JP2890186B2 - 漬物及びその製造方法、並びに漬物用調味材料 - Google Patents
漬物及びその製造方法、並びに漬物用調味材料Info
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Description
造方法、並びに漬物用調味材料に関するものである。
は各種の野菜を用いた漬物がつくられており、江戸時代
になると、たくあんをはじめ現在ある多くの漬物が製造
されるようになったといわれている。
でつくられていた塩漬け、糠漬けは勿論、調味液に漬け
てつくる液漬けも、殆ど市販品が購入されている。
ぶ、はくさい、つけな類、うり、きゅうり、なす、山菜
類などの漬物原料を塩漬けすることによってつくられ
る。
脱水と浸透が行われ、細胞は原形質分離を起こして死滅
し、呼吸作用が停止して成分の消費が防止され、組織が
軟化する。
り、糖分、酸、アルコール、アミノ酸などが生成されて
風味がついてくる。そして、乳酸菌、酵母などが繁殖し
て香味が強くなる。さらに、塩が腐敗菌の繁殖を抑え、
漬物原料の腐敗を防止する。
プロセスを経て、それぞれに特有の風味と香味がついて
くる。
糠漬け、液漬けは、それぞれに特有の風味と香味を備え
ているので、いわゆる「香の物」として古くから親しま
れてきた。
最近では、上記の特有の風味と香味が、特に、若年層に
とっては、嫌なにおいのする「くさい食べ物」として敬
遠されるようになっている。
たもので、従来の漬物の特有の「くさみ」をコーヒーで
緩和することができ、かつ漬物を敬遠しがちの人でも、
好んで食することのできる、コーヒーの風味と香味を備
えた漬物とその製造方法、及びその漬物に使用する調味
材料を提供することを目的とする。
は、次の(1)〜(3)に記載の漬物である。
とする調味材料で塩漬けしてつくった漬物(以下、塩漬
けという。)。
成分とする調味材料で糠漬けしてつくった漬物(以下、
糠漬けという。)。
加してなる調味材料に液漬けしてつくった漬物(以下、
液漬けという。)。
は、次の(1)〜(3)に記載の方法である。
ーヒーを主成分とする調味材料を使用することを特徴と
する漬物の製造方法(以下、塩漬けの漬け方とい
う。)。
とコーヒーを主成分とする調味材料を使用することを特
徴とする漬物の製造方法(以下、糠漬けの漬け方とい
う。)。
にコーヒーを添加してなる調味材料を使用することを特
徴とする漬物の製造方法(以下、液漬けの漬け方とい
う。)。
は、次の(1)〜(3)に記載の材料である。
調味材料(以下、塩漬けに使用する調味材料とい
う。)。
物用調味材料(以下、糠漬けに使用する調味材料とい
う。)。
物用調味材料(以下、液漬けに使用する調味材料とい
う。)。
ヒー、かん入りコーヒー、ソリュブルコーヒー、脱カフ
ェインコーヒー等が使用される。
磨砕したものである。香り、カフェイン、甘味などは比
較的溶出しやすく、渋味、苦味は溶出しにくい。磨砕の
程度が細かいと、前者はもちろんのこと、後者の溶出も
多くなり、浸出液は濃厚になるが香味は低下する。そこ
で、熱湯で比較的長時間かけて浸出させる場合いには粗
くひいたものがよく、その時間が短い場合は細かくひい
たものがよい。コーヒーを数種ブレンドする場合は、磨
砕前にほうせん豆で配合を行なう。この配合割合は、個
人の嗜好に応じて決めればよい。
入りとしたものか、ひきコーヒーをかん入りとしたもの
である。
に発散するが、磨砕したものではそれが著しい。したが
って、焙煎豆を使用直前に磨砕するのがよい。磨砕した
直後、真空法かまた窒素ガスを詰める加圧法でかん詰に
したものは長期間変質せず、焙煎豆のまま空気中に保存
したものよりすぐれている。
ンスタントコーヒーである。はなはだ吸湿しやすく、そ
れによって香味と溶解性を損なうので、開せん(栓)後
はこの点に注意し、冷暗所に保存してなるべく早く消費
するのがよい。
いてグリーンコーヒーからカフェインの大部分を除いて
乾燥するか、有機溶剤でカフェインを抽出し揮発させた
ものである。コーヒーのもつ興奮性を避け、香味だけを
賞味するための添加用コーヒーとして最適である。
よって漬物原料にコーヒーの風味と香味を付与すること
ができるとともに、漬物が本来的に有する特有のくさみ
を緩和することができる。
明する。
れらの作り方、並びにそれらに使用する調味材料につい
て、項を分けて説明する。
ろしまな、のざわな、きょうな、からしななど)の塩づ
け、梅干しなどがある。また福神づけ、かす(粕)漬け
その他調味漬けの下漬けはすべて塩漬けである。
ーである。コーヒーの量は、あくまでも個人の嗜好によ
るが、通常は、塩の50〜100%くらいの範囲が一つ
の目安である。
て加減するが、コーヒーの量もこれに合わせて加減する
ことができる。
とうがらし、みりんかすなどを混合したものも使用する
ことができる。この種の調味材料は、ひろしまな、のざ
わななどの塩漬けに使用できる。
に野菜類、果物、魚などをとうがらし、にんにくといっ
しょにつけたものであるが、この朝鮮漬けの下漬けにも
塩とコーヒーよりなる調味材料を使用することができ
る。
なわれてる方法に準ずればよい。
味材料とする。コーヒーの添加量は、塩漬けの場合と同
様、個人の嗜好により決める。
り、その中に新鮮な野菜をつけ込むことによって行う。
数時間から数日中に乳酸菌および酵母により風味を生ず
るもので、家庭でも簡単につくることができる。
合と食塩量を加減して糠とコーヒーともに漬け込むこと
によってつくることができる。新漬け、浅づけは、例え
ば、大根を干さないで2〜5日間塩またはこれとコーヒ
ーでつけたのち、塩、糠で4〜7日間漬け込んでつくる
ことができる。
け、酢漬け、その他の漬物を挙げることができる。
ル、食酢、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、アミノ酸、糖
類、各種調味料等を主成分とする汎用の調味液にコーヒ
ーを添加してなるコーヒー含有の調味材料に大根を漬け
ることによってつくられる。コーヒーの添加量は個人の
嗜好に応じて適宜決められる。以下、液漬けにおいて同
じである。
実、れんこんを十分に水にさらし、塩抜きしたのち、よ
く圧搾してから正油と甘味料よりなる調味液にコーヒー
を添加した調味材料に漬け込むことによってつくること
ができる。
添加した調味材料に漬けるものと、直接甘酢にコーヒー
を添加した調味材料に漬けるものとがある。千枚づけ
は、かぶを薄く輪切りにし、塩とコーヒーで塩漬けして
乳酸発酵を起こさせるものと、直接コーヒー入りの酢に
漬ける方法とがある。
糖、酢、しょうゆ、塩の調味液にコーヒーを添加した調
味材料に数時間漬けてから、からし床に漬けてつくるこ
とができる。
けの実施例を示した表で、それぞれ、漬物原料、調味材
料、漬け方、食味(風味と香味)を一覧にしてまとめた
ものである。
その製造方法及び漬物用調味材料によれば、コーヒーを
調味材料の組成分として使用するようにしたので、従来
の漬物の特有の「くさみ」をコーヒーで緩和することが
できるとともに、漬物にコーヒーの風味と香味を付与す
ることができる。
Claims (9)
- 【請求項1】 漬物原料を、塩とコーヒーを主成分とす
る調味材料で塩漬けしてつくった漬物。 - 【請求項2】 漬物原料を、糠と塩とコーヒーを主成分
とする調味材料で糠漬けしてつくった漬物。 - 【請求項3】 漬物原料を、調味液にコーヒーを添加し
てなる調味材料に液漬けしてつくった漬物。 - 【請求項4】 漬物原料を塩漬けする際に、塩とコーヒ
ーを主成分とする調味材料を使用することを特徴とする
漬物の製造方法。 - 【請求項5】 漬物原料を糠漬けする際に、糠と塩とコ
ーヒーを主成分とする調味材料を使用することを特徴と
する漬物の製造方法。 - 【請求項6】 漬物原料を液漬けする際に、調味液にコ
ーヒーを添加してなる調味材料を使用することを特徴と
する漬物製造方法。 - 【請求項7】 塩とコーヒーを主成分とする漬物用調味
材料。 - 【請求項8】 糠と塩とコーヒーを主成分とする漬物用
調味材料。 - 【請求項9】 調味液にコーヒーを添加してなる漬物用
調味材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21984496A JP2890186B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 漬物及びその製造方法、並びに漬物用調味材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21984496A JP2890186B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 漬物及びその製造方法、並びに漬物用調味材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1056958A JPH1056958A (ja) | 1998-03-03 |
JP2890186B2 true JP2890186B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=16741953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21984496A Expired - Fee Related JP2890186B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 漬物及びその製造方法、並びに漬物用調味材料 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2890186B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
KR102062328B1 (ko) * | 2019-07-22 | 2020-01-03 | 김정민 | 낱장 매운 김치의 제조방법 |
KR102681760B1 (ko) * | 2021-09-09 | 2024-07-03 | 강릉친환경학교급식 협동조합 | 기능성 커피 김치 및 이의 제조방법 |
-
1996
- 1996-08-21 JP JP21984496A patent/JP2890186B2/ja not_active Expired - Fee Related
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