JPH0614740A - 発酵調味料用発酵処理物の製造法、及び発酵調味料の製造法 - Google Patents

発酵調味料用発酵処理物の製造法、及び発酵調味料の製造法

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JPH0614740A
JPH0614740A JP4084710A JP8471092A JPH0614740A JP H0614740 A JPH0614740 A JP H0614740A JP 4084710 A JP4084710 A JP 4084710A JP 8471092 A JP8471092 A JP 8471092A JP H0614740 A JPH0614740 A JP H0614740A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大豆を主体とした従来の発酵調味料とは異な
る風味の発酵調味料を短期間で得る発酵調味料の製造法
を提供すること。 【構成】 蛋白質含量が25.5%以下でかつ糖質含量
が50%以上の豆を吸水させ蒸煮した後、所定の加水状
態で麹、あるいはアミラーゼとプロテアーゼにより高温
にて消化処理して消化物とする。この消化物は酵母によ
り発酵させて発酵処理物とし、該発酵処理物には果実、
果実発酵物、果汁及び果汁発酵物の少くとも一種の果実
成分を加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は発酵調味料用発酵処理
物の製造法、及び発酵調味料の製造法に関し、詳しく
は、大豆とは異なる成分組成の豆類を原料として特有風
味の発酵調味料を得るための発酵処理物の製造法と、前
記発酵処理物を利用して特有風味の発酵調味料を得る方
法に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】最近の調味料業界は、国民の生活水準の
向上と外国文化の流入により、消費者嗜好の洋風化、グ
ルメ化の影響を強く受けている。このため、大豆を主体
に米麦等を配合して醸造する日本の伝統的な発酵調味料
は特有の臭いがあって、最近の料理に適合しかねる点が
あり、最近の料理に合った新しい風味の発酵調味料が望
まれている。また、大豆を主体とした従来の発酵調味料
は大豆からの旨味の醸成に長期間を要している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は大
豆を主体とした従来の発酵調味料が最近の洋風料理に適
合しにくいこと及び、そのための改良が望まれているこ
と、及び前記した従来の発酵調味料が製造期間を長く要
する問題点に鑑み、これを改良すべく研究した結果、大
豆より蛋白質含量が少くかつ糖質含量の高い豆類を原料
として良好な成果を得ることができ、この成果に基いて
本発明を達成したものである。
【0004】すなわち、本発明の第1の課題は、大豆を
主体とした従来の発酵調味料とは異なる風味を有し、和
風、洋風及び中華料理等に広く適した発酵調味料とする
ための発酵処理物を短期間に得る製造法を提供すること
にある。
【0005】また、本発明の第2の課題は、大豆を主体
とした従来の発酵調味料とは異なる風味を有し、和風、
洋風及び中華料理等に広く適する発酵調味料を短期間で
得る発酵調味料の製造法を提供することにある。
【0006】また、本発明の第3の課題は、固液分離せ
ず、舌ざわりの滑らかな前記発酵調味料の製造法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した第1の課題を達
成するために、請求項1の発明は、蛋白質含量が25.
5%以下でかつ糖質含量が50%以上の豆を、吸水させ
蒸煮した後、所定の加水状態で麹、あるいはアミラーゼ
とプロテアーゼにより高温にて消化処理して消化物と
し、しかる後、これを酵母により発酵させることを特徴
とする。請求項1にて得られる発酵処理物には、果実成
分あるいは呈味成分を配合して発酵調味料とすることが
できる。
【0008】前記した第2の課題を達成するための請求
項2の発明は、蛋白質含量が25.5%以下でかつ糖質
含量が50%以上の豆を、吸水させ蒸煮した後、所定の
加水状態で麹、あるいはアミラーゼとプロテアーゼによ
り高温にて消化処理して消化物とし、しかる後、これを
酵母により発酵させて発酵処理物とし、該発酵処理物に
果実成分を加えることを特徴とする。
【0009】また、第2の課題を達成するための請求項
3の発明は、請求項2において、発酵処理物に呈味成分
を加えることを特徴とする。
【0010】そして、第3の課題を達成するための、請
求項4の発明は、請求項2あるいは請求項3において、
果実成分あるいは呈味成分を加えた発酵処理物を磨砕し
てペースト状にすることを特徴とする。
【0011】請求項1〜請求項4においては蛋白質含量
が25.5%以下でかつ糖質含量が50%以上の豆が用
いられる。この豆としてはムング,ラジマ,チャナな
ど、たとえば表1のA項に示す各種の豆が単独あるいは
複数種混合して使用可能である。これらのA項の各豆は
B項に示す大豆に対し蛋白質が少くてかつ糖質が高いこ
とより、発酵調味料にした場合に大豆の独特の臭気を少
なくすることができる。
【0012】
【表1】
【0013】麹による高温の消化処理はたとえば50〜
60℃で15〜20時間程度とされる。酵素による消化
処理の温度は使用酵素により異なるので使用酵素との関
係で定めることが望ましい。また、酵素の消化処理の時
間は温度に関係し、高温では短くなる。
【0014】前記果実成分は果実、果汁、果実発酵物、
果汁発酵物などの果実に由来する成分が少くとも一種用
いられる。前記呈味成分は香辛料、調味料、甘味料など
の呈味を有する成分の少くとも一種が用いられる。
【0015】
【作用】請求項1において、蒸煮し加水状態にした豆は
麹あるいは酵素剤によって消化される。消化処理は高温
で行なうため消化が早い。消化物は酵母により発酵され
る。請求項2においては果汁などの果実成分が配合され
ることより複雑な風味にされる。請求項3においては、
香辛料などの呈味成分が加えられることにより複雑な風
味にされる。請求項4においては固液分離のないペース
ト状の物性とされる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の第1実施例として麹による
高温消化処理の場合を、図1を参照して説明する。原料
豆(以下、単に豆ともいう。)としてラジマ及びチャナ
(両豆の一般成分は表1参照)を各5kg(乾物換算)
用意した。ラジマ及びチャナは図1の工程にしたがって
各別々に処理する。用意したラジマ及びチャナは、各全
量を水槽中に分けて浸して吸水させた。ラジマは30℃
の水に70分間,チャナは30℃の水に90分間浸し
た。吸水後の各豆はざる上に移し、水切りし一夜放置し
た後、各豆は121℃で60分間蒸煮し、冷却した。蒸
煮した各豆にはアルファー化米の粉末を豆の乾物に対し
2〜4%となるように散布し、次いでこれを直径13m
mの穴を有する前板を使用して球形の成形物に加工し
た。一方、アルファー化米で増量した種麹、本例ではア
スペルギルス・オリゼを用意し、球形の成形物の表面に
散布し、麹蓋に盛込んだ。成形物を盛った両豆の麹蓋は
28〜30℃の麹室に入れ、44時間管理して製麹し
た。なお、成形物は15〜20時間後に一番手入れを行
ない、25〜30時間後に二番手入れをし、成形物の配
置換え、及び蓋の配置換えをした。
【0017】製造した両豆の麹は豆の乾物換算において
各1.6倍の水を加え、55℃で18時間の高温消化処
理を行なって各消化物を得た。なお、消化温度は50〜
60℃が望ましく、これより低いと腐敗し易く、60℃
より高すぎると麹の酵素作用がよくない。
【0018】しかして、消化後の各消化物は、酵母によ
る発酵を行なう。各消化物は各々2つに分け、一方には
食塩を5%(wt%)加えて有塩区とし、他方はエタノ
ールを5%(vol%)加えて無塩区とする。なお、各
区は乳酸によりpH4.5に調整した。図1の工程図に
示すように、有塩区の消化物には醤油酵母B(耐塩性酵
母,チゴサッカロミセス・ルキシー)を添加し、20℃
で1ヵ月間発酵させて有塩の発酵処理物を得た。無塩区
の消化物には清酒酵母A(非耐塩性酵母,サッカロミセ
ス・セルビシエ)を添加し、20℃で1ヵ月間発酵させ
て無塩の発酵処理物を得た。
【0019】かくして、図1の工程において原料豆のラ
ジマより、ラジマ麹処理・有塩発酵の発酵物と、ラジマ
麹処理・無塩発酵の発酵物を得た。また、図1の工程に
おいて原料豆のチャナより、チャナ麹処理・有塩発酵の
発酵物と、チャナ麹処理・無塩発酵の発酵物を得た。
【0020】次に、第2実施例として酵素による高温消
化処理の場合を、図2を参照して説明する。原料豆とし
てラジマとチャナを各5kg(乾物換算)用意し、各豆
は図2の工程にしたがって各別々に処理する。各豆は充
分に吸水させた後、水切りし、121℃で60分間蒸煮
し、冷却した。蒸煮した各豆にはアルファー化米の粉末
を豆の乾物に大して2〜4%加え、これをチョッパーで
砕いた後、豆に対し各々1.6倍の水を加え、これを酵
素剤により高温で消化処理した。
【0021】消化処理は1次処理及び2次処理の2回行
なった。1次の消化処理は加水した豆に対してアミラー
ゼ(天野製薬KK製造の液化型のアミラーゼAD使用)
及びプロテアーゼ(天野製薬KK製造のプロテアーゼS
使用)を、各0.2%(乾物換算)加え、70℃,7.
5時間行なった。1次の消化処理に続いて2次の消化処
理を行った。2次の消化処理は糖化型のアミラーゼ(天
野製薬KK製造のグルクザイムAF6使用)及びプロテ
アーゼ(天野製薬KK製造のプロテアーゼM使用)を
0.3%(乾物換算)加えて57℃,24時間行った。
2次の消化処理後において良好な消化物を得た。なお、
アミラーゼ及びプロテアーゼによる高温の消化処理は1
次、2次に分けて行なう方式に限定しない。
【0022】しかして、各消化物は、酵母による発酵を
行なう。各消化物は各々2つに分け、一方には食塩を5
%(wt%)加えて有塩区とし、他方はエタノールを5
%(vol%)加えて無塩区とする。なお、各区は乳酸
によりpH4.5に調整した。図2の工程図に示すよう
に、有塩区の消化物には醤油酵母Bを添加し、20℃で
1ヵ月間発酵させて有塩の発酵処理物を得た。無塩区の
消化物には清酒酵母Aを添加し、20℃で1ヵ月間発行
させて無塩の発酵処理物を得た。
【0023】かくして、図2の工程において原料豆のラ
ジマより、ラジマ酵素処理・有塩発酵の発酵物と、ラジ
マ酵素処理・無塩発酵の発酵物を得た。また、図2の工
程において原料豆のチャナより、チャナ酵素処理・有塩
発酵の発酵物と、チャナ酵素処理・無塩発酵の発酵物を
得た。
【0024】図1の工程に従って得た、ラジマの麹処理
・有塩発酵物、ラジマの麹処理・無塩発酵物、チャナの
麹処理・有塩発酵物、チャナの麹処理・無塩発酵物、及
び図2の工程に従って得た、ラジマの酵素処理・有塩発
酵物、ラジマの酵素処理・無塩発酵物、チャナの酵素処
理・有塩発酵物、チャナの酵素処理・無塩発酵物、の各
一般成分分析値を表2及び表3に示し、色調を表4に示
し、有機酸組成を表5及び表6に示し、香気成分分析値
を表7に示した。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】なお、滴定酸度IはpH7.0にするため
に要した0.1N−NaOH水溶液の量を示し、滴定酸
度IIはpH7.0から8.3にするために要した量を
示す。
【0028】
【表4】 なお、表4の色調は測色計(日本電色KK製)にて測定
した。表4において、Lは明るさを示し白が100、黒
が0で数値が大きい程、明度が高いことを表わし、aは
(+)側では数値が大きい程、赤の度合が大きいことを
表わし、bは(+)側では数値が大きい程、黄の度合が
大きいことを表わしている。
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】 なお、表5,表6における数値単位はmg/Lである。
【0031】
【表7】 なお、表7において、エタノールの数値単位はV/W%
であり、その他のアルコールの数値単位はppmであ
る。
【0032】また、第1実施例及び第2実施例の各発酵
処理物の官能審査の結果は、表8に示す通りであった。
なお、無塩区のものは食塩添加して有塩区と同じ食塩量
とした。官能審査のパネルは20〜50才の男性3名女
性3名とし、良好なものの順位を選択させた。
【0033】
【表8】
【0034】表2及び表3の一般成分分析値において、
直糖及び全糖値は無塩区が有塩区より多く残存した。フ
ォルモール窒素及び水溶性窒素は麹処理した発酵物の区
が酵素処理の区より多く生成して、食塩の有無は著しい
影響を与えないようであった。エタノールは清酒酵母A
を使用した無塩区が生成量が多くなった。表4より、色
調は有塩の発酵物の区がラジマ、チャナとも、明度(L
値)においてやや高値を示した。
【0035】表5及び表6の有機酸組成では、ラジマ、
チャナとも、有塩の発酵物の区は酢酸の生成量が多かっ
たが、逆にリンゴ酸の生成量は少なかった。表7の香気
成分分析値では、ラジマ、チャナとも、有塩の発酵物の
区でイソアミルアルコールが多かった。
【0036】官能審査結果は表8に示したとおりであ
り、酵素処理区はラジマ、チャナとも、旨味が乏しく単
調な香味を呈し、物性についても原料の溶解が悪いため
に粘りが強かった。麹処理したものは無塩区の方が有塩
区より芳香(果実香)及び甘味が強く感じられた。総合
的には、ラジマ、チャナとも、麹処理区が酵素処理区に
比較して香味及び物性との良い評価であった。
【0037】次に、本発明の第3実施例として発酵調味
料を得る場合の例を、図3を参照して説明する。まず、
果実成分として、グレープ(果汁)発酵物及びマンゴ
(果実)発酵物を用意する。各発酵物はグレープの果汁
あるいはマンゴのペースト4Lを、直糖濃度が20%に
糖調整(ブドウ糖使用)し、発酵温度14℃で清酒酵母
Aあるいは醤油酵母Bにて(醤油酵母Bは食塩5%添加
し)静置発酵し、清酒酵母Aの発酵(発酵日数9日)に
よるグレープ発酵物A、醤油酵母Bの発酵(発酵日数3
7日)によるグレープ発酵物B、清酒酵母Aの発酵(発
酵日数10日)によるマンゴ発酵物A、および、 醤油
酵母Bの発酵(発酵日数36日)によるマンゴ発酵物
B、を得た。
【0038】これらの各発酵物の一般成分分析値を表
9、有機酸組成を表10、香気成分分析値を表11に示
した。
【0039】
【表9】
【0040】
【表10】 なお、表10における数値単位はmg/Lである。
【0041】
【表11】 なお、表11において、エタノールの数値単位はV/W
%、その他のアルコールの数値単位はppmである。
【0042】表9において、醤油酵母Bは清酒酵母Aよ
り発酵速度が遅く、エタノールの生成も少ないことがわ
かる。表10において、清酒酵母Aはコハク酸生成量が
醤油酵母Bよりやや多く、醤油酵母Bはマンゴで酢酸の
生成量が清酒酵母Aより多いことが認められた。表11
において、清酒酵母Aが醤油酵母Bより生成量が多いこ
とがわかる。
【0043】次いで、図3に示すように、前記した実施
例1より得たラジマ麹処理・有塩発酵物,チャナ麹処理
・有塩発酵物,ラジマ麹処理・無塩発酵物,チャナ麹処
理・無塩発酵物、及び図4に示すように、前記実施例2
より得たラジマ酵素処理・有塩発酵物,チャナ酵素処理
・有塩発酵物,ラジマ酵素処理・無塩発酵物,チャナ酵
素処理・無塩発酵物,にグレープ発酵物A,B,及びマ
ンゴ発酵物A,B,の各1種を各々配合して各発酵調味
料を多数調製した。なお、各発酵調味料には香辛料など
の呈味成分を配合して味調整した。そのうち、表12,
表13,表14,表15に示す良好な発酵調味料T1〜
T4を得た。
【0044】
【表12】
【0045】
【表13】
【0046】
【表14】
【0047】
【表15】
【0048】発酵調味料T1〜T4の官能審査(パネル
は前記した6名による。)の結果は表16に示す通りで
あった。
【0049】
【表16】
【0050】発酵調味料T1〜T4はいずれも高風味を
有し、ビーフステーキ,サラダ,及びかしわのから揚げ
にソースとしてかけて食したところ、各料理との適合性
は良好であった。
【0051】次に、本発明の第4実施例を説明する。前
記した第3実施例にて得た発酵調味料T1〜T4は固液
の混合状態のものである。本例4は固液混合状態のもの
を、グラインダー等の磨砕手段により、超微細に磨砕し
て繊維質を含むペースト状の物性に加工する。磨砕処理
後の各発酵調味料T1〜T4は良好なペースト状のもの
とすることができた。
【0052】ペースト状の各発酵調味料T1〜T4は第
3実施例と同様にビーフステーキ,サラダ,及びかしわ
のから揚げにかけて食したところ、発酵調味料T1〜T
4の舌ざわりが滑らかであり、各料理との適合性も良
く、洋風,和風及び中華料理に合うソースとして好まし
いのであった。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、蛋白質含量が
25.5%以下でかつ糖質含量が50%以上の豆を原料
として、大豆の発酵物処理物の場合とは異なる特有風味
の発酵処理物を得ることができる。そして、請求項1の
発明は高温の消化処理により消化物を得るので、発酵処
理物を短時間で製造することができる。この発酵処理物
は果実成分あるいは呈味成分を加えて和風料理,洋風料
理及び中華料理等に適した発酵調味料となし得る。請求
項2の発明によれば、蛋白質含量が25.5%以下でか
つ糖質含量が50%以上の豆を原料として、請求項1と
同様に、発酵処理物を得た後、これに少くとも一種の果
実成分を含ませることより、豆の発酵処理物と果実成分
とによる特有風味の発酵調味料を得ることができる。請
求項2の発明の発酵調味料はその液分と固形物と(の混
合物)を料理にソースとしてかけて使用することができ
る。この発酵調味料の特有風味は和風料理,洋風料理及
び中華料理等に適する。請求項3の発明による発酵調味
料は、少くとも一種の呈味成分を含ませることより、豆
の発酵処理物と、香辛料等の配合成分とによる特有風味
の発酵調味料を得ることができる。この発酵調味料の風
味は請求項2より得られる発酵調味料とは異なるもので
あり、和風料理,洋風料理,及び中華料理等に適してい
る。請求項4の発明は、請求項2あるいは請求項3にて
得られる発酵調味料を磨砕してペースト状にするので、
固液分離のない舌ざわりの滑らかな、発酵調味料となし
得る。このペースト状の発酵調味料は請求項2あるいは
請求項3に基づく風味をそのまま有し、各種料理のソー
スとして適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の工程処理の説明図。
【図2】第2実施例の工程処理の説明図。
【図3】第3実施例の工程処理の説明図。
【図4】第3実施例のさらなる工程処理の説明図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛋白質含量が25.5%以下でかつ糖質
    含量が50%以上の豆を、吸水させ蒸煮した後、所定の
    加水状態で麹、あるいはアミラーゼとプロテアーゼによ
    り高温にて消化処理して消化物とし、しかる後、これを
    酵母により発酵させることを特徴とした発酵調味料用発
    酵処理物の製造法。
  2. 【請求項2】 蛋白質含量が25.5%以下でかつ糖質
    含量が50%以上の豆を、吸水させ蒸煮した後、所定の
    加水状態で麹、あるいはアミラーゼとプロテアーゼによ
    り高温にて消化処理して消化物とし、しかる後、これを
    酵母により発酵させて発酵処理物とし、該発酵処理物に
    果実成分を加えることを特徴とした発酵調味料の製造
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、発酵処理物に呈味成
    分を加えることを特徴とした発酵調味料の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項2あるいは請求項3において、果
    実成分あるいは呈味成分を加えた発酵処理物を磨砕して
    ペースト状にすることを特徴とした発酵調味料の製造
    法。
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