JP4133452B2 - 多層構造体及び包装体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてポリスチレン系樹脂からなる多層構造体及びその用途に関する。特に、食品や医薬品の容器、蓋、包装材料等の包装体に適する、ポリスチレン系樹脂多層構造体及びそれを用いた容器、蓋、包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、樹脂製シートから成形された容器に対する蓋材として、容器内の残留酸素を減らすため、成形された落し蓋が用いられてきた。このような落し蓋を外部からヒートシールする場合、加熱側と融着側の樹脂の融点が同じだと、融着可能温度では、加熱側が溶融し外観不良となる。また、加熱側の樹脂より低い融点の樹脂を融着側に用いてシール性と外観の両立を図ることが検討されているが、一般に融点の低い樹脂は、剛性が低く、成形蓋として剛性が不足し、取扱いにくい物であった。
【0003】
一方、ポリスチレン系樹脂シートは、剛性、熱成形性に優れるが、耐油性、耐薬品性、耐熱性に劣り、ポリオレフィン系容器とヒートシールできない問題点があり、ポリオレフィン系容器とヒートシール可能で外観不良が無く、剛性、熱成形に優れた熱成形落し蓋用シートの開発が求められていた。
【0004】
ポリスチレン系樹脂シートの熱成形性、剛性を活かし、ポリオレフィン系樹脂との接着性を向上させる手法として、ポリスチレンにポリオレフィンをブレンドあるいは相溶化する検討が行われてきた。しかし、単にブレンドあるいは相溶化しただけでは、加熱側と融着側の樹脂の融点に差が無いため、融着可能な温度でヒートシールすると、加熱部分が溶融し外観不良の問題は解決できない。
【0005】
また、加熱側の樹脂と融着側の樹脂に融点差をつけるために、ポリオレフィンを共押出法で積層する方法も検討されてきた。ポリスチレンとポリオレフィンを接着するための技術として、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系接着樹脂、スチレン−ブタジエン系共重合体、スチレン−イソプレン系共重合体等の接着層を用いる方法がある。しかし、一般的に行われるシート製造時のリサイクルにより、異種材料の混入のため性能低下や、リサイクルによる熱履歴等で接着層の成分が劣化するため、ゲル化による外観不良等実用が困難であった(例えば、特許文献1参照)。
一方、ポリプロピレンフィルムを接着させる方法もあるが、直接ポリプロピレンとポリスチレンは熱接着できないため、接着性樹脂を介したり、接着剤を必要とした。しかし、接着性樹脂又は接着剤として用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体組成物は、十分な層間強度を得るためには、酢酸ビニル含有量が高い方が好ましいが、リサイクル時のゲル化等の問題があり、ゲル化を抑制するために酢酸ビニル含有量を低下させると、層間強度が不足する問題があった。エチレン系多元共重合体又はグラフト変性ポリオレフィン重合体を接着樹脂として用いる方法もあるが、高価であり汎用的でない。(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開昭58−197049号公報
【特許文献2】
特開平09−290492号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記課題に鑑み、ヒートシール性、リサイクル性に優れたポリスチレン系多層構造体及び包装体を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意研究の結果、接着性樹脂や接着剤の代わりに、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及び部分水添スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS)からなる接着層を介して、ポリスチレン系樹脂層に、ポリエチレン系樹脂からなる第一の表面層と、ポリプロピレン系樹脂からなる第二の表面層とを形成することにより、優れた特性の多層構造体が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様によれば、ポリスチレン系樹脂からなる基材層に、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及び部分水添スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS)からなる接着層を介して、ポリエチレン系樹脂からなる第一の表面層、及びポリプロピレン系樹脂からなる第二の表面層が形成された多層構造体が提供される。
【0009】
本発明の第二の態様によれば、ポリスチレン系樹脂からなる基材層に、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及び部分水添スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS)からなる接着層を介して、ポリエチレン系樹脂からなる第一の表面層、並びにポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及び部分水添スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS)からなる第二の表面層が形成された多層構造体が提供される。
【0010】
本発明の第三の態様によれば、第一の表面層が、内容物の側にある上記の多層構造体から形成された容器、蓋、包装体が提供される。
【0011】
【発明の実施の態様】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の多層構造体は、基材層、接着層並びに第一及び第二の表面層から形成されたものである。
基材層に用いられるポリスチレン系樹脂としては、例えば、スチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ジメチルスチレン、パラメチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ビニルキシレン等の単独重合体又は共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリルニトリル共重合体、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等が挙げられる。また、上記のスチレン系樹脂に、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム等のゴムを混合又はグラフト重合した耐衝撃性ポリスチレンを使用することができる。ポリスチレン、ゴム変性した耐衝撃性ポリスチレンが好ましく、特にゴム変性した耐衝撃性ポリスチレンがより好ましい。
また、スチレン系樹脂のメルトフローレート(MFR:JIS K 7210)は、0.5〜20g/10分が好ましく、1〜10g/10分がより好ましい。
【0012】
さらに、基材層に、ポリスチレン系樹脂とポリオレフィン系樹脂の組成物を用いると、軽量化と耐熱性が向上し好ましい。その際、2つの樹脂の相溶性を改善するために相溶化剤を用いることができる。
組成物は、好ましくはポリスチレン系樹脂30〜100重量%、ポリオレフィン系樹脂70〜0重量%からなる。より好ましくは、ポリスチレン系樹脂50〜90重量%、ポリオレフィン系樹脂50〜10重量%からなる。ポリスチレン系樹脂が30重量%を下回ると、容器の剛性が低く、ポリスチレン系樹脂の特徴が得られない。
【0013】
基材層に用いられるポリオレフィン系樹脂としては、α−オレフィン、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、4−メチル−1−ペンテン等を単独重合又は共重合して得られる樹脂であれば特に限定されるものではない。共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体のいずれでもよい。α−オレフィンの2種又は3種以上の共重合体ゴム、又はα−オレフィンと他のモノマーとの共重合体等のオレフィン系熱可塑性エラストマーを含有してもよい。これら共重合体ゴムとしては、エチレン−プロピレン共重合体ゴム(EPR)、エチレン−ブテン共重合体ゴム(EBR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPDM)等が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂としては、高密度ポリエチレンが、耐油性、耐薬品性が高く好ましい。また、ポリプロピレン系樹脂が、耐熱性が高く、耐油性、耐薬品性に加えて耐熱性も合わせて向上させられるのでより好ましい。
メルトフローレート(MFR:JIS K 7210)は、0.1〜60g/10分が好ましく、0.3〜20g/10分がより好ましい。
【0014】
第一の表面層に使用するポリエチレン系樹脂は、エチレンの単独重合体、又はエチレンとα−オレフィン、例えば、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、4−メチル−1−ペンテン等を共重合して得られる樹脂であれば特に限定されるものではない。共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体のいずれでもよい。
第一の表面層のポリエチレン系樹脂としては、密度900kg/m3以上のものが好ましく、さらに好ましくは、密度920kg/m3以上のものが、耐薬品性が高く、内容物の保護の観点から優れている。
メルトフローレート(MFR:JIS K 7210)は、0.1〜60g/10分が好ましく、0.3〜20g/10分がより好ましい。
【0015】
第二の表面層に使用するポリプロピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体、又はプロピレンとα−オレフィン、例えば、エチレン、1−ブテン、イソブチレン、4−メチル−1−ペンテン等を共重合して得られる樹脂であれば特に限定されるものではない。共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体のいずれでもよい。また、第二の表面層に、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及び相溶化剤からなる組成物を用いることもできる。ただし、第一の表面層に使用するポリエチレン系樹脂より融点の高い成分が必要である。融点の違いとしては、好ましくは10℃以上、より好ましくは20℃以上である。
第二の表面層としては、ポリプロピレン単独重合体(ホモPP)が、ポリプロピレン系樹脂の中でも融点が高く耐熱性に優れている。
メルトフローレート(MFR:JIS K 7210)は、0.1〜60g/10分が好ましく、0.3〜20g/10分がより好ましい。
本発明では、第一の表面層と第二の表面層に融点の異なる樹脂を用いることで、ヒートシール時の外観不良を防止することができる。
【0016】
基材層と表面層に介在する接着層は、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及び相溶化剤からなる。
接着層に使用するポリスチレン系樹脂は、基材層及び/又は第二の表面層で使用するポリスチレン系樹脂と同様である。接着層のポリスチレン系樹脂は、基材層及び/又は第二の表面層のポリスチレン系樹脂と同じでも異なってもよい。
ポリプロピレン系樹脂は、第二の表面層と同種のものが好ましく、さらに好ましくは同一のものがよい。
本発明では、接着層にポリプロピレン系樹脂を用いることで、第一と第二の両方の表面層を優れた界面強度で積層することが可能となる。
【0017】
接着層の配合量は、ポリスチレン系樹脂25〜75重量%、好ましくは50〜70重量%、ポリプロピレン系樹脂は、75〜25重量%、好ましくは50〜30重量%である。相溶化剤は、ポリスチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂合わせて100重量部について1〜20重量部である。好ましくは2〜10重量部である。ポリスチレン系樹脂が25重量%を下回ると、基材層との層間強度が不足し、また、ポリスチレン系樹脂が75重量%を上回ると、表面層との層間強度が不足する。
【0018】
ポリスチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂の相溶性を改善するために、接着層に相溶化剤を添加する。相溶化剤としては、芳香族ビニルと共役ジエン、即ち、ブタジエン、イソプレンとのブロック共重合体が挙げられる。ブロック共重合体とは、結合芳香族ビニル含有量が30〜80重量%であり、ゴム弾性を示すものである。例えば、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(SIS)等がある。中でも、SBSの水添物であるスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)やSBSの部分水添物であるスチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS)が、構造上側鎖に二重結合を持たないので、熱履歴を受けた場合に架橋しにくいのでよい。
本発明では、接着層に用いる相溶化剤として、特に、SBSの部分水添物であるSBBSを用いることで、安価であり、従来のEVA系接着剤で発生するリサイクル時のゲル化の発生を抑制し、従来のSIS、SBS系相溶化剤を使用した場合より、優れた界面強度が得られる。
【0019】
相溶化剤は、リサイクル時に繰り返し熱履歴を受けるので、水素添加されているものが、ゲル化防止のため好ましい。
かかる相溶化剤の例として、部分水添ブロック共重合体が挙げられる。部分水添ブロック共重合体は、少なくとも1個の芳香族ビニルを主体とする重合体ブロックXと、少なくとも1個の共役ジエンを主体とする重合体ブロックYを有する。
【0020】
芳香族ビニルを主体とする重合体ブロックXは、芳香族ビニルと共役ジエンとの重量比が100/0〜60/40、好ましくは100/0〜80/20の組成範囲からなる重合体ブロックである。芳香族ビニルと共役ジエンが共重合した場合、このブロックにおける共役ジエンの分布は、ランダム、テーパー(分子鎖に沿ってモノマー成分が増加又は減少するもの)、一部ブロック状又はこれらの任意の組合せのいずれであってもよい。
ここで供する芳香族ビニルとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−ターシャリブチルスチレン等のアルキルスチレン、パラメトキシスチレン、ビニルナフタレン、1、1−ジフェニルエチレン、ジビニルベンゼン等のうちから1種又は2種以上が選ばれ、中でもスチレンが好ましい。
【0021】
また、共役ジエンを主体とする重合体ブロックYは、共役ジエンと芳香族ビニルとの重量比が100/0〜60/40、好ましくは100/0〜80/20の組成範囲からなる重合体ブロックである。共役ジエンと芳香族ビニルが共重合した場合、このブロックにおける芳香族ビニルの分布は、ランダム、テーパー(分子鎖に沿ってモノマー成分が増加又は減少するもの)、一部ブロック状又はこれらの任意の組合せのいずれであってもよい。
ここで供する共役ジエンとしては、例えば、ブタジエン、イソプレン、ピペリレン、メチルペンタジエン、フェニルブタジエン、3、4−ジメチル−1、3−ヘキサジエン、4、5−ジエチル−1、3−オクタジエン等のうちから1種又は2種以上が選ばれ、中でもブタジエン及び/又はイソプレンが好ましい。
【0022】
上記ブロック共重合体の分子構造は、直鎖状、分岐状、放射状又はこれらの組合せ等いずれでもよいが、直鎖状が好ましい。その中でもXが2個以上の構造が好ましく、例えば、X−Y−X、X−Y−X−Y、Y−X−Y−X−Y構造が好ましく、X−Y−X構造が特に好ましい。
ブロックX又はブロックYのそれぞれは、同一の構造であってもよいし、モノマー成分含有量、それらの分子鎖における分布、ブロックの分子量、ミクロ構造等の各構造が異なるものであってもよい。例えば、両末端のXが分子量の異なるX−Y−X’であってもよい。
【0023】
部分水添ブロック共重合体の芳香族ビニル含有量は、30〜80重量%、好ましくは40〜80重量%、より好ましくは45〜75重量%である。芳香族ビニル含有量が30重量%未満では、ブロック共重合体とスチレン系樹脂との親和性が不足して、スチレン系樹脂相とプロピレン系樹脂相の界面に存在するブロック共重合体が不十分となり、相溶化効果に欠ける。一方、80重量%を越えると、スチレン系樹脂との親和性が過剰となり、ブロック共重合体は、スチレン系樹脂相に取り込まれてしまうため、やはり相溶化剤効果が不十分となる。
【0024】
部分水添ブロック共重合体の、水素添加前の共役ジエンブロック中のビニル結合量は、20〜90重量%、好ましくは30〜80重量%、より好ましくは40〜75重量%である。ここに、水素添加前の共役ジエンブロック中のビニル結合量とは、ブロック共重合体中に1、2−結合、3、4−結合及び1、4−結合の結合様式で組み込まれている共役ジエンのうち、1、2−結合及び3、4−結合で組み込まれているものの割合とする。水素添加前の共役ジエンブロック中のビニル結合量が20重量%未満では、ブロック共重合体とプロピレン系樹脂との親和性が不足し、相溶化効果が不十分となる。一方、90重量%を越えると、プロピレン系樹脂との親和性が過剰となり、ブロック共重合体は、プロピレン系樹脂相に取り込まれてしまうため、やはり相溶化効果が不十分となる。
【0025】
本発明に使用される部分水添ブロック共重合体は、上記ブロック共重合体を水素添加することによって、該ブロック共重合体中の共役ジエンに基づく二重結合の35%以上を飽和したものである。水素添加率が35%未満では、ブロック共重合体とプロピレン系樹脂との親和性が低下するために、ブロック共重合体は、スチレン系樹脂相に取り込まれ、相溶化効果が不十分となる。また、本発明に使用される部分水添ブロック共重合体中の残存ビニル結合量は、好ましくは10%未満、より好ましくは5%以下、さらに好ましくは3%以下である。ここで、残存ビニル結合量とは、はじめの共役ジエン100に対し、水素添加されずに残ったビニル構造の量である。ブロック共重合体中の残存ビニル結合量が10%以上であると、相溶化効果が不十分となる。
【0026】
部分水添ブロック共重合体の芳香族ビニルを主体とする重合体ブロックXの重量平均分子量は、5000〜50000、共役ジエンを主体とする重合体ブロックYは、5000〜70000が好ましい。重合体ブロックXの分子量が5000未満であると、スチレン系樹脂との親和性が低下し、重合体ブロックYの分子量が5000未満であると、プロピレン系樹脂との親和性が低下して相溶化効果が劣る。また、重合体ブロックXの分子量が50000を超えるか、重合体ブロックYの分子量が70000を超えると、ブロック共重合体としての分子量が過大となるために溶融粘度が上昇し、スチレン系樹脂とプロピレン系樹脂からなる樹脂組成物中での分散が不十分となり、相溶化効果が劣る。
【0027】
部分水添ブロック共重合体のメルトフローレート(MFR:JIS K 7210)は、好ましくは0.1〜50g/10分、より好ましくは0.5〜30g/10分、さらに好ましくは1〜20g/10分である。メルトフローレートが0.1g/10分未満であると、溶融粘度が高すぎて、充分な相溶化効果が得られず、また50g/10分を超えると、スチレン系樹脂とプロピレン系樹脂の界面の強度が低下する。
【0028】
尚、部分水添スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体を用いると、安価に製造できる効果もある。
【0029】
相溶化剤のガラス転移温度は低い方が、低温衝撃性が良好で好ましい。ガラス転移温度は−60℃以下が好ましく、−70℃以下がさらに好ましい。
【0030】
多層構造体の厚みは、特に限定されないが、0.1〜2mm、好ましくは0.2〜1.5mmである。表面層が0.005〜0.1mm、好ましくは0.01〜0.1、介在する接着層が0.005mm以上、好ましくは0.01mm以上、残りが基材層である。
全体の厚みが0.1mmを下回ると、容器成形時に膜切れし、実用上問題である。また、2mmを上回ると、シートの巻取りが困難で、巻物に対応した容器成形機に使用できず現実的でない。
表面層の厚みが0.005mmを下回ると、容器成形時に膜切れし、実用上問題である。また、0.1mmを上回ると、熱成形サイクルの著しい低下や剛性の低下を招く。
接着層の厚みが0.005mmを下回ると、容器とした場合膜切れし、表面層と基材層の接着強度が低下し、内容物の保護ができない。
蓋を熱成形により形成する場合も同様に、全体の厚みが0.1mmを下回ると、蓋の成形時に膜切れし、実用上問題である。また、2mmを上回ると、シートの巻取りが困難で、巻物に対応した熱成形機に使用できず現実的でない。
表面層の厚みが0.005mmを下回ると、蓋の成形時に膜切れし、実用上問題である。また、0.1mmを上回ると、熱成形サイクルの著しい低下や剛性の低下を招く。
接着層の厚みが0.005mmを下回ると、蓋の成形において膜切れし、表面層と基材層の接着強度が低下し、内容物の保護ができない。
【0031】
尚、基材層、接着層及び表面層は、その特性を損なわない範囲において、滑剤、軟化剤、可塑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、炭酸カルシウム、タルク、燐酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム、酸化チタン、離型剤等の他の成分を含むことができる。また、着色も可能である。
【0032】
また、本発明の多層構造体は、上記の基材層の一部として、さらに他の層を積層することもできる。例えば、酸素ガスバリアー性の向上や、容器とした場合の変形を少なくする目的で、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂層を積層できる。これらの層は、無機充填剤を含有する樹脂層であってもよい。
【0033】
本発明の多層構造体は、共押出又はラミネート加工等により製造することができる。共押出成形法としては、例えば、ポリスチレン基材層、表面層及びそれらの間に介在する接着層をそれぞれ異なった押出機を用いて溶融押出し、これをフィードブロックにて積層し、フラットダイにて製膜する方法や、多層ダイを用いてダイ内にて積層し、製膜する方法が挙げられる。ラミネート加工としては、エキストルージョンラミネートを用いることができる。通常、ポリプロピレン系樹脂フィルムと溶融状態のポリスチレン系樹脂の接着層、基材層、接着層及び表面層からなる共押出した四層構造体をラミネートする共押出ラミネート法が好適に用いられる。
成形中に発生するスクラップは、特性を損なわない範囲で基材層に回収してもよく、基材層の一部として新たな層を設けて回収してもよい。
【0034】
本発明の多層構造体は、接着性樹脂や接着剤を用いなくても、接着層を介して、ポリスチレン系樹脂からなる基材層に表面層を積層することにより、充分な層間強度を有し、ポリスチレン系樹脂の熱成形性、剛性を活かしつつ、ポリオレフィン系樹脂の有する耐油性、耐薬品性、耐熱性を付与できる。
また、本発明の多層構造体は、第一の表面層と、それより融点の高い第二の表面層を有するので、ヒートシール時の外観に優れる。
従って、本発明の多層構造体は、ポリオレフィン系の容器や包装体とヒートシールが可能でありながら、ポリスチレン系樹脂の熱成形性、剛性を併せ持つ。
さらに、本発明の多層構造体は、接着性樹脂や接着剤を使用しないので、リサイクル時のゲル化を防止できる。
【0035】
本発明の容器、蓋、包装体は、上記のシート状多層構造体から形成される。
本発明の容器、蓋、包装体は、上記のシート状多層構造体を加熱溶融し、所望の形状に賦型したものであり、通常の真空成形、圧空成形等で好適に得られる。また、前記樹脂を用いて、射出成形、射出ブロー成形、ブロー成形等によって成形して得ることもできる。
【0036】
図1に、本発明の一実施形態である多層構造体の断面図を示す。
図1に示される多層構造体10は、第一の表面層1、接着層2、基材層3、接着層4、第二の表面層5からなる。
図2に、本発明の一実施形態である容器及び蓋の断面図を示す。
図2が示す容器20及び蓋30は、図1の多層構造体10から製造され、多層構造体10の第一の表面層1が内容物の側にある。多層構造体10は延出してフランジ部6を形成している。
尚、容器20及び蓋30のフランジ部6の形状は特に限定されるものではないが、通常、円、四角等である。また、容器形状はカップ状であってもトレー状であってもよい。
【0037】
本発明の容器及び/又は蓋は、耐油性、耐薬品性、耐熱性に優れているため、食品又は医薬品の包装体として優れている。具体的には、弁当、豆腐、惣菜等の包装体として用いられる。
また、リサイクル時にゲル化しにくいので、リサイクル性に優れる。
【0038】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
尚、実施例及び比較例に示した物性の測定方法及び評価方法は以下の通りである。
(1)シール外観
多層構造体の第一の表面層同士を向かい合わせにし、第二の表面層の側からヒートシールした。条件は160℃、5秒間、圧力0.25MPaで行った。
ヒートシール後の第二の表面層を目視観察し、溶融や糸引き、表面のザラツキ等の外観不良がないものは○、あるものは×とした。
(2)層間強度
多層構造体の第一の表面層同士を向かい合わせにし、第二の表面層の側からヒートシールした。条件は160℃、5秒間、圧力0.25MPaで行った。
シール部分を15mm幅に切断し、強度測定用サンプルとした。
引張速度200mm/分で、90度剥離での強度を測定した。
(3)リサイクル性(ゲル化)
評価用シートをホーライ製粉砕機にて粉砕し、単層コートハンガーダイを設置した(株)日本製鋼所製ラボテックスにて溶融押出し、ダイ出口温度230℃で0.5mm厚みの単層シートを得た。
単層シートを森田精機工業(株)製JC−2型粉砕機にて粉砕し、再びラボテックスにてシートを作製した。
上記の方法でラボテックスでのシート成形を5回繰り返した後の、0.5mm厚みのシートの外観を目視検査した。
外観に問題が無い: ○
ゲル及び/又は焼けが発生: ×
【0039】
実施例1
第一の表面層として、高密度ポリエチレン(HDPE)(出光石油化学(株)製:出光HD:110Y:密度966kg/m3:MFR=13g/10分:融点(Tm)=131.7℃)(PE1)100重量%、介在する接着層として、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)(出光石油化学(株)製:出光PS:ET63:MFR=2.5g/10分)(PS1)55重量%、ポリプロピレン(出光石油化学(株)製:出光PP:F−704NT:Tm=164℃)(PP1)35重量%、相溶化剤(旭化成(株)製:タフテックP2000:スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS):ガラス転移温度(Tg)=−77℃)(相溶化剤1)10重量%からなる組成物、基材層として、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)(出光石油化学(株)製:出光PS:HT52)(PS2)80重量%、汎用ポリスチレン(GPPS)(出光石油化学(株)製:出光PS:HH30)(PS3)20重量%からなる組成物、第二の表面層として、耐衝撃性ポリスチレン(出光PS:ET63)(PS1)55重量%、ポリプロピレン(出光PP:F−704NT)(PP1)35重量%、相溶化剤(タフテックP2000)(相溶化剤1)10重量%からなる組成物を用い、5層のシートを多層共押出法(ダイ出口温度230℃)で成形した。
シートの幅が800mm、第一の表面層の厚さが25μm、接着層の厚さが25μm、第二の表面層の厚さが25μm、基材層の厚さが400μmである、全体の厚さが500μmの評価用シートを得た。
得られたシートを(株)浅野研究所製真空圧空成形機(FK−0431−10)にて、第一の表面層が内容物の側に配するように熱成形して、評価用容器(縦140mm×横140mm×高さ60mmの角型容器)を得た。
シール外観、層間強度、リサイクル性を評価した。評価結果を表1に示す。
【0040】
実施例2
第二の表面層として、ポリプロピレン(出光PP:F−704NT)(PP1)100重量%を用いた他は、実施例1の方法でシート及び容器を得た。評価結果を表1に示す。
【0041】
比較例5
接着層及び第二の表面層の相溶化剤として、旭化成(株)製:タフテックH1043(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS):Tg=−64℃)(相溶化剤2)を用いた他は、実施例1の方法でシート及び容器を得た。評価結果を表1に示す。
【0042】
実施例4
第二の表面層として、25μmの厚みの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)(出光ユニテック(株)製:ユニラックスRS−510C:融点163.7℃)(PP2)のラミネート面を接着層側に配して、実施例1に記載の方法で、第一の表面層、接着層、基材層、接着層のみを多層共押出法で押出した4層構造体を、エキストルージョンラミネート法にて積層して、5層の多層構造体を得た。シートの幅が800mm、第一の表面層の厚さが25μm、接着層の厚さが25μm、第二の表面層の厚さが25μm、基材層の厚さが400μmである、全体の厚さが500μmの評価用シートを得た。評価用容器については、実施例1の方法によった。評価結果を表1に示す。
【0043】
比較例1
第一の表面層として、高密度ポリエチレン(出光HD:110Y)(PE1)100重量%、介在する接着層として、耐衝撃性ポリスチレン(出光PS:ET63)(PS1)78重量%、高密度ポリエチレン(出光HD:110Y)(PE1)12重量%、相溶化剤(旭化成(株)製:タフプレンTP126:スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS):Tg=−70℃)(相溶化剤3)10重量%からなる組成物、基材層として、耐衝撃性ポリスチレン(出光PS:HT52)(PS2)80重量%、汎用ポリスチレン(出光PS:HH30)(PS3)20重量%からなる組成物、第二の表面層として、耐衝撃性ポリスチレン(出光PS:ET63)(PS1)78重量%、高密度ポリエチレン(出光HD:110Y)(PE1)12重量%、相溶化剤(タフプレンTP126)(相溶化剤3)10重量%からなる組成物を用い、5層のシートを多層共押出法(ダイ出口温度230℃)で成形した。
シートの幅が800mm、第一の表面層の厚さが25μm、接着層の厚さが25μm、第二の表面層の厚さが25μm、基材層の厚さが400μmである、全体の厚さが500μmの評価用シートを得た。評価用容器については、実施例1の方法によった。評価結果を表1に示す。
【0044】
比較例2
第二の表面層として、ポリプロピレン(出光PP:F−704NT)(PP1)を用いた他は、実施例1の方法でシート及び容器を得た。評価結果を表1に示す。
【0045】
比較例3
第二の表面層として、25μmの厚みの無延伸ポリプロピレンフィルム(ユニラックスRS−510C)(PP2)のラミネート面を接着層側に配して、比較例1に記載の方法で、第一の表面層、接着層、基材層、接着層のみを多層共押出法で押出した4層構造体を、エキストルージョンラミネート法にて積層して、5層の多層構造体を得た。シートの幅が800mm、第一の表面層の厚さが25μm、接着層の厚さが25μm、第二の表面層の厚さが25μm、基材層の厚さが400μmである、全体の厚さが500μmの評価用シートを得た。評価用容器については、実施例1の方法によった。評価結果を表1に示す。
【0046】
比較例4
第二の表面層として、25μmの厚みの無延伸ポリプロピレンフィルム(ユニラックスRS−510C)(PP2)のラミネート面を接着層側に配して、比較例1に記載の方法で、第一の表面層、接着層、基材層、接着層のみを多層共押出法で押出した4層構造体を、ドライラミネート法にて積層して、5層の多層構造体を得た。シートの幅が800mm、第一の表面層の厚さが25μm、接着層の厚さが25μm、第二の表面層の厚さが25μm、基材層の厚さが400μmである、全体の厚さが500μmの評価用シートを得た。評価用容器については、実施例1の方法によった。評価結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
PE1: 出光石油化学(株)製:出光HD:110Y
PP1: 出光石油化学(株)製:出光PP:F−704NT
PP2: 出光ユニテック(株)製:ユニラックスRS−510C
PS1: 出光石油化学(株)製:出光PS:ET63
PS2: 出光石油化学(株)製:出光PS:HT52
PS3: 出光石油化学(株)製:出光PS:HH30
相溶化剤1: 旭化成(株)製:タフテックP2000
相溶化剤2: 旭化成(株)製:タフテックH1043
相溶化剤3: 旭化成(株)製:タフプレンTP126
【0048】
表1から、実施例のシートは層間強度が十分高く、ヒートシール性に優れ、外観不良も無く、しかも、リサイクル時にはゲル化しないことが分かった。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、ヒートシール性、リサイクル性に優れたポリスチレン系多層構造体及び包装体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である多層構造体を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態である容器及び蓋を示す断面図である。
【符号の説明】
1 第一の表面層
2,4 接着層
3 基材層
5 第二の表面層
6 フランジ部
10 多層構造体
20 容器
30 蓋
Claims (6)
- ポリスチレン系樹脂からなる基材層に、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及び部分水添スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS)からなる接着層を介して、ポリエチレン系樹脂からなる第一の表面層、及びポリプロピレン系樹脂からなる第二の表面層が形成された多層構造体。
- ポリスチレン系樹脂からなる基材層に、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及び部分水添スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS)からなる接着層を介して、ポリエチレン系樹脂からなる第一の表面層、並びにポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及び部分水添スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS)からなる第二の表面層が形成された多層構造体。
- ポリスチレン系樹脂からなる基材層に、ポリスチレン系樹脂25〜75重量%とポリプロピレン系樹脂75〜25重量%、及びスチレン含有量が30〜80重量%であり、ブタジエンに基づく二重結合を35%以上水素によって飽和させた、部分水添スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS)を、前記ポリスチレン系樹脂と前記ポリプロピレン系樹脂合わせて100重量部について1〜20重量部配合した接着層を介して、ポリエチレン系樹脂からなる第一の表面層、及びポリプロピレン系樹脂からなる第二の表面層が形成された請求項1に記載の多層構造体。
- ポリスチレン系樹脂からなる基材層に、ポリスチレン系樹脂25〜75重量%とポリプロピレン系樹脂75〜25重量%、及びスチレン含有量が30〜80重量%であり、ブタジエンに基づく二重結合を35%以上水素によって飽和させた、部分水添スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS)を、前記ポリスチレン系樹脂と前記ポリプロピレン系樹脂合わせて100重量部について1〜20重量部配合した接着層を介して、ポリエチレン系樹脂からなる第一の表面層、並びにポリスチレン系樹脂25〜75重量%とポリポリプロピレン系樹脂75〜25重量%、及びスチレン含有量が30〜80重量%であり、ブタジエンに基づく二重結合を35%以上水素によって飽和させた、部分水添スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS)を、前記ポリスチレン系樹脂と前記ポリプロピレン系樹脂合わせて100重量部について1〜20重量部配合した第二の表面層が形成された請求項2に記載の多層構造体。
- 前記接着層及び/又は第二の表面層の部分水添スチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレン共重合体(SBBS)のガラス転移温度が、−60℃以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載の多層構造体。
- 前記第一の表面層が、内容物の側にある請求項1〜5のいずれか一項に記載の多層構造体から形成された容器、蓋、包装体。
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