JP2881699B2 - 延伸多層シート - Google Patents

延伸多層シート

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JP2881699B2
JP2881699B2 JP1237124A JP23712489A JP2881699B2 JP 2881699 B2 JP2881699 B2 JP 2881699B2 JP 1237124 A JP1237124 A JP 1237124A JP 23712489 A JP23712489 A JP 23712489A JP 2881699 B2 JP2881699 B2 JP 2881699B2
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【発明の詳細な説明】 (発明の属する技術分野) 本発明は、新規な、スチレン系樹脂、アルリル系樹
脂、ポリカーボネート樹脂よりなり、表層樹脂と内層
(多層)樹脂とのビカット軟化点を特定すると共にそれ
らが特定の関係にあり、且つ一定の厚みを有する改良さ
れた延伸多層シートに関するものである。
さらに詳しくは、本発明は、真空成形、圧空成形、ブ
ロー成形などの手段で成形され、軽量食品包装容器やそ
の他物品の包装、その他任意な広い範囲の用途等に好適
に用いられる透明性、剛性、強度、成形性などに優れ
た、延伸多層シートに関するものである。
(従来の技術) ポリスチレンの二軸延伸シートは、その透明性、光
沢、剛性に優れていることから、食品包装用の軽量容器
等に使用されている。
これら容器への成形は、例えば通常シートを熱板に接
触させる熱板圧空成形法等が用いられている。しかし、
この方法においては、二軸延伸ポリスチレンシートの成
形可能な熱板温度は、狭い範囲である。
即ち、熱板温度が高い場合には、シートは、熱板に粘
着しやすく、いわゆるレインドロップ(成形品表面の凹
凸)といわれる不良現像が発生する。逆に、熱板温度が
低い場合には、シートは十分に延ばされない。このた
め、成形品は、金型の形状を正確に再現していない、い
わゆる型再現性不良が発生し、成形品の偏肉も悪くな
る。
この二つの不良現象のために、二軸延伸ポリスチレン
シートの成形可能な熱板温度は、狭い範囲に限定され
る。このため、深絞り成形も困難である。
また、別の方法で、赤外線、熱媒体等を利用し、非接
触状で加熱成形する場合でも絞り比とともに偏肉が大き
くなるのが従来であった。
そこで、前者のレインドロップ発生を防ぐ方法とし
て、例えば特開昭57-193321号公報には、スチレン系シ
ートにジエンゴム変性ポリスチレンフィルムを積層した
二軸延伸シートが提案されている。
また、特開昭58-98222号公報には、スチレン系シート
に無機物質を含有させた表皮層を積層した二軸延伸シー
トが提案されている。
しかしながら、これらの方法においては、ポリスチレ
ンシートの表面を粗面化し、空気を逃散させレインドロ
ップを防いでいる。このため、透明性に優れた成形品を
得ることは困難である。
また、後者の型再現性を改良する方法として、例えば
特開昭55-144158号公報には、スチレン系シートにポリ
オレフィン系樹脂を表皮層として積層した二軸延伸シー
トが提案されている。
しかしながら、この方法においては、透明性、及び剛
性に劣るポリオレフィン樹脂を表層に使用しているた
め、成形品は不透明で剛性の無いものになる。さらに、
異種の樹脂を積層しているため、接着層を必要とし、且
つ成膜時及び、成形時に発生するスクラップを有効に回
収することができず、コスト的にも不利である。
このように、シート及びその成形品の剛性、強度及び
透明性に優れる上、成形可能温度範囲が広く、かつ深絞
り成形に優れたスチレン系樹脂延伸シートは、これまで
見い出されていないのが実情である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、このような事情のもとで、スチレン系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂の特徴であ
る透明性及び剛性を保持するとともに、圧空成形、真空
成形などにおける成形可能温度範囲が広く、かつ深絞り
成形性に優れている上、コスト的にも有利な、上記樹脂
よりなる共延伸多層シートを提供することを目的として
なされたものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を種々検討した結果、共延伸多層シートにお
いて、表層及び内層(又は他層)を構成する延伸シート
用熱可塑性樹脂として特定の樹脂(スチレン系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂)を選択し、且つ
表層樹脂及び内層(又は他層)樹脂のビカット軟化点を
特定すると共にそれらが特定の関係にあり、且つ一定の
厚みを有することにより、 透明性、剛性、強度、成形性に優れと共に、成形温度
範囲が広くて深絞性に優れ、偏肉の少ない成形品が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は: 表層と内層を有する多層延伸シートにおいて、少なく
とも1つの表層を構成する熱可塑性樹脂(A)が
(i)、一般用ポリスチレン、α−メチルスチレン
等のアルキル置換スチレン重合体及び該単量体とスチレ
ンとの共重合体、少量のゴムを含む耐衝撃性ポリスチ
レン、スチレン成分、アルキル置換スチレン類成分か
ら選ばれる1種又は2種以上の合計が50重量%以上を含
有するスチレンおよび/又はアルキル置換スチレン類と
共重合可能な単量体との共重合体或いは、これらの分子
内、分子間反応物からなる群から選ばれた少なくとも1
種のスチレン系樹脂、(ii)アクリル系樹脂、(iii)
ポリカーボネート系樹脂からなる群から選択された少な
くとも1種の熱可塑性樹脂であり、 少なくとも1つの他層又は内層を構成する熱可塑性樹
脂(B)がスチレン系樹脂であり、且つ 少なくとも1つの表層を構成する熱可塑性樹脂(A)
のビカット軟化点(Va:℃)が100〜160℃で、且つ少な
くとも1つの他層又は内層を構成する熱可塑性樹脂
(B)のビカット軟化点(Vb:℃)が60〜140℃であ
り、 熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)のビカット
軟化点比〔Va/Vb〕が1.10〜2.70である該樹脂を選定
し、各層に配置し、かつ 該表層の合計厚み比率が全層に対し5〜70%である、
共延伸多層シートを提供する。
以下、本発明をその一用途例として熱板接触加熱によ
る成形法を例に詳細に説明するが、この用途に限定され
るものではない。
(I)構成樹脂 (1)各層樹脂のビカット軟化点 (i)各層樹脂のビカット軟化点の関係 本発明の二軸延伸多層シートにおいては、少なくとも
一つの表層を形成する熱可塑性樹脂(A)のビカット軟
化点が、少なくとも1つの他層又は内層を形成する熱可
塑性樹脂(B)のビカット軟化点より高くて、 少なくとも1つの表層を形成する樹脂のビカット軟化
点(Va:℃)と、少なくとも1つの他層又は内層を形成
する樹脂のビカット軟化点(Vb:℃)との比〔Va/Vb
が1.10〜2.70、好ましくは1.15〜2.70の関係にあること
が重要である。
また、その上限は、好ましくは2.00以下、より好まし
くは1.70以下である。
このビカット軟化点の比Va/Vbが、1.10未満の場合、
シートの成形可能温度範囲、深絞り性、成形品偏肉の改
良効果が現れず、好ましくない。特に、深絞り性、成形
品偏肉を高度に改良する観点からは、Va/Vbを1.15を越
えることが有効である。
また、Va/Vbが2.70を超えると、成形可能温度範囲は
広く、深絞り性も良好なシートが得られるものの、内層
に有効な延伸配向をかけるのが、シート成膜時及び二次
成形時において、困難となり、結果としてタフネス(耐
折強度)が弱くなり、脆いシートとなるために好ましく
ない。
(ii)表層を構成する熱可塑性樹脂(A)のビカット軟
化点は100〜160℃、好ましくは105〜150℃の樹脂であ
る。
(iii)他層又は内層用該熱可塑性樹脂(B)のビカッ
ト軟化点は60〜140℃である。
(2)表層用樹脂材料 本発明において、上記表層を構成する熱可塑性樹脂
(A)とは、(i)スチレン又はスチレン誘導体を主成
分として含有するスチレン系樹脂、(ii)脂肪族不飽和
カルボン酸及び該誘導体より選ばれる少なくとも一種の
単量体を主成分としたアクリル系樹脂、(iii)ポリカ
ーボネート系樹脂からなる群から選択された少なくとも
1種樹脂である。
これら樹脂は1種用いても良いし、透明性を損なわな
い範囲で2種以上を組合せて混合して用いても良い。
(i)表層用スチレン系樹脂 上記スチレン又は、スチレン誘導体を主成分として含
有するスチレン系樹脂とは、; 一般用ポリスチレン。
α−メチルスチレン等のアルキル置換スチレン重合
体、及び該単量体とスチレンとの共重合体。
少量のゴムを含む耐衝撃性ポリスチレン。
スチレン成分、アルキル置換スチレン類成分から選ば
れる1種又は2種以上の合計が50重量%以上、好ましく
は、60重量%以上を含有するスチレンおよび/又はアル
キル置換スチレン類と共重合可能な単量体との共重合体
或いは、これらの分子内、分子間反応物。
などをいう。これらは、1種用いてもよいし、2種以
上を組合せてもよい。
また、上記スチレンおよび/または、α−メチルスチ
レンと共重合可能な単量体としては、アクリル酸および
/またはそのエステル類、メタクリル酸および/または
そのエステル類、無水マレイン酸、マレイミド、アクリ
ロニトリルなどが挙げられる。これらの共重合可能な単
量体は、1種用いても良いし、2種以上を組合せても良
い。
(ii)表層用アクリル系樹脂 本発明でいう脂肪族カルボン酸および該誘導体り選ば
れる少なくとも1種の単量体を主成分としたアクリル系
樹脂とは、例えば; メタクリル酸および/またはそのエステル類、アクリ
ル酸および/またはそのエステル類等のアクリル系単量
体の中から選ばれる少なくとも1種の単量体よりなる樹
脂及びこれらの分子内反応物。
上記1.のアクリル系単量体成分から選ばれる1種また
は2種以上の合計が50重量%以上、好ましくは、60重量
%以上を含有する該アクリル系単量体と共重合可能な単
量体との共重合体。
などをいう。これらは、1種用いてもよいし、2種以
上を組合せてもよい。
また、上記アクリル系単量体と共重合可能な単量体と
しては、スチレン、α−メチルスチレン等のアルキル置
換スチレン類、無水マレイン酸、マレイミド、アクリロ
ニトリルなどが挙げられる。これらの共重合可能な単量
体は、1種用いてもよいし、2種以上を組合せてもよ
い。
(iii)表層用ポリカーボネート系樹脂 本発明でいうポリカーボネート系樹脂とは、例えば芳
香族ジヒドロキシ化合物を公知のエステル交換法、ホス
ゲン反応、ソルベント法などで剛性したものである。
上記芳香族ジヒドロキシ化合物としては、2,2−(4,4
−ビスヒドロキシフェニル)プロパンが特に好ましい。
さらには、これらジヒドロ化合物と、ジオール、二塩基
酸、ジアミン等とを公知の方法で共重合させたものでも
良い。
(iv)添加剤 上記表層樹脂には、必要に応じて、離型剤、熱安定
剤、滑剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、オリゴ
マー、その他慣用の添加剤が含まれてもよい。
(3)他層又は内層用樹脂材料 次に、本発明において、表層以外の少なくとも1つの
他層又は内層を構成する熱可塑性樹脂(B)とは、スチ
レン系樹脂である。
スチレン系樹脂とは、例えばスチレン又はスチレン
誘導体を主成分として含有するスチレン系樹脂。
スチレン又はスチレン誘導体と共役ジエン又は共役ジ
エン誘導体との共重合体。
スチレン又はスチレン誘導体と脂肪族不飽和カルボン
酸及び該誘導体より選ばれる少なくとも1種の単量体と
の共重合体。
などをいう。
(ii)各構成樹脂 スチレン又はスチレン誘導体を主成分として含有する
スチレン系樹脂とは、例えば(イ)一般用ポリスチレ
ン、 (ロ)ポリα−メチルスチレン等のポリアルキル置換ス
チレン類、 (ハ)スチレン単量体とアルキル置換スチレン単量体と
の共重合体、をいう。
スチレン又はスチレン誘導体と共役ジエン又は共役ジ
エン誘導体との共重合体とは、例えば(イ)スチレン又
はアルキル置換スチレンからなる少なくとも1つのユニ
ットと共役ジエンからなる少なくとも1つのユニットか
ら構成されるブロック共重合体、 (ロ)該共重合体の共役ジエンに由来する二重結合が80
%以上飽和しているブロック共重合体、 (ハ)該ブロック共重合体(イ)、(ロ)を無水マレイ
ン酸等のカルボン酸基を有する公知のモノマーでモデフ
ァイした変性共重合体、 を挙げることができる。
これら共重合体樹脂のスチレン成分は95〜70重量%、
共役ジエン成分は5〜30重量%のものが使われる。共役
ジエン成分としては、ブタジエン、イソプレンなどが挙
げられる。
上記スチレン又はスチレン誘導体と脂肪族不飽和カル
ボン酸及び該誘導体より選ばれる少なくとも1種の単量
体との共重合体とは、例えばスチレンおよび/またはア
ルキル置換スチレン成分の合計が50重量%以上、好まし
くは60重量%以上を含有する共重合体である。
また、他の共重合する単量体は、メタクリル酸及び/
又はそのエステル類、アクリル酸及び/又はそのエステ
ル類、無水マレイン酸、アクリロニトリルなどが挙げら
れる。
また、上記のエステル類とし好ましいものは、C3〜C
12のアルコールとのエステル、例えばプロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、オクチル等のアルコール類で
ある。
例えばスチレンと、ブチルアクリレートを2〜18重量
%で共重合された共重合体は、ビカット軟化点が105〜7
1℃にコントロールされる。
これら単量体は、1種用いても良いし、2種以上組合
せてもよい。
さらには、これら共重合体を分子内脱水反応や分子内
脱アルコール反応などの分子内反応させたものでもよ
い。
(iii)細部 1)上記樹脂〜は、1種用いてもよいし、二種以上
組合せてもよい。
2)さらに、ビカット軟化点を調整するために、可塑
剤、オリゴマー、その他のポリマー等の添加剤を加えて
も良いし、必要に応じて、表層との接着性樹脂、回収ポ
リマー、安定剤、その他慣用の添加剤が含まれても良
い。
3)さらに、本発明の二軸延伸シートのタフネス、成形
性をより改良するために、スチレン−共役ジエンブロッ
ク共重合体、又は/及び該共重合体の水素添加物等を上
記熱可塑性樹脂に混合しても良い。また、これら共重合
体から成る層を内層に追加しても良い。
(4)特に、内層に混合するスチレン−共役ジエンブロ
ック共重合体について (i)スチレン−共役ジエンブロック共重合体は、スチ
レンからなる少なくとも1つのユニットと共役ジエンか
らなる少なくとも1つのユニットから構成されるブロッ
ク共重合体であって、スチレン成分が50〜80重量%、共
役ジエン成分が20〜50重量%のものが挙げられる。
また、該スチレン−共役ジエンブロック共重合体の水
素添加物は、上記スチレン−共役ジエンブロック共重合
体と同様のユニットから構成される共重合体であって、
スチレン成分が20〜60重量%、共役ジエン成分が40〜80
重量%のもので、共役ジエンに由来する二重結合が80%
以上飽和しているものが挙げられる。
また、共役ジエン成分としては、ブタジエン、イソプ
レンなどが挙げられる。
さらに、例えばこれらを無水マレイン酸等のカルボン
酸基を有する公知のモノマーでモデファイした変性共重
合体でも良い。
(ii)これら共重合樹脂は、内層、表層いずれにも混合
が可能であるが、剛性及び透明性を保持する観点から、
表層への添加は好ましくない。
(iii)一方、内層への添加による剛性および透明性の
悪化は少ないため、上記共重合樹脂を任意に添加するこ
とができる。従って、本発明において該共重合樹脂を使
用する場合は、内層へ混合することとする。
(II)層構成 (i)本発明の延伸多層シートにおいては、上記両表層
の厚み比率はシート厚み全体の5〜70%にする必要があ
る。
この厚み比率が5%未満では内層構成樹脂シートに比
べ、成形可能温度の上限(レインドロップが発生しない
最高熱板温度)が十分に上昇せず、結果として、成形可
能温度範囲が広がらない。
また、70%を超えても成形可能温度の上限は変わら
ず、逆に、成形可能温度の下限は上昇し、温度範囲は狭
くなり、好ましくない。
また、本発明の二次的効果として両表層を上記範囲内
にすることで、シート成膜時、および成形時において、
各層の相乗効果が働き、剛性、およびタフネス(耐折強
度)に優れた、シート、成形品が得られる。
この相乗効果を発現させる観点からは、両表層の厚み
比率を、好ましくは5〜50%、より好ましくは10〜40%
にすることがより効果的である。
(ii)本発明の要旨を逸脱しない限り、他層又は内層に
はビカット軟化点が表層樹脂のビカット軟化点の1/1.10
〜1/2.70倍の樹脂よりなる少なくとも一層の他に、少な
くとも一層例えば、回収ポリマー層、接着剤層又は、ビ
カット軟化点が表層樹脂を超えない他のスチレン系樹脂
層などが含まれてもよい。
(iii)場合により表層の樹脂層が全他層又は内層の1/3
を越えなく、かつ表層の合計比率が5〜70%で含まれる
必要がある。
(iv)本発明の延伸多層シートにおける、各層の配置の
様式としては、例えば、ビカット軟化点がVa℃の樹脂層
をa、ビカット軟化点がVb℃の樹脂層をb(Va/Vb≧1.1
0)とすると、 a/b(a層:表層、b層:他層)、 a/b/a(2つのa層:表層、b層:内層)、 a/b/a/b/a(最外層を形成2つのa層:表層、内側の
2つのb層と中心のa層:内層)、 a/b/a/b/a b/a(最外層を形成する2つのa層:表
層、内側の3つのb層とb層に挟まれた2つのa層:内
層)、・・・などがある。
但し、本発明の多層シートの特性が損なわれない範囲
で、上記例示に限定されないものとする。
(v)本発明において、表層とは、二層シートの場合
は、成形時の熱板接触面側の層をいう。また、三層以上
のシートの場合は、表裏両最外層をいう。
また、他層又は内層とは、2層シートの場合は成形時
の熱板非接触面側の層をいい(該層が他層)、3層以上
のシートの場合は、両表層以外の少なくとも1つの層を
いう(該層が内層)。
本発明でいうビカット軟化点とは、ASTM D-1525に準
拠して測定した値(荷重1kg、昇温速度2℃/min)であ
る。
(vi)樹脂(A)と(B)との好ましい組合せ 好ましい組合せの例としては、表層樹脂(A)が、
ポリスチレン系樹脂を主体とした場合(ビカット軟化点
=104〜108℃)に、 少なくとも1層の他層又は内層樹脂(B)は、(イ)
スチレン−ブタジエンブロック共重合体(ビカット軟化
点=80〜98℃)単独、 (ロ)これらスチレン−ブタジエンブロック共重合体5
〜30重量%を上記ポリスチレン系樹脂を主体とした表層
用樹脂に混合した混合物、 (ハ)前述のスチレンとアクリル酸エステル(アルコー
ル成分として、プロピル、ブチルの各アルコール)を9
5:5〜70:30(各重量%)の比率で共重合した共重合体単
独 (ニ)該共重合体を上記ポリスチレン系樹脂、スチレン
−ブタジエンブロック重合体等に任意な範囲で混合した
混合物である。
また、表層樹脂(A)が前述のスチレン系の耐熱性樹
脂の場合(ビカット軟化点が110〜150℃)に、 他層又は内層は、上述同様の内層、ポリスチレン系樹
脂Va/Vbが1.10以上となる如きに選定した上記耐熱性樹
脂単体又はブレンド物等から任意選定すればよい。しか
し、本発明はこれ等に限定されないものとする。
(III)共延伸多層シート (i)本発明の共延伸多層シートは、樹脂の選定条件に
より脆くならなければ一軸延伸シートでも良いが、好ま
しくは二軸延伸シートの場合である。
また、両者の場合、同様に脆くなければ表層に主配向
を、内層及び他層に弱配向をセットし、二次成形性を大
巾に改良せしめても良い。
(ii)本発明において、上記表層及び/又は、他層又は
内層に2種以上の樹脂を混合して用いる場合、及び/又
は、オリゴマー、離型剤、安定剤、可塑剤、その他の薬
剤などの添加剤を加える場合に、ドライブレンドして用
いてもよいし、さらに押出機、バンバリーミキサー、コ
ニーダーなどで予備混練した後、ペレットとして用いて
もよい。
(iii)製造法 本発明の二軸延伸多層シートの製造方法についてはと
くに制限はなく、従来二軸延伸多層シートの製造におい
て慣用されている方法、例えば共押出しによって多層シ
ートを作成し、これを逐次又は同時に二軸延伸する方法
や、シートを溶融押出して、高温状態にあるうちに、他
のシートと貼り合わせて多層シートを作成し、これを同
様に二軸延伸する方法などを採用することができる。
また、二軸延伸する方法については、一般に知られて
いるテンタ方式、インフレーション方式などがある。
これらの延伸倍率は、少なくとも一方向において1.5
〜8倍、好ましくは2〜6倍にするのが良い。
延伸温度は、通常(表層樹脂のビカット軟化点)〜
(表層樹脂のビカット軟化点+60)℃、好ましくは、
(表層樹脂のビカット軟化点+10)〜(表層樹脂のビカ
ット軟化点+40)℃の範囲で選ばれる。
(iv)本発明の二軸延伸多層シートは、全体の厚みが0.
01mm〜1.0mm、好ましくは0.03〜0.5mmの範囲にある。
また、ASTM D-1504に準じて測定した加熱収縮応力
(温度、表層樹脂のビカット軟化点+30℃、熱媒シリコ
ン油条件下でのピーク応力値)が、通常2〜18kg/cm2
好ましくは3〜13kg/cm2の範囲にあるものが適当であ
る。
該加熱収縮応力が2kg/cm2未満では、配向レベルが低
すぎて成形品の打ち抜き時に割れが生じる恐れがある
し、18kg/cm2を越えると、一般の成形機では型再現性の
悪い成形品しか得られない上、過剰配向による成形品の
白化、割れが多くなる原因ともなり、好ましくない。
(実施例) 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらによってなんら限定されるものでは
ない。
なお、各特性は次の方法に従って評価した。
成形可能温度範囲 テストシートを接触加熱式圧空成形機を用い、熱板温
度〔テストシートの表層樹脂のビカット軟化点+(15〜
55)〕℃、加熱時間3.0秒、成形時間1.5秒、成形圧力3
kg/cm2の条件で開口径100mm、深さ20mmの円柱成形体に
成形した。50ショット分の成形品を検品し、レインドロ
ップが5%以上の成形品で発生しはじめた熱板温度をA
℃、成形品の型決まり不良が5%未満になる熱板温度を
B℃とし、〔A−B〕℃により成形可能温度範囲を求
め、次の記号に従って評定した。
深絞り性 テストシートを接触加熱式圧空成形機を用い、熱板温
度〔テストシートの表層樹脂のビカット軟化点+35〕
℃、加熱時間5.0秒、成形時間2.0秒、成形圧力5kg/cm2
の条件で、開口径100mm、深さ40〜70mmの円柱成形体に
成形した。50ショット分の成形品を検品し、成形品に白
化、破れが無く、かつ、壁面と底面が95%以上である最
大絞り深さを求め、次の記号に従って評定した。
成形品の偏肉 テストシートを接触加熱式圧空成形機を用い、熱板温
度〔テストシートの表層樹脂のビカット軟化点+30〕
℃、加熱時間3.0秒、成形時間2.0秒、成形圧力5kg/cm2
の条件で、開口径100mm、深さ20mmの円柱成形体に成形
した。10ショット分の成形品の壁面と底面とのコーナー
部厚みをマイクロゲージ(最小目盛り0.001mm)で測定
し(各成形品1個当たり5ケ所)、 〔コーナー部厚みの平均値〕/〔元シート厚みの平均
値〕、 を求め、次の記号に従って評定した。
なお、元シート厚みは、未成形シート/mm2当たりの
重量より換算(n=10の平均)した。
剛性 テストシートを接触加熱式圧空成形機を用い、熱板温
度〔テストシートの表層樹脂のビカット軟化点+30〕
℃、加熱時間3.0秒、成形時間1.5秒、成形圧力3kg/cm2
の条件で、開口径90mm、底面部径80mm、深さ20mmのプリ
ンカップ型成形体に成形した。この成形品の底面部前部
を23℃、65%RH下で300mm/minの速度で圧縮して、成形
体が5mm圧縮された際の力を測定し(n=5の平均)、T
kgとした。
また、同一厚みの市販のポリスチレン二軸延伸シート
(旭化成製、スタイロシート#3000)についても同様に
測定し(n=5の平均)、Skgとした。両者の比T/Sを求
め、次の記号に従って評価した。
耐折強度 ASTM D-2176に準拠(折曲角度、中央より左右に135
度、荷重1kg)して測定し(n=10の平均値)、次の記
号に従って評定した。
なお、この耐折強度は、シートの脆さ改善の代用特性
であり、耐折回数の多いほどタフネスに優れている。
透明性 ASTM D-1003に準拠してヘイズ値を測定し(n=5の
平均)、次の記号に従って評定した。
また、樹脂として第1表に示すものを用いた。
(実施例1、比較例1) 65mm径、および40mm径のスクリューを有する共押出機
に3層T−ダイを取付け、40mm径の押出機に第1表に示
した表層樹脂を供給し、65mm径の押出機に第1表に示し
た内層樹脂を供給し、溶融押出し、〔表層樹脂のビカッ
ト軟化点+15〕℃に加熱されたロール群の速度差によ
り、縦に2.5倍に延伸し、その後、テンタで横延伸
(〔表層樹脂のビカット軟化点+25〕℃、3.3倍)を行
い、各層の構成比が、10/80/10の多層シートを得た(シ
ート厚み0.25mm)。
これらシートの成形可能温度範囲、深絞り性、成形品
偏肉を評価した。結果を第2表に示す(実施例1;実験番
号1〜7、比較例1;実験番号8〜12)。
第2表より、Va/Vbが1.1以上の二軸延伸多層シートの
みが、成形可能温度範囲、深絞り性、成形品偏肉に優れ
ていることが分かる。
(実施例2、比較例2) 第3表に示す樹脂を用い、第3表に示した層構成のシ
ートを実施例1と同様に作成した(シート厚み;0.21m
m)。この際、縦延伸部のロール温度を〔表層樹脂のビ
カット軟化点+18〕℃、延伸倍率を2.7倍とした。ま
た、テンタ温度を〔表層樹脂のビカット軟化点+30〕
℃、延伸倍率を3.7倍とした。
各シートの表層樹脂と内層樹脂とのビカット軟化点の
比は、1.43(実験番号13〜16)、1.26(実験番号17〜2
0)、1.29(実験番号21〜24)であった。
これらのシートの成形可能温度範囲、深絞り性、成形
品偏肉、剛性、耐折強度、透明性について評価した。
その結果を第3表に示す(実施例2;実験番号13〜15、
17〜19及び21〜23、比較例2;実験番号16、20及び24)。
(比較例3) 50mm径スクリューを有する押出機に単層T−ダイを取
付け、第4表に示した各樹脂を溶融押出し、実施例2と
同条件で延伸成膜した。得られたシートの成形可能温度
範囲、深絞り性、成形品偏肉、剛性、耐折強度、透明性
について評価した。
その結果を第4表に示す。
第3表、第4表より、本発明の二軸延伸多層シートの
みが、成形可能温度範囲、深絞り性、成形品偏肉、剛
性、耐折強度、透明性に優れていることが分かる。
一方、表層が厚すぎる場合(比較例2)や、単層シー
ト(比較例3)では、これらをバランスさせることが困
難である。
(発明の効果) 本発明の延伸多層シートは; 表層樹脂として比較的ビカット軟化点の高い熱可塑性
樹脂を使用し、かつ他層又は内層樹脂には、表層より流
動性の良い、比較的ビカット軟化点の低い熱可塑性樹脂
を使用しているために、耐レインドロップ性と耐再現性
のバランスに優れており、結果として、広い温度範囲で
の成形が可能であり、また、さらに深絞り性に優れ、偏
肉の少ない成形品が得られる。
上記表層と他層又は内層の組合せにより、延伸時及び
成形時に相乗効果があるために、特に剛性、タフネスに
優れたシート及び成形品を得ることができ、シートの薄
肉化も可能である。
透明性、光沢などのポリスチレン系、アクリル系、ポ
リカーボネート系延伸シートの特性を損なうことなく、
上記(1)、(2)の改質が可能である。
本発明の延伸シートは、必要に応じて、成形品打抜き
時に残るシートの屑を内層に添加することができる。こ
の場合に、透明性の悪化を最小限にでき、スクラップポ
リマーの有効回収が可能である、などの特徴を有し、工
業的に利用価値が極めて高い。
このように、本発明の多層シートは、透明性、剛性、
タフネスに優れ、かつ、広い成形可能温度範囲を有し、
深絞り性、成形品偏肉に優れているために、軽量食品包
装容器をはじめ、その他の容器成形用シートとして好適
に用いられる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表層と内層を有する多層延伸シートにおい
    て、 少なくとも1つの表層を構成する熱可塑性樹脂(A)が
    (i)、一般用ポリスチレン、α−メチルスチレン
    等のアルキル置換スチレン重合体及び該単量体とスチレ
    ンとの共重合体、少量のゴムを含む耐衝撃性ポリスチ
    レン、スチレン成分、アルキル置換スチレン類成分か
    ら選ばれる1種又は2種以上の合計が50重量%以上を含
    有するスチレンおよび/又はアルキル置換スチレン類と
    共重合可能な単量体との共重合体或いは、これらの分子
    内、分子間反応物からなる群から選ばれた少なくとも1
    種のスチレン系樹脂、(ii)アクリル系樹脂、(iii)
    ポリカーボネート系樹脂からなる群から選択された少な
    くとも1種の熱可塑性樹脂であり、 少なくとも1つの他層又は内層を構成する熱可塑性樹脂
    (B)がスチレン系樹脂であり、且つ 少なくとも1つの表層を構成する熱可塑性樹脂(A)の
    ビカット軟化点(Va:℃)が100〜160℃で、且つ少なく
    とも1つの他層又は内層を構成する熱可塑性樹脂(B)
    のビカット軟化点(Vb:℃)が60〜140℃であり、 熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)のビカット軟
    化点比〔Va/Vb〕が1.10〜2.70である該樹脂を選定し、
    各層に配置し、かつ 該表層の合計厚み比率が全層に対し5〜70%であること
    を特徴とする、共延伸多層シート。
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