JP2889528B2 - 雨傘包装機 - Google Patents

雨傘包装機

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JP2889528B2
JP2889528B2 JP8058538A JP5853896A JP2889528B2 JP 2889528 B2 JP2889528 B2 JP 2889528B2 JP 8058538 A JP8058538 A JP 8058538A JP 5853896 A JP5853896 A JP 5853896A JP 2889528 B2 JP2889528 B2 JP 2889528B2
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一伸 宮本
一元 小林
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  • Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)
  • Auxiliary Apparatuses For Manual Packaging Operations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デパート、劇場、
飲食店あるいは電車、バスなどに濡れた雨傘を持ち込む
場合に使用する雨傘包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】雨天の日にデパート、劇場、飲食店など
に行ったとき、濡れた雨傘をそのまま持ち込むと他人の
衣服や床面などを濡らすため、これらの施設の入口には
雨傘を包装するための傘袋が用意されている。したがっ
て、来客者は入口でその傘袋を手に取り、濡れた雨傘を
包装して入店もしくは入場している。
【0003】しかし、手作業により濡れた雨傘を傘袋で
包装するのは意外と面倒であり、場合によっては自分の
手や衣服を濡らすこともある。また、荷物を持っていて
手が空いていないときなどは雨傘包装作業は極めて困難
で時間もかかるため、雨天の日、各種施設の入口が混雑
する原因にもなっている。
【0004】そこで、従来より、この雨傘包装作業を簡
単に行うための装置が色々と開発され、例えば、実公平
6−34246号公報に開示されている袋開口装置、特
公平7−25377号公報に開示されている傘収納袋支
持装置などがある。
【0005】これらの装置はいずれも、雨傘を収納する
ための袋を自動的に形成するとともに、その袋を開口状
態で保持したまま待機する機能を有しており、雨傘を袋
の開口部に差し込んで所定方向に引き出すだけで雨傘の
包装を行うことができるものである。
【0006】一方、実開平6−57221号公報に開示
されている「雨傘の水滴落下防止袋の装着器」のように
極めてシンプルな構造で雨傘の包装作業の容易化を図っ
たものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、雨傘の包
装作業を補助する装置は従来より種々のものが開発され
ているが、それぞれ短所があり、実用的なものがない。
【0008】例えば、実公平6−34246号公報に開
示されている袋開口装置、特公平7−25377号公報
に開示されている傘収納袋支持装置は、電気を動力源と
して作動するものであるため、電源から遠く離れた場所
では使えない。また、内部構造が非常に複雑であるため
使い方が難しく、故障の可能性も大であり、メンテナン
スも容易ではない。
【0009】さらに、前記装置は装置自体が大型である
ため、設置する際には占有スペースが大である。このた
め、大型のデパート、劇場などのように入口付近に広い
スペースのある施設でなければ使用できないという欠点
がある。
【0010】そこで、電気などの動力源を使用せず、雨
傘を袋の開口部に差し込んで所定方向に引き出すだけで
雨傘の包装を行うことができる雨傘包装機も開発されて
いるが、外形が大きく、構造も複雑であるため使い難
く、また傘袋を補給する際の装着作業が面倒であるなど
維持管理上の問題もある。
【0011】一方、実開平6−57221号公報に開示
されている「雨傘の水滴落下防止袋の装着器」はシンプ
ルな構造で占有スペースが小さく電源も不要であるが、
実際に使用する際には若干の要領を要するという欠点が
ある。すなわち、濡れたままの雨傘を差し込んだとき、
差込角度が適切でないと包装が確実に行われないことが
あるため、信頼性に劣る面がある。また、収納されてい
る袋や構成部品のほとんどが露出しているため、風が当
たる場所などでは使えないという問題があり、外観的に
も良くない。
【0012】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、シンプルかつコンパクトな構造で使い易く、電源も
不要な雨傘包装機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の雨傘包装機は、傘袋を収納する傘袋収納部
と、傘袋収納部の前面を覆い雨傘を差し込むことによっ
て開く開閉扉と、開閉扉に設けられ雨傘が当接すること
によって下方へ傾動するとともに傘袋の開口部を開き雨
傘を傘袋内へ導く案内部材とを有することを特徴とす
る。
【0014】畳んだ雨傘の先端部分を下に向けた状態に
して、本発明の雨傘包装機の開閉扉の上方から内部へ差
し込むと、雨傘の先端付近が開閉扉および案内部材に当
接することにより、開閉扉を押し広げながら案内部材を
押し下げるため、案内部材は下方へ傾動していく。
【0015】雨傘が深く差し込まれると、案内部材もさ
らに下方へ押し下げられて傾動していき、傘袋収納部に
収納された傘袋の開口部内に入る。そして、案内部材は
傘袋開口部の前縁を手前に引くように傾動するため、傘
袋の開口部が大きく開かれるとともに、差し込まれた雨
傘の先端部分が案内部材に沿って下降し、開口部から傘
袋内へ入る。したがって、雨傘をさらに深く差し込んで
いき、その先端部分が傘袋の底部に到達すれば、傘袋内
への挿入が完了する。
【0016】次に、把手を握った状態の雨傘をそのまま
手前に引けば、雨傘が挿入された傘袋のみが収納部から
離脱するとともに、雨傘との接触により開閉扉が開くた
め、傘袋で包装された状態の雨傘を取り出すことができ
る。このとき、開閉扉は閉止方向へ付勢され、案内部材
はそれぞれ復帰方向へ付勢されているため雨傘を取り出
した後は直ちに最初の状態に戻り、一方、袋収納部では
次の傘袋が前面に位置している。このため、次の雨傘の
包装作業をすぐに開始することができる。
【0017】また、本発明の雨傘包装機は、開口部を上
にした傘袋を垂下状態で収納する袋収納部と、同袋収納
部の前面上部を開閉自在に覆いかつ閉止方向へ付勢され
た観音開きの開閉扉と、前記開閉扉の内側に傾動可能に
設けられかつ復帰方向に付勢された案内部材と、前記案
内部材に設けられ前記傘袋収納部に収納された傘袋開口
部内に向かって傾動可能であってかつ復帰方向に付勢さ
れた案内片とを有することを特徴とする。
【0018】前記と同様、畳んだ雨傘の先端部分を下に
向けた状態にして、観音開きの開閉扉の上方から内部へ
差し込むと、雨傘の先端付近が開閉扉および案内部材に
当接し開閉扉を左右に押し広げながら案内部材を押し下
げるため、案内部材は左右に開くとともに下方へ傾動し
ていく。案内部材が下方へ傾動すると、その一部が案内
片に当接し下方へ押し下げるため、案内片は案内部材と
ともに下方へ傾動していき、傘袋収納部に収納された傘
袋の開口部内に入る。
【0019】そして、さらに雨傘が差し込まれると、案
内片が傘袋の開口部の前縁を手前に引くように傾動して
いくため開口部が大きく開かれ、上方から差し込まれた
雨傘の先端部分は案内部材および案内片に沿って下降
し、開口部から傘袋内へ挿入される。したがって、雨傘
を深く差し込んでいき、その先端部分が傘袋の底部に到
達すれば、傘袋内への挿入が完了する。
【0020】次に、把手を握った状態の雨傘をそのまま
手前に引けば、雨傘が挿入された傘袋のみが収納部から
離脱するとともに、雨傘との当接により開閉扉が左右に
開くため、傘袋で包装された状態の雨傘を取り出すこと
ができる。このとき、開閉扉は閉止方向へ付勢され、案
内部材および案内片はそれぞれ復帰方向へ付勢されてい
るため雨傘を取り出した後は直ちに最初の状態に戻り、
一方、袋収納部では次の傘袋が前面に位置している。こ
のため、次の雨傘の包装作業をすぐに開始することがで
きる。ここで、傘袋の上部に係止スリットを設けてお
き、挿入した雨傘の露先にこの係止スリットを引っ掛け
ておけば、傘袋の底部に溜まった雨水の重さなどにより
傘袋がズリ落ちるのを防止できる。
【0021】本発明の雨傘包装機では、開閉扉の上方か
ら雨傘を差し込んで手前に引き出すという操作により包
装作業を行うため、動力用電源などは一切不要である。
また、傘袋収納部、観音開きの開閉扉およびこれに設け
た案内部材と案内片で構成されているため構造は極めて
シンプルである。さらに、傘袋収納部、開閉扉、案内部
材および案内片を直列に配置しているため、雨傘の傘袋
内への挿入、傘袋の供給などが非常にスムーズに行われ
るとともに、装置のコンパクト化、軽量化を図ることが
できる。
【0022】本発明の雨傘包装機では、雨傘を差し込ん
で引き出す毎に傘袋収納部内に収納された傘袋が前面側
より1枚ずつ離脱していくため、傘袋収納部内の傘袋が
なくなると新たな傘袋を傘袋収納部内に補給することが
できる。すなわち、傘袋収納部内の傘袋がなくなった場
合、ケーシングを開いて傘袋収納部内に傘袋を補給する
ことができる。例えば、傘袋を重ね合わせ分散しないよ
うにまとめて補給用の傘袋の束を形成しておき、これを
傘袋収納部内に装着するシステムとすることができる。
このとき、ケーシングに、鍵を使わなければ開けること
ができないロック装置を設けることにより、イタズラな
どを防止できる。
【0023】この場合、傘袋の上部に左右2つの係止孔
を設けておき、これらの係止孔を傘袋収納部内に設けら
れた2本の支持シャフトに挿通させることにより傘袋の
束を垂下状態で収納する。このとき、傘袋は左右2つの
係止孔部分を保持して垂下されているため、収納中にね
じれることがなく、雨傘の挿入ミスが発生しない。
【0024】ここで、傘袋収納部に、傘袋の束の背面側
を保持する保持板と、保持板を前面方向へ押す押さえ部
材およびこれを付勢するスプリングを設けてもよい。こ
のような構造により、傘袋収納部の傘袋の束は保持板に
よって常に前方に押し出すように付勢されるため、束の
中の最前部にある傘袋は常に案内片に接するように保持
される。
【0025】このため、雨傘包装作業により傘袋が消費
され束が減少していくと、押さえ部材およびスプリング
の作用により保持板も前方へ移動していくため束の中の
最前部にある傘袋と案内片との接触は束がなくなるまで
維持される。したがって、雨傘を差し込んだときの案内
片の傾動により開口部を大きく開く動作は、束の中の傘
袋枚数の多少にかかわらず常に安定して確実に行われ
る。
【0026】ここで、傘袋収納部の傘袋がなくなると、
保持板は最前部まで移動しているため、傘袋の束を補給
する場合には保持板を背面方向へ押し込む必要がある。
このとき、保持板に係止孔を設けるとともにケーシング
内にフックを設けておき、係止孔にフックを係止させ保
持板を背面側で保持する機構としてもよい。
【0027】また、傘袋の束を収納後は、背面側で保持
されている保持板の係止を解除する必要があるが、ケー
シングを閉じた後の施錠操作によりフックを係止孔から
離脱させる機構としてもよい。
【0028】これらの機構により、傘袋の装着は、ケー
シングを開いて保持板を背面方向へ押し込み、傘袋の束
を支持シャフトに挿通した後、ケーシングを閉じて施錠
するだけで完了するため、装着作業が極めて簡単かつ確
実となる。
【0029】一方、前記以外の傘袋装着手段として、所
定枚数の傘袋を梱包した傘袋カートリッジを予め作成し
ておき、必要なときは傘袋カートリッジの前面部を露出
状態とした後、傘袋収納部に収納するようにしてもよ
い。このように、補給用の傘袋をカートリッジ化するこ
とにより装着作業が極めて簡単になるとともに、未使用
の傘袋カートリッジの保管が容易となるメリットがあ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は実施の形態である雨傘包装
機を示す斜視図、図2は雨傘包装機の開閉扉を開いた状
態を示す斜視図、図3は雨傘包装機の使用状態を示す斜
視図、図4は雨傘包装機の内部構造を一部省略した切欠
縦断面図、図5は案内部材および案内片の作動状態を示
す説明図である。
【0031】図1,2において、10は雨傘包装機、1
1は開口部を上にした傘袋12を垂下状態で収納する傘
袋収納部、13は傘袋収納部11の前面上部を開閉自在
に覆いかつ閉止方向へ付勢された観音開きの開閉扉、1
4は開閉扉13の内側に傾動可能に設けられ復帰方向に
付勢された案内部材、15は案内部材14に設けられ傘
袋収納部11に収納された傘袋12の開口部16内に向
かって傾動可能であって復帰方向に付勢された案内片で
ある。
【0032】歩行面に載置した雨傘包装機10を目線程
度の高さから見下ろすと、閉止状態にある左右の開閉扉
13の上面にすり鉢状の窪み20が形成されている。図
3に示すように、この窪み20部分に雨傘21を先端部
分から挿入して所定の位置まで差し込んだ後、手前に引
き出すことにより包装作業が完了する。
【0033】ここで、図4,5に基づいて雨傘包装機1
0の機能と包装手順について詳しく説明する。図4に示
すように、各々の開閉扉13の内側には、傘袋収納部1
1に向かって水平より少し傾斜した状態で案内部材14
が軸支されている。案内部材14は支軸14aを中心に
して下方へ傾動可能であるとともに、復帰方向へ付勢さ
れている。さらに、案内部材14下面の先端寄りの位置
には、傘袋収納部11に収納された傘袋12の開口部1
6内に向かって案内部材14より急な角度で傾斜した状
態に案内片15が軸支されている。案内片15は支軸1
5aを中心にして下方へ傾動可能であるとともに復帰方
向へ付勢されている。
【0034】ここで、畳んだ雨傘21の先端部分を下に
向けた状態にして、雨傘包装機10の開閉扉13の上面
の窪み20から内部へ差し込むと、雨傘21の先端付近
が開閉扉13に当接することにより開閉扉13を左右に
広げるとともに、図5(a)に示す状態の案内部材14
を押し下げるため、案内部材14は開閉扉13と一緒に
左右に広がりながら支軸14aを中心にして下方へ傾斜
していく。
【0035】案内部材14がさらに傾斜していくと、図
5(b)に示すように、その先端部の垂下片14bが案
内片15に当接するため、案内片15も同様に下方へ押
し下げられて傾斜していき、傘袋収納部11に収納され
た傘袋11の開口部16から傘袋11内に入る。雨傘2
1がさらに差し込まれると、案内部材14が大きく傾斜
していくため、図5(c)に示すように、案内片15は
傘袋11の開口部16の前縁16aを前方へ引くように
傾動して開口部16を大きく開く。
【0036】したがって、上方から差し込まれた雨傘2
1の先端部分は、案内部材14および案内片15に沿っ
て下降していき、大きく開かれた開口部16から傘袋1
1内へ挿入されていく。したがって、そのまま雨傘21
を差し込んでいき、その先端部が傘袋12の底部12b
に到達すれば図3(a)に示すようになり、挿入が完了
する。
【0037】次に、把手22を握った状態の雨傘21を
そのまま手前に引けば、雨傘21が挿入された傘袋12
のみが傘袋収納部11から離脱するとともに、雨傘21
との当接により開閉扉13が左右に開くため、図3
(b)に示すように傘袋12で包装された状態の雨傘2
1を取り出すことができる。このとき、傘袋12の上部
に設けた係止スリット12aを挿入した雨傘21の露先
21aに引っ掛けておけば、底部12bに溜まった雨水
の重さなどにより、傘袋12がズリ落ちるのを防止でき
る。
【0038】このとき、開閉扉13は閉止方向へ付勢さ
れ、案内部材14および案内片15はそれぞれ復帰方向
へ付勢されているため、傘袋12で包装した雨傘21を
取り出した後は直ちに最初の状態に戻り、一方、袋収納
部11では、既に次の傘袋が前面に位置している。この
ため、次の雨傘の包装作業をすぐに開始することができ
る。
【0039】このように、雨傘包装機1では、開閉扉1
3の上方から雨傘21を差し込んで手前に引き出すとい
う操作により包装作業が行われるため、モータなどの動
力はもちろん電源も一切不要である。また、傘袋収納部
11、観音開きの開閉扉13およびこれに設けた案内部
材14と案内片15で構成されているため構造は極めて
シンプルであり、雨傘包装機のコンパクト化、軽量化を
図ることができた。したがって、雨傘包装機10は長距
離バス、観光バス、電車などの公共交通機関に設置して
使用することもできる。
【0040】次に、図6〜8に基づいて、雨傘包装機1
0における傘袋12の収納手段について説明する。図6
は傘袋12の収納手順を示す説明図、図7は雨傘包装機
10の一部切欠縦断面図、図8は傘袋カートリッジを示
す斜視図である。
【0041】雨傘包装機10では、雨傘を差し込んで引
き出す毎に傘袋収納部11内に収納された傘袋12が前
面側より1枚ずつ離脱していき、傘袋収納部11内の傘
袋12がなくなると新たに所定枚数の傘袋12を傘袋収
納部11内に補給するシステムとなっている。傘袋収納
部11内の傘袋12がなくなった場合、鍵30をロック
装置31の鍵孔に差し込んで回すとロックが解除され、
図6(b)に示すように、前面ケーシング32がドア状
に開いて傘袋収納部11が現れるので、この中に束状に
した傘袋12を補給する。
【0042】まず、図6(a)に示すように、重ね合わ
せた傘袋12のそれぞれの上部に設けられた左右2つの
係止孔33,34にコ字状のガイドパイプ35を挿通す
るとともに、ガイドパイプ35先端部にそれぞれガイド
ブッシュ36を嵌着させて分散しないようにして補給用
の傘袋12の束12Tを形成している。
【0043】次に、図6(b),(c)に示すように、
束12Tを形成しているガイドパイプ35の孔を、傘袋
収納部11の上部に設けられた2本の支持シャフト37
に挿通させることにより、傘袋12の束12Tを同図
(d)に示すように垂下状態で収納する。このとき、傘
袋12は、左右2つの係止孔33,34部分を保持され
た状態で垂下されているため、収納中にねじれたりする
ことがなく、雨傘の挿入ミスが発生しない。
【0044】また、傘袋12の係止孔33,34上方に
はガイドパイプ35からの離脱を容易化するためミシン
目12mを設けている。すなわち、傘袋12に雨傘を挿
入して引っ張ると、このミシン目12m部分が破断する
ため、ガイドパイプ35からの傘袋12の離脱はスムー
ズに行われる。
【0045】ここで、図7に示すように、傘袋収納部1
1には2本の支持シャフト37と、傘袋12の束12T
の背面側を保持する保持板38と、保持板38を前面方
向へ押す押さえ部材39およびこれを付勢するスプリン
グ40を設けている。また、保持板38の中央下方には
突出片38aを設けている。したがって、図4に示すよ
うに、傘袋収納部11に収納中の傘袋12の束12Tは
保持板38によって全体的に前方に押し出すように付勢
されるとともに、突出片38aにより開口部16付近を
前に突き出すような状態で保持されている。したがっ
て、束12T中の最前部にある傘袋12はその開口部1
6上方を常に案内片15と接した状態で待機している。
【0046】また、雨傘包装作業により、傘袋12が消
費され束12Tが減少していくと、押さえ部材39およ
びスプリング40の作用により、保持板38も前方へ移
動していくため、束12T中の最前部にある傘袋12と
案内片15との接触は束12Tがなくなるまで維持され
る。したがって、雨傘を差し込んだときの案内片15の
傾動により開口部16を大きく開く動作は、束12T中
の傘袋12枚数の多少にかかわらず常に安定して確実に
行われる。
【0047】ところで、傘袋収納部11の傘袋12がな
くなった状態で前面ケーシング32を開くと、保持板3
8は最前部まで移動しているため、傘袋12の束12T
を補給する場合には、まず図6(b)に示すように保持
板38を背面方向へ押し込んで係止孔41をフック42
に係止することにより保持板38を背面側で保持する。
そして、図6(c)に示すように、束12Tを形成して
いるガイドパイプ35の孔を傘袋収納部11の上部に設
けられた2本の支持シャフト37に挿通させることによ
り、図6(d)に示すように、傘袋12の束12Tを垂
下状態で収納する。
【0048】傘袋12の束12Tを収納後、前面ケーシ
ング32を閉じて鍵30を回すと前面ケーシング32が
施錠されるとともに、鍵30の回転に伴うロック装置3
1の回転と連動して上下動する連結部材43の作用によ
りフック42が上昇して係止孔41から離脱するためた
め、保持板38は押さえ部材39およびスプリング40
の作用により前方へ付勢された状態となり、傘袋の装着
が完了する。
【0049】このように、前面ケーシング32を開いて
保持板38を背面方向へ押し込み、傘袋12の束12T
を支持シャフト37に挿通した後、前面ケーシング32
を閉じて鍵30により施錠するだけで傘袋の装着が完了
するため、装着作業は極めて簡単かつ確実である。
【0050】また、傘袋収納部11および開閉扉13な
どは前後方向に直列に配置しているため、雨傘の包装作
業およびそれに伴う傘袋の供給が極めて円滑に行われる
だけでなく、装置のコンパクト化、軽量化を図ることが
できた。
【0051】本実施の形態では傘袋12の束12Tをガ
イドパイプ35およびガイドブッシュ36で形成してい
るが、図8(a)に示すように、所定枚数の傘袋12を
紙製箱体45で梱包した傘袋カートリッジ44を予め作
成しておいてもよい。そして、必要なときは傘袋カート
リッジ44の前面部45fのみをミシン目から切り離し
て図8(b)に示すような露出状態とした後、傘袋収納
部11内に押し込み、紙製箱体45のみを取り外して傘
袋12を収納するようにしてもよい。このように、補給
のための傘袋をカートリッジ化しておくことにより装着
作業が極めて簡単になるとともに、未使用の傘袋カート
リッジ44の保管が容易となるメリットがある。
【0052】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0053】(1)本発明の雨傘包装機は、傘袋を収納
する傘袋収納部と、傘袋収納部の前面を覆い雨傘を差し
込むことによって開く開閉扉と、前記開閉扉に設けられ
前記雨傘が当接することによって下方へ傾動するととも
に傘袋の開口部を開き前記雨傘を傘袋内へ導く案内部材
とを有するため、開閉扉の上方から雨傘を差し込んで手
前に引き出す操作だけで雨傘包装作業を行うことがで
き、モータなどの動力はもちろん電源なども一切不要で
ある。
【0054】(2)本発明の雨傘包装機は、開口部を上
にした傘袋を垂下状態で収納する傘袋収納部と、傘袋収
納部の前面上部を開閉自在に覆いかつ閉止方向へ付勢さ
れた観音開きの開閉扉と、開閉扉の内側に傾動可能に設
けられ復帰方向に付勢された案内部材と、案内部材に設
けられ傘袋収納部に収納された傘袋開口部内に向かって
傾動可能であって復帰方向に付勢された案内片とを有す
るため、開閉扉の上方から雨傘を差し込んで手前に引き
出すだけの操作で雨傘包装作業を極めてスムーズに行う
ことができ、モータなどの動力はもちろん電源なども一
切不要である。
【0055】(3)傘袋収納部、開閉扉および案内部材
などで構成されているためシンプルな構造で、使い方も
極めて簡単であり、メンテナンスも容易である。
【0056】(4)傘袋収納部および開閉扉などは前後
方向に直列配置であるため、雨傘の包装作業およびそれ
に伴う傘袋の供給が極めて円滑に行われるだけでなく、
装置のコンパクト化、軽量化を図ることができる。
【0057】(5)傘袋は傘袋収納部に開口部を上にし
て垂下状態で収納するため傘袋のねじれなどによるトラ
ブルが発生せず、傘袋の補給作業も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態である雨傘包装機を示す斜視図であ
る。
【図2】同雨傘包装機の扉を開いた状態を示す斜視図で
ある。
【図3】同雨傘包装機の使用状態を示す斜視図である。
【図4】同雨傘包装機の内部構造を一部省略した切欠縦
断面図である。
【図5】案内部材および案内片の作動状態を示す説明図
である。
【図6】傘袋の収納手順を示す説明図である。
【図7】同雨傘包装機の切欠縦断面図である。
【図8】傘袋カートリッジを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 雨傘包装機 11 傘袋収納部 12 傘袋 12a 係止スリット 12b 底部 12m ミシン目 12T 束 13 開閉扉 14 案内部材 14b 垂下片 15 案内片 14a,15a 支軸 16 開口部 16a 前縁 20 窪み 21 雨傘 21a 露先 22 把手 30 鍵 31 ロック装置 32 前面ケーシング 33,34 係止孔 35 ガイドパイプ 37 支持シャフト 38 保持板 38a 突出片 39 押さえ部材 40 スプリング 44 傘袋カートリッジ 45 紙製箱体 45f 前面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 67/00 - 67/12 A45B 25/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を上にした傘袋を垂下状態で収納
    する傘袋収納部と、同傘袋収納部の前面上部を開閉自在
    に覆い雨傘を差し込むことによって開く観音開きの開閉
    扉と、前記開閉扉の内側に設けられ前記雨傘が当接する
    ことによって下方へ傾動し前記雨傘を傘袋内へ導く案内
    部材と、前記案内部材に設けられ前記案内部材が当接す
    ることによって傘袋の開口部内に向かって傾動するとと
    もに同開口部を開く案内片とを有する雨傘包装機。
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