JPH0615982U - 携帯工具箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】収納工具の取出し、また収納を容易にすると共
に、安定させ、更に蓋の開閉操作に無理を生じないよう
にすることを目的に提供するものである。 【構成】箱本体と、この箱本体を覆う蓋箱からなる工具
箱を有し、この箱本体を覆う蓋箱を、箱本体と高さを等
しくすると共に２つに分割して箱本体の上縁に左右開閉
可能に蝶着し、更に蓋箱の表面の一方には、冂状に形成
した把手の各端部を枢支する軸受金具を設け、また蓋箱
の表面側には閉じた時、蓋箱を跨いで係止する係止金具
を設け、更に、箱本体及び各蓋箱内には、収納する工具
に適合させて挾持する挾持凹部を形成した発泡樹脂等の
弾性をもたせた挾持部材を収納係止させた携帯工具箱の
構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車等の修理等に使用する工具を収納して携帯できる携帯工具箱に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来一般の工具箱としては外蓋、中蓋並びに仕切板を有する箱は公知である。 また細長い長方形の底板と、この底板の左右に連続して設けた方形主板に各把手 を設け、更に各板体に工具を配して止着片を用いて係止して携帯時鞄状になるよ うに形成したもの等種々な工具入れがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来公知として用いている前者では、仕切板により仕切られこの仕切内に工具 等を収め、これを中蓋で覆った後中蓋上に工具を収納してこれを外蓋で覆ってい るが、工具を取出すとき収納した小物等の取出には不便であり、また、携帯中に 収納した工具の不快な雑音を生ずる欠点がある。

【０００４】 また後者の鞄状のものは、一般に袋物であるため携帯時に刃物等では危険があ り、更に工作道具等切截刃が高く突出しているものでは、内壁に止着した場合折 返し片を平らに当接させることができず鞄として使用することが不可能である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は斯様な実情に鑑み、これ等の問題点を解消するため、収納工具箱を開 いて展開した時収納工具は箱本体と２分割した蓋箱とが平らな状態になって配列 され取出しに便利であると共に、蓋箱の開閉操作に無理を生じさせないようにし て、更に携帯に便利な構成とした携帯工具箱を提供するものである。

【０００６】 即ち、箱本体と、この箱本体を覆う蓋箱からなる工具箱であって、前記蓋箱は 箱本体と高さを等しくすると共に、蓋箱は２分割して、箱本体の左右に開閉可能 に軸支し、更に、蓋箱には左右の蓋箱間を係止金具で開閉できるように係止し、 また蓋箱の一方には折畳み可能な軸支した把手を設けた構成としたものである。

【０００７】

【作用】

箱本体１と、箱本体１を覆う蓋箱３，３内の各挾持部材１０に挾持されて配し た工具８を使用する場合、箱本体１を覆った蓋箱３，３間を係止する係止金具７ の係止を解除し、更に、蓋箱３，３の表面側に設けた凹部４内に把手５を折畳ん で納めた後、蓋箱３，３を蝶番２，２を中心に左右に開き展開すると、箱本体１ と蓋箱３，３は上縁部は一直線状に展開され、配列した工具８は一目しただけで 取出し使用できる。また使用後において、工具８を、箱本体内に収納した後、左 右に開いた蓋箱３，３を蝶番２，２を中心に閉じて箱本体１を覆った後係止金具 ７によって係止し、凹部４内に折畳まれた把手５を起こして携帯できるようにす る。

【０００８】

【実施例】

図は本考案に係る携帯工具箱の一実施例を示したもので、以下図に基いて具体 的に説明する。

【０００９】 １は長方形からなる箱本体で、この箱本体の長手方向の左右夫々の上縁部１ａ ，１ｂには蝶番２，２の一辺を取付けてある。

【００１０】 ３，３は箱本体１の上縁を覆う２分割された蓋箱で、この蓋箱３，３は箱本体 １と高さを等しくして設けてあり、各蓋箱３，３の夫々の縁部３ａ，３ａの一端 縁の前記箱本体１の上縁部１ａ，１ｂに取付けた蝶番２，２と対応して蝶番２， ２の他辺を取付けて左右に開閉可能としてある。

【００１１】 また蓋箱３，３には中央部分に凹部４，４を形成し、その一方の凹部４内には 冂状に屈折して形成した把手５の端部を枢支して折畳み可能にする軸受金具６を 取付け、把手５を折畳んだ時凹部４，４内に納まるようになっている。

【００１２】 また蓋箱３，３には、閉じた時蓋箱３と３を跨いで係止するように係止金具７ ，７を設けてある。

【００１３】 更に、箱本体１及び各蓋箱３，３内には、収納する工具８に適合させて挾持す る挾持凹部９を形成した発泡樹脂等弾性をもたせた挾持部材１０を嵌めて抜出な いよう爪片１１で係止して設けてある。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の携帯工具箱は、箱本体と、箱本体を覆う蓋箱の高 さは同じ高さとすると共に、蓋箱は２つに分割されることで、蓋箱を開いた時、 箱本体の上縁と蓋箱の縁部は同一直線面となることで収納した工具の取出しが容 易でかつ安定する。また工具を配した蓋箱は分割することで開閉し、操作に無理 がない等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による工具箱における蓋箱を閉じた状態
の一部を断面した正面図である。

【図２】図１の平面図である。

【図３】蓋箱を左右に開いて展開した時の中央縦断側面
図である。

【図４】図３の展開した時の平面図である。

【符号の説明】

１ 箱本体 １ａ，１ｂ 上縁部 ２ 蝶番 ３ 蓋箱 ３ａ 縁部 ４ 凹部 ５ 把手 ６ 軸受金具 ７ 係止金具 ８ 工具 ９ 挾持凹部 １０ 挾持部材 １１ 爪片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱本体と、この箱本体を覆う蓋箱を有す
   る工具箱において、前記蓋箱は箱本体と高さを等しくす
   ると共に、蓋箱は２つに分割して、箱本体の左右に開閉
   可能に軸支し、更に、蓋箱には左右の蓋箱間を係止金具
   で開閉できるように係止し、また蓋箱の一方には折畳自
   在に軸支した把手を設けた事を特徴とした携帯工具箱。