JPH10137106A

JPH10137106A - 簡易型宅配箱

Info

Publication number: JPH10137106A
Application number: JP31268696A
Authority: JP
Inventors: Shoichi Oita; 正一追田
Original assignee: Daydo Co Ltd
Current assignee: Daydo Co Ltd
Priority date: 1996-11-07
Filing date: 1996-11-07
Publication date: 1998-05-26

Abstract

(57)【要約】【課題】受取人の自宅前等に外部から見えないように
宅配物を収納状に載置でき、それと同時に受取シートに
印鑑が押される簡易型宅配箱を提供することにある。【解決手段】建物等の固定部１に固着される収納部２
と、収納部２の左右両端部に開閉自在に枢着された扉
３，３と、収納部２の下端部に揺動自在に枢着されて手
前へ引倒して展開自在の底板４と、扉３，３及び底板４
の展開状態に於て天井部15及び手前部16を包囲すると共
に収納部２の奥部に収納される鎧戸５と、鎧戸５の包囲
状態を保持する鎧戸ロック部６と、を備え、鎧戸５と底
板４を前後方向に誘導案内するための鎧戸用ガイド溝1
1，11と底板用ガイド溝12，12が夫々扉３，３の内面に
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建物外壁や門や門
扉等に取付けて用いられ、特に受取人が不在の場合に至
便な簡易型宅配箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、配達人が受取人宅に宅配物を届け
た時にその受取人が不在というケースが多い。このた
め、配達人は、近所の住人に宅配物を預かってもらい受
取人宅にメモを残すか、あるいは、受取人宅にメモを残
して配送センターに持ち帰っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は近所の住人が宅配物を快く預かってくれない、又は、
受取人から連絡を受けてその受取人宅に宅配物を再度届
けることが配達人にとって面倒である等の問題点が生じ
てきている。

【０００４】そこで、本発明が上述の問題点を解決する
と共に、受取人の自宅前等に外部から見えないように宅
配物を保管（投入）でき、それと同時に受取シートに印
鑑が押される簡易型宅配箱を提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る簡易型宅配
箱は、建物外壁や門や門扉等の固定部に固着される奥行
きの浅い不使用時収納部と、該収納部の左右両端部に開
閉自在に枢着された扉と、上記収納部の下端部に揺動自
在に枢着されて手前へ引倒して展開自在の底板と、上記
扉及び底板の展開状態に於て天井部及び手前部を包囲す
ると共に上記収納部に差込み状に収納される鎧戸と、該
鎧戸の包囲状態を保持する鎧戸ロック部と、を備え、上
記鎧戸と上記底板を展開・収納方向に誘導案内するため
の鎧戸用ガイド溝と底板用ガイド溝が夫々上記扉の内面
に形成されたものである。

【０００６】また、建物外壁や門や門扉等の固定部に固
着される奥行きの浅い不使用時収納部と、該収納部の左
右両端部に開閉自在に枢着された扉と、上記収納部の下
端部に揺動自在に枢着されて手前へ引倒して展開自在の
底板と、上記扉及び底板の展開状態に於て天井部及び手
前部を包囲すると共に上記収納部に差込み状に収納され
る鎧戸と、該鎧戸の包囲状態を保持する鎧戸ロック部
と、を備え、上記鎧戸を展開・収納方向に誘導案内する
ための鎧戸用ガイド溝が上記扉の内面に形成されてい
る。

【０００７】また、鎧戸ロック部が手動操作部材を有
し、かつ、該手動操作部材が受取シートに印鑑を押す捺
印部と連動連結されるも、天板部の手前側面に、捺印用
押しボタン及び受取シート挿入口が付設されるも好まし
い。さらに、底板の手前側への引倒しをゆっくりと行う
ためのダンパー機構を付設するも良い。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき本発明を詳説する。

【０００９】図１〜図６は、本発明に係る簡易型宅配箱
を示し、この簡易型宅配箱は、建物外壁や門壁（柱）や
門扉等の固定部１に固着される不使用時収納部２と、収
納部２の左右両端部に開閉自在に枢着された扉３，３
と、収納部の下端部に揺動自在に枢着されて手前へ引倒
して展開自在な底板４と、鎧戸５と、鎧戸ロック部６
と、を備えている。

【００１０】また、鎧戸５と底板４を展開・収納方向に
誘導案内するための鎧戸用ガイド溝11，11と底板用ガイ
ド溝12，12が夫々扉３，３の内面に形成されている。な
お、鎧戸用ガイド溝11の形状は丸みのある倒立Ｌ字状で
あり、底板用ガイド溝12は四半円弧状である。（なお、
このガイド溝11の形状を四半円弧状としても自由であ
る。）

【００１１】そして、収納部２の建物外壁や門や門扉等
の固定部１への固着方法は、具体的には、収納部２の底
壁部７から固定部１に複数の（取付ビス等の）ネジ部材
８…をねじ込ませて行う。又は、図示省略したがフック
部材を裏面板に付設して、門扉や壁等に引掛けてもよ
い。

【００１２】また、収納部２は奥行きの浅い、前面（正
面）が開口状の弁当箱型とし、又は、上壁・左右側壁の
みを有する正面視門型の枠をもって、構成する。この収
納部２は不使用時に、底板４と鎧戸５を折畳み又は差込
み状に収納するものである。そして、扉３，３の表面に
は、この扉３，３開閉作業を容易にするために指を引っ
掛ける指掛部29が設けられている。

【００１３】そして、底板４は、基端部が収納部２の下
端部に揺動自在に支軸33にて枢着され、先端左右側部に
回転輪13，13を有している。また、扉３，３を展開した
り収納（折畳み）するには、回転輪13，13を底板用ガイ
ド溝12，12に沿って転動させつつ、この底板４を前後方
向に揺動させれば、底板４を手前へ引倒した展開状態、
及び、収納部２に折畳んで収納した状態に切替えできる
（図２の矢印Ｍ参照）。

【００１４】また、鎧戸５は、先端中央部にＵ字状の係
止部17を有し、収納部２の内部で長手方向に横架させら
れたガイドローラ14に懸装され、収納部２の奥部に収納
されている（図２参照）。そして、扉３，３及び底板４
を図５のように展開した状態に於て、鎧戸５を手前に引
出し、この鎧戸５にて（図４と図６に示す如く）天井部
15及び手前部16を包囲する。

【００１５】そして、鎧戸ロック部６は、（図３に示す
ように、）手動操作部材20を有すると共に、中空軸22
と、軸23と、鎧戸係止片部30と、を備えており、底板４
の裏面（下面）側に付設された支持部21に支持されてい
る。具体的には、手動操作部材20に中空軸22が固着さ
れ、この中空軸22の孔部に軸23が挿入され、この軸23が
支持部21に固着されて、鎧戸ロック部６は支持部21に支
持される。また、軸23に（コイルバネ等の）弾発部材24
が巻着されている。

【００１６】さらに、中空軸22の所定位置に係止部25を
付設して、この係止部25に係止して施錠する施錠具26が
設けられている。このため、鎧戸５を手前に引出し、手
動操作部材20を手で押せば、この鎧戸５の係止部17が鎧
戸係止片部30に係止し、かつ、施錠具26が施錠されて、
鎧戸５が開かなくなる。その後、解錠するには別途のキ
ーを用いればよい。

【００１７】また、この手動操作部材20が受取シート27
に印鑑を押す捺印部28と連動連結されている。即ち、こ
の手動操作部材20を押圧すれば鎧戸５の包囲状態を保持
すると同時に、捺印部28にて（手動操作部材20を押圧す
る前に捺印部28に対応する位置に下方から配達人が挿入
した）受取シート27に印鑑が押される。

【００１８】次に、この簡易型宅配箱の使用方法につい
て説明する。配達人が受取人の自宅へ宅配物を届けた場
合にその受取人が不在であれば、図１の折畳み状態にあ
る本宅配箱を、先ず、図５に示すように、扉３，３の指
掛部29，29に指を掛けてこの扉３，３を開き、展開状態
の側板を形成し、さらに、底板４を手前に引倒す。即
ち、簡易型宅配箱を展開したオープン状態にする。

【００１９】次に、底板４に宅配物を載置し、鎧戸５を
手前へ引き出してこの鎧戸５の係止部17を鎧戸係止片部
30に係止させ、捺印部28に対応するように受取シート27
を下方から挿入させる。

【００２０】そして、手動操作部材20を押圧すれば、図
６に示すように、鎧戸５の（オープン状態に於ての）天
井部15及び手前部16の包囲状態が確実に保持（施錠）さ
れ宅配物を収納状とし、それと同時に捺印部28にて受取
シート27に印鑑が押される。それから、受取シート27を
下方へ引き抜けば良い。

【００２１】図７は、収納部２の左右側壁の（少なくと
も一方の）外側、又は、収納部２の左右幅を僅かに増加
してその収納部２の左右側壁の（少なくとも一方の）内
面寄りに、ダンパー機構Ｇを付設した簡易型宅配箱であ
る。ダンパー機構Ｇは、ショックアブソーバー用シリン
ダー35と、揺動アーム部36を有しており、この揺動アー
ム部36は、支軸33に固着されている。ダンパー機構Ｇを
付設すると、底板４を手前へゆっくりと引倒すことが可
能となる。なお、ダンパー機構Ｇは、仮想線で示したよ
うに、ヒンジ部に設けても良い。つまり、回転式の油圧
ダンパー等をヒンジ部に設けるも好ましい。

【００２２】なお、図８に示すように、回転輪13の代わ
りとして滑り片18，18を用い、この滑り片18，18をネジ
部材19等にて底板４の先端左右側部に固着するも好まし
い。特に、フッ素系樹脂製の滑り片18を用いれば、底板
用ガイド溝12を滑動させる時に摩耗しにくいので、長期
にわたって使用することができる。

【００２３】図９と図10は、本発明の実施の他の形態を
示したものである。図９に示すように、鎧戸用ガイド溝
11，11が扉３，３の内面に形成され、かつ、天板部39の
手前側面39ａには、捺印用押しボタン31及び受取シート
挿入口32が付設されている。なお、前述の図２〜図５に
於ける底板用ガイド溝12，12が省略されている。また、
扉３，３の外面には、扉３，３を容易に開閉するための
把手部43，43が付設されている。

【００２４】次に、図10に於て、受取シート27に捺印す
る機構を説明する。（板金製又はプラスチック製の）帯
板であって、両端縁に連結用関節部を有するものを、複
数連結して鎧戸５を形成し、これに、複数のローラ38…
を付設して、（図９の）ガイド溝11，11に沿って、走行
案内される。鎧戸５の帯板の内で、終端近くのものに、
係止片45を突出状に付設しておき、鎧戸５が引き出され
て、最終的に閉じる直前に、捺印台41の当り片部41ａに
係止し、捺印台41が支軸41ｂ廻りに、上方へ揺動して、
図10の状態となる。

【００２５】そして、受取シート27を矢印Ｓ方向に挿入
口32から収納部２内部に挿入した後、捺印用押しボタン
31を指で押圧すると、捺印部28が前進し、捺印台41上に
て受取シート27に印鑑が押される。一方、鎧戸５が完全
に閉じた状態以外では、捺印台41が捺印部28の進行方向
にないため、捺印されることがない。

【００２６】なお、簡易型宅配箱の材質は、（スチール
やアルミニウム等の）金属、プラスチック、又は木とす
る。鎧戸ロック部６に於て、図示の実施の形態以外にも
設計変更自由であり、例えば、手動操作部材20は引手構
造や左右又は上下スライドノブ型としても良い。また、
図11に示す如く、鎧戸５を底板４の前縁のロック片42に
係止させ、施錠するようにするも好ましい。

【００２７】

【発明の効果】本発明は上述の構成により次のような著
大な効果を奏する。

【００２８】（請求項１によれば、）鎧戸５が奥行きの
浅い収納部２に収納され、扉３，３を閉状態として折畳
み得るため、全体的にコンパクトになり、不使用時に邪
魔にならない。

【００２９】また、鎧戸５にて扉３，３及び底板４の展
開状態に於て、天井部15及び手前部16が包囲されるの
で、雨が降った場合でも、宅配物を雨に濡らすことな
く、確実に保管することができる。さらに、内部が見え
ないので、宅配物が盗まれる等の犯罪を防止できる。

【００３０】そして、扉３，３の内面に形成された鎧戸
用ガイド溝11，11と底板用ガイド溝12，12にて、鎧戸５
と底板４を夫々スムースに前後方向に揺動させることが
できる。

【００３１】（請求項２によれば、）底板４を手動にて
容易に前後方向に揺動させることができる。また、底板
用ガイド溝12，12を省いたことから、製作のための部品
が少なくて済むので、製作コストの低減を図れると共
に、製作するための手間を少なくすることができる。

【００３２】（請求項３によれば、）受取人が不在で
も、受取人の自宅前等に宅配物を収納状に保管させるこ
とができると共に、受取シート27に印鑑が押してもらえ
るので至便である。また、配達人にとって、受取人宅に
宅配物を再度届ける必要がないので、配達作業の能率が
一層アップする。

【００３３】（請求項４によれば、）天板部39の手前側
面39ａに付設しているので、配達人にとって、たやすく
捺印部28を見つけることができ、また、受取シート27に
容易に捺印できる。さらに、鎧戸５が完全に閉じていな
い時は、捺印できない構造になっているので、宅配物が
確実に宅配人に届くようにできる。

【００３４】（請求項５によれば、）配達人は配達時は
急を要しているので、扉３を急いで開けることが多い。
その際、ゆっくりと底板４が下りてくるので、配達人が
手を挟んだりすることがなく、危険を防止できると共
に、底板４等を含む宅配箱の損傷を防止できる。また、
配達人が両手で荷物を持っていても、簡単に底板４を手
前へゆっくりと引倒しができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態を示す不使用時の斜視図
である。

【図２】その断面側面図である。

【図３】要部拡大図である。

【図４】鎧戸の包囲状態を示す断面側面図である。

【図５】使用方法を説明する斜視図である。

【図６】使用方法を説明する斜視図である。

【図７】ダンパー機構を付設した状態を示す断面側面図
である。

【図８】要部断面側面図である。

【図９】本発明の実施の他の形態での使用時の斜視図で
ある。

【図10】その要部断面側面図である。

【図11】要部断面側面図である。

【符号の説明】

１固定部２収納部３扉４底板５鎧戸６鎧戸ロック部 11 鎧戸用ガイド溝 12 底板用ガイド溝 15 天井部 16 手前部 20 手動操作部材 27 受取シート 28 捺印部 31 捺印用押しボタン 32 受取シート挿入口 39 天板部 39ａ手前側面Ｇダンパー機構

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】建物外壁や門や門扉等の固定部１に固着
される奥行きの浅い不使用時収納部２と、該収納部２の
左右両端部に開閉自在に枢着された扉３，３と、上記収
納部２の下端部に揺動自在に枢着されて手前へ引倒して
展開自在の底板４と、上記扉３，３及び底板４の展開状
態に於て天井部15及び手前部16を包囲すると共に上記収
納部２に差込み状に収納される鎧戸５と、該鎧戸５の包
囲状態を保持する鎧戸ロック部６と、を備え、上記鎧戸
５と上記底板４を展開・収納方向に誘導案内するための
鎧戸用ガイド溝11，11と底板用ガイド溝12，12が夫々上
記扉３，３の内面に形成されたことを特徴とする簡易型
宅配箱。
【請求項２】建物外壁や門や門扉等の固定部１に固着
される奥行きの浅い不使用時収納部２と、該収納部２の
左右両端部に開閉自在に枢着された扉３，３と、上記収
納部２の下端部に揺動自在に枢着されて手前へ引倒して
展開自在の底板４と、上記扉３，３及び底板４の展開状
態に於て天井部15及び手前部16を包囲すると共に上記収
納部２に差込み状に収納される鎧戸５と、該鎧戸５の包
囲状態を保持する鎧戸ロック部６と、を備え、上記鎧戸
５を展開・収納方向に誘導案内するための鎧戸用ガイド
溝11，11が上記扉３，３の内面に形成されたことを特徴
とする簡易型宅配箱。
【請求項３】鎧戸ロック部６が手動操作部材20を有
し、かつ、該手動操作部材20が受取シート27に印鑑を押
す捺印部28と連動連結されている請求項１又は２記載の
簡易型宅配箱。
【請求項４】天板部39の手前側面39ａに、捺印用押し
ボタン31及び受取シート挿入口32が付設された請求項１
又は２記載の簡易型宅配箱。
【請求項５】底板４の手前側への引倒しをゆっくりと
行うためのダンパー機構Ｇを付設した請求項１，２，３
又は４記載の簡易型宅配箱。