JPH046820A - 薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタ

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JPH046820A
JPH046820A JP2107377A JP10737790A JPH046820A JP H046820 A JPH046820 A JP H046820A JP 2107377 A JP2107377 A JP 2107377A JP 10737790 A JP10737790 A JP 10737790A JP H046820 A JPH046820 A JP H046820A
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film
silicon nitride
thin film
semiconductor layer
gate insulating
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JP2107377A
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Hisatoshi Mori
森 久敏
Shunichi Sato
俊一 佐藤
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薄膜トランジスタに関するものである。
〔従来の技術〕
薄膜トランジスタは、ゲート電極とゲート絶縁膜と半導
体層とソース電極およびドレイン電極とを積層したもの
であり、この薄膜トランジスタには、スタガー型、逆ス
タガー型、コプラナー型、逆スタガ−型のものがある。
第4図は従来の薄膜トランジスタを示している。
なお、この薄膜トランジスタは逆スタガー型のものであ
る。
この薄膜トランジスタは、ガラスからなる絶縁性基板1
の上にゲート電極2を形成し、その上にゲート絶縁膜3
を形成するとともに、このゲート絶縁膜3の上に前記ゲ
ート電極2に対向させてアモルファス・シリコンまたは
ポリ・シリコンからなる半導体層4を積層し、この半導
体層4の両側部の上に、n型不純物をドープしたアモル
ファス・シリコンまたはポリ・シリコンからなるオーミ
ツクコンタクト層5を介してソース電極6およびドレイ
ン電極7を形成した構造となっている。
ところで、主にスイッチング素子として使用される薄膜
トランジスタは、そのvc−ro特性にヒステリシス性
のないものが望まれており、そのため、従来の薄膜トラ
ンジスタでは、そのゲート絶縁膜を、シリコン原子S1
と窒素原子Nとの組成比Sf/Nが化学量論比(S1/
N−0,75)より僅かに窒素原子Nの量が多いシリコ
ン窒化膜で形成している。なお、このシリコン窒化膜は
、一般にプラズマCVD装置によって成膜されており、
前記組成比のシリコン窒化膜は、RF放電のパワー密度
を120〜130mW/cm2程度に制御することで形
成することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記従来の薄膜トランジスタは、そのゲ
ート電極2とソース、ドレイン電極6.7との間に絶縁
不良を発生するという問題をもっており、したがってこ
の絶縁不良をなくすには、ゲート絶縁膜3を厚く形成す
る必要があった。
これは、組成比Si/Nが化学量論比のシリコン窒化膜
は絶縁破壊耐圧が十分でなく、さらに化学量論比より窒
素原子量が多くなると、絶縁破壊耐圧が悪くなって行く
ためである。
すなわち、第5図は化学量論比より窒素原子量の多いシ
リコン窒化膜の絶縁破壊耐圧ヒストグラムを示している
この絶縁破壊耐圧ヒストグラムは、第6図および第7図
に示すような、ガラス基板8面にストライブ状の下部電
極すを多数本互いに平行に形成し、その上にシリコン窒
化膜Cを成膜して、このシリコン窒化膜Cの上に前記下
部電極すと直交するストライブ状の上部電極dを多数本
互いに平行に形成した被検体を用いてシリコン窒化膜の
絶縁破壊耐圧を測定して求めたもので、シリコン窒化膜
Cの絶縁破壊耐圧は、各下部電極すに順次電圧を印加し
、1本の下部電極すに電圧を印加するごとに各上部電極
dに流れる電流の有無を順次チエツクする方法により、
下部電極すと上部電極dとが交差している電極対向部の
全てについて測定した。
なお、前記被検体としては、電極対向部の総数が691
,200.全ての電極対向部の総面積が2.07cm2
で、かつシリコン窒化膜Cを、基  板  温  度 
;  250℃プロセスガス;  SiH4:30CC
MNH360CCM N 2   B 90 CCM 圧        力 ;   0. 5TorrRF
放電周波数;  13.56MHz放電パワー密度; 
 127mW/cm2の成膜条件でプラズマCVD装置
により1000人の膜厚に成膜したものを使用した。こ
のシリコン窒化膜Cの組成比は、Sl /N−0,69
である。
そして、前記被検体について、電極す、d間に印加する
電界強度を連続的に変化させながら、前記シリコン窒化
膜Cの絶縁破壊耐圧を測定したところ、このシリコン窒
化膜Cの各印加電界強度での絶縁破壊発生率(電極対向
部の総数に対する絶縁破壊が発生した電極対向部の数の
比率)は、第5図の通りであった。なお、ここでは、I
 X 10−6A以上の電流が流れた電極対向部を絶縁
破壊を生じた不良部と判定した。
この第5図の絶縁破壊耐圧ヒストグラムのように、化学
量論比より窒素原子量の多いシリコン窒化膜は、3 M
 V / c m 2以下の弱い印加電界強度で発生す
るAモード不良(ピンホールによる初期不良)が、I 
M V / c m 2で約5%、2MV/cm2で約
2,5%と大きな比率で発生し、また3 M V / 
c m 2より大きな印加電界強度で発生するBモード
不良(ウィークスポットによる不良)が、5MV/c 
m2て約5.2%、6MV/cm2で約14.3%、7
 M V / c m 2で約2.6%とかなり大きな
比率で発生した。なお、第5図にはRF放電のパワー密
度を127mW/cm2に制御して成膜したシリコン窒
化膜の絶縁破壊耐圧ヒストグラムを示したが、放電パワ
ー密度を120〜130mW/cm2程度に制御する従
来の成膜方法で成膜されたシリコン窒化膜は、いずれも
第5図とほぼ同様な絶縁破壊耐圧を示す。
このように、化学量論比より窒素原子量の多いシリコン
窒化膜は、絶縁破壊耐圧が悪い。
このため、このシリコン窒化膜をゲート絶縁膜とする従
来の薄膜トランジスタでは、ゲート絶縁膜(シリコン窒
化膜)を3000〜4000人に厚く形成してゲート電
極とソース、ドレイン電極との間の絶縁不良の発生を防
いでいるが、このようにゲート絶縁膜の膜厚を厚くした
のでは、ゲート電極に印加した電圧がゲート絶縁膜で大
きく電圧降下してしまうため、半導体層に十分な電界を
かけることができなくなって、オン電流が小さくなる。
本発明はこのような実情にかんがみてなされたものであ
って、その目的とするところは、ゲート電極とソース、
ドレイン電極との間の絶縁不良の発生を確実に防ぐこと
ができ、しかもオン電流を大きくとれるとともに、VC
−ID特性もヒステリシス性のない良好な特性とするこ
とができる薄膜トランジスタを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の薄膜トランジスタは、そのゲート絶縁膜を、化
学量論比よりシリコン原子量の多いシリコン窒化膜で形
成するとともに、このケート絶縁膜の前記半導体層との
界面に、化学量論比より窒素原子量の多いシリコン窒化
膜からなる絶縁薄膜を形成したものである。
また本発明では、前記ゲート絶縁膜を、プラズマCVD
装置によりRF放電のパワー密度を60〜100 mW
/ c m2に制御して成膜されたシリコン窒化膜とし
、半導体層との界面の絶縁薄膜を、プラズマCVD装置
によりRF放電のパワー密度を110mW/cm2以上
に制御して成膜されたシリコン窒化膜とした。
〔作用〕
すなわち、本発明の薄膜トランジスタは、そのゲート絶
縁膜を化学量論比よりシリコン原子量の多いシリコン窒
化膜で形成することによって、ゲート絶縁膜の絶縁破壊
耐圧を高くしたものであり、化学量論比よりシリコン原
子量の多いシリコン窒化膜は、その絶縁破壊耐圧が高い
から、ゲート電極とソース、ドレイン電極との間の絶縁
不良の発生を確実に防ぐことができるし、しかもゲート
絶縁膜の膜厚を薄くして、オン電流を大きくとることが
できる。また、前記ゲート絶縁膜を、化学量論比よりシ
リコン原子量の多いシリコン窒化膜だけとすると、薄膜
トランジスタのv6−r、特性にヒステリシス性が現わ
れるが、本発明では、前記ゲート絶縁膜の半導体層との
界面に、化学量論比より窒素原子量の多いシリコン窒化
膜からなる絶縁薄膜を形成しており、前記VG−I。特
性のヒステリシス性は、ゲート絶縁膜の半導体層との界
面の膜組成によって決定されるため、本発明の薄膜トラ
ンジスタは、vG ID特性もヒステリシス性のない良
好な特性である。
また本発明では、前記ゲート絶縁膜を、プラズマCVD
装置によりRF放電のパワー密度を60〜100mW/
cm2に制御して成膜されたシリコン窒化膜とし、半導
体層との界面の絶縁薄膜を、プラズマCVD装置により
RF放電のパワー密度を110mW/cm2以上に制御
して成膜されたシリコン窒化膜としているため、前記ゲ
ート絶縁膜となるシリコン窒化膜と、半導体層との界面
の絶縁薄膜となるシリコン窒化膜とを、プラズマCVD
装置により連続して成膜することができ、したかって、
ゲート絶縁膜の半導体層との界面に絶縁薄膜を形成した
ものでありながら、このゲート絶縁膜と絶縁薄膜とを一
工程で容易に形成することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を、逆スタガー型の薄膜トラン
ジスタについて図面を参照し説明する。
この実施例の薄膜トランジスタは、第1図に示すように
、ガラスからなる絶縁性基板11の上にゲート電極12
を形成し、その上にゲート絶縁膜13を形成するととも
に、このゲート絶縁膜13の上に前記ゲート電極12に
対向させてアモルファス・シリコンまたはポリ・シリコ
ンからなる半導体層14を積層し、この半導体層14の
両側部の上に、n型不純物をドープしたアモルファス・
シリコンまたはポリ・シリコンからなるオーミックコン
タクト層15を介してソース電極16およびドレイン電
極17を形成したものであり、前記ゲート絶縁膜13は
、化学量論比(S i / N ”0.75)よりシリ
コン原子Stの量が多いシリコン窒化膜で形成されてい
る。またこのゲート絶縁膜13の表面、つまり半導体層
14との界面には、化学量論比より窒素原子量の多いシ
リコン窒化膜からなる絶縁薄膜13gが形成されている
なお、前記ゲート絶縁膜13の膜厚は1000人程度1
半導体層14との界面の絶縁薄膜13aの膜厚は100
人程1である。
前記ゲート絶縁膜13となるシリコン原子量の多いシリ
コン窒化膜は、 基  板  温  度 ;  250℃プロセスガス、
  SiH430CCMN H、60CCM N2 390CCM 圧        力 ;   0. 5TorrRF
放電周波数;  13.56MH2放電パワー密度; 
 84mW/cm2の成膜条件でプラズマCVD装置に
より成膜されたもので、このようにRF放電のパワー密
度を84 m W / c m 2に制御して成膜した
シリコン窒化膜の組成比は、Si/N−0,83である
また、前記半導体層14との界面の絶縁薄膜13aは、
RF放電のパワー密度を127mW/cm2に制御し、
他の成膜条件は前記シリコン原子量の多いシリコン窒化
膜の成膜と同じ条件としてプラズマCVD装置により成
膜されたもので、このようにRF放電のパワー密度を1
27mW/cm2に制御して成膜したシリコン窒化膜の
組成比は、Si/N−0,69である。
そして、この実施例の薄膜トランジスタにおいては、そ
のゲート絶縁膜13を、化学量論比よりシリコン原子量
の多いシリコン窒化膜で形成しているため、このゲート
絶縁膜13の絶縁破壊耐圧を十分高くすることができる
すなわち、第2図は、第6図および第7図に示した被検
体のシリコン窒化膜Cを、RF放電のパワー密度を84
 m W / c m 2に制御して成膜し、二のSt
 /N=0.83のシリコン窒化膜を形成した被検体に
ついて、電極す、d間に印加する電界強度を連続的に変
化させながらシリコン窒化膜Cの絶縁破壊耐圧を測定し
た結果を示した絶縁破壊耐圧ヒストグラムである。なお
、この絶縁破壊耐圧の測定は、従来の薄膜トランジスタ
のゲート絶縁膜(窒素原子量の多いシリコン窒化膜)の
絶縁破壊耐圧測定と同じ条件で行ない、I X 10−
6A以上の電流が流れた電極対向部を絶縁破壊を生じた
不良部と判定した。
この第2図の絶縁破壊耐圧ヒストグラムのように、化学
量論比よりシリコン原子量の多いシリコン窒化膜は、3
 M V / c m 2以下の弱い印加電界強度で発
生するAモード不良はほぼ完全に無(なっており、また
3MV/cm2より大きな印加電界強度で発生するBモ
ード不良も、5MV/cm2で約0,4%、6 M V
 / c m 2で約0. 6%、7 M V / c
 m 2で約0,4%、9MV/cm2で約0.3%と
極めて小さい比率でしか発生しなかった。
このように、化学量論比よりシリコン原子量の多いシリ
コン窒化膜は、Aモード不良がほとんど無く、またBモ
ード不良も非常に僅かな、極めて高い絶縁破壊耐圧をも
っており、このシリコン窒化膜は、従来の薄膜トランジ
スタのゲート絶縁膜である化学量論比より窒素原子量の
多いシリコン窒化膜に比べて、その絶縁破壊耐圧がはる
かに高い。
したがって、化学量論比よりシリコン原子量の多いシリ
コン窒化膜をゲート絶縁膜13として用いた前記実施例
の薄膜トランジスタによれば、ゲート電極12とソース
、ドレイン電極16.17との間の絶縁不良の発生を確
実に防ぐことができるし、しかもゲート絶縁膜13の膜
厚を1000人程度1半くできるから、ゲート電極12
に印加するゲート電圧が同じでも、半導体層14により
強い電界をかけてオン電流を大きくとることができる。
また、前記ゲート絶縁膜13を、化学量論比よりシリコ
ン原子量の多いシリコン窒化膜だけとすると、薄膜トラ
ンジスタの■G−ID特性にヒステリシス性が現われる
が、前記薄膜トランジスタでは、ゲート絶縁膜13の半
導体層14との界面に、化学量論比より窒素原子量の多
いシリコン窒化膜からなる絶縁薄膜13aを形成してお
り、前記V、−ID特性のヒステリシス性は、ゲート絶
縁膜13の半導体層14との界面の膜組成によって決定
されるため、前記薄膜トランジスタは、VG−1,特性
もヒステリシス性のない良好な特性である。
すなわち、第3図は、ゲート絶縁膜13を化学量論比よ
りシリコン原子量の多いシリコン窒化膜だけとした場合
と、ゲート絶縁膜13の半導体層14との界面に化学量
論比より窒素原子量の多いシリコン窒化膜からなる絶縁
薄膜13aを形成した場合との、薄膜トランジスタの■
。−ID特性を示したもので、ゲート絶縁膜13をシリ
コン原子量の多いシリコン窒化膜だけとした場合は、第
3図(a)のようにVG−ID特性にヒステリシス性が
現われるが、ゲート絶縁膜13の半導体層14との界面
に窒素原子量の多いシリコン窒化膜からなる絶縁薄膜1
3aを形成すると、v。
ID特性は第3図(b)のようにヒステリシス性のない
特性となる。
なお、前記絶縁薄膜(窒素原子量の多いシリコン窒化膜
)13aの膜厚は100人程1で十分であり、この絶縁
薄膜13aをゲート絶縁膜(膜厚約1000人)13の
表面に形成しても、この絶縁層の総厚は1100人程度
1あるから、前記実施例の薄膜トランジスタのオン電流
は、第3図に鎖線で示したV、−ID特性をもつ従来の
薄膜トランジスタ(ゲート絶縁膜の膜厚は3000〜4
000人)より十分大きくなる。
また前記実施例では、前記ゲート絶縁膜13を、プラズ
マCVD装置によりRF放電のパワー密度を84mW/
cm2に制御して成膜されたシリコン窒化膜とし、半導
体層14との界面の絶縁薄膜13aを、プラズマCVD
装置によりRF放電のパワー密度を127 m W /
 c m 2に制御して成膜されたシリコン窒化膜とし
ているため、前記ゲート絶縁膜13となるシリコン窒化
膜と、半導体層14との界面の絶縁薄膜13aとなるシ
リコン窒化膜とを、プラズマCVD装置により連続して
成膜することができ、したがって、ゲート絶縁膜13の
半導体層14との界面に絶縁薄膜13aを形成したもの
でありながら、このゲート絶縁膜13と絶縁薄膜13a
とを一工程で容易に形成することができる。
なお、前記実施例では、ゲート絶縁膜13となるシリコ
ン原子量の多いシリコン窒化膜を、RF放電のパワー密
度を84 m W / c m 2として成膜したもの
としたが、このシリコン窒化膜は、放電パワー密度を6
0〜100 m W / c m 2の範囲して成膜し
たものであればよく、この範囲の放電パワー密度で成膜
されたシリコン窒化膜は、いずれも第2図とほぼ同様な
絶縁破壊耐圧を示す。
さらに、半導体層14との界面の絶縁薄膜13aとなる
窒素原子量の多いシリコン窒化膜も、RF放電のパワー
密度を110mW/cm2以上に制御して成膜されたも
のであればよい。ただしこのシリコン窒化膜を成膜する
放電パワー密度は、最大でも250mW/cm2程度ま
でが望ましい。
また、前記実施例の薄膜トランジスタは逆スタガー型の
ものであるが、本発明は、逆スタガー型に限らず、スタ
ガー型、コブラナー型、逆スタガ−型の薄膜トランジス
タにも適用できることは勿論である。
〔発明の効果〕
本発明の薄膜トランジスタは、そのゲート絶縁膜を化学
量論比よりシリコン原子量の多いシリコン窒化膜で形成
することによって、ゲート絶縁膜の絶縁破壊耐圧を高く
したものであるから、ゲート電極とソース、ドレイン電
極との間の絶縁不良の発生を確実に防ぐことができるし
、しかもゲート絶縁膜の膜厚を薄くして、オン電流を大
きくとることができる。また本発明では、前記ゲート絶
縁膜の半導体層との界面に、化学量論比より窒素原子量
の多いシリコン窒化膜からなる絶縁薄膜を形成している
ため、この薄膜トランジスタの■G−ID特性はヒステ
リシス性のない良好な特性である。
また本発明では、前記ゲート絶縁膜を、プラズマCVD
装置によりRF放電のパワー密度を60〜100mW/
cm2に制御して成膜されたシリコン窒化膜とし、半導
体層との界面の絶縁薄膜を、プラズマCVD装置により
RF放電のパワー密度を110mW/cm2以上に制御
して成膜されたシリコン窒化膜としているため、前記ゲ
ート絶縁膜となるシリコン窒化膜と、半導体層との界面
の絶縁薄膜となるシリコン窒化膜とを、プラズマCVD
装置により連続して成膜することができ、したがって、
ゲート絶縁膜の半導体層との界面に絶縁薄膜を形成した
ものでありながら、このゲート絶縁膜と絶縁薄膜とを一
工程で容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の一実施例を示したもので、第
1図は薄膜トランジスタの断面図、第2図はゲート絶縁
膜となるシリコン原子量の多いシリコン窒化膜の絶縁破
壊耐圧ヒストグラムを示す図、第3図はゲート絶縁膜を
シリコン原子量の多いシリコン窒化膜たけとした場合と
、このゲート絶縁膜の半導体層との界面に窒素原子量の
多いシリコン窒化膜からなる絶縁薄膜を形成した場合の
薄膜トランジスタの■G−ID特性図である。第4図は
従来の薄膜トランジスタの断面図、第5図は従来の薄膜
トランジスタのゲート絶縁膜である窒素原子量の多いシ
リコン窒化膜の絶縁破壊耐圧ヒストグラムを示す図、第
6図および第7図はシリコン窒化膜の絶縁破壊耐圧の測
定に用いた被検体の平面図およびその一部分の拡大断面
図である。 1・・・基板、2・・・ゲート電極、3・・・ゲート絶
縁膜(シリコン原子量の多いシリコン窒化膜)3a・・
・絶縁薄膜(窒素原子量の多いシリコン窒化膜)、4・
・・半導体層、5・・・オーミックコンタクト層、6・
・・ソース電極、7・・・ドレイン電極。 出願人  カシオ計算機株式会社 配2餐隻38←l 第4 図 第5図 第 図 手続補正帯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゲート電極とゲート絶縁膜と半導体層とソース電
    極およびドレイン電極とを積層した薄膜トランジスタに
    おいて、前記ゲート絶縁膜を、化学量論比よりシリコン
    原子量の多いシリコン窒化膜で形成するとともに、この
    ゲート絶縁膜の前記半導体層との界面に、化学量論比よ
    り窒素原子量の多いシリコン窒化膜からなる絶縁薄膜を
    形成したことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. (2)ゲート絶縁膜は、プラズマCVD装置によりRF
    放電のパワー密度を60〜100mW/cm^2に制御
    して成膜されたシリコン窒化膜であり、半導体層との界
    面の絶縁薄膜は、プラズマCVD装置によりRF放電の
    パワー密度を110mW/cm^2以上に制御して成膜
    されたシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項1
    に記載の薄膜トランジスタ。
JP2107377A 1990-04-25 1990-04-25 薄膜トランジスタ Pending JPH046820A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06291044A (ja) * 1993-01-28 1994-10-18 Applied Materials Inc Cvdにより大面積のガラス基板上に高堆積速度でアモルファスシリコン薄膜を堆積する方法
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