JP3363192B2 - スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

スチレン系樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフイルム又はシート等の
成形に適した、透明性、光沢および接着性に優れるスチ
レン系樹脂組成物、並びにその組成物からなるフイルム
又はシートに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スチレン樹脂は成形しやすく、
透明性及び耐水性に優れているため、各種包装材料、容
器および成形物に広範囲に使用されている。しかしなが
ら、スチレン樹脂は、フイルム、シート等に成形した場
合、硬くて、割れやすく、さらに他のフイルム、シート
との接着性に劣るという欠点がある。
【0003】これらの欠点を改良する方法としては、ス
チレン樹脂に耐衝撃ポリスチレン樹脂をブレンドする方
法が開発されているが、成形物の透明性がいちじるしく
低下するため、包装材料用途では不十分である。さら
に、他の改良方法として、スチレン樹脂にスチレン含有
量が20〜50重量%のスチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体をブレンドする方法による物性改良が試
みられているが、樹脂相互が均一に混ざらないため、透
明性、光沢等が低下し実用に共し得ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フイルム又
はシート等の成形に適した、透明性、光沢および接着性
に優れるスチレン系樹脂組成物、並びにその樹脂組成物
からなるフイルム又はシートを提供することを目的とす
るものである。本発明者は、フイルム又はシート等の成
形に適した透明性、光沢および接着性に優れるスチレン
系樹脂組成物につき鋭意研究を行った結果、(A) ポリス
チレン系樹脂を主成分とし(B) スチレン系単量体からの
重合体の含有量が50〜95重量%であるスチレン−共役ジ
エン−スチレンブロック共重合体および(C) 水素化スチ
レン−共役ジエン−スチレンブロック共重合体および/
又はオレフィン系樹脂にビニル単量体をグラフトさせた
グラフト共重合体を用い性能改良をするに当り、(A)
成分、 (B)成分及び(C) 成分の重量比率を特定範囲にす
ることにより、透明性、光沢および接着性の優れた樹脂
組成物、並びにフイルム又はシートが得られることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記 (A)成分50〜95重量% (B)成分2〜49重量%および
(C)成分1〜40重量%からなり、 (B)成分と (C)成分の
重量比が98:2〜2:98の範囲であることを特徴とする
スチレン系樹脂組成物。 (A) ポリスチレン系樹脂 (B) スチレン系単量体を主体とする重合体ブロックを少
なくとも2個と共役ジエン単量体を主体とする重合体ブ
ロックを少なくとも1個含有し、スチレン系単量体から
の重合体の含有量が50〜95重量%であるブロック共重合
体 (C) スチレン系単量体を主体とする重合体ブロックを少
なくとも2個と水素化共役ジエン単量体を主体とする重
合体ブロックを少なくとも1個含有し、スチレン系単量
体からの重合体の含有量が15〜95重量%である水素化ブ
ロック共重合体および/又はオレフィン系樹脂にビニル
単量体をグラフトさせたグラフト共重合体でビニル単量
体からの重合体の含有量が15〜95重量%であるグラフト
共重合体また、本発明は、前記スチレン系樹脂組成物か
らなるフイルム又はシートを提供するものである
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて (A)成分を構成するポリスチレン系樹脂はスチレ
ン系単量体の単独重合体又は共重合体およびこれらの樹
脂のブレンド物等である。前記スチレン系単量体として
は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、各種アルキ
ル置換スチレン等が挙げられる。該ポリスチレン系樹脂
としてはスチレン単独重合体が特に好ましい。
【0007】本発明において (B)成分を構成するブロッ
ク共重合体としては、スチレン系単量体を主体とする重
合体ブロックを少なくとも2個と共役ジエン単量体を主
体とする重合体ブロックを少なくとも1個含有し、スチ
レン系単量体からの重合体の含有量が50〜95重量%、特
に好ましくは60〜90重量%であるブロック共重合体が用
いられる。ブロック共重合体のポリマー構造についての
制限はなく、例えば、ブロック部にテーパー部を含むも
のであってもよく、線状又は放射状の星型ブロック共重
合体が使用できる。ブロック共重合体の製法としては、
アルキルリチウムを触媒とする通常の溶液重合法が用い
られ、また、カップリング剤等を使用し星型ブロック共
重合体を製造する方法も用いられる。
【0008】スチレン系単量体としては、例えば、スチ
レン、α−メチルスチレン、各種アルキル置換スチレン
等が挙げられ、共役ジエン単量体としては、例えば、ブ
タジエン、イソプレン等が挙げられる。
【0009】前記スチレン系単量体からの重合体の含有
量が95重量%を越えると硬くて、引き裂き強度が弱い樹
脂になり、また、50重量%未満では、スチレン樹脂特有
の剛性が得られず、実用的でない。
【0010】(B) 成分を構成するブロック共重合体の例
としては、具体的には、スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体等が挙げられる。また、2種以上のブ
ロック共重合体の混合物も使用することができる。
【0011】本発明において (C)成分を構成する水素化
ブロック共重合体としては、スチレン系単量体を主体と
する重合体ブロックを少なくとも2個と、水素化共役ジ
エン単量体を主体とする重合体ブロックを少なくとも1
個含有し、スチレン系単量体からの重合体の含有量が15
〜95重量%、特に好ましくは45〜85重量%である水素化
ブロック共重合体が用いられる。
【0012】水素化ブロック共重合体は、例えば、スチ
レン−共役ジエン−スチレンブロック共重合体の共役ジ
エン成分に由来する2重結合部を水素添加して得られる
が、特にポリマー構造の制限はなく、一般的に、線状又
は放射状の星型ブロック共重合体の水素添加物が使用で
きる。該ブロック共重合体を構成するスチレン系単量体
としては、前述の (B)成分に用いられるものと同様のス
チレン系単量体が使用できる。水素化共役ジエン単量体
としては、例えば、ブタジエン、イソプレン等の水素添
化物が挙げられる。また、共役ジエン成分に由来する二
重結合は、80%以上が飽和していることが好ましい。
【0013】水素化ブロック共重合体において、スチレ
ン系単量体からの重合体の含有量が95%を越えると硬く
てもろい樹脂になり、また、15%未満ではポリスチレン
系樹脂との相溶性が悪くなるため、樹脂組成物や成形物
が白濁し、実用的でない。スチレン系単量体からの重合
体の含有量が45〜85重量%である水素化ブロック共重合
体が、ポリスチレン系樹脂との相溶性が良く、透明な樹
脂組成物が得られるので特に好ましい。水素化ブロック
共重合体としては、具体的にはスチレン−ブタジエン−
スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体の水素添加物が好ましい。
【0014】本発明において(C) 成分を構成するグラフ
ト共重合体は幹ポリマーのオレフィン系樹脂にビニル単
量体をグラフトさせたグラフト共重合体で、グラフトし
たビニル単量体からの重合体の含有量は15〜95重量%、
特に好ましくは45〜85重量%である。前記グラフト共重
合体の製造方法としては、例えば特開平1−138214号公
報に記載されている方法が挙げられる。該グラフト共重
合体は電子顕微鏡で観察すると、オレフィン系樹脂とビ
ニル単量体からの重合体よりなる海・島構造が見られ
る。
【0015】グラフトされるオレフィン系樹脂として
は、例えばエチレン単独重合体、プロピレン単独重合
体、エチレン−α−オレフィン共重合体(エチレン−ブ
テン共重合体等)、エチレンと(メタ)アクリル酸グリ
シジル共重合体、エチレンと(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体、エチレンとビニルエステル共重合体、エチ
レン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−
ジエン共重合ゴム等が挙げられる。これらのオレフィン
系樹脂の分子量は通常の成形加工に用いられる程度のも
のでよい。
【0016】また、グラフトさせるビニル単量体として
は、スチレン系単量体および(メタ)アクリル酸エステ
ルモノマー等が挙げられる。スチレン系単量体としては
スチレン、α−メチルスチレン、各種アルキル置換スチ
レンが好ましく、(メタ)アクリル酸エステルモノマー
としては(メタ)アクリル酸の炭素数1〜8のアルキル
エステルが好ましい。特に好ましいビニル単量体はスチ
レンおよびメタアクリル酸メチルである。
【0017】本発明においては、(A) 成分のポリスチレ
ン系樹脂に(B) 成分のブロック共重合体と(C)成分の水
素化ブロック共重合体および/又はグラフト共重合体
を、併用して配合する時に初めて、その樹脂組成物、並
びにその組成物からなるフイルム又はシートに透明性、
光沢および接着性が付与される。本発明のスチレン系樹
脂組成物を構成する各成分の比率は (A)成分50〜95重量
% (B)成分2〜49重量%および (C)成分1〜40重量%で
あり、特に好ましくは (A)成分60〜90重量% (B)成分5
〜35重量%および (C)成分3〜30重量%である。(B)成
分と (C)成分の重量比は98:2〜2:98であり、特に好
ましくは90:10〜50:50である。 (A)成分が95重量%を
越えると引裂強度、接着性が不十分となり、50重量%未
満ではフイルム又はシートの剛性が得られない。 (B)成
分が2重量%未満では接着性が得られず、49重量%を越
えると、フイルム又はシートの剛性が得られない。 (C)
成分が1重量%未満ではフイルム又はシートの光沢が低
下し、40重量%越えるとフイルム又はシートの成形性が
悪化し、外観不良になる。
【0018】本発明のスチレン系樹脂組成物を構成する
(A)〜(C) 成分の各樹脂の分子量は一般成形用樹脂と同
程度でよい。
【0019】加工性の目安となるメルトフローインデッ
クス(以下MFIと略す)は JIS K-6871 、測定温度 2
00℃、荷重5kgにより測定した値で、好ましくは0.01〜
300、特に好ましくは 0.1〜150 の範囲である。
【0020】さらに、本発明のスチレン系樹脂組成物
は、顔料、酸化防止剤、滑剤および紫外線吸収剤等の一
般的添加剤を、必要に応じて含有することができる。
【0021】本発明の樹脂組成物を製造する方法は、上
記の (A)〜(C) 成分を所定の割合で配合して、一般的に
使用されているヘンシェルミキサー、タンブラーのよう
な混合機を用いてドライブレンドしてもよく、あるいは
スクリュー押出機などにより混練りして、ペレット状コ
ンパウンドにして用いてもよい。また、樹脂組成物の製
造においては、 (A)〜(C) 成分の添加順序等に特別な制
限はない。
【0022】本発明のスチレン系樹脂組成物は、単層お
よび多層のフイルム又はシートとして適するが、その
他、射出成形およびブロー成形等の各種成形法にも使用
することができる。
【0023】フイルム又はシートの製造は、通常、押出
成形法が用いられ、例えば、Tダイ法、インフレーショ
ン法等で製造される。さらに、フイルム又はシートの性
能向上のため、一軸又は多軸延伸成形法により製造する
ことができる。
【0024】本発明のフイルム又はシートとは、通常1
〜3000μmの厚さのものを言うが、成形されたフイ
ルム又はシートは、透明性、光沢および接着性等がすぐ
れているため、各種包装材料および容器等に使用するこ
とができる。フイルムは、例えば (1)野菜、果物等の生
鮮物の包装 (2)熱可塑性樹脂を発泡させたシートとのラ
ミネーションによる表面美装及び補強 (3) HIPS 、PS、
ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン等との共押出し積層又はフイルムとのラミネーション
による表面美装、補強及び (4)豆腐容器のフタ材等に使
用される。シートは、例えば真空成形、圧空成形等によ
り成形し、食品包装用トレー等として使用される。ま
た、フイルム又はシートは美装のため表面に印刷して使
用することができる。
【0025】また、本発明の組成物は、射出成形および
ブロー成形等の各種成形法にも使用できる。射出成形に
よって製造される部品は電気・電子部品、自動車の内外
装品、ハウジング等の用途に使用される。
【0026】以下、実施例および比較例にて更に詳しく
説明する。 実施例1 (A) 成分樹脂として、ポリスチレン樹脂(商品名「デン
カスチロール HRM」MFI=6.2 、電気化学工業社
製)、 (B)成分樹脂として、スチレン−ブタジエン−ス
チレンブロック共重合体樹脂(商品名「クリアレン」、
スチレン含有量80重量%、MFI=8.3 、電気化学工業社
製)、 (C)成分樹脂として,水素化スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体樹脂(商品名「セプト
ン」、スチレン含有量65重量%、MFI=22.0、クラレ社
製)を表1に示す樹脂組成にて配合し、ヘンシェルミキ
サーを用いて混合し、2軸混練機でペレット化した。こ
のペレットを使用し、40mm押出機(L/D=28)を用い
て、ブロー比 3.0でインフレーション成形し、50μm の
厚さのフイルムを得た。このフイルムに対して評価試験
を行った。評価結果を表2に示す。尚、表1に以下の実
施例及び比較例で用いた樹脂の配合組成を示す。 実施例2 実施例1において、 (B)成分樹脂として、スチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合体樹脂(商品名「ク
リアレン」、スチレン含有量65重量%、MFI=3.1 、電気
化学工業社製)を用い、(A) 、(B) および(C) の量を変
更し、T-ダイ法にて製膜した以外は、実施例1と同様に
行い、厚さ50μm のフイルムを得た。評価結果を表2に
示す。
【0027】実施例3 実施例1において、 (C)成分樹脂のセプトンに代えて、
水素化スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体樹脂(商品名「タフテック」、スチレン含有量60重量
%、MFI=0.5 、旭化成社製)を用い、樹脂組成を変
更した以外は同様に行った。評価結果を表2に示す。 実施例4 実施例1において、 (C)成分樹脂のセプトンに代えて、
低密度ポリエチレンにスチレンをグラフトしたグラフト
共重合体樹脂(商品名「モデパーA」、スチレン含有量
60重量%、MFI=5.7 、日本油脂社製)を用い、樹脂組成
を変更した以外は同様に行った。評価結果を表2に示
す。
【0028】実施例5 実施例2において、 (B)成分樹脂のクリアレンの代わり
に、スチレン−ブタジエンブロックが星型に結合したブ
ロック共重合体樹脂(商品名「K−Resin」、スチ
レン含有量70重量%、MFI=10.3、フィリップス社製)、
(C)成分樹脂のセプトンの代わりにエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(酢酸ビニル含有量20重量%)にスチレンを
グラフト重合したグラフト共重合体(商品名「モデパー
A」、スチレン含有量30重量%、MFI=4.8 、日本油脂社
製)を用い、樹脂組成を変更した以外は同様に行い、 3
00μm の厚さのシートを得た。評価結果を表2に示す。 実施例6 40mmφ押出機2台を用い、フィードブロックおよび幅 6
00mm、スリット幅0.4mm のコートハンガータイプのT-ダ
イを設置して、2層フイルム共押出し成形を行った。表
面層に実施例2で使用した樹脂組成物を用い、裏面層と
してポリプロピレン樹脂(商品名「ハイポール」、MFI=
3.7 、三井石油化学社製 )を用いて製膜した。該2層
フイルムは押出機の押出量を調整することにより、表面
層30μmおよび裏面層30μm のフイルム構成となった。
2層フイルムの評価結果を表2に示す。
【0029】比較例1 実施例1において、セプトンを使用せず、ポリスチレン
樹脂とクリアレンだけを用い、組成を変更した以外は同
様に行った。評価結果を表2に示す。 比較例2 実施例1において、クリアレンを使用せず、ポリスチレ
ン樹脂とセプトンだけを用い、組成を変更した以外は同
様に行った。評価結果を表2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】フイルム又はシートの評価方法を以下に示
す。 外観:フイルム又はシートより縦30cm、横30c
mの大きさのサンプルを取り、目視によって判定した。 ○はピンホール、破れ、ブツ、すじ、凹凸等が無いも
の。 ×はピンホール、破れ、ブツ、すじ、凹凸のいずれか1
つが有るもの。 厚さ:フイルム又はシートを1/1000mm目盛のピーコッ
ク厚さ計を使用し測定。 破断強度及び破断伸び: JIS Z-1702 に準じて測定し
た。上段が押出し流れ方向、下段が幅方向の値を示す。 引裂強度: JIS K-6732 に準じて測定した。 光沢度 : JIS K-7105 に準じて測定した。60度鏡面
光沢度を示す。 光線透過率: JIS K-7105 に準じて測定した。 接着性:ポリプロピレン樹脂(商品名「ハイポール」
三井石油化学社製、MFI=3.7)を用いて作成した 100μm
のポリプロピレンフイルムに、ヒートシーラーを用い、
本発明のフイルムを圧力5〜10kg/cm2 、シール温度 2
00℃、シール時間5秒のシール条件でヒートシールし、
25mm幅の試験片にて、剥離強度を測定した。接着力が強
く、フイルムが破れたものを○、それ以外を×とした。
尚、実施例6はポリプロピレン樹脂層を接着層とした。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フイルム又はシート等の成形に適した、透明性、光沢お
よび接着性に優れたスチレン系樹脂組成物を得ることが
できる。また、その樹脂組成物を成形して得られたフイ
ルム又はシートは、透明性、光沢および接着性に優れた
ものである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記 (A)成分50〜95重量% (B)成分2〜
    49重量%および (C)成分1〜40重量%からなり、 (B)成
    分と (C)成分の重量比が98:2〜2:98の範囲であるこ
    とを特徴とするスチレン系樹脂組成物。 (A) ポリスチレン系樹脂 (B) スチレン系単量体を主体とする重合体ブロックを少
    なくとも2個と共役ジエン単量体を主体とする重合体ブ
    ロックを少なくとも1個含有し、スチレン系単量体から
    の重合体の含有量が50〜95重量%であるブロック共重合
    体 (C) スチレン系単量体を主体とする重合体ブロックを少
    なくとも2個と水素化共役ジエン単量体を主体とする重
    合体ブロックを少なくとも1個含有し、スチレン系単量
    体からの重合体の含有量が15〜95重量%である水素化ブ
    ロック共重合体および/又は、オレフィン系樹脂にビニ
    ル単量体をグラフトさせたグラフト共重合体でビニル単
    量体からの重合体の含有量が15〜95重量%であるグラフ
    ト共重合体
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスチレン系樹脂組成物か
    らなるフイルム又はシート。
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