の
出力信号は図1または図2に示したクロックパルス発生
部20のインバータ21で反転された後、該反転された
信号とクロック信号CKとがANDゲート22でAND
演算され(乗じられ)、図3(E)に示したようなクロ
ックパルスになって垂直同期信号抽出部40に出力され
る。この場合、前記クロックパルス発生部20で発生さ
れるクロックパルスは図3(D)に示したような信号の
低電位区間で図3(E)に示したように、クロックパル
スが発生されるが、垂直同期期間で発生されるクロック
パルスの数(190cycle)が第1,第2垂直等化
パルス区間で発生されるクロックパルスの数(4cyc
le)の30倍以上になる。
【0019】一方、図1に示した前記パルス除去部10
の出力信号は、図1または2に示したエッジ検出部30
に入力され、図3(F)に示したように、下降エッジが
検出されて垂直同期信号抽出部40に出力される。前記
エッジ検出部30で検出された下降エッジは図2に示し
た垂直同期信号抽出部40の8進カウンタ41のリセッ
ト信号(RESET)に使用され、図2に示したラッチ
45のリセット信号にも使用される。すなわち、図2に
示したように、図3(E)に示した第1垂直等化パルス
区間のクロック信号が3個のDフリップフロップを有し
た8進カウンタ41に入力されると、該8進カウンタ4
1では最上位ビットMSBが1になる以前にエッジ検出
部30のリセット信号によりリセットされるため、該8
進カウンタ41の最上位ビットMSBの出力は常に低電
位の状態になる。他方、垂直同期期間のクロックパルス
が前記8進カウンタ41に印加すると該8進カウンタ4
1の最上位ビットMSBの出力は所定カウント数以上の
とき高電位状態になる。次いで、8進カウンタ41から
出力される信号はラッチ部45の第2NORゲート47
に印加され、前記エッジ検出部30の出力信号が第1N
ORゲート46に印加されて、それらの信号がラッチ部
45の第1および第2NORゲート46,47およびイ
ンバータ48で論理演算された後、図3(G)に示した
ように、垂直同期信号は垂直同期期間においてのみ高電
位状態になり、その他の区間では低電位状態になる。し
たがって、最終の出力端では水平同期信号が除去され、
安定な垂直同期信号のみが抽出される。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1の垂直同期信号分離回路においては、入力する複合
同期信号から垂直同期期間に含まれるパルスのみを除去
するパルス除去手段と、該パルス除去手段の出力信号を
クロック信号と論理演算しクロックパルスを発生するク
ロックパルス発生手段と、該パルス除去手段の出力信号
のエッジを検出するエッジ検出手段と、それらクロック
パルス発生手段およびエッジ検出手段の出力信号により
垂直同期信号を抽出する垂直同期信号抽出手段とにより
構成されているため、従来のグリッチ現象の発生しない
安定な垂直同期信号分離回路を得られるという効果があ
る。
【0021】また、従来の抵抗およびコンデンサのよう
な要素を使用せずに積分回路が構成されるため、容積が
減少され、原価が低廉な垂直同期信号分離回路を得ると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る垂直同期信号分離回路の構成を示
す第1のブロック図である。
【図2】本発明に係る垂直同期信号分離回路の構成を示
す第2のブロック図である。
【図3】図2に示した本発明に係る垂直同期信号分離回
路の各部波形図である。(A)は1MHzの基本クロッ
ク信号波形図、(B)は複合同期信号波形表示図、
(C)は遅延部11で遅延された複合同期信号波形表示
図、(D)はANDゲート12の出力信号波形表示図、
(E)はANDゲート22の出力信号波形表示図、
(F)はエッジ検出部30のリセット信号波形表示図、
(G)は垂直同期信号抽出部40の出力信号波形表示図
である。
【図4】従来の垂直同期信号分離回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】図4に示した従来の垂直同期信号分離回路の各
部波形図である。(A)は同期信号分離部1に入力する
複合同期信号波形表示図、(B)は同期信号分離部1の
出力信号波形表示図、(C)は比較部3に入力する信号
波形表示図、(D)は比較部3の出力信号波形表示図で
ある。
【符号の説明】
10 パルス除去部 11 遅延部 12,22 ANDゲート 20 クロックパルス発生部 21,48 インバータ 30 エッジ検出部 40 垂直同期信号抽出部 41 8進カウンタ 45 ラッチ部 46 第1NORゲート 47 第2NORゲート TF1,TF2,TF3 Tフリップフロップ DF1,DF2,DF3 Dフリップフロップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合同期信号を所定時間遅延させ、その
    遅延された信号を前記複合同期信号と論理演算すること
    により垂直同期期間に含まれるパルスを除去するパルス
    除去手段と、 前記パルス除去手段で前記パルスの除去された信号をク
    ロック信号と論理演算することによりクロックパルスを
    発生するクロックパルス発生手段と、 前記パルス除去手段で前記パルスの除去された信号のエ
    ッジを検出することによりリセット信号を発生するエッ
    ジ検出手段と、 前記クロックパルス発生手段から発生されたクロックパ
    ルスの数をカウントしかつ前記エッジ検出手段から発生
    されたリセット信号に応答してそのカウントされたクロ
    ックパルスの数をリセットし、そのカウントされたクロ
    ックパルスの数が所定の数に達したとき前記垂直同期信
    号を発生する垂直同期信号抽出手段とを備えた垂直同期
    信号分離回路。
  2. 【請求項2】 前記パルス除去手段は、 前記複合同期信号を所定時間遅延させる遅延手段と、 前記遅延手段で遅延された信号と前記複合同期信号とを
    受け、前記パルスの除去された信号を出力するANDゲ
    ートとを備えた請求項1に記載の垂直同期信号分離回
    路。
  3. 【請求項3】 前記遅延手段は、複数のDフリップフロ
    ップを備えた請求項2に記載の垂直同期信号分離回路。
  4. 【請求項4】 前記垂直同期信号抽出手段は、 前記エッジ検出手段から発生されたリセット信号に応答
    してリセットされ、クロックパルス発生手段から発生さ
    れたクロックパルスの数をカウントする8進カウンタ
    と、 前記8進カウンタの出力信号をラッチし、前記垂直同期
    信号を出力するラッチ手段とを備えた請求項1に記載の
    垂直同期信号分離回路。
  5. 【請求項5】 前記8進カウンタは、複数のTフリップ
    フロップを備えた請求項4に記載の垂直同期信号分離回
    路。
  6. 【請求項6】 前記ラッチ手段は、 前記エッジ検出手段から発生されたリセット信号を受け
    る第1のNORゲートと、 前記8進カウンタの出力信号と前記第1のNORゲート
    の出力信号とを受け、前記第1のNORゲートに出力信
    号を出力する第2のNORゲートと、 前記第2のNORゲートの出力信号を受け、前記垂直同
    期信号を出力するインバータとを備えた請求項4に記載
    の垂直同期信号分離回路。
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