JP2900284B2 - 薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成方法

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JP2900284B2
JP2900284B2 JP2239940A JP23994090A JP2900284B2 JP 2900284 B2 JP2900284 B2 JP 2900284B2 JP 2239940 A JP2239940 A JP 2239940A JP 23994090 A JP23994090 A JP 23994090A JP 2900284 B2 JP2900284 B2 JP 2900284B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シリコン窒化膜とアモルフアスシリコン膜
との積層膜の成膜方法に関するものである。
〔従来の技術〕
シリコン窒化膜は、薄膜トランジスタやMOS型集積回
路素子のゲート絶縁膜等として用いられている。
このシリコン窒化膜は、一般にプラズマCVD装置によ
って成膜されており、従来は、絶縁破壊耐圧特性に優れ
たシリコン窒化膜を得るため、約350℃の成膜温度で、R
F放電のパワー密度を120〜130mW/cm2に制御してシリコ
ン窒化膜を成膜している。
〔発明の解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来のシリコン窒化膜の成膜方法
では、膜質が緻密でかつ絶縁破壊耐圧の高いシリコン窒
化膜が得られるが、その半面、成膜温度を約350℃の高
温にする必要しがあるため、シリコン窒化膜の成膜を能
率よく行なうことができないという問題をもっていた。
すなわち、プラズマCVD装置による成膜は、真空チャ
ンバ内にシリコン窒化膜を形成する基板(通常はガラス
基板)を搬入した後、この基板を所定の成膜温度に加熱
するとともに、チャンバ内の温度も基板温度に影響を与
えない程度に加熱してから開始されるが、この場合、基
板を急速に加熱すると基板に割れを発生させるおそれが
あるため、基板の加熱はある程度時間をかけて行なう必
要がある。また、シリコン窒化膜を成膜した基板は、そ
の温度を次に基板がさらされる雰囲気の温度(基板を大
気中に取出す場合は大気温度)に近くなるまで下げてか
らチャンバ外に出されるが、この場合、基板を急速に冷
却すると、基板とシリコン窒化膜とにその熱膨張係数に
違いによる熱歪みが生じて、基板およびシリコン窒化膜
に割れが発生するため、シリコン窒化膜を成膜した後の
基板の冷却は、基板の加熱時よりもさらにゆっくりと行
なう必要がある。
このため、約350℃の高い成膜温度でシリコン窒化膜
を成膜する上記従来の成膜方法では、基板の加熱に時間
を要するだけでなく、シリコン窒化膜を成膜した後の基
板の冷却にもさらに長い時間を要し、したがって、シリ
コン窒化膜の成膜を能率よく行なうことができなかっ
た。
本発明は上記のような事情にかんがみてなされたもの
であって、その目的とするところは、従来の成膜方法に
比べてはるかに低い成膜温度で、絶縁破壊耐圧の十分高
いシリコン窒化膜を能率よく成膜し、かつこのシリコン
窒化膜の成膜温度と実質的に等しい成膜温度で水素化ア
モルフアスシリコン膜を前記シリコン窒化膜の上に積層
形成する薄膜の成膜方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、プラズマCVD装置によるシリコン窒化膜の
成膜において、成膜温度を約250℃、RF放電のパワー密
度を60〜100mW/cm2、プロセスガスの流量比をSiH4:NH4:
N2=1:1:14〜1:2.7:12.3に制御することを特徴とするも
のである。
〔作用〕
このように、RF放電のパワー密度を60〜100mW/cm2
制御して成膜したシリコン窒化膜は、その成膜温度が約
250℃と低くても十分な絶縁破壊耐圧をもち、特に、プ
ロセスガスの流量比をSiH4:NH4:N2=1:1:14〜1:2.7:12.
3に制御して成膜したシリコン窒化膜は、高い絶縁破壊
耐圧をもつ。そして、本発明では、約250℃の低い成膜
温度で十分な絶縁破壊耐圧をもつシリコン窒化膜を成膜
できるため、シリコン窒化膜の成膜に際しての基板の加
熱時間が短くてすむし、またシリコン窒化膜を成膜した
後、その上に形成される水素化アモルフアスシリコン膜
は、シリコン窒化膜の成膜温度と実質的に等しい約250
℃の成膜温度で形成されるので、各成膜毎に基板を冷却
あるいは加熱する必要がなく、連続して成膜できるので
シリコン窒化膜と水素化アモルファスシリコン膜との積
層膜の形成を能率良く行うことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を説明する。
このシリコン窒化膜の成膜方法は、プラズマCVD装置
によるガラス基板面へのシリコン窒化膜の成膜に際し
て、成膜温度(基板温度)を約250℃、RF放電のパワー
密度を60〜100mW/cm2に制御し、かつプロセスガス(SiH
4,NH4,N2)の流量比を、SiH4:NH4:N2=1:1:14〜1:2.7:1
2.3に制御してシリコン窒化膜を成膜するもので、この
ような成膜条件で成膜したシリコン窒化膜のシリコン原
子Siと窒素原子Nとの組成比(Si/N)は、Si/N=0.75〜
0.85である。
そして、このような成膜条件で成膜したシリコン窒化
膜は、この成膜温度が約250℃と低くいために、膜質の
緻密度はある程度低下するが、従来の成膜方法で成膜し
たシリコン窒化膜とほとんど変わらない十分な絶縁破壊
耐圧をもっている。
これは、RF放電のパワー密度を60〜100mW//cm2にして
いるためであり、成膜温度を250℃と低くした場合、放
電パワー密度を従来の成膜方法のように120〜130mW/cm2
にすると、成膜されたシリコン窒化膜の絶縁破壊耐圧が
悪くなるが、放電パワー密度を60〜100mW//cm2と低くす
れば、成膜温度が250℃と低くても、十分な絶縁破壊耐
圧をもつシリコン窒化膜を得ることができる。
ここで、成膜温度を約250℃とし、RF放電のパワー密
度を60〜100mW//cm2に制御して成膜されたシリコン窒化
膜の絶縁破壊耐圧について説明すると、第1図は、 成膜温度;250℃ ガス流量;SiH4 30SCCM NG3 60SCCM N2 390SCCM 圧 力;0.5Torr RF放電周波数;13.56MHz 放電パワー密度;84mW/cm2 の成膜条件で1000Åの膜厚したシリコン窒化膜の絶縁
破壊耐圧ヒストグラムを示している。なお、この成膜条
件で成膜したシリコン窒化膜の組成比は、Si/N=0.83で
ある。
また、第2図は、上記成膜条件のうち、RF放電のパワ
ー密度だけを高くした成膜条件、例えば、 成膜温度;250℃ ガス流量;SiH4 30SCCM NH3 60SCCM N2 390SCCM 圧 力;0.5Torr RF放電周波数;13.56MHz 放電パワー密度;127mW/cm2 で1000Åの膜厚に成膜したシリコン窒化膜の絶縁破壊
耐圧ヒストグラムを示している。なお、この成膜条件で
成膜したシリコン窒化膜の組成比は、Si/N=0.69であ
る。
この第1図および第2図の絶縁破壊耐圧ヒストグラム
は、第4図および第5図は示した被検体について、その
シリコン窒化膜の絶縁破壊耐圧を測定して求めたもので
ある。
この被検体は、ガラス基板1面にストライプ状の下部
電極2を多数本互いに平行に形成し、その上にシリコン
窒化膜3を成膜して、このシリコン窒化膜3の上に前記
下部電極2と直交するストライプ状の上部電極4を多数
本互いに平行に形成したもので、シリコン窒化膜3の絶
縁破壊耐圧は、各下部電極2に順次電圧を印加し、1本
の下部電極2に電圧を印加するごとに各上部電極4に流
れる電流の有無を順次チェックする方法により、下部電
極2と上部電極4とが交差している電極対向部の全てに
ついて測定した。なお、この被検体としては、電極対向
部の総数が691,200、全ての電極対向部の総面積が2.07c
m2で、かつシリコン窒化膜3を、平行平板型プラズマCV
D装置により1000Åの膜厚に成膜したものを使用した。
そして、250℃の成膜温度で、放電パワー密度を127mW
/cm2に制御してシリコン窒化膜3を成膜した被検体につ
いて、電極2,4間に印加する電界強度を連続的に変化さ
せながら、シリコン窒化膜3の絶縁破壊耐圧を測定した
ところ、このシリコン窒化膜の各印加電界強度での絶縁
破壊発生率(電極対向部の総数に対する絶縁破壊が発生
した電極対向部の数の比率)は、第2図の通りであっ
た。なお、ここでは、1×10-6A以上の電流が流れた電
極対向部を絶縁破壊を生じた不良部と判定した。
この第2図の絶縁破壊耐圧ヒストグラムのように、成
膜温度を250℃とした場合、放電パワー密度を127mW/cm2
に制御して成膜されたシリコン窒化膜は、3MV/cm2以下
の弱い印加電界強度で発生するAモード不良(ピンホー
ルによる初期不良)が、1MV/cm2で約5%、2MV/cm2で約
2.5%と大きな比率で発生し、また3MV/cm2より大きな印
加電界強度で発生するBモード不良(ウィークスポット
による不良)が、5MV/cm2で約5.2%、6MV/cm2で約14.3
%とかなり大きな比率で発生した。
このようの成膜されたシリコン窒化膜の絶縁破壊耐圧
が悪くなるのは、120〜130mW/cm2の高い放電パワー密度
でシリコン窒化膜を成膜すると、特に成膜初期に、シリ
コン窒化物が散在状態(板面にスプレイで水を吹き付け
たときの水滴の付着状態に似た状態)で不均一に基板面
に堆積し、そのためにシリコン窒化膜の成長の度合が不
均一になって、ピンボールやウィークスポット等の欠陥
が多くなるからではないかと考えられる。そして、従来
の成膜方法のように成膜温度が約350℃と高ければ、成
膜されるシリコン窒化膜は、ピンボールやウィークスポ
ット等の欠陥のない緻密な膜となるため、その絶縁破壊
耐圧は十分であるが、成膜温度が250℃程度では、シリ
コン窒化膜の膜質を緻密にすることはできないため、上
記欠陥が発生して絶縁破壊耐圧が低下してしまう。
なお、第2図には放電パワー密度を127mW/cm2に制御
したシリコン窒化膜の絶縁破壊耐圧ヒストグラムを示し
たが、成膜温度を25℃とした場合は、放電パワー密度を
120〜130mW/cm2の範囲で変えても、成膜されたシリコン
窒化膜は、第2図とほぼ同様な絶縁破壊耐圧を示した。
これに対して、250℃の成膜温度で、放電パワー密度
を84mW/cm2に制御してシリコン窒化膜3を成膜した被検
体について、上記と同様にしてシリコン窒化膜3の絶縁
破壊耐圧を測定したところ、このシリコン窒化膜の各印
加電界強度での絶縁破壊発生率は第1図の通りであっ
た。なお、ここでも、1×10-6A以上の電流が流れた電
極対向部を絶縁破壊を生じた不良部と判定した。
この第1図の絶縁破壊耐圧ヒストグラムのように、成
膜温度を250℃とした場合でも、放電パワー密度を84mW/
cm2に制御して成膜されたシリコン窒化膜は、3MV/cm2
下の弱い印加電界強度で発生するAモード不良はほぼ完
全に無くなっており、また3MV/cm2より大きな印加電界
強度で発生するBモード不良も、5MV/cm2で約0.4%、6M
V/cm2約0.6%と極めて小さい比率でしか発生しなかっ
た。
これは、RF放電のパワー密度が84mW/cm2程度に低くす
ると、シリコン窒化物の基板面への堆積状態が平均化さ
れて、シリコン窒化膜が均一に成長するからではないか
と考えられる。そして、このようにシリコン窒化膜が均
一に成長すれば、ピンホールやウィークスポット等の欠
陥はほとんど発生しなくなるから、その成膜温度が250
℃と低く、したがってシリコン窒化膜の膜質を緻密にす
ることができなくても、このシリコン窒化膜の絶縁破壊
耐圧を十分高くすることができる。
なお、第1図には放電パワー密度を84mW/cm2に制御し
て成膜したシリコン窒化膜の絶縁破壊耐圧ヒストグラム
を示したが、放電パワー密度が60〜100mW/cm2の範囲で
あれば、成膜温度が約250℃と低くても、成膜されたシ
リコン窒化膜は第1図の絶縁破壊耐圧ヒストグラムとほ
ぼ同様な絶縁破壊耐圧を示す。
また、上記成膜方法においては、プロセスガスの流量
比をSiH4:NH4:N2=1:1:14〜1:2.7:12.3に制御している
ため、成膜したシリコン窒化膜は、その欠陥密度が非常
に少なく、より高い絶縁破壊耐圧をもつ。
すなわち、第3図は、前記被検体のシリコン窒化膜3
を、 成 膜 温 度;250℃ 圧 力;0.5Torr RF 放電周波数;13.56MHCz 放電パワー密度;84mW/cm2 の成膜条件で、プロセスガスの流量比を変化させて種
々の組成比のシリコン窒化膜をそれぞれ750Åの膜厚に
成膜し、この各組成比のシリコン窒化膜について、電極
2,4間に3MV/cm2の高電界を印加したときに発生する欠陥
の密度を調べた結果を示している。
この第3図のように、シリコン窒化膜に高電界を印加
したときに発生する欠陥の密度は、シリコン窒化膜の組
成比(Si/N)によって異なるが、ガス流量比をSiH4:N
H4:N2=1:1:14(ガス流量;SiH430SCCM,NH330SCCM,N242
0SCCM)に制御して成膜された組成比Si/N=0.85のシリ
コン窒化膜も、ガス流量比をSSiH4:NH4:N2=1:2.7:12.
3(ガス流量;SiH430SCCM,NH380SCCM,N2370SCCM)に制
御して成膜された組成比Si/N=0.75のシリコン窒化膜
も、その欠陥密度は50個/cm2以下とかなり小さく、ま
た組成比Si/Nが0.75〜0.85の範囲のシリコン窒化膜は、
例えばガス流量比をSiH4:NH4:N2=1:2:13(ガス流量;S
iH430SCCM,NH360SCCM,N2390SCCM)に制御して成膜され
た組成比Si/N=0.83のシリコン窒化膜で30個/cm2以下
というように、さらに欠陥密度が小さくなっている。
このように、上記成膜方法で成膜したシリコン窒化膜
は、その絶縁破壊耐圧が極めて高く、したがって、この
シリコン窒化膜を薄膜トランジスタやMOS型集積回路素
子のゲート絶縁膜とすれば、この薄膜トランジスタやMO
S型集積回路素子の絶縁不良の発生率を大幅に少なくし
て、その製造歩留および信頼性を向上させることができ
るし、またゲート絶縁膜(シリコン窒化膜)の絶縁破壊
耐圧が高いためにその膜厚を薄くできるから、ゲート電
極に印加するゲート電圧が同じでも、半導体層により強
い電界をかけてオン電流を大きくとることができる。
そして、この成膜方法によれば、従来の成膜方法に比
べて約100℃も低い成膜温度(約250℃)で、絶縁破壊耐
圧の十分高いシリコン窒化膜を得ることができるため、
シリコン窒化膜の成膜に際しての基板の加熱時間が短く
てすむし、またシリコン窒化膜を成膜した後の基板の冷
却も短縮することができるから、シリコン窒化膜の成膜
を能率よく行なうことができる。なお、上記成膜方法で
は、RF放電のパワー密度を60〜100mW/cm2としているた
め、シリコン窒化膜の堆積速度は、RF放電のパワー密度
を120〜130mW/cm2としている従来の成膜方法より低下す
るが、この堆積速度の低下に比べれば、基板の加熱およ
び冷却時間の短縮分の方がはるかに大きいから、堆積速
度の低下は問題にならない。
また、上記成膜方法は、約250℃の成膜温度で絶縁破
壊耐圧の十分高いシリコン窒化膜を成膜するものである
ため、例えば薄膜トランジスタの製造において、ゲート
絶縁膜となるシリコン窒化膜の成膜に上記成膜方法を適
用すれば、シリコン窒化膜と半導体層との堆積に要する
時間を短縮して、薄膜トランジスタの製造能率を向上さ
せることができる。
すなわち、例えば逆スタガー型の薄膜トランジスタ
は、ガラス基板面にゲート電極を形成した後、その上に
シリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)とi型半導体層とを連
続して堆積させ、さらにその上にn型半導体層とソー
ス,ドレイン電極となる金属膜を順次堆積させて、この
後前記金属膜とその下のn型半導体層とをソース,ドレ
イン電極の形状にパターニングするとともに、前記i型
半導体層をトランジスタ素子形状にパターニングする製
法で製造されている。
この薄膜トランジスタの製造においては、前記シリコ
ン窒化膜とi型半導体層とを、シリコン窒化膜成膜用チ
ャンバと、半導体層成膜用チャンバとを連続させて配置
したプラズマCVD装置によって成膜しており、前記シリ
コン窒化膜とi型半導体層は、基板を前記各チャンバに
順次移送することによって、この基板上に連続して成膜
されている。また、前記i型半導体層には、一般に水素
化アモルファス・シリコン(a-SiH)が使用されてお
り、この水素化アモルファス・シリコンからなる半導体
層は、約250℃の成膜温度で、RF放電のパワー密度を40
〜50mW/cm2に制御して成膜されている。このように約25
0℃の成膜温度でi型半導体層を成膜しているのは、そ
の成膜温度を高くすると、水素化アモルファス・シリコ
ン中の水素量が少なくなって半導体特性が悪くなるため
である。
そして、上記プラズマCVD装置によってシリコン窒化
膜とi型半導体層とを、連続して成膜する場合、従来
は、シリコン窒化膜を約350℃の成膜温度で成膜してい
るため、シリコン窒化膜成膜用チャンバにおいてシリコ
ン窒化膜を成膜した基板を、その温度がi型半導体層の
成膜温度(約250℃)になるまで温度調整してから次の
半導体層成膜用チャンバに移送しなければならない。こ
のため、従来は、シリコン窒化膜成膜用チャンバと次の
半導体層成膜用チャンバとの間に基板冷却室を設けて、
シリコン窒化膜を成膜した基板をi型半導体層の成膜温
度まで冷却しているが、この基板の冷却は〔発明が解決
しようとする課題〕の項で説明したようにゆっくりと行
なわなければならないため、シリコン窒化膜の成膜時に
約350℃に加熱した基板を約250℃に下げるのに、かなり
の時間を要してしまう。
これに対して、上記ゲート絶縁膜となるシリコン窒化
膜を本発明の成膜方法で成膜すれば、シリコン窒化膜の
成膜温度が、i型半導体層の成膜温度とほぼ同じ約250
℃でよいため、シリコン窒化膜成膜用チャンバにおいて
シリコン窒化膜を成膜した基板を、温度調整を行なうこ
となくそのまま次の半導体層成膜用チャンバに移送する
ことができる。したがって、シリコン窒化膜とi型半導
体層との堆積に要する時間を短縮して、薄膜トランジス
タの製造能率を向上させることができるし、また、プラ
ズマCVD装置のシリコン窒化膜成膜用チャンバと次の半
導体層置成膜用チャンバとの間に基板冷却室を設ける必
要もないから、プラズマCVD装置の構成も簡単にするこ
とができる。
〔発明の効果〕
本発明は、基板上に、プラズマCVD装置により、成膜
温度を約250℃、RF放電パワー密度を60〜100mW/cm2、プ
ロセスガスの流量比をSiH4:NH2:/N2=1:1:14〜1:2.7:1
2.3に制御してシリコン窒化膜を形成し、そのシリコン
窒化膜上に成膜温度を前記シリコン窒化膜の成膜温度と
実質的に同じく制御して水素化アモルフアスシリコン膜
を形成したので、従来のシリコン窒化膜に較べてはるか
に低い成膜温度で絶縁破壊耐圧が十分高い窒化膜を得る
ことができ、また各成膜毎に基板を冷却あるいは加熱す
る必要がなく、連続して成膜できるのでシリコン窒化膜
と水素化アモルフアスシリコン膜との積層膜の形成を能
率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例で成膜したシリコン窒化膜の
絶縁破壊耐圧ヒストグラムを示す図、第2図は250℃の
成膜温度でRF放電のパワー密度を高くして成膜したシリ
コン窒化膜の絶縁破壊耐圧ヒストグラムを示す図、第3
図はシリコン窒化膜の組成比と高電界の印加により発生
する欠陥の密度との関係を示す図、第4図および第5図
はシリコン窒化膜の絶縁破壊耐圧の測定に用いた被検体
の平面図およびその一部分の拡大断面図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、プラズマCVD装置により、成膜
    温度を約250℃、RF放電のパワー密度を60〜100mW/cm2
    プロセスガスの流量比をSiH4:NH4:N2=1:1:14〜1:2.7:1
    2.3に制御してシリコン窒化膜を形成し、そのシリコン
    窒化膜上に成膜温度を前記シリコン窒化膜の成膜温度と
    実質的に同じく制御して水素化アモルフアススリコン膜
    を形成することを特徴とする薄膜の成膜方法。
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